JPWO2015145736A1 - モニタリングシステム及びモニタリング方法 - Google Patents
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Abstract
Description
IP化された監視カメラシステムにおいて、IPカメラは、予め定められた視野内を撮像し、撮像した映像を、H.264/MPEG4/JPEG などで圧縮し、LANケーブル等で構築されたネットワークに配信する。サーバは、配信されたそれらの映像を受信及び解凍し、解凍されたそれらの映像をモニタに表示する。
また、サーバは、受信した映像を蓄積することができる。なお、サーバの代わりにPC等の端末装置を備え、端末装置がネットワークを介してそれらの映像を受信及び解凍し、接続されたモニタに表示するようにしても良い。なお、モニタはネットワークに接続されていても良く、サーバや端末装置に接続されていても良い。
また、サーバやPC等の端末装置の替りに、PCと接続されたモニタ若しくはモニタ一体型のPC(以降、モニタPCと称する)を用い、モニタPCがネットワークを介してそれらの映像を受信し、受信した映像の蓄積、解凍して接続されたモニタに表示することも可能である。
そのため、IP化された監視カメラシステムは、設置スペースが狭小なシステム、例えば、鉄道向けの車両監視システムに利用されている(特許文献1参照。)。
本発明の目的は、上記のような問題に鑑み、旅客輸送車両の扉開閉に伴う乗客の様子を運転車両(通常は先頭車両)内のモニタで一括して目視して確認することができ、より安全にかつ効率的に旅客車両の運行が可能となるモニタリングシステム及びモニタリング方法を提供することにある。
なお、本発明の実施例では、本発明を分かり易くするために実施の形態の図を用いたが、これにより本発明が実施の形態に限定されるものではない。
また、各図の説明において、同一の機能を有する構成要素には同一の参照番号を付し、重複を避けるため、できるだけ説明を省略する。
図1は、本発明のモニタリングシステムの一実施例を説明するための概略システム配置図である。図1は、1編成の列車に搭載した鉄道向けモニタリングシステムであり、列車内から乗降口(扉)付近を監視するモニタリングシステムの配置例を示す。
図1の列車は、先頭の車両1、中間の車両2〜3、及び最後尾の車両4の4車両で構成され、鉄道向けのモニタリングシステム100が列車内の車両に搭載されている。なお、図1には、モニタリングシステムのすべての構成を図示しておらず、モニタリングシステムの構成についての詳細は、図2Aで説明する。このとき列車の進行方向は、車両1を先頭車両として進む方向として説明する。また、図1における列車の手前側をA、奥側(図示せず)をBとし、本実施例の場合には、進行方向を向いて左側がA、右側がBとする。
各車両は、両側にそれぞれ、前後2つの扉7A〜14A及び7B〜14Bを設けてあり、乗客は、駅のホームに合わせて開く左側若しくは右側のどちらか片側の扉から、または両側の扉から、車両への乗り降りを行う。これらの扉7A〜14A及び7B〜14Bそれぞれに対して、それぞれ1台の監視カメラ20A〜27A及び20B〜27Bが乗降監視のために取り付けられている。なお、図1の監視カメラ20A〜27A及び20B〜27Bは、すべてIPカメラである。また、図1では、車両の左右にある乗降用の扉の、左側の扉とその左側の扉に関わる監視カメラだけを図示し、反対側(右側)の扉及びその扉に関わる監視カメラを図示していない。監視カメラ以外の他の構成は、左右の扉に関係なく共通である。
先頭の車両1には、監視用のモニタPC40、41が設けられており、また、最後尾の車両4にも、監視用のモニタPC42、43が設けられている。運転手は、監視カメラ20A〜27Aが撮像した映像を、モニタPC40若しくはモニタPC40及び41、または、モニタPC42若しくはモニタPC42及び43によって確認することができる。
破線の枠は、図1の車両1〜4を示しており、監視カメラシステム100を構成する全ての機器はネットワークケーブルで接続されている。
図2Aは、図1と同様に、車両の左右にある乗降用の扉の、左側の扉とその片側の扉に関わる監視カメラだけを図示し、反対側の扉及びその扉に関わる監視カメラを図示していない。その他の構成は、左右の扉に関係なく共通である。
また、図1及び図2Aでは、2つのモニタPC40と41、又はモニタPC42と43が互いに関係が無い配置であるが、好ましくは、モニタPC40と41、又はモニタPC42と43を上下若しくは左右に並べて配置し、運転手(乗務員)が両方のモニタPCの画面を同時に見ることができるようにするのが良い。
最後尾の車両4には、監視カメラ26A〜27A及び26B〜27B、モニタPC42〜43、及びL2−SW47が設置されている。監視カメラ26A〜27A及び26B〜27B、及びモニタPC42〜43は、それぞれL2−SW47にネットワークケーブル53で接続されている。また、L2−SW47は、前の車両3に設置されたL2−SW46とネットワークケーブル53で接続されている。
なお、上位サーバ52は、例えば、列車の運行を管理する装置であり、例えば、TMS(Train Management System)である。上位サーバ52は、列車運行中には、列車の運行情報をサーバ50に所定の周期で出力している。列車の運行情報は、少なくとも、列車の速度情報、乗降扉開閉情報(乗降用の扉が開いているか、閉じているかの情報)、次に停車する駅若しくは現在停車中の駅のホームにおける乗降口の情報(例えば、左側の扉が乗降口であるか、右側の扉が乗降口であるかの情報)、車両数である。
このように、先頭の車両1と中間の車両2、中間の車両2〜車両3同士、中間の車両3と最後尾の車両4は、それぞれ隣り合う車両に搭載されたL2−SW同士をネットワークケーブル53で接続することで、列車内を1つのネットワークを構築している。
なお、ネットワークケーブル53は、例えば、車両床下を経由してツナギ箱(図示しない)へ接続され、車両間についてはそれぞれの隣り合う車両のツナギ箱間をジャンパ線(図示しない)によって接続する。
全ての監視カメラ20A〜27A及び20B〜27Bは、予め定められた視野内をそれぞれ所定の撮像フレームレートで撮像する。そして、監視カメラ20A〜27A及び/又は20B〜27Bは、撮像した映像(ライブ映像)を H.264/MPEG4/JPEG 等の形式で圧縮し、L2−SWとネットワークケーブルを経由して、録画装置51及びモニタPC40〜43に送信する。
録画装置51は、入力された映像を、撮像した監視カメラ及び撮像時刻と関連付けて常時記録している。モニタPC40〜43は、全ての監視カメラ20A〜27A及び20B〜27Bのライブ映像及び録画映像をサーバ50の指示により、伸張及び切り出し等の映像処理を施して画面に表示する。なお、録画映像は、主に事故や犯罪の発生等の有事の際に、解析資料や証拠映像として使用される。なお、サーバ50やモニタPC40〜43や監視カメラ20A〜27A及び20B〜27Bや録画装置5の主な設定は、操作者が、予めシステム運用開始時に設定する。
