JP4136604B2 - ジョブ管理装置、ジョブ管理方法、記憶媒体、及びプログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、処理手段によって出力処理されるジョブを、各ジョブが有するID毎に区別して管理するジョブ管理装置、ジョブ管理方法、記憶媒体、及びプログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、スキャナ部とプリンタ部とを通信可能として、種々の画像処理要求(ジョブ)を処理する複合デジタル画像処理装置をネットワークに接続して、複数のユーザがコンピュータを介して種々の画像処理要求を行えるように構成された画像形成システムが種々提案されている。
【0003】
このような画像形成システムにおいて、入力されるジョブを処理して、画像入出力処理を行い、該ジョブ処理に対して課金管理などのためにジョブの出力を制限する手段を備えたものがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記画像形成システムにおいて、出力ジョブを管理する機能として、例えば優先プリント機能はあったが、あとから投入したジョブの優先プリントにより、先行ジョブが出力制限にひっかかって、出力できない事態が発生する等の問題点があった。
【0005】
また、上記画像形成システムにおいては、上記出力制限にかからないようにジョブを予約する手段がないため、出力ジョブの管理が制限されてしまう等の問題点があった。
【0006】
本発明は、上記の問題点を解消するためになされたもので、本発明の目的は、新たに投入されるジョブが有するIDに応じて、出力量の上限値を超えないように、当該新たに投入されるジョブの受付を制限できる仕組みを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るジョブ管理装置は、以下の特徴的構成を備える。
処理手段によって出力処理されるジョブを、各ジョブが有するID毎に区別して管理するジョブ管理装置であって、前記処理手段による出力処理が既に行われたジョブの出力量を示す情報を、当該ジョブが有するIDに対応付けて保持する第1の保持手段と、前記処理手段による出力処理が未だ行われていないジョブであって、当該処理手段による出力処理が予約されているジョブが出力処理された場合の出力量を示す情報を、当該ジョブが有するIDに対応付けて保持する第2の保持手段と、前記処理手段による出力処理の実行が許可されている出力量を示す上限値情報を、ID毎に区別して管理する上限値管理手段と、前記処理手段により出力処理されるべき新たなジョブが投入される場合に、前記第1の保持手段により保持されている情報が示す、前記新たに投入されるジョブが有するIDと同一のIDを有するジョブであって前記処理手段による出力処理が既に行われたジョブの出力量と、前記第2の保持手段により保持されている情報が示す、前記新たに投入されるジョブが有するIDと同一のIDを有するジョブであって前記処理手段による出力処理が未だ行われておらず、且つ当該処理手段による出力処理が予約されているジョブが出力処理された場合の出力量と、前記新たに投入されるジョブが出力処理された場合の出力量とを加算した出力量が、前記新たに投入されるジョブが有するIDに対応付けて管理されている上限値情報が示す出力量を上回るか否かを判断する判断手段と、前記判断手段による判断の結果、前記加算した出力量が、前記上限値情報が示す出力量を上回ると判断された場合に、前記新たに投入されるジョブの受付を制限する制御手段とを備えることを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態に係るジョブ管理装置を適用可能な画像形成システムについて図面を参照しながら詳細に説明する。
【0025】
図1は、本発明の第1実施形態を示すジョブ管理装置を適用可能な画像形成システムの構成を説明するブロック図である。
【0026】
図1において、画像入力装置である白黒原稿読み取り可能な白黒スキャナ(B/W Scanner)100とカラー原稿読み取り可能なカラースキャナ(Color Scanner)110、画像出力装置(画像形成装置)である低速の白黒プリンタ(低速白黒プリンタ(B/W 20opm Printer))120と中速の白黒プリンタ(B/W 40opm Printer)130と高速の両面白黒プリンタ(B/W 60opm Printer)140とカラープリンタ(Color 10opm Printer)150、オフラインでプリント用紙の後処理が可能なオフラインフィニッシャ(Offline Finisher)160、大容量ストレージを有するサーバコンピュータ(Sever Computer)170、個人ユーザ向けのパーソナルコンピュータ(Personal Computer)180などがイーサネット(登録商標)などのLAN10に接続されて画像形成システム1が構成されている。この画像形成システム1において、白黒スキャナ100と低速白黒プリンタ120とが白黒専用ビデオバス11によって接続されている。また、カラースキャナ110とカラープリンタ150とがカラー専用ビデオバス12によって接続されている。
【0027】
白黒スキャナ100及びカラースキャナ110の夫々には、画像読み取り制御と画像転送制御とを行う画像制御装置(Image Controller)200が専用バス(図示せず)により接続されている。低速白黒プリンタ120、中速の白黒プリンタ130、高速の両面白黒プリンタ140、及びカラープリンタ150の夫々には、プリントした記録紙の後処理をオンラインで指示できるオンラインフィニッシャ(Finisher)124,134,144,154が接続されている。
【0028】
図2は、図1に示した画像制御装置200の構成を示すブロック図である。
【0029】
図2において、画像制御装置200(Controller Unit)は画像情報やデバイス情報の入出力を行うコントローラであり、一方では白黒スキャナ100や低速白黒プリンタ120に接続され、他方ではLAN10や公衆回線(WAN)20に接続される。
【0030】
CPU201はシステム全体を制御するコントローラである。RAM202はCPU201が動作するためのシステムワークメモリであり、画像データを一時的に記憶するための画像メモリでもある。ROM203はブートROMであり、システムのブートプログラムが格納されている。HDD204はハードディスクドライブであり、システムソフトウェアや画像データなどが格納される。
