JP4135792B2 - 映像表示装置及び映像表示方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、映像表示装置及び映像表示方法に関し、例えばトンネルの内側壁面に複数の端末装置を配置し、これら複数の端末装置によりコマ送りの映像を車両の搭乗者に提供する場合に適用することができる。本発明は、端末装置の所定台数毎に中間装置を割り当て、各中間装置により端末装置を駆動して各端末装置で静止画像を表示すると共に、この中間装置が保持する画像データを所定の画像データ更新装置により更新することにより、各端末装置と画像データ更新装置との接続を簡略化にすると共に、端末装置の構成を簡略化することができるようにする。
【0002】
【従来の技術】
従来、画像表示システムとして、トンネル内を通過する車両の搭乗者に対して、車外よりコマ送りの映像を提供するようになされた映像表示装置が提案されている(特開平5−27197号、特開平5−40448号、特開平5−224617号等)。
【0003】
このような映像表示装置は、例えばトンネル内の壁面に所定間隔で端末の画像表示装置を配置し、各画像表示装置で動画を構成する各コマの静止画像を点滅表示し、これにより移動する車両内の搭乗者(乗客のみならず乗員をも含む意である)に、コマ送りの映像を試聴することができるようになされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところでこの種の映像表示装置に適用される端末の画像表示装置を液晶表示パネルとストロボとで構成すれば、この液晶表示パネルで表示する静止画像を更新して、搭乗者に提供する映像を簡易に変更することができる。
【0005】
この場合、各端末の画像表示装置にビデオラムを配置し、このビデオラムに保持された画像データにより液晶表示パネルを駆動すると共に、必要に応じてこのビデオラムの内容を更新することにより、搭乗者に提供する映像を簡易に変更できると考えられる。
【0006】
すなわち図5に示すように、映像表示装置1において、端末装置2A〜2Nを所定の間隔により移動体の経路に沿って配置し、各端末装置2A〜2Nとホスト装置3とを一本のバスBUSにより接続し、ホスト装置3より各端末装置2A〜2NにこのバスBUSを介して更新する静止画像の画像データD1を供給する。ここでホスト装置3は、各端末装置2A〜2Nと同じ数のフレームメモリ(FM)4A〜4Nを有し、例えば上位のサーバーより伝送される画像データFより各端末装置2A〜2Nに対応する静止画像の画像データD1を各フレームメモリ4A〜4Nに一時保持する。さらにホスト装置3は、各フレームメモリ4A〜4Nに保持された静止画像の画像データD1をデータダウンロード制御回路5により順次読み出し、各端末装置2A〜2Nに対応する静止画像の画像データD1を送出する。
【0007】
端末装置2A〜2Nは、静止画像を表示する液晶表示パネル(LCD:Liquid Crystal Display)6と、液晶表示パネル6に間欠的に照明光を提供するストロボと、液晶表示パネル6を駆動する表示回路7と、液晶表示パネル6のビデオラムであるフレームメモリ(FM)8とを有し、これによりフレームメモリ8に保持された画像データD1による静止画像を各端末装置2A〜2Nで点滅表示する。
【0008】
さらに端末装置2A〜2Nは、バスBUSより対応する静止画像の画像データD1を選択的に入力するインターフェース(I/F)9を有し、各インターフェース9より入力された静止画像の画像データD1により各フレームメモリ8の内容を更新する。これにより映像表示装置1は、必要に応じて各フレームメモリ8の内容を更新してこの映像表示装置1により提供する映像を変更する。
【0009】
ところがこのように映像表示装置1を構成する場合、端末装置の数が増大すると端末装置と画像データ更新装置であるホスト装置との接続が煩雑になる場合があり、実用上未だ不十分な問題がある。実際上、例えばこれらの端末装置2A〜2Nを地下鉄のトンネル内に90台配置する場合にあっては、最寄り駅に配置したホスト装置3と90台の端末装置2A〜2Nとを一本のバスでは接続できなくなる。
【0010】
すなわち、例えば一本のケーブルの最大接続ノード数が30である10Base−2方式のイーサーネット(Ethernet)を適用した場合にあっては、一本のケーブルに最大接続可能である30台の端末装置を接続するようにしても、90台の端末装置2A〜2Nを接続するためには少なくとも三本のケーブルが必要になる。従って、図6に示すように、端末装置2A1〜2CNを30台ずつバスBUS1、BUS2、BUS3に接続し、これら三本のバスBUS1、BUS2、BUS3とホスト装置3とをハブHUBを使用して接続したり、このハブHUBに代えてレピータ(Repeater)等を使用して接続することが必要になる。