なお、監視カメラ20A〜27A及び20B〜27Bの映像を、監視カメラが自動的に所定のフレームレートで送信するか、モニタPC40〜43からの送信要求に応じて送信するかは、予め操作者が、予めシステム運用開始時に設定することが可能であるし、また、運転手がサーバ50を操作して切り替えることが可能である。
なお、通常の固定式の監視カメラでは、視野範囲は、同じ設定になるように設置しようとしても、各監視カメラで異なってしまう。そこで、監視カメラの設置時に、所定の領域を撮像できるように視野範囲(画角)をそれぞれ調整する。しかし、本実施例では、設置する監視カメラの視野範囲を必要な撮像領域より大きくなるように設定しておき、各監視カメラが撮像した映像から所定の映像領域(切り出し表示に必要な矩形領域)を切り出すようにしている。
図3Aにおいて、監視カメラ20Aは、線路1g上の車両1の乗降用の扉7Aの進行方向側の車両外壁に沿って設けられ、扉7Aの付近を撮像するように撮像視野(画角)が設定されている。また、図3Bに示すように、反対側面にも監視カメラ20Bが設けられている。図3A及び図3Bの実施例では、監視カメラ20A及び20Bが進行方向の前方側から扉付近を撮像するように設けられている。しかし、監視カメラ20A及び20Bは、進行方向の後方側から扉付近を撮像するように設けられていても良い。
監視カメラ20Aは、予め設定された所定の撮像視野内を撮像して映像64を取得し、列車内のネットワークを介して、モニタPC40に送信する。モニタPC40では、予め設定された切り出し枠68内の映像を切り出して、図4Aの画面領域60−0に表示する。
このように、本発明のモニタリングシステムの一実施例では、監視カメラが撮像した映像を、各監視カメラに予め設定した切り出し枠で切り出した映像をモニタPCの分割画面の割り当てられた画面部分に表示する。
なお、各監視カメラ内の処理で映像を切り出し、切り出した映像をモニタPCに送信するようにすれば、監視カメラの負荷は多少大きくなるが、ネットワークの負荷を軽減することができる。
なお、図2Aの監視カメラ20A〜27A及び20B〜27Bは、それぞれID1〜ID16までのIDが割り当てられており、ネットワークを介して映像配信開始や停止を制御することができる。IDNの監視カメラを監視カメラNと称する(Nは、1以上の整数)。
また、モニタPC40及び41は、列車運行開始時に、サーバ50から各監視カメラの切り出し枠の情報と画面分割の情報を取得し、記録している。
従って、モニタPC40及び41は、画面分割の数及び分割画面配置(分割された各領域(図4A参照)のどこにどの監視カメラの映像を表示するか)の情報を、乗降口が左側の場合と乗降口が右側の場合について保持している。
例えば、分割数が8の場合には、モニタPC40に8分割の分割画面で表示する。また、分割数が16の場合のように、8を超える場合には、映像1〜8をモニタPC40に8分割の分割画面で表示し、さらに映像9〜16をモニタPC41に8分割の分割画面で表示する。
サーバ50は、上位サーバ52から送信される運行情報から、列車が駅で停車している場合には、扉開閉判定ステップS72の処理に移行する。また、サーバ50は、上位サーバ52から送信される運行情報から、もし、駅で停車していない場合には、映像表示停止ステップS86の処理に移行する。例えば、非常停止等によって列車が駅以外で停止した場合には、運転手が判断するか若しくは上位サーバ52からの非常停止情報によって、停車判定ステップS71は解除され、次に列車が走行を開始するまで、図7Aの動作は実行されない。
映像表示停止ステップS86では、モニタPC40に映像表示停止の指令を送信し、又は映像表示の指令をしないで、停車判定ステップS71の処理に戻る。
次に、初期化ステップS74では、モニタPC40は、監視カメラのIDを示す変数Nをゼロで初期化する(N=0)と共に、受信した乗降口の情報に基づいて、モニタPC40、またはモニタPC40及び41に保持された画面分割の数及び分割画面配置の情報から、モニタPCに表示する映像情報を選択する。図2Aの場合には、左側の扉が乗降口となるので、監視カメラ20A〜27Aが撮像した映像の切り出し枠の領域内の映像が、モニタPC40の画面領域60−1〜60−7が表示される映像情報として選択される(図4A参照。)。
次に、加算ステップS75では、このカメラ番号を指定するための変数Nをインクリメントする(N=N+1)。
映像受信ステップS76では、モニタPC40は、IDがNの監視カメラ(以下、監視カメラNと称する)の映像の受信を行う。この場合、モニタPC40は、監視カメラNに送信要求信号を送信し、送信要求を受信した監視カメラNは、撮像したライブ映像をモニタPC40に送信し、モニタPC40はその映像を受信する。
映像切り出しステップS77では、モニタPC40は、図5Aの切り出し枠68で示した領域で受信した監視カメラNの映像を切り出す。
分割画面表示ステップS83では、モニタPC40は、切り出した映像で8分割画面を生成し、表示する。
以下、停車判定ステップS71の処理に戻り、処理を繰り返す。
なお、本実施例では、サーバ50、録画装置51、及び上位サーバ52が先頭車両に設置されている。しかし、最後尾の車両のL2−SWまたは中間の車両に設置されていても良い。
実施例1では、図4Aのように、1つのモニタ画面に8分割の画面領域(画面領域60−0〜60−7)で表示すると、表示が多数となり、運転手は、どの扉付近の画面領域の映像に人が乗降しているのか分かり難い場合がある。
そのため、本実施例2のモニタリングシステムでは、モニタPC40で各扉付近の画面の映像の動き検出を行う。この動き検出によって、映像の動き量を算出し、その動き量が所定のレベル以上の場合には、図4Bの画面領域61−0、61−2、61−4、及び61−7のように、その画面領域のフレームなどを強調表示に切り替える。例えば、図4Bでは、その映像のフレームの色を他の映像のフレームの色より目立つ色に変更して表示し、さらに、フレームの線を太くして表示している。また、その画面領域以外の画面領域61−1、61−3、61−4、61−5、及び61−6を灰色表示等、目立たない表示に切り替えるようにしても良い。またそれらの組み合わせの表示であっても良い。
このように切り替え表示することで、発車間際などの際に、モニタPCの8画面分割の表示画面の中で、運転手は、特定の乗降口の様子を短時間で詳細に監視することができる。
このようにすることで、乗降客のいない映像と乗降客のいる映像の区別を簡単に見分けることができるため、映像の監視作業の負荷が軽減される。
なお、動きの検出領域は、後述の図5Bの検出領域69のように事前に各映像のどの領域で検出するか矩形範囲で指定しておく。