【0031】
操作部I/F206は操作部(UI)210に接続するためのインターフェース部であり、画像データを操作部210に出力する。この画像データに基づいて操作部210に画像が表示される。また、本システムの使用者が操作部210から入力した情報を、CPU201に伝える役割をする。
【0032】
Network209はLAN10に接続されており、情報の入出力を行う。Modem220は公衆回線20に接続されており、この公衆回線20を介して情報の入出力を行う。以上のデバイスがシステムバス207上に配置される。
【0033】
Image BuS I/F205は、画像データを高速で転送する画像バス208とシステムバス207とを接続しており、データ構造を変換するバスブリッジである。画像バス208は、PICバスなどの高速バスによって構成される。
【0034】
画像バス208上には以下の各種デバイスが配置されている。ラスタイメージプロセッサ(RIP)230はPDLコードをビットマップイメージに展開するものである。デバイスI/F部240は、画像制御装置200と白黒スキャナ100や低速白黒プリンタ120とを接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行うものである。
【0035】
スキャナ画像処理部250は、入力画像データに対して補正、加工、編集などを行うものである。プリンタ画像処理部260は、プリント出力画像データに対して、プリンタの補正、解像度変換などを行うものである。画像回転部270は画像データの回転を行うものである。
【0036】
画像圧縮部280は、多値画像データをJPEGに圧縮伸長処理を行い、2値画像データをJBIG、MMR、MHに圧縮伸長処理を行うものである。
【0037】
また、HDD204には、ネットワーク(LAN10)に接続されているノードに関する画像出力速度、設置位置などの情報がアドレス毎に保存されている。
【0038】
図3は、図2に示した白黒スキャナ100の概略を示す斜視図である。
【0039】
図3において、白黒スキャナ100は原稿の画像に光を照射し、CCDライセンサ(図示せず)で走査することによって原稿から画像情報を読み取り、読み取った画像情報をラスタイメージデータ30として電気信号に変換する。原稿は原稿フィーダ101のトレイ102にセットされる。
【0040】
操作部210(図2参照)を操作して、ユーザが読み取りを起動する指示を出すと、画像制御装置200のCPU201がその指示をスキャナ100に与える。指示を受けたスキャナ100は、原稿フィーダ101によって原稿を1枚ずつフィードして原稿上の画像の読み取りを実行する。
【0041】
図4は、図2に示した低速白黒プリンタ120の概略を示す斜視図である。
【0042】
図4において、低速白黒プリンタ(以下、プリンタと記す)120は、ラスタイメージデータ40(図2参照)を記録紙上に画像として形成する。この画像形成の方式には感光体ドラムや感光体ベルト(いずれも図示せず)を用いた電子写真方式や微少ノズルアレイからインクを吐出して記録紙上に直接に画像を印字するインクジェット方式などがある。
【0043】
プリント動作の起動は、CPU201からの指示(ラスタイメージデータ40)によって開始する。プリンタ120の内部には、記録紙のサイズや記録紙の向きを選択できるように複数の給紙段が設けられており、それらに対応した複数の給紙カセット122a,122b,122c,122dが装着されている。また、排紙トレイ123は、印字が終了した記録紙を受けるものである。プリンタ120にフィニッシャ124が装着されている場合は、印字された記録紙はフィニッシャ124に搬送される。フィニッシャ124にはステイプラユニット125(後処理ユニット)が装着されている。このステイプラユニット125によって50枚の記録紙を綴じたり、100枚の記録紙を綴じたりできる。
【0044】
フィニッシャ124にはインサータユニット126が装着されている。このインサータユニット126は給紙カセット122a,122b,122c,122dのように一つの給紙段として使用できる。インサータユニット126はフィニッシャ上に装着されているため、ここから給紙された用紙はプリンタ120内の画像形成部や定着器(いずれも図示せず)などを通過しない。このため、印字(画像形成)はできないが、熱による影響を受けずに用紙を印字済みの記録紙の間に挿入(組むこと)できる。また、カラープリント済みの原稿などを置けばカラー混在の排紙(出力)ができる。
【0045】
記録紙の両面に印字する場合は、片面に画像を印字した後にプリンタ120内で記録紙を反転する。その後、CPU201からの指示40に従い、まだ印字されていない面に画像を印字する。
【0046】
次に、デバイスI/F部240について説明する。
【0047】
図5は、図2に示したデバイスI/F部240の構成を示すブロック図である。
【0048】
図5において、画像バスI/Fコントローラ241は、画像バス208に接続しており、画像バス208のバスアクセスシーケンスを制御する。また、この画像バスI/Fコントローラ241は、デバイスI/F部240内の各デバイスを制御する。さらに、画像バスI/Fコントローラ241は、外部のスキャナ100及びプリンタ120への制御信号を発生する。
【0049】
スキャンバッファ242は、スキャナ100から送られてきた画像データを一時的に保存すると共にこの保存した画像データを画像バス208に同期させて出力する。シリアルパラレル・パラレルシリアル変換部243は、スキャンバッファ242に保存された画像データを順番に並べたり、あるいは分解したりして、画像バス208に転送できる画像データのデータ幅に変換する。
【0050】
パラレルシリアル・シリアルパラレル変換部244は、画像バス208から転送されてきた画像データを分解したり、あるいは順番に並べたりして、プリントバッファ245に保存できる画像データのデータ幅に変換する。プリントバッファ245は、画像バス208から送られてきた画像データを一時的に保存すると共にこの保存した画像データを画像バス208に同期させて出力する。
【0051】
ここで、画像スキャンの処理手順を以下に示す。スキャナ100から送られてくる画像データを、同じくスキャナ100から送られてくるタイミング信号に同期させて、スキャンバッファ242に保存する。
【0052】
