JP4135435B2 - 現像キット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、寿命が尽きた後における不正なトナーの再充填を無効にする画像形成ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、トナーを用いて画像を形成する電子写真式の画像形成装置(プリンタ装置あるいは複写機)がある。
図13は、従来のプリンタ装置の外観斜視図である。同図のプリンタ装置1は、装置本体上部2と装置本体下部3によって構成され、装置本体上部2には、操作パネル4が配設され、また、その上面には印字用紙の排出部5も形成されている。操作パネル4は、複数のキーが配設されたキー操作部4aと、後述する制御部のCPUから出力される表示情報に基づき表示を行う液晶ディスプレイなどからなる表示部4bとで構成されている。尚、このプリンタ装置1は図示しないケーブルによってパーソナルコンピュータなどのホスト機器に接続されている。
【0003】
上記の排紙部5には、排紙ローラ対6の回転によって、画像形成部により作成された印刷用紙が出力され、排紙部5上に順次積載される。また、装置本体下部3には、その前面に開閉可能なフロントカバー7が設けられている。このフロントカバー7は、例えばジャム処理やメンテナンス時に開放される。
【0004】
一般に、このようなプリンタ装置の画像形成部の主要部には、静電潜像を形成する感光体を中心とする感光体キットと、上記の静電潜像をトナーで顕像化(現像)する現像キットからなる画像形成ユニットが着脱自在に配設されている。同図に示すプリンタ装置1は、そのような画像形成ユニットが多段式に並設されたいわゆるタンデム方式のカラープリンタ装置の例を示している。
【0005】
図14は、上記のプリンタ装置1の内部構成を示す図である。同図のプリンタ装置1の内部構成は、画像形成部8、両面印刷用搬送ユニット9、及び給紙部10で構成されている。
画像形成部8は、4個の画像形成ユニット11〜14が並設されて成り、同図の紙面右側から左側に向かって、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、ブラック(Bk)の順に配設されている。この中で、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)の画像形成ユニット11〜13は、減法混色によりカラー印刷を行う場合に用いられ、ブラック(Bk)の画像形成ユニット14は、文字やモノクロ画像の印刷を行う場合、ときによっては、カラー画像の暗部を強調する場合などに用いられる。
【0006】
上記の各画像形成ユニット11〜14は、それぞれ感光体キットC1と現像キットC2で構成され(マゼンタ(M)用の画像形成ユニット11参照)、現像キットC2のトナー容器に収納された現像剤(トナー)の色が異なる点を除いて他は全て同じ構成となっている。したがって以下イエロー(Y)用の画像形成ユニット13を代表的に取り上げて画像形成ユニットの構成を説明する。
【0007】
上記一方の感光体キットC1には、感光体ドラム15、クリーナ16、帯電器17などが組み付けられている。また感光体キットC1の上方には印字ヘッド18が本体側に支持されて配置されている。そして、他方の現像キットC2には、下部開口部に現像ローラ19が配置され、内部にはトナー21が収納されている。
【0008】
感光体ドラム15は、その周面が例えば有機光導電性材料で構成され、感光体ドラム15の周面近傍には、上述したクリーナ16のクリーニングブレード、帯電器17、印字ヘッド18、現像ローラ19、搬送ベルト22の上部循環面、この搬送ベルト22の上部循環面を挟んで感光体ドラム15の下部面に対向する転写器23が順次配設されている。
【0009】
感光体ドラム15は、図の矢印で示す時計回り方向に回転し、まず、帯電器17から電荷を付与されて、その周面が一様に初期化帯電する。そして、印字ヘッド18からの印字情報にもとづく光書き込みにより、感光体ドラム15の初期化帯電した周面に、初期化帯電の電位と光書き込みにより変化した電位とによる静電潜像が形成される。
【0010】
この静電潜像が現像ローラ19により転移されるトナー21により顕像化(現像)され、トナー像が形成される。この感光体ドラム15の周面に形成されるトナー像は、感光体ドラム15の上記時計回り方向への回転に伴って搬送されて転写器23の位置に達し、搬送ベルト22によって搬送されて感光体ドラム15の直下を矢印a方向に移動する用紙に転写される。
【0011】
前述の給紙部10は、給紙カセット24、断面が半月形の給紙コロ25、給紙路26、待機ローラ対27、上述の搬送ベルト22等によって構成されている。さらには、特殊サイズの用紙や特殊な紙質の用紙の印刷時などに用いられる回動給紙トレー28や給紙ローラ29なども配置されている。
【0012】
上記の搬送ベルト22は、駆動ローラ31と従動ローラ32との間に掛け渡されて循環移動し、その上移動面が上記4個の画像形成ユニット11〜14の各感光ドラム15の下面に当接するようにして張設されている。
上記の給紙カセット24には用紙Pが収容されている。この用紙Pが、給紙コロ25の1回転によって取り出され、給紙路6を介して待機ローラ対27へ給送される。あるいは、回動給紙トレー28に載置された用紙が、給紙ローラ29の回転によって待機ローラ対27へ給送される。
【0013】
待機ローラ対27は、給送タイミングがくるまで用紙Pを停止させて待機させ、マゼンタ(M)の画像形成ユニット11の感光体ドラム15上のトナー像の先端が搬送ベルト22との対向面に回転搬送されるタイミングで用紙Pの印刷開始位置がその対向面に達するように、用紙Pを搬送ベルト22に給送する。
【0014】
用紙Pは、搬送ベルト22に搬送されながら、先ず、画像形成ユニット11の感光体ドラム15上のマゼンタ(M)のトナー像を転写器23によって紙面に転写され、次に画像形成ユニット12の感光体ドラム15上のシアン(C)のトナー像を転写器23によって紙面に転写され、更に画像形成ユニット13の感光体ドラム15上のイエロー(Y)のトナー像を転写器23によって紙面に転写される。また、場合により、画像形成ユニット14の感光体ドラム15上のブラック(Bk)のトナー像も転写器23によって紙面に転写される。
