JP2000176662A - 突き合わせ溶接方法 - Google Patents

突き合わせ溶接方法

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JP2000176662A
JP2000176662A JP10352337A JP35233798A JP2000176662A JP 2000176662 A JP2000176662 A JP 2000176662A JP 10352337 A JP10352337 A JP 10352337A JP 35233798 A JP35233798 A JP 35233798A JP 2000176662 A JP2000176662 A JP 2000176662A
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JP
Japan
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welding
difference
level
butt
butt welding
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Pending
Application number
JP10352337A
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English (en)
Inventor
Takakuni Iwase
孝邦 岩瀬
Hironori Sakamoto
宏規 坂元
Minoru Kasukawa
実 粕川
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 同一の板厚どうしの材料の突き合わせ溶接に
おいて、従来技術で溶接するよりも高い溶接速度で、必
要とされる継手強度を得ることができる溶接方法を提供
すること。 【解決手段】 突き合わせ溶接する金属材料5a,5b
の、突き合わせ部におけるビーム1が照射される側の面
に段差を設け、その段差は一方の材料が固定される台3
の面に傾斜を設けることにより、それぞれの材料の突き
合わせ部の高さを変えることによって形成され、その段
差に高エネルギビーム1を照射する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高エネルギビームを
用いる金属材料の溶接方法に関し、特に、アルミニウム
金属どうし、鋼板どうしの突き合わせ溶接を行う場合の
溶接方法に関する。
【0002】
【従来の技術】同じ板厚の材料を突き合わせて溶接する
工法においては、従来は、材料どうしを突き合わせてク
ランプし、ビーム照射側の面を面一にしてビームを照射
する方法が一般に行われている。(図5参照) このような従来の方法では、例えば3kW YAGレー
ザで2mmのアルミニウム合金を溶接するような場合に
は、溶接部の強度が確保できる限界溶接速度は5〜6m
/minであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、溶接時
に発生する歪みを小さくするためには、同一の出力にお
いて、できる限り速い速度で溶接することが望ましい。
【0004】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、その目的は、同一の板厚どうしの
材料の突き合わせ溶接において、従来技術で溶接するよ
りも高い溶接速度で、必要とされる継手強度を得ること
ができる溶接方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するために、以下のような溶接方法の構成とした。突き
合わせ溶接する金属材料の、突き合わせ部におけるビー
ムが照射される側の面に段差を設け、その段差は一方の
材料が固定される台の面に傾斜を設けることにより、そ
れぞれの材料の突き合わせ部の高さを変えることによっ
て形成され、その段差に高エネルギビームを照射する構
成となっている。その段差の大きさgは、溶接される材
料の板厚tが3.0mm未満のときには0.2mm≦g
≦0.5t、tが3.0mm以上のときには0.2mm
≦g≦1.5mmとする。
【0006】以下、本発明の作用を説明する。本発明に
よれば、突き合わせ溶接において、突き合わせ部に段差
を設けることによって、エネルギビームの吸収率が高く
なるために、段差を設けない場合に比べて、より高速で
溶接することが可能となる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明による突き合わせ溶
接方法の実施の形態を添付図面を参照して詳細に説明す
る。図1は、本発明による突き合わせ溶接方法の一実施
の形態を示す構成図である。まず、構成を説明する。一
組の金属材料5a,5bは材料固定台3の上に置かれ、
クランピング工具4a,4bで挟まれる。一方の材料5
aが置かれる材料固定台3の面に傾斜が設けられること
によって、材料突き合わせ部に段差が形成される。この
段差の下部にレーザビーム1の焦点2を合わせて、レー
ザビーム1を照射し、溶接をする。
【0008】図2は、従来工法で溶接したものを引張り
試験した結果である。3kW YAGレーザを使用し、
板厚2mmのアルミニウムをフィラーワイヤを用いて突
き合わせ溶接したものであるが、溶接速度が6m/mi
n以上で強度低下が始まっている。これは、溶接速度の
上昇に伴って、溶け込み量が不足し、完全な溶け込みが
得られなくなったためである。
【0009】このような従来工法では継手強度が低下す
る速度域において、突き合わせ部に段差を設け、その段
差を変化させて溶接を行った。板厚を1.6mmから
3.5mmまで変化させ、板厚増加に伴い溶接出力を2
kWから5kWまで変化させ、継手強度が低下しはじめ
る溶接速度である限界速度を求めた。こうして求めた限
界速度よりも上の速度域で、突き合わせ部に段差を設け
て溶接し、段差量と継手強度の関係を示した結果を図3
に示す。
【0010】段差が0すなわち従来工法では、限界速度
を超えた溶接速度であるため、継手強度が低くなってい
る。しかしながら、段差量を増やすと継手強度が上昇
し、段差量が大きくなり過ぎると継手強度が低下した。
【0011】板厚tが3mm未満の範囲では、段差量g
は0.2mmから0.5tの範囲で高い値をとり、板厚
tが3.0mm以上になると、段差量gは0.2mmか
ら1.5mmの範囲で高い値をとることがわかった。
【0012】段差量を上記範囲に設定し、限界速度を求
めた結果を図4に示す。段差を設けることによって、限
界速度を約20%上げることが可能となった。
【0013】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明は
以上のような特徴をもつ構成としているため、突き合わ
せ溶接時にビーム光を効率良く吸収することができ、同
一のビーム出力の条件下では限界溶接速度を約20%向
上することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による突き合わせ溶接方法の一実施の形
態を示す構成図である。
【図2】従来工法を用いて、出力3kWで板厚2mmの
アルミ合金を溶接したときの引張り試験結果を示す図で
ある。
【図3】段差量と継手強度の相関図である。
【図4】本発明と従来工法の限界溶接速度を比較したも
のである。
【図5】従来工法による突き合わせ溶接方法の構成図で
ある。
【符号の説明】
1 レーザビーム(高エネルギビーム) 2 ビーム焦点 3 材料固定台 4a,4b クランピング工具 5a,5b 金属材料

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同じ板厚の金属材料を高エネルギビーム
    で突き合わせ溶接する工法において、 溶接される二つの材料の突き合わせ部のビーム照射側に
    段差を形成するために、一方の材料が固定される面に傾
    斜を設けた材料押さえ装置を用い、 突き合わせ部における段差量gを、材料板厚tに対し
    て、 t<3.0mmの場合には0.2mm≦g≦0.5t t≧3.0mmの場合には0.2mm≦g≦1.5mm の範囲に設けることを特徴とする突き合わせ溶接方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の突き合わせ溶接方法に
    おいて、 前記高エネルギビームはレーザであり、そのパワー密度
    が2.5kW/mm2から140kW/mm2 であるこ
    とを特徴とする突き合わせ溶接方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の突き合わせ溶接方法に
    おいて、 前記金属材料はアルミニウム合金であることを特徴とす
    る突き合わせ溶接方法。
JP10352337A 1998-12-11 1998-12-11 突き合わせ溶接方法 Pending JP2000176662A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102126103A (zh) * 2011-03-28 2011-07-20 南京信息工程大学 一种氩弧焊机的定位装置

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