JP4144583B2 - 記録再生装置および編集方法 - Google Patents

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Description

この発明は、ランダムアクセス可能な記録媒体を用いてAV(Audio/Video)データおよびAVデータに対応するリアルタイムメタデータの編集を行う記録再生装置および編集方法に関する。
特に放送局などのプロフェッショナルな現場では、ビデオカメラで撮影され記録媒体に記録されたディジタルオーディオデータおよび/またはディジタルビデオデータは、後に、必要に応じて編集がなされて用いられる。また、これらディジタルオーディオデータおよび/またはディジタルビデオデータと共に、これらディジタルオーディオデータおよび/またはディジタルビデオデータに関する情報であるリアルタイムメタデータが記録され、編集に用いられる。以下では、これらディジタルオーディオデータ、ディジタルビデオデータ、リアルタイムメタデータを適宜まとめて、AV(Audio/Video)データと呼ぶ。編集作業は、概略的には、記録媒体から再生されたAVデータから所望の映像カットを抽出し、当該映像カットの開始点(IN点)および終了点(OUT点)をマークする。そして、マークされたそれぞれのIN点およびOUT点に基づき複数の映像カットを接続し、所望の映像カットが連続的に接続された映像を得る。
従来から、AVデータの記録再生には、磁気テープといったシリアルアクセス型の記録媒体が用いられていた。これに加えて、近年では、光ディスク、ハードディスク、半導体メモリなどといった、ランダムアクセス可能な記録媒体が、AVデータの記録再生に多く用いられるようになってきている。ランダムアクセス可能な記録媒体は、同一の記録媒体上で編集作業を完結できるノンリニア編集が可能である。以下では、このランダムアクセス可能な記録媒体を、ノンリニア記録媒体と呼ぶ。特許文献1には、このような、ノンリニア編集を行うようにした編集装置が記載されている。
特開2001−319463号公報
ノンリニア記録媒体は、一般的に、アクセス速度が磁気テープなどのシリアルアクセス型の記録媒体に比べて非常に高速である。特にハードディスクは、高速なアクセス速度を有すると共に、記録容量が大きく、大量のAVデータを記録することができる。また、光ディスクや半導体メモリも、近年では、複数のAVデータを記録するのに十分な記憶容量を持ったものが出現してきている。このようなノンリニア記録媒体においては、一つの記録媒体上で、編集に用いるIN点およびOUT点間のAVデータの再生と、編集されたAVデータの記録とを並列的に行い、且つ、編集後のAVデータを当該記録媒体上の他の位置に記録する処理を容易に行うことができる。そのため、ノンリニア記録媒体を用いる場合、元のAVデータを残したまま編集を行う、非破壊編集が行われていた。
ノンリニア記録媒体を用いた場合の従来の編集方法について、概略的に説明する。従来、ノンリニア記録媒体を用いた編集は、以下に説明する2通りの方法のうち何れかが用いられて行われていた。第1の方法は、図18に一例が示される、編集未対象部分を含めて編集結果全体を記録媒体上の空き領域に書き出す方法である。また、第2の方法は、図19に一例が示される、編集に必要なAVデータのみを記録媒体上の空き領域に書き出し、当該AVデータと編集対象外領域との連続再生を指示する制御データを生成する方法である。
図18Aおよび図19Aに一例が示されるように、ファイルシステムFSにより論理アドレスを用いて管理される論理アドレス空間に、クリップ#1およびクリップ#2が記録され、論理アドレス空間の残りの領域は、未使用領域とされている。なお、クリップは、ひとまとまりのAVデータであって、例えばビデオカメラにより撮影が開始されてから停止されるまでのAVデータが1つのクリップとなる。クリップには、例えばビデオカメラにより撮影されたディジタルビデオデータと、撮影と共に収録されたディジタルオーディオデータとを含む。また、クリップには、撮影に伴うメタデータなどを含む場合もある。
クリップ#1に対して図18Aおよび図19Aに一例が示されるようにIN点およびOUT点が設定され、このIN点およびOUT点により示される編集対象区間に対して他の映像カットを挿入するインサート編集を考える。
第1の方法では、図18Bに示されるように、クリップ#1のIN点およびOUT点間に他の映像カットが挿入されたクリップ#1全体を、新たなクリップ#3として記録媒体上の未使用領域に書き出す。元のクリップ#1は、編集前の状態のまま元の位置に残される。この第1の方法によれば、未使用領域が十分にあれば、編集結果を未使用領域に連続配置することが可能とされる。この場合、編集結果の再生の際に、IN点およびOUT点におけるシーク動作を伴わないため、実時間再生の保障が容易であるという利点がある。
第2の方法では、図19Bに示されるように、編集に必要なデータすなわちIN点およびOUT点間に挿入される他の映像カットのみが未使用領域に書き込まれ(図19Bでは映像カットBR#3として示す)、クリップ#1のIN点およびOUT点外の部分と、映像カットBR#3との連続再生を指示する制御データが生成される。制御データは、必要に応じて記録媒体上に記録される。この第2の方法では、編集の実行により記録されるデータ量が最小限でよいという利点がある。
上述した従来の編集方法のうち第1の方法では、未使用領域が分断されている場合に、未使用領域に書き込まれた編集結果の実時間再生が困難になる可能性があるという問題点があった。
ノンリニア記録媒体ではファイルシステムによりアドレス管理がなされ、ファイルシステムは、データの記録などを行う際に、記録媒体上の未使用領域を記録されるデータに対して適当に割り当てる。そのため、例えばデータの記録や削除、移動などを繰り返しているうちに、論理アドレスに対して物理アドレスが連続的ではなくなり、未使用領域の分断化を引き起こすことになる。編集結果のクリップ#3を分断化された領域に書き込んでしまうと、論理アドレス的には連続的でも、物理アドレス的には非連続的となっているため、再生の際に物理アドレスの非連続点でのシークが頻繁に発生し、実時間再生が困難になってしまう。
また、第1の方法では、編集結果を未使用領域に書き込む際に、編集によってデータが変化しない部分(図18の例では、クリップ#1の先頭からIN点の区間と、OUT点から末尾までの区間)まで含めて、未使用領域に書き込むことになるため、記録媒体上の記録容量を多く消費してしまうという問題点があった。
極端な例でいえば、例えば非常に長いクリップの中の、クリップの全長に対して非常に短い一部を編集によって書き換えるような場合、編集対象領域がどんなに少なくても、対象となるクリップ全体を書き込めるだけの容量を持った未使用領域がなければ、編集を実行することが不可能となってしまい、不便であった。
また、第1の方法では、編集によって変化しない部分も含めて編集結果の書き込みを行うため、多くのデータが書き込まれることになり、データの書き込みに要する時間も大となってしまうという問題点があった。
また、上述した第2の方法では、編集結果の再生を行う際にシーク動作を必要とするため、編集結果の実時間再生を保障することが困難であるという問題点があった。
すなわち、第2の方法で編集を行った編集結果を再生する場合には、図19Bに一例が示されるように、クリップ#1の本体を先頭から再生し、IN点に到達したら未使用領域に記録された映像クリップBR#3の先頭にシークする。そして、映像クリップBR#3の終端まで再生したら、再びシーク動作を行い、クリップ#1本体のOUT点から再生を開始する。このように、第2の方法では、一つの編集結果を再生するために、少なくとも2回のシーク動作が必要となる。
さらに、IN点およびOUT点が設定されるクリップ#1本体と未使用領域との間に多数のクリップが存在するような場合には、シーク距離がさらに長くなり、シークに多大な時間を要してしまうため、実時間再生がより困難になってしまう。また、一つのクリップ中に複数のIN点およびOUT点の組が存在するなど、複雑な編集を行ったような場合にも、実時間再生が困難になる。
さらにまた、この第2の方法においても、編集の際に、最小限とはいえ未使用領域を消費してしまうため、未使用領域が不足しているような場合には、編集の実行が不可能になってしまうという問題点があった。
したがって、この発明の目的は、編集に際して記録媒体の消費容量を抑え、且つ、編集結果の実時間再生を容易に保障できる記録再生装置および編集方法を提供することにある。
この発明は、上述した課題を解決するために、所定サイズのブロック単位でランダムアクセス可能な記録媒体上で、記録媒体に記録されたビデオデータ、オーディオデータ、または、ビデオデータまたはオーディオデータに対応するリアルタイムメタデータに対して、指定された編集開始点および編集終了点に基づき、編集開始点から編集終了点の間のデータをブロック単位で編集データにより書き換えることにより破壊編集を行い、編集開始点または編集終了点を含むブロックは、ブロック単位で一旦メモリに記憶され、メモリ上で編集対象部分を編集データにより書き換えてブロック単位で記録媒体に書き戻され、破壊編集は、編集対象がオーディオデータである場合に、編集開始点および/または編集終了点での所定の演算処理期間を含む、編集開始点および/または編集終了点でのデータの変更に伴い影響を受ける記録媒体上の編集対象区間外のデータをブロック単位で書き換えて行うようにした記録再生装置である。