【0011】
またこの場合、各端末装置2A1〜2CNは、ホスト装置3とのデータ通信のための入出力回路が必要になり、その分構成が煩雑になる問題もある。
【0012】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、各端末装置と画像データ更新装置との接続を簡略化すると共に、端末装置の構成を簡略化することができる映像表示装置及び映像表示方法を提案しようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため請求項1又は請求項5の発明においては、映像表示装置又は映像表示方法に適用して、移動体の経路に沿って所定間隔で複数の端末装置を順次配置し、端末装置の所定台数毎に中間装置を割り当て、各中間装置に保持した画像データによりそれぞれ各中間装置に割り当てた端末装置を駆動して、各端末装置に対応する静止画像を表示し、所定の画像データ更新装置により複数の中間装置が保持する画像データを更新する。また車両の進入側端の端末装置より車両の進入側に設けられた進入側速度検出部と、車両の退出側端の端末装置より車両の退出側であって、進入側速度検出部までの距離が車両の長さより短い箇所に設けられた退出側速度検出部とで、それぞれ車両の速度を検出し、進入側速度検出部で検出される車両の速度と、退出側速度検出部で検出される車両の速度とに基づいて、複数の端末装置の点滅表示の周期を制御する。
【0014】
端末装置の所定台数毎に中間装置を割り当て、各中間装置に保持した画像データによりそれぞれ各中間装置に割り当てた端末装置を駆動して、各端末装置に対応する静止画像を表示すれば、各中間装置に担当する端末装置の駆動回路の一部を割り当てて静止画像を表示することができる。これにより中間装置と端末装置との間では、端末装置の駆動に必要な信号を入出力できるように接続すればよく、その分中間装置と端末装置との接続を簡略化することができ、また端末装置の構成を簡略化することができる。
【0015】
また所定の画像データ更新装置により複数の中間装置が保持する画像データを更新すれば、端末装置の数に比して少ない数の中間装置とホスト装置との間で画像データを伝送して、各端末装置で点滅表示する静止画像を更新することができ、その分各端末装置と画像データ更新装置との接続を簡略化することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、適宜図面を参照しながら本発明の実施の形態を詳述する。
【0017】
(1)実施の形態の全体構成
図2は、本発明の実施の形態に係る映像表示装置であるトンネル内システムを示すブロック図である。このトンネル内システム10は、車両の経路に沿って所定間隔で静止画像を点滅表示することにより、車両の搭乗者に対して静止画像によるコマ送りの映像を提供する。ここでトンネル内システム10は、上位のサーバーよりMPEG(Moving Picture Experts Group)のフォーマットによりデータ圧縮された動画のファイルFの供給を受け、この動画による映像をコマ送り映像として表示する。
【0018】
このためトンネル内システム10は、トンネルの内側壁面に沿って、それぞれ静止画像を点滅表示する端末装置11A1〜11R5が所定の間隔で配置される。なおこの実施の形態では、トンネル内システム10は、90台の端末装置11A1〜11R5により形成される静止画像により約3秒間の動画を提供するようになされている。
【0019】
さらにトンネル内システム10は、車両が接近する側(以下進入側と呼ぶ)の末端に配置された端末装置11A1より所定距離だけ車両の進入側に、進入側速度検出部12が配置され、これとは逆に車両が遠ざかる側(以下退出側と呼ぶ)の末端に配置された端末装置11R5より所定距離だけ退出側に、退出側速度検出部13が配置される。
【0020】
ここで進入側速度検出部12と退出側速度検出部13は、車両が通過する際に、最後尾の車両が進入側速度検出部12の前を通過する前に、先頭車両が退出側速度検出部12の前を通過するように、進入側速度検出部12と退出側速度検出部13との距離がこのトンネルを通過する車両の長さに比して短くなるように配置されるようになされている。これによりこのトンネル内システム10においては、進入側速度検出部12と退出側速度検出部13により通過する車両の速度を検出する際に、車両の速度を継続して検出できるようになされている。
