JP2004058141A - レーザによる重ね合わせスポット溶接方法及び溶接装置 - Google Patents

レーザによる重ね合わせスポット溶接方法及び溶接装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004058141A
JP2004058141A JP2002223867A JP2002223867A JP2004058141A JP 2004058141 A JP2004058141 A JP 2004058141A JP 2002223867 A JP2002223867 A JP 2002223867A JP 2002223867 A JP2002223867 A JP 2002223867A JP 2004058141 A JP2004058141 A JP 2004058141A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
laser
light
intensity
processing
thermal radiation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002223867A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4098025B2 (ja
Inventor
Yosuke Kawahito
川人 洋介
Masaki Kondo
近藤 昌樹
Katsuhiro Kuriyama
栗山 勝裕
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2002223867A priority Critical patent/JP4098025B2/ja
Publication of JP2004058141A publication Critical patent/JP2004058141A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4098025B2 publication Critical patent/JP4098025B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Laser Beam Processing (AREA)

Abstract

【課題】レーザによる重ね合わせスポット溶接において、接合ギャップによる未溶接箇所の発生を防止する。
【解決手段】重ね合わされた複数の金属材料1の加工点4にレーザ光を照射して複数の金属材料を加工点でスポット溶接する方法であって、レーザ光の照射中に加工点4からのレーザ光の反射光強度及び熱放射光強度を計測し、反射光強度が減少し且つ熱放射光強度の増加の程度が鈍化した時点で、レーザ光の強度を増加させる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はレーザによる重ね合わせスポット溶接方法及び溶接装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複数の金属材料(溶接対象物、被加工物)を重ね合わせて一方の面側からレーザ光を照射して複数の金属材料を溶接するスポット溶接が広く行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記のレーザによる重ね合わせスポット溶接において以下の3つの課題が存在する。
【0004】
第一の課題は、接合ギャップによる未溶接の問題である。溶接しようとする金属材料を重ね合わせたときに溶接箇所の金属材料間に隙間(接合ギャップ)が存在すると、両金属材料を良好に溶接することができず、未溶接箇所が発生する。レーザ重ね合わせ溶接では、溶接対象物の厚みの10〜20%以上の接合ギャップが存在すると一般に溶接するのが難しくなる。この接合ギャップによる未溶接箇所の発生を防止する方法として、レーザピーク強度を上げて加工することが知られている。しかし、レーザピーク強度を上げ過ぎると、加工領域にある溶融材料が吹き飛んでしまい、加工後に穴が埋まらない溶接不良であるアンダーフィルドスポットウェルド(アンダーフィルド溶接)が発生してしまう。一般的に個々の溶接対象物ごとに接合ギャップが異なるため、溶接対象物ごとに溶接条件を制御することなしに何千もの加工を行うと、そのうちのいくらかには未溶接あるいはアンダーフィルドスポットウェルドが生じてしまう恐れがある。この現象は、銅やアルミニウムといった難加工材料では、加工できる条件範囲が狭いために一層顕在化する。従って、未溶接やアンダーフィルドスポットウェルドが生じないようにレーザピーク強度を制御することが望まれるが、加工中に何を測定し、何を判断基準として、いつレーザピーク強度をどのように変化させればよいかは十分に検討されていないのが現状である。
【0005】
第二の課題は、溶接形状および溶接割れの問題である。銅やアルミニウム等の難加工材料の熱伝導率は、基本波YAGレーザを用いたレーザ溶接が適用される炭素鋼やニッケル等の材料に比べて、2から3倍高い。従って、溶接完了後レーザ照射を停止すると前述の難加工材料は急冷却され、その結果、加工中心部が盛り上がり、加工周辺部が陥没する溶接形状となりやすい。また、アルミニウムにマグネシュウムが混入された合金では、急冷却により溶接割れが生じやすくなる。このような溶接形状および溶接割れは、溶接部の接合強度を低下させる原因となる。
【0006】
そこで、このような溶接形状および溶接割れを防止する方法として、ゆっくりと冷却することが有効であることが知られている。しかしながら、個々の溶接対象物に対して、加工中に何を測定し、何を判断基準として、どのような手段を採ればよいかは十分に検討されていないのが現状である。
【0007】
第三の課題は、溶融スポット径のサイズのばらつきの問題である。一般的に、溶融スポット径のサイズは、溶接中に画像認識で計測すればよいと思われているが、100μsオーダーの非常に短い時間で画像認識し処理を行い、溶融スポット径のサイズを求め、レーザの指令電圧にまで反映させるのは、現状の技術ではかなりの困難性がある。その反面、精密機器および多機能電子機器ではマイクロ領域(約φ2mm以下)の加工が求められ、目的の溶融スポット径サイズに対して一桁高い精度が要求される。
【0008】
