JP4136816B2 - ディスク装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、機器本体の前面に可動式のパネルが設けられたディスク装置に係り、特に、ディスクが回転駆動されているときに、別のディスクが二重挿入されることによって生ずるトラブルを防止できるディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
以下の特許文献1および特許文献2には、機器本体の前面に可動パネルが設けられたディスク装置が開示されている。これらのディスク装置の可動パネルは、その表面に操作部材や表示部材を有するパネル面が設けられている。この可動パネルは、機器本体の前面に設けられたディスク挿入口を閉鎖する閉鎖姿勢から、その下端が前方へせり出すことで斜めに突出する突出姿勢に向けて動作可能である。前記閉鎖姿勢では、パネル面が垂直でこのパネル面が前方に向けられており、前記突出姿勢では、前記パネル面が前方斜め上に向けられる。一般にこの種のディスク装置では、可動パネルが前記突出姿勢のときに、前方斜め上向きのパネル面に対して操作部材の操作が可能とされ、また表示部材の表示内容が目視可能となっている。
【0003】
前記ディスク装置では、機器本体の前面にディスク挿入口が設けられており、可動パネルが前記突出姿勢に移行するときのいずれかの姿勢において、前記ディスク挿入口が露出し、ディスク挿入口からディスクを挿入し、またディスクを排出させることが可能となる。
【0004】
次に、以下の特許文献3には、機器本体の前面に操作パネルが設けられたディスク装置が開示されている。この操作パネルは、その下端を軸として上端が前方へ倒れるように回動可能である。このディスク装置では、前記操作パネルが前方に倒れるように回動すると、操作部材や表示部材が設けられた操作面が下向きになる。そしてこの状態で機器本体の前面に設けられたディスク挿入口が露出するようになっている。
【0005】
また前記特許文献3には、前記操作パネルが前方へ倒れるように回動した姿勢になったことを検知し、または操作パネルが取り外されたことを検知する検知手段が設けられており、前記操作パネルが前方へ回動した姿勢になったことまたは取り外されたことが検知されたときに、一定時間経過後に電源が遮断されて機器本体内の機能を停止させる手段が開示されている。
【0006】
【特許文献1】
特開平11−22725号公報
【特許文献2】
特開2002−74923号公報
【特許文献3】
特開2002−42455号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
前記特許文献3に記載のように、操作パネルがその上端が前方へ倒れるように回動するディスク装置では、操作パネルが前方へ回動した時点で操作部材を有する操作面が下向きになるために、その状態で操作を行うことができない。すなわち、この種のディスク装置において、動作パネルを前方へ倒れるように回動させる操作は、操作者がディスク挿入口からディスクを挿入したりディスクを取り出そうという意思を有して行う場合が多い。そのため、操作者は、操作パネルを前方へ倒す操作を行った時点で、機器本体内にディスクが存在しているか、またはディスク駆動中であるかを認識しているのが通常である。したがって、機器本体の内部でディスクが駆動されている状態で、新たなディスクをディスク挿入口から挿入して、駆動中のディスクまたは新たに挿入しようとするディスクを損傷するというような事故は起こりにくい。
【0008】
これに対して、特許文献1または特許文献2に記載のように、可動パネルがその下端が前方へせり出す突出姿勢となるディスク装置では、前記下端が前方へ突出してパネル面が斜め上向きとなった状態で、このパネル面に設けられた操作部材を操作したり、または表示画面の表示を目視可能である。したがって、可動パネルが前記突出姿勢のときに、機器本体の前面に設けられたディスク挿入口が露出していると、その時点でディスクが内部に装填されているか否か理解できずに、新たなディスクをディスク挿入口から挿入し、駆動中のディスクと新たに挿入しようとするディスクとが干渉してディスクに損傷を与える危険性がある。
【0009】
また、カーナビゲーション用のDVDやCD−ROMなどのように音楽データ以外の処理データが記録されているディスクが機器本体内で駆動されているときには、前記パネル面の操作部材を操作したり表示部材の表示を目視しながら、音楽データが記録されているディスクがディスク挿入口から無意識に挿入される危険性がある。このような場合には、駆動中のDVDやCD−RONと新たに挿入しようとするディスクとが干渉して、ディスクを損傷するおそれがある。
【0010】
特に、機器本体の前面に前記DVDやCD−ROMなどを挿入するディスク挿入口と、音楽データを記録したCDなどを挿入するディスク挿入口の双方が設けられているディスク装置では、可動パネルが前記突出姿勢のときに、DVDやCD−ROMを挿入すべきディスク挿入口に、CDなどが誤って挿入されて、回転駆動中のDVDやCD−ROMの表面に円形状の傷が付いてしまうという事故が発生しやすい。
【0011】