このように、本発明のモニタリングシステムの一実施例では、監視カメラが撮像した映像を、各監視カメラに予め設定した切り出し枠で切り出した映像でモニタPCの分割画面の割り当てられた画面領域に表示する。
図5Bに示すように、モニタPC40は、画面領域64内の検出領域69内の映像の動き検出を行う。この動き検出によって、映像の動き量を算出し、その動き量が所定のレベル以上の場合には、図4Bの画面領域61−0のように、当該画面のフレームなどを強調表示に切り替える。
なお、実施例1と同様の図面等については 説明を省略する。
フレーム強調ステップS79では、モニタPC40は、図4Bの画面領域61−0、61−2、61−4、及び61−7のように、動き量が予め指定された閾値より大きい映像のフレームを赤く(強調)表示する。
フレーム非強調ステップS79では、モニタPC40は、図4Bの画面領域61−1、61−3、61−5、及び61−6のように、動き量が予め指定された閾値未満の映像のフレームの強調(赤枠)表示をしない。
フレーム強調ステップS79の処理またはフレーム非強調ステップS80の処理の後、動き量更新ステップS81の処理に移行する。
処理終了判定ステップS82では、モニタPC40は、変数Nの値を確認する。変数NがJ未満の場合には、加算ステップS75に戻り、次の監視カメラの映像を受信する。また、変数NがJ以上の場合には、分割画面表示ステップS83の処理に移行する。なお、Jは列車片側の扉付近を撮像する監視カメラの台数(本実施例では、J=8)である。
その後、分割画面表示ステップS83を実行し、並び替えステップS84の処理に移行する。
並び替えステップS84では、モニタPC40は、作成した8台の監視カメラ20A〜27Aの動き量の情報から、動き量の多い順番に並び替え、その順番のリストをモニタPC41に通知する。
次に、サブモニタ表示ステップS85では、モニタPC41は、並び替えステップS84で通知された動き量の多い順番に4台の監視カメラの映像選択し、かつ動き量の多い順番に並び替えて表示する(図4C参照。)。なお、図4Cの場合には、動き量の多い順に、監視カメラ20A(画面領域64)、監視カメラ22A(画面領域65)、監視カメラ24A(画面領域66)、監視カメラ27A(画面領域67)のである。
図8において、まず初期化ステップS90では、動き量のリストの順位を示す変数Nをゼロに初期化する。
次に、加算ステップS91では、この変数Nをインクリメントする(N=N+1)。
動き量判定ステップS92では、モニタPC41は、通知された監視カメラNの動き量が指定の閾値よりも大きいか否かを判定する。動き量が閾値より大きい場合には、映像受信ステップS93の処理に移行する。また、動き量が閾値未満の場合には、処理終了判定ステップS94の処理に移行する。
処理終了判定ステップS94では、モニタPC41は、変数NがK(Kは最大表示分割数、本実施例ではK=4)より大きいか否かを判定する。モニタPC41は、変数NがK未満の場合には、加算ステップS91の処理を戻る。また、モニタPC41は、変数NがK以上の場合には、K個の分割領域(本実施例では、4分割画面)を生成し、最大K台の監視カメラの映像を表示する。この分割画面の映像は、図5Aの画面領域64の切り出し枠68の領域で切り出されたものではなく、受信した映像をそのまま4分割画面としたものを表示する(図4C参照。)。
なお、本実施例では、サーバ50、録画装置51、及び上位サーバ52が先頭車両に設置されている。しかし、最後尾の車両のL2−SWまたは中間の車両に設置されていても良い。
図3C及び図3Dは、本発明の第1または第2の実施例の図3A及び図3Bによって説明した監視カメラの設置位置の別の実施例を説明する図である。本実施例3における他の説明は、実施例1または実施例2と同様であるので、説明を省略する。
図3Cにおいて、監視カメラ20Aは、線路1g上の車両1の乗降用の扉7Aの進行方向側の車両外壁に沿って設けられ、扉7Aの付近を撮像するように撮像視野(画角)が設定されている。さらに、監視カメラ20A’は、線路1g上の車両1の乗降用の扉7Aの進行方向の後方側の車両外壁に沿って設けられ、扉7Aの付近を進行方向に向かって撮像するように撮像視野(画角)が設定されている。
また、図3Dに示すように、反対側面にも監視カメラ20A及び監視カメラ20A’が設けられている。図3C及び図3Dの実施例では、監視カメラ20Aが進行方向の前方側から扉付近を撮像するように設けられ、監視カメラ20A’が進行方向の後方側から扉付近を撮像するように設けられている。なお、監視カメラ20Aと監視カメラ20A’の設置高さや撮像視野は、異なっていても良い。
例えば、2つの映像の切り替え選択は、動き量の大きい方の映像を選択して表示する。また、例えば、動き量がどちらも所定のレベル以上の場合には、画面の表示を所定の時間間隔で交互に切り替えて表示するか、または予め定めた一方の映像(例えば、前方から撮像する監視カメラ20Aの撮像した映像)を表示する。また、例えば、動き量がどちらも所定のレベル未満の場合には、画面の表示を予め定めた一方の映像(例えば、前方から撮像する監視カメラ20Aの撮像した映像)を表示する。
実施例1または実施例2では、扉1つ当たり1台の監視カメラを設けているが、本実施例に示すように、扉1つ当たり複数台の監視カメラであっても良い。
また、第1または第2の実施例よりも監視する箇所が多いので、より確実なモニタリングが実現できる。
図2Bのモニタリングシステム100−1は、本発明の第1の実施例によって説明した、先頭の車両1に設置されたサーバ50及び上位サーバ52(図2A参照)に加え、最後尾の車両4にも、サブサーバ54及び上位サーバ52を設置した構成の一例である。
図2Bは、図1及び図2Aと同様に、車両の左右にある乗降用の扉の、片側の扉とその片側の扉に関わる監視カメラだけを図示し、反対側の扉及びその扉に関わる監視カメラを図示していない。その他の構成は、左右の扉に関係なく共通である。
また、本実施例では、サーバ50、録画装置51、及び上位サーバ52が先頭車両に設置されている。しかし、最後尾の車両のL2−SWまたは中間の車両に設置されていても良い。
また、サーバ50及びサブサーバ54は、どちらがメインのサーバであっても良く、乗務員(運転手)の都合で切り替え可能に設置され、乗務員がどちらにいても操作できるようにしても良い。
図1、図2A、及び図6Aを用いて、本発明のモニタリングシステムにおける、切り出すための矩形領域の設定の一実施例を説明する。
まず、図1及び図2Aのように列車が編成され、図1及び図2Aのモニタリングシステム100のように監視カメラが図3A及び図3Bに示すように設置された場合に、新規に各監視カメラの切り出し枠を設定する場合について説明する。
図6Aは、モニタPC40に表示される切り出し枠の設定画面400である。