また、この発明は、所定サイズのブロック単位でランダムアクセス可能な記録媒体上で、記録媒体に記録されたビデオデータ、オーディオデータ、または、ビデオデータまたはオーディオデータに対応するリアルタイムメタデータに対して、指定された編集開始点および編集終了点に基づき、編集開始点から編集終了点の間のデータをブロック単位で編集データにより書き換えることにより破壊編集を行い、編集開始点または編集終了点を含むブロックは、ブロック単位で一旦メモリに記憶され、メモリ上で編集対象部分を編集データにより書き換えてブロック単位で記録媒体に書き戻され、破壊編集は、編集対象がオーディオデータである場合に、編集開始点および/または編集終了点での所定の演算処理期間を含む、編集開始点および/または編集終了点でのデータの変更に伴い影響を受ける記録媒体上の編集対象区間外のデータをブロック単位で書き換えて行うようにした編集方法である。
上述したように、この発明は、ランダムアクセス可能な記録媒体上で、該記録媒体に記録されたビデオデータ、オーディオデータ、または、ビデオデータまたはオーディオデータに対応するリアルタイムメタデータに対して破壊編集を行うようにしているため、編集の実行に際し、記録媒体の空き領域を必要とせず、また、書き換え対象のデータが最小限となり編集動作に伴う書き換えに要する時間が短くて済み、さらに、記録媒体上の編集対象のデータを編集データで上書きしてしまうため、編集結果を再生する際にも、編集前に比べてシーク動作が増加することがない。
この発明は、ノンリニア記録媒体を用いて、下地データに対して編集データを上書きする破壊編集を行うため、編集実行に際し記録媒体の空き領域を必要としないという効果がある。
また、破壊編集により、書き換え対象のデータが最小限となるため、編集動作に伴う書き換えに要する時間が短いという効果がある。
さらに、破壊編集により、下地データに対して編集データを上書きして編集を行うため、編集結果を再生する際にも、編集前に対してシーク動作が増加することがないという効果がある。また、それにより高度な編集が可能となる効果がある。
さらにまた、設定された編集点に対して、クリップを構成する全てのデータが整合性を保つようにしているため、例えば本線系のAVデータと補助AVデータとの対応関係が保持され、編集結果に対しても補助AVデータを利用した特殊再生動作や、補助AVデータに基づくオフライン編集が可能となる効果がある。
また、編集対象範囲の外側に信号処理が及ぶ場合についても、信号処理が編集対象範囲外に及ぶ範囲まで考慮してデータの書き換え対象範囲を求めるようにしているため、編集の実行時にIN点およびOUT点付近のデータが適切な状態を保ち、編集結果をスムースに再生できるという効果がある。
さらに、記録媒体の記録単位毎にデータの書き換え対象範囲を求めるようにしているため、ブロックデバイスに対する編集の実行が可能になるという効果がある。
以下、この発明の実施の一形態を、図面を参照しながら説明する。先ず、理解を容易とするために、この発明に適用可能な記録媒体および記録再生装置について説明する。図1は、ディスク状記録媒体における一例のデータ配置を示す。この図1に一例が示されるデータ配置は、記録可能な光ディスク、ハードディスクといった、ランダムアクセスが可能なディスク状記録媒体における一般的なデータ配置である。このようなデータ配置を、半導体メモリなどの、非ディスク状記録媒体に適用することもできる。論理アドレス空間は、任意のデータを記録再生可能な領域である。
論理アドレスの先端および後端には、ファイルシステムFSが配置される。任意のデータは、論理アドレス空間内に一般的にファイルと称される所定の形式で記録される。記録媒体上のデータは、基本的にファイル単位で管理される。ファイルの管理情報は、ファイルシステムFSに記録される。記録再生装置のシステム制御部(後述する)のファイルシステム層は、このファイルシステムFSの情報を参照および操作することで、多種多様なデータを一つの記録媒体上で管理することができる。
論理アドレス空間の外に、交替領域が配置される。交替領域は、記録媒体の一部が欠陥(ディフェクト)により物理的に読み書きできなくなった場合に代替エリアとして用いることができる領域である。例えば、記録媒体に対するアクセス(特に記録時のアクセス)の際に欠陥領域が認識された場合、通常は交替処理が行われ、当該欠陥領域のアドレスが交替領域内に移動される。
交替領域の使用状況は、所定領域にディフェクトリストとして記憶され、記録再生装置のドライブ制御部や、システム制御部の下位階層により用いられる。すなわち、後述するドライブ制御部やシステム制御部の下位階層では、記録媒体へのアクセスの際にディフェクトリストを参照することで、交替処理が行われている場合にも、適切な領域へのアクセスを行うことができる。交替領域のこの仕組みにより、上位アプリケーションは、記録媒体上の不良記録領域の有無や位置などを考慮することなく、記録媒体に対するデータの記録再生を行うことができる。
ディスク状記録媒体の場合、交替領域は、ディスクの最内周側または最外周側に配置されることが多い。ディスクの回転制御を、ディスクの半径方向に段階的に回転速度を変更するゾーン制御で行っている場合には、ゾーン毎に交替領域を設ける場合もある。記録媒体が半導体メモリなどディスク状記録媒体ではない場合には、物理アドレスが最も小さい側または最も大きい側に配置されることが多い。
AVデータを扱うアプリケーションにおいては、連続同期再生、すなわち実時間再生が保障された再生が必要な単位となるデータのまとまりを、クリップと呼ぶ。例えば、ビデオカメラにより撮影が開始されてから終了されるまでのひとまとまりのデータがクリップとされる。クリップの実体は、単一のファイルまたは複数のファイルからなる。この発明においては、クリップは、複数のファイルからなる。クリップの詳細については、後述する。
論理アドレス空間に対して、例えば先頭側にクリップ以外の任意のファイルが記録できるNRT(Non Real Time)領域が配置され、NRT領域の次から、クリップが順に詰め込まれていく。クリップは、光ディスク100上のディフェクト位置を避けて配置され、上述した交替処理が行われないようにされる。各クリップには、ヘッダ(H)およびフッタ(F)が付加される。この例では、ヘッダおよびフッタは、クリップの後端側にまとめて配置されている。
論理アドレス空間内において、データが記録されていない領域や、過去にデータが記録されていたが現在では不要になった領域は、未使用領域としてファイルシステムFSに管理される。記録媒体上に新たに記録されるファイルに対して、未使用領域に基づき記録領域が割り当てられる。当該ファイルの管理情報は、ファイルシステムFSに追加される。
記録媒体として記録可能な光ディスクを用いた場合、この発明では、クリップを年輪構造によって記録媒体に記録する。図2および図3を用いて、年輪構造について説明する。図2Aは、一つのクリップ20をタイムライン上に示す例である。この例では、クリップ20は、ビデオデータ21、オーディオデータ22A〜22D、補助AVデータ23およびリアルタイムメタデータ24の7ファイルからなる。
ビデオデータ21は、ベースバンドのビデオデータを高ビットレートで圧縮符号化したビデオデータである。圧縮符号化方式としては、例えばMPEG2(Moving Pictures Experts Group 2)方式が用いられる。オーディオデータ22A、22B、22Cおよび22Dは、ベースバンドのオーディオデータが用いられ、それぞれ2チャンネルのオーディオデータである。これに限らず、オーディオデータ22A、22B、22Cおよび22Dは、ベースバンドのオーディオデータを高ビットレートで圧縮符号化したオーディオデータを用いてもよい。ビデオデータ21およびオーディオデータ22A〜22Dは、実際の放送や編集の対象とされるデータであって、本線系のデータと称される。
補助AVデータ23は、ベースバンドのビデオデータおよびオーディオデータを、本線系のビデオデータおよびオーディオデータに対してより低ビットレートで圧縮符号化して多重化したデータである。圧縮符号化方式としては、例えばMPEG4方式が用いられ、本線系のAVデータを、ビットレートを例えば数Mbps(Mega bits per second)まで落とすように圧縮符号化して生成する。補助AVデータ23は、編集点などを決める際に本線系のデータの代理として用いられるデータであって、プロキシ(Proxy)データとも称される。なお、この実施の一形態では、補助AVデータにおけるオーディオデータのチャンネル数が8チャンネルに固定的とされる。
メタデータは、あるデータに関する上位データであり、各種データの内容を表すためのインデックスとして機能する。メタデータには、上述の本線系のAVデータの時系列に沿って発生されるリアルタイムメタデータ24と、本線系のAVデータにおけるシーン毎など、所定の区間に対して発生される非時系列メタデータの2種類がある。非時系列メタデータは、例えば図1で説明したNRT領域に記録される。
クリップ20は、図2Bに一例が示されるように、所定の再生時間を基準として分割され、年輪構造として光ディスクに記録される。一つの年輪は、図2Cに一例が示されるように、ビデオデータ21、オーディオデータ22A〜22D、補助AVデータ23およびリアルタイムメタデータ24を、それぞれ再生時間帯が対応するように、トラック1周分以上のデータサイズを有する所定の再生時間単位に分割し、分割された再生時間単位毎に順に配置して記録する。すなわち、クリップ20を構成する各データは、年輪構造により所定時間単位でインターリーブされ、光ディスクに記録される。
なお、年輪を形成するデータを年輪データと称する。年輪データは、ディスクにおける最小の記録単位の整数倍のデータ量とされる。また、年輪は、その境界がディスクの記録単位のブロック境界と一致するように記録される。
