JP4136756B2 - 化粧下地用組成物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、化粧下地用組成物に関し、更に詳しくはファンデーションを肌に均一に付着させることができ、且つ化粧仕上がりを不自然にすることなく、毛穴などの肌の凹凸を目立たせなくする効果に優れた化粧下地用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
化粧下地は、一般にファンデーション等の肌へののりやのびを良好にし、皮膚への塗布を容易にすることで化粧仕上がりを美しくすると同時に、さらには化粧持ちを良好にすることを目的とする「プレメーク」手段として広く用いられる。
そこで、ファンデーション等のメークアップ製品との付着力を増す目的で油相成分の含有量を多くしたり、高分子量のジメチルポリシロキサンを配合する化粧下地(特許文献1)が提案されている。しかし、油相量を増加させたり、高分子量の物質を用いたりすると化粧の肌への付着量は増加するものの、化粧が肌全体に均一にのびて美しく仕上がる効果は阻害されてしまう。
【0003】
また、化粧仕上がりを一層優れたものにすべく、毛穴など肌の凹凸を補正することを目的とする化粧下地も提供されている。一般的に、肌の欠点を補正する化粧下地には、二酸化チタン等の高隠蔽力粉体が比較的多量に配合され、その隠蔽性により肌の欠点を隠していた。しかし、高隠蔽力粉体を配合した化粧下地により肌の欠点を補正しようとすれば、この化粧下地の上からさらにファンデーションを塗布するために、非常に厚付きになる傾向があり、その結果、化粧仕上がりを自然なものにすることが困難になる。
そこで、毛穴など肌の凹凸を自然に補正する化粧下地として近年、二酸化チタン等の高隠蔽力粉体の配合量を少なくし、かわりに低屈折率粉体を使用することが検討されている。例えば、特許文献2には、揮発性油分と不揮発性油分と粉体を特定比率で配合し、低屈折率粉体として有機シリコーン樹脂を含む化粧料が記載されている。また、特許文献3には、屈折率が1.3以上1.5以下の粉体と粘度1500万cps以下のシリコーン油を含む凹凸補正用組成物が記載されている。しかし、低屈折率粉体は化粧下地に多量に配合しなければ効果が発揮できないため、ファンデーションを塗布した化粧仕上がりが粉っぽくなってしまう傾向があった。
【0004】
一方、特許文献4には、紫外線防御効果と撥水撥油性に優れ、使用感の良い複合粉体として、無機粉体をパーフルオロアルキル基又はパーフルオロオキシアルキル基を有するリン酸エステルによって撥水・撥油処理し、球状粉体と複合化した化粧用粉体、及びそれを含有するメークアップ化粧料が記載されている。特許文献5には、ポリメチルシルセスキオキシサン粉末と疎水化処理粉体を含有し、肌への密着性がよく、化粧崩れしにくいメークアップ化粧料が記載されている。しかしながら、いずれも毛穴などの肌の凹凸を目立たせなくする、且つ肌への密着性だけでなく上層のファンデーションを均一に付着する化粧下地としての効果は記載されていない。
【0005】
【特許文献1】
特開平5−17319号公報
【特許文献2】
特開平4−364105号公報
【特許文献3】
特開平11−60445号公報
【特許文献4】
特開平5−39209号公報
【特許文献5】
特開平5−43420号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、ファンデーションを肌に均一に付着させることができ、且つ化粧仕上がりを不自然にすることなく、毛穴などの肌の凹凸を目立たせなくする効果に優れた化粧下地用組成物を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、球状粉体に無機粉体を複合化した粉体とポリメチルシルセスキオキサン粉末を併用することによりファンデーションを肌に均一に付着させることができ、且つ化粧仕上がりを不自然にすることなく、毛穴などの肌の凹凸を目立たせなくする化粧下地用組成物が得られることを見出した。
【0008】
すなわち本発明は、次の成分(A)及び(B)を含有する化粧下地用組成物を提供するものである。