【0021】
退出側速度検出部13は、線路に近接して2台のテレビジョンカメラによる退出速度検出センサーが配置される。退出側速度検出部13は、この2台のテレビジョンカメラより得られる撮像結果を所定の信号処理回路で比較処理することにより、例えば車両の窓を基準にして車両の通過を検出し、さらには車両の通過速度を検出する。退出側速度検出部13は、この検出結果を速度検出データDSIとして進入側速度検出部12に出力する。
【0022】
進入側速度検出部12は、同様に、線路に近接して2台のテレビジョンカメラによる進入速度検出センサーが配置され、この2台のテレビジョンカメラより得られる撮像結果を所定の信号処理回路で比較処理することにより、車両の通過を検出し、さらには車両の通過速度を検出する。
【0023】
さらに進入側速度検出部12は、この進入側の通過速度と、速度検出データDSIより得られる退出側の通過速度より、車両が端末装置11A1〜11R5の前を通過している期間の間、この車両の通過速度に対応した周期により間欠的に信号レベルが立ち上がる発光パルスPLを端末装置11A1〜11R5に出力する。
【0024】
端末装置11A1〜11R5は、ホスト装置14より供給された静止画像を表示する画像表示装置15と、この画像表示装置15を照明して画像表示装置15の画像を目視できるようにする点滅照明装置16とにより構成される。端末装置11A1〜11R5は、このように点滅照明装置16により照明されて目視可能となる画像表示装置15の静止画像が車両の搭乗者より容易に目視できるように、ほぼ車両の窓の高さに画像表示装置15、点滅照明装置16が配置されるようになされている。
【0025】
このうち画像表示装置15は、一定の解像度による透過型液晶表示パネル等を有し、この液晶表示パネルにより対応する静止画像を表示する。
【0026】
点滅照明装置16は、画像表示装置15における液晶表示パネルの背面に配置されたバックライト装置であり、液晶表示パネルに照明光を供給する。この照明光の供給において、点滅照明装置16は、発光パルスPLに同期して動作することにより、車両の通過速度に対応した周期により液晶表示パネルに間欠的に照明光を供給し、液晶表示パネルによる静止画像を点滅表示する。
【0027】
これによりトンネル内システム10においては、端末装置11A1〜11R5の前を通過する車両の乗客に対して、各端末装置11A1〜11R5の静止画像によるコマ送りの映像を窓越しに提供するようになされている。さらにこのとき車両の速度に応じた周期によりこれら静止画像を点滅表示することにより、これらコマ送りによる動画の映像が車両の搭乗者より静止した位置で目視できるようになされている。
【0028】
ホスト装置14は、これら端末装置11A1〜11R5の最寄り駅構内に配置され、図示しない上位のサーバーより動画のファイルF、スケジュールを入力し、この動画のファイルF、スケジュールを保持する。さらにホスト装置14は、この保持したスケジュールに応じて動画のファイルFを処理し、動画を構成する各コマの画像データD1を端末装置11A1〜11R5に向けて送出する。
【0029】
このときホスト装置14は、静止画像の画像データD1を端末装置11A1〜11R5の解像度に対応するビットマップ形式により出力する。これによりホスト装置14は、共通のフォーマットにより伝送された動画のデータより各トンネル内システムの解像度に対応する静止画像の画像データD1を生成し、この静止画像の画像データD1を伝送するようになされている。
【0030】
すなわちホスト装置14は、内蔵のネットワークインターフェースを介して、サーバーより伝送される動画のファイルF、スケジュールをハードディスク装置に一時保持する。さらにホスト装置14は、スケジュール管理に従って、このハードディスク装置より所定のファイルを読み出し、このファイルをデータ伸長する。ホスト装置14は、データ伸長して得られる画像データを補間演算処理、間引き処理することにより、トンネル内システム10の解像度に変換し、さらにマトリックス演算処理することにより、液晶表示パネルの駆動に対応する赤色、青色、緑色による画像データに変換する。ホスト装置14は、この画像データを液晶表示パネルの画素配列に対応する順序によりフレーム単位で出力することにより、液晶表示パネルの解像度に対応したビットマップ形式による静止画像の画像データD1を出力する。
【0031】
(2)画像データの伝送