本発明は、レーザによる重ね合わせスポット溶接における上記の課題を解決することを目的とする。即ち、本発明の第1の目的は、レーザによる重ね合わせスポット溶接において、接合ギャップの存在による未溶接箇所の発生を防止することにある。また、本発明の第2の目的は、レーザによる重ね合わせスポット溶接において、溶接形状が良好で溶接割れの発生を防止することにある。更に、本発明の第3の目的は、レーザによる重ね合わせスポット溶接において、溶融スポット径を安定化させることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の重ね合わせスポット溶接方法は、重ね合わされた複数の金属材料の加工点にレーザ光を照射して前記複数の金属材料を前記加工点でスポット溶接する方法であって、前記レーザ光の照射中に前記加工点からの前記レーザ光の反射光強度及び熱放射光強度を計測し、前記反射光強度が減少し且つ前記熱放射光強度の増加の程度が鈍化した時点で、前記レーザ光の強度を増加させることを特徴とする。これにより、加工条件範囲を広げることができ、接合ギャップによる未溶接の発生を防止でき、加工品質を向上できる。
【0010】
本発明の第2の重ね合わせスポット溶接方法は、波長1064nmの光の吸収率が0.25以下の複数の金属材料を重ね合わせて、加工点にレーザ光を照射して前記複数の金属材料を前記加工点でスポット溶接する方法であって、所望のサイズの接合部を形成した後、前記レーザ光を照射しながら前記加工点からの前記レーザ光の反射光強度及び熱放射光強度を計測し、前記反射光強度が増加し且つ前記熱放射光強度が減少した時点で、前記レーザ光の強度を減少させることを特徴とする。これにより、良好な溶接形状が得られ、溶接割れを防止することができる。この結果、溶接部の接合強度の向上が期待できる。
【0011】
本発明の第3の重ね合わせスポット溶接方法は、重ね合わされた複数の金属材料の加工点にレーザ光を照射して前記複数の金属材料を前記加工点でスポット溶接する方法であって、レーザ光を照射中に、所望の大きさの溶融スポットの外周部に相当する、前記金属材料の表面上の地点から発生する熱放射光を計測し、前記熱放射光の強度が、あらかじめ測定した前記金属材料が溶融時に発生する熱放射光の強度に達した時に、前記レーザ光の照射を停止することを特徴とする。これにより、溶融スポットのサイズを安定化させることができる。この結果、溶接部の接合強度の安定化が期待できる。
【0012】
また、本発明の第1の重ね合わせスポット溶接装置は、レーザ光を被加工物の加工点に照射することで加工する加工装置と、前記加工点における前記レーザ光の反射光を、共焦点型光学系を用いて強調して計測する反射光計測装置と、前記加工点で発生する熱放射光を計測する熱放射光計測装置と、前記反射光計測装置及び前記熱放射光計測装置からの出力信号に基づいて前記レーザ光の強度を変更する制御装置とを備えることを特徴とする。これにより、加工条件範囲を広げることができ、接合ギャップによる未溶接の発生を防止でき、加工品質を向上できる。また、良好な溶接形状が得られ、溶接割れを防止することができる。
【0013】
本発明の第2の重ね合わせスポット溶接装置は、レーザ光を被加工物の加工点に照射することで加工する加工装置と、前記加工点で発生する熱放射光を計測する熱放射光計測装置と、前記熱放射光計測装置からの出力信号に基づいて前記レーザ光の照射時間を変更する制御装置とを備えることを特徴とする。これにより、溶融スポットのサイズを安定化させることができる。この結果、溶接部の接合強度の安定化が期待できる。
【0014】
上記の第2の重ね合わせスポット溶接装置において、前記熱放射光計測装置はマスクを備え、前記マスクを介して前記被加工物の表面の所望する地点で発生する熱放射光を選択的に計測することが好ましい。これにより、任意サイズの溶融スポットを安定して得ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
図1は実施の形態1のスポット溶接装置の概略構成図である。この装置は、インプロセスで加工状態を判断し、レーザ強度を制御するものである。
【0016】
図1において、1は被加工物であり、純度99.9%、サイズ40×50mm×厚み100μmのタフピッチ銅を2枚重ね合わせたものを用いた。この被加工物1を、厚さ1mmの鉄板2枚からなる磁性金属2とコバルト磁石3との間に挟んで固定した。また、使用するレーザとしては、波長1064nmのレーザ光を発する基本波YAGレーザ21と波長532nmのレーザ光を発する第2高調波YAGレーザ20を用いた。表1にこれらのレーザの照射条件を示す。
【0017】
【表1】
Figure 2004058141
【0018】
また、図2(A)及び図2(B)は、それぞれ基本波YAGレーザ21からのレーザ光及び第2高調波YAGレーザ20からのレーザ光の波形図である。図2(A)及び図2(B)において、横軸は時間、縦軸はレーザピーク強度を示す。ここで、レーザピーク強度は、レーザ光の投入エネルギー(レーザパワー)をE(単位:J)、照射時間をT(単位:s)としたとき、E/T(単位:W)で表される。
【0019】
以下、図1及び図2を参照しながら、実施の形態1に係るスポット溶接技術の動作手順を説明する。
【0020】
基本波YAGレーザ21からのレーザ光(以下、「基本波YAGレーザ光」という)を、反射ミラー19で反射させ、次いで波長1064nmの光を98%反射し、波長532nmの光を80%以上通過させるビームスプリッター18で反射させることにより、基本波YAGレーザ光を第2高調波YAGレーザ20からのレーザ光(以下、「第2高調波YAGレーザ光」という)に空間的に重畳させた。更に、重畳したこれらのレーザ光を、波長1064nmおよび波長532nmの光をいずれも98%反射して、波長1300nmの近赤外光(熱放射光)を90%以上透過させるビームスプリッター6で折り返し、集光レンズ5で被加工物1上の加工点4に集光させた。
【0021】
加工点4からの反射光およびこれと同軸の熱放射光(波長1300nm)をビームスプリッター6に入射させた。入射した反射光のほとんどはビームスプリッター6で反射されるが、2%程度はこれを通過する。ビームスプリッター6を通過した反射光及び熱放射光は、波長632.8nmの光のみを反射するビームスプリッター22を通過後、波長1300nmの熱放射光を反射し、波長1064nm及び波長532nmの反射光を透過させるビームスプリッター7で反射光と熱放射光とに分離された。
【0022】