図3は、光ディスク100に対して年輪データが形成された一例の様子を示す。この図3の例では、光ディスク100の内周側から順に、補助AV年輪データ#1、リアルタイムメタ年輪データ#1、チャンネル数分のオーディオ年輪データ#1、ビデオ年輪データ#1が記録されており、この周期で年輪データが扱われる。ビデオ年輪データ#1の外周側には、さらに、次の周期の年輪データの一部が補助AV年輪データ#2として示されている。
この図3の例は、リアルタイムメタ年輪データの1年輪データ分の再生時間帯と補助AV年輪データの1年輪データ分の再生時間帯とが対応し、リアルタイムメタ年輪データの1年輪データ分の再生時間帯とオーディオ年輪データの2周期分の再生時間帯が対応することを示している。同様に、リアルタイムメタ年輪データの1年輪データ分の再生時間帯とビデオ年輪データの4周期分の再生時間帯が対応することを示している。このような、各年輪データの再生時間帯および周期の対応付けは、例えばそれぞれのデータレートなどに基づき設定される。以下では、1年輪データ分の再生時間を2秒とする。
なお、クリップに対するヘッダやフッタも、図2Dに一例が示されるように、年輪構造によって記録される。
図4は、この発明に適用可能な記録再生装置の一例の構成を概略的に示す。この記録再生装置は、例えばビデオカメラと接続され、ビデオカメラで撮影され得られたAVデータを信号処理して光ディスク100に記録する。また、光ディスク100に記録されたAVデータなどを再生し、所定に信号処理して出力する。さらに、装置に付属するコントロールパネルや、図示されないRS−422インターフェイスを介して接続される入力装置などからの指示に基づき、光ディスク100に記録されたAVデータに対して編集作業を行うことができる。
システム制御部17は、1または複数のCPU(Central Processing Unit)と、プログラムやデータが予め記憶されるROM(Read Only Memory)、CPUのワークメモリとして用いられるRAM(Random Access Memory)などを有し、ROMから読み出されたプログラムに従い、制御入出力端から入力された制御信号に応じて、この記録再生装置の全体を制御する。制御入力端には、例えば上述したコントロールパネルや、RS−422インターフェイスを介して入力装置が接続される。
記録系の構成について説明する。制御入出力端からシステム制御部17に対して記録動作が指示される。システム制御部17は、この記録動作指示に基づき、この記録再生装置の各部に対して、記録動作を開始できるように命令を出す。
例えばビデオカメラや外部の装置から、記録すべきベースバンドのAVデータが記録信号処理部13に供給される。記録信号処理部13は、入力されたベースバンドのAVデータに対して所定の信号処理や圧縮符号化処理を施し、記録するための本線系AVデータおよび補助AVデータを生成する。
例えば、ベースバンドのビデオデータがMPEG2方式により、1GOP(Group Of Picture)が1フレームから構成されるようにし、さらに、所定のビットレートになるように制御されて圧縮符号化され、本線系のビデオデータが生成される。オーディオデータに関しては、例えばPCM(Pulse Code Modulation)データのまま、圧縮符号化されずに本線系のオーディオデータとして用いられる。
また、ベースバンドのビデオデータおよびオーディオデータが例えばMPEG4方式により、ビットレートが数Mbpsにて圧縮符号化され、補助AVデータが生成される。ビデオデータに関して、補助AVデータでは、所定数のフレームを単位として符号化が行われる。この実施の一形態では、補助AVデータのビデオデータは、1枚のIピクチャおよび9枚のPピクチャの10フレームで、1GOV(Group Of Video Object Plane)が形成されてなる。
補助AVデータにおけるオーディオデータは、本線系のオーディオデータを、例えば時間軸方向を圧縮するサンプリング周波数変換と、語長を圧縮する対数圧縮とを組み合わせて瞬時圧縮することにより、生成している。サンプリング周波数変換は、例えばサンプリング周波数が48kHzの本線系のオーディオデータを、サンプリング周波数が8kHzのオーディオデータにダウンサンプリングして行う。語長圧縮の方式としては、データの小振幅時には量子化ステップを小さく設定し、大振幅時には量子化ステップを大きく設定することで語長の圧縮を行う、A−Law方式を用いることができる。また、圧縮符号化を行う前に、本線系のオーディオデータを、ローパスフィルタにより予め帯域制限することで、圧縮符号化による音質劣化を最小限とすることができる。この実施の一形態では、ローパスフィルタとして、512タップのFIR(Finite Impulse Response)フィルタを用いている。
記録信号処理部13から出力された本線系AVデータおよび補助AVデータは、フォーマッタ/アンフォーマッタ部12に供給される。この記録信号処理部13から出力される本線系AVデータおよび補助AVデータと、後述するメタデータ処理部15から出力されるリアルタイムメタデータにより、クリップが構成される。
メタデータ処理部15は、システム制御部17の制御に基づき、本線系AVデータおよび補助AVデータと共に光ディスク100に記録されるリアルタイムメタデータや、クリップを所定の形式に整えるためのデータ(ヘッダおよびフッタ)を生成する。メタデータ処理部15では、非時系列系メタデータも生成される。メタデータ処理部15で生成されたこれらのデータは、フォーマッタ/アンフォーマッタ部12に供給される。
フォーマッタ/アンフォーマッタ部12は、記録信号処理部13およびメタデータ処理部15から供給された各データを、上述した年輪構造に配置する。例えば、フォーマッタ/アンフォーマッタ部12は、メモリを有し、供給された各データを、メモリ上に年輪構造に対応したアドレス配置で以て溜め込む。そして、メモリから、年輪単位でデータを読み出すように、読み出し制御を行う。年輪構造に配置されたクリップは、年輪単位でドライブ制御部11に供給される。
ドライブ制御部11は、記録時には、供給されたデータに対して所定の記録信号処理を施すと共に、後述するリード/ライト部10およびサーボ部14から得られる信号に基づきリード/ライト部10およびサーボ制御部14を制御することにより、記録データが光ディスク100の所定のアドレスに書き込まれるように、書き込み動作を制御する。
フォーマッタ/アンフォーマッタ部12からドライブ制御部11に供給された本線系AVデータ、補助AVデータ、リアルタイムメタデータおよびヘッダ、フッタは、所定サイズのECC(Error Correction Coding)ブロック単位でエラー訂正符号化される。エラー訂正符号化されたデータは、所定に記録符号化され、記録信号とされてリード/ライト部10に供給される。
リード/ライト部10は、例えばレーザダイオードからなる光ピックアップと、光ピックアップのレーザパワーを、記録再生の動作モードに応じて所定に制御するレーザ駆動回路を有する。また、リード/ライト部10は、ディスク100の半径方向に対する光ピックアップの位置を、サーボ制御部14から供給されるスレッド制御信号に基づき制御するスレッド駆動部を有する。サーボ制御部14は、ドライブ制御部11およびシステム制御部17からそれぞれ供給される制御信号に基づき、スレッド駆動部の制御と、光ディスク100を回転駆動するための図示されないスピンドルモータの制御とを行う。
リード/ライト部10は、ドライブ制御部11から供給された記録信号に基づき光ピックアップを駆動し、光ディスク100に対して記録信号に基づく記録を行う。記録位置は、記録動作に先立って光ディスク100から予め読み込まれたファイルシステムFSの情報などに基づく、光ディスク100の領域使用状況を示す情報や、制御入出力端からの指示に基づき、システム制御部17およびドライブ制御部11により指定される。
なお、この実施の一形態では、光ディスク100に対する記録動作は、年輪単位毎に連続的に行われる。また、この実施の一形態では、光ディスク100の最小記録単位のブロックサイズとECCブロックのサイズとが同一とされ、光ディスク100の最小記録単位とECCブロックとが一致するように記録される。すなわち、この実施の一形態においては、ECCブロックは、記録信号処理の単位であると共に、実際に光ディスク100におけるデータの読み書きの単位となるブロックである。
さらに、年輪単位毎に、例えば1乃至数ECCブロック分の所定データ列からなるマーカブロックが記録される。このマーカブロックは、1年輪分を記録中に記録エラーなどが生じた場合に、直前の年輪までの記録データを再生可能とするために用いられる。したがって、1年輪分の記録が完了する毎に、当該年輪のマーカブロックは、不要となる。
再生系の構成について説明する。制御入出力端からシステム制御部17に対して再生動作が指示される。システム制御部17は、この再生動作指示に基づき、この記録再生装置の各部に、再生動作を開始できるように命令を出す。リード/ライト部10が所定に制御され、光ディスク100の指定されたアドレスから、記録単位毎に読み出しがなされる。読み出された再生信号は、リード/ライト部10からドライブ制御部11に供給される。
ドライブ制御部11は、供給された再生信号の記録符号を復号化して再生データとし、さらに、再生データのエラー訂正符号を復号化してエラー訂正を行う。エラー訂正された再生データは、フォーマッタ/アンフォーマッタ部12に供給される。フォーマッタ/アンフォーマッタ部12は、供給された再生データを、本線系AVデータ、補助AVデータおよびリアルタイムメタデータといったデータ種類毎に分離する。例えば、供給された再生データは、フォーマッタ/アンフォーマッタ部12が有するメモリに溜め込まれる。1年輪分が溜め込まれると、年輪を構成する各データが読み出され、それぞれ対応する処理部に供給される。本線系AVデータおよび補助AVデータは、再生信号処理部16に供給される。また、リアルタイムメタデータは、メタデータ処理部15に供給される。