図1及び図3は、ホスト装置14から端末装置11A1〜11R5までの画像データの伝送の説明に供するブロック図である。このトンネル内システム10は、トンネルの内側壁面に沿って配置される90台の端末装置11A1〜11R5を進入側より5台ずつグループ化すると共に、各グループにそれぞれ中間装置17A〜17Rを割り当て、各中間装置17A〜17Rによりそれぞれ端末装置11A1〜11R5を駆動する。
【0032】
すなわちホスト装置14において、フレームメモリ(FM)20A1〜20R5は、端末装置11A1〜11R5と同じ数だけ配置され、各端末装置11A1〜11R5にて表示する静止画像の画像データD1をそれぞれ一時保持するバッファメモリを構成する。
【0033】
データダウンロード制御回路21は、スケジュールに従って、各フレームメモリ20A1〜20R5に保持された静止画像の画像データD1を順次読み出してバスBUSに出力する。これによりデータダウンロード制御回路21は、車両の搭乗者に提供する動画の更新時刻になると、バスBUSを介して新たに提供する動画の画像データD1を液晶表示パネルの表示に適したフォーマットにより送出するようになされている。
【0034】
中間装置17A〜17Rは、それぞれ担当する5台の端末装置の近傍に配置される。ここで各中間装置17A〜17Rは、担当する端末装置が異なる点を除いて、同一の構成であることにより、ここでは中間装置17Aのみについて説明し、他の中間装置17B〜17Rについての説明は省略する。
【0035】
すなわち中間装置17Aにおいて(図3)、インターフェース(I/F)22は、担当する端末装置11A1〜11A5にて表示する静止画像の画像データD1をバスBUSより選択的に入力する。さらにインターフェース22は、この選択的に入力した画像データD1をそれぞれフレームメモリ(FM)23A1〜23A5に出力する。
【0036】
ここでフレームメモリ23A1〜23A5は、この中間装置17Aが担当する端末装置11A1〜11A5と同じ数だけ配置され、それぞれインターフェース22より出力される静止画像の画像データD1により保持した内容を更新する。さらにフレームメモリ23A1〜23A5は、それぞれ出力回路24A1〜24A5の制御により液晶表示パネルの画素配列に対応する順序で保持した静止画像の画像データD1を順次循環的に出力する。これによりフレームメモリ23A1〜23A5は、各端末装置11A1〜11A5で表示する静止画像のビデオラムを構成する。
【0037】
出力回路24A1〜24A5は、このようにしてフレームメモリ23A1〜23A5より出力される画像データD1をパラレルシリアル変換して各端末装置11A1〜11A5に出力する。
【0038】
これに対して端末装置11A1〜11A5において、入力回路25は、中間装置17Aより出力される画像データD1をシリアルパラレル変換して表示回路26に出力し、表示回路26は、このようにして入力回路25より出力される画像データD1により液晶表示パネル(LCD)27を駆動し、液晶表示パネル27に画像データD1による静止画像を表示する。これらによりフレームメモリ23A1〜23A5、出力回路24A1〜24A5、入力回路25、表示回路26は、液晶表示パネル27の駆動回路を構成し、中間装置17Aにおいては、担当する液晶表示パネル27の駆動回路が一部割り当てられようになされている。
【0039】
(3)実施の形態の動作
以上の構成において、トンネル内システム10においては(図2)、図4に示すように、車両Tが接近して先頭車両が進入側速度検出部12の前を通過すると(図4(B))、ここで車両Tの通過が検出され、通過速度の検出が開始される。さらに車両Tが順次走行により移動して退出側速度検出部13の前を先頭車両が通過すると(図4(D))、退出側速度検出部13でこの車両Tの通過、通過速度が検出される。
【0040】
さらに車両Tが走行して最後尾の車両が進入側速度検出部12の前を通過すると(図4(F))、この進入側速度検出部12により車両Tの通過が検出され、さらに通過速度の検出が終了する。その後この最後尾の車両が退出側速度検出部13の前を通過すると(図4(H))、この退出側速度検出部13においても車両Tの通過が検出され、また通過速度の検出が終了する。
【0041】
トンネル内システム10においては、このようにして先頭車両の通過が進入側速度検出部12で検出されると、最後尾の車両が退出側速度検出部13を通過するまでの間、通過速度に応じて信号レベルが立ち上がる発光パルスPLが出力され、この発光パルスPLに同期して点滅照明装置16が液晶表示パネル27による画像表示装置15に照明光を間欠的に供給することにより、車両Tの移動速度に応じてトンネル内に所定間隔で配置された端末装置11A1〜11R5により静止画像が点滅表示される。