次いで、ビームスプリッター7を通過した反射光は、波長1064nmの光のみを透過させるバンドパスフィルター8を通過後、集光レンズ9で直径100μmのピンホール10に集光された後、集光レンズ11で再び集光され、SIのフォトセンサー12上に集光された。この集光された波長1064nmの反射光をフォトセンサー12で計測した。ここで、ピンホール10の位置は、レンズ9の焦点位置である。以上のような共焦点型光学系を用いることで、加工時に発生するプルーム(加工部から吹き出す金属蒸気)が基本波YAGレーザ光の反射光に及ぼす影響を最小限に抑えて、加工表面からの基本波YAGレーザ光の反射光を強調して取り出すことが可能となる。
【0023】
一方、ビームスプリッター7で反射された波長1300nmの熱放射光は、波長1064nmの光のみを10−7倍に減衰させるノッチフィルター14を通過し、さらに波長1300nmの光を透過させるバンドパスフィルター15を通過し、石英の集光レンズ16でInGaAsのフォトセンサー17上に集光された。
【0024】
さらに、加工中の加工点4の状態をレーザ光と同軸方向からリアルタイムで観測するために、He−Neレーザ24を照明光の光源として用いた。これからの光(照明光)を、ハーフミラー25、波長632.8nmの光を透過させるバンドパスフィルター26を順に通過させ、波長632.8nmの光のみを反射するビームスプリッター22で反射させ、ビームスプリッター6を透過させ、集光レンズ5で被加工物1上の加工点4に集光させた。加工点4からの波長632.8nmの反射光は、上記と逆の経路をたどり、ハーフミラー25で往路の光と分離されて、1秒間に18000コマ撮影可能な高速度カメラ23に入射される。
【0025】
図3にフォトセンサ12で計測した波長1064nmの反射光の強度の変化の様子を、また図4にフォトセンサ17で計測した波長1300nmの熱放射光の強度の変化の様子を示す。これらの変化の様子と、高速度カメラ23で観測された加工状態の変化との関連について検討した結果、加工点4にキーホールが発生したのとほぼ同時に、反射光強度の減少と熱放射光強度の増加とが開始することが分かった。ここで、キーホールとは、加工点4が溶融されて形成される、開口径が小さく、深さが深い穴を言う。キーホールは、溶接が良好に進行していることの判断指標になるものである。そして、加工が進行するにつれて、反射光強度が更に減少し、熱放射光強度が更に増加することも分かった。
【0026】
また、図4において、熱放射光強度量の増加の程度が、時刻t1で鈍化し、時刻t2で再び増加し始めているが、これは、接合ギャップとも関連することを表している。即ち、熱放射光強度の増加の程度が鈍化した時刻t1は、レーザ光の入射側に配置されたタフピッチ銅の下面(レーザ光の入射側とは反対側)の直前にまでキーホールが形成された時と一致していた。また、熱放射光強度の増加が再び開始した時刻t2は、レーザ光の入射側とは反対側に配置されたタフピッチ銅の上面にキーホールが形成され始めた時と一致していた。
【0027】
本発明者らは、種々のサンプルについて実験を行った結果、接合ギャップが大きくて未溶接となる場合には、熱放射光強度の増加の程度が鈍化した後、再び増加に転じることがないことを見い出した。そして、このような熱放射光強度の増加の程度が再び増加に転じることがないサンプルであっても、基本波YAGレーザ光の強度を増加させると、熱放射光強度が増加し始め、キーホールが成長し、未溶接が防止できることをも見い出した。
【0028】
そこで、図1に示すように、加工点4の表面からの波長1064nmの反射光を受光するフォトセンサ12の出力信号、及び熱放射光を受光するフォトセンサ17の出力信号を、周波数5kHz以下の電気信号を通過させるローパスフィルター27を介して制御装置13に入力させた。そして、反射光強度が減少し、且つ熱放射光強度の増加の程度が鈍化した時点(上記の時刻t1)を検出し、この時点で制御装置13により基本波YAGレーザ21のレーザピーク強度を1.9kWから1.95kWへ2%程度増加させた(図2(A))。このレーザ照射条件で多数のサンプルについて行った実験の結果、接合ギャップが30μm程度の場合でも未溶接を発生することなく溶接できることを確認した。
【0029】
なお、制御装置13としては、フォトセンサ17,27からの信号を処理するA−D変換機能、D−A変換機能、及び各種演算を行う機能を備え、150μsごとに基本波YAGレーザ21と第2高調波YAGレーザ20に出力する電圧を調整できるものを用いた。
【0030】
一方、基本波YAGレーザ21のレーザピーク強度を2kWで一定に維持した場合には、加工点4の表面の溶融金属がが吹き飛んでアンダーフィルドスポットウェルドが発生する場合があり、安定して溶接ができなかった。また、基本波YAGレーザ21のレーザピーク強度を1.7kWで一定に維持した場合には、未接合が1%程度の頻度で発生した。
【0031】
純銅の適正な加工条件は非常に狭く、かつ不安定であるが、本実施の形態1に示したように、加工中に加工点4からのレーザ光の反射光強度および熱放射光強度を計測し、反射光強度が減少し且つ熱放射光強度の増加の程度が鈍化した時点でレーザ強度を増加させることにより、加工条件範囲を広げることができ、接合ギャップによる未溶接の発生を防止でき、加工品質を向上できる。
【0032】
(実施の形態2)
図5は実施の形態2のスポット溶接装置の概略構成図である。この装置は、インプロセスで加工状態を判断し、レーザ強度を制御するものである。
【0033】
図5において、1は被加工物であり、サイズ40×50mm×厚み100μmのマグネシュウムを含むアルミニウムを2枚重ね合わせたものを用いた。この被加工物1を、厚さ1mmの鉄板2枚からなる磁性金属2とコバルト磁石3との間に挟んで固定した。また、使用するレーザとしては、波長1064nmのレーザ光を発する基本波YAGレーザ21を用いた。上記被加工物1の波長1064nmのレーザ光の吸収率は0.23である。
【0034】
以下、図5を参照しながら、実施の形態2に係るスポット溶接技術の動作手順を説明する。
【0035】
基本波YAGレーザ21のレーザ光を、波長1300nm以上の光を90%以上透過させるビームスプリッター6で折り返し、集光レンズ5で被加工物1上の加工点4に集光させた。
【0036】
