JP4140411B2 - 連続鋳造設備の軸受ユニット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、連続鋳造設備の軸受ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
連続鋳造設備で使用されるピンチロールは、負荷される荷重が大きいため、両端で支持されるほか、中央部でも支持されることがある。この場合、ピンチロールの中央部の支持には、組み立て上の制約から、2つ割り型の軸受ユニットが使用される(特許文献1参照)。
【0003】
従来の2つ割り型軸受ユニットは、2つ割りの外輪と、同じく2つ割りの内輪と、これら内外輪の間に配置される複数の転動体と、前記2つ割りの内輪を環状に結合する締結リングとを含むもので、上下2つ割りのハウジング内に設けられる。この軸受ユニットでは、潤滑剤の保持と、防水や防塵のために、内輪軌道面の軸方向外側で、内輪もしくはこの内輪と一体の部材(特許文献1の例では締結リング)の外周部に周溝が形成されていて、この周溝にオイルシール等のシール部材が嵌め込みにより取り付けられている。なお、シール部材は、少なくとも周方向1個所に割れ目を有し、この割れ目を中心に大径に拡開できるようになっている。
【0004】
【特許文献1】
実公平6−4098号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のような軸受ユニットでは、オイルシールの取り付け状態を強固にするために、オイルシールの嵌め込み基部を圧縮した状態で、周溝の内部に嵌め込む必要がある。しかし、その嵌め込みの際、オイルシールの嵌め込み基部の側面が、周溝の内壁面と全面的に圧接することになるので、嵌め込みに対する抵抗が大きく、オイルシールの取り付け作業が容易ではなく、それだけ軸受ユニット全体の組み立てに時間がかかる。オイルシールの取り付け状態が不確実であると、オイルシール自体が使用中に脱落したり、またオイルシールのリップが必要以上に外径側に突出して、その突出部分が早期に摩耗する等の不具合が生じる。
【0006】
これに対して、オイルシールの嵌め込み基部の幅を狭くする等して、オイルシールの周溝への嵌め込みを容易にすると、組み立ての作業性は向上するが、オイルシールの嵌め込み基部と周溝との密着度が減少し、外部から水や異物が浸入しやすくなり、シール性能が低下する。
【0007】
本発明は、上記の問題に対処したもので、シール性能を低下させることなく、内輪側の周溝へのシール部材の取り付けが容易、確実にできるようにすることを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するために、本件発明者が種々検討したところ、軸受ユニットでは、オイルシールの嵌め込み基部の側面に、凸部を全周にわたって形成する試みがなされている。この構成では、オイルシールを周溝に嵌め込む際の抵抗が小さくなると考えられている。
【0009】
しかし、単にオイルシールの嵌め込み基部に凸部を設けただけの構成では、凸部を含む嵌め込み基部は、周溝の限られた空間内で圧縮されることになるので、変形する余裕が少なく、嵌め込みに対する抵抗は余り小さくならない。この欠点は、大型のものほど顕著で、大径のオイルシールの取り付けにはかなりの手間がかかる。これに対して、凸部の突出量を小さくするか、周溝の幅を広くする等して、オイルシールの嵌め込みを容易にすると、シール性能が低下する。
【0010】
本発明は、上記のような事情を考慮してなされたものであって、外輪と、この外輪に転動体を介して回転可能に支持される内輪と、内輪の軌道面の軸方向外側で内輪もしくはこの内輪と一体の部材の外周部に形成されて軸方向とほぼ直交する内壁面を軸方向両側に有する周溝と、この周溝に嵌め込み基部の嵌め込みにより取り付けられ前記外輪側の部材の内周面に摺接する弾性摺接部を有するシール部材とを備え、前記シール部材には、前記嵌め込み基部の軸方向一方の側面に、前記周溝の内壁面に圧接する凸部がシール部材の全周にわたって形成されるとともに、前記凸部の外径側に、圧縮変形した前記凸部を受け入れる受け入れ凹部が形成され、前記嵌め込み基部の軸方向他方の側面から内周面にかけて断面L字形の芯金が一体的に接合され、前記周溝に嵌め込まれた前記嵌め込み基部では、その軸方向一方の側面において前記凸部と、前記凸部より内径側の部分と、前記凹部より外径側の部分が前記周溝の内壁面に当接し、前記凸部は、前記芯金のうち、前記嵌め込み基部の軸方向他方の側面に沿う部分と軸方向に重なる径方向位置にある連続鋳造設備の軸受ユニットを構成した。