【0042】
トンネル内システム10においては、これにより各端末装置11A1〜11R5の静止画像によるコマ送りの映像が車両Tの搭乗者に提供される。
【0043】
このようにして各端末装置11A1〜11R5より提供される映像は、中間装置17A〜17Rに内蔵のフレームメモリ23A1〜23R5に静止画像の画像データD1として保持され、この各フレームメモリ23A1〜23R5に保持された画像データD1が出力回路24A1〜24R5により順次循環的に読み出されて各端末装置11A1〜11R5に出力される。
【0044】
端末装置11A1〜11R5においては、この画像データD1が入力回路25を介して入力され、この画像データD1に基づいて、表示回路26により液晶表示パネル27が駆動される。
【0045】
これによりトンネル内システム10では、中間装置17A〜17Rに液晶表示パネル27の駆動回路の一部が割り当てられ、単に液晶表示パネル27の駆動に必要な信号を入出力するように中間装置17A〜17Rと端末装置11A1〜11R5とが接続される。これによりトンネル内システム10では、中間装置17A〜17Rと端末装置11A1〜11R5との接続を簡略化することができる。また端末装置11A1〜11R5には、図5に示したように通信機能を割り当てる必要がないことにより、その分端末装置11A1〜11R5の構成を簡略化することができる。
【0046】
さらにこのとき画像データD1は、パラレルシリアル変換されて各端末装置11A1〜11R5に出力され、これによりトンネル内システム10では、中間装置17A〜17Rと端末装置11A1〜11R5とを接続するケーブルの数を低減でき、その分中間装置17A〜17Rと端末装置11A1〜11R5との接続を簡略化することができる。
【0047】
ところでこのようなトンネル内システム10で表示される映像は、上位のサーバーから動画のファイルFとしてホスト装置14に供給されて、ハードディスク装置に保持される。ホスト装置14においては、所定の時間になると、このファイルFがハードディスク装置より読み出され、液晶表示パネル27の表示に適したフォーマットでなる画像データD1に変換され、この画像データD1がフレームメモリ20A1〜20R5にそれぞれ一時保持される(図1)。トンネル内システム10では、この画像データD1がデータダウンロード制御回路21により順次読み出されて、各中間装置17A〜17Rに出力され、この画像データD1により各中間装置17A〜17Rのフレームメモリ23A1〜23R5の内容が更新され、搭乗者に提供する映像が更新される。
【0048】
これによりトンネル内システム10においては、端末装置11A1〜11R5の数に比して少ない数の中間装置17A〜17Rとホスト装置14との間で画像データを伝送することにより、各端末装置11A1〜11R5で点滅表示する静止画像を更新することが可能となる。これにより端末装置11A1〜11R5の数が多い場合でも、端末装置11A1〜11R5に比して数の少ない中間装置17A〜17Rとの間でデータ通信して、搭乗者に提供する映像を更新することができ、その分各端末装置11A1〜11R5とホスト装置14との接続を簡略化することが可能となる。
【0049】
(4)実施の形態の効果
以上の構成によれば、端末装置をグループ化して中間装置を割り当て、各中間装置により担当の端末装置を駆動して各端末装置で静止画像を表示すると共に、この中間装置が保持する画像データを画像データ更新装置であるホスト装置により更新することにより、各端末装置と画像データ更新装置との接続を簡略化すると共に、端末装置の構成を簡略化することができる。
【0050】
(5)他の実施の形態
なお上述の実施の形態においては、90台の端末装置11A1〜11R5を5台ずつグループ化する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、種々の台数の端末装置により構成する場合に広く適用することができる。なおこの場合、端末装置の数に応じてグループ化する数を変更して、ホスト装置と中間装置とを接続するバスの最大接続ノード数の範囲内に収まるように中間装置の数を調整することにより、上述の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0051】
また上述の実施の形態においては、ホスト装置14の記憶手段としてフレームメモリ20A1〜20R5を使用する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、記憶手段としてハードディスク装置を使用する場合等、種々の記憶手段を広く適用することができる。