画像バス208がPICバスの場合、バッファ内に画像データが32ビット以上入ったときは、32ビット分の画像データを先入れ先出しでバッファからシリアルパラレル・パラレルシリアル変換部243に送る。
【0053】
シリアルパラレル・パラレルシリアル変換部243で変換された32ビットの画像データは画像バスI/Fコントローラ241を介して画像バス208上に転送される。また、画像バス208がIEEE1394の場合、バッファ内の画像データを先入れ先出しでバッファからシリアルパラレル・パラレルシリアル変換部243に送る。シリアルパラレル・パラレルシリアル変換部243で変換されたシリアル画像データは画像バスI/Fコントローラ241を介して画像バス208上に転送する。
【0054】
次に画像プリント時の処理手順を示す。
【0055】
画像バス208がPCIバスの場合、画像バス208から送られてくる32ビットの画像データを画像バスI/Fコントローラ241で受け取ってパラレルシリアル・シリアルパラレル変換部244に送る。パラレルシリアル・シリアルパラレル変換部244で画像データをプリンタ120の入力データビット数に分解してプリントバッファ245に保存する。
【0056】
また、画像バス208がIEEE1394の場合、画像バス208から送られてくるシリアル画像データを画像バスI/Fコントローラ241で受け取ってパラレルシリアル・シリアルパラレル変換部244に送る。パラレルシリアル・シリアルパラレル変換部244で画像データをプリンタ120の入力データビット数に変換し、プリントバッファ245に保存する。プリンタ120から送られてくるタイミング信号に同期させて、バッファ内の画像データを先入れ先出しでプリンタ120に送る。
【0057】
次に、スキャナ画像処理部250について説明する。
【0058】
図6は、図2に示したスキャナ画像処理部250の構成を示すブロック図である。
【0059】
図6において、画像バスI/Fコントローラ251は、画像バス208に接続されており、画像バス208のバスアクセスシーケンスを制御する。また、スキャナ画像処理部250内の各デバイスも制御する。
【0060】
フィルタ処理部252は、空間フィルタでありコンボリューション演算を実行する。編集処理部253は、例えば入力画像データからマーカペンで囲まれた閉領域を認識して、その閉領域内の画像データに対して、影つけ、網掛け、ネガポジ反転などの各種の画像加工処理を実行する。
【0061】
変倍処理部254は、読み取り画像の解像度を変更する場合にラスタイメージの主走査方向について補間演算を行って拡大や縮小を実行する。副走査方向の変倍は、画像読み取りラインセンサ(図示せず)の走査速度を変更することによって実行する。テーブル処理部255は読み取った輝度データである画像データを濃度データにテーブル変換する。2値化処理部256は多値のグレースケール画像データを誤差拡散処理やスクリーン処理によって2値化する。これらの処理が終了した画像データは、再び画像バスI/Fコントローラ251を介して、画像バス208上に転送される。
【0062】
次に、プリンタ画像処理部260について説明する。
【0063】
図7は、図2に示したプリンタ画像処理部260の構成を示すブロック図である。
【0064】
図7において、画像バスI/Fコントローラ261は、画像バス208に接続されており、画像バス208のバスアクセスシーケンスを制御する。また、プリンタ画像処理部260内の各デバイスも制御する。解像度変換処理部262は、LAN10あるいは公衆回線20を介して受信した画像データをプリンタ120の解像度に変換(解像度変換)する。
【0065】
スムージング処理部263は、解像度変換後の画像データのジャギーを滑らかにする処理を行う。なお、「ジャギー」とは、斜め線や曲線などにおいて、ギザギザになった線のことである。
【0066】
次に、画像回転処理部270について説明する。
【0067】
図8は、図2に示した画像回転処理部270の構成を示すブロック図である。
【0068】
図8において、画像バスI/Fコントローラ271は画像バス208に接続されており、画像バス208のバスシーケンスを制御する。また、この画像バスI/Fコントローラ271は画像回転部272にモード等を設定する制御をし、画像回転部272に画像データを転送するためのタイミング制御もする。以下に画像回転部272の処理手順を示す。
【0069】
画像バス208を介して、CPU201が画像バスI/Fコントローラ271に画像回転制御の設定をすると、この設定に基づいて画像バスI/Fコントローラ271は画像回転部272に対して画像回転に必要な設定を行う。
【0070】
なお、設定される項目は、例えば、画像サイズ、回転方向、角度などである。
【0071】
このようにして、設定が終了した後、再度、CPU201が画像バスI/Fコントローラ271に対して画像データ転送の許可を行う。この許可に従って画像バスI/Fコントローラ271はRAM202又は画像バス208上の各デバイスから画像データの転送を開始する。尚、ここでは32bitをそのサイズとし、回転を行う画像サイズを32×32(bit)とする。
【0072】
また、画像バス208上に画像データを転送させる際に32bitを単位とする画像転送を行うものとする。ここで扱う画像は2値を想定する。
【0073】
上述のように、32×32(bit)の画像を得るためには、上述の単位データ転送を32回行う必要があり、且つ不連続なアドレスから画像データを転送する必要がある(図10参照)。
【0074】
不連続アドレッシングにより転送された画像データは、読出し時に所望の角度に回転されているようにRAM273に書き込まれる。例えば、反時計方向に90度の回転であれば、最初に転送された32bitの画像データをY方向に書き込んでいく(図11参照)。読出し時にはX方向に読み出すことによって画像が回転される。
【0075】
32×32(bit)の画像回転(RAM273への書込み)が完了した後、画像回転部272はRAM273から上述した読出し方法で画像データを読み出し、画像バスI/Fコントローラ271に画像を転送する。
【0076】
回転処理された画像データを受け取った画像バスI/Fコントローラ271は、連続アドレッシングを持って、RAM202又は画像バス208上の各デバイスにデータを転送する。
【0077】
この一連の処理は、必要なページ数の処理が終了してCPU201からの処理要求が無くなるまで繰り返される。
【0078】
次に、画像圧縮処理部280について説明する。