【0011】
上記構成における「周溝」とは、コ字形断面の角溝だけでなく、断面がU字形の溝も含み、開口部の両側に、この軸受ユニットの軸方向とほぼ直交する内壁面を有する溝を意味する。
【0012】
上記構成において、この軸受ユニットの組み立てに当たっては、内輪側にある周溝に、シール部材の嵌め込み基部を嵌め込む。この場合、嵌め込み基部の側面からは凸部が突出しているから、嵌め込み基部の側面の各部分のうち、凸部が周溝の内壁面に大きな接触圧で接触し、凸部に周溝内壁面との接触圧が集中する。そのため、嵌め込み基部の嵌め込みに対する抵抗が小さく、容易に嵌め込みができる。
【0013】
しかも、嵌め込み基部の周溝内への嵌め込みに伴い、凸部は、圧縮されるとともに、外径側に折り畳まれるように変形して、その外径側にある受け入れ凹部内に入り込む。このように、嵌め込み基部では、凸部の圧縮された分が受け入れ凹部内に逃げることになり、周溝の限られた空間内でも、凸部を含む嵌め込み基部の全体は柔軟に変形する。そのため、嵌め込み基部は、抵抗少なく容易に周溝の奥の所定深さまで嵌め込むことができる。
【0014】
さらに、シール部材の嵌め込み基部を周溝の内部に嵌め込んだ状態では、凸部が受け入れ凹部内に入り込むことで、嵌め込み基部の側面が平坦化し、この平坦化した側面の全面がほぼ均等の接触圧で周溝の内壁面に圧接するので、周溝の内壁面との密着度が増し、高いシール性能を発揮する。
【0015】
記の凸部とその外径側の受け入れ凹部とは、シール部材の嵌め込み基部のいずれか一方の側面に形成されていればよいが、嵌め込み基部の軸方向外側の側面に設けられている場合、軸方向外側に突出している凸部が、周溝の内壁面との間で、外径側に折り畳まれるように変形する。これにより、凸部の先端の向きが周溝の開口側に対して迎え角となるから、外部から周溝の内面に沿って水等が浸入することを確実に防止する。なお、凸部が、嵌め込み基部の軸方向内側の側面に設けられている場合は、その変形形状により、軸受内部からの潤滑剤の流出を確実に阻止する。
【0017】
外輪や、内輪、シール部材は、いずれも環状で周方向に連続するものでもよいが、外輪と内輪とがいずれも2つ割り構造で、かつシール部材は、少なくとも単一の割れ目を有してその割れ目から拡開可能である場合は、たとえば、連続鋳造設備において、ピンチロールの中央部を支持する2つ割り型の軸受ユニットとして、好適に使用しうる。
【0018】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕
以下、本発明の詳細を図面に基づいて説明すると、図1および図2は、本発明の第1実施形態を示すもので、図1は、第1実施形態に係る軸受ユニットの軸方向に沿った半断面図で、要部の拡大図を併記している。図2は、図1の軸受ユニットの要部の分解斜視図である。
【0019】
この第1実施形態は、本発明を、連続鋳造設備におけるピンチロールの支軸の中央部を支持する2つ割り型の軸受ユニットに実施したもので、図1中、符号1は、ピンチロールの支軸、2はハウジング、3は外輪、4は、内輪を一部として含む内輪体、5は、転動体としての円筒ころである。前記の各部材のうち、ハウジング2は上下2つに分割されており、外輪3と内輪体4とはそれぞれ2つ割り構造となっている。外輪3の軸方向外側で、ハウジング2の内周部には、ラビリンスリング21が取り付けられている。このラビリンスリング21は、ハウジング2より軸方向外方に張り出し、その張り出し端部は、この実施形態の軸受ユニットの軸方向両側に位置するローラの端面に形成された溝22内に挿入されている。
【0020】
外輪3は、球面座2aを介してハウジング2の内周部に設けられている。内輪体4は、内輪軌道面4aを有する内輪部4bと、この内輪部4bから軸方向(図1で、矢印イの方向)外方に張り出した締結部4cとを一体化したものである。内輪部4bと締結部4cとは、別部材として構成される場合もある。
【0021】
