JP4144964B2 - スリップフォーム工法における施工機械の制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、締固め装置と成型装置を備えた自走式施工装置を用い、コンクリートを所定の形状に締固め、成型しながら、連続的にコンクリート構造物を構築するスリップフォーム工法に関し、特に、施工方向の基準面及び施工高さの基準面を検出して、自走式施工機械の施工方向及び施工高さを制御する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、同一断面の連続したコンクリート構造物を構築するために、締固め装置と成型装置を備えた自走式施工装置を用い、コンクリートを所定の形状に締固め、成型しながら、連続的にコンクリート構造物を構築するスリップフォーム工法が知られている。
【0003】
このスリップフォーム工法による、構造物の施工は、例えば、ダンプトラック等からの生コンクリートを側方から横取りし、これを敷き均すためのコンクリートの横取り敷均し装置(サイドフィーダ)、均したコンクリートを締固めて成型仕上げする成型機(スリップフォームペーバ)、表面仕上げと養生剤の散布を受け持つ仕上げ機(キュアリングマシン)の3台が1セットの施工機械を使用する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、トンネル内の施工において、かかるスリップフォーム工法による施工を実施する場合、次のような問題点がある。
【0005】
即ち、スリップフォーム工法は、セットフォーム工法と異なり、版縁部から側方の余裕がなければ施工が困難であり、例えば、コンクリート縦自由縁部から自走式施工機械のキャタピラまでの側方余裕幅が必要である。
【0006】
そして、自走式施工機械の施工方向及び施工高さを制御する装置を適用するものでは、施工方向の基準面と施工高さの基準面とを設定するためのセンサロープを鉄ピンに支持して、前記キャタピラの外側に設けるための側方余裕幅が必要である。
【0007】
しかし、道路が2車線や3車線等の場合には、より大型な自走式施工機械となるため、上記のセンサロープを設置するための側方余裕幅を確保するのが困難である。
【0008】
この不都合に鑑み、トンネル内壁に支持台を取り付け、これにセンサロープを取り付ける方法もあるが、これでは、トンネル内壁を傷めると共に、その取付作業に人手と時間がかかるという欠点がある。
【0009】
本発明は、以上のような従来の実情に鑑みてなされたもので、スリップフォーム工法における自走式施工機械の施工方向の基準面及び施工高さの基準面を検出して、該施工機械の施工方向及び施工高さを制御する装置において、トンネル内における施工方向の基準面と施工高さの基準面との設定を容易に行い得るスリップフォーム工法における施工機械の制御装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、請求項1に係る発明のスリップフォーム工法における施工機械の制御装置は、
コンクリートを所定の形状に締固め、成型しながら、連続的にコンクリート構造物を構築するスリップフォーム工法における自走式施工機械に取り付けられて、施工方向の基準面を検出するガイドセンサ及び施工高さの基準面を検出するグレードセンサを備え、両センサからの検出信号に基づいて、自走式施工機械の施工方向及び施工高さを制御する装置において、
前記ガイドセンサは、トンネル内の施工幅の両側に設置された水路を構成する部材の上面に形成された水路と連通する溝内面を施工方向の基準面として検出するように構成され、前記グレードセンサは、前記水路を構成する部材の上面を施工高さの基準面として検出するように構成されたことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1において、トンネル1内には、コンクリート舗装2が施されると共に、その両側部に円形水路3を構成する部材4が設けられている。
【0013】
この場合、先に円形水路3を構成する部材4を打って、その後に、コンクリート舗装2のコンクリートが打たれる。
かかるコンクリートの施工は、締固め装置と成型装置を備えた自走式施工装置を用い、コンクリートを所定の形状に締固め、成型しながら、連続的にコンクリート構造物を構築するスリップフォーム工法によって行われ、図の5は自走式施工機械のキャタピラの位置を示しており、版縁部から側方の側方余裕幅6に設置される。