加工点4からの反射光およびこれと同軸の熱放射光(波長1300nm)をビームスプリッター6に入射させた。入射した反射光のほとんどはビームスプリッター6で反射されるが、2%程度はこれを通過する。ビームスプリッター6を通過した反射光及び熱放射光は、波長1300nmの熱放射光を反射し、波長1064nmの反射光を透過させるビームスプリッター7で反射光と熱放射光とに分離された。
【0037】
次いで、ビームスプリッター7を通過した反射光は、波長1064nmの光のみを透過させるバンドパスフィルター8を通過後、集光レンズ9で直径100μmのピンホール10に集光された後、集光レンズ11で再び集光され、SIのフォトセンサー12上に集光された。この集光された波長1064nmの反射光をフォトセンサー12で計測した。ここで、ピンホール10の位置は、レンズ9の焦点位置である。以上のような共焦点型光学系を用いることで、加工時に発生するプルーム(加工部から吹き出す金属蒸気)が基本波YAGレーザの反射光に及ぼす影響を最小限に抑えて、加工表面からの基本波YAGレーザ光の反射光を強調して取り出すことが可能となる。
【0038】
一方、ビームスプリッター7で反射された波長1300nmの熱放射光は、波長1064nmの光のみを10−7倍に減衰させるノッチフィルター14を通過し、さらに波長1300nmの光を透過させるバンドパスフィルター15を通過し、石英の集光レンズ16でInGaAsのフォトセンサー17上に集光された。
【0039】
100サンプルについて、波長1064nmの反射光を受光するフォトセンサ12の出力信号、及び熱放射光を受光するフォトセンサ17の出力信号を、5kHz以下の周波数の電気信号を通すローパスフィルター27を通過させて、溶接時の反射光強度及び熱放射光強度の変化を測定した。そして、各サンプルごとに、レーザ光照射終了直後の反射光強度と、熱放射光強度の最大値の90%を超えている時間とを求めた。また、各サンプルごとに表面と裏面の溶融径を求めた。そして、表面と裏面の溶融径と、レーザ照射終了直後の反射光強度及び熱放射光強度の最大値の90%を超えている時間との相関をとった。この結果より、レーザ光照射中の反射光強度と熱放射光強度の変化を加工中にリアルタイムで計測することにより、目的とするサイズの溶融径に達したか否かの判断が可能になることを確認した。
【0040】
そこで、図5に示すように、加工点4の表面からの波長1064nmの反射光を受光するフォトセンサ12の出力信号、及び熱放射光を受光するフォトセンサ17の出力信号を、周波数5kHz以下の電気信号を通過させるローパスフィルター27を介して制御装置に13に入力させた。そして、反射光強度及び熱放射光強度を測定しながら、被加工物1にレーザ光を照射した。そして、反射光強度及び熱放射光強度に基づいて加工点4の溶融部が目的とする径に達したことを確認した後、更にレーザ光の照射を継続し、反射光強度が増加し、且つ熱放射光強度が減少した時、制御機器13により基本波YAGレーザ21のレーザ光強度を減少させた。ここで、減少の程度は、レーザ光強度の減少によって生ずる熱放射光強度の変化量が、溶融部が目的とする径に達した時点でレーザ光の照射を停止し自然冷却した時に観測される熱放射光強度の変化量の10分の1になるように制御した。その結果、良好な溶接形状が得られ、溶接割れを防止することができた。
【0041】
なお、制御装置13としては、フォトセンサ17,27からの信号を処理するA−D変換機能、D−A変換機能、及び各種演算を行う機能を備え、150μsごとに基本波YAGレーザ21に出力する電圧を調整できるものを用いた。
【0042】
本実施の形態2に示したように、目的とするサイズの接合部を形成した後もレーザ光の照射を継続し、加工点からの反射光強度が増加し且つ熱放射光強度が減少した時点でレーザ光の強度を減少させることにより、加工点の冷却速度が緩和されるので、良好な溶接形状が得られ、溶接割れを防止することができる。従って、溶接部の接合強度の向上が期待できる。
【0043】
(実施の形態3)
図6は実施の形態3のスポット溶接装置の概略構成図である。この装置は、インプロセスで加工状態を判断し、レーザ光の照射時間を制御するものである。
【0044】
図6において、1は被加工物であり、サイズ40×50mm×厚み100μmのマグネシュウムを含むアルミニウムを2枚重ね合わせたものを用いた。この被加工物1を、厚さ1mmの鉄板2枚からなる磁性金属2とコバルト磁石3との間に挟んで固定した。また、使用するレーザとしては、波長1064nmのレーザ光を発する基本波YAGレーザ21を用いた。
【0045】
以下、図6を参照しながら、実施の形態3に係るスポット溶接技術の動作手順を説明する。
【0046】
基本波YAGレーザ21のレーザ光を、波長1300nm以上の光を90%以上透過させるビームスプリッター6で折り返し、集光レンズ5で被加工物1上の加工点4に集光させた。レーザ光の加工点4でのスポット径はφ300μmとした。
【0047】
加工点4からの反射光およびこれと同軸の熱放射光(波長1300nm)をビームスプリッター6に入射させた。入射した反射光のほとんどはビームスプリッター6で反射されるが、2%程度はこれを通過する。ビームスプリッター6を通過した反射光及び熱放射光は、波長1300nmの熱放射光を反射し、波長1064nmの反射光を透過させるビームスプリッター7で反射光と熱放射光とに分離された。
【0048】
ビームスプリッター7で反射された波長1300nmの熱放射光は、波長1064nmの光のみを10−7倍に減衰させるノッチフィルター14を通過し、さらに波長1300nmの光を透過させるバンドパスフィルター15を通過し、加工点4での像を1:1で結像する石英の集光レンズ28でマスク29に集光され、これを通過して、集光レンズ16で再び集光され、InGaAsのフォトセンサー17上に集光された。
【0049】
マスク29の位置は集光レンズ28の焦点位置である。マスク29は、石英にアルミを蒸着させた後、リング状にアルミをくり抜いて形成した。リング状のくり抜き部分が開口となる。リング状の開口の内径は300μm、外径は350μmとした。このような開口を備えるマスク29を介して加工点4からの熱放射光を測定することにより、加工点4でのマスク29の開口に相当する部分からの熱放射光のみを選択的に観測できる。
【0050】
レーザ光を被加工物1の加工点4に照射すると、被加工物1の材料が溶融を開始する。これと並行して加工点4から熱放射光が発せられる。熱放射光の強度は、それを発する地点での温度(溶融状態)に応じて変化する。従って、あらかじめ被加工物1と同一の材料が溶融時に発する熱放射光の強度を測定しておき、これとレーザ光を照射したときにフォトセンサ17で観測される熱放射光の強度とを比較することで、加工点4の状態を知ることができる。