【0052】
また上述の実施の形態においては、ホスト装置14の記憶手段に画像データD1を一時保持して順次送出する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、上位のサーバーより伝送されたファイルを逐次処理しながら、その結果得られる各静止画像の画像データを順次送出するようにしてもよい。
【0053】
また上述の実施の形態においては、サーバーより伝送される動画のファイルFをハードディスク装置に一時保持する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、この一時保持する処理を省略して各中間装置に直接送出するようにしてもよい。
【0054】
また上述の実施の形態においては、ホスト装置14から静止画像の画像データをビットマップデータにより出力する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えばJPEG(Joint Photographic Coding Experts Group )等の種々の圧縮方式によりビットマップデータをデータ圧縮して出力するようにしてもよい。このようにすれば、ホスト装置から対応する中間装置に画像データを出力する時間を短縮することができる。
【0055】
また上述の実施の形態においては、MPEGによりデータ圧縮した動画をホスト装置14に入力する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、種々の手法によりデータ圧縮した動画をホスト装置に入力する場合、さらには例えばJPEGによりデータ圧縮した静止画像の画像データをホスト装置に入力する場合、さらには色信号の形式による画像データをホスト装置に入力する場合等に広く適用することができる。
【0056】
また上述の実施の形態においては、透過型液晶表示パネルを車両の窓の高さに配置して静止画像を点滅表示する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば液晶表示パネルによる静止画像をトンネル内の壁面等に投影して静止画像を点滅表示する場合、さらにはダイオードアレイにより静止画像を点滅表示する場合等、種々の表示手法を広く適用することができる。
【0057】
また上述の実施の形態においては、車両の長さに比して進入側端及び退出側端の端末装置間の距離が短くなるようにトンネル内システムを構成する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、これとは逆に進入側端及び退出側端の端末装置間の距離が車両の長さより長くなるようにしてもよい。
【0058】
さらに上述の実施の形態においては、搭乗者より見て静止画像による映像が停止して見えるように、車両の速度に応じて静止画像を点滅表示する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば搭乗者より見て静止画像による映像がゆっくりと移動するように表示する場合等にも広く適用することができる。
【0059】
また上述の実施の形態においては、静止画像の点滅表示により動画の映像を表示する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、同一の静止画像を点滅表示することにより乗客、運転手が容易に認識可能に、標識、広告等の静止画像の映像を表示してもよい。
【0060】
さらに上述の実施の形態においては、トンネル内にて静止画像の点滅表示によりコマ送りの映像を車両の搭乗者に提供する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、自動車のトンネル内にて自動車の乗客にコマ送りの映像を提供する場合、さらには夜間の道路脇、線路脇にてコマ送りの映像を提供する場合、遊園地等においてコマ送りの映像を提供する場合等、種々の移動体の搭乗者に対してコマ送りによる映像を提供する場合に広く適用することができる。
【0061】
【発明の効果】
上述のように本発明によれば、静止画像の点滅表示により移動体の搭乗者に映像を提供する映像表示装置及び映像表示方法において、端末装置の所定台数毎に中間装置を割り当て、各中間装置により端末装置を駆動して各端末装置で静止画像を表示すると共に、この中間装置が保持する画像データを所定の画像データ更新装置により更新することにより、各端末装置と画像データ更新装置との接続を簡略化すると共に、端末装置の構成を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るトンネル内システムの画像データの伝送の説明に供するブロック図である。