メタデータ処理部は、供給されたリアルタイムメタデータを解読し、解読された情報をシステム制御部17に供給する。
再生信号処理部16は、供給された本線系AVデータと、補助AVデータとに所定の信号処理を施す。例えば、本線系AVデータと補助AVデータとがそれぞれまたは何方か一方が復号化される。復号化せずに出力することもできる。なお、補助AVデータについて、ビデオデータは、10フレームで1GOVが形成されているため、1GOV単位で復号化がなされる。また、オーディオデータは、A−Law方式による語長圧縮を瞬時伸長され、ダウンサンプリングされたサンプリング周波数が48kHzにアップサンプリングされる。アップサンプリングの際に、記録時と同様の、512タップのFIRフィルタがローパスフィルタとして用いられ、音質劣化が最小限に抑えられる。
ネットワークインターフェイス(I/F)18は、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)といったネットワークと接続され、ネットワークを介した通信を制御する。例えばこの記録再生装置は、ネットワークを介して送信されたAVデータを受信し、光ディスク100に記録することができる。
例えば、ネットワークを介して送信され、ネットワークI/F18により受信されたAVデータは、フォーマッタ/アンフォーマッタ部12に供給される。この場合、ネットワークI/F18から記録信号処理部13に供給するようにしてもよい。また、ネットワークI/F18から直接的にドライブ制御部11に供給することも考えられる。例えば、システム制御部17は、ネットワークI/F18にAVデータが受信されると、受信されたAVデータの形式を判断し、必要に応じて記録信号処理、フォーマッタ/アンフォーマッタ部12による処理、メタデータ処理などを行う。処理後のAVデータは、ドライブ制御部11に供給され、所定の処理を施された後、光ディスク100に記録される。
光ディスク100から読み出されたAVデータや補助AVデータをフォーマッタ/アンフォーマッタ部12を介してネットワークI/F18に供給し、ネットワークに向けて送信することもできる。この場合、補助AVデータは、低ビットレートで以て圧縮符号化されているため、ネットワークで送信するのに用いて好適である。
この記録再生装置は、光ディスク100上のクリップに対して編集作業を行うことができる。例えば、外部から供給されたAVデータや、光ディスク100自身に記録された他のAVデータを用いて、光ディスク100上のAVデータに対する編集処理を行うことができる。
次に、この発明の実施の一形態について説明する。この発明では、光ディスク100といったランダムアクセス可能な記録媒体上に記録されたクリップに対する編集を、破壊編集により行う。破壊編集は、編集対象となる下地データに対して、必要部分のデータを上書きする処理である。破壊編集においては、IN点およびOUT点といった編集点の指示、ならびに、インサート編集やアセンブル編集といった編集モードの指定に従い、下地データの適当なデータを編集データで上書きし、直接的に書き換える。このとき、下地データの当該記録媒体上の別領域への移動や複製は行われない。なお、以下では、編集対象として編集点が設定される側のデータを下地記録または下地データと呼び、編集点に対して書き込む側のデータを編集データと呼ぶ。
図5を用いて、より具体的に説明する。図5Aに示される編集前のクリップ#1を下地データとして、クリップ#1に対してIN点およびOUT点を設定して編集対象を指定し、このIN点およびOUT点間に、編集データとして他の映像カットを挿入するインサート編集について考える。破壊編集では、下地データのIN点およびOUT点間に、編集データが直接的に上書き記録される。したがって、編集後は、図5Bに一例が示されるように、クリップ#1において、クリップ#1の先頭からIN点までが下地データ(元のクリップ#1のデータ)となり、IN点およびOUT点間が編集データとなり、さらに、OUT点からクリップ#1の終端までが下地データとなる。
なお、破壊編集においても、クリップ#1本体の編集に伴い、クリップ#1に対応するヘッダH#1およびフッタF#1が書き換えられる。
このように、破壊編集では、下地記録において編集対象区間外のデータは、書き換えなどの必要が無いため、編集実行に要する時間は、最小限で済む。また、編集データが下地の編集対象区間に上書きされるため、未使用領域が編集によって変化することがない。したがって、未使用領域のサイズや未使用領域の分断化の程度といった、未使用領域の状態の如何および編集の複雑さの如何に関わらず、常に編集動作を実行可能である。さらに、破壊編集では、編集によるデータ配置の移動は発生しないため、下地記録によるクリップ(図5Aの例ではクリップ#1)が連続再生可能であれば、編集結果も、連続再生が可能であることが保障される。
このように、この発明は、ノンリニア記録媒体を用いて、下地データに対して編集データを上書きする破壊編集を行うため、編集実行に際し記録媒体の空き領域を必要としない。また、破壊編集により、書き換え対象のデータが最小限となるため、編集動作に伴う書き換えに要する時間が短い。さらに、破壊編集により、下地データに対して編集データを上書きして編集を行うため、編集結果を再生する際にも、編集前に対してシーク動作が増加することがないという効果がある。また、それにより高度な編集が可能となる。
図6は、破壊編集における下地データの書き換え対象範囲の例を、年輪構造に対応させて示す。この図6は、上述の図2に対応する図であり、書き換え対象範囲を斜線で塗り潰して示している。図6Aは、クリップ#1について、クリップ#1を構成する各データそれぞれをタイムラインで示す。ここでは、このように、クリップ#1内に一組のIN点およびOUT点が設定された場合について説明する。クリップ#1を構成するファイルのそれぞれにおいて、IN点およびOUT点間が編集データで書き換えられる範囲となる。クリップ#1において編集対象外となる、クリップ#1の開始点からIN点までの範囲のデータと、OUT点からクリップ#1の終了点までの範囲のデータとは、編集前のデータが保持されるため、原理的には、データ変更の必要が無い。
図6Bは、図6Aのクリップ#1を年輪構造として示す。この図6Bの例では、クリップ#1の本体が年輪#1〜年輪#Nに記録され、クリップ#1のヘッダおよびフッタが年輪#Hおよび年輪#Fにそれぞれ記録される。このように、年輪構造の面から見ると、クリップ#1に対して設定されるIN点およびOUT点は、年輪の境界に一致しているとは限らない。図6Bの例では、IN点が年輪#2内に、OUT点が年輪#4内に、それぞれ設定されている。この発明では、データは、時系列的に並行する複数のファイルから構成され、且つ、各ファイルが年輪構造により略2秒毎にインターリーブされて、光ディスク100に記録される。そのため、IN点およびOUT点を含む年輪においては、書き換え対象範囲が離散的なものとなる。
図6Cは、書き換え対象範囲を、IN点が設定されている年輪#2に注目して示す。このように、クリップ#1を構成する各データのそれぞれについて、再生位置がIN点に対応する位置が書き換え対象範囲の開始点となり、年輪内で書き換え対象範囲が離散的になる。図示は省略するが、OUT点についても同様に、クリップ#1を構成する各データのそれぞれについて、OUT点に対応する位置が書き換え対象範囲の終了点となり、年輪内で書き換え対象範囲が離散的となる。
このとき、年輪内の各データについて、書き換え対象範囲外の領域が十分小さい場合には、この書き換え対象範囲外も含めて上書きしてしまうこともできる。このようにすることで、編集動作速度が若干、向上される。
なお、クリップ本体に対してヘッダおよびフッタが付加されているような場合には、編集によりヘッダおよびフッタの書き換えが必要になる場合が多い。破壊編集の場合には、このヘッダおよびフッタに関しても、下地記録に既に記録されているヘッダおよびフッタに上書きすることが考えられる。このようにすることで、ヘッダおよびフッタに関しても、未使用領域を消費することがない。この実施の一形態では、図6Dに一例が示されるように、ヘッダが書き込まれる年輪#Hおよびフッタが書き込まれる年輪#Fは、編集に伴い更新され、全体が書き換えられる。
この発明では、このように、設定された編集点に対して、クリップを構成する全てのデータの整合性が保たれるようにされる。そのため、例えば本線系のAVデータと補助AVデータとの対応関係が保持され、編集結果に対しても補助AVデータを利用した特殊再生動作や、補助AVデータに基づくオフライン編集が可能となる。
次に、破壊編集時のIN点およびOUT点近傍における処理について、より詳細に説明する。上述したように、光ディスク100に対するアクセスは、所定サイズのブロック(この例ではECCブロック)を単位としてなされるため、書き換え対象範囲も、ブロック単位で指定される。したがって、一部でも書き換え対象のデータを含むブロックは、当該ブロック全体が書き換え対象とされる。また、一部のみが書き換えられるブロックは、書き換え対象外部分のデータにおいて、下地データの内容を保持しつつ、書き換え対象部分のデータのみを差し替える必要がある。例えば、光ディスク100から読み出した当該ブロックのデータをメモリなどに書き込み、メモリ上で書き換え対象範囲のデータの差し替えを行って、ブロック単位で光ディスク100に書き戻す処理(以下、read-modify-write処理と呼ぶ)が行われる。
