JP4141725B2 - フィルム貼付け方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、フィルム貼付け方法に係る。特に、枚葉的にフィルム貼付けを行うフィルム貼付け方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子回路が形成された半導体ウエハ等の基板に対して、各種目的をもってその表面乃至裏面をフィルムで被覆することが行われる。
【0003】
フィルムの貼付け技術としては、ロール状のフィルムを貼り付ける技術が知られている。例えば、特開2001−210701号公報に従来技術として記載されている。
【0004】
図5に基づいて説明する。大気中において、テーブル101の上に半導体ウエハ102を載置する一方、この半導体ウエハ102の近接上方に粘着フィルム103を傾斜させた状態で張り渡し、この粘着フィルム103を転動ローラ104で押し付けながら半導体ウエハ102の上面に貼付する方法が知られている。また、バックグラインディング工程のように、電子回路が形成されている凹凸面に粘着フィルムを貼付する場合にも同様に、ピンと張ってある粘着フィルムに対して半導体ウエハを平行に保ち、粘着フィルムを傾斜させた状態で半導体ウエハを平行にして近づけ、そのまま半導体ウエハ102の凹凸面全体に粘着フィルムを転動ローラで押し付けながら貼付する方法」である。
【0005】
しかしながら、ロール状フィルムを貼り付ける技術では、フィルムを必要な量以上の消費してしまう。
【0006】
また、特開2001−210701号公報において指摘されているように、次ぎのような問題点がある。上述のように大気中で半導体ウエハ102に粘着フィルム103を貼付する際に空気を巻き込んでしまうと、図6に示したように、半導体ウエハ102と粘着フィルム103との間に空気を閉じ込めた状態で気泡106ができてしまう。その結果、バックグラインディング工程又はダイシング工程の終了後に紫外線を照射した時に、気泡106内に閉じ込められた空気が原因で架橋反応による硬化を阻害されて粘着力が低下せず、気泡106の周縁部では粘着剤107が残ってしまい半導体ウエハ102に粘着フィルム103が貼り付いたままの状態にある。そのため、粘着フィルム103を剥離する際の作業性が低下し、また有機系粘着剤が半導体ウエハ102に残ってしまうと製品信頼性が低下するといった問題があった。特に最近では半導体ウエハ102の厚みが100μm以下、さらには50μm以下になるまで薄く裏面研削を行う場合があるが、このような薄さではボンディング工程において粘着フィルム103の下から半導体ウエハ102のチップをピンで下から突き上げることができず、粘着フィルム103を僅かに押し上げるだけでチップをピックアップするために、前述のように気泡106の周縁部に粘着剤107が残っているとピックアップを確実に実行できないといった問題があった。
【0007】
特開2001−210701号公報記載技術は、かかる問題を解決せんとするものである。すなわち、半導体ウエハに粘着フィルムを貼付する際に、半導体ウエハと粘着フィルムとの間の気泡の発生を減少し、また気泡が発生してもその中に空気が入らないようにして紫外線を照射した時の空気による阻害を回避し、粘着フィルムの粘着力を半導体ウエハの全域に亘って確実に低下させ、粘着フィルムを剥離する際の作業性及び薄板チップのピックアップ性の向上を図ると共に、半導体ウエハに粘着剤の一部が残らないようにして製品の信頼性向上を図ることである。
【0008】
そのために、図7に示すように密閉空間114内で半導体ウエハ102と粘着フィルム103とを対面させた状態で保持し、密閉空間を窒素雰囲気に置き換えた後、半導体ウエハ102に粘着フィルム103を押し付けて貼付している。
【0009】
しかし、この技術は、窒素ガスの気泡とは言え気泡の存在を容認するものであり、また、わざわざ窒素ガス雰囲気としなければならないという繁雑さを伴う。さらに、フィルム貼付け後に紫外線を照射することを前提とした技術である。
【0010】
一方、ロール状フィルムではなく、切断したフィルムを用いる技術として特開平07−045559号公報に記載された技術がある。図8にその工程を示す。
【0011】