(A)平均粒子径0.01〜0.5μmの無機粉体を下記一般式(1)で示されるパーフルオロアルキル基を有するリン酸エステルによって表面処理した撥水・撥油性無機粉体と、該無機粉体より平均粒子径の大きな球状粉体とを複合化してなる粉体
〔Rf12nO〕PO(OM)3−y 式(1)
(式中、Rf1は、炭素数3〜21のパーフルオロアルキル基又はパーフルオロオキシアルキル基を示し、直鎖状又は分岐鎖状であって、単一鎖長のものであっても、混合鎖長のものであってもよい。nは1〜12の整数を示し、yは1〜3の数を示す。Mは水素、アルカリ金属、アンモニウム又は置換アンモニウムを示す。)
(B)ポリメチルシルセスキオキサン粉末
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の複合化粉体(A)は、平均粒子径0.01〜0.5μmの無機粉体を、パーフルオロアルキル基を有するリン酸エステルによって表面処理した撥水・撥油性無機粉体と、該無機粉体より平均粒子径の大きな球状粉体とを複合化してなる複合化粉体である。
【0010】
複合化粉体に用いられる無機粉体としては、例えば、ケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸マグネシウム、タルク、セリサイト、マイカ、カオリン、ベンガラ、クレー、ベントナイト、チタン被膜雲母、オキシ塩化ビスマス、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛華、酸化チタン、酸化アルミニウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化鉄、群青、酸化クロム、水酸化クロム、カラミン及びカーボンブラック等が挙げられる。
【0011】
かかる無機粉体の粒子径は0.01〜0.5μm、好ましくは0.05〜0.2μmである。0.01μm以上とすることで、良好な感触を有する複合化粉体が得られ、0.5μm以下とすることで、粉体の複合化が完全なものとなる。
【0012】
上記平均粒子径が0.01〜0.5μmの無機粉体の表面処理に用いられる上記一般式(1)で表されるパーフルオロアルキル基を有するリン酸エステルとしては、例えば、ジヘプタデカフルオロデシルリン酸〔(C17O)PO(OH)〕、ヘプタデカフルオロデシルリン酸〔(C17OPO(OH)〕、ジヘプタデカフルオロデシルリン酸とヘプタデカフルオロデシルリン酸のセスキ体〔(C17O)1.5PO(OH)1.5〕等、及びこれらのアルカリ金属塩、アンモニウム塩又は置換アンモニウム塩が挙げられる。置換アンモニウム塩としては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン等のアルカノールアミンやリジン、アルギニン等の塩基性アミノ酸等の塩が含まれる。
【0013】
無機粉体の撥水・撥油処理は、平均粒子径0.01〜0.5μmの無機粉体を、一般式(1)で表されるパーフルオロアルキル基を有するリン酸エステルで表面処理することで行なわれる。表面処理方法としては、通常用いられる種々の工程を採用することができる。例えば、ヘンシェルミキサー、振動式ボールミル、回転式ボールミル、スーパーミキサー等の混合攪拌装置内で粉体を混合しながらパーフルオロアルキル基を有するリン酸エステルをそのまま、または適当な溶剤(例えば、水、エタノール、イソプロピルアルコール、クロロホルム、フロンR113及びそれらの混合溶媒等)に溶解させて噴霧あるいは滴下により添加し、均一分散させた後室温または加熱乾燥することにより行うことができる。尚、上記溶剤として、パーフルオロアルキル基の炭素数が8以上のものを用いる場合は、該溶剤の流動性が著しく低いので、フロンR113、ヘキサフルオロメタキシレン等のフッ素系の溶剤に溶解させて用いることが好ましい。
【0014】
上記無機粉体に対するパーフルオロアルキル基を有するリン酸エステルの処理量は、好ましくは0.01〜30重量%であり、さらに好ましくは0.5〜15重量%である。処理量を0.01重量%以上とすることにより、十分な耐水性及び耐油性が得られ、30重量%以下とすることにより、使用感に優れるものとなる。
【0015】