本発明は前記従来の課題を解決するものであり、可動パネルがその下端が前方へせり出す突出姿勢となるものにおいて、可動パネルが前記突出姿勢のときに、ディスク挿入口から新たなディスクが挿入されようとした場合でも、既に装填されているディスクが損傷を受けることを防止できるディスク装置を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、機器本体の前面に設けられたディスク挿入口と、前記機器本体内に設けられて前記ディスク挿入口から挿入されたディスクを駆動する回転駆動部と、前記前面に設置されて操作部材と表示部材の少なくとも一方を有するパネル面が設けられた可動パネルと、前記可動パネルを前記ディスク挿入口を閉じる閉鎖姿勢からその下端が前方へ突出する突出姿勢に向けて移動させる可動パネル開閉手段とを有するディスク装置において、
前記可動パネルが前記閉鎖姿勢から前記突出姿勢に至る間、前記パネル面は前向き、前方斜め上向き、または上向きのいずれかの姿勢となり、
前記回転駆動部でディスクが駆動されている状態で、前記可動パネルが前記閉鎖姿勢から前記突出姿勢に向けて動作し、前記ディスク挿入口が露出したときに前記回転駆動部の動作を停止させる制御が行われることを特徴とするものである。
【0013】
このディスク装置では、可動パネルが閉鎖姿勢のとき、および突出姿勢のいずれかの時点で停止しているときに、可動パネルに設けられた操作部材が操作可能であり、または表示部材の表示を目視可能である。あるいは、リモートコントロール装置を用いて可動パネルを突出姿勢に設定することができる。可動パネルが突出姿勢のいずれかの角度姿勢で停止するときに、もしその時点でディスク挿入口が露出すると、このディスク挿入口に対向する回転駆動部の動作が停止し、ディスクの回転が停止させられる。よって、このとき新たなディスクが誤って挿入されても、既に装填されているディスクに大きな傷が付いてしまうのを防ぐことができる。
【0014】
例えば、前記可動パネルが前記閉鎖姿勢から前記突出姿勢に向けて移動する際に、前記ディスク挿入口が露出する前の姿勢では、前記回転駆動部の動作を停止させず、前記可動パネルが前記ディスク挿入口を露出させる姿勢に至った時点あるいはその直前に前記回転駆動部を停止させる制御が可能である。
【0015】
この場合に、前記可動パネルの姿勢角度を検出する検出手段が設けられ、この検出手段からの検出出力により、ディスク挿入口を露出する状態に可動パネルが移動したか否か認識してもよいし、あるいは可動パネル開閉手段でのモータの動作時間を計測して、ディスク挿入口が露出しているか否かを認識してもよい。
【0016】
あるいは、前記可動パネルの姿勢を設定する操作部が設けられており、前記操作部において、可動パネルをディスク挿入口を露出させる姿勢まで移動させる操作が行われたときに、この操作が行われた時点で回転駆動部を停止させる制御が行われてもよい。
【0017】
いずれにせよ、可動パネルが突出姿勢のときに、ディスク挿入口が露出されない限りにおいて、回転駆動部の駆動を継続することが可能であり、可動パネルが、ディスク挿入口を露出させる状態に至った時点で、回転駆動部を停止させる制御が可能である。
【0018】
すなわち、本発明は、前記前面に複数のディスク挿入口が設けられ、前記機器本体の内部に、それぞれのディスク挿入口に対向する回転駆動部が複数設けられており、前記可動パネルは、複数のディスク挿入口を順番に露出させていくようにその姿勢を段階的に設定可能であり、
前記回転駆動部でディスクを駆動している状態で、その回転駆動部に対向するディスク挿入口が露出したときにその回転駆動部の動作を停止させ、露出していないディスク挿入口に対向している回転駆動部では、ディスクの駆動を可能とする制御が可能である。
【0019】
また、本発明は、前記前面に複数のディスク挿入口が設けられ、前記機器本体の内部に、それぞれのディスク挿入口に対向する回転駆動部が複数設けられており、前記可動パネルは、複数のディスク挿入口を順番に露出させていくようにその姿勢を段階的に設定可能で、
それぞれの回転駆動部は、第1のディスクと第2のディスクのいずれか一方のみを駆動可能であり、あるいは第1のディスクと第2のディスクのいずれであっても駆動可能であり、
回転駆動部に第1のディスクが装填されて駆動されている状態で、その回転駆動部に対向するディスク挿入口が露出されても第1のディスクの駆動を停止させず、回転駆動部に第2のディスクが装填されて駆動されている状態で、その回転駆動部に対向するディスク挿入口が露出されたときに第2のディスクの駆動を停止させる制御が行われるものであってもよい。
【0020】
すなわち、第1のディスクは頻繁に交換する性質のもので、データ保護の重要性が低く、第2のディスクは頻繁に交換する性質のものではなく、データ保護の重要性が高い場合に、第2のディスクの保護を優先させることができる。
【0021】
この場合に、前記可動パネルが全てのディスク挿入口を開放させる姿勢となったときには、全ての回転駆動部を停止させる制御が行われることが好ましい。
【0022】
また本発明は、前記前面に複数のディスク挿入口が設けられ、前記機器本体の内部に、それぞれのディスク挿入口に対向する回転駆動部が複数設けられており、前記可動パネルは、複数のディスク挿入口を順番に露出させていくようにその姿勢を段階的に設定可能で、
それぞれの回転駆動部は、第1のディスクと第2のディスクのいずれか一方のみを駆動可能であり、あるいは第1のディスクと第2のディスクのいずれであっても駆動可能であり、
回転駆動部に第1のディスクが装填されて駆動されている状態で、その回転駆動部に対向するディスク挿入口が露出されても第1のディスクの駆動を停止させず、第2のディスクが装填されている回転駆動部に対向するディスク挿入口が露出されたときに、全ての回転駆動部を停止させる制御が行われるものであってもよい。