より詳細には、データの書き換え対象範囲は、書き換えられるデータの形態に依存する。例えば、フレーム間の相関を利用して圧縮符号化を行うビデオ信号形式の場合は、任意の一部のみを書き換えることが困難である。したがって、このようなフレーム間圧縮を行ったビデオデータに対しては、復号化が完結可能なGOPやGOVといった複数フレームを単位としてデータの書き換えを行うことが必要とされる。
また、オーディオデータについて、IN点およびOUT点において、データが非連続的に接続されることによるポップノイズの発生を抑制するために、クロスフェード処理が行われる。データ書き換えの際には、このクロスフェード処理に係る信号処理期間をデータ書き換え対象範囲として考慮する必要がある。
さらに、リアルタイムメタデータに関しても、ECCブロック単位で書き換え対象範囲が指定される。
この実施の一形態では、補助AVデータがビデオデータに関して10フレームで1GOVが形成される。そのため、補助AVデータのビデオデータに関して、GOV中にIN点またはOUT点が設定され、書き換え対象フレームと書き換え対象外フレームとを含むGOVは、例えば下地データである編集対象範囲外のフレームは、対応する本線系ビデオデータのフレームを用いて再エンコードして再びGOVを形成し、記録媒体に書き戻す処理が行われる。なお、当該GOVに対して、一旦デコードして対象フレームのみを書き換えて再エンコード処理するような、トランスコーディング処理を行うようにしてもよい。
図7および図8は、ブロックを考慮した書き換え対象範囲の例を示す。なお、図7および図8では、繁雑さを避けるために、クリップは、本線系オーディオデータがオーディオデータ(1)および(2)の2系統に省略されている。図7は、IN点付近について、ECCブロック境界と書き換え対象範囲の例を示す。図7Aは、IN点が設定されたクリップのIN点付近をクリップのタイムラインで示す。また、図7Bは、図7Aに対応するデータを、ECCブロックに注目し、記録媒体上の一例の配列として示す。
図7Aに一例が示されるように、クリップを構成する各データは、それぞれ再生時間が必ずしも同一ではない。また、同一種類のデータにおいても、年輪毎に再生時間が多少異なる。これは、光ディスク100は、記録単位のブロック境界でアクセスしないとファイルとして記録再生を行うことができないことから、各データを、年輪として設定された再生時間(この例では2秒)に最も近いブロック境界に対応する位置で区切るようにしているためである。
このとき、この実施の一形態では、補助AVデータは、ブロック境界と年輪先頭とを合わせて記録される。また、本線系のビデオデータは、年輪内の最後尾のビデオフレームとその次のビデオフレームとの間の境界がブロック境界と一致しない場合、補助AVデータの先頭よりも時間的に前に遡った位置で区切って、年輪境界をブロック境界と一致させる。さらに、本線系のオーディオデータおよびリアルタイムメタデータは、本線系のビデオデータを区切った位置より時間的に進んだ位置で区切って、ブロック境界と一致させるようにしている。なお、このデータ種類による年輪の区切り方は、一例であって、この例に限定されるものではない。
図7Bには、各年輪において、各データがECCブロック単位で記録されることが示されている。この例では、年輪の先頭から、マーカブロック、補助AVデータ、リアルタイムメタデータ、チャンネル数分の本線系オーディオデータ(1)、(2)、・・・、本線系ビデオデータの順に配置されている。また、図7Bでは、説明のため、1年輪において、補助AVデータが8ECCブロック分、リアルタイムメタデータが6ECCブロック分、本線系のオーディオデータがそれぞれ3ECCブロック分、本線系のビデオデータが15ECCブロック分、それぞれ記録されるように示されている。なお、補助AVデータの8ECCブロックのうちビデオデータが6ECCブロックで、残りの2ECCブロックでオーディオデータが記録されるものとする。
各データの年輪内でのデータサイズについて、より具体的な例を示すと、以下のようになる。1ECCブロックのサイズは、例えば64kB(キロバイト)であり、光ディスク100の最内周側で略2ECCブロック、最外周側で略5ECCブロックでそれぞれ光ディスク100を1周する。リアルタイムメタデータは、5乃至6ECCブロックのサイズを有する。本線系のオーディオデータは、チャンネル毎に2乃至6ECCブロックのサイズを有する。本線系のビデオデータは、100乃至200ECCブロックのサイズを有する。
また、補助AVデータは、8ECCブロックのサイズを有する。補助AVデータの8ECCブロックのうち2ECCブロックがオーディオデータで、残りの6ECCブロックの大部分がビデオデータである。この6ECCブロック中には、補助AVデータに関するメタデータが含まれる。1年輪が2秒とされたこの実施の一形態では、補助AVデータにおけるビデオデータの1ECCブロックは、10フレーム分のデータとなり、GOVを構成する。
これら各データのサイズは、各データそれぞれのエンコード方法により、異なるものとなる。なお、この実施の一形態では、マーカブロックには、例えば1ECCブロックが割り当てられる。
ここで、図7Aに示されるように、年輪#Nの略中央にIN点が指定された場合について考える。クリップを構成する各データの書き換え対象部分は、ECCブロック単位で制御される。図7Bを参照し、先ず、IN点以前の年輪#(N−1)の各ECCブロックは、書き換えの対象にならない。また、IN点以降の年輪#(N+1)の各ECCブロックは、書き換えの対象となる。一方、IN点を含む年輪#Nでは、補助AVデータと、それ以外のデータとで、書き換え対象の範囲が異なる。
IN点を含む年輪#Nの書き換え対象範囲について、より詳細に説明する。補助AVデータ以外のデータ、すなわち、本線系のビデオデータ、本線系のオーディオデータおよびリアルタイムメタデータは、IN点を含むECCブロックに対してread-modify-write処理が行われ、当該ECCブロック内のIN点以降のデータが編集データで書き換えられ、IN点以前のデータは、編集前の下地データが保持される。そして、年輪#N内のIN点を含むECCブロック以降のECCブロックが編集データで書き換えられ、IN点を含むECCブロック以前のECCブロックは、書き換えの対象とはならない。
一方、IN点を含む年輪#N内の補助AVデータのうち、ビデオデータは、当該GOV内のIN点以降のフレームを編集データと差し替え、IN点以前のフレームは、本線系のビデオデータの対応するフレームが用いられる。これらのフレームに対して再び符号化を行い、GOVを再作成する。そして、再作成されたGOVを含むECCブロックにより、下地が書き換えられる。
上述したように、この実施の一形態では、補助AVデータのビデオデータは、1GOVが1ECCブロックに対応する。この場合、処理は、当該ECCブロック内で完結する。IN点を含む1GOVが複数のECCブロックにわたるような場合には、当該複数のECCブロックについて、処理が行われることになる。さらに、1GOVが隣接する年輪#(N+1)や年輪#(N−1)にわたるときは、当該1GOVが係る全てのECCブロックについて、同様の処理が行われることになる。
一方、IN点を含む年輪#N内の補助AVデータのうち、オーディオデータについて、この実施の一形態では、2ECCブロックが用いられる。補助AVデータのオーディオデータは、上述したように、チャンネル数が8チャンネルに固定的とされているため、1ECCブロックにつき4チャンネル分のオーディオデータが含まれることになる。そのため、IN点が設定された年輪#Nに含まれる補助AVデータにおけるオーディオデータは、編集対象のチャンネルが含まれるECCブロック部分が書き換えられる。補助AVデータのオーディオデータの書き換えは、当該オーディオデータを復号化し、read-modify-write処理により、各チャンネルのIN点以降のデータを編集データで差し替え、IN点以前のデータは保持する。このようにして処理された8チャンネル分のオーディオデータを、所定の方式で圧縮符号化して、光ディスク100に書き戻す。
なお、これに限らず、例えば編集済みの本線系のオーディオデータから補助AVデータのオーディオデータを生成して、所定に光ディスク100に書き戻すようにしてもよい。
なお、書き換えが行われるECCブロックでは、書き換えに先立ってエラー訂正符号が復号化され、エラー訂正されたデータに対して編集データによる書き換え処理が行われる。編集データによる書き換えが行われたデータは、再びエラー訂正符号化され、ECCブロックが形成される。このECCブロックが光ディスク100に書き戻される。
図8は、OUT点付近について、ECCブロック境界と書き換え対象範囲の例を示す。OUT点が年輪#N内に設定されているものとする(図8A参照)。この場合も、図7で説明したIN点の場合と同様に、OUT点が含まれる年輪#Nにおいて、本線系のビデオデータ、本線系のオーディオデータおよびリアルタイムメタデータは、OUT点を含むECCブロックに対してread-modify-write処理が行われ、当該ECCブロック内のOUT点以前のデータが編集データで書き換えられ、OUT点以降のデータは、編集前の下地データが保持される(図8B参照)。そして、年輪#N内のOUT点を含むECCブロック以前のECCブロックが編集データで書き換えられ、OUT点を含むECCブロック以降のECCブロックは、書き換えの対象とはならない。
また、補助AVデータに関しても、図7で説明したIN点の場合と同様に、OUT点を含む年輪#N内の補助AVデータにおいて、ビデオデータは、OUT点以前のデータが編集データと差し替えられ、OUT点以降のデータは、本線系のビデオデータの対応するフレームが用いられる。これらのフレームに対して再び符号化を行い、GOVを再作成する。そして、再作成されたGOVを含むECCブロックにより、下地が書き換えられる。