表面処理された無機粉体と複合化される球状粉体としては、ポリエステル、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、ナイロン12、ナイロン6、スチレンとアクリル酸の共重合体、ポリプロピレン、塩化ビニル、テフロン(商品名)、球状アルミナ、シリコーン樹脂、球状シリカ、ケイ酸アルミニウム、セルロース等が挙げられる。球状粉体は、複合化の相手である無機粉体の種類、粒子径等により適宜決定できる。無機粉体と球状粉体の好ましい組合せとしては、無機粉体として酸化亜鉛(亜鉛華)、酸化チタンから選ばれるものに対して、球状粉体としてはナイロン12、ナイロン6、シリコーン樹脂、ポリメチルメクリレートから選ばれるものを組み合わせることが好ましい。
【0016】
球状粉体の平均粒子径は、上記無機粉体の粒子径より大きいものであり、好ましくは1〜100μm、更に好ましくは5〜20μmである。上記球状粉体の粒子径を上記無機粉体の粒子径より大きくすることにより、粉体の複合化が完全なものとなる。
【0017】
撥水・撥油性無機粉体と、該無機粉体より平均粒子径が大きな球状粉体との複合化は、例えば、次の如くして行われる。
【0018】
即ち、上記撥水・撥油性無機粉体と上記球状粉体とを粗混合し、ボールミル、ハンマーミル等の衝撃式粉砕機による処理、(株)奈良機械製作所のハイブリダイザー等の高速気流式衝撃法による処理、またはホソカワミクロン(株)のオングミル等の摩砕式粉砕機による処理を行うことで、球状粉体の表面上に上記撥水・撥油性無機粉体が付着・固定化され、本発明の複合化粉体が得られる。
【0019】
上記撥水・撥油性無機粉体と上記球状粉体との複合化の割合は、重量比で球状粉体1に対して撥水・撥油性無機粉体が0.01〜100であることが好ましく、特に0.1〜10、更に0.1〜1の範囲が好ましい。複合化の割合を球状粉体1に対して撥水・撥油性無機粉体を0.01以上とすることにより、無機粉体の持つ効果が損なわれることなく発揮され、一方、100以下とすることにより、複合化が十分に行われ、感触が良好となる。
【0020】
複合化粉体(A)の本化粧下地用組成物への配合量は通常0.5〜9重量%、好ましくは1〜5重量%である。0.5重量%以上とすることにより、毛穴等の肌の凹凸を目立たせなくする効果が発揮され、一方、9重量%以下とすることにより、自然な仕上がりとなる。
【0021】
本発明のポリメチルシルセスキオキサン粉末(B)はシロキサン結合が三次元的にのびた網状構造をなし、ケイ素原子に1個のメチル基が結合した無機と有機の中間的構造を有するものである。その製造方法については特開昭63−297313号公報に詳述されている。
【0022】
ポリメチルシルセスキオキサン粉末(B)の粒子形は真球状であり、平均粒子径は0.1〜20μm、特に2〜12μmのものが好ましく、さらには粒度分布が平均粒子径の±30%の範囲にあるものが好ましい。
【0023】
かかるポリメチルシルセスキオキサン粉末(B)は、市販品として、入手可能であり、例えば、平均粒子径5μmの真球状粒子からなり、真比重1.3、カサ比重0.35、比表面積15〜30cm/g、アマニ油吸油量75ml/100gの白色微粉末である「トスパール120」、及び平均粒子径4.5μmの粒子からなり、真比重1.3、カサ比重0.43、比表面積15〜30cm/g、アマニ油吸油量58ml/100gの白色微粉末である「トスパール145」(以上、GE・東芝シリコーン(株))等が挙げられる。
【0024】
ポリメチルシルセスキオキサン粉末(B)の本化粧下地用組成物への配合量は、通常0.5〜9重量%、好ましくは1〜5重量%である。0.5重量%以上とすることにより、化粧下地の上に重ねるファンデーションを肌に均一に塗布でき、一方、9重量%以下とすることにより、ファンデーションの仕上がりが粉っぽさの無い良好なものとなる。
【0025】