締結部4cは、内輪軌道面4aより大径で、その外周面はハウジング2の内周面に近接している。内輪軌道面4aの軸方向両外側で、締結部4cの外周部にはそれぞれ周溝6が形成されている。これら周溝6は角溝であって、図2に明示するように、軸方向(矢印イの方向)とほぼ直交する内壁面6a,6bを有する。この周溝6には、シール部材として、オイルシール7が嵌め込みにより取り付けられている。
【0022】
オイルシール7は、環状で、周方向1個所に割れ目があり、この割れ目を中心に大径に拡開できるようになっている。このオイルシール7は、図2に拡大して示すように、ゴムのような弾性材で互いに一体に形成された弾性摺接部としてのリップ8と嵌め込み基部9とを有する。リップ8は、軸方向外方へ斜めに延出し、その先端部が外輪3側の部材であるラビリンスリング21の内周面に摺接するようになっている。嵌め込み基部9は、前記の周溝6内に嵌め込まれる部分で、周溝6の断面形状に応じて、断面がほぼ矩形に成形されている。この嵌め込み基部9には断面L字形の芯金10が一体的に接合されている。なお、オイルシール7の嵌め込み基部9の軸方向に沿った幅Wに対して、周溝6の軸方向に沿った幅Dは、同一もしくは若干広幅に設定されており、具体的には、最大で嵌め込み基部Wの幅より0.2mm広い幅となっている。
【0023】
この嵌め込み基部9の両側面(嵌め込み基部9の外面で、軸方向イとほぼ直交する面)のうち、軸方向外側の側面(芯金10とは反対側の側面で、図では右側の側面)9aには、凸部11がオイルシール7の全周にわたって形成されている。この凸部11は、嵌め込み基部9が周溝6内に嵌め込まれた状態では、周溝6の内壁面6aに圧接する部分である。そして、この凸部11の外径側で該凸部11に隣り合う位置に、受け入れ凹部12が前記凸部11と平行に、オイルシール7の全周にわたって形成されている。この受け入れ凹部12は、圧縮変形した凸部11を受け入れる部分である。
【0024】
上記構成において、この軸受ユニットの組み立てに当たっては、内輪側にある周溝6に、オイルシール7の嵌め込み基部9を嵌め込むのであるが、嵌め込み基部9の側面9aからは凸部11が突出しているから、嵌め込み基部9の側面9aの各部分のうち、凸部11に周溝6の内壁面6aとの接触圧が集中的に作用する。そのため、嵌め込み基部9の側面の全面が周溝6の内壁面6aに接触する場合に比べ、嵌め込み基部9の嵌め込みに対する抵抗が小さく、容易に嵌め込みができる。
【0025】
しかも、嵌め込み基部9の周溝6内への嵌め込みに伴い、凸部11は、圧縮されるとともに、外径側に折り畳まれるように変形して、その外径側にある受け入れ凹部12内に入り込む。このように、嵌め込み基部9では、凸部11の圧縮された分が受け入れ凹部12内に逃げることになり、周溝6の限られた空間内でも、凸部11を含む嵌め込み基部9の全体は柔軟に変形する。そのため、嵌め込み基部9は、抵抗の少ない状態で容易に周溝6の奥の所定深さまで嵌め込むことができる。
【0026】
さらに、オイルシール7の嵌め込み基部9を周溝6の内部に嵌め込んだ状態では、凸部11が受け入れ凹部12内に入り込むことで、嵌め込み基部9の側面9aが平坦化し、この平坦化した側面9aの全面がほぼ均等の接触圧で周溝6の内壁面6aに圧接する。また、嵌め込み基部9の他の側面9bも、凸部11の圧縮変形により、周溝6の対応する側面6bに圧接する。これで、嵌め込み基部9の両側面9a,9bと周溝6の内壁面6a,6bとの密着度が増し、高いシール性能の発揮する。
【0027】
また、図1に図示のように、凸部11が嵌め込み基部9の軸方向外側の側面9aに設けられている場合、その凸部11は、周溝6の内壁面6aとの間で、外径側に折り畳まれるように変形することで、その先端の向きが周溝6の開口に対して迎え角となる。凸部11はその変形形状により、外部から周溝6の内面に沿って水や異物が浸入することを確実に防止する。この点からも、高いシール性能が得られる。
【0028】
なお、図示の実施形態では、凸部11の断面形状をほぼ半円形としたが、これに限定されるものではなく、凸部11は断面角形に突出するものでもよく、また、外径側に折り畳み変形がしやすいように、外径側に斜めに突出するものであってもよい。受け入れ凹部12の断面形状は、凸部11の断面形状に応じて適宜設定されていればよい。
【0029】