【0051】
また、レーザ光はその光スポットの中心で最大となる強度分布を有するから、溶融部は光スポットの中心から徐々に外方向に拡大していく。従って、熱放射光が発せられる範囲も光スポットの中心から外方向に拡大する。
【0052】
従って、図6に示した装置を用いてフォトセンサ17で熱放射光の強度を測定し、それがあらかじめ測定した溶融状態の熱放射光の強度に達したとき、加工点4の溶融部がマスク29のリング状の開口に相当する大きさまで拡大したことになる。
【0053】
そこで、レーザ光を照射中に加工点4から発せられる熱放射光をフォトセンサ17で検出し、その出力信号を5kHz以下の周波数の電気信号を通過させるローパスフィルター27を介して制御装置13に入力させた。そして、熱放射光の強度があらかじめ求めておいたアルミニウムが溶融時に発生する熱放射光の強度に達したとき、制御装置13がレーザ21を停止するように設定した。その結果、溶融スポットのサイズ(径)を安定化させることができた。
【0054】
なお、制御装置13としては、フォトセンサ17からの信号を処理するA−D変換機能、D−A変換機能、及び各種演算を行う機能を備え、150μsごとに基本波YAGレーザ21に出力する電圧を調整できるものを用いた。
【0055】
上記においてマスク29の開口径は、目標とする溶融スポット径に対応させて変更することは言うまでもない。
【0056】
本実施の形態3に示したように、レーザ光を照射中に目標とする大きさの溶融スポットの外周部に相当する地点から発生する熱放射光を計測し、前記熱放射光の強度が、あらかじめ測定しておいた溶融時に発生する熱放射光の強度に達した時に前記レーザ光の照射を停止することにより、100μsオーダーの非常に短い時間に溶融スポット径を認識でき、溶融スポットのサイズを安定化させることができる。この結果、溶接部の接合強度の安定化が期待できる。
【0057】
【発明の効果】
以上のように、本発明の第1の重ね合わせスポット溶接方法によれば、重ね合わされた複数の金属材料の加工点にレーザ光を照射して前記複数の金属材料を前記加工点でスポット溶接する方法であって、前記レーザ光の照射中に前記加工点からの前記レーザ光の反射光強度及び熱放射光強度を計測し、前記反射光強度が減少し且つ前記熱放射光強度の増加の程度が鈍化した時点で、前記レーザ光の強度を増加させるので、加工条件範囲を広げることができ、接合ギャップによる未溶接の発生を防止でき、加工品質を向上できる。
【0058】
本発明の第2の重ね合わせスポット溶接方法によれば、波長1064nmの光の吸収率が0.25以下の複数の金属材料を重ね合わせて、加工点にレーザ光を照射して前記複数の金属材料を前記加工点でスポット溶接する方法であって、所望のサイズの接合部を形成した後、前記レーザ光を照射しながら前記加工点からの前記レーザ光の反射光強度及び熱放射光強度を計測し、前記反射光強度が増加し且つ前記熱放射光強度が減少した時点で、前記レーザ光の強度を減少させるので、良好な溶接形状が得られ、溶接割れを防止することができる。この結果、溶接部の接合強度の向上が期待できる。
【0059】
本発明の第3の重ね合わせスポット溶接方法によれば、重ね合わされた複数の金属材料の加工点にレーザ光を照射して前記複数の金属材料を前記加工点でスポット溶接する方法であって、レーザ光を照射中に、所望の大きさの溶融スポットの外周部に相当する、前記金属材料の表面上の地点から発生する熱放射光を計測し、前記熱放射光の強度が、あらかじめ測定した前記金属材料が溶融時に発生する熱放射光の強度に達した時に、前記レーザ光の照射を停止するので、溶融スポットのサイズを安定化させることができる。この結果、溶接部の接合強度の安定化が期待できる。
【0060】
また、本発明の第1の重ね合わせスポット溶接装置によれば、レーザを被加工物の加工点に照射することで加工する加工装置と、前記加工点における前記レーザ光の反射光を、共焦点型光学系を用いて強調して計測する反射光計測装置と、前記加工点で発生する熱放射光を計測する熱放射光計測装置と、前記反射光計測装置及び前記熱放射光計測装置からの出力信号に基づいて前記レーザ光の強度を変更する制御装置とを備えるので、加工条件範囲を広げることができ、接合ギャップによる未溶接の発生を防止でき、加工品質を向上できる。また、良好な溶接形状が得られ、溶接割れを防止することができる。
【0061】
本発明の第2の重ね合わせスポット溶接装置によれば、レーザ光を被加工物の加工点に照射することで加工する加工装置と、前記加工点で発生する熱放射光を計測する熱放射光計測装置と、前記熱放射光計測装置からの出力信号に基づいて前記レーザ光の照射時間を変更する制御装置とを備えるので、溶融スポットのサイズを安定化させることができる。この結果、溶接部の接合強度の安定化が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1のスポット溶接装置の概略構成図である。
【図2】図2(A)は基本波YAGレーザからのレーザ光の波形図、図2(B)は第2高調波YAGレーザからのレーザ光の波形図である。
【図3】実施の形態1における波長1064nmの反射光の強度の変化の様子を示した図である。
【図4】実施の形態1における波長1300nmの熱放射光の強度の変化の様子を示した図である。
【図5】本発明の実施の形態2のスポット溶接装置の概略構成図である。
【図6】本発明の実施の形態3のスポット溶接装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1 被加工物
2 磁性金属
3 コバルト磁石
4 加工点
5 集光レンズ
6 ビームスプリッター
7 ビームスプリッター
8 バンドパスフィルター
9 集光レンズ
10 ピンホール
11 集光レンズ
12 SIフォトセンサー
13 制御機器
14 ノッチフィルター
15 バンドパスフィルター
16 石英の集光レンズ
17 InGaAsフォトセンサー
18 ビームスプリッター
19 反射ミラー
20 第2高調波YAGレーザ
21 基本波YAGレーザ
22 ビームスプリッター
23 高速度カメラ
24 He−Neレーザ
25 ハーフミラー
26 バンドパスフィルター
27 ローパスフィルター
28 石英の集光レンズ
29 マスク