補助AVデータにおけるオーディオデータについても、IN点の場合と同様である。OUT点が設定された年輪#Nに含まれる補助AVデータにおけるオーディオデータは、編集対象のチャンネルが含まれるECCブロック部分が書き換えられる。書き換えは、上述と同様に、当該オーディオデータを復号化し、read-modify-write処理により、各チャンネルのOUT点以前のデータを編集データで差し替え、OUT点以降のデータは保持する。このようにして処理された8チャンネル分のオーディオデータを、所定の方式で圧縮符号化して、光ディスク100に書き戻す。
なお、図7および図8では、説明のため、例えばIN点がクリップを構成する各データそれぞれにおいて同一年輪内に存在するものとして説明した。しかしながら、図7Aや図8Aで示したように、クリップを構成する各データは、1年輪内でそれぞれ異なる再生時間となっている場合があるため、例えば年輪の境界近傍でIN点を指定した場合、クリップを構成する各データにおいて、IN点がそれぞれ異なる年輪に含まれてしまう場合も考えられる。この場合であっても、IN点近傍における書き換え対象範囲は、上述と同様にして、ECCブロック単位で決められる。
この発明では、このように、記録媒体の記録単位毎にデータの書き換え対象範囲を求めるようにしているため、ブロックデバイスに対する編集の実行が可能になる。
次に、オーディオデータに特有の書き換え処理について説明する。オーディオデータの編集処理においては、編集処理により下地のオーディオデータと編集データによるオーディオデータとを接続する際に、クロスフェード処理やVミュート処理を行い、ポップノイズなどの発生を抑制する。このとき、オーディオデータの書き換え対象範囲を、このクロスフェード処理やVミュート処理を行う期間を考慮して決める必要がある。なお、クロスフェード処理とVミュート処理とでは略同様の作用があるため、以下では、クロスフェード処理について説明する。
図9を用いて、この実施の一形態に適用されるオーディオデータのクロスフェード処理について、概略的に説明する。IN点側では、例えばIN点から所定期間だけ、クロスフェード処理が行われる。すなわち、図9に一例が示されるように、IN点から所定期間の間、下地オーディオデータのレベルを徐々に下げ、それに伴い編集オーディオデータのレベルを徐々に上げて、下地オーディオデータと編集オーディオデータとのレベル比が徐々に変わるようにミックスする演算処理により、クロスフェード処理が行われる。IN点側のクロスフェード処理は、IN点から例えば5msec乃至115msecの期間で行われる。OUT点側でも同様に、OUT点から所定期間だけ、クロスフェード処理が行われる。OUT点のクロスフェード処理も、OUT点から例えば5msec乃至115msecの期間で行われる。
このように、オーディオデータの編集時には、設定されたIN点およびOUT点に対して所定期間がクロスフェード処理による信号処理の影響を受けることになる。特に、OUT点以降は、編集対象区間外でクロスフェード処理が行われ、下地データが変更される。そのため、このクロスフェード処理による影響を受ける範囲も、書き換え対象範囲として考慮する必要がある。
先ず、本線系のオーディオデータの場合について、説明する。上述したように、本線系のオーディオデータは、圧縮符号化されていないPCMデータであるものとする。
例えばOUT点側において、クロスフェード処理により影響を受ける期間が含まれるECCブロックを求める。上述した図8Bの例では、本線系のオーディオデータA1およびA2は、それぞれ3ECCブロックからなり、先頭のECCブロックが書き換え対象範囲、中央のECCブロックがread-modify-write処理による書き換え対象範囲、末尾のECCブロックが書き換え対象範囲ではないとされている。クロスフェード処理により影響を受ける期間が中央のECCブロック内で収まっていれば、当該ECCブロック内においてread-modify-write処理によりクロスフェード処理が行われ、先頭および末尾のECCブロックに対する書き換え対象範囲の変更はない。クロスフェード処理により影響を受ける期間が中央のECCブロックからはみ出て、末尾のECCブロックに掛かっていれば、末尾のECCブロックがread-modify-write処理による書き換え対象とされ、先頭および中央のECCブロックは、書き換え対象とされる。
なお、この実施の一形態では、上述したように、IN点側は、クロスフェード期間が編集対象区間内にあるため、クロスフェード処理による書き換え対象範囲に対する影響は、特に考慮する必要が無い。
次に、補助AVデータのオーディオデータの場合について、説明する。上述したように、補助AVデータのオーディオデータは、ダウンサンプリングと語長圧縮を用いて圧縮符号化されている。そして、圧縮符号化に先立って、512タップのローパスフィルタを用いて帯域制限している。復号時も、アップサンプリングの際に、圧縮符号化時と同様の、512タップのローパスフィルタを用いている。したがって、ローパスフィルタによる処理を考慮して書き換え対象範囲を決める必要がある。
図10を用いて説明する。512タップのFIRフィルタを用いる場合、あるサンプルに注目すると、注目サンプルの512サンプル前より、サンプルがフィルタに入力され、256サンプル前から、フィルタ結果がサンプルに反映されることになる。すなわち、IN点側では、図10Aに一例が示されるように、IN点の512サンプル前からIN点のサンプルに対するフィルタ処理が開始され、IN点の256サンプル前からフィルタ処理によるサンプルデータの更新が開始される。したがって、IN点については、書き換え対象範囲の前縁を、フィルタのタップ数に応じ、IN点の256サンプル以上前とする必要がある。
なお、上述の本線系のオーディオデータの場合と同様に、この実施の一形態では、IN点側は、クロスフェード処理が編集対象区間内にあるため、クロスフェード処理による書き換え対象範囲に対する影響は、特に考慮する必要はない。
OUT点側では、図10Bに一例が示されるように、クロスフェード期間がOUT点から開始されると共に、クロスフェード処理の末尾のサンプルに対するフィルタ処理は、当該サンプルの512サンプル後まで行われ、それによるサンプルデータの更新は、当該サンプルの256サンプル後まで行われる。したがって、OUT点については、書き換え対象範囲の後縁を、OUT点から、クロスフェード期間を考慮し、さらに、フィルタのタップ数に応じ、クロスフェード処理が終了したサンプルから256サンプル以上後までとする必要がある。
図7および図8を用いて説明したように、補助AVデータのオーディオデータは、IN点またはOUT点が設定された年輪#Nに含まれる補助AVデータにおけるオーディオデータが全て書き換えられるようにされている。そのため、IN点側においては、IN点の256サンプル前のサンプルが当該IN点のある年輪#Nに含まれていれば、補助AVデータの信号処理による書き換え対象範囲は、当該年輪#Nの補助AVデータのオーディオデータのみとされる。フィルタ処理によるサンプルデータの更新は、read-modify-write処理によって行われる。
一方、IN点の256サンプル前のサンプルが当該IN点がある年輪#Nの一つ前の年輪#(N−1)に含まれる補助AVデータのオーディオデータに掛かっていれば、当該年輪#(N−1)に含まれる補助AVデータのオーディオデータの、編集対象のチャンネルが含まれるECCブロック部分が書き換え対象範囲とされる。
OUT点側についても同様である。OUT点側においては、OUT点に対し、クロスフェード処理が終了し、さらに、クロスフェード処理が終了したサンプルから256サンプル目が当該OUT点がある年輪#Nに含まれていれば、補助AVデータの信号処理による書き換え対象範囲は、当該年輪#Nの補助AVデータのオーディオデータのみとされる。フィルタ処理によるサンプルデータの更新は、read-modify-write処理によって行われる。
一方、OUT点のクロスフェード処理が終了したサンプルからさらに256サンプル目が当該OUT点がある年輪#Nの一つ後ろの年輪#(N+1)に掛かっていれば、当該年輪#(N+1)に含まれる補助AVデータのオーディオデータの、編集対象のチャンネルが含まれるECCブロック部分が書き換えの対象範囲とされる。
なお、クロスフェード処理を、上述のようにIN点側ではIN点から、OUT点側ではOUT点からという位置で開始しない方法も考えられる。例えば、IN点やOUT点がそれぞれクロスフェード処理の略中間位置となるように、クロスフェードを制御する方法が考えられる。このような場合でも、クロスフェード処理により信号処理が影響を受ける期間が書き換え対象期間として考慮される。例えば図9の例では、クロスフェード開始点からIN点までが、さらに書き換え対象期間として考慮される。
次に、補助AVデータのビデオデータの場合について、説明する。上述したように、この実施の一形態では、補助AVデータのビデオデータは、10フレームで1GOVが構成され、1GOV単位で圧縮符号化処理および復号化処理が行われる。そのため、IN点および/またはOUT点に基づく書き換え対象範囲は、GOVを考慮して決める必要がある。
図11を用いて説明する。この実施の一形態では、本線系ビデオデータは、図11Aに一例が示されるように、1フレーム単位での編集が可能とされている。本線系ビデオデータでは、IN点以降のフレームが編集による書き換え対象範囲となる。一方、補助AVデータのビデオデータは、図11Bに一例が示されるように、1枚のIピクチャと9枚のPピクチャからなる10フレームにより1GOVが構成され、このGOV単位でしかアクセスできない。