【0079】
図9は、図2に示した画像圧縮処理部280の構成を示すブロック図である。
【0080】
図9において、画像バスI/Fコントローラ281は、画像バス208に接続されており、画像バス208のバスアクセスシーケンスを制御する。また、入力バッファ282と出力バッファ285との間のデータのやりとりを行うためのタイミング制御や画像圧縮部283に対するモード設定などの制御も実行する。この画像圧縮部283には、RAM284が接続されている。このように構成された画像圧縮処理部280の処理手順は以下のように実行される。
【0081】
画像バス208を介して、CPU201(図2参照)が画像バスI/Fコントローラ281に画像圧縮制御のための設定を行う。この設定により画像バスI/Fコントローラ281は画像圧縮部283に対して画像圧縮に必要な設定を行う。
【0082】
例えば、MMR圧縮やJBIG伸長などの設定である。この設定を行った後に、再度、CPU201が画像バスI/Fコントローラ281に対して画像データ転送の許可を行う。この許可に従い、画像バスI/Fコントローラ281はRAM202又は画像バス208上の各デバイスから画像データの転送を開始する。受け取った画像データは入力バッファ282に一時的に格納され、画像圧縮部283の画像データ要求に応じて一定のスピードで画像を転送する。
【0083】
この際、入力バッファ282は画像バスI/Fコントローラ281と画像圧縮部283との間で画像データを転送できるか否かを判別する。画像バス208からの画像データの読込み、及び画像圧縮部283への画像の書込みが不可能である場合は、データの転送を行わないように制御する。以下、このような制御をハンドシェークと記す。
【0084】
画像圧縮部283は受け取った画像データを、一旦、RAM284に格納する。ここで、一旦、画像データをRAM284に格納する理由は、画像圧縮の際には画像圧縮処理の種類によって数ライン分のデータを必要とするので、最初の1ライン分の圧縮を行う以前に数ライン分の画像データを用意しておく必要があるからである。
【0085】
画像圧縮をされた画像データは直ちに出力バッファ285に送られる。出力バッファ285では、画像バスI/Fコントローラ281と画像圧縮部283との間でハンドシェークを行い、画像データを画像バスI/Fコントローラ281に転送する。
【0086】
画像バスI/Fコントローラ281は、転送された、圧縮(又は伸長)された画像データをRAM202又は画像バス208上の各デバイスに転送する。この一連の処理は、例えば、必要なページ数の処理が終わったときのようにCPU201からの処理要求が無くなるまで、又は、圧縮時及び伸長時にエラーが発生したときのように画像圧縮部283から停止要求が出るまで繰り返される。
【0087】
以上のように構成された画像形成システムにおいて、スキャナ100やNetwork209から入力された1つまたは複数の画像はドキュメント(文書)として扱われ、ボックスと呼ばれる画像記録エリアに格納できる。ボックス内の画像データや属性データはHDD204に記録される。
【0088】
図12は、図2に示したRAM202上に作成される出力カウンタ管理テーブルの構成を説明する図であり、それぞれの画像形成装置上で、各画像形成装置の出力制限を実現するために、ユーザやグループのID1201と、そのID毎の上限カウント値1202、現在のカウント値1203、予約カウント値1204を出力カウンタ管理テーブル1200として動的に管理している。
【0089】
図13は、図2に示したRAM202上に作成される出力ジョブリストの構成を説明する図である。
【0090】
図13において、ジョブ1301は各ジョブの名前であり、ID1302は各ジョブが出力カウンタ管理テーブル1200で管理されているどのユーザやグループのID1201に属しているのかを表している。
【0091】
出力カウント値1303は各ジョブが出力予定のカウント値である。出力カウント値1303は機器や設定に応じて出力面数もしくは出力枚数で管理される。出力面数で管理する場合、両面ページの場合で両方とも画像が載るケースでは2カウントとなるが、両面ページでも片方の面が白紙の場合は1カウントとなる。
【0092】
ジョブの展開途中などで出力予定のカウント値が不明な場合は確定するまで不明として管理される。
【0093】
各画像形成装置は、この出力ジョブリスト1300に応じてジョブを管理し、ジョブリストの順番にジョブを処理し出力を行う。出力ジョブリスト1300の下の方にあるジョブは上の方にあるジョブより後から出力されるが、優先プリント機能などで、先行ジョブより先に任意のジョブを優先して出力させることが可能である。その場合、出力ジョブリスト1300は更新され、出力順にソートされる。
【0094】
図14は、図12に示した出力カウンタ管理テーブルの更新状態を説明する図であり、図13に示した出力ジョブリストにおいて、ジョブJOB1からジョブJOB2まで画像形成装置にジョブが投入された時の図12の出力カウンタ管理テーブル1200の更新状態(出力カウンタ管理テーブル1400)を示している。
【0095】
図14において、ジョブJOB1の投入により、ジョブJOB1の出力カウント値である20カウントが、JOB1が属するID2の予約カウント値1401にカウントされる。
【0096】
そして、ジョブJOB2の投入により、ジョブJOB2の出力カウント値である50カウントが、ジョブJOB2が属するID1の予約カウント値1402にカウントされる。
【0097】
図15は、図2に示したRAM202上に作成される出力ジョブリストの構成を説明する図であり、図14に示した時点(ジョブJOB1からジョブJOB2まで画像形成装置にジョブが投入された時点)での出力ジョブリスト1500を示している。
【0098】
図15において、図14に示した時点で画像形成装置にはジョブJOB1とジョブJOB2の2つのジョブが投入され管理されている。
【0099】
図16は、図12に示した出力カウンタ管理テーブル1200の更新状態を説明する図であり、図14に示した状況後、ジョブJOB1が出力中の状態に変化した場合の出力カウンタ管理テーブル1600の状態を示している。
【0100】
図16において、ジョブJOB1が10カウント分の出力を行ったことを示しており、予約カウント値1601が「20」から「10」に減少し、それにともない、現在のカウント値1602が「70」から「80」に10カウント分増加している。