本化粧下地用組成物において複合化粉体(A)とポリメチルシルセスキオキサン粉末(B)の合計配合量は、化粧下地の上に重ねるファンデーションの仕上がりが粉っぽさのない、自然なものとなるため、10重量%以下が好ましい。また、複合化粉体(A)とポリメチルシルセスキオキサン粉末(B)の合計配合量は、その他の粉体成分の配合量の5倍以上が好ましく、本化粧下地用組成物への粉体成分全体の合計配合量は12重量%以下が好ましい。複合化粉体(A)とポリメチルシルセスキオキサン粉末(B)の合計配合量をその他の粉体成分の配合量の5倍以上とすることにより、ファンデーションを肌に均一に付着させることができ、且つ化粧の仕上がりが自然なものになると同時に毛穴等の肌の凹凸を目立たなくする効果を発揮することができる。また、粉体成分全体の合計配合量を12重量%以下とすることにより、粉っぽさのない仕上がりとなり、且つファンデーションを均一に塗布することができる。
【0026】
さらに、本発明の化粧下地用組成物には、複合化粉体(A)を化粧下地用組成物に配合した時の分散性を良くする為及び化粧持ちを向上させるためにフッ素変性シリコーンを配合することが好ましい。
【0027】
本発明で用いるフッ素変性シリコーン(C)としては、分子内にジメチルポリシロキサン骨格及びパーフルオロアルキル基を有するもので、例えば特開平6−184312号に記載されている下記一般式(2)、(3)
【0028】
【化1】
Figure 0004136756
【0029】
〔式中、Rf2は炭素数1〜20のパーフルオロアルキル基又は式H(CF)-(kは1〜20の整数を示す)で表わされるω−H−パーフルオロアルキル基を示し、Rは炭素数2〜16の炭化水素基を示し、R、R及びRは、同一又は異なって、炭素数1〜20の直鎖若しくは分岐鎖の脂肪族炭化水素基又は炭素数5〜10の脂環式若しくは芳香族炭化水素基を示し、mは2〜16の整数、lは1〜6の整数、xは0〜50の整数、pは1〜200の整数、qは0〜200の整数を示す。〕
で表わされる2個のシロキサン単位を有するフッ素変性シリコーンが挙げられる。
【0030】
一般式(2)、(3)において、Rf2で示されるパーフルオロアルキル基は、直鎖でも分岐鎖のものでも良く、特に炭素数3〜9の直鎖パーフルオロアルキル基が好ましい。Rとしては、炭素数2〜5の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基、特にエチレン基、プロピレン基等が好ましい。R、R及びRとしては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基等の直鎖アルキル基;イソプロピル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ネオペンチル基、1−エチルプロピル基、2−エチルヘキシル基等の分岐アルキル基;シクロペンチル基、シクロヘキシル基等の環状アルキル基;フェニルナフチル基等の芳香族炭化水素基などが挙げられ、特に炭素数1〜3の直鎖アルキル基が好ましい。
【0031】
また、フッ素変性シリコーン(C)として、FSL−300、FSL−400(以上、旭硝子(株))、X−22−821、X−22−822、FL−100(以上、信越化学工業(株))、FS1265(東レ・ダウコーニング社)等の市販品を用いることもできる。
【0032】
フッ素変性シリコーン(C)は、1種以上を用いることができ、全組成中に、通常は1〜20重量%、好ましくは1〜10重量%含有される。1重量%以上とすることにより、複合化粉体(A)の化粧下地用組成物への分散性が向上し、且つ優れた化粧持ちも得られる。一方、20重量%以下とすることにより、のび等の使用感に優れるものとなる。
【0033】
本発明の化粧下地用組成物には、前記成分以外に、通常化粧料に用いられる成分、例えば顔料、水溶性高分子、油剤、界面活性剤、酸化防止剤、香料、色素、防腐剤、紫外線吸収剤、保湿剤、清涼剤等を含有させることができる。
【0034】
これらのうち、特に顔料を用いる場合には、シリコーン化合物、パーフルオロアルキルリン酸化合物、高級脂肪酸、ワックス類等の疎水性化合物により、顔料表面を被覆処理して用いるのが、化粧持続性の点から好ましい。
【0035】
本発明の化粧下地料のタイプは、クリーム状、ゲル状、乳液状、溶液状、スプレー状等のいずれの剤型もとることができる。
【0036】
【実施例】
<複合化粉体の製造>
(製造例1)