ここで、設定されたIN点が、図11Bに一例が示されるように、補助AVデータのビデオデータにおけるGOV内(この例ではGOVの先頭から9フレーム目)にあるものとする。補助AVデータのビデオデータは、GOV単位でしか記録再生を行うことができないため、GOV内の編集点に対しては、本線系ビデオデータを用いて編集を実行し、再度、圧縮符号化処理を行う必要がある。すなわち、補助AVデータのビデオデータにおける元のGOVの先頭からIN点までのフレームに対応する本線系ビデオデータのフレームと、補助AVデータのビデオデータにおける元のGOVのIN点以降から末尾までのフレーム対応にする編集データのフレームとで、編集後のGOVを構成するように、圧縮符号化がなされる。したがって、このGOV全体がIN点に基づく書き換え対象範囲に含まれることになる。OUT点側の処理も、IN点側と略同様の処理となる。
このように、本線系オーディオデータ、ならびに、補助AVデータのオーディオデータおよびビデオデータでは、実際の編集対象範囲の外側に書き換え対象範囲が及ぶことになる。例えば補助AVデータのビデオデータでは、IN点側では、書き換え対象範囲がGOV境界まで遡り、OUT点側では、書き換え対象範囲がGOV境界まで先行する。この発明では、このような場合でも、信号処理が編集対象範囲外に及ぶ範囲まで考慮してデータの書き換え対象範囲を求めるようにしているため、編集の実行時にIN点およびOUT点付近のデータが適切な状態を保ち、編集結果をスムースに再生できる。
次に、この発明の実施の一形態に適用可能な一例の編集動作について、図12および図13のフローチャートを用いて概略的に説明する。なお、図12および図13において、符号「A」および「B」は、図12および図13間で対応する符号に処理が移行することを示す。
なお、図12および図13に示される処理は、例えば図4を用いて説明したシステム制御部17により判断および実行命令などがなされる処理である。また、ここでは、実際のIN点およびOUT点の指定や、再生開始、再生終了などの指示は、記録再生装置と例えばRS−422をインターフェイスとして接続される編集操作部を用いてなされる、所謂9ピン制御によって行われるものとする。システム制御部17は、この編集操作部から供給される各種制御信号に従い、記録再生装置の各部を制御する。
図12において、動作開始点がIN点から一定時間前に既に戻され、プリロール開始点への頭出しが完了しているものとする。ステップS10で、プリロール開始点からの再生動作(プリロール動作)が開始される。次に、編集操作部からの、編集対象のデータ種類などを示すエディットプリセット信号に基づき、編集対象が指定されているか否かが判断され(ステップS11)、指定されていなければ、処理はステップS10に戻される。編集対象が指定されていれば、処理はステップS12に移行され、編集動作が実行可能か否かが判断される。編集動作の実行が可能であると判断されれば、処理はステップS13に移行され、記録再生装置において、エディットプリセットに対する応答であるエディットフラグが立てられる。
一方、ステップS12で、例えば当該記録再生装置が編集動作そのものに対応していないなど、何らかの理由で編集動作の実行が不可能であると判断されれば、処理は図13のステップS26に移行され、編集不能に対するエラー処理が行われる。
ステップS13でエディットフラグが立てられると、次に、ステップS14〜ステップS16で調相動作が行われる。調相動作は、編集元のビデオデータと編集先のビデオデータとが所定の位相関係になるように、例えばフレームパルスを用いて調整する動作である。調相動作により、編集元のビデオデータと編集先のビデオデータとの位相がフレーム単位で制御される。ステップS15で、調相動作が完了しサーボロックされたか否かが判断される。調相動作が完了しておらず、サーボロックがかけられていないと判断されれば、処理はステップS14に戻される。ステップS15でサーボロックされたと判断されれば、処理はステップS16に移行し、再生速度が変更された否かが判断される。若し、停止、順方向早送り、逆方向早送り、順方向スロー再生、逆方向スロー再生など、再生速度に変更があったと判断されたら、処理はステップS14に戻される。再生速度に変更が無ければ、調相動作が完了したとして、処理はステップS17に移行される。
ステップS17では、編集操作部からの編集開始点(IN点)を指示するEDIT ON信号が待機される。このEDIT ON信号のタイミングが編集開始点(IN点)のタイミングとなり、記録再生装置は、このEDIT ON信号により、実際の編集動作を開始する。次のステップS18(図13参照)で、編集可能か否かが判断される。若し、何らかの理由で編集が不可能であると判断されれば処理はステップS26に移行し、編集不能に対するエラー処理が行われる。編集可能であると判断されれば処理はステップS19に移行され、実際の編集動作を開始するための処理が行われる。
ステップS19での編集開始処理が終わると、ステップS20で、実際の編集動作が実行される。編集動作は、編集操作部からの編集終了点(OUT点)を示すEDIT OFF信号が受信されるまで、継続して行われる(ステップS21)。
EDIT OFF信号を受信し、編集動作が終了すると、処理はステップS22に移行され、編集先のAVデータにおいてOUT点以降が継続的に再生される、ポストロール動作が行われる。
ポストロール動作中にEDIT ON信号が受信され、さらにIN点が指定されることが起こりうる。ステップS23では、ポストロール動作中にEDIT ON信号を受信したか否かが判断される。受信したと判断されれば、処理はステップS18に戻され、受信されたEDIT ON信号に基づく編集動作が行われる。
一方、ステップS23でEDIT ON信号が受信されないと判断されれば、処理はステップS24に移行され、再生速度が変更されたか否かが判断される。若し、停止、順方向早送り、逆方向早送り、順方向スロー再生、逆方向スロー再生など、再生速度に変更があったと判断されたら、編集動作が完了したとして、処理はステップS25に移行され、編集完了処理が行われる。一方、ステップS24で、再生速度に変更がなされていないと判断されれば、処理はステップS22に戻され、ポストロール動作が継続される。
図14は、上述したステップS19の編集開始処理の一例をより詳細に示す。ステップS30で、交替処理に対する制限が設定される。例えば、交替処理自体を禁止したり、例えば上述したマーカブロックのような、記録媒体に予め交替領域として設定された以外の所定領域を用いて交替処理を行うことができる。ステップS30では、交替処理に対するこれらの処理が必要に応じて行われる。
ステップS31で、信号処理を開始する開始点が算出され、次のステップS32で、編集されたデータの記録媒体上にへの書き戻しを開始するブロックが算出される。例えば、図7〜図11を用いて既に説明したように、本線系ビデオデータおよびオーディオデータ、ならびに、補助AVデータのビデオデータおよびオーディオデータにおいて、信号処理により実際の編集区間の外側に書き換え対象範囲が及ぶような場合の、書き換え対象範囲や、実際に信号処理を開始すべきタイミングを示す信号処理開始点は、これらステップS31およびステップS32で計算され求められる。
そして、ステップS33で、上述したステップS30〜ステップS32の処理を踏まえて、編集元および編集先それぞれのAVデータの符号化処理が行われる。なお、上述のステップS30〜ステップS32の処理の順序は、この順に限られない。
図15は、上述したステップS20の編集実行処理の一例を、より詳細に示す。図15は、編集実行処理のうち、記録媒体へのアクセスに関する処理を中心に示す。この図15に示す編集実行処理と並行して、編集に伴うAVデータの復号化処理や符号化処理が行われている。図15の説明に先立って、理解を容易とするために、記録と再生を並列的に行う場合の、バッファメモリの使用について、概略的に説明する。
1枚の光ディスク100上に編集元のAVデータと編集先のAVデータとが記録され、当該光ディスク100上で編集が完結される場合、編集実行時には、光ディスク100からのAVデータの読み出しおよび再生と、光ディスク100に対するAVデータの書き戻しとが、記録単位で並列的に行われることになる。例えば、AVデータが記録単位毎に、記録単位のAVデータの再生時間よりも高速に読み出され、バッファに溜め込まれる。バッファに溜め込まれたAVデータは、デコード速度で読み出され再生される。バッファアンダーフロー状態が発生しないように、光ディスク100からのデータの読み出し速度と、バッファからのAVデータの読み出し速度とが所定に制御される。AVデータの書き戻しは、記録単位のAVデータがバッファに溜め込まれるのを待って、行われる。
図15の説明に戻り、ステップS60で、編集動作が継続されるか否かが判断される。継続される場合、処理はステップS61に移行される。ステップS61では、再生用のデータがバッファに所定量だけ確保されているか否かが判断される。若し、バッファに溜め込まれたAVデータが所定量以下であると判断されれば、処理はステップS64に移行し、再生用のデータが読み出され、バッファに溜め込まれる。
一方、ステップS61で、再生用データがバッファに所定量以上確保されていると判断されれば、処理はステップS62に移行する。ステップS62では、バッファに溜め込まれている書き戻しデータが所定量に達したか否かが判断される。若し、所定量に達していると判断されれば、処理はステップS63に移行し、バッファに溜め込まれたAVデータが光ディスク100に対して書き戻される。一方、書き戻しデータがバッファに所定量、溜め込まれていないと判断されれば、処理はステップS60に戻される。