このほか、図示の実施形態では、内輪軌道面4aの外側には、オイルシール7が1列設けられているだけであるが、グランドパッキン等、他のシール部材を併設して、多段でシールを行うようにしてもよい。また、図1の例では、オイルシール7のリップ8がラビリンスリング22の内周面に摺接しているが、リップ8がハウジング2の内周面もしくは外輪3の内周面に摺接するようにしてもよい。
【0030】
〔他の実施形態〕
周溝6に嵌め込みにより取り付けられるのは、第1実施形態に示すオイルシール7に限らず、図3ないし図5に示すようなシール部材でもよい。図3は、本発明の第2実施形態に係る軸受ユニットのオイルシールの断面図で、併せて周溝との関係を示している。この実施形態では、芯金を含まないオイルシール72が使用されている。すなわち、この実施形態のオイルシール72は、第1実施形態のオイルシール7と同様に、外輪3側の部材(ラビリンスリング21)の内周面に摺接するリップ8と、周溝6の内部に嵌め込まれる嵌め込み基部9とを有するが、リップ8も嵌め込み基部9も、ともにゴムのような弾性材のみで成形されている。
【0031】
このオイルシール72の嵌め込み基部9の両側面9a,9bのうち、軸方向外側の側面9aに、凸部11がオイルシール72の全周にわたって形成されるとともに、この凸部11の外径側で該凸部11に隣り合う位置に、受け入れ凹部12が前記凸部11と平行にオイルシール72の全周にわたって形成されている点は、第1実施形態のオイルシール7と同じである。
【0032】
したがって、第1実施形態の場合と同様の作用効果が得られる。すなわち、(イ)凸部11に周溝6の内壁面6aとの接触圧が集中的に作用する、また、圧縮変形される凸部11が受け入れ凹部12内に入り込む、等の理由で、嵌め込み基部9の嵌め込みに対する抵抗が小さく、容易に嵌め込みができる、(ロ)嵌め込み基部9を周溝6の内部に嵌め込んだ状態では、嵌め込み基部9の側面9aが平坦化する等の理由で、嵌め込み基部9と周溝6との密着度が増し、高いシール性能の発揮する、(ハ)軸方向外方に突出する凸部11は、外径側に折り畳まれるように変形して、その変形形状により、外部からの水の浸入を確実に防止する、等の作用効果が得られる。
【0033】
図4は、本発明の第3実施形態に係る軸受ユニットのオイルシールの断面図で、併せて周溝との関係を示している。この実施形態のオイルシール73は、第1実施形態のオイルシール7と同様に、外輪3側の部材(ラビリンスリング21)の内周面に摺接するリップ8と、周溝6の内部に嵌め込まれる嵌め込み基部9とを有するが、嵌め込み基部9には芯金が含まれておらず、かつ、この嵌め込み基部9の両側面9a,9bに、それぞれ凸部11,13と凹部12,14とが形成されている。各側面9a,9bにおいて、凸部11,13がオイルシール73の全周にわたって形成されるとともに、受け入れ凹部12,14が、凸部11,13の外径側で該凸部11,13に隣り合う位置に、オイルシール73の全周にわたって形成されている。
【0034】
このように、オイルシール73の嵌め込み基部9の両側面9a,9bにそれぞれ凸部11,13と凹部12,14とが形成されていると、(ニ)各側面9a,9bでの凸部11,13の変形形状により、外部からの水の浸入や、潤滑剤の流出が確実に防止されるほか、(ホ)嵌め込み基部9の嵌め込みに対する抵抗が、両側面9a,9bの間で均等になるので、オイルシール73を傾けることなく、所定の姿勢で周溝6に取り付けることができる。
【0035】
もちろん、第1実施形態や第2実施形態について記した(イ)嵌め込み基部9の嵌め込みに対する抵抗が小さく、容易に嵌め込みができる、(ロ)周溝6内で嵌め込み基部9の側面が平坦化する等の理由で、嵌め込み基部9と周溝6との密着度が増し、高いシール性能を発揮する、等の作用効果を有することは、言うまでもない。
【0036】
図5は、本発明の第4実施形態に係る軸受ユニットのオイルシールの断面図で、併せて周溝との関係を示している。この実施形態では、オイルシール74は、複リップタイプで、2つのリップ81,82の間にガータスプリング15が設けられている。嵌め込み基部9には、その両側面9a,9bにそれぞれ凸部11,13と凹部12,14とが形成されている。各側面9a,9bにおいて、凸部11,13がオイルシール74の全周にわたって形成されるとともに、受け入れ凹部12,14が、凸部11,13の外径側で該凸部11,13に隣り合う位置にオイルシール74の全周にわたって形成されている点は、第3実施形態のオイルシール73の場合と同じである。