上述したように、図6Aの設定画面は、保守員がPC40を図示しない入出力装置を操作して実行する。例えばその操作は、保守員がモニタPC40をGUI(Graphical User Interface)等のMMI(Man Machine Interface)を操作して実行する。例えば、保守員の操作は、設定画面をタッチパネル方式で操作するか、または、ポインティングデバイスやキーボード操作によって実行する。
映像表示部464には、切り出し枠68が所定の大きさで所定の位置に自動的に表示される。保守員は、映像表示部464に表示された映像について、映像の切り出し枠を操作して大きさや位置を変更することによって設定する。
保守員は、1台の監視カメラについて切り出し枠の設定を終了した場合には、保存ボタン403を押す。そして、保守員は、カメラ選択ボタン401から別の監視カメラを選択して、すべての監視カメラについて切り出し枠を設定する。すべての監視カメラの切り出し枠の設定が終了した場合には、保守員が最後に保存ボタン403を押したときに、切り出し枠設定終了のメッセージが表示され、設定が保存される。この時、保守員は、設定した切り出し枠を再確認するメニューや、別の設定メニュー、設定終了等のメニューを、メニュー切り替えボタン404を操作して選択する。
また、やり直す場合には、キャンセルボタン402を押すことにより、再設定可能である。
モニタPC40で設定された切り出し枠の情報は、サーバ50に送信され、サーバ50は、設定された切り出し枠の情報を、それぞれの監視カメラ及び設定されたモニタPCと関連付けて記録する。
(手順1)保守員がモニタPC40を操作して切り出し枠を設定または変更する。モニタPC40は、監視カメラのそれぞれについて、設定または変更の都度、設定された切り出し枠を記録するか、または変更された切り出し枠を更新する。
(手順2)モニタPC40は、サーバ50に切り出し枠の情報が設定または変更されたことを通知する。
(手順3)通知を受けたサーバ50は、設定または変更された切り出し枠の情報をモニタPC40に要求する。
(手順4)要求を受けたモニタPC40は、設定または変更された切り出し枠の情報をサーバ50に送信する。
(手順5)サーバ50は、受信した切り出し枠の情報を記録または更新し、他に、サーバまたはサブサーバ、及び他のモニタまたはモニタPCがあれば、それらの機器(他の機器と称する)に受信した切り出し枠の情報を出力する。
(手順6)他の機器は、サーバ50から受信した切り出し枠の情報を記録または更新する。
また、モニタPC40が切り出し枠の情報を記録する場合には、上記(手順1)〜(手順6)において、(手順2)、(手順3)及び(手順4)を省略し、
(手順5)において、モニタPCが、受信した切り出し枠の情報を記録または更新し、サーバまたはサブサーバ、及び他のモニタまたはモニタPCがあれば、それらの機器(他の機器と称する)に受信した切り出し枠の情報を出力する。
(手順6)他の機器は、モニタPC40から受信した切り出し枠の情報を記録または更新する。
(動作1)メインサーバであるサーバ50は、上位サーバ52より列車の運行情報を受信する。メインサーバは、速度情報により所定値以上か、または所定値未満であるかを判定し、乗降扉開閉情報により乗降扉が開放中か、または閉鎖中であるかを判定し、乗降口の情報により、どちら側の扉が開閉されるかを判定する。
(動作2)メインサーバは、速度が所定値未満及び乗降扉が開放と判断すると、受信した乗降口の情報に対応する監視カメラの情報(A側の監視カメラかB側の監視カメラか)と、当該監視カメラに関連する新たな切り出し枠の情報を送信する。例えば、モニタPC40をメインモニタとし、モニタPC41をサブモニタとする。4車両編成の列車で監視カメラが8台であれば、メインモニタの表示画面を8分割して表示し、サブモニタの画面の表示をオフとする。また、8車両編成の列車で監視カメラが16台であれば、メインモニタの表示画面を8分割して表示し、さらにサブモニタの表示画面を8分割して表示する。この場合、メインサーバは、2台のモニタそれぞれに対して、どの監視カメラ(扉)の映像を取得し、どのように8画面に割り当てて表示するかの情報を送信する。
(動作3)モニタPCは、送信された情報に従って該当する監視カメラに映像を送信するように要求する。また、各監視カメラの映像を表示する画面の割り当てを行う。
(動作4)送信要求を受信した監視カメラは、撮像した映像を要求されたモニタPCに送信する。
(動作5)モニタPCは、受信した映像をから所定の領域を切り出し、定められた画面に表示する。
(動作6)メインサーバは、上位サーバから送信される列車の運行情報から、列車が停止中である場合には、上記(動作2)〜(動作5)を繰り返す。また、上位サーバから送信される列車の運行情報から、列車が走行を開始した場合には、モニタPCに映像表示を停止するように指示を送信する。
(動作7)モニタPCは、当該監視カメラへの映像の送信要求を停止し、画面の表示をオフにする。
以下、(動作1)に戻る。
また、モニタPCが切り出し枠の情報を記録する場合には、(動作2)でメインサーバが切り出し枠の情報を送信せず、(動作3)でモニタPC40が自身に記録された切り出し枠の情報を参照する。
図6Bのフローチャートを図6Aの設定画面400を用いて説明する。図6Cは、すべての監視カメラ(総台数=J台)について、それぞれ映像の切り出し領域(切り出し枠)を設定する処理動作例である。図6Bは、特に記載しないかぎり、モニタPC40等のモニタPCが実行する。
映像取得・表示ステップS12では、カメラ番号がNの監視カメラが撮像した映像を当該監視カメラに要求して取得し、設定画面400の映像表示部464に表示する。
保守員の切り出し枠設定ステップS13では、保守員がモニタPCを操作して、映像表示部464に切り出し枠を設定し、設定が終われば保存ボタン403を押し、再設定したい場合にはキャンセルボタン402を押す。
ボタン確認ステップS14では、保存ボタン403が押されたか、またはキャンセルボタン402が押されたか否かを監視する。保存ボタン403が押された場合には、設定された切り出し枠の情報を当該カメラ番号と関連付けて記録し、変数加算ステップS15の処理に移行する。なお、新規のカメラ番号の場合には当該新規のカメラ番号と関連付けて記録し、また、既にあるカメラ番号の場合には、当該カメラ番号の切り出し枠の情報を新しく設定された情報に更新する。キャンセルボタン402が押された場合には、保守員の切り出し枠設定ステップS13の処理に戻る。ボタン確認ステップS14では、どちらかのボタンが押されるまで、待機している。
変数加算ステップS15では、変数Nに1を加算する。
変数値判定ステップS16では、変数NがJ以下(N≦J)か、Jより大きいか(N>J)を判定する。変数NがJ以下の場合には、映像取得・表示ステップS12に戻り、次の監視カメラについて切り出し枠設定の処理を行う。変数NがJより大きい場合には、通知ステップS17の処理に移行する。
要求有無判定ステップS18では、サーバ50から切り出し枠の情報の送信要求があるか否かを判定する。送信要求がある場合には、切り出し枠の情報をサーバ50に送信する。また、送信要求が無い場合には、要求有無判定ステップS18を繰り返し、待機している。