【0015】
このように搬送ベルト22の移動に従って搬送されながら各転写器23によって所定の色のトナー像を重ねて転写された用紙Pは、搬送ベルト22から剥離されて定着ユニット33に搬入される。定着ユニット33は、熱定着ローラ34、圧力ローラ35、オイル塗布ローラ36、及び搬出ローラ対37で構成される。用紙Pは、熱定着ローラ34と圧力ローラ35とで挟持されて搬送されながら熱と圧力で紙面上の複数色からなるトナー像を熱定着される。オイル塗布ローラ36は、定着動作開始前に熱定着ローラ34周面に離型性オイルを塗布すると共に、定着終了後の熱定着ローラ34に移転して残るトナーを除去する機能を有している。
【0016】
トナー像を熱定着されて定着ユニット33から外部に搬出される用紙Pは、切換フラップ38が図の実線で示すように上に回動しているときは、左排紙ローラ対39によって、左排紙口40からトナー像定着面を上にして外部に排出され、また、切換フラップ38が図の破線で示すように下に回動しているときは上に案内されて上排紙ローラ対41に搬送を引き継がれ、図13にも示した排紙ローラ対6によって排出部5上にトナー像定着面を下にして排出される。
【0017】
また、両面印刷用搬送ユニット9は、装置本体に対して着脱自在に構成されており、このプリンタ装置1によって両面印刷を行う際、装着されるユニットである。この両面印刷用搬送ユニット9には、内部に複数の逆搬送ローラ対42a〜42eが配設されている。
【0018】
用紙Pに、両面印刷を行う場合は、上記切換フラップ38によって一旦上方に用紙Pが途中まで排出され、例えば用紙の後端が上排紙ローラ対41に達したとき、用紙Pの搬送を停止し、さらに用紙Pを逆方向に搬送する。この制御によって、用紙Pは両面印刷用搬送ユニット9の用紙逆搬送路に搬入され、逆搬送ローラ対42a〜42eによって用紙Pが逆方向に送られ、給紙路26を介して反転し、第1面のトナー像定着面を下にしながら待機ローラ対27に給送される。この後、前述したように多色の印刷が繰り返されて、両面印刷が出来上がる。
【0019】
図15は、上記のように構成されて動作するプリンタ装置1における回路ブロック図である。図15に示すように回路ブロックは、インターフェイスコントローラ(以下I/Fコントローラという)43、プリンタコントローラ45、プリンタ印字部46、CPU47、ROM48、操作パネル49、EEPROM50で構成されている。
【0020】
ROM48には、システムプログラムが記憶され、CPU47は、このシステムプログラムに従って各部を制御して処理を行う。すなわち、I/Fコントローラ43は、ホスト機器から供給される印字データをビットマップデータに変換し、フレームメモリ44に展開する。フレームメモリ44は、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、ブラック(Bk)ごとに記憶エリアが設定されており、各色のデータが対応するエリアに展開される。
【0021】
フレームメモリ44に展開されたデータはプリンタコントローラ45に出力され、プリンタコントローラ45からプリンタ印字部46に出力される。プリンタ印字部46に出力されたマゼンダ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、ブラック(Bk)の各色のデータは、プリンタ印字部46のそれぞれ対応する図14に示した印字ヘッド18に供給される。
【0022】
ところで、上記の感光体キットC1は、感光体ドラム15が寿命に達すると新しい感光体キットC1と交換され、使い終わった感光体キットC1は廃棄される(又は製造工場に回収された場合は新しい正規の感光体ドラム15や、その他の痛んだ部材を新しい部材と交換して再生される場合もある)。
【0023】
また、現像キットC2も、内部のトナー21がちょうど無くなる頃に現像ローラ19やその他の組み込み部材が寿命に達するように設計されており、したがって、トナー21が無くなると新品の現像キットC2と交換され、使い終わった現像キットC2は廃棄される(又は製造工場に回収された場合は分解されて使用可能な部材と新しい部材と組み合わせて再生される場合もある)。
【0024】
このようなユニットは、通常ユーザ側で交換作業が可能なように構成されており、したがって、トナーを使い終わった現像キットC2などは、ユーザによって新品の現像キットC2との交換が行われる。
しかし、回復不可能な個所で用紙詰まりが生じた、あるいはトナーが未だ有るのに印刷状態が悪いなどの不具合が発生すると、ユーザによって、プリンタメーカ又はプリンタ販売店に、電話などで補修の要求が出される。そして、この要求に基づいて、プリンタメーカ又はプリンタ販売店のサービスマン又は営業マンがユーザのもとに出向いていき、先ず不具合の発生状態を検分し、その不具合を修復する。
【0025】
このとき、トナーが未だ有るのに印刷状態が悪く且つ現像キットC2以外の個所に不具合が見つからないような場合には、現像キットC2のメーカ側の責任であるとみなされ、自発的に又はユーザからの要求によって、現像キットC2を無償交換するなどのサービスが行われることもある。
【0026】
ところが、最近、上述したように使い終わったら廃棄される消耗品として構成されている現像キットを分解し、トナーを充填し、全体を組み立て直して再生し、これを再販する業者が現れてきた。以下に、再販業者によるトナーの再充填方法を説明する。
【0027】
図16(a) は、上述した従来の画像形成ユニット11〜14の斜視図であり、同図(b) は、その現像キットC2の内部を透視した図である。同図(b) に示すように、現像キットC2の内部には、図14に示したクリーナ16によって感光体ドラム15の表面から除去された廃トナーを回収する廃トナー回収袋51、この廃トナー回収袋51を支持しながら廃トナーを受け入れる廃トナー受入パイプ52、廃トナーの回収路を形成する回収パイプ53、この回収パイプ53内に配置され、その端部が廃トナー受入パイプ52内にまで延在して廃トナーを廃トナー回収袋51に送り込む搬送スクリュー54、廃トナー受入パイプ52内において搬送スクリュー54の端部に係合して回転し搬送スクリュー54を回転駆動する駆動シャフト55、及びそれらの下部には図14に示したトナー21や現像ローラ19等が配設されている。