平均粒子径0.06μmの微粒子酸化チタン(テイカ(株)製)150gを丸底フラスコ(またはニーダー)に入れ、これに、C17CHCHOP(O)(OH)と(C17CHCHO)P(O)OHとのほぼ1:1の混合物7.5gをイソプロピルアルコール1500gに加熱溶解(50℃)しておいたものを加え、60℃で4時間混合した。その後、40〜50℃にてイソプロピルアルコールを減圧留去し、乾燥して撥水・撥油性酸化チタン155gを得た。次に、得られた撥水・撥油性酸化チタン40gと平均粒子径6μmのナイロンパウダー(東レ(株))60gとを予め粗混合しておいたものをハイブリタイザー((株)奈良機械製作所)に仕込み、2分間処理して、本発明の複合化粧用粉体80gを得た。
【0037】
(製造例2)
製造例1で用いた微粒子酸化チタン150gを丸底フラスコ(またはニーダー)に入れ、これに、〔(C2m+1O)1.5PO(OH)1.5〕(m=6〜18、(平均=9)、)7.5gをイソプロピルアルコール1500gに加熱溶解(50℃)しておいたものを加え、60℃で4時間混合した。その後、40〜50℃にてイソプロピルアルコールを減圧留去し、乾燥して撥水・撥油性酸化チタン155gを得た。次に得られた撥水・撥油性酸化チタン40gと平均粒子径6μmのポリメチルメタクリレート粉末(松本油脂製薬(株))60gをボールミルに仕込み、1時間混合・粉砕し、本発明の複合化粧用粉体80gを得た。
【0038】
(化粧料の評価方法)
専門評価者10人が、各実施例及び比較例の化粧下地クリーム塗布後、その上からファンデーションにより化粧をし、下記の項目ついて「良い」、「やや良い」、「どちらとも言えない」、「あまり良くない」、「良くない」の5段階で官能評価し、以下の基準で判定した。
<評価項目>
・ファンデーションの塗布性(均一に肌に塗布されるかどうか)
・毛穴の目立ちにくさ
・仕上がりの自然さ
<評価基準>
◎;8人以上が良いと評価した。
○;6〜7人が良いと評価した。
△;4〜5人が良いと評価した。
×;3人以下が良いと評価した。
【0039】
(実施例1、2及び比較例1〜3)
表1に示す組成の化粧下地クリーム(W/O)を下記の方法により製造し、各評価項目について評価し、結果を表1に併せて示す。
(製法)
粉体成分を粉砕機により均一混合する。この粉体成分を油相成分にディスパーで分散させる。これに水相成分を攪拌しながら徐々に添加して乳化し、目的の化粧下地クリーム(W/O)を得た。
【0040】
【表1】
Figure 0004136756
【0041】
得られた結果より、本発明の化粧下地用組成物はファンデーションの塗布性、毛穴の目立ちにくさ、仕上がりの自然さのいずれにおいても優れるものである。
【0042】
【発明の効果】
本発明の化粧下地用組成物は、ファンデーションを肌に均一に付着させることができ、且つ化粧仕上がりを不自然にすることなく、毛穴などの肌の凹凸を目立たせなくすることができる。

Claims (3)

  1. 次の成分(A)及び(B)
    (A)平均粒子径0.01〜0.5μmの無機粉体を下記一般式(1)で示されるパーフルオロアルキル基を有するリン酸エステルによって表面処理した撥水・撥油性無機粉体と、該無機粉体より平均粒子径の大きな球状粉体とを複合化してなる粉体1〜9重量%
    〔Rf12nO〕PO(OM)3−y 式(1)
    (式中、Rf1は、炭素数3〜21のパーフルオロアルキル基又はパーフルオロオキシアルキル基を示し、直鎖状又は分岐鎖状であって、単一鎖長のものであっても、混合鎖長のものであってもよい。nは1〜12の整数を示し、yは1〜3の数を示す。Mは水素、アルカリ金属、アンモニウム又は置換アンモニウムを示す。)
    (B)ポリメチルシルセスキオキサン粉末1〜9重量%
    を含有し、成分(A)と成分(B)の合計配合量が、その他の粉体成分の配合量の5倍以上である化粧下地用組成物。
  2. 成分(A)と成分(B)の合計配合量が10重量%以下であり、かつ粉体全体の配合量が12重量%以下である請求項1に記載の化粧下地用組成物。
  3. 更に成分(C)としてフッ素変性シリコーンを含有する請求項1又は2に記載の化粧下地用組成物。
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