Claims (6)

  1. 重ね合わされた複数の金属材料の加工点にレーザ光を照射して前記複数の金属材料を前記加工点でスポット溶接する方法であって、
    前記レーザ光の照射中に前記加工点からの前記レーザ光の反射光強度及び熱放射光強度を計測し、前記反射光強度が減少し且つ前記熱放射光強度の増加の程度が鈍化した時点で、前記レーザ光の強度を増加させることを特徴とするレーザによる重ね合わせスポット溶接方法。
  2. 波長1064nmの光の吸収率が0.25以下の複数の金属材料を重ね合わせて、加工点にレーザ光を照射して前記複数の金属材料を前記加工点でスポット溶接する方法であって、
    所望のサイズの接合部を形成した後、前記レーザ光を照射しながら前記加工点からの前記レーザ光の反射光強度及び熱放射光強度を計測し、前記反射光強度が増加し且つ前記熱放射光強度が減少した時点で、前記レーザ光の強度を減少させることを特徴とするレーザによる重ね合わせスポット溶接方法。
  3. 重ね合わされた複数の金属材料の加工点にレーザ光を照射して前記複数の金属材料を前記加工点でスポット溶接する方法であって、
    レーザ光を照射中に、所望の大きさの溶融スポットの外周部に相当する、前記金属材料の表面上の地点から発生する熱放射光を計測し、前記熱放射光の強度が、あらかじめ測定した前記金属材料が溶融時に発生する熱放射光の強度に達した時に、前記レーザ光の照射を停止することを特徴とするレーザによる重ね合わせスポット溶接方法。
  4. レーザ光を被加工物の加工点に照射することで加工する加工装置と、
    前記加工点における前記レーザ光の反射光を、共焦点型光学系を用いて強調して計測する反射光計測装置と、
    前記加工点で発生する熱放射光を計測する熱放射光計測装置と、
    前記反射光計測装置及び前記熱放射光計測装置からの出力信号に基づいて前記レーザ光の強度を変更する制御装置と
    を備えることを特徴とするレーザによる重ね合わせスポット溶接装置。
  5. レーザ光を被加工物の加工点に照射することで加工する加工装置と、
    前記加工点で発生する熱放射光を計測する熱放射光計測装置と、
    前記熱放射光計測装置からの出力信号に基づいて前記レーザ光の照射時間を変更する制御装置と
    を備えることを特徴とするレーザによる重ね合わせスポット溶接装置。
  6. 前記熱放射光計測装置はマスクを備え、前記マスクを介して前記被加工物の表面の所望する地点で発生する熱放射光を選択的に計測することを特徴とする請求項5に記載のレーザによる重ね合わせスポット溶接装置。
JP2002223867A 2002-07-31 2002-07-31 レーザによる重ね合わせスポット溶接装置 Expired - Fee Related JP4098025B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002223867A JP4098025B2 (ja) 2002-07-31 2002-07-31 レーザによる重ね合わせスポット溶接装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002223867A JP4098025B2 (ja) 2002-07-31 2002-07-31 レーザによる重ね合わせスポット溶接装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004058141A true JP2004058141A (ja) 2004-02-26
JP4098025B2 JP4098025B2 (ja) 2008-06-11