【0028】
前述した印字(印刷)処理において、感光体ドラム15上に形成され、用紙Pに転写されたトナー21の中で、転写後もまだ感光体ドラム15上に残留するトナーがある。このようなトナーは、クリーナ16のクリーニングブレードにより感光体ドラム15の周面上より掻き落とされて廃トナーとなり、クリーナ16のケーシング内に落下する。
【0029】
この廃トナーは、クリーナ16のケーシングに連結されている特には図示しない廃トナー排出パイプにより搬送され、この搬送が現像キットC2側の回収パイプ53及び搬送スクリュー54からなる回収路に引き継がれて、廃トナー受入パイプ52に達する。廃トナー受入パイプ52に達した廃トナーは、廃トナー受入パイプ52の中央部の少なくとも一箇所に形成されている排出口から廃トナー回収袋51内に落下して堆積する。
【0030】
図17(a) は、上記の廃トナー回収袋51と、これを支持する廃トナー受入パイプ52と、これに搬送スクリュー54が合体して成る廃トナー回収部の構成状態を示す図であり、同図(b) は、その廃トナー受入パイプ52内における駆動シャフト55と搬送スクリュー54との係合状態を示す図である。尚、同図(a),(b) には、図16(b) に示した構成と同一の構成部分には図16(b) と同一の番号を付与して示している。
【0031】
同図(a) に示すように、搬送スクリュー54を駆動する駆動シャフト55は、現像キットC2の中心装置であるトナー容器56の、廃トナー受入パイプ52の一方の端部に位置する側面上部に設けられた軸受57に支持されている。この軸受57に支持されている駆動シャフト55の端部にはギヤ58が連結して固定されている。そして、駆動シャフト55とギヤ58との連結部と、軸受57との間にパッキング59が介装されており、これにより、廃トナー受入パイプ52の内部を外部から封止している。
【0032】
また、駆動シャフト55は、廃トナー受入パイプ52のほぼ中央で搬送スクリュー54に連結している。不図示のモータなどの駆動系によりギヤ58が駆動されると、駆動シャフト55を介して搬送スクリュー54が同図(b) に矢印dで示すように回転して廃トナーの搬送(回収)が開始される。
【0033】
同図(a) に示す廃トナー回収袋51内に体積している廃トナー21′は、搬送スクリュー54の回転による廃トナー21′の搬送開始によって、同図の矢印b及びcで示すように搬送されて、廃トナー受入パイプ52のほぼ中央から出口穴を介して排出され、廃トナー回収袋51のほぼ中央から堆積していく。廃トナー21′の回収が進むと、この廃トナー回収袋内の堆積は中央部からしだいに両側に広がっていく。
【0034】
このようにして、トナー容器56下方の図14に示した正常なトナー21が消費されてトナー容器56上部が空いていく他方で廃トナー回収袋51が、回収された廃トナー21′で膨らんでいく。
やがて、正常なトナー21が全て消費されて無くなってしまうタイミングで前述したように画像形成ユニットの寿命が尽きたことになる。これを再販業者が回収し、分解して、トナー容器56の廃トナー回収袋51内の廃トナー21′を取り除いて膨らんだ廃トナー回収袋51によって塞がっていた上部の空間を回復させた後、非純正のトナーを充填する。以下、上記の分解とトナー充填手順を説明する。
【0035】
図18(a) は、画像形成ユニット11(又は12〜14)を現像キットC2と感光体キットC1とに分離した状態を示す図であり、同図(b) は同図(a) の現像キットC2を矢印e方向から見た図である。同図(a) に示すように、現像キットC2は、トナー容器56とこの両側面を覆うサイドカバー60(60a、60b)があり、トナー容器56の内部には現像ローラ19の他、トナー供給ローラや、撹拌部材、厚さ規制ブレード、図17に示した廃トナー回収部が配置されている。サイドカバー60の下部にはこれと一体になって感光体キット支持枠60−1(60−1a、60−1b)が真横(図では斜め左下方向)に突設されており、その突設両端部に係合する前部ステー61によって幅決めされている。
【0036】
現像キットC2と感光体キットC1との分離では、現像キットC2の一方のサイドカバー60aの感光体キット支持枠60−1aに設けられている固定レバー62を上に引き起こすことによって、感光体キットC1を同図aの矢印fで示すように、容易に現像キットC2から取り外すことができる。
【0037】
サイドカバー60の側面には、同図(b) に示すように、それぞれ上部から下部にかけて順次3個のねじ63、64及び65がねじ込まれている。上方の2個のねじ63及び64は、トナー容器56を固定しており、下部の1個のねじ65は前部ステー61を固定している。これら3個のねじ63、64及び65をプラスドライバを用いて、ねじ込みの反対方向に回して取り外せば現像キットC2全体がほぼ分解される。
【0038】
図19は、上記のように3個のねじ63、64及び65を取り外して、トナー容器56及び前部ステー61からサイドカバー60a及び60bを分離した状態を示す斜視図である。同図には、図16〜図18に示した構成と同一構成部分には図16〜図18と同一の番号を付与して示している。同図に示すように、トナー容器56の図では左側となる側面上部には、図17(a) に示した駆動シャフト55のギヤ58が配置され、その近傍やや下にトナーキャップ66が配設されている。
【0039】
尚、トナー容器56は、工場組立て時においては、上部カバー56aとトナーホッパー56bとに分かれている2つの部材を中央部で合体させ溶融によって接合して一体化したものであり、組立て後はこれ以上分解することはできない。工場組立て時においては、上記のように上部カバー56aとトナーホッパー56bとを一体に接合した後に、トナーキャップ66の係合口からトナーをトナーホッパー56bに充填して、トナーキャップ66を係合口にはめ込んで、図18(a),(b) に示したとは逆順に組み立てて画像形成ユニット11〜14を完成させている。
【0040】
このようにして、図19に示したところまで分解すると、この後は再販業者によるトナーの再充填は容易となる。