【0014】
ここで、自走式施工機械に取り付けられて、施工方向の基準面を検出するガイドセンサ及び施工高さの基準面を検出するグレードセンサを備え、両センサからの検出信号に基づいて、自走式施工機械の施工方向及び施工高さを制御する制御装置が設けられている。
【0015】
本発明の自走式施工機械の施工方向及び施工高さを制御する装置は、次の点を特徴としている。即ち、ガイドセンサによる施工方向の基準面と、グレードセンサによる施工高さの基準面と、を設定するための側方余裕幅を確保するのが困難である点に鑑み、トンネル1内の施工幅の両側に設置された円形水路3を構成する部材4Aの所定箇所を施工方向の基準面及び施工高さの基準面としたことを特徴としている。
【0016】
即ち、図2において、ガイドセンサ7は、円形水路3を構成する部材4の上面に形成された水路3と連通する溝3A内面を施工方向の基準面として検出するように、そのセンサ部7Aが、溝3Aから水路3内に鉛直に挿入配置されて、一方の溝内面に接触される。
【0017】
又、図3において、グレードセンサ8は、円形水路3を構成する部材4の上面を施工高さの基準面として検出するように、そのセンサ部8Aが鉛直に配置されて、その先端部が円形水路3を構成する部材4の上面に接触される。
【0018】
尚、グレードセンサ8のセンサ部8A先端部には、図4に示すように、スキー状のガイド部材9を回動可能に連結して、センサ部8Aが円形水路3を構成する部材4の上面に沿ってスムーズに移動するように構成すると良い。
【0019】
かかる制御装置によれば、トンネル1内の施工幅の両側に設置された円形水路3を構成する部材4の所定箇所を施工方向の基準面及び施工高さの基準面として、自走式施工装置の施工方向及び施工高さの制御を行うようにしたから、トンネル1内において、施工方向の基準面と、施工高さの基準面と、を設定するための側方余裕幅の確保が困難な場合にあっても、ガイドセンサ7による施工方向の基準面と、グレードセンサ8による施工高さの基準面と、を設定することが容易となり、ひいては安定した制御が可能となる。
【0020】
特に、道路が2車線や3車線等の場合には、より大型な自走式施工機械となるため、上記のガイドセンサ7による施工方向の基準面と、グレードセンサ8による施工高さの基準面と、を設定するための側方余裕幅を確保するのが特に困難である場合において、極めて有効である。
【0021】
又、従来のように、トンネル内壁に支持台を取り付け、これにセンサロープを取り付ける方法を採る必要もなく、トンネル内壁を傷めることがないと共に、特に、人手と時間がかからない。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係る発明によれば、トンネル内において、施工方向の基準面と、施工高さの基準面と、を設定するための側方余裕幅の確保が困難な場合にあっても、施工方向の基準面と施工高さの基準面の設定が容易となり、ひいては安定した制御が可能となり、道路が2車線や3車線等の場合に、より大型な自走式施工機械となるときには、極めて有効な技術である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るスリップフォーム工法が実施されるトンネル内の縦断面図
【図2】 本発明に係る制御装置におけるガイドセンサを示す縦断面図
【図3】 本発明に係る制御装置におけるグレードセンサを示す縦断面図
【図4】 他の実施形態の側面図
Claims (1)
- コンクリートを所定の形状に締固め、成型しながら、連続的にコンクリート構造物を構築するスリップフォーム工法における自走式施工機械に取り付けられて、施工方向の基準面を検出するガイドセンサ及び施工高さの基準面を検出するグレードセンサを備え、両センサからの検出信号に基づいて、自走式施工機械の施工方向及び施工高さを制御する装置において、
前記ガイドセンサは、トンネル内の施工幅の両側に設置された水路を構成する部材の上面に形成された水路と連通する溝内面を施工方向の基準面として検出するように構成され、前記グレードセンサは、前記水路を構成する部材の上面を施工高さの基準面として検出するように構成されたことを特徴とするスリップフォーム工法における自走式施工機械の制御装置。
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