この技術は、フレームリング206にテープ201を全方向に緊張させて貼付け、前記フレームリング206に貼付けたテープ201をウエハ209に、脱気雰囲気中で、軟質のゴムパット210を押付けて接着するものである。そして、フレームリング206にテープ201を全方向に緊張させて貼付け、このテープ201をウエハ209に接着するので、ウエハ209とテープ201の接着面間にタルミやシワが生じない。又前記ウエハ209のテープ201への接着を脱気雰囲気中で行うので、テープ201とウエハ209との間に気泡が残存しない。更にウエハ209にテープ201を接着する際に、ウエハ209上のテープ201にゴムパット210を押付けるので、気泡の残存や、タルミやシワの発生が確実に防止できるという効果を有する。
【0012】
しかし、特開平07−045559号公報に記載された技術では、気泡の残存やタルミやシワの発生が確実に防止できるというも、実際には、気泡の残存が避けられない。
【0013】
一方、上記公報には記載はされていないが、フィルムの貼付け時に基板を加熱することが行われる。
【0014】
しかし、フィルム貼付け後においては、基板に原因不明の反りが生じたり、あるいは基板が薄い場合には、基板の割れが生じたりするという問題がある。基板に反りが生じると基板上に形成されたデバイスの特性を損なうことになり、また、次工程(例えばダイシング工程)での加工ができなくなってしまうという問題点がある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような状況に鑑み鋭意研究を行った結果なされたもので、上述した従来技術の有する課題を全て解決することをその目的とするものである。
【0016】
本発明は、貼付け後にフィルムの切断を行う必要のないフィルム貼付け方法を提供することを目的とする。
【0017】
本発明は、無駄なフィルムの消費することのないフィルム貼付け方法を提供することを目的とする。
【0018】
本発明は、フィルム貼付け後においても基板に反りや割れが生ずることのないフィルム貼付け方法を提供することを目的とする。
【0019】
本発明は、気泡の巻き込みがないフィルム貼付け方法を提供することを目的とする。
【0020】
本発明は、気泡の巻き込みが無く、基板に反りや割れが生ずることなくフィルムの貼付けを可能たらしめるフィルム貼付け用治具を提供することを目的とする。
【0022】
本発明のフィルム貼付け方法は、基板の面にフィルムを貼り付けるフィルム貼付け方法において、加熱状態でフィルムを基板に加圧して貼付け、加圧したまま冷却することを特徴とする。
【0024】
【作用及び発明の実施の態様】
特開平7−45559号公報記載技術においても、脱気雰囲気において、フィルムの貼付けを行っている。しかし、フィルムは全方向に緊張させて貼り付けているため、減圧雰囲気中に入れても緊張状態は保持される。
【0025】
本発明者は、減圧環境下に置くと、フィルムは中央部が下方に膨らむことを見出した。膨らみが生ずるとその膨らみはガスの流路の障壁となる。障壁が中央部に生じると、ガスは自然に外方に向かうことになる。従って、膨らんだ部分から外側に向かってフィルムを基板に貼り付けて行けば、減圧環境下でも残存するガスは、外側に押し出されるようになり、気泡を巻き込むことなくフィルムを基板に貼り付けることが可能となる。
【0026】
切断したフィルムをその周辺において支持して基板に対向させて配置した後減圧雰囲気とすると中央部は下方に膨らむ。
【0027】
切断したフィルムをその周辺において保持し、基板と対向させて配置するためには、例えば、基板を載置するための底部と、該底部周辺から立ち上がる立ち上がり部とを有し、該立ち上がり部の上面に切断したフィルムを載置するようにしたことを特徴とするフィルム貼付け用治具を用いることが好ましい。
【0028】
【実施例】
(実施例1)
【0029】
本例で使用する治具を図1に示す。
【0030】
この治具7は、特開2001−210701号公報に示す装置に比べて極めて簡単な構造を有している。すなわち、底部1と、底部周辺から立ち上がる立ち上がり部2とを有している。なお、図1に示す例では底部1は段差を有しており、下の段は基板と同じ径を有しており、この下の段に基板4を載置する。
【0031】
この治具7は、プラスチック、金属、セラミックその他任意の材料により作成できる。また、その構造上、成型加工が可能であり、安価に大量生産が可能である。
【0032】
この治具の立ち上げ部2の上面5上に切断したフィルム3を載置すればよい。切断フィルム3の径は、図1に示す例では、治具7の外径と同じにしてある。この場合、フィルム3が落下しないように、フィルム3の周辺(上面5に対応する部分)をフィルム3の背面から押圧しておけばよい。あるいは、フィルム3の周辺に接着剤(例えば、常温で10gf/25mm以下の弱い接着力の接着剤)を塗布しておき、上面5に仮固定されるようにしておいてもよい。減圧雰囲気となったときのフィルムの膨らみ量はフィルムの材質、フィルムの厚さ、上面5への押圧力などにより変化するが、具体的材質、厚さ、押圧力を実験により求めておけばよい。なお、材質としては、弾性係数が小さく、また、厚さは薄く、押圧力は小さい方が膨らみが生じやすい。