【0023】
この場合も、第2のディスクの保護を優先できる。
また、それぞれの回転駆動部は、第1のディスクと第2のディスクのいずれか一方のみを駆動可能であり、可動パネルが動作して複数のディスク挿入口を順番に露出させていくときに、第1のディスクを挿入する第1のディスク挿入口が、第2のディスクを挿入する第2のディスク挿入口よりも先に露出させられることが好ましい。
【0024】
可動パネルが動作していく際に、第2のディスク挿入口が露出する順番を後にすることにより、第2のディスクを保護しやすくなる。
【0025】
例えば、前記第1のディスクは音楽データを記録したものであり、前記第2のディスクは音楽データ以外の処理データが記録されたものである。
【0026】
また、前記第1のディスクから読み出された音楽データを記憶するメモリが設けられており、第1のディスクの駆動が停止したときに、前記メモリに記憶された音楽データが再生処理されるものとすることができる。
【0027】
前記メモリを設け、第1のディスクから音楽データを所定データ量だけ先読みしてメモリに記憶し、このメモリーに記憶されたデータを順番に再生する制御を行っていると、第1のディスク挿入口が露出して第1のディスクの駆動が停止したときに、音楽再生が急に停止するのを防止できる。
【0028】
【発明の実施の形態】
図1は本発明のディスク装置の実施の形態を示すものであり、可動パネルが閉鎖姿勢にある状態を示す正面図、図2は図1のII−II線の切断断面図、図3は前記ディスク装置の可動パネルが突出姿勢となった状態を示す正面図、図4は図3のIV−IV線の切断断面図であり、可動パネルの姿勢の変化を示す。図5はディスク装置の制御回路を示すブロック図である。図6と図7は機器本体の内部構造の説明図である。
【0029】
このディスク装置1は、2DINサイズの機器本体2を有している。機器本体2は、金属製の筐体2aとこの筐体2aの前部に取付けられた合成樹脂製の固定パネル2bとを有している。この固定パネル2bの前面が、機器本体2の前面2Aである。前記筐体2aは、例えば自動車の車室内のダッシュボードやインストルメントパネル内に埋設され、前記前面2Aはダッシュボードやインストルメントパネルの表面よりもやや奥側に位置する。
【0030】
前記機器本体2の前面2Aに可動パネル20が設けられている。可動パネル20は上端20A、下端20B、左側端20Dおよび右側端20Eを有する長方形状である。
【0031】
前記可動パネル20にはパネル面20aが設けられている。図2では、前記可動パネル20が、前記前面2Aのほぼ全面を覆う閉鎖姿勢となっている。この閉鎖姿勢では、前記パネル面20aが前記前面2Aとほぼ平行であり、このときパネル面20aは前方へ向けられている。このパネル面20aには、操作部材と表示部材の少なくとも一方が設けられているが、この実施の形態では、前記パネル面20aに、液晶パネルなどの薄型の表示パネル3、および押圧式や回転式などの各種操作部材4が設けられている。
【0032】
図3に示すように、前記機器本体2の前面2Aには、幅方向(X方向)に延びるスリット状の第1のディスク挿入口5aと第2のディスク挿入口5bとが、Z方向に互いに所定間隔を離れた状態で平行に形成されている。Z1−Z2方向を上下方向としたときに、前記第1のディスク挿入口5aが上側に位置し、第2のディスク挿入口5bが下側に位置している。この実施の形態では、両ディスク挿入口5aと5bが、前記前面2Aにおいて、Z方向寸法を二分する中心よりもややZ1側に偏った位置に設けられている。
【0033】
図2と図4に示すように、前記機器本体2の内部には、第1の駆動ユニット6と第2の駆動ユニット7が設けられており、第1の駆動ユニット6には第1のディスク挿入口5aから挿入されたディスクを回転駆動する第1の回転駆動部8aが設けられ、第2の駆動ユニット7には第2のディスク挿入口5bから挿入されたディスクを回転駆動する第2の回転駆動部8bが設けられている。第1の回転駆動部8aと第2の回転駆動部8bはディスクの中心穴がクランプされてディスクを回転駆動するものである。前記第1の回転駆動部8aは第1のディスク挿入口5aに対向し、第2の回転駆動部8bは第2のディスク挿入口5bに対向している。
【0034】
図6は、第1の駆動ユニット6の具体的な構成例の概略構造を示す側面図、図7は前記第1の駆動ユニット6をディスク挿入口5a側から見た部分斜視図である。なお、第2の駆動ユニット7の構造も第1の駆動ユニット6とほぼ同じであるため詳しい説明を省略する。
【0035】
第1の駆動ユニット6は、シャーシ10内に、ターンテーブルである前記第1の回転駆動部8aと、この回転駆動部8aを駆動するスピンドルモータ8cが設けられている。またシャーシ10には、クランプ部材9が設けられている。このクランプ部材9は、クランプアーム9aと、クランプアーム9aの先部に回転自在に取り付けられたクランパ9bを有している。クランプアーム9aの基端部はシャーシ10に回動自在に支持され、トーションコイルばね11によりクランプアーム9aがディスククランプ方向へ付勢されている。シャーシ10内にはクランプアーム9aを持上げてクランパ9bを回転駆動部8aから離すクランプ解除機構(図示せず)が設けられている。
【0036】
前記第1の回転駆動部8aは、第1のディスク挿入口5aから挿入されるディスクD1の導入経路の下側に配置され、クランパ9bは、ディスクD1の導入経路の上側に配置されている。前記クランプアーム9aが持ち上げられた状態で、ディスクD1が導入されディスクD1の中心穴が回転駆動部8a上に対向すると、前記クランプ解除機構によるクランプアーム9aの持上げが解除され、回転駆動部8aとクランパ9bとでディスクD1の中心穴近傍が挟持される。