図20(a),(b) は、トナー再充填の前段の手順を示す図である。同図(a),(b) は、図17(a) に示した廃トナー21′を廃トナー回収袋51から取り出す方法を示している。尚、同図(a),(b) には、図17に示した構成と同一の構成部分には図17と同一の番号を付与して示している。同図(a) の矢印gに示すように、先ず廃トナー受入パイプ52の端部開口部となっている廃トナー受け入れ口52−1に嵌合していた回収パイプ53を取り外す。これによって外部に露出した搬送スクリュー54を手に持って回転しないように押えて同図(a) に矢印hで示すように外側方向に引きながら、ギヤ58を他方の手の指先でつまんで駆動方向と逆方向に回転させると駆動シャフト55が駆動方向と逆方向に回転する。
【0041】
図17(b) に示したように、駆動シャフト55と搬送スクリュー54との係合は、駆動シャフト55が駆動方向に回転したとき外れないように係止しているだけであり、駆動シャフト55が駆動方向と逆方向に回転すると容易に係合が解除されるようになっている。そして、搬送スクリュー54が駆動シャフト55に押し付けられているときは、係合が外れていても、一旦駆動シャフト55が駆動方向に回転を始めれば係合が行われるようになっている。上記のように、搬送スクリュー54が外側方向に引かれているときは、駆動シャフト55との係合が外れた搬送スクリュー54は、廃トナー受入パイプ52から容易に外部に抜き出すことができる。
【0042】
そして、上述した廃トナー回収袋51内の廃棄トナー21′を抜き取るために、同図(b) に示すように、搬送スクリュー54を一旦抜き取った廃トナー受入パイプ52の廃トナー受け入れ口52−1に、掃除機などの吸引部材67を装着し、所定の吸引力により吸引する。この場合、廃トナー受入パイプ52の他方の端部から空気が漏れるので、この方法のように吸引しても極度な減圧とはならない。また、廃トナー21′は粉体で軽いので、この方法により容易に掃除機などに吸引できる。このように廃トナー21′で満杯であった廃トナー回収袋51が空になって再生される。
【0043】
図21(a),(b),(c) は、トナー再充填の後段の手順を示す図である。同図(a) は、図19に示したトナー容器56のトナーキャップ66の部分の断面を示している。トナーキャップ66は、不正なトナーの充填が出来ないように、トナー容器56のトナー充填口に容易に取れないように接着されている。
【0044】
ところが、再販業者は、同図(b) に示すように、容易には取れないトナーキャップ66をその状態のまま、ドリル68を用いて孔を開ける。そして、その開けた孔からトナーを充填する。トナー充填後は、同図(c) に示すように、ドリル68で開けた孔の直径jに丁度一致するような大きさに予め造成してあるキャップ69を嵌め込んで固定する。
【0045】
【発明が解決しようとする課題】
通常、トナーはトナー樹脂と種々の添加剤から構成され、自社の画像形成装置の特性に適合するように樹脂組成や添加剤の配合が最適に処方されている。例えば添加剤としては、特性改善を目的にシリカの微粉体が添加されており、その微妙な粒径や添加量が画像品質に影響する。
【0046】
他方、純正トナーでない不正トナーの場合、純正トナーの分析によってある程度類似のトナーとはしているものの、その処方が少なからず異なることになる。そのように、メーカーの純正品とは特性が一致したものではない上記のような再販業者が充填するトナーで再生した消耗品を用いた場合、樹脂組成や添加剤の違いに起因して、例えば凝集シリカによる現像ローラ傷の発生やシリカ自体が現像ローラにコートされて現像ローラ特性の劣化を来し、形成された画像の品質が著しく低下したり、あるいはトナーの飛散、定着ローラの汚れ等の画像形成装置本体への悪影響を与える不具合を生じる虞が多分に存在した。
【0047】
また、廃トナー回収袋には、その現像キットの使用トナーだけが回収されているわけではなく、カラー印刷時にカラートナーを重ね転写された用紙側から感光体ドラムに転移したトナーも含まれている。つまり用紙搬送方向下流側の現像キットであるほど他の現像キットの色のトナーが廃トナーとして混入している割合が高い。つまりカラー混在の廃トナーとなっている場合が多い。
【0048】
そして、前述したように、廃トナー回収袋を新品と交換するのでは無く、廃トナー回収袋からやや離れた位置で単に吸引して取り出しただけであるから、廃トナー回収袋から完全に排出されたわけではなく、それどころか、そのような吸引によって、トナー容器内に廃トナーの一部が飛散することも稀ではない。この飛散したカラー混在の廃トナーと新たに充填された再販トナーとが混ざり合い、カラー印刷の際に正規の色合いが再現されにくくなるという問題も発生する。
【0049】
そして、このような不具合が発生すると、上記のように補修の要求が出され、サービスマン又は営業マンがユーザのもとに出向いて不具合の発生状態を検分することになる。しかし、現像キットそのものは純正品であって模造品ではないため、外観からでは再生品であるかどうかはわからない。
【0050】
また、内部のトナーが再販業者による充填トナーであるか否かは、サービスマン又は営業マンが補修現場で直ちに判別できるようなものでなく、会社に持ち帰って、会社の研究室などに依頼して調べさせてみないとわからない。
しかし、このような再販業者による充填トナーでの不具合が頻発するようになると、上述した無償交換のサービスの回数も多くなり、サービスマンや営業マンからの不満が増大する。
【0051】
また、そればかりでなく、たとえ交換した現像キットのトナーが再販業者による充填品であると判明しても、その発生した不具合が、再販された現像キットによるものか、又は画像形成装置本体側による不具合かの判断が極めてつけにくくなる。
【0052】
このように、不具合の原因を明確に特定できないと、不具合発生の責任が曖昧となるばかりでなく、発生した不具合を装置の改良・改善のために役立てることが出来ない。装置の改良・改善ができないと、同様の不具合が将来も頻発する虞がある。
【0053】
そしてこのような場合、結果的には再生した消耗品ユニット(上記の例では現像キット)による不具合ではなく画像形成装置本体側に起因する不具合であるとユーザに誤認される場合が多く、これが画像形成装置メーカーのイメージダウンにも繋がるという問題を生じている。
【0054】