【0101】
図17は、図12の出力カウンタ管理テーブル1200の更新状態を説明する図であり、図13に示した出力ジョブリスト1300において、ジョブJOB1からジョブJOB5まで画像形成装置にジョブが投入された時の図12の出力カウンタ管理テーブル1200の更新状態、すなわち出力カウンタ管理テーブル1700の状態を示している。
【0102】
図17において、ジョブJOB1の投入と出力により、ジョブJOB1の出力カウント値である20カウントが、ジョブJOB1が属するID2の現在のカウント値1701にカウントされる。ジョブJOB2の投入により、ジョブJOB2の出力カウント値である50カウントが、ジョブJOB2が属するID1の予約カウント値1702にカウントされる。ジョブJOB3の投入により、ジョブJOB3の出力カウント値である3カウントが、ジョブJOB3が属するID3の予約カウント値1703にカウントされる。
【0103】
ジョブJOB4とジョブJOB5の投入後の処理については、後述する図19のフローチャートを用いて説明する。
【0104】
図18は、図2に示したRAM202上に作成される出力ジョブリスト1800の構成を説明する図であり、図17に示した時点における図13に示した出力ジョブリスト1300の更新状態を示している。
【0105】
この時点でジョブJOB1は出力を完了しジョブが消滅したため、ジョブリスト上から消え、画像形成装置にはジョブJOB2とジョブJOB3とジョブJOB4とジョブJOB5の4つのジョブが投入され管理されている。
【0106】
図19は、本発明に係る画像処理装置における第1のデータ処理手順の一例を示すフローチャートであり、ジョブ投入時の上限カウント値チェック処理手順に対応する。なお、S5001〜S5006は各ステップを示す。ここでは、図17、図18時点でのジョブJOB4とジョブJOB5の処理を例に説明を行う。
【0107】
ジョブが投入されるとまず、ステップS5001で、そのジョブが出力すべき出力カウント値の確定を待つ。ジョブJOB5はジョブの展開が進み出力カウント値の確定を待っている状態のため、ステップS5001で、処理がブロックされる。ジョブJOB4は出力カウント値が確定しているためステップS5002に進む。
【0108】
次に、ステップS5002で、出力カウンタ管理テーブル1700において、ジョブが属するIDを元に、現在のカウント値、予約カウント値、上限カウント値を検索する。
【0109】
そして、ステップS5003で検索した値を使用して、現在のカウント値+予約カウント値+当ジョブの出力カウント値は上限カウント値以下かどうかの判断を行い、上限カウント値以下であると判断した場合はステップS5004へ、それ以外であると判断した場合はステップS5005へそれぞれ進む。
【0110】
そして、ジョブJOB4の投入時点で、ジョブJOB4の属するID1の現在のカウント値は「20」であり、予約カウント値は「50」、上限カウント値は「100」、当ジョブの出力カウント値は「50」である。
【0111】
そのため、現在のカウント値(「20」)+予約カウント値(「50」)+当ジョブの出力カウント値(「50」)の計算結果は「120」となり、上限カウント値をオーバすることになる。この条件文を満たさないため、JOB4の場合は、ステップS5005に進むことになる。
【0112】
一方、ステップS5004に進んだ場合は、ジョブの属するIDの予約カウント値に当ジョブの出力カウント値を加算する。このジョブの出力は保証されるため、加算後フローチャートを抜ける。
【0113】
そして、ステップS5005に進んだ場合は、ジョブの出力を完全に保証するモードかどうかの判断を行う。なお、完全保証モードのON/OFFは操作部210上から行う事ができるように構成されている。
【0114】
ここで、完全保証モードが設定されていると判断した場合、このままジョブを出力しても、途中で上限カウント値をオーバしてしまい、出力制限に引っかかり途中でジョブがキャンセルされてしまう可能性があるため、ステップS5006に進みジョブをキャンセルする。
【0115】
ジョブJOB4はステップS5003の判断で上限カウント値を超えるため、ステップS5006でジョブがキャンセルされる。なお、ステップS5005で、完全保証モードでないと判断した場合は、そのままフローチャートを抜ける。
【0116】
図20は、本発明に係る画像処理装置における第2のデータ処理手順の一例を示すフローチャートであり、優先プリント時のチェック処理手順に対応する。なお、S5101〜S5113は各ステップを示す。なお、本実施形態においては、予約カウント値をコマンドで予約することが可能に構成されている。
【0117】
まず、ステップS5101において、優先プリントが実行されたジョブと同一IDに属するジョブが当ジョブよりジョブリストの先にあるかどうかのチェックを行い、あると判断した場合はステップS5105へ、ないと判断した場合はステップS5102へそれぞれ進む。
【0118】
そして、ステップS5102では、出力中のジョブがあるかどうかの判断を行い、あると判断した場合はステップS5103へ、ないと判断した場合はステップS5104へそれぞれ進む。
【0119】
そして、ステップS5103では出力中のジョブがあるため、出力中のジョブの次の場所にジョブを移動しジョブリストを更新し、フローチャートを抜ける。
【0120】
一方、ステップS5104では出力中のジョブがないため、ジョブリストの先頭にジョブを移動し、フローチャートを抜ける。
【0121】
一方、ステップS5101で、ジョブリストの先にあると判断した場合は、ステップS5105では優先プリント時カウンタチェックモードかどうかの判断を行う。なお、優先プリント時カウンタチェックモードのON/OFFは操作部210上から行う事ができる。
【0122】
ここで、優先プリント時カウンタチェックモードでないと判断した場合は、優先プリントを実行することにより、同じIDに属する他のジョブへの出力制限への影響を与えないため、ステップS5106に進み、優先プリント時カウンタチェックモードである場合はステップS5107に進む。
【0123】
そして、S5106では、同じIDに属するジョブを追い越さないために、当ジョブと同じIDに属し、当ジョブよりジョブリストの前にあるジョブのうち、一番後方にあるジョブの次の場所にジョブを移動しジョブリストを更新し、フローチャートを抜ける。
【0124】