【0037】
ディスクD1の駆動動作では、スピンドルモータ8cによってディスクD1が回転駆動され、光ヘッド30a(図5参照)により、ディスクD1に記録された信号が再生される。
【0038】
前記シャーシ10には、第1のディスク挿入口5aの内側に対向する搬送ローラ12が設けられている。図7に示すように前記シャーシ10の両側面にはそれぞれローラブラケット13の両側部が軸14によって回動自在に支持され、前記搬送ローラ12の軸12aの両端部が前記ローラブラケット13に回転可能に支持されている。ローラブラケット13がW1方向へ回動すると、搬送ローラ12と対向部材15との間でディスクD1を挟持でき、このときに搬送ローラ12が回転駆動されて、ディスクD1がシャーシ10内への導入方向と、第1のディスク挿入口5aから外部へ排出される排出方向とへ搬送される。
【0039】
図6と図7に示すように、前記ローラブラケット13には、規制板13aが一体に折り曲げられており、この規制板13aに保持溝13bが形成されている。図7に示すように、シャーシ10には軸16を中心として回動する検知アーム17が設けられ、この検知アーム17はスプリング18により上方から見たときの反時計方向へ付勢されている。そして、検知アーム17の先部には、検知ピン19が下向きに設けられている。図7に示す第1の駆動ユニット6の図示右側にも、前記と同様の検知アーム17が設けられている。そして、前記スプリング18により、一対の検知アーム17が互いに接近する方向へ付勢されている。
【0040】
第1のディスク挿入口5aからディスクD1が挿入されると、ディスクD1の外周縁により一対の検知ピン19と19が互いに離れるように動作させられ、これにより検知アーム17が回動する。この回動動作が検出されることにより、第1の駆動ユニット6にディスクD1が挿入されたことが検知され、また直径12cmのディスクと直径8cmのディスクの双方が挿入可能な場合には、前記検知アーム17の回動角度を検出することにより、ディスクの種別検知が行われる。
【0041】
ディスクD1が回転駆動部8aに設置されると、ローラブラケット13がW2方向へ回動して搬送ローラ12がディスクD1から離れるが、このとき規制板13aの保持溝13bによって検知ピン19が保持される。すなわち、ディスクが回転駆動部18aに装填されていないときには検知ピン19が移動可能であるが、ディスクが回転駆動部18aに装填されると一対の検知ピン19は動くことができなくなる。
【0042】
前記のように、回転駆動部8aによりディスクが駆動されているときに、検知ピン19が動かないように保持されることにより、ディスク挿入口5aから新たなディスクが挿入されるのを前記検知ピン19で阻止できるようになる。しかし、ディスクの外周縁は円形であるため、回転駆動部8aにディスクが設置されている状態で、新たなディスクがディスク挿入口5aに押し込まれると、このディスクの外周縁が一対の検知ピン19と19との間からシャーシ10内にわずかに入り込み、このディスクの外周縁が、回転駆動中のディスクD1のレーベル面の外周部分と当たって、駆動中のディスクD1が損傷を受けるという問題を避けることができない。
【0043】
このディスク装置には、CD(Compact Disk)などの音楽データを記録した第1のディスクD1と、DVD(Digital Versatile Disk)やCD−ROMなどのような音楽データ以外のナビゲーションシステム用地図データなどの処理データが記録された第2のディスクD2を装填可能である。
【0044】
よって、第1のディスク(音楽ディスク)D1は交換の頻度が高く、第2のディスク(地図データディスク)D2の交換頻度は低い。またディスクの保護という点では価格の高い第2のディスクD2を比較的価格の安い第1のディスクD1よりも優先すべきである。
【0045】
本発明では、第1の回転駆動部8aと第2の回転駆動部8bが、それぞれ第1のディスクD1と第2のディスクD2のいずれであっても共通に駆動できるものであってもよいし、または第1のディスクD1のみ、または第2のディスクD2のみを駆動するための専用のものであってもよい。
【0046】
本発明では、第2のディスクD2が装填されて駆動されている場合に、この駆動中の第2のディスクD2に対向するディスク挿入口が露出されたときに、第2のディスクD2の駆動を必ず停止するように制御する。これにより、第2のディスクD2の駆動中に、新たなディスクが誤って挿入されて、第2のディスクD2が損傷を受けるのを防止できるようにしている。
【0047】
また第1のディスクD1が装填されて駆動されているときに、この駆動中の第1のディスクD1に対向するディスク挿入口が露出されたときには、この第1のディスクD1は保護の優先度が低いために、ディスクの駆動を停止させなくてもよい。ただし、第1のディスクD1に対向するディスク挿入口が露出したときには、この第1のディスクD1の駆動も停止させることが好ましい。
【0048】
図1以下の実施の形態では、第1の駆動ユニット6が、第1のディスクD1のみを再生できる専用ユニットであり、第2の駆動ユニット7が、第2のディスクD2のみを再生できる専用ユニットである。そして、第1の駆動ユニット6を上側に配置し、第2の駆動ユニット7を下側に配置し、後に説明するように可動パネル20が閉鎖姿勢から突出姿勢へ移動していく間に、第1の駆動ユニット6に対向する第1のディスク挿入口5aが先に露出し、第2の駆動ユニット7に対向する第2のディスク挿入口7が後から露出するようにして、第2のディスクD2を優先して保護できるようにしている。