本発明の課題は、上記従来の実情に鑑み、内部のトナーが消費されてトナー残量無しとなって現像キットの寿命が尽きた後における不適切なトナーの再充填を無効又は防止する現像キットを提供することである。
【0055】
【課題を解決するための手段】
発明の現像キットは、少なくとも現像ローラと充填されたトナーに埋没して配置された供給ローラ及び撹拌部材とを内部に備えたトナー容器を有する現像キットであって、上記トナー容器に設けられ該トナー容器にトナーを充填するためのトナー充填口と、該トナー充填口を外部から封止するキャップと、該キャップにより封止された内部側において該キャップにより安定的に支持され該キャップが上記トナー充填口から取り外されると上記キャップによる安定的支持を解除されて封止されていた内部側下方に落下すべく形成された被支持装置と、を有して構成される。
【0063】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
図1は、第1の実施の形態における現像キットを用いた画像形成ユニットの側断面を示す図である。同図に示す画像形成ユニット70は、図13及び図14に示したプリンタ装置1と同様な内部構造の画像形成装置に着脱交換自在に装着される画像形成ユニットである。図1に示す画像形成ユニット70は、図14の場合を例にとると図面の向う側から見た側断面図である。
【0064】
図1に示すように、画像形成ユニット70は、現像キット71と感光体キット72とが一体に組み付けられて構成されている。
一方の現像キット71のトナー容器は、中央部から上下に分かれる上部カバー73と下部のトナーホッパー74の2つの部品からなり、この2つの部品が中央で接着されて構成されている。
【0065】
上部カバー73内には、図16(b) 及び図17で説明したと同様の構成の廃トナー回収袋75、これを支持する廃トナー受入パイプ76、詳しくは後述するが係合部の構成が図16(b) 及び図17で説明した構成と異なる駆動シャフト77と搬送スクリュー78が配置されている。そして、廃トナー回収袋75内には廃トナー79′が使用に応じて堆積してくる。
【0066】
また、トナーホッパー74内には、下部開口部に現像ローラ81が配設され、この現像ローラ81の上方内側の周面にはドクターブレード82が摺接し、現像ローラ81の下方内側の周面には供給ローラ83が圧接している。これらの上方には充填されてから使用によってやや減少している状態のトナー79が滞留している。このトナー79に埋没するように撹拌部材84が配置されている。
【0067】
この現像キット71の図の手前側と向う側の両側面には後述するサイドカバーが設けられており、そのサイドカバーの下部突設部の先端に前部ステー85がねじ止めされて固定されている。
感光体キット72は、図18(a) に示したものと同様に、現像キット71と離合自在であり、感光体ドラム86を中心に、ユニットケーシング87と一体なクリーニング部88、ユニットカバー89に支持された帯電ブラシ91が感光体ドラム86の周面に摺接して配設されている。クリーニング部88にはクリーニングブレード92と廃トナー搬出パイプ93が配置されている。クリーニングブレード92は、その先端を感光体ドラム86の周面に摺接させて、感光体ドラム86上の残留トナーを廃トナーとして掻きとって落とし、廃トナー搬出パイプ93は、その掻き落とされた廃トナーを現像キット71側の搬送パイプに引き渡す。
【0068】
また、ユニットケーシング87にはドラムカバー94が回動自在に配設されている。ドラムカバー94は、感光体キット72が図18(a) に示したように現像キット71から取り外されるとき、外部に露出する感光体ドラム86の周面を保護するために、下方に回動する。
【0069】
また、ユニットカバー89の感光体ドラム86の上部に対応する位置に印字ヘッドの先端が嵌入する印字ヘッド係合溝95が形成されている。感光体キット72は、感光体ドラム86のドラム軸96が画像形成ユニット70のサイドカバーの下部突設部の軸受けに支持されることによって位置決めされて現像キット71に組み付けられて一体化し全体として画像形成ユニット70を構成する。
【0070】
この画像形成ユニット70及びこの画像形成ユニット70が装着される不図示の画像形成装置による画像形成に関わる動作は、図14で説明したプリンタ装置1による画像形成に関わる動作と全く同一である。
図2(a) は、上記画像形成ユニット70の両側面に配設されるサイドカバーを示す図であり、同図(b) は、そのサイドカバーを取り外した現像キット71の上部カバー73とトナーホッパー74からなるトナー容器の一方の側面を示す図である。
【0071】
同図(a) に示すサイドカバー97には、現像キット71の同図(b) に示すトナー容器に固定するための特殊な構造のねじ98及び99が取り付けられているが、これについては後述する。また、同図(b) に示すトナー容器の上部カバー73に取り付けられているトナー充填口の封止キャップ100も特殊な構造を有している。
【0072】
図3(a) は、上記封止キャップ100を側面から見た断面図であり、同図(b) は、その分解図、同図(c) は、その分解部品それぞれの平面図である。同図(a) に示す封止キャップ100は、同図(b),(c) に示すキャップ部101と被支持部材102の2個の部品が合体したものである。
【0073】
一方のキャップ部101は、トナー充填口に嵌入して係止する筒蓋状の係合部103と、この係合部103の底部裏面(図では左方を向く面)から直角に突設された3個の係止爪104と、これらの係止爪104の間に位置して形成されたストッパ105とを備えている。
【0074】
他方の被支持部材102は、基部106の一方の端部(図では右方の端部)に形成されたフランジ部107と、このフランジ部107の周囲からやや末広状に張り出す3個の可撓爪108と、これらの可撓爪108の根元に穿設された係止孔109を備えている。
【0075】
封止キャップ100に対し、被支持部材102を、同図(b) の矢印kで示すように押し込むと、被支持部材102の係止孔109が封止キャップ100の係止爪104の先端部に外嵌すると共に被支持部材102のフランジ部107が封止キャップ100のストッパ105に当接して、封止キャップ100に被支持部材102が係止して合体する。これにより、同図(a) に示す封止キャップ100が形成される。
【0076】
図4(a),(b) は、上記の封止キャップ100の使用方法を示す図である。同図(a) に示すように、封止キャップ100の被支持部材102の可撓爪108の根元は、上部カバー73のトナー充填口73−1の内径mよりもやや内側になっているが、可撓爪108の末広に張り出す先端はトナー充填口73−1の内径mよりも大きく広がっている。
【0077】
しかし、可撓爪108は、その可撓性により現状よりも更に曲がる自由度を持っているから、この封止キャップ100を同図(a) の矢印nで示すように、やや強くトナー充填口73−1に押し込むと、可撓爪108が内側に曲がってトナー充填口73−1の内壁に摺接しながら進入して、トナー充填口73−1を貫通する。そして、同図(b) に示すように、キャップ部101の係合部103が完全にトナー充填口73−1に係合したとき、被支持部材102は、上部カバー73すなわちトナー容器の内部において、キャップ部101によって安定的に支持されている。また、この状態で、被支持部材102の可撓爪108は、その可撓性により元の末広がりに張り出す状態に戻って、その先端は、トナー充填口73−1の同図(a) に示す内径mよりも大きく広がって、トナー充填口73−1近傍のトナー容器の内壁面に対向している。
【0078】
図5(a),(b) は、上記のように封止キャップ100によってトナー充填口73−1を封止されたトナー容器に、正式の手順を経ない不適切な方法でトナーを充填した場合の不具合を示す図である。同図(a) に示すように、封止キャップ100を取り外そうとすると、キャップ部101は、トナー充填口73−1に嵌入しているだけであるから外部方向に進出してくる。しかし、トナー容器内部でキャップ部101に支持されている被支持部材102は、可撓爪108の先端がトナー充填口73−1近傍のトナー容器の内壁面に当接して、それ以上の移動を規制する。
【0079】
更に力を同図(a) の矢印pで示す方向に加えて、キャップ部101を同図(a) の二点鎖線で示すようにトナー充填口73−1から取り外すと、被支持部材102は、同図(a) の二点鎖線で示すようにキャップ部101との係合を外れて、矢印qで示すように、トナー容器の内部下方に落下していく。尚、このように被支持部材102がキャップ部101との係合を外れて落下する状態となることは、キャップ部101を外さずに、図21(b) に示したようにドリルで孔を開けた場合も同様である。
【0080】
この後、図5(b) に示すように、現像キット71に再販トナー110を充填したとしても、内部下方に落下している被支持部材102が、矢印r方向に回転する撹拌部材84と複雑に絡み合って撹拌部材84の回転を阻害する。すなわち、この現像キット71を使用することは、もはや不可能となる。
【0081】
図6(a) 〜(d) は、第2の実施の形態における現像キットのトナー充填口に用いられる封止キャップと、この封止キャップに支持される被支持装置を示す図である。同図(a) は左に封止キャップの頭部外面を示し、右にその封止キャップの側面を示している。同図(a) に示すように、封止キャップ111は、頭部112の外面には、マイナスドライバに係合できるドライバ溝113が形成されており、外周近傍の所定の位置に黒丸マーク114(このマークの色や形状はどのような色又は形状であっても良い)が設けられている。また、裏面には、同図(a) の右方の図に示すように、支持板115が突設され、この支持板115には所定の位置に支持係合孔116が形成されている。この支持係合孔116の直径は、およそ2mm強の大きさである。
【0082】
この封止キャップ111を、同図(b) の左方の図に示すように、現像キット71のトナー充填口に嵌入させ、黒丸マーク114を現像キット71本体側に設けられている黒三角マーク117(このマークの色や形状もどのような色又は形状であっても良い)の位置に一致するように位置決めして固定すると、同図(b) の右方の図に示すように、現像キット71の正面に予め設けられている差込孔118が、封止キャップ111の支持板115に設けられている支持係合孔116と、位置が一致する。
【0083】
同図(c) は、上記の差込孔118から内部に挿入されて支持係合孔116に支持される送受信装置を示す正面図と側面図である。同図(c) に示す送受信装置119は、ガラス又はプラスチック製の直径およそ2mmの筒状カバー121と、この筒状カバー121内に封止された起電力用コイル122aと送受信用コイル122b、これらのコイルに配線で接続されたフレキシブル回路基板123、このフレキシブル回路基板123上に搭載されたEEPROM(electrically erasable programmable ROM)124からなる。
【0084】
この送受信装置119を、現像キット71の差込孔118から挿入し、更に送受信装置119の後端面125が差込孔118の面に一致するところまで差し込んで、送受信装置119の先端が封止キャップ111の支持板115に設けられている支持係合孔116を貫通して封止キャップ111に支持されるように設定した後、予め塗布してある接着剤を乾燥させて、送受信装置119を現像キット71及び封止キャップ111間に固定する。
【0085】
以下に、このシステムの作用を説明する。上述したように送受信装置119の外形は直径2mm程度のガラス又はプラスチック製であり、曲げなどの応力がかかると容易に破壊されて機能を喪失してしまう性質を持っている。
親機である画像形成装置の画像形成ユニット装着部において、上記の送受信装置119の位置する近傍には、起電力用コイル122aに起電力を発生させるためのコイルが配設されており、このコイルに親機から所定の電流を印加することにより起電力用コイル122aに電力が生じ、この電力によりEEPROM124が駆動され、また、送受信用コイル122bによる送受信用の電力が供給される。
【0086】
EEPROM124が起動すると、まず親機は、数秒後に送受信装置119に対し機能しているかどうかの確認を行うため、デバイスIDの送受信を行い、正常な受信が可能かどうかの確認を行う。正常な受信が可能であることが確認されると、親機からの情報提供の命令が送信され、この命令に対応して、送受信装置119から、EEPROM124に記憶されている現在のトナー残量、プリント枚数、経過時間等の情報が無線を利用して送信される。
【0087】
上記の印刷枚数、トナー残量、経過時間等の情報は、画像形成ユニット70による印刷が行われるたびに、親機から送受信装置119に送信され、EEPROM124に記憶される情報が常に更新される。
そして、トナー79が消費されて空になると、親機は印刷動作を中断又は最後まで印刷して、EEPROM124に、トナー79が空になったという特定情報を送信する。この特定情報がEEPROM124に一旦書き込まれると、専用の治具を用いて所定のフォーマットで書き直してからでないと、EEPROM124を駆動することは出来ないから、たとえ再販トナーを充填したとしても、この画像形成ユニットは使用できない。
【0088】
また、再販業者等がEEPROM124の書き直しフォーマットを知っていてEEPROM124を書き換えるために、送受信装置119を取り出そうとしても、封止キャップ111をねじったり引き抜いたりすれば、封止キャップ111の支持板115も同時にねじられ又は引き抜かれるので、この支持板115の支持係合孔116に先端が挿通されて支持されている送受信装置119は破壊される。すなわち、EEPROM124の書き換えはできない。
【0089】
封止キャップ111だけを破壊して、支持板115が残るようにしようとしても、封止キャップ111と支持板115の両方また少なくとも封止キャップ111を金属製にすれば、封止キャップ111を破壊したとき必ず支持板115を介して送受信装置119に強力な応力が発生し、結局は送受信装置119が破壊されるから、再販トナーを再充填しても、この画像形成ユニットは使用することができない。
【0090】
上記の例では、送受信装置119を封止キャップ111で支持するようにしているが、封止キャップ111とは関係なく、画像形成ユニットの樹脂製の匡体を成型する際に、匡体内部に一体に埋め込むようにしても良い。その場合は、画像形成ユニット側の送受信装置の構成を更に簡単な構成にすることができる。これを第3の実施の形態として以下に説明する。
【0091】
図7(a) は、第3の実施に形態における現像キットに設けられる埋め込み式の送受信装置と、画像形成ユニットが装着される親機側の送受信部の構成を示す図であり、同図(b) は、このシステムに関わる親機の動作を示すフローチャートである。
【0092】
同図(a) に示すように、本例では画像形成ユニットの現像キット71には、匡体の外形成型時に匡体と一体に成型された樹脂モールド内に、ヒューズ126と1次側インダクタ127が、親機130側と接続する2つの接点間に直列に接続されて埋設されている。このような埋設構造でるから、外部からの改造等は不可能である。
【0093】
親機130側の接点には親機130側の発信回路128と溶断回路129が接続されている。また、親機130側には、上記の1次側インダクタ127に近接する位置に2次側インダクタ131が配置されており、この2次側インダクタ131には、ダイオード132、及び増幅器133が並列に接続されている。増幅器133の出力側にはLPF(ローパスフィルタ)134が接続されており、このLPF134からは、「1」又は「0」の信号が出力される。
【0094】
上記の2次側インダクタ131は、1次側インダクタ127と電磁結合されており、1次側インダクタ127の発振に誘起されて所定周波数の電圧を発生する。ダイオード132は、2次側インダクタ131から発振される電圧の負電圧を除去する。増幅器133は、その後の電圧を増幅してLPF134に出力する。LPF134は、ダイオード132によっては完全に整流できていない電圧波形をフィルタリングし、1次側インダクタ127によって2次側インダクタ131が誘起されたとき「1」を出力し、2次側インダクタ131が誘起されていないとき「0」を出力する。これらの出力は親機130の不図示の制御部に送信される。
【0095】
親機130の制御部は、同図(b) に示すように、現像キット71が装着されているか否かを判別する(S1)。この処理では、親機130のユニット装着部に装着された画像形成ユニットに、現像キットが正しく装着されているか否かを判別する処理である。
【0096】
そして、現像キットが正しく装着されていれば(S1がY)、LPF134からの出力が「1」となっている否かを判別する(S2)。この処理では、親機130の制御部は、先ず、現像キット71の1次側インダクタ127を発振させるべく発振回路128を駆動する。ヒューズ126が溶断されていなければ、1次側インダクタ127が発振し、これにより2次側インダクタ131が誘起されて、LPF134からは「1」が出力される。
【0097】
このようにLPF134から「1」が出力されていることを検知したときは(S2がY)、印刷可能状態に装置本体を設定する(S4)。これにより、親機130の使用者からの指示によって印刷が進行する。そして、制御部は、トナーセンサ等によって、又は印刷枚数等によって、トナー残量を監視し(S5)、トナーの残量があれば(S5がN)、S4及びS5の処理を繰り返す。
【0098】
そして、監視処理S5でトナー残量なしが確認されたときは(S5がY)、トナーが無くなったことを報知すると共に印刷が出来ないことを報知する処理を行い(S6)、更に続いて溶断回路129を駆動してヒューズ溶断電流を発生させて、現像キット71のヒューズ126を溶断する(S7)。
【0099】
この後、再び処理S1に戻って、現像キット71が装着されているか否かを判別する。そして、例えばヒューズ126が溶断されている現像キット71に再販トナー等が充填されてユニット装着部に装着されたとき、S2の判別では、親機130が発振回路128を駆動しても、現像キット71側のヒューズ126が溶断されているため、1次側インダクタ127は発振しない。したがって、2次側インダクタ131が誘起されない。つまり、LPF134からは「0」が出力される(S2がN)。
【0100】
これにより、親機130の制御部は、親機130の使用者に、例えば不正な現像キットが装着されたことを警告するメッセージ等を報知すると共に印刷が出来ない旨のメッセージを報知する処理を行って(S8)、処理を終了する。この処理の終了では、例えば装置本体が停止する。
【0101】