【図2】図1のトンネル内システムの全体構成を示すブロック図である。
【図3】図1のトンネル内システムの画像データの伝送の説明に供するブロック図である。
【図4】図2のトンネル内システムの動作の説明に供する略線図である。
【図5】端末装置にビデオラムを配置して映像表示装置を構成した場合の画像データの伝送系を示すブロック図である。
【図6】図5の映像表示装置において、ハブを使用してホスト装置と端末装置を接続した場合を示す略線図である。
【符号の説明】
1……映像表示装置、2A〜2N、2A1〜2CN、11A1〜11R5……端末装置、3、14……ホスト装置、4A〜4N、8、20A1〜20R5、23A1〜23R5……フレームメモリ、5、21……データダウンロード制御回路、6、27……液晶表示パネル、7、26……表示回路、9、22……インターフェース、10……トンネル内システム、15……画像表示装置、17A〜17R……中間装置、24A1〜24R5……出力回路、25……入力回路、BUS、BUS1〜BUS3……バス
Claims (6)
- 鉄道の車両の経路に沿って所定間隔で静止画像を点滅表示することにより、前記車両の搭乗者に対して前記静止画像によるコマ送りの映像を提供する映像表示装置であって、
前記車両の経路に沿って所定間隔で順次配置された複数の端末装置と、
前記端末装置の所定台数毎に割り当てられて、内蔵のフレームメモリに保持した画像データにより担当する前記端末装置を駆動して、前記端末装置に対応する前記静止画像を表示する複数の中間装置と、
前記複数の中間装置が保持する前記画像データを更新する画像データ更新装置と、
前記車両の進入側端の前記端末装置より前記車両の進入側に設けられ、前記車両の速度を検出する進入側速度検出部と、
前記車両の退出側端の前記端末装置より前記車両の退出側であって、前記進入側速度検出部までの距離が前記車両の長さより短い箇所に設けられ、前記車両の速度を検出する退出側速度検出部と、
前記進入側速度検出部で検出される前記車両の速度と、前記退出側速度検出部で検出される前記車両の速度とに基づいて、前記複数の端末装置の点滅表示の周期を制御する制御部と
を備えることを特徴とする映像表示装置。 - 前記中間装置は、
前記端末装置にシリアル伝送によりデータを送出して前記端末装置を駆動する
ことを特徴とする請求項1に記載の映像表示装置。 - 前記フレームメモリが、前記端末装置の画素配列に対応する順序で前記画像データを順次循環的に出力する前記端末装置のビデオラムである
ことを特徴とする請求項1に記載の映像表示装置。 - 前記進入側速度検出部及び前記退出側速度検出部は、
前記車両の経路に近接して配置されて、前記車両をそれぞれ撮影する複数の撮像手段を有し、
前記複数の撮像手段から得られる撮像結果の比較により、前記車両の速度を検出する
ことを特徴とする請求項1に記載の映像表示装置。 - 鉄道の車両の経路に沿って所定間隔で静止画像を点滅表示することにより、前記車両の搭乗者に対して前記静止画像によるコマ送りの映像を提供する映像表示方法であって、
前記車両の経路に沿って所定間隔で複数の端末装置を順次配置し、
前記端末装置の所定台数毎に中間装置を割り当て、
前記各中間装置に保持した画像データによりそれぞれ各中間装置に割り当てた前記端末装置を駆動して、前記端末装置に対応する前記静止画像を表示し、
所定の画像データ更新装置により前記複数の中間装置が保持する前記画像データを更新し、
前記車両の進入側端の前記端末装置より前記車両の進入側に設けられた進入側速度検出部と、前記車両の退出側端の前記端末装置より前記車両の退出側であって、前記進入側速度検出部までの距離が前記車両の長さより短い箇所に設けられた退出側速度検出部とで、それぞれ前記車両の速度を検出し、
前記進入側速度検出部で検出される前記車両の速度と、前記退出側速度検出部で検出される前記車両の速度とに基づいて、前記複数の端末装置の点滅表示の周期を制御する
ことを特徴とする映像表示方法。 - 前記フレームメモリが、前記端末装置の画素配列に対応する順序で前記画像データを順 次出力する前記端末装置のビデオラムである
ことを特徴とする請求項5に記載の映像表示方法。
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