【0049】
前記ディスク装置1では、前記可動パネル20が、図1および図2に示す閉鎖姿勢から、図3と図4に示す突出姿勢へ向けて移動できるように、可動パネル20の上端20A側が固定パネル2bの両内側面に上下方向へ移動可能に支持され、且つ可動パネル20の下端20Bが後述するパネル開閉手段によって前後方向へ移動するようになっている。閉鎖姿勢から突出姿勢へ移行する際には、可動パネル20は下端20Bが前面2Aから徐々に離れるように前方へ突出して行き、上端20Aが筐体2aの底部に向かって徐々に下がるように変位していく。
【0050】
図4において破線および実線で示すように、可動パネル20は閉鎖姿勢から突出姿勢へ向かう途中の任意の姿勢、または予め決められた段階的な姿勢で停止可能である。突出姿勢の可動パネル20は、パネル面20aが水平方向(Y方向)および垂直方向(Z方向)の双方に対して斜めの向き、あるいは水平方向に沿う向きである。前記斜めの向きのとき(破線で示す姿勢のとき)に、パネル面20aは前方斜め上方へ向けられ、前記水平の向きのとき(実線で示す姿勢のとき)にパネル面20aは上向きとなる。
【0051】
図2と図4に示すように、前記筐体2a内に、パネル開閉手段(図5参照)として機能するスライド部材21が設けられている。このスライド部材21は、開閉用モータ(図5参照)によって、前面2Aから前方へ突出しまた筐体2a内に退行するように駆動される。
【0052】
図2に示す状態から、スライド部材21がY2方向へ前進すると、スライド部材21の先端21aに回動自在に連結されている可動パネル20の背面20bの下部が前方へ押し出されて、閉鎖姿勢の可動パネル20が、下端20Bが前方へ徐々にせり出すように突出姿勢に向けて移動していく。
【0053】
図4の状態からスライド部材21がY1方向へ後退していくと、可動パネル20の下端20Bが前面20Aに向けて引き込まれ、その結果、可動パネル20が図2に示す閉鎖姿勢に復帰できる。
【0054】
図1に示すように、可動パネル20のパネル面20aに設けられた操作部材4は、可動パネル20を閉鎖姿勢から図4に示す実線の突出姿勢へ移動させるオープンボタン4a、可動パネル20の傾斜角度を任意の位置に設定し、または予め決められた段階ごとに変化させるためのチルトボタン4b、音量を調節する回転式の音量兼パワーボタン4c、ラジオ放送局を選局するためのチューニングボタン4d及びその他のボタンで構成されている。
【0055】
図2に示すように、筐体2aの内部に主回路基板25が設けられ、可動パネル20内にはパネル回路基板26が設けられ、主回路基板25とパネル回路基板26は、撓みを有して湾曲自在とされたフレキシブルケーブル27を介して接続されている。
【0056】
図5は前記ディスク装置1に設けられた制御回路の回路ブロック図である。
制御回路では、前記スライド部材21(可動パネル開閉手段)を駆動する開閉用モータ22を回転駆動するモータドライバ31を有している。また前記可動パネル20の突出姿勢における傾斜角度を検出する開閉角度検出手段32が設けられている。前記開閉角度検出手段32は、可動パネル20の姿勢角度を直接に検出するセンサなどであってもよいし、または前記スライド部材21のスライド移動量を検出するセンサなどであってもよい。あるいは前記開閉用モータ22の動作時間を検出するタイマーであってもよい。
【0057】
前記第1の駆動ユニット6には、第1のディスクD1を駆動するための第1の回転駆動部8aおよびこれを駆動するスピンドルモータ8cが設けられており、第2の駆動ユニット7には、第2のディスクD2を駆動するための第2の回転駆動部8bおよびこれを駆動するスピンドルモータ8dが設けられている。そして、前記スピンドルモータ8cとスピンドルモータ8dは、モータドライバ33により個別に駆動制御される。なお、ナビゲーション用の地図データ等がDVDに記録されている第2のディスクD2を使用する場合、この第2のディスクD2は第1のディスクD1よりも高速で回転駆動される。
【0058】
前記第1の駆動ユニット6には、第1のディスクD1から音楽データを読み出す光ヘッド30aが設けられている。この光ヘッド30aで読み出された信号は、所定の波形処理と信号処理を受けた後にバッファメモリ34に記憶される。このとき第1のディスクD1のデータは光ヘッド30aにより音楽再生速度よりも高速に先読みされてバッファメモリ34に蓄えられる。そしてバッファメモリ34から引き出された音楽データが再生処理部35により再生処理されて復調され、スピーカから音楽が発音される。
【0059】
第2の駆動ユニット7には、第2のディスクD2から処理データを読み出す光ヘッド30bが設けられており、この光ヘッド30bで読み出されたデータが再生処理部35および他の処理回路に与えられて、カーナビゲーションの制御、その他の各種データに基づく制御が行われる。
【0060】
CPUおよびメモリなどから構成される制御部36が設けられ、この制御部36によって、モータドライバ31,33、再生処理部35、バッファメモリ34などが制御される。また前記開閉角度検出手段32からの検出信号、および前記オープンボタン4aやチルトボタン4bなどを操作したときの操作信号は、制御部36に与えられる。