【0033】
一方、図2に示す例では切断フィルム3を治具7の外径より大きくしてある。この場合、はみ出し部6が錘の作用をなし、図1に示す場合の押圧力の代わりになる。減圧雰囲気となり、中央部が膨らんでもフィルム3は治具7から落ちることはない。はみ出し部6の長さは適宜調整すればよい。また、はみ出し部6のみ重さを重くしてもよい。
【0034】
図1、図2のいずれの場合もフィルム3は、緊張させることなく基板4上に配置することが好ましい。緊張させることなく配置した場合、減圧雰囲気となったとき、中央部が下方に膨らみやすくなる。なお、緊張させることなく配置した場合であってもタルミ、シワの発生は認められない。
【0035】
真空雰囲気においたときにフィルム3は中央部において下方に膨らむが、膨らんだ状態において中央部が基板4の表面に接触するようにすることが好ましい。フィルム3の中央部が基板4に接触すると、その部分がガスの壁となる。従って、ガスは壁の無い解放部(すなわち、外周方向)に運ばれる。その結果、ガスの巻き込みがより一層防止される。
【0036】
フィルム3が膨らんだときにその中央部が基板4の表面に接触するようにするためには、フィルム3と基板4との距離を小さくすることが好ましい。また、真空度、フィルムの弾性、フィルム3の厚さ、フィルム3の押圧力によっても影響を受けるが、これについても具体的な材料について、条件を変化させて実験により求めておけばよい。
【0037】
なお、フィルム3は、その表面(基板側面)に接着剤層を塗布しておく。あるいは、基板4に接着剤層を塗布してもよい。基板4に接着剤層を塗布する場合、スピンコート法によることが好ましい。特に、図1、図2に示す治具7に基板4をセットし、治具7を回転させればセットした状態でスピンコートを行うことができる。かかる点からも上記治具の有用性が認められる。かりに治具7を使用しない場合は、基板自体を回転してスピンコートし、その後、真空室20(図3)に配置することになる。しかし、この場合、真空室20への配置までの間に基板に形成された接着剤層を汚染するおそれが高まる。
【0038】
図1あるいは図2に示すフィルム貼付け用治具7にフィルム3を載置した後、この治具7を真空装置内に導入する。
【0039】
真空装置を図3に示す。真空装置10は、外壁17により真空室20が形成されている。真空室20内には上下動可能な押圧部材16が設けられている。また、真空室20に連通して真空ポンプ11が接続されている。以上が真空装置の基本的な構成である。極めて簡単な構成であり、押圧部材を設けるだけで、一般的な真空装置を簡単に転用することができる。なお、本例では、治具を載置するために台座15を設けてあるが必ずしも必要としない。また、台座15の内部には加熱手段としてヒータ12が埋設してある。加熱手段は、基板乃至フィルムを加熱するためのものであり、その設定場所、方法はその目的を達成し得るならば任意である。例えば、赤外線ランプを照射して加熱するようにしてもよし、真空装置の外部にヒータを設けて真空室全体を加熱してもよい。
【0040】
本例では、さらに、温度を検知するセンサ13と、センサ13からの信号により温度を制御する制御器14が設けてある。また、真空室内の温度制御を手動で行ってもよい。温度は室温から250℃までの範囲で可変とすることが好ましい。それにより、基板をセットする際の温度、接着剤を溶融させる温度、フィルムを貼り付ける温度、基板を取り出す温度のそれぞれに対応した温度に設定することが可能となる。
【0041】
基板及びフィルムをフィルム貼付け治具にセットした後、真空装置10内の台座15上に載置する。
【0042】
次ぎに、真空ポンプ11により真空装置10の真空室20を減圧雰囲気とする。減圧雰囲気とすることによりフィルム3の中央部は下方に膨らむ。次ぎに、ヒータ12をオンにして基板温度を上昇させる。基板温度が所定の温度に達した時点で押圧部材16を下降させ、フィルム3を基板4に加圧する。押圧部材16の下面は、半円状をなしており、フィルムは中心部から外周部に向かって貼付けられる。
【0043】
加圧時の圧力としては、0.1〜0.5Mpa/cm2が好ましい。
【0044】
貼付け完了後、ヒータ12をオフにし、基板を冷却する。この際、加圧状態は維持する。なお、冷却に際しては、例えば台座内に水冷装置を埋設しておき、急速冷却を行うことが好ましい。ガラス転移点(Tg)まで急速冷却を行うことが好ましい。すなわち、1分以内でTg以下の温度まで冷却することが好ましい。Tg以下の温度に達した時点で、そのまま加圧して冷却を続けてもよいが、加圧を解除して室温まで徐冷してもよい。