Family

ID=31943514

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002223867A Expired - Fee Related JP4098025B2 (ja) 2002-07-31 2002-07-31 レーザによる重ね合わせスポット溶接装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4098025B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004148353A (ja) * 2002-10-30 2004-05-27 Toyota Motor Corp レーザ溶接品質検査方法及び装置
JP2005246434A (ja) * 2004-03-04 2005-09-15 Osaka Industrial Promotion Organization レーザスポット溶接における穴欠陥の防止または修復方法および装置
JPWO2012036262A1 (ja) * 2010-09-16 2014-02-03 新日鐵住金株式会社 成形部材およびその製造方法
JP2017154148A (ja) * 2016-02-29 2017-09-07 ファナック株式会社 反射光を抑制しつつレーザ加工を開始できるレーザ加工装置
JP2017177174A (ja) * 2016-03-30 2017-10-05 ファナック株式会社 前加工制御部を備えるレーザ加工装置及びレーザ加工方法
JP2017185514A (ja) * 2016-04-04 2017-10-12 ファナック株式会社 反射光強度を低減する機能を備えたレーザ加工装置
US20180361516A1 (en) * 2017-06-20 2018-12-20 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Method of welding laminated metal foils

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101837018B1 (ko) 2016-05-25 2018-03-09 주식회사 티프렌즈 레이저 용접 품질 검사 방법 및 장치

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6018287A (ja) * 1983-07-12 1985-01-30 Toshiba Corp 重ね合せレ−ザ溶接における溶接不良検出方法
JPH05177372A (ja) * 1992-01-08 1993-07-20 Fanuc Ltd レーザ加工装置
JPH06285658A (ja) * 1993-04-01 1994-10-11 Nissan Motor Co Ltd 金属材料の重ね合わせ溶接方法および重ね合わせ溶接装置
JPH10328862A (ja) * 1997-06-05 1998-12-15 Harness Sogo Gijutsu Kenkyusho:Kk レーザ溶接方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6018287A (ja) * 1983-07-12 1985-01-30 Toshiba Corp 重ね合せレ−ザ溶接における溶接不良検出方法
JPH05177372A (ja) * 1992-01-08 1993-07-20 Fanuc Ltd レーザ加工装置
JPH06285658A (ja) * 1993-04-01 1994-10-11 Nissan Motor Co Ltd 金属材料の重ね合わせ溶接方法および重ね合わせ溶接装置
JPH10328862A (ja) * 1997-06-05 1998-12-15 Harness Sogo Gijutsu Kenkyusho:Kk レーザ溶接方法