【0061】
次に、本発明のディスク装置の動作を説明する。
前記オープンボタン4aを操作することにより、可動パネル20を図2に示す閉鎖姿勢から、図4において実線で示す全開の突出姿勢20に向けて動作させることができる。またチルトボタン4bを操作することにより前記閉鎖姿勢から前記全開の突出姿勢に至るまでの間において、可動パネル20を任意の角度姿勢で停止させることができ、あるいは予め決められた10段階などの段階の位置にそれぞれ停止させることができる。そして、可動パネル20がどのような姿勢であっても、前記操作部材4を操作することができ、あるいはリモートコントローラを用いて遠隔操作が可能である。またどの姿勢であっても表示部材3で表示される表示内容を目視できる。
【0062】
可動パネル20が図2に示す閉鎖姿勢から移動していき、図4において破線で示す突出姿勢に至るまでのいずれかの傾斜姿勢で可動パネル20を停止させたときには、第1のディスク挿入口5aと第2のディスク挿入口5bの双方が閉鎖された状態である。そして図4で破線で示す傾斜姿勢で停止させると、第1のディスク挿入口5aが露出するが、第2のディスク挿入口5bは露出しない。さらに可動パネル20を移動させて、図4に実線で示す全開の突出姿勢、またはその直前の傾斜姿勢で可動パネル20を停止させると、第1のディスク挿入口5aと第2のディスク挿入口5bの双方が露出される。
【0063】
すなわち、可動パネル20が図2に示す閉鎖姿勢から突出姿勢に移行していくときに、最初に第1のディスク挿入口5aが露出し、その次に第2のディスク挿入口5bが露出するように、露出するディスク挿入口が順番に選択されていく。これはディスク挿入口が3個以上存在している場合も同様である。
【0064】
そして、可動パネル20が傾斜姿勢となって、ディスク挿入口が露出したときには、その露出したディスク挿入口の内方に位置する回転駆動部によるディスクの回転駆動を停止させる制御が行われる。つまりこの種のディスク装置では、可動パネル20が閉鎖姿勢から全開の突出姿勢に至るまで、パネル面20aが前向き、前方斜め上向き、あるいは上向きとなるため、操作者は可動パネル20がどの姿勢であっても、操作部材4を操作可能な状態である。そのため、パネル面20aを操作しながら、あるいは表示部材3の表示内容を目視しながら、そのときに露出するディスク挿入口から新たなディスクを無意識に挿入することが比較的多く予測される。このようなときに駆動中のディスクを停止させることにより、既に回転駆動部に装填されているディスクと新たに挿入されたディスクとが干渉しても、既に装填されているディスクに円形状の傷がつくことを防止できる。
【0065】
さらに詳細に説明すると、この実施の形態では以下のようなディスクの停止制御が可能である。
【0066】
(第1の制御形態)
可動パネル20が、図2に示す閉鎖姿勢にあるとき、または図2の閉鎖姿勢から図4に示す破線の姿勢に至るまでの任意の姿勢にあるとき、このときいずれのディスク挿入口も露出していないため、第1の回転駆動部8aと第2の回転駆動部8bを停止させる制御を行わない。
【0067】
そして、チルトボタン4bの複数回の操作により可動パネル20が図4で破線で示す姿勢となり、第1のディスク挿入口5aが露出したときに、第1の回転駆動部8aを停止させる。ただしこのとき第2のディスク挿入口5bは露出していないため、第2の回転駆動部8bを停止させる制御は行わない。
【0068】
さらにチルトボタン4bまたはオープンボタン4aを操作すると、可動パネル20が移動して、第2のディスク挿入口5bが露出した時点で、第2の回転駆動部8bを停止させる。
【0069】
この制御を行うことにより、駆動中の第1のディスクD1と駆動中の第2のディスクD2の双方を保護できる。
【0070】
(第2の制御形態)
可動パネル20が、図2に示す閉鎖姿勢にあるとき、または図2の閉鎖姿勢から図4に示す破線の姿勢に至るまでの任意の姿勢にあるとき、このときいずれのディスク挿入口も露出していないため、第1の回転駆動部8aと第2の回転駆動部8bを停止させる制御を行わない。さらに、可動パネル20が図4で破線で示す姿勢となり、第1のディスク挿入口5aが露出したときにも、第1の回転駆動部8aを停止させる制御は行わない。
【0071】
そして、可動パネル20が移動して、第2のディスク挿入口5bが露出した時点で、第2の回転駆動部8bのみを停止させる。ただし、このとき第1のディスクD1の回転は停止させない。
【0072】
この制御では、回転速度が比較的遅く、または価格が安いという理由から、保護の優先度の低い第1のディスクD1は、これに対向するディスク挿入口5aが露出しても停止制御は行わず、回転速度が高速で且つ価格も高いために保護の優先度の高い第2のディスクD2に対向するディスク挿入口5bが露出したときに、第2のディスクD2のみの回転を停止するものであり、第2のディスクD2のみを保護する形態である。
【0073】
なお、この場合に、可動パネル20が図4において実線で示す全開の突出姿勢となった時点で、第1のディスクD1と第2のディスクD2の双方の回転を停止させてもよい。可動パネル20が図4における実線で示す全開の突出姿勢とされるのは、ユーザーがオープンボタン4aを押したときであり、次に第1と第2のいずれかのディスクが交換される操作が行われる可能性が高いため、このように両ディスクD1,D2を停止させることで、ディスクの排出動作が短時間で行えるようになる。
【0074】
(第3の制御形態)