一方、ステップS5107以降では、同じIDに属する他のジョブへの出力制限への影響を与えない範囲でできるだけ早くジョブを優先プリントするための処理を行う。
【0125】
具体的には、ステップS5107では、パラメータnに現在のカウント値を代入し、ステップS5108に進む。
【0126】
そして、ステップS5108では、出力中のジョブは同一IDに属するかどうかの判断を行い、同一IDに属すると判断した場合はステップS5109へ、同一IDでないか、出力中のジョブが存在しないと判断した場合は、ステップS5110へそれぞれ進む。
【0127】
そして、ステップS5109ではパラメータnに出力中のジョブの残りの出力カウント値を加算し、ステップS5110へ進む。
【0128】
そして、ステップS5110では、出力中以外で当ジョブより前にある同一IDに属する全てのジョブの出力カウント値をパラメータnに加算し、ステップS5111に進む。
【0129】
そして、ステップS5111では、当ジョブの出力カウント値をパラメータnに加算し、ステップS5112に進む。
【0130】
そして、ステップS5112では、パラメータnは該当IDの上限カウント値以下かどうかの判断を行い、上限カウント値以下であると判断した場合は、当ジョブを優先プリントしても同一IDに属するジョブの出力制限への影響はないためステップS5102へ、それ以外の場合はステップS5113へそれぞれ進む。
【0131】
そして、ステップS5113へ進んだ場合は、当ジョブを優先プリントすることにより、同一IDに属する先行ジョブにおいて、出力制限に引っかかるジョブが発生するため優先プリント処理をキャンセルし、何もせず、フローチャートを抜ける。
【0132】
図21は、図2に示した操作部210上に表示されるジョブ状況画面の一例を示す図であり、投入されたジョブは出力順番に応じてジョブ状況画面の上から表示された状態に対応する。
【0133】
図21において、優先プリントボタン2101は選択したジョブの優先プリントを実行できる。中止ボタン2102は選択したジョブをキャンセルすることができる。選択されたジョブは行2103の様に強調され表示される。
【0134】
ジョブの出力が可能となったジョブから出力が開始され、状況2104の様にジョブの状況がプリント中へと変化し出力が開始される。ジョブの出力に応じて、現在のカウント値1203が加算される。ジョブの出力途中で、上限カウント値1202を現在のカウント値1203が越える場合は、該当ジョブはキャンセルされる。
【0135】
以上説明してきた通り、上記実施形態によれば、課金管理などで出力制限をジョブに施すことが可能な画像処理システムにおいて、ジョブの出力予約や課金予約が可能となり、登録時点でジョブの出力保証が行える。
【0136】
また、優先プリント時にカウンタをチェックすることにより、ジョブ登録時にカウンタをチェックせずに登録する画像処理システムにおいても、先行するジョブに影響のない範囲で優先プリントを実現することができる。
【0137】
さらに、先行するジョブは登録時点で出力が保証されており、後から投入されたジョブの優先プリントにより、先行するジョブが出力制限にひっかかって、出力不能となる事態を回避できる。
【0138】
なお、上記実施形態では、図2に示すように、コントローラユニット200等の画像制御装置において実行されるものとして説明したが、画像形成装置の制御部(図示せず)が上記処理を実行してもよい。
【0139】
また、上記処理方法を記憶した任意の記憶媒体が、画像制御装置又は画像形成装置の制御部に上記処理方法を実行するプログラムを供給し、画像制御装置のCPU又は不図示のMPUの何れか1つが上記プログラムを実行するようにしてもよい。あるいは、上記記憶媒体が、画像形成装置の制御部に上記プログラムを供給し、画像形成装置の不図示のCPU又はMPUの何れか1つが上記プログラムを実行するようにしてもよい。上記記憶媒体としては、例えば、ハードディスク、ROMなどがある。
【0140】
また、画像制御装置のCPU又はMPUのいずれか1つの代わりに、これらと同様の動作をする不図示の回路が上述した実施形態を実現してもよい。あるいは、画像形成装置の制御部のCPU又はMPUのいずれか1つの代わりに、これらと同様の動作をする不図示の回路が上述した実施の形態を実現してもよい。
【0141】
また、記憶媒体が供給する上記プログラムは、画像制御装置に挿入された不図示の機能拡張ボードや画像制御装置に接続された不図示の機能拡張ユニットに備わる不図示のメモリに書き込まれた後に、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わる不図示のCPU等が上記プログラムの一部又は全部を実行してもよい。あるいは、記憶媒体が供給する上記プログラムは、画像形成装置に挿入された不図示の機能拡張ボードや画像形成装置に接続された不図示の機能拡張ユニットに備わる不図示のメモリに書き込まれた後に、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わる不図示のCPU等が上記プログラムの一部又は全部を実行してもよい。
【0142】
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(ジョブ管理装置が組み込まれる画像処理装置あるいは画像処理システム)が可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0143】
以下、図22に示すメモリマップを参照して本発明に係るジョブ管理装置で読み出し可能なデータ処理プログラムの構成について説明する。
【0144】
図22は、本発明に係るジョブ管理装置で読み出し可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【0145】
なお、特に図示しないが、記憶媒体に記憶されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン情報,作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表示するアイコン等も記憶される場合もある。
【0146】
さらに、各種プログラムに従属するデータも上記ディレクトリに管理されている。また、各種プログラムをコンピュータにインストールするためのプログラムや、インストールするプログラムが圧縮されている場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もある。