送信ステップS19では、サーバ50に設定または変更された切り出し枠の情報を送信する。
記録・更新ステップS20では、サーバ50は受信した切り出し枠の情報を、記録された監視カメラ毎に照合する。新規のカメラ番号の場合には、新規のカメラ番号と関連付けて記録する。また、既に記録されたカメラ番号の場合には、当該カメラ番号の切り出し枠の情報を、送信された情報に更新する。サーバ50は、その後または、同時に、当該モニタリングシステムに属する他のモニタPCに送信された各監視カメラの切り出し枠の情報を送信する。それらの情報を受信したモニタPCは、受信した監視カメラの切り出し枠の情報によって、自身の監視カメラの切り出し枠の情報を設定または変更する。
なお、モニタPC及びサーバは、列車の編成情報を列車編成時または編成後に上位サーバから受信し、編成情報と自ら記憶している車両内機器に関する情報とから割り出す監視カメラの設置場所と切り出し枠の情報を関連付けている。
また、本実施例では、モニタPC40の表示画面に図6Aの画面を表示したが、モニタPC41の表示画面であっても良く、また、モニタPC42、若しくはモニタPC43の表示画面であっても良い。
なお、上記実施例では、先頭の車両1に搭載したモニタPC40、サーバ50、及び録画装置51を用いて、切り出し枠の設定について説明した。しかし、この例に限らず、どのモニタPCを使っても良く、またどのサーバまたはサブサーバを使っても良い。また、録画装置についても、複数設置されていれば、どこに設置されていても良い。
図6Cの設定画面400aは、図6Aの設定画面400と比較して、カメラ選択ボタン401の代わりに、カメラ選択ボタン405として列車編成の図(図6Cでは上から見た図)を表示したところが異なる。
即ち、図6Cでは、列車の先頭から最後尾までの車両を連結の順番に表示する。保守員は、各監視カメラの切り出し枠を設定するときには、カメラ選択ボタン405の所望の扉(各扉に監視カメラが1台の場合)、または監視カメラを図示しない入力装置によって選択する。選択された監視カメラは、点滅または色表示を他の監視カメラと保守員が区別できるように表示する。
以降の操作は、実施例5と同様である。
なお、今回の操作で切り出し枠の情報が変更された、若しくは新規に設定された監視カメラの表示を、変更未または設定未の監視カメラと異なる色に表示しても良い。
図9A、図9B、図10、及び図11を用いて、本実施例7を説明する。
図9Aと図9Bは、本発明のモニタリングシステムの一実施例を説明するための概略システム配置図である。図9Aは、増結前の2編成の車両にそれぞれ設けられたモニタリングシステム100と100−3を示す。また、図9Bは、図9Aの2編成の車両を増結した後のモニタリングシステム1000を示す。
図10は、図9Bに示した増結後のモニタリングシステムの構成の一実施例を説明するためのブロック図である。また、図11は、本発明のモニタリングシステムにおける増結時のシステム動作の一実施例を説明するためのタイミングチャートである。
図9Aに示す2つの編成の列車が増結され、図9Bに示すように1編成の列車となる場合について、モニタPCに表示する各監視カメラの切り出し枠の情報の設定方法について、図10及び図11を用いて説明する。
なお、図9A、図9B及び図10においても、実施例1〜実施例6と同様に、車両の左右にある乗降用の扉の、左側の扉とその片側の扉に関わる監視カメラだけを図示し、反対側の扉及びその扉に関わる監視カメラを図示していない。その他の構成は、左右の扉に関係なく共通である。
先頭の車両1から車両4までは、実施例1で説明したので、説明を省略する。さらに、
車両31〜車両34も、同様に、車両31には、サーバ(サーバ)350と録画装置351、上位サーバ52、監視カメラ320A〜321A及び320B〜321B、モニタPC340〜341、及びL2−SW344が設置されている。サーバ350、録画装置351、モニタPC340〜341、及び監視カメラ320A〜321A及び320B〜321Bは、それぞれL2−SW344にネットワークケーブル53で接続され、上位サーバ52は、サーバ350にネットワークケーブル53で接続されている。また、L2−SW344は、後の車両32に設置されたL2−SW345とネットワークケーブル53で接続されている。
このように、車両1〜車両4間と同様に、車両31と車両32、車両32と車両33、車両33と最後尾の車両34は、それぞれ隣り合う車両に搭載されたL2−SW同士をネットワークケーブル53で接続される。また、車両4と車両31間は、図示しないジャンパ線等で、それぞれのL2−SW(L2−SW47とL2−SW344)がネットワーク接続されている。
この結果、列車内を1つのネットワークを構築している。
この場合に、それぞれのモニタリングシステムのサーバ(サーバ50及びサーバ350)には、それぞれの監視カメラの映像をそれぞれのモニタPCに表示させるための切り出し枠の情報が記録されている。しかし、サーバ50には、サーバ350に記録された監視カメラ320〜327の切り出し枠の情報は記録されていない。同様に、サーバ350には、サーバ50に記録された監視カメラ20〜27の切り出し枠の情報は記録されていない。
そこで、本実施例では、増結時に、メインとなるサーバを定め、メインとなるサーバが、他方のサーバから監視カメラの切り出し枠の情報を入手し、新規のモニタリングシステム1000の切り出し枠の情報として記録する。
メインサーバ認識ステップS32では、サーバ50は、上位サーバ52から受信した情報から、自身がメインサーバであると認識する。
サブサーバ認識ステップS33では、サーバ54及びサーバ350は、上位サーバ52から受信した情報から又はメインサーバ50から受信した情報から、自身がサブサーバであると認識する。
なお、ステップS32とステップS33は、同時に処理されても良い。また、場合によっては、メインサーバとなるサーバにだけ、上位サーバの情報を送信しても良い。
切り出し枠の情報送信ステップS35では、サーバ350は、記録されていたモニタリングシステム100−3の切り出し枠の情報をサーバ50に送信する。
切り出し枠の情報記録ステップS36では、サーバ50は、サーバ350から送信された切り出し枠の情報と、記録されていたモニタリングシステム100の切り出し枠の情報を合わせ、モニタリングシステム1000の切り出し枠の情報として、監視カメラの情報と共に記録する。この時、モニタリングシステム100の切り出し枠の情報は削除しない。
増結後切り出し枠の情報送信ステップS37では、サーバ50は、記録したモニタリングシステム1000の切り出し枠の情報をサーバ54及びサーバ350とモニタPC40に送信する。なお、図11の実施例では、モニタPC40にだけ送信しているが、実際には、モニタリングシステム1000を構成するサーバ50、サーバ54及びサーバ350以外のサーバ(他のサーバ)やモニタPC40以外のモニタPC(他のモニタPC)がある場合には、それらすべてに送信する。