【0037】
この第4実施形態の構成では、第3実施形態の場合と同様に、(ニ)各側面9a,9bでの凸部11,13の変形形状により、外部からの水の浸入や、潤滑剤の流出が確実に防止されるほか、(ホ)嵌め込み基部9の嵌め込みに対する抵抗が、両側面9a,9bの間で均等になり、オイルシール74を傾けることなく周溝6に取り付けることができる、等の作用効果を有する。もちろん、(イ)嵌め込み基部9の嵌め込みに対する抵抗が小さく、容易に嵌め込みができる、(ロ)周溝6内で嵌め込み基部9の側面が平坦化する等の理由で、嵌め込み基部9と周溝6との密着度が増し、高いシール性能を発揮する、等の作用効果を有することは、言うまでもない。
【0038】
このほか、第1実施形態については、外輪3および内輪体4を2つ割りとしたが、本発明は、環状で周方向に連続した外輪、内輪もしくは内輪体を有する軸受ユニットにも実施しうる。オイルシール7等のシール部材は、第1実施形態で述べたように、周方向の少なくとも1個所に割れ目を有するものであってもよいが、全体が円環状のまま拡縮変形が可能である場合は、環状で周方向に連続したものであってもよい。
【0039】
【発明の効果】
本発明によれば、シール部材の嵌め込み基部を抵抗の少ない状態で、内輪側の周溝に嵌め込むことができ、取り付けに手間がかからず、軸受ユニットの組み立てが容易にできる。しかも、周溝に嵌め込み基部を嵌め込んだ状態では、凸部が外径側に折り畳まれるように変形して、その先端が周溝の開口側に対して迎え角となるので、外部からの水の浸入、もしくは潤滑剤の流出を確実に防止するほか、周溝内で嵌め込み基部の側面が平坦化する等して、周溝の内壁面に全面的に密着するので、高いシール効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る軸受ユニットの軸方向に沿った半断面図で、要部の拡大図を併記している。
【図2】図1の軸受ユニットの要部の分解斜視図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係る軸受ユニットのオイルシールの断面図で、併せて周溝との関係を示している。
【図4】本発明の第3実施形態に係る軸受ユニットのオイルシールの断面図で、併せて周溝との関係を示している。
【図5】本発明の第4実施形態に係る軸受ユニットのオイルシールの断面図で、併せて周溝との関係を示している。
【符号の説明】
2 ハウジング
3 外輪
4 内輪体(内輪を含む部材)
5 円筒ころ(転動体)
6 周溝
6a,6b 周溝の内壁面
7 オイルシール(シール部材)
8 リップ
9 嵌め込み基部
9a,9b 嵌め込み基部の側面
11 凸部
12 受け入れ凹部

Claims (2)

  1. 外輪と、この外輪に転動体を介して回転可能に支持される内輪と、内輪の軌道面の軸方向外側で内輪もしくはこの内輪と一体の部材の外周部に形成されて軸方向とほぼ直交する内壁面を軸方向両側に有する周溝と、この周溝に嵌め込み基部の嵌め込みにより取り付けられ前記外輪側の部材の内周面に摺接する弾性摺接部を有するシール部材とを備え、
    前記シール部材には、前記嵌め込み基部の軸方向一方の側面に、前記周溝の内壁面に圧接する凸部がシール部材の全周にわたって形成されるとともに、前記凸部の外径側に、圧縮変形した前記凸部を受け入れる受け入れ凹部が形成され、前記嵌め込み基部の軸方向他方の側面から内周面にかけて断面L字形の芯金が一体的に接合され、
    前記周溝に嵌め込まれた前記嵌め込み基部では、その軸方向一方の側面において前記凸部と、前記凸部より内径側の部分と、前記凹部より外径側の部分が前記周溝の内壁面に当接し、
    前記凸部は、前記芯金のうち、前記嵌め込み基部の軸方向他方の側面に沿う部分と軸方向に重なる径方向位置にあることを特徴とする連続鋳造設備の軸受ユニット。
  2. 請求項1に記載の連続鋳造設備の軸受ユニットにおいて、
    前記外輪と前記内輪とはいずれも2つ割り構造で、かつシール部材は、少なくとも単一の割れ目を有しその割れ目から拡開可能である連続鋳造設備の軸受ユニット。
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