【0147】
本実施形態における図19,図20に示す機能が外部からインストールされるプログラムによって、ホストコンピュータにより遂行されていてもよい。そして、その場合、CD−ROMやフラッシュメモリやFD等の記憶媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記憶媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
【0148】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0149】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0150】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM等を用いることができる。
【0151】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0152】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0153】
上記実施形態によれば、以上説明したように、各ジョブID毎に設定されている上限カウント値を越えないように予約ジョブを自在に管理することができる。
また、各ジョブID毎に設定されている上限カウント値を越えないように予約ジョブを自在に管理することができる。
さらに、後続する同一IDのジョブ処理時に、設定されている上限値を超えてしまい、ジョブ出力が制限されてしまう事態を確実に回避するように予約ジョブを自在に管理することができる。
【0154】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、新たに投入されるジョブが有するIDに応じて、出力量の上限値を超えないように、当該新たに投入されるジョブの受付を制限することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示すジョブ管理装置を適用可能な画像形成システムの構成を説明するブロック図である。
【図2】図1に示した画像制御装置の構成を示すブロック図である。
【図3】図2に示した白黒スキャナの概略を示す斜視図である。
【図4】図2に示した低速白黒プリンタの概略を示す斜視図である。
【図5】図2に示したデバイスI/F部の構成を示すブロック図である。
【図6】図2に示したスキャナ画像処理部の構成を示すブロック図である。
【図7】図2に示したプリンタ画像処理部の構成を示すブロック図である。
【図8】図2に示した画像回転処理部の構成を示すブロック図である。
【図9】図2に示した画像圧縮処理部の構成を示すブロック図である。
【図10】図2に示した画像回転処理部による画像回転処理状態を説明する図である。
【図11】図2に示した画像回転処理部による画像回転処理状態を説明する図である。
【図12】図2に示したRAM上に作成される出力カウンタ管理テーブルの構成を説明する図である。
【図13】図2に示したRAM上に作成される出力ジョブリストの構成を説明する図である。
【図14】図12に示した出力カウンタ管理テーブルの更新状態を説明する図である。
【図15】図2に示したRAM上に作成される出力ジョブリストの構成を説明する図である。
【図16】図12に示した出力カウンタ管理テーブルの更新状態を説明する図である。
【図17】図12の出力カウンタ管理テーブルの更新状態を説明する図である。
【図18】図2に示したRAM上に作成される出力ジョブリストの構成を説明する図である。
【図19】本発明に係る画像処理装置における第1のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図20】本発明に係る画像処理装置における第2のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図21】図2に示した操作部上に表示されるジョブ状況画面の一例を示す図である。
【図22】本発明に係るジョブ管理装置で読み出し可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【符号の説明】
1 画像形成システム
10 イーサネット(登録商標)(ネットワーク)
100 白黒スキャナ
110 カラースキャナ
120 低速の白黒プリンタ(画像形成装置)
124 フィニッシャ
125 ステイプラユニット(後処理ユニット)
130 中速の白黒プリンタ(画像形成装置)
140 高速の両面白黒プリンタ(画像形成装置)
150 カラープリンタ(画像形成装置)
200 画像制御装置
210 操作部
Claims (14)
- 処理手段によって出力処理されるジョブを、各ジョブが有するID毎に区別して管理するジョブ管理装置であって、
前記処理手段による出力処理が既に行われたジョブの出力量を示す情報を、当該ジョブが有するIDに対応付けて保持する第1の保持手段と、
前記処理手段による出力処理が未だ行われていないジョブであって、当該処理手段による出力処理が予約されているジョブが出力処理された場合の出力量を示す情報を、当該ジョブが有するIDに対応付けて保持する第2の保持手段と、
前記処理手段による出力処理の実行が許可されている出力量を示す上限値情報を、ID毎に区別して管理する上限値管理手段と、
前記処理手段により出力処理されるべき新たなジョブが投入される場合に、前記第1の保持手段により保持されている情報が示す、前記新たに投入されるジョブが有するIDと同一のIDを有するジョブであって前記処理手段による出力処理が既に行われたジョブの出力量と、前記第2の保持手段により保持されている情報が示す、前記新たに投入されるジョブが有するIDと同一のIDを有するジョブであって前記処理手段による出力処理が未だ行われておらず、且つ当該処理手段による出力処理が予約されているジョブが出力処理された場合の出力量と、前記新たに投入されるジョブが出力処理された場合の出力量とを加算した出力量が、前記新たに投入されるジョブが有するIDに対応付けて管理されている上限値情報が示す出力量を上回るか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段による判断の結果、前記加算した出力量が、前記上限値情報が示す出力量を上回ると判断された場合に、前記新たに投入されるジョブの受付を制限する制御手段と、