この場合、好ましくは、モニタPC40の画面に監視カメラ20A〜27B又は20B〜27Bの撮像した映像を8分割表示し、モニタPC41の画面に監視カメラ320A〜327A又は320B〜327Bの撮像した映像を8分割表示する。この結果、運転手は、画面が大きいので、乗降の様子が見易く、監視の信頼性が向上する。
増結後切り出し枠の情報更新ステップS39では、モニタPC40及び他のモニタPCは、受信したモニタリングシステム1000の切り出し枠の情報を記録する。なお、他のサーバの場合には、受信したモニタリングシステム1000の切り出し枠の情報を記録し、かつ以前のモニタリングシステム100−3の切り出し枠の情報は削除しない。モニタPC40及び他のモニタPC、並びに他のサーバは、記録後、サーバ50に記録終了通知を送信する。
確認ステップS41では、上位サーバ52は、モニタリングシステム1000が運用可能であることを、サーバ50から受信して確認し、モニタリングシステム1000の運用の開始を許可する。
なお、図11のタイムチャートにおいて、他の装置に送信処理を行う場合には、相手先を呼び出し、呼び出した相手からの受信確認を行うことによってネットワーク接続を行うが、煩雑であるので、説明を省略している。
なお、本実施例では、4両編成の列車に4両編成の列車を増結したが、1乃至複数台の車両で編成された列車に、1乃至複数台の車両で編成された列車を増結しても良く、さらに、1乃至複数の車両で編成された複数の列車を増結しても良い。
また、本実施例では、サーバは、どちらの編成においても、増結前は先頭車両に設けられていたが、どの車両に設けられていても良く、複数のサーバがあっても良い。
なお、録画装置が切り出し枠の情報を記録する場合には、ステップS34の代わりに、新たなメインサーバ50がサブサーバ54及び/又はサブサーバ350ではなく、録画装置51及び351に切り出し枠の情報を要求し、ステップS35の替りに各録画装置が切り出し枠の情報を送信する。
また、モニタPCが切り出し枠の情報を記録する場合には、ステップS34の代わりに、メインサーバ60がサブサーバ54及び/又はサブサーバ350ではなく、モニタPC40及び340に切り出し枠の情報を要求し、ステップS35の代わりに各モニタPCが切り出し枠の情報を送信する。そして、ステップS37の代わりに、メインサーバは各モニタPCに切り出し枠の情報を送信し、ステップS40で録画装置も切り出し枠の情報を更新する。
本実施例の説明は、実施例7で使用した図9A、図9B、及び図10と、図2A及び図12を使用して行う。図12は、本発明のモニタリングシステムにおける解結時のシステム動作の一実施例を説明するためのタイミングチャートである。
即ち、図9Bに示す1編成の列車(編成C)を、図9Aに示す2つの編成の列車(編成A及び編成B)に分離し、モニタリングシステム100を搭載した列車(編成A)を以降に運行させる場合について、モニタPCに表示する各監視カメラの切り出し枠の情報の設定方法について、図10、図12を用いて説明する。
なお、図9A、図9B及び図10においても、実施例1〜実施例6と同様に、車両の左右にある乗降用の扉の、左側の扉とその片側の扉に関わる監視カメラだけを図示し、反対側の扉及びその扉に関わる監視カメラを図示していない。その他の構成は、左右の扉に関係なく共通である。
図12において、解結ステップS51では、上位サーバ52は、解結時または解結後に、2つのサーバ50及びサーバ54に運行情報を送信し、運行情報に基づいていずれのサーバがメインサーバとなるか決定する。本実施例では、前方側にある編成Aに搭載されたモニタリングシステム100のサーバ50がメインサーバであるとしている。
メインサーバ認識ステップS52では、サーバ50は、上位サーバ52から受信した情報から、自身がメインサーバであると認識する。
サーバ待機ステップS53では、サーバ54は、上位サーバ52から受信した情報又はメインサーバ50から受信した情報からに基づいてサーバとして処理を休止する。
なお、ステップS52とステップS53は、同時に処理されても良い。
解結後切り出し枠の情報送信ステップS55では、サーバ50は、回復したモニタリングシステム100の切り出し枠の情報をモニタPC40に送信する。なお、図12の実施例では、モニタPC40にだけ送信しているが、実際には、モニタリングシステム100を構成するサーバ50以外のサーバ(他のサーバ)やモニタPC40以外のモニタPC(他のモニタPC)がある場合には、それらすべてに送信する。
解結後切り出し枠の情報更新ステップS56では、モニタPC40及び他のモニタPCは、受信したモニタリングシステム100の切り出し枠の情報を記録する。なお、他のサーバの場合には、受信したモニタリングシステム100の切り出し枠の情報を記録し、以前のモニタリングシステム1000の切り出し枠の情報は削除しないが、削除することとしても良い。モニタPC40及び他のモニタPC、並びに他のサーバは、記録後、サーバ50に記録終了通知を送信する。
確認ステップS58では、上位サーバ52は、モニタリングシステム100が運用可能であることを、サーバ50から受信して確認し、モニタリングシステム100の運用の開始を許可する。
なお、図12のタイムチャートにおいても、図11と同様に、他の装置に送信処理を行う場合には、相手先を呼び出し、呼び出した相手からの受信確認を行うことによってネットワーク接続を行うが、煩雑であるので、説明を省略している。
なお、本実施例では、元の編成の4両編成の列車に解結したが、元の編成より少ない車両数の編成にするようにしも良いことは勿論である。
さらに、本実施例によれば、それぞれの編成のサーバに、それぞれの編成の切り出し枠の情報を記録しているために、それぞれの編成のモニタリングシステムに切替えるように指示があれば、それぞれのサーバが当該モニタリングシステムの切り出し枠の情報にシステム情報を切替えることができるために、1度記録された編成のモニタリングシステムが、増結時及び解結時に、サーバ間の切り出し枠の情報を呼び出さなくとも迅速に回復できる。
なお、上位サーバは、上述の実施例では列車内に設置されているが、外部に上位サーバを設け、無線通信装置を備えて必要の都度モニタリングシステムと通信するようにしても良い。
また、述の実施例では、各車両に4つの扉(片側2)で説明したが、いくつ扉があっても良いことは勿論である。
また、切り出し枠の情報を録画装置またはモニタPCで記録する場合には、実施例7と同様の運用を行う。
破線の枠は、図1の車両1〜4を示しており、モニタリングシステム100を構成する全ての機器はネットワークケーブルで接続されている。図2Aは、図1と同様に、車両の左右にある乗降用の扉の、左側の扉とその片側の扉に関わる監視カメラだけを図示し、反対側の扉及びその扉に関わる監視カメラを図示していない。その他の構成は、左右の扉に関係なく共通である。