図16は、上述したステップS22のポストロール動作の一例をより詳細に示す。図16は、ポストロール動作のうち、記録媒体へのアクセスに関する処理を中心に示す。この図16に示すポストロール動作と並行して、ポストロール動作による再生に伴うAVデータの復号化処理や符号化処理が行われている。
先ず、ステップS40で、図14で説明した編集開始処理におけるステップS31の信号処理開始点の算出処理と同様にして、信号処理を終了する終了点が算出される。次のステップS41で、図14のステップS32と同様にして、編集されたデータの記録媒体上への書き戻しを終了するブロックが算出される。そして、次のステップS42で、符号化処理が停止される。なお、このステップS42の処理は省略することができる。
次のステップS43で、ポストロール動作が継続されるか否かが判断される。若し、継続されないと判断された場合、処理はステップS48に移行され、図14のステップS30でなされた交替処理に対する制限が解除され、ポストロール動作が終了される。一方、ポストロール動作が継続されると判断された場合、処理はステップS44に移行し、図15で説明した編集動作の処理と同様にして、再生用のデータがバッファに所定量だけ確保されているか否かが判断される。若し、バッファに溜め込まれたAVデータが所定量以下であると判断されれば、処理はステップS47に移行し、再生用のデータが読み出され、バッファに溜め込まれる。
一方、ステップS43で、再生用データがバッファに所定量以上確保されていると判断されれば、処理はステップS45に移行する。ステップS45では、記録媒体に書き戻すべきデータがあるか否かが判断される。例えば編集対象のデータの書き戻しが完了していないなど、書き戻すべきデータがあると判断されれば、処理はステップS46に移行し、当該データの記録媒体への書き戻し処理が行われる。書き戻すべきデータがないと判断されれば、処理はステップS43に戻される。
なお、図12および図13を用いて説明した処理のうち、ステップS23のEDIT ON信号受信の有無の判断およびステップS24の再生速度変更の有無の判断は、実際には、図16で説明したポストロール動作と並列的に実行することができる処理である。一例として、ポストロール動作中にEDIT ON信号の有無や再生速度変更の有無が判断され、EDIT ON信号が受信されたり、再生速度変更が検出された場合には、ポストロール動作におけるデータの読み書きの処理や符号化、復号化などの処理が所定に終了され、EDIT ON信号が受信された場合には処理がステップS18に戻され、速度変更が検出された場合には処理がステップS25に移行される。
図17は、上述したステップS25の編集完了処理の一例をより詳細に示す。編集処理に伴い、ヘッダおよびフッタの情報が更新され、ヘッダおよびフッタに編集結果が反映される。ステップS50で、このヘッダおよびフッタに対する処理が行われ、更新されたヘッダおよびフッタが記録媒体に書き戻される。次のステップS51で、メタデータに関する処理が行われる。例えば、メタデータ処理部15で生成された非時系列メタデータが記録媒体のNRT領域に書き込まれる。
なお、上述では、この発明が光ディスク100を記録媒体として用いた場合に適用されるように説明したが、これはこの例に限定されない。すなわち、この発明による破壊編集や、破壊編集の際のデータ書き換え対象範囲の制御方法は、例えばハードディスクなどの他のディスク記録媒体にも適用可能なものである。これに限らず、所定サイズのブロック単位でランダムアクセスが可能とされていれば、半導体メモリなどさらに他のノンリニア記録媒体にも、この発明を適用することができる。
また、上述では、この発明において、クリップの記録が年輪単位で行われるように説明したが、これはこの例に限定されない。クリップを構成するデータが年輪以外の他の配置で記録されている場合にも、この発明による破壊編集や、破壊編集の際のデータ書き換え対象範囲の制御方法を適用することができる。
ノンリニア記録媒体における一例のデータ配置を示す略線図である。 年輪構造について説明するための略線図である。 年輪構造について説明するための略線図である。 この発明に適用可能な記録再生装置の一例の構成を概略的に示す。 この発明による破壊編集を説明するための略線図である。 破壊編集における下地データの書き換え対象範囲の例を、年輪構造に対応させて示す略線図である。 ブロックを考慮した書き換え対象範囲の例を示す略線図である。 ブロックを考慮した書き換え対象範囲の例を示す略線図である。 オーディオデータのクロスフェード処理について概略的に説明するための略線図である。 補助AVデータにおけるオーディオデータのクロスフェード処理に伴う書き換え対象範囲について説明するための略線図である。 補助AVデータのビデオデータにおける書き換え対象範囲について説明するための略線図である。 この発明の実施の一形態に適用可能な一例の編集動作について説明するためのフローチャートである。 この発明の実施の一形態に適用可能な一例の編集動作について説明するためのフローチャートである。 編集開始処理の一例をより詳細に示すフローチャートである。 編集実行処理の一例をより詳細に示すフローチャートである。 ポストロール動作の一例をより詳細に示すフローチャートである。 編集完了処理の一例をより詳細に示すフローチャートである。 ノンリニア記録媒体を用いた場合の従来の編集方法を説明するための略線図である。 ノンリニア記録媒体を用いた場合の従来の編集方法を説明するための略線図である。
符号の説明
11 ドライブ制御部
12 フォーマッタ/アンフォーマッタ部
13 記録信号処理部
15 メタデータ処理部
16 再生信号処理部
17 システム制御部
20 クリップ
21 ビデオデータ
22A,22B,22C,22D オーディオデータ
23 補助AVデータ
24 メタデータ
100 光ディスク

Claims (8)

  1. 所定サイズのブロック単位でランダムアクセス可能な記録媒体上で、該記録媒体に記録されたビデオデータ、オーディオデータ、または、該ビデオデータまたはオーディオデータに対応するリアルタイムメタデータに対して、指定された編集開始点および編集終了点に基づき、上記編集開始点から上記編集終了点の間のデータを上記ブロック単位で編集データにより書き換えることにより破壊編集を行い、
    上記編集開始点または上記編集終了点を含む上記ブロックは、ブロック単位で一旦メモリに記憶され、該メモリ上で編集対象部分を上記編集データにより書き換えてブロック単位で上記記録媒体に書き戻され、
    上記破壊編集は、編集対象がオーディオデータである場合に、上記編集開始点および/または上記編集終了点での所定の演算処理期間を含む、上記編集開始点および/または上記編集終了点でのデータの変更に伴い影響を受ける上記記録媒体上の編集対象区間外のデータを上記ブロック単位で書き換えて行うようにした記録再生装置。
  2. 請求項1に記載の記録再生装置において、
    少なくとも第1のビデオデータと、該第1のビデオデータと再生時間が対応する他のデータとが上記記録媒体に記録され、指定された編集点を上記第1のビデオデータと上記他のデータとに共に適用して上記破壊編集を行うようにしたことを特徴とする記録再生装置。
  3. 請求項2に記載の記録再生装置において、
    上記他のデータは、上記第1のビデオデータに基づくデータであって上記第1のビデオデータに対してより伝送レートが低くされて生成された第2のビデオデータであることを特徴とする記録再生装置。
  4. 請求項1に記載の記録再生装置において、
    上記ビデオデータ、オーディオデータ、または、該ビデオデータまたはオーディオデータに対応するリアルタイムメタデータに対して付加されるヘッダおよび/またはフッタとが上記記録媒体にさらに記録され、
    上記ビデオデータ、オーディオデータ、または、該ビデオデータまたはオーディオデータに対応するリアルタイムメタデータに対する上記破壊編集の際に、編集結果に応じて上記ヘッダおよび/またはフッタを上書きするようにしたことを特徴とする記録再生装置。
  5. 記ビデオおよび/またはオーディオデータの信号処理単位と上記ブロックの上記サイズとを一致させる請求項1に記載の記録再生装置。
  6. 記所定の演算処理は、クロスフェード処理である請求項1に記載の記録再生装置。
  7. 上記所定の演算処理は、フィルタ処理である請求項1に記載の記録再生装置。
  8. 所定サイズのブロック単位でランダムアクセス可能な記録媒体上で、該記録媒体に記録されたビデオデータ、オーディオデータ、または、該ビデオデータまたはオーディオデータに対応するリアルタイムメタデータに対して、指定された編集開始点および編集終了点に基づき、上記編集開始点から上記編集終了点の間のデータを上記ブロック単位で編集データにより書き換えることにより破壊編集を行い、
    上記編集開始点または上記編集終了点を含む上記ブロックは、ブロック単位で一旦メモリに記憶され、該メモリ上で編集対象部分を上記編集データにより書き換えてブロック単位で上記記録媒体に書き戻され、
    上記破壊編集は、編集対象がオーディオデータである場合に、上記編集開始点および/または上記編集終了点での所定の演算処理期間を含む、上記編集開始点および/または上記編集終了点でのデータの変更に伴い影響を受ける上記記録媒体上の編集対象区間外のデータを上記ブロック単位で書き換えて行うようにした編集方法。
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