を備えることを特徴とするジョブ管理装置。 - 前記判断手段による判断の結果、前記加算した出力量が、前記上限値情報が示す出力量を上回ると判断された場合に、前記制御手段は、前記新たに投入されるジョブをキャンセルすることを特徴とする請求項1に記載のジョブ管理装置。
- 前記判断手段による判断の結果、前記加算した出力量が、前記上限値情報が示す出力量を上回らないと判断された場合に、前記制御手段は、前記新たに投入されるジョブを受け付けるとともに、当該受け付けたジョブが出力処理された場合の出力量を示す情報を、前記第2の保持手段に新たに保持させることを特徴とする請求項1または2に記載のジョブ管理装置。
- 前記処理手段による出力処理が未だ行われておらず、且つ当該処理手段による出力処理が予約されているジョブに先立って、当該ジョブよりも後から新たに投入されるジョブの出力処理を行う優先処理モードが設定されている場合に、前記制御手段は、前記判断手段による判断の結果に基づいて、前記新たに投入されるジョブの受付の制限を行うことを特徴とする請求項1に記載のジョブ管理装置。
- 前記判断手段による判断の結果、前記加算した出力量が、前記上限値情報が示す出力量を上回ると判断された場合に、前記制御手段は、前記新たに投入されるジョブが有するIDと同一のIDを有するジョブであって、当該新たに投入されるジョブよりも先に投入されており、且つ前記処理手段による出力処理が未だ行われていないジョブよりも先に、前記新たに投入されるジョブが出力処理されることを禁止することを特徴とする請求項4に記載のジョブ管理装置。
- 前記判断手段による判断の結果、前記加算した出力量が、前記上限値情報が示す出力量を上回らないと判断された場合に、前記制御手段は、前記新たに投入されるジョブが有するIDと同一のIDを有するジョブであって、当該新たに投入されるジョブよりも先に投入されており、且つ前記処理手段による出力処理が未だ行われていないジョブよりも先に、前記新たに投入されるジョブが出力処理されるように制御することを特徴とする請求項4または5に記載のジョブ管理装置。
- 処理手段によって出力処理されるジョブを、各ジョブが有するID毎に区別して管理するジョブ管理方法であって、
前記処理手段による出力処理が既に行われたジョブの出力量を示す情報を、当該ジョブが有するIDに対応付けて保持する第1の保持工程と、
前記処理手段による出力処理が未だ行われていないジョブであって、当該処理手段による出力処理が予約されているジョブが出力処理された場合の出力量を示す情報を、当該ジョブが有するIDに対応付けて保持する第2の保持工程と、
前記処理手段による出力処理の実行が許可されている出力量を示す上限値情報を、ID毎に区別して管理する上限値管理工程と、
前記処理手段により出力処理されるべき新たなジョブが投入される場合に、前記第1の保持工程で保持されている情報が示す、前記新たに投入されるジョブが有するIDと同一のIDを有するジョブであって前記処理手段による出力処理が既に行われたジョブの出力量と、前記第2の保持工程で保持されている情報が示す、前記新たに投入されるジョブが有するIDと同一のIDを有するジョブであって前記処理手段による出力処理が未だ行われておらず、且つ当該処理手段による出力処理が予約されているジョブが出力処理された場合の出力量と、前記新たに投入されるジョブが出力処理された場合の出力量とを加算した出力量が、前記新たに投入されるジョブが有するIDに対応付けて管理されている上限値情報が示す出力量を上回るか否かを判断する判断工程と、
前記判断工程における判断の結果、前記加算した出力量が、前記上限値情報が示す出力量を上回ると判断された場合に、前記新たに投入されるジョブの受付を制限する制御工程と、
を備えることを特徴とするジョブ管理方法。 - 前記判断工程における判断の結果、前記加算した出力量が、前記上限値情報が示す出力量を上回ると判断された場合に、前記制御工程では、前記新たに投入されるジョブをキャンセルすることを特徴とする請求項7に記載のジョブ管理方法。
- 前記判断工程における判断の結果、前記加算した出力量が、前記上限値情報が示す出力量を上回らないと判断された場合に、前記制御工程では、前記新たに投入されるジョブを受け付けるとともに、当該受け付けたジョブが出力処理された場合の出力量を示す情報を、前記第2の保持工程で新たに保持させることを特徴とする請求項7または8に記載のジョブ管理方法。
- 前記処理手段による出力処理が未だ行われておらず、且つ当該処理手段による出力処理が予約されているジョブに先立って、当該ジョブよりも後から新たに投入されるジョブの出力処理を行う優先処理モードが設定されている場合に、前記制御工程では、前記判断工程における判断の結果に基づいて、前記新たに投入されるジョブの受付の制限を行うことを特徴とする請求項7に記載のジョブ管理方法。
- 前記判断工程における判断の結果、前記加算した出力量が、前記上限値情報が示す出力量を上回ると判断された場合に、前記制御工程では、前記新たに投入されるジョブが有するIDと同一のIDを有するジョブであって、当該新たに投入されるジョブよりも先に投入されており、且つ前記処理手段による出力処理が未だ行われていないジョブよりも先に、前記新たに投入されるジョブが出力処理されることを禁止することを特徴とする請求項10に記載のジョブ管理方法。
- 前記判断工程における判断の結果、前記加算した出力量が、前記上限値情報が示す出力量を上回らないと判断された場合に、前記制御工程では、前記新たに投入されるジョブが有するIDと同一のIDを有するジョブであって、当該新たに投入されるジョブよりも先に投入されており、且つ前記処理手段による出力処理が未だ行われていないジョブよりも先に、前記新たに投入されるジョブが出力処理されるように制御することを特徴とする請求項10または11に記載のジョブ管理方法。
- 請求項7乃至12のいずれかに記載のジョブ管理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶したことを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
- 請求項7乃至12のいずれかに記載のジョブ管理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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