また、図1及び図2Aでは、2つのモニタPC40と41、又はモニタPC42と43が互いに関係が無い配置であるが、好ましくは、モニタPC40と41、又はモニタPC42と43を上下若しくは左右に並べて配置し、運転手(乗務員)が両方のモニタPCの画面を同時に見ることができるようにするのが良い。
録画装置51は、入力された映像を、撮像した監視カメラ及び撮像時刻と関連付けて常時記録している。モニタPC40〜43は、全ての監視カメラ20A〜27A及び20B〜27Bのライブ映像及び録画映像をサーバ50の指示により、伸張及び切り出し等の映像処理を施して画面に表示する。なお、録画映像は、主に事故や犯罪の発生等の有事の際に、解析資料や証拠映像として使用される。なお、サーバ50やモニタPC40〜43や監視カメラ20A〜27A及び20B〜27Bや録画装置51の主な設定は、操作者が、予めシステム運用開始時に設定する。
分割画面表示ステップS83では、モニタPC40は、切り出した映像で8分割画面を生成し、表示する。
以下、停車判定ステップS71の処理に戻り、処理を繰り返す。
実施例1では、図4Aのように、1つのモニタ画面に8分割の画面領域(画面領域60−0〜60−7)で表示すると、表示が多数となり、運転手は、どの扉付近の画面領域の映像に人が乗降しているのか分かり難い場合がある。
そのため、本実施例2のモニタリングシステムでは、モニタPC40で各扉付近の画面の映像の動き検出を行う。この動き検出によって、映像の動き量を算出し、その動き量が所定のレベル以上の場合には、図4Bの画面領域61−0、61−2、61−4、及び61−7のように、その画面領域のフレームなどを強調表示に切り替える。例えば、図4Bでは、その映像のフレームの色を他の映像のフレームの色より目立つ色に変更して表示し、さらに、フレームの線を太くして表示している。また、その画面領域以外の画面領域61−1、61−3、61−4、61−5、及び61−6を灰色表示等、目立たない表示に切り替えるようにしても良い。またそれらの組み合わせの表示であっても良い。
このように切り替え表示することで、発車間際などの際に、モニタPCの8画面分割の表示画面の中で、運転手は、特定の乗降口の様子を短時間で詳細に監視することができる。
このようにすることで、乗降客のいない映像と乗降客のいる映像の区別を簡単に見分けることができるため、映像の監視作業の負荷が軽減される。
なお、動きの検出領域は、後述の図5Bの検出領域69のように事前に各映像のどの領域で検出するか矩形範囲で指定しておく。
図3Cにおいて、監視カメラ20Aは、線路1g上の車両1の乗降用の扉7Aの進行方向側の車両外壁に沿って設けられ、扉7Aの付近を撮像するように撮像視野(画角)が設定されている。さらに、監視カメラ20A’は、線路1g上の車両1の乗降用の扉7Aの進行方向の後方側の車両外壁に沿って設けられ、扉7Aの付近を進行方向に向かって撮像するように撮像視野(画角)が設定されている。
また、図3Dに示すように、反対側面にも監視カメラ20B及び監視カメラ20B’が設けられている。図3C及び図3Dの実施例では、監視カメラ20Aが進行方向の前方側から扉付近を撮像するように設けられ、監視カメラ20A’が進行方向の後方側から扉付近を撮像するように設けられている。なお、監視カメラ20Aと監視カメラ20A’の設置高さや撮像視野は、異なっていても良い。
図6Aは、モニタPC40に表示される切り出し枠の設定画面400である。
上述したように、図6Aの設定画面は、保守員がモニタPC40を図示しない入出力装置を操作して実行する。例えばその操作は、保守員がモニタPC40をGUI(Graphical User Interface)等のMMI(Man Machine Interface)を操作して実行する。例えば、保守員の操作は、設定画面をタッチパネル方式で操作するか、または、ポインティングデバイスやキーボード操作によって実行する。
図6Cの設定画面400aは、図6Aの設定画面400と比較して、カメラ選択ボタン401の代わりに、カメラ選択ボタン405として列車編成の図(図6Cでは上から見た図)を表示したところが異なる。
即ち、図6Cでは、列車の先頭から最後尾までの車両を連結の順番に表示する。保守員は、各監視カメラの切り出し枠を設定するときには、カメラ選択ボタン405の所望の扉(各扉に監視カメラが1台の場合)、または監視カメラを図示しない入力装置によって選択する。選択された監視カメラは、点滅または色表示を他の監視カメラと保守員が区別できるように表示する。
以降の操作は、実施例5と同様である。
なお、今回の操作で切り出し枠の情報が変更された、若しくは新規に設定された監視カメラの表示を、変更未または設定未の監視カメラと異なる色に表示しても良い。
図9Aに示す2つの編成の列車が増結され、図9Bに示すように1編成の列車となる場合について、モニタPCに表示する各監視カメラの切り出し枠の情報の設定方法について、図10及び図11を用いて説明する。
なお、図9A、図9B及び図10においても、実施例1〜実施例6と同様に、車両の左右にある乗降用の扉の、左側の扉とその片側の扉に関わる監視カメラだけを図示し、反対側の扉及びその扉に関わる監視カメラを図示していない。その他の構成は、左右の扉に関係なく共通である。
先頭の車両1から車両4までは、実施例1で説明したので、説明を省略す
る。さらに、車両31〜車両34も、同様に、車両31には、サーバ(サーバ)350と録画装置351、上位サーバ352、監視カメラ320A〜321A及び320B〜321B、モニタPC340〜341、及びL2−SW344が設置されている。サーバ350、録画装置351、モニタPC340〜341、及び監視カメラ320A〜321A及び320B〜321Bは、それぞれL2−SW344にネットワークケーブル53で接続され、上位サーバ52は、サーバ350にネットワークケーブル53で接続されている。また、L2−SW344は、後の車両32に設置されたL2−SW345とネットワークケーブル53で接続されている。
なお、本実施例では、4両編成の列車に4両編成の列車を増結したが、1乃至複数台の車両で編成された列車に、1乃至複数台の車両で編成された列車を増結しても良く、さらに、1乃至複数の車両で編成された複数の列車を増結しても良い。
また、本実施例では、サーバは、どちらの編成においても、増結前は先頭車両に設けられていたが、どの車両に設けられていても良く、複数のサーバがあっても良い。
なお、録画装置が切り出し枠の情報を記録する場合には、ステップS34の代わりに、新たなメインサーバ50がサブサーバ54及び/又はサブサーバ350ではなく、録画装置51及び351に切り出し枠の情報を要求し、ステップS35の替りに各録画装置が切り出し枠の情報を送信する。
また、モニタPCが切り出し枠の情報を記録する場合には、ステップS34の代わりに、メインサーバ50がサブサーバ54及び/又はサブサーバ350ではなく、モニタPC40及び340に切り出し枠の情報を要求し、ステップS35の代わりに各モニタPCが切り出し枠の情報を送信する。そして、ステップS37の代わりに、メインサーバは各モニタPCに切り出し枠の情報を送信し、ステップS40で録画装置も切り出し枠の情報を更新する。
図12において、解結ステップS51では、上位サーバ52は、解結時または解結後に、2つのサーバ50及びサーバ54に運行情報を送信し、運行情報に基づいていずれのサーバがメインサーバとなるか決定する。本実施例では、前方側にある編成Aに搭載されたモニタリングシステム100のサーバ50がメインサーバであるとしている。
メインサーバ認識ステップS52では、サーバ50は、上位サーバ52から受信した情報から、自身がメインサーバであると認識する。
サーバ待機ステップS53では、サーバ54は、上位サーバ52から受信した情報又はメインサーバ50から受信した情報からに基づいてサーバとして処理を休止する。
なお、ステップS52とステップS53は、同時に処理されても良い。
なお、本実施例では、元の編成の4両編成の列車に解結したが、元の編成より少ない車両数の編成にするようにしも良いことは勿論である。
さらに、本実施例によれば、それぞれの編成のサーバに、それぞれの編成の切り出し枠の情報を記録しているために、それぞれの編成のモニタリングシステムに切替えるように指示があれば、それぞれのサーバが当該モニタリングシステムの切り出し枠の情報にシステム情報を切替えることができるために、1度記録された編成のモニタリングシステムが、増結時及び解結時に、サーバ間の切り出し枠の情報を呼び出さなくとも迅速に回復できる。
Claims (12)
- 鉄道車両に搭載され、サーバと、モニタと、前記鉄道車両を編成する車両にそれぞれ設けられた車両の扉の乗降口付近を撮像可能な位置に設けたカメラ及びレイヤースイッチとがネッ卜ワークで接続されたモニタリングシステムであって、
前記サーバが上位サーバより受信した運行情報に応じて、前記サーバは、前記カメラが撮像した映像を前記モニタに表示することを特徴とするモニタリングシステム。 - 請求項1記載のモニタリングシステムにおいて、前記運行情報は、前記車両の前記扉のどちら側が開くかを示す乗降口情報を含み、前記扉の開く側に対応する前記カメラの映像を表示することを特徴とするモニタリングシステム。
- 請求項1または請求項2に記載のモニタリングシステムにおいて、
前記運行情報は、前記鉄道車両の走行速度を示す速度情報と前記乗降口情報であり、前記走行速度が所定値未満で、かつ前記扉が開いた場合に、前記モニタは前記カメラの前記映像を表示し、前記走行速度が所定値以上または前記扉が閉じた場合に、前記モニタは映像の表示を停止することを特徴とするモニタリングシステム。 - 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のモニタリングシステムにおいて、
前記カメラが取得する映像に、カメラごとに切り出し枠の情報を設定し、前記モニタに表示する映像は、前記切り出し枠の情報に基づいて前記各カメラが撮像した映像の一部を切り出した切出し映像として分割表示されることを特徴とするモニタリングシステム。 - 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のモニタリングシステムにおいて、
前記サーバは、前記各カメラの前記切り出し枠の情報を記録しており、前記運行情報が所定の条件であった場合に、前記モニタに対して前記切り出し枠の情報及び表示するカメラ映像に関するカメラ情報を送信し、
前記モニタは、受信した前記切り出し枠の情報を更新し、受信した前記カメラ情報に従って前記各カメラから映像を取得して、前記更新した切り出し枠の情報に従って各映像を切り出して、当該切り出した映像を分割表示することを特徴とするモニタリングシステム。 - 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のモニタリングシステムにおいて、
前記サーバが前記上位サーバから増結情報を受信すると、前記サーバは、当該増結された鉄道車両のサーバとの間で通信して、メインとなったサーバがサブのサーバから切り出し枠の情報を取得して自身の車両の切り出し枠の情報を更新し、更新した切り出し枠の情報を前記モニタへ送信することを特徴とするモニタリングシステム。 - 鉄道車両に搭載され、サーバと、モニタと、前記鉄道車両を編成する車両にそれぞれ設けられた車両の扉の乗降口付近を撮像可能な位置に設けたカメラ及びレイヤースイッチとがネッ卜ワークで接続されたモニタリングシステムにおけるモニタリング方法であって、
前記サーバが上位サーバより受信した運行情報に応じて、前記サーバは、前記カメラが撮像した映像を前記モニタに表示することを特徴とするモニタリング方法。 - 請求項7記載のモニタリング方法において、前記運行情報は、前記車両の前記扉のどちら側が開くかを示す乗降口情報を含み、前記扉の開く側に対応する前記監視カメラの映像のみを表示することを特徴とするモニタリング方法。
- 請求項7または請求項8に記載のモニタリング方法において、
前記運行情報は、前記鉄道車両の走行速度を示す速度情報と前記乗降口情報であり、前記走行速度が所定値未満で、かつド前記扉が開いた場合に、前記モニタは前記カメラの前記映像を表示し、前記走行速度が所定値以上または前記扉が閉じた場合に、前記モニタはカメラ映像の表示を停止することを特徴とするモニタリング方法。 - 請求項7乃至請求項9のいずれかに記載のモニタリング方法において、
前記カメラが取得する映像に、カメラごとに切り出し枠の情報を設定し、前記モニタに表示する映像は、前記切り出し枠の情報に基づいて前記各カメラが撮像した映像の一部を切り出した切出し映像として分割表示されることを特徴とするモニタリング方法。 - 請求項7乃至請求項10のいずれかに記載のモニタリング方法において、
前記サーバは、前記各カメラの前記切り出し枠の情報を記録しており、前記運行情報が所定の条件であった場合に、前記モニタに対して前記切り出し枠の情報及び表示するカメラ映像に関するカメラ情報を送信し、前記モニタは、受信した前記切り出し枠の情報にシステム情報を更新し、受信した前記カメラ情報に従って前記各カメラから映像を取得して、前記更新した切り出し枠の情報に従って各映像を切り出して、当該切り出した映像を分割表示することを特徴とするモニタリング方法。 - 請求項7乃至請求項11のいずれかに記載のモニタリング方法において、
前記サーバが前記上位サーバから増結情報を受信すると、前記サーバは、当該増結された鉄道車両のサーバとの間で通信して、メインとなったサーバがサブのサーバから切り出し枠の情報を取得して自身の車両の切り出し枠の情報を更新し、更新した切り出し枠の情報を前記モニタへ送信することを特徴とするモニタリング方法。
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