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004148353A (ja) * 2002-10-30 2004-05-27 Toyota Motor Corp レーザ溶接品質検査方法及び装置
JP2005246434A (ja) * 2004-03-04 2005-09-15 Osaka Industrial Promotion Organization レーザスポット溶接における穴欠陥の防止または修復方法および装置
JPWO2012036262A1 (ja) * 2010-09-16 2014-02-03 新日鐵住金株式会社 成形部材およびその製造方法
JP5488703B2 (ja) * 2010-09-16 2014-05-14 新日鐵住金株式会社 成形部材の製造方法
US10035324B2 (en) 2010-09-16 2018-07-31 Nippon Steel & Sumitomo Metal Corporation Formed member and manufacturing method thereof
JP2017154148A (ja) * 2016-02-29 2017-09-07 ファナック株式会社 反射光を抑制しつつレーザ加工を開始できるレーザ加工装置
US10722975B2 (en) 2016-02-29 2020-07-28 Fanuc Corporation Laser processing device capable of starting laser processing while reducing reflected laser beam
US10456869B2 (en) 2016-03-30 2019-10-29 Fanuc Corporation Laser processing device having preprocessing controller and laser processing method
JP2017177174A (ja) * 2016-03-30 2017-10-05 ファナック株式会社 前加工制御部を備えるレーザ加工装置及びレーザ加工方法
JP2017185514A (ja) * 2016-04-04 2017-10-12 ファナック株式会社 反射光強度を低減する機能を備えたレーザ加工装置
US10730148B2 (en) 2016-04-04 2020-08-04 Fanuc Corporation Laser processing device capable of reducing intensity of reflected laser beam
US20180361516A1 (en) * 2017-06-20 2018-12-20 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Method of welding laminated metal foils
JP2019005768A (ja) * 2017-06-20 2019-01-17 トヨタ自動車株式会社 積層金属箔の溶接方法
CN109093246A (zh) * 2017-06-20 2018-12-28 丰田自动车株式会社 熔接层叠金属箔的方法
KR20180138177A (ko) * 2017-06-20 2018-12-28 도요타 지도샤(주) 적층 금속박의 용접 방법
EP3417984A1 (en) * 2017-06-20 2018-12-26 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Method of welding laminated metal foils
KR102202512B1 (ko) * 2017-06-20 2021-01-13 도요타 지도샤(주) 적층 금속박의 용접 방법
CN109093246B (zh) * 2017-06-20 2021-02-26 丰田自动车株式会社 熔接层叠金属箔的方法
US10953498B2 (en) 2017-06-20 2021-03-23 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Method of welding laminated metal foils

Also Published As

Publication number Publication date
JP4098025B2 (ja) 2008-06-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5479024B2 (ja) 接合方法および接合装置
US8884183B2 (en) Welding process and a welding arrangement
Zhou et al. Study on the burning loss of magnesium in fiber laser welding of an Al-Mg alloy by optical emission spectroscopy
Horn et al. Investigations on ultrafast welding of glass–glass and glass–silicon
JP5158924B2 (ja) レーザ突合せ溶接における溶接可否およびルートギャップ適否判定方法
JP4098025B2 (ja) レーザによる重ね合わせスポット溶接装置
US20070095802A1 (en) Laser treatment apparatus
US20220410306A1 (en) Laser processing method, laser processing apparatus, and output control device of laser processing apparatus
JP4352143B2 (ja) レーザスポット溶接における穴欠陥の防止または修復方法および装置
JP2020093272A (ja) レーザ溶接方法
JPH05261576A (ja) 加熱加工装置及び加工方法
Ishide et al. 10-kW-class YAG laser application for heavy components
CN108465938A (zh) 前置电弧液化电热元件表层的激光复合焊接方法
JP2000210781A (ja) レ―ザ溶接方法および装置
JP4689093B2 (ja) レーザ照射領域監視装置、レーザ照射領域監視方法、レーザ加工装置及びレーザ加工方法
JP3631936B2 (ja) 溶接方法及び溶接装置
JP4098024B2 (ja) レーザスポット溶接方法
JP4210560B2 (ja) レーザ溶接モニタリング方法およびレーザ溶接モニタリング装置
JPH08309567A (ja) アルミニウム合金の溶接方法
JP3223271B2 (ja) レーザハイブリッド加熱方法
JP2006150373A (ja) レーザ加工装置及びレーザ加工方法
JPH04322892A (ja) レーザ加工装置及びレーザ加工方法
JP2020040106A (ja) 異材接合方法
WO2024034535A1 (ja) レーザ溶接装置及びレーザ溶接方法
CN116890169A (zh) 一种基于变脉宽双脉冲的激光焊接方法及多尺度观测系统

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050729

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061121

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070920

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071017

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080214

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080312

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110321

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110321

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees