JP4144569B2 - 部品接合装置および部品接合ツール - Google Patents

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Description

本発明は、電子部品などの部品を基板の電極などの被接合面に接合する部品接合装置および部品接合ツールに関するものである。
電子部品を基板の電極などの被接合面に接合方法として、超音波圧接を用いる方法が知られている。この方法は、電子部品を被接合面に対して押圧しながら電子部品に超音波振動を与え、荷重と振動により接合面を密着させるものである。この方法に用いられる部品接合ツールは、振動発生源である超音波振動子の振動を電子部品に伝達させる細長形状の棒体であるホーンを有しており、このホーンに備えられた接合作用部によって電子部品に荷重と振動を作用させながら、電子部品を被接合面に圧着して接合するようになっている。この接合作用部には接合時の負荷が作用するため、繰り返し使用によって電子部品との当接面が摩耗しやすい。このため、接合作用部をホーンに対して着脱自在な接合子として別部品で構成し、摩耗によって部品が損耗した場合には接合子のみを交換することが行われる(例えば特許文献1参照)。
特開2002−26078号公報
しかしながら、上述の特許文献例に示す部品接合ツールにおいては、接合子をホーンに締結する方式に起因して、接合子のホーンへの固定状態が不安定になる場合があった。すなわち上述例では、接合子はホーンの下面に円錐テーパ形状に設けられた装着孔に挿入され、ねじ締結によってホーンに固定されるが、この接合子の固定においてはテーパ面の加工誤差などによって良好な面当たり状態を常に確保することが難しく、強固な締結状態を全ての接合子について再現性よく実現することが困難であった。このため部品接合動作における電子部品への振動伝達が不安定になる傾向にあり、安定した接合品質が確保されない場合があった。
そこで本発明は、接合対象の部品への振動伝達を安定させて接合品質を確保することができる部品接合装置および部品接合ツールを実現することを目的とする。
本発明の部品接合装置は、部品に荷重と振動を作用させながらこの部品を被接合面に接合する部品接合装置であって、電子部品を接合する部品接合ツールと、この部品接合ツールを前記部品に押圧する押圧手段とを備え、前記部品接合ツールは、横長のホーンと、このホーンに振動を付与する振動子と、前記ホーンに該ホーンの長さ方向に直交して設けられた下方側に開いた円錐テーパ状の貫通孔と、この貫通孔に装着され先端部に前記電子部品に当接する当接面が設けられた接合子と、前記接合子を前記ホーンに固定締結する締結手段とを備え、前記接合子は前記ホーンの下面から下方に突出する接合作用部を有するとともに、この接合作用部の上側には前記貫通孔に嵌合する円錐テーパ形状の外テーパ面が設けられており、かつ前記外テーパ面は前記貫通孔のテーパ面である下側内面および上側内面に直接又は円錐スリーブを介して当接しており、前記下側内面と上側内面との間では前記内面と離隔している
本発明の部品接合ツールは、部品に荷重と振動を作用させながらこの部品を被接合面に接合する部品接合ツールであって、横長のホーンと、このホーンに振動を付与する振動子と、前記ホーンに該ホーンの長さ方向に直交して設けられた下方側に開いた円錐テーパ状の貫通孔と、この貫通孔に装着され先端部に前記電子部品に当接する当接面が設けられた接合子と、前記接合子を前記ホーンに固定締結する締結手段とを備え、下面から下方に突出する接合作用部を有するとともに、この接合作用部の上側には前記貫通孔に嵌合する円錐テーパ形状の外テーパ面が設けられており、かつ前記外テーパ面は前記貫通孔のテーパ面である下側内面および上側内面に直接又は円錐スリーブを介して当接しており、前記下側内面と上側内面との間では前記内面と離隔している前記接合子は前記貫通孔の下側内面および上側内面に当接しており、前記下側内面と上側内面との間では前記内面と離隔している
本発明によれば、接合子をホーンに設けられた貫通孔に挿入して固定締結する際に、ホーンの中心線より下側および上側において貫通孔の内面と当接する構成とすることにより、接合子の締結部分のレバー長を極力大きく確保して強固な固定締結を実現することができ、常に安定した振動を伝達して接合品質を確保するとともに、部品耐久性を向上させることができる。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1の部品接合装置の正面図、図2は本発明の実施の形態1の部品接合ツールの正面図、図3は本発明の実施の形態1の部品接合ツールの平面図、図4、図6は本発明の実施の形態1の部品接合ツールの部分断面図、図5は本発明の実施の形態1の部品接合ツールにおける荷重支持状態の説明図である。
まず図1を参照して、部品接合装置の構造を説明する。この部品接合装置は、接合対象物である電子部品(部品)に荷重と振動を作用させながらこの電子部品を被接合面である基板に圧着して接合する機能を有するものである。図1において、位置決めテーブル1の上面に設けられた基板保持部2には、基板3が保持されている。基板3には下面に複数のバンプ4aが設けられた電子部品4が、超音波接合により圧着される。位置決めテーブル1の上方には部品接合機構が配設されている。部品接合機構は、昇降押圧機構5によって昇降動作を行う昇降ブロック6の下面に、部品接合ツール7を装着して構成されている。
部品接合ツール7は横長の棒状部材であるホーン8を主体としており、ホーン8の1方側の端部には振動子11が装着されている。ホーン8の下面8aの中央部には接合子9が着脱自在に装着されている。接合子9は、後述するようにホーン8を上下に貫通して設けられた貫通孔に下面側から装着され、締結部材10によってホーン8の上面側からねじ締結されている。
接合子9の下面は接合対象の電子部品4に当接する当接面9aとなっており、接合子9の当接面9aに電子部品4を保持させた状態で、昇降押圧機構5によって部品接合ツール7を下降させることにより、電子部品4は基板3に対して押圧される。この状態で振動子11を駆動することにより電子部品4にはホーン8および接合子9を介して荷重と振動が作用し、これにより電子部品4は基板3に接合される。したがって、昇降押圧機構5は部品接合ツール7を電子部品4に押圧する押圧手段となっている。
以下、図2、図3を参照して部品接合ツール7の構造について説明する。接合ツール7のホーン8は金属材料(例えばステンレス、アルミニウム、チタン等)等から成り、矩形断面を有する棒状体となっており、図2に示すように、ホーン8の一方側の側端部には振動子11が締結されている。振動子11を駆動することにより、ホーン8の長手方向に沿った第1方向に縦振動が付与される。
ホーン8の中心部には上下方向に貫通する円錐テーパ形状の貫通孔20(図4(a)参照)が、ホーン8の長さ方向に直交して下面側から設けられている。接合子9は貫通孔20に下面側から装着され、ホーン8の上面に配置された締結部材10によって固定締結される。接合子9をホーン8に固定締結した状態では、下面に当接面9aが設けられた円柱形状の接合作用部9cが下面8aから下方に突出する。すなわち接合子9はホーン8の下面側から装着され、先端部に電子部品4に当接する当接面9aが設けられている。なお接合作用部9cを角柱形状にしてもよい。
ホーン8の内部には一端部が上面に開孔した吸引孔8bが設けられている。吸引孔8b
の他端部は、後述するようにホーン8の内部に形成された内部空間を介して、接合子9の当接面9aに開孔した吸着孔9bに連通している。図1に示すように、吸引孔8bはホーン8の上面に当接したパッド12を介して真空吸引源13に接続されており、真空吸引源13を駆動することにより吸着孔9bから真空吸引し、当接面9aに当接した電子部品4を真空吸着により保持する。なお図1においては吸着孔9bの図示は省略している。
図3に示すように、ホーン8の両側の側面8dには、それぞれホーン取り付け用のリブ8cがホーン8から外側に突出して設けられている。リブ8cに設けられた取付穴にボルト(図示省略)を挿入して昇降ブロック6に締結することにより、ホーン8は昇降ブロック6に両持ち支持状態で固定される。
次に図4を参照して接合子9のホーン8への装着について説明する。図4(a)に示すように、ホーン8の中心部に設けられた貫通孔20の内面は、下方側に開いた円錐テーパ形状の内テーパ面20aとなっている。接合子9において、接合作用部9cの上側には、内テーパ面20aに嵌合する円錐テーパ形状の外テーパ面が設けられている。この外テーパ面において高さ方向の中央部には、円錐テーパ面を部分的に円柱形状に削り込むことにより肉抜きを行った肉抜き部9fが加工されている。肉抜き部9fの下側および上側は、それぞれ内テーパ面20aの下部側、上部側に対応した下側外テーパ面9d、上側外テーパ面9eとなっている。また接合子9の上部には、ボルト形状の締結部材10に設けられた外ねじ部10aが螺入する内ねじ部9gが設けられている。
接合子9の装着時には、図4(b)に示すように、貫通孔20内に下方から接合子9を挿入し、内ねじ部9gに締結部材10の外ねじ部9gを螺合させて締め付ける。これにより、下側外テーパ面9d、上側外テーパ面9eはそれぞれ内テーパ面20aの下側、上側に当接する。このとき、締結部材10の締め付けトルクを調整することにより、下側外テーパ面9d、上側外テーパ面9eと内テーパ面20aとを所定の面圧で面接触させることができ、これにより接合子9はホーン8に固定締結される。したがって内ねじ部9gに螺合する外ねじ部10aが設けられた締結部材10は、接合子9をホーン8に固定締結する締結手段となっている。
この締結状態において、接合子9はホーン8の高さ中心を示す中心線(図5に示す中心線CL参照)より下側および上側において、貫通孔20の内面と当接する。そして接合子9の円錐形状の外テーパ面である下側テーパ面9dと上側外テーパ面9eはテーパ面20aの下側および上側、すなわち貫通孔20の下側内面および上側内面に直接当接しており、これら下側内面および上側内面との間では、肉抜き部9fの存在により接合子9は貫通孔20の内面とは離隔した状態にある。
そして接合子9の外面と内テーパ面20aとの間には、下側外テーパ面9d、上側外テーパ面9eが内テーパ面20aに密着することにより上下を密封された内部空間21が形成される。この内部空間21には、ホーン8に設けられた吸引孔8bが開孔しており、接合子9に設けられた吸着孔9bは内部空間21を介して吸引孔8bに連通する。これにより、固定部品であるホーン8とこのホーン8に着脱自在に装着される接合子9との間を連通させる真空吸引系の構成において、別部品に形成される吸引孔相互の位置を精密に一致させる必要がなく、自由度の高い吸引孔配置が可能となっている。
上記のような締結方法を採用することにより、以下に説明するような優れた効果を得ることができる。まず、接合子9の締結状態において内テーパ面20aと接触する外テーパ面の中間に肉抜き部9fを設けることにより、接合子9はホーン8の中心線の下側および上側にそれぞれ配置された下側外テーパ面9d、上側外テーパ面9eの部分のみが内テーパ面20aに当接する。したがって接合子9は、肉抜き部9fを設けない場合と比較して、少ない接触面積でホーン8本体と接触する。これにより、締結部材10を締め付けるこ
とによって生じる接触面圧は、肉抜き部9fを設けない場合と比較して増大し、ホーン8から接合子9への振動伝達を安定させることができる。
また部品接合ツール7によって電子部品4を超音波振動と荷重により基板3に接合する部品接合動作においては、図5に示すように、接合子9にはホーン8から下方に突出した接合作用部9cの先端部をホーン8本体に対して水平方向に周期的に変位させるような交番荷重F1が作用する。このため接合子9にはこの交番荷重F1による交番曲げモーメントMが作用し、交番曲げモーメントMは接合子9とホーン8との締結部分によって支持される。すなわち内テーパ面20aと下側外テーパ面9d、上側外テーパ面9eとの当接部に、レバー長Lの偶力F2が正逆方向を換えて交互に作用することにより、交番曲げモーメントMが支持される。
ここで前述のように、本実施の形態においては下側外テーパ面9d、上側外テーパ面9eをホーン8の長さ方向の中心線の下側および上側に配置していることから、レバー長Lはホーン8の高さ寸法Hとオーダー的に等しくなる。すなわち前述の特許文献例のようにホーン下面側にホーン高さの略半分の深さで装着孔を設ける場合と比較して、レバー長を格段に大きく設定することができる。したがって、部品接合動作時に生じる交番曲げモーメントMを支持する際の偶力F2の大きさを極力小さくすることができ、交番曲げモーメントMによって下側外テーパ面9d、上側外テーパ面9eと内テーパ面20aとの当接部に生じる接触面圧の変動を極力低減することが可能となる。
このため、前述のように下側外テーパ面9d、上側外テーパ面9eと内テーパ面20aとの当接部は高い接触面圧に設定されていることと相俟って、部品接合動作時の交番曲げモーメントMの作用時においても、接合子9は十分な接触面圧でホーン8に締結され、安定した締結状態が保たれる。これにより、接合作用部9cを介して電子部品4に常に安定した振動を伝達して接合品質を確保するとともに、接合子9とホーン8との接触面の面接触状態が安定することによって接触面の劣化が防止され、部品耐久性を向上させることができる。
図6は、図4に示す部品接合ツールにおいて、接合子9をホーン8に締結する締結手段の構成を変更した例を示しており、それ以外の構成および効果は、図4に示す例と同様である。図6(a)において、接合子9Aは、図4に示す接合子9の内ねじ部9gの替わりに、外ねじ部9hを設けた構成となっている。そして接合子9Aをホーン8に締結する締結手段として、外ねじ部10aが設けられたボルト形状の締結部材10の替わりに、外ねじ部9hに螺合する内ねじ部10bが設けられたナット形状の締結部材10Aを用いている。
接合子9Aの装着時には、図6(b)に示すように、貫通孔20内に下方から接合子9Aを挿入し、外ねじ部9hに締結部材10Aの内ねじ部10bを螺合させて締め付ける。これにより、図4に示す例と同様に、下側外テーパ面9d、上側外テーパ面9eはそれぞれ内テーパ面20aの下側、上側に当接する。このとき、締結部材10の締め付けトルクを調整することにより、下側外テーパ面9d、上側外テーパ面9eと内テーパ面20aとを所定の面圧で面接触させることができ、これにより接合子9はホーン8に固定締結される。したがって外ねじ部9hに螺合する内ねじ部10bが設けられた締結部材10Aは、接合子9Aをホーン8に固定締結する締結手段となっている。
(実施の形態2)
図7,図8は、本発明の実施の形態2の部品接合ツールの部分断面図である。本実施の形態2は、実施の形態1において内部空間21を形成するために接合子9に肉抜き部9fを設ける替わりに、ホーン側に同様機能を目的として中グリ加工を行った例を示している
図7(a)において、ホーン18は実施の形態1に示すホーン8と同様の外形・機能を有するものであり、ホーン18の中心部にはホーン8における貫通孔20と同様の円錐テーパ形状の内テーパ面を有する貫通孔22が下面側から設けられている。貫通孔22の内テーパ面においてホーン18の高さ方向の中央部には、内テーパ面を円筒隙間形状に削り込んだ中グリ部22aが加工されており、中グリ部22aにはホーン18に設けられた吸引孔18bが開孔している。中グリ部22aの下側および上側はそれぞれ下側内テーパ面22b、上側内テーパ面22cとなっている。
接合子19は、実施の形態1の接合子9において、肉抜き部9fを設けることなく外テーパ面を連続させた形状となっており、吸着孔19bが開口した接合作用部19cの上側は、貫通孔22の内テーパ面に嵌合する外テーパ面19dとなっている。接合子19の上部には、実施の形態1と同様の締結部材10の外ねじ部10aが螺入する内ねじ部19eが設けられている。
接合子19の装着時には、図7(b)に示すように、貫通孔22内に下方から接合子19を挿入し、内ねじ部19eに締結部材10の外ねじ部10aを螺合させて締め付ける。これにより、下側内テーパ面22b、上側内テーパ面22cはそれぞれ外テーパ面19dの下側、上側に当接する。このとき、締結部材10の締め付けトルクを調整することにより、下側内テーパ面22b、上側内テーパ面22cと外テーパ面19dとを所定の面圧で面接触させることができ、これにより接合子19はホーン18に固定締結される。したがって内ねじ部19eに螺合する外ねじ部10aが設けられた締結部材10は、接合子19をホーン18に固定締結する締結手段となっている。
この締結状態において、実施の形態1と同様に、接合子19はホーン18の高さ中心を示す中心線より下側および上側において貫通孔22の内面と当接する。そして接合子19は下側内テーパ面22b、上側内テーパ面22c、すなわち貫通孔22の下側内面および上側内面に当接しており、下側内面および上側内面との間では、中グリ部22aの存在により接合子19は貫通孔22の内面とは離隔した状態にある。
そして接合子19の外面と貫通孔22の内面との間には、下側内テーパ面22b、上側内テーパ面22cが外テーパ面19dに密着することにより上下を密封された内部空間23が形成される。この内部空間23には、ホーン18に設けられた吸引孔18bが開孔しており、接合子19に設けられた吸着孔19bは内部空間23を介して吸引孔18bに連通する。この構成によっても、実施の形態1に示す例と同様の効果を得る。
図8は、図7に示す部品接合ツールにおいて、接合子19をホーン18に締結する締結手段の構成を変更した例を示しており、それ以外の構成および効果は、図7に示す例と同様である。図8(a)において、接合子19Aは、図7に示す接合子19の内ねじ部19eの替わりに、外ねじ部19fを設けた構成となっている。そして接合子19Aをホーン18に締結する締結手段として、外ねじ部10aが設けられたボルト形状の締結部材10の替わりに、外ねじ部19fに螺合する内ねじ部10bが設けられたナット形状の締結部材10Aを用いている。
接合子19Aの装着時には、図8(b)に示すように、貫通孔22内に下方から接合子19Aを挿入し、外ねじ部19fに締結部材10Aの内ねじ部10bを螺合させて締め付ける。これにより、図7に示す例と同様に、下側内テーパ面22b、上側内テーパ面22cはそれぞれ外テーパ面19dの下側、上側に当接し、接合子19Aはホーン18に固定締結される。したがって外ねじ部19fに螺合する内ねじ部10bが設けられた締結部材
10Aは、接合子19Aをホーン18に固定締結する締結手段となっている。
(実施の形態3)
図9,図10は、本発明の実施の形態3の部品接合ツールの部分断面図である。本実施の形態3は、接合子とホーンとの間にホーンよりも硬い硬質材よりなるスリーブを介在させて、ホーンにおいて接合子と当接する接触面の耐摩耗性を向上させるようにしたものである。
図9(a)において、ホーン28は実施の形態1に示すホーン8と同様の外形・機能を有するものであり、ホーン28の中心部には円推テーパ形状の貫通孔24が下面側から設けられている。貫通孔24の内面には、超硬合金などの硬質材で製作された円錐スリーブ25が固着される。円錐スリーブ25は実施の形態1におけるホーン8の内テーパ面20aと同様の円錐テーパ形状の内テーパ面25aを有する形状となっており、貫通孔24に固着した状態においてホーン28に設けられた吸引孔28bと連通する位置に吸引孔25bが設けられている。
図9(b)は、貫通孔24の内面に円錐スリーブ25をロウ付けなどの固定手段によって固着した状態を示している。この状態においてホーン28の中央部には、実施の形態1におけるホーン8に設けられた貫通孔20と同様の円錐テーパ形状の貫通孔24aが形成される。そして貫通孔24aには、図6に示す接合子9Aがナット形状の締結部材10Aによって締結される。
接合子9Aの装着時には、図9(c)に示すように、貫通孔24a内に下方から接合子9Aを挿入し、外ねじ部9hに締結部材10Aの内ねじ部10bを螺合させて締め付ける。これにより、図6に示す例と同様に、下側外テーパ面9d、上側外テーパ面9eはそれぞれ内テーパ面25aの下側、上側に当接し、接合子9Aはホーン28に固定締結される。したがって外ねじ部9hに螺合する内ねじ部10bが設けられた締結部材10Aは、接合子9Aをホーン28に固定締結する締結手段となっている。
そして接合子9Aの外面と内テーパ面25aとの間には、下側外テーパ面9d、上側外テーパ面9eが内テーパ面25aに密着することにより上下を密封された内部空間26が形成される。この内部空間26には、ホーン28に設けられた吸引孔28bが開孔しており、接合子9Aに設けられた吸着孔9bは内部空間26を介して吸引孔28bに連通する。
このようにホーン28に硬質材よりなる円錐スリーブ25を固着することにより、ホーン本体の部品寿命を延長させることができる。すなわち、接合子を交換自在に装着する形式の部品接合ツールにおいて、前述のように接合子を高い接触面圧で押しつけてホーンに締結する構成を採用した場合には、使用時間の経過により接合子のみならずホーン本体にも接触面の摩耗による劣化が生じる。このような場合にあっても、本実施の形態3に示すような構成を採用することにより、部品接合ツールにおいて接合子との接触面の摩耗を低減させることができる。
図10は、図9に示すホーン28と接合子との間に円錐スリーブを介在させる構成において、肉抜き部9fを設けた接合子9Aに替えて、図8に示す接合子19Aを用いる例を示している。
図10(a)において、ホーン28の中心部には図9と同様の貫通孔24が下面側から設けられている。貫通孔24の内面には、超硬合金などの硬質材で製作された円錐スリーブ27が固着される。円錐スリーブ27は図9と同様の円錐テーパ形状の内テーパ面27
aを有する形状となっており、内テーパ面27aの高さ方向の中央部には、内テーパ面27aを外側に削り込んだ中グリ部27cが設けられている。中グリ部27cには、貫通孔24に固着した状態においてホーン28に設けられた吸引孔28bと連通する位置に設けられた吸引孔27bが開孔している。
図10(b)は、貫通孔24の内面に円錐スリーブ25をロウ付けなどの固定手段によって固着した状態を示している。この状態においては、ホーン28の中央部には図8に示す貫通孔22と類似形状の貫通孔24bが形成される。そして貫通孔24bには、図8に示す接合子19Aがナット形状の締結部材10Aによって締結される。
接合子19Aの装着時には、図10(c)に示すように、貫通孔24b内に下方から接合子19Aを挿入し、外ねじ部19fに締結部材10Aの内ねじ部10bを螺合させて締め付ける。これにより、図8に示す例と同様に、下側内テーパ面27e、上側内テーパ面27dはそれぞれ外テーパ面19dの下側、上側に当接し、接合子19Aは円錐スリーブ27を介してホーン28の貫通孔24に固定締結される。したがって外ねじ部19fに螺合する内ねじ部10bが設けられた締結部材10Aは、接合子19Aをホーン18に固定締結する締結手段となっている。
そして接合子19Aの外面と円錐スリーブ27との間には、下側内テーパ面27e、上側内テーパ面27dが外テーパ面19dに密着することにより中グリ部27cが上下を密封された内部空間が形成される。中グリ部27cにはホーン28に設けられた吸引孔28bが開孔しており、接合子19Aに設けられた吸着孔19bは前従tの内部空間を介して吸引孔28bに連通する。
このように本実施の形態3に示す例においても、接合子9A、19Aはホーン28の高さ中心を示す中心線より下側および上側において貫通孔の内面と当接する。そして接合子9A,19Aは貫通孔24a,24bの下側内面および上側内面に当接しており、下側内面および上側内面との間では、接合子9A,19Aは貫通孔24a,24bの内面とは離隔した状態にある。そして接合子9A,19Aの外面と貫通孔24a,24bの内面との間には上下を密封された内部空間が形成される。これらの内部空間には、ホーン28に設けられた吸引孔28bが開孔しており、接合子9A,19Aに設けられた吸着孔9b、19bは、これらの内部空間を介して吸引孔28bに連通する。そして図9,図10に示す構成によっても、実施の形態1に示す例と同様の効果を得る。
なお図9,図10に示す例において、ナット形状の締結部材10Aを用いる替わりに、図4,図7に示すボルト形状の締結部材10を用いてもよい。この場合には、接合子9A,19Aの替わりに内ねじ部9g、19eが設けられた接合子9,19を用いる。
また各実施の形態1,2,3においては部品接合ツールの保持形式として2点支持(両持ち支持)構造の例を示したが、片持ち支持構造の部品接合ツールにも本発明を適用することができる。さらに各実施の形態1,2,3においては、吸着孔によって部品を吸着保持する機能を備えた接合子の例を示したが、既に基板に搭載された部品を対象として単に押圧と振動付与のみを行う機能の接合子を備えた部品接合ツールにも、本発明を適用することができる。
本発明の部品接合装置および部品接合方法は、常に安定した振動を伝達して接合品質を確保するとともに、部品耐久性を向上させることができるという効果を有し、電子部品などの部品を基板の電極などの被接合面に接合する部品接合の用途に有用である。
本発明の実施の形態1の部品接合装置の正面図 本発明の実施の形態1の部品接合ツールの正面図 本発明の実施の形態1の部品接合ツールの平面図 本発明の実施の形態1の部品接合ツールの部分断面図 本発明の実施の形態1の部品接合ツールにおける荷重支持状態の説明図 本発明の実施の形態1の電子部品の接合ツールの部分断面図 本発明の実施の形態2の電子部品の接合ツールの部分断面図 本発明の実施の形態2の電子部品の接合ツールの部分断面図 本発明の実施の形態3の電子部品の接合ツールの部分断面図 本発明の実施の形態3の電子部品の接合ツールの部分断面図
符号の説明
3 基板
4 電子部品
7 部品接合ツール
8、18、28 ホーン
8b、18b、28b 吸引孔
9、9A、19、19A 接合子
10,10A 締結部材
11 振動子
21,23,26 内部空間

Claims (6)

  1. 部品に荷重と振動を作用させながらこの部品を被接合面に接合する部品接合装置であって、電子部品を接合する部品接合ツールと、この部品接合ツールを前記部品に押圧する押圧手段とを備え、前記部品接合ツールは、横長のホーンと、このホーンに振動を付与する振動子と、前記ホーンに該ホーンの長さ方向に直交して設けられた下方側に開いた円錐テーパ状の貫通孔と、この貫通孔に装着され先端部に前記電子部品に当接する当接面が設けられた接合子と、前記接合子を前記ホーンに固定締結する締結手段とを備え、前記接合子は前記ホーンの下面から下方に突出する接合作用部を有するとともに、この接合作用部の上側には前記貫通孔に嵌合する円錐テーパ形状の外テーパ面が設けられており、かつ前記外テーパ面は前記貫通孔のテーパ面である下側内面および上側内面に直接又は円錐スリーブを介して当接しており、前記下側内面と上側内面との間では前記内面と離隔していることを特徴とする部品接合装置。
  2. 前記接合子には前記当接面に開孔する吸着孔が設けられており、前記吸着孔は接合子の外面が前記貫通孔の内面と離隔して形成される内部空間を介して、前記ホーンに設けられた吸引孔と連通することを特徴とする請求項記載の部品接合装置。
  3. 前記離隔のための手段は、前記接合子の前記外テーパ面に加工された肉抜き部か、又は前記貫通孔の内テーパ面に加工された中グリ部か、若しくは前記円錐スリーブに設けられた中グリ部であることを特徴とする請求項1又は2記載の部品接合装置。
  4. 部品に荷重と振動を作用させながらこの部品を被接合面に接合する部品接合ツールであって、横長のホーンと、このホーンに振動を付与する振動子と、前記ホーンに該ホーンの長さ方向に直交して設けられた下方側に開いた円錐テーパ状の貫通孔と、この貫通孔に装着され先端部に前記電子部品に当接する当接面が設けられた接合子と、前記接合子を前記ホーンに固定締結する締結手段とを備え、下面から下方に突出する接合作用部を有するとともに、この接合作用部の上側には前記貫通孔に嵌合する円錐テーパ形状の外テーパ面が設けられており、かつ前記外テーパ面は前記貫通孔のテーパ面である下側内面および上側内面に直接又は円錐スリーブを介して当接しており、前記下側内面と上側内面との間では前記内面と離隔している前記接合子は前記貫通孔の下側内面および上側内面に当接してお
    り、前記下側内面と上側内面との間では前記内面と離隔していることを特徴とする部品接合ツール。
  5. 前記接合子には前記当接面に開孔する吸着孔が設けられており、前記吸着孔は接合子の外面が前記貫通孔の内面と離隔して形成される内部空間を介して、前記ホーンに設けられた吸引孔と連通することを特徴とする請求項記載の部品接合ツール。
  6. 前記離隔のための手段は、前記接合子の前記外テーパ面に加工された肉抜き部か、又は前記貫通孔の内テーパ面に加工された中グリ部か、若しくは前記円錐スリーブに設けられた中グリ部であることを特徴とする請求項4又は5記載の部品接合ツール。
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