【0045】
このように、冷却時においても加圧状態を保持することにより、例えば、50μmという薄いシリコンウエハの場合であっても反りや割れの発生を招くことなくフィルムの貼付けを行うことができる。
【0046】
フィルムとしては、プラスチックフィルムが好ましい。例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン又はこれらの共重合体、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)等のポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル共重合体等が挙げられる。
【0047】
また、柔軟性が高いものが好ましい。フィルムの厚さは10〜100μmが好ましい。かかる厚さとすることにより真空雰囲気における膨らみがより容易に得られる。弾性係数は例えば、3000Mpa以下ものを用いてもよい。
【0048】
接着剤については特に限定されない。例えば、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、天然ゴム、合成ゴム等があげられる。常温で粘着性を有するものであればよい。アクリル樹脂系粘着剤が好適に用いられる。
【0049】
加圧温度は、フィルム、接着剤などの種類によっても変動するが、通常は、150〜200℃で行う。
【0050】
フィルムと基板との間隔は、0.5〜5mmが好ましく、0.5〜2mmがより好ましい。かかる間隔とすることによりフィルムの膨らみ基板に接触しやすくなる。また、0.5mmであってもガスは円周側外方に逃げ、ガスの巻き込みはない。
【0051】
真空雰囲気における真空度は、ガスの絶対量を減少させる上からは真空度は高い方が好ましい。ただ、高真空度を達成するためには、設備的、時間的負担があるので、本発明においては、10000Pa以下とすることが好ましい。すなわち、本発明では、ガスが残存していたとしてもその巻き込みを防止することが可能であるため、比較的低真空度の減圧状態でもかまわない。1500Pa以下とすることがより好ましい。
【0052】
基板としては、反りが生じやすい例えば300mm径以上のウエハにおいても反り、割れを生ずることなく、かつ、気泡巻き込みを生ずることなくフィルムを貼り付けることが可能である。
【0053】
また、基板の厚さとしては50μm以下の厚さであっても反り、割れを生ずることなく、かつ、気泡巻き込みを生ずることなくフィルムを貼り付けることが可能である。もちろん50μm以上の厚さの基板でも有効であることはいうまでもない。
【0054】
また、液晶基板、ガラス基板、磁気媒体用基板でもよい。さらに、外部接続のためのバンプなどの凹凸を表面に有する基板であってもよい。スタックパッケージ用接着剤のウエハ裏面への貼付、バンプ付基板へのバンプ面への貼付け、リジッド基板(銅、鉄などの金属基板、有機材料基板、セラミック基板)への接着剤の貼付け、基板同士接着剤を介して複数枚貼付け積層、リジット基板のスタック貼付けなどにも適用することが可能である。
【0055】
基板形状は、特に問わない。円形、角型いずれであってもよい。
【0056】
(実施例2)
図4にフィルム貼り付け装置の他の例を示す。
【0057】
本例では、押圧部材として空圧によるダイヤフラムを用いた例を示す。
【0058】
本例における真空チャンバ10は、上下開閉式である。上蓋と下蓋との間には真空チャンバ10内のリーク防止のためにシール19が設けてある。
【0059】
真空チャンバ10の底部には、断熱材18が設けてある。台座15は断熱材18の上に載置される。また、治具7は台座15の上に載置される。断熱材18が設けてあるので、台座15ひいては治具7内に載置される基板4の温度制御が容易となる。
【0060】
台座15内には、ヒータA12が埋設されている。また、基板4あるいはフィルム3の温度を測定するための温度センサ13が埋設されている。
【0061】
一方、冷却水を流して台座15ひいては基板4を冷却するための冷却水通路20が台座15内に形成されている。
【0062】
本例では、押圧部材16は、空圧により可動するダイヤフラム16により構成されている。
【0063】
ダイヤフラムは可撓性を有している。
【0064】
すなわち、真空装置10の真空室20の上方には、両端を固定したダイヤフラム16が設けられている。ダイヤフラム16のさらに上方には空間21が形成されている。