可動パネル20が、図2に示す閉鎖姿勢にあるとき、または図2の閉鎖姿勢から図4に示す破線の姿勢に至るまでの任意の姿勢にあるとき、このときいずれのディスク挿入口も露出していないため、第1の回転駆動部8aと第2の回転駆動部8bを停止させる制御を行わない。さらに、可動パネル20が図4で破線で示す姿勢となり、第1のディスク挿入口5aが露出したときにも、第1の回転駆動部8aを停止させる制御は行わない。
【0075】
そして、可動パネル20が移動して、第2のディスク挿入口5bが露出した時点で、第1の回転駆動部8aと第2の回転駆動部8bの双方を停止させる。
【0076】
この制御では、保護の優先度の低い第1のディスクD1は、これに対向するディスク挿入口5aが露出しても停止制御は行わず、保護の優先度の高い第2のディスクD2に対向するディスク挿入口5bが露出したときに、第1のディスクD1と第2のディスクD2の双方の回転を停止するものであり、第2のディスクD2を優先して保護する形態である。
【0077】
次に、可動パネル20が移動してディスク挿入口が露出したときに、この露出したディスク挿入口に対向する回転駆動部を停止させる制御での停止タイミングは以下のように設定される。
【0078】
第1の設定では、図5に示す開閉角度検出手段32の検出出力に基づいて制御部36がモータドライバ33に停止指令を与える。例えば図4において破線で示すように、可動パネル20がディスク挿入口5aを露出させる姿勢に至ったちょうどそのときに回転駆動部を停止させてもよいし、可動パネル20がディスク挿入口5aを露出させる直前の姿勢に至ったときに回転駆動部を停止させてもよい。
【0079】
第2の設定では、可動パネル20の開閉操作のための各種ボタン操作が行われたときに、制御部36がモータドライバ33に停止指令を与える。例えば、可動パネル20が図4において破線で示す姿勢で停止しているときに、チルトボタン4bあるいはオープンボタン4aを押して、可動パネル20をディスク挿入口5bを露出させる位置まで移動させる操作を行ったときに、その操作信号が得られた時点で第2の回転駆動部8bを停止する制御が行われる。
【0080】
このように露出したディスク挿入口の内方に位置する回転駆動部を停止させる制御を行うと、図7に示す保持状態の検出ピン19にディスクの外周縁が当たることで一応ディスク二重挿入を防止できる構造になっている場合に、検出ピン19と検出ピン19との間にディスクが強く押し込まれ、押し込まれたディスクの先部が既に回転駆動部に装填されているディスクに当たったとしても、このディスクは回転していないため例えばレーベル面に円形状の深い傷が付いてしまうのを防止できる。
【0081】
さらには、前記検出ピン19が設けられていない駆動ユニットを有する機器の場合にも、前記のようなディスクの保護制御は有効である。
【0082】
なお、この実施の形態では、第1のディスク挿入口5aが露出したときにのみ第1の駆動ユニット6内からの第1のディスクD1の排出が可能となる。同様に、第2のディスク挿入口5bが露出したときにのみ第2の駆動ユニット7内からの第2のディスクD2の排出が可能となる。すなわち、いずれかのディスク挿入口が露出したときに、そのディスク挿入口に対向する駆動ユニットに対してのみディスクの排出操作が可能になる。
【0083】
ディスクの排出操作が行われると、図6に示す前記クランプ部材9がクランプ姿勢からクランプ解除姿勢に持ち上げられる。そして、ローラブラケット13がW1方向へ回動し、ディスクが搬送ローラ12と対向部材15とで挟持され、搬送ローラ12の回転力で、ディスクがディスク挿入口に向けて排出される。
【0084】
なお、この実施の形態では、上段側に音楽データを記録した第1のディスクD1を駆動する第1の回転駆動部8aが設けられているが、これに対向する第1のディスク挿入口5aが露出して第1のディスクD1の駆動が停止したときには、先読みしてバッファメモリ34に記憶されていた音楽データが順に引き出されて再生処理されるために、ディスクD1の駆動停止時に急に音楽の再生が停止することがない。
【0085】
そして、バッファメモリ34内の音楽データが引き出されている途中で、可動パネル20が動いて第1のディスク挿入口5aが閉じられたら、直ちに第1のディスクD1の駆動が再開され、バッファメモリ34に記憶されていた音楽データの続きのデータがディスクD1から読み出される。この場合には、音楽が途切れるのを防止できるようになる。
【0086】
【発明の効果】
以上説明した本発明では、パネル面が前向き、前方斜め上向き、上向きのいずれかの姿勢となる可動パネルが動作して、ディスク挿入口が露出したときに、このディスク挿入口の内方に装填されているディスクを停止させているため、ディスク挿入口から新たなディスクが挿入されたとしても、既に装填されているディスクを保護できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディスク装置の実施の形態を示すものであり、可動パネルが閉鎖姿勢の状態を示す正面図、
【図2】図1のII−II線の切断断面図、
【図3】ディスク装置の可動パネルが全開の突出姿勢となった状態を示す正面図、
【図4】図3のIV−IV線の切断断面図、
【図5】ディスク装置に設けられた制御回路の回路ブロック図、
【図6】駆動ユニットを示す側面図、
【図7】駆動ユニットをディスク挿入口側から示す一部拡大斜視図、
【符号の説明】
1 ディスク装置
2 機器本体
2a 筐体
2b 固定パネル
2A 前面
3 表示部材
4 操作部材
4a オープンボタン