【0065】
この空間21には、空間21を真空とするためのラインとして真空ラインA22が接続されている。また、空間21内にガス(空気)を導入するためのガスラインA23も接続されている。このガスラインA23の途中には導入ガスを加熱するためのヒータB24が設けられている。なお、このヒータB24はガス温度を調整できるようなものを用いることが好ましい。図に示す例では、ガスラインA23を構成するガス管の外側にヒータを巻き付けてある。
【0066】
空間21には、空間21内のガスを排気するための排気ライン25が接続されている。
【0067】
また、空間21には、冷却器27を有するガスラインBが接続され、空間21内に冷却ガスを導入できるようになっている。
【0068】
この装置は次の手順で動作する。
1 基板4及び切断フィルム4を治具7にセットする。
2 治具7を真空装置10の真空室20内に載置する。
3 上蓋を閉じる。
4 真空ラインA22から真空引きを行い、空間21を真空にする。この際、バルブV2、V3、V4は閉とする。
5 真空ラインB28から真空引きを行い真空室20内を真空にする。
6 ヒータA12をオンにし基板4、フィルム3加温する。なお、温度は、温度センサ13により確認する。
7 真空ラインA22からの真空引きを停止する。
8 ヒータB24をオンにする。なお、ヒータB24は任意の時点でオンにすればよい。
9 バルブV2、V3を開として、ガスラインA23から空間21内にガスを導入する。ガスは空間21内に導入されるとともに、排気ライン25から排気される。ガスを流し続けることによりダイヤフラム16は昇温する。
10 ダイヤフラム16の温度が所定の温度に達したら、バルブV3を閉とする。ガスラインA23からのガスの導入は継続する。
11 ダイヤフラム16は空間21の圧力増加に伴い中心部からたわみ始め、フィルム3の中央部から当接する。ガス圧の上昇にともなってダイヤフラム16は中心から外側に向かいフィルム3を押圧する。
12 しばらく、押圧状態を維持した後、ヒータA12をオフにする。一方、冷却剤を冷却剤通路20に導入する。また、バルブ4を開にしてガスラインBから冷却ガスを空間21に導入する。
13 バルブV3を開として排気ライン25から排気を行う。ただ、ダイヤフラム16の押圧が維持されるように空間21内の圧力は維持る。
14 冷却が進行し、所定の温度以下になったら、真空ラインB28からの真空引きを停止し、上蓋を開いて治具を取り出す。
【0069】
【発明の効果】
本発明によれば次ぎの諸々の効果を達成できる。
【0070】
▲1▼フィルム貼付け後にフィルムをカットする必要がない。
【0071】
▲2▼予めカットしたフィルムを用いるため材料の管理が容易であり、生産数量をコントロールしやすく、材料の無駄が少なくなる。
【0072】
▲3▼薄い基板であっても反り、割れ招くことなくフィルムを貼り付けることができる。
【0073】
▲4▼300mm以上の大口径のウエハであって気泡を巻き込むことなくフィルムを貼り付けることができる。
【0074】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の貼付け方法の実施態様例を示す断面図である。
【図2】本発明の貼付け方法の他の実施態様例を示す断面図である。
【図3】本発明の貼付け工程に用いる真空装置例を示す断面図である。
【図4】本発明の貼付け工程に用いる他の真空装置例を示す断面図である。
【図5】従来例を示す断面図である。
【図6】従来例を示す断面図である。
【図7】従来例に係る貼り付け装置を示す断面図である。
【図8】従来例を示す
【符号の説明】
1 底部
2 立ち上がり部
3 切断したフィルム
4 基板
5 上面
6 はみ出し部
7 治具
10 真空装置(フィルム貼付け装置)
11 真空ポンプ
12 加熱手段(ヒータ)
13 センサ
14 制御器
15 台座
16 押圧部材(ダイヤフラム)
19 シール
20 真空室
21 空間
22 真空ラインA
23 ガスラインA
24 ヒータB
25 排気ライン
26 ガスラインB
27 冷却器
28 真空ラインB
V1、V2、V3、V4 バルブ

Claims (2)

  1. 基板の面にフィルムを貼り付けるフィルム貼付け方法において、加熱状態でフィルムを基板に加圧して貼付け、加圧したまま冷却することを特徴とするフィルム貼付け方法。
  2. 前記貼付けは減圧雰囲気中で行うことを特徴とする請求項記載のフィルム貼付け方法。
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