4b チルトボタン
5a 第1のディスク挿入口
5b 第2のディスク挿入口
6 第1の駆動ユニット
7 第2の駆動ユニット
8a 第1の回転駆動部
8b 第2の回転駆動部
9 クランプ部材
12 搬送ローラ
13 ローラブラケット
19 検出ピン
20 可動パネル
20a パネル面
21 可動パネル開閉手段
32 開閉角度検出手段
36 制御部

Claims (11)

  1. 機器本体の前面に設けられたディスク挿入口と、前記機器本体内に設けられて前記ディスク挿入口から挿入されたディスクを駆動する回転駆動部と、前記前面に設置されて操作部材と表示部材の少なくとも一方を有するパネル面が設けられた可動パネルと、前記可動パネルを前記ディスク挿入口を閉じる閉鎖姿勢からその下端が前方へ突出する突出姿勢に向けて移動させる可動パネル開閉手段とを有するディスク装置において、
    前記可動パネルが前記閉鎖姿勢から前記突出姿勢に至る間、前記パネル面は前向き、前方斜め上向き、または上向きのいずれかの姿勢となり、
    前記回転駆動部でディスクが駆動されている状態で、前記可動パネルが前記閉鎖姿勢から前記突出姿勢に向けて動作し、前記ディスク挿入口が露出したときに前記回転駆動部の動作を停止させる制御が行われることを特徴とするディスク装置。
  2. 前記可動パネルが前記閉鎖姿勢から前記突出姿勢に向けて移動する際に、前記ディスク挿入口が露出する前の姿勢では、前記回転駆動部の動作を停止させず、前記可動パネルが前記ディスク挿入口を露出させる姿勢に至った時点あるいはその直前に前記回転駆動部を停止させる制御が行われる請求項1記載のディスク装置。
  3. 前記可動パネルの姿勢角度を検出する検出手段が設けられている請求項2記載のディスク装置。
  4. 前記可動パネルの姿勢を設定する操作部が設けられており、前記操作部において、可動パネルをディスク挿入口を露出させる姿勢まで移動させる操作が行われたときに、この操作が行われた時点で回転駆動部を停止させる制御が行われる請求項1記載のディスク装置。
  5. 前記前面に複数のディスク挿入口が設けられ、前記機器本体の内部に、それぞれのディスク挿入口に対向する回転駆動部が複数設けられており、前記可動パネルは、複数のディスク挿入口を順番に露出させていくようにその姿勢を段階的に設定可能であり、
    前記回転駆動部でディスクを駆動している状態で、その回転駆動部に対向するディスク挿入口が露出したときにその回転駆動部の動作を停止させ、露出していないディスク挿入口に対向している回転駆動部では、ディスクの駆動を可能とする制御が行われる請求項1ないし4のいずれかに記載のディスク装置。
  6. 前記前面に複数のディスク挿入口が設けられ、前記機器本体の内部に、それぞれのディスク挿入口に対向する回転駆動部が複数設けられており、前記可動パネルは、複数のディスク挿入口を順番に露出させていくようにその姿勢を段階的に設定可能で、
    それぞれの回転駆動部は、第1のディスクと第2のディスクのいずれか一方のみを駆動可能であり、あるいは第1のディスクと第2のディスクのいずれであっても駆動可能であり、
    回転駆動部に第1のディスクが装填されて駆動されている状態で、その回転駆動部に対向するディスク挿入口が露出されても第1のディスクの駆動を停止させず、回転駆動部に第2のディスクが装填されて駆動されている状態で、その回転駆動部に対向するディスク挿入口が露出されたときに第2のディスクの駆動を停止させる制御が行われる請求項1ないし4のいずれかに記載のディスク装置。
  7. 前記可動パネルが全てのディスク挿入口を開放させる姿勢となったときには、全ての回転駆動部を停止させる制御が行われる請求項6記載のディスク装置。
  8. 前記前面に複数のディスク挿入口が設けられ、前記機器本体の内部に、それぞれのディスク挿入口に対向する回転駆動部が複数設けられており、前記可動パネルは、複数のディスク挿入口を順番に露出させていくようにその姿勢を段階的に設定可能で、
    それぞれの回転駆動部は、第1のディスクと第2のディスクのいずれか一方のみを駆動可能であり、あるいは第1のディスクと第2のディスクのいずれであっても駆動可能であり、
    回転駆動部に第1のディスクが装填されて駆動されている状態で、その回転駆動部に対向するディスク挿入口が露出されても第1のディスクの駆動を停止させず、第2のディスクが装填されている回転駆動部に対向するディスク挿入口が露出されたときに、全ての回転駆動部を停止させる制御が行われる請求項1ないし4のいずれかに記載のディスク装置。
  9. それぞれの回転駆動部は、第1のディスクと第2のディスクのいずれか一方のみを駆動可能であり、可動パネルが動作して複数のディスク挿入口を順番に露出させていくときに、第1のディスクを挿入する第1のディスク挿入口が、第2のディスクを挿入する第2のディスク挿入口よりも先に露出させられる請求項6ないし8のいずれかに記載のディスク装置。
  10. 前記第1のディスクは音楽データを記録したものであり、前記第2のディスクは音楽データ以外の処理データが記録されたものである請求項6ないし9のいずれかに記載のディスク装置。
  11. 前記第1のディスクから読み出された音楽データを記憶するメモリが設けられており、第1のディスクの駆動が停止したときに、前記メモリに記憶された音楽データが再生処理される請求項10記載のディスク装置。
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