このように、工場で充填された正規のトナーが消費されてトナー残量なしとなり、寿命の尽きた現像キット71に、不適切な方法でトナーを充填しても、その現像キット71は、もはや使用できないようになる。
尚、上記の第1〜第3の実施の形態では、全て、現像キットにトナーを充填してもその現像キットを使用することが出来ず結局トナーの充填が無効になるようにしたものであるが、次に、トナーの再充填を行う前段の手順であるサイドカバー97を現像キット71から取り外すことを不可能にする実施の形態について説明する。
【0102】
図8(a) は、第4の実施の形態における現像キットの主要部の断面図であり、同図(b) 〜(d) は、そのサイドカバーの固定に使用されるねじの構造を示す図である。同図(a) に示すように、現像キット71の両側面にそれぞれ配置されて固定されるサイドカバー97には、その固定用に、図2(a) に示した2本のねじ98及び99が使用されている。これらのねじ98及び99は、ねじ込み方向にのみ、ねじ込みが有効なワンウエイネジである。
【0103】
図8(b) は、そのねじ98(又は99、以下同様)のみを取り出して拡大して示す側面図であり、同図(c) は、その頭部を同図(b) の矢印s方向に見た図、同図(d) は、同図(c) のA−A′矢視断面図である。同図(b) 〜(d) に示すねじ98は、マイナスドライバ用の溝135が形成されているが、マイナスドライバの先端のねじり(先端の回転)に対して有効な溝135の溝山のドライバとの当接面136は、中央部の円柱状の切り欠き部137からねじ98のねじ込み方向である右回しに対して利く方向の端部側までにしか形成されておらず、ねじ98の抜き取り方向である左回し方向に利く方向の端部側までの溝山には傾斜面138が形成されている。
【0104】
これにより、このねじ98は、マイナスドライバを用いてねじ込むことは出来るが、一旦ねじ込んで締めた後は、マイナスドライバで抜き取り方向に、つまり左回し方向にねじっても、マイナスドライバの先端が溝山の傾斜面138に乗り上げて溝135から外れてしまい、ねじ98を抜き取り方向に回すことができない。
【0105】
すなわち、ねじ98によって現像キット71に一旦固定されたサイドカバー97は、ねじ固定部を破壊しない限りは現像キット71から取り外すことは出来ない。これにより、現像キット71の図4及び図5に示したトナー充填口73−1はサイドカバー97によって外部から閉鎖されたままとなり、現像キット71に対する不適切なトナーの再充填を防止することができる。
【0106】
図9(a),(b),(c) は、第5の実施の形態における現像キットのサイドカバーの固定に使用されるねじの構造を示す図である。同図(a) は上に平面図、下に側面図を示しており、同図(b) は断面図を示しており、同図(c) はその分解図を示している。
【0107】
同図(a),(b),(c) に示すように、ねじ139は、外ねじ140と、内ねじ141と、Cリング142とから成る。外ねじ140は、上は開口し下に底の付いた筒体143と、この筒体143の底の中央に設けられた孔144と、筒体143の外部周面に形成されたねじ山145とを有している。
【0108】
他方の内ねじ141は、上記の外ねじ140の底の孔144を貫通して外部に突出するねじ山部分146と外ねじ140の筒体143の内部に残留する頭部147と、この頭部147とねじ山部分146との間の周面を取り巻いて形成されたCリング係合溝148とを有している。
【0109】
そして、Cリング142は、外ねじ140の底の外面149において内ねじ141のCリング係合溝148に嵌入している。
この組み上がり形状において、ねじ139は、同図(a),(b) に示すように、外ねじ140の筒体143の内壁と内ねじ141の頭部147との間に、特殊な所定形状の間隙150が形成される。
【0110】
図10は、上記ねじ139の使用形態を示すサイドカバーの上方かた見た断面図である。先ずサイドカバー97のねじ受け孔151に、ねじ139を差し込み、図9(a),(b) に示した所定形状の間隙150に嵌入する専用ドライバにより外ねじ140と内ねじ141とを同時に回転させながらねじ込んでいく。すると図10に示すように、外ねじ140はサイドカバー97のねじ受け孔にねじ込まれ、内ねじ141は現像キット71のカバー取り付け面のねじ孔にねじ込まれる。
【0111】
専用ドライバは組立て工場又は保守要員においてのみ使用されるものであり、図10のようにねじ止めして専用ドライバを引き抜いた後は、外ねじ140と内ねじ141とを同時に回転させることはできない。例えば、ラジオペンチのような先の細いペンチを用い、内ねじ141だけを回転させて抜き出そうとしても、外ねじ140の底の下面でCリング142が内ねじ141のCリング係合溝148に嵌入しているため、内ねじ141だけの抜き出しは禁止される。また、何らかの方法で外ねじ140を回転させて取り外そうとしても、外ねじ140の底が内ねじ141の頭147に上から押さえられているために外ねじ140だけの抜き出しは禁止される。
【0112】
これにより、サイドカバー97を現像キット71のトナー充填口のある面から取り外すことは出来ず、したがって、再販トナーの充填が禁止される。
図11(a),(b),(c) は、第6の実施の形態における現像キットの廃トナー回収部の構成を示す図である。同図(a) は、図17(a) に示した廃トナー回収部の構成と、駆動シャフトと搬送スクリューの係合方式が異なる点を除いて、他の構成は同一であるので、図11(a) では説明に必要な部分にのみ新たな番号を付与して示している。
【0113】
同図(a) に示すように、廃トナー受入パイプ153の内部のほぼ中央部154で、駆動シャフト155の駆動端と搬送スクリュー156の搬送終端部とが連結されている。同図(b) は、その連結部を、廃トナー受入パイプ153の横半分を切り欠いて横から見た図(同図(a) を明瞭に示した図)であり、同図(c) は、その連結部を、廃トナー受入パイプ153の上半分を切り欠いて上から見た図である。
【0114】
同図(b),(c) に示すように、搬送スクリュー156の搬送終端部の先端156−1は、駆動シャフト155の駆動端に沿って真っ直ぐに延び出し、更にその先端に曲がり部156−2が形成されている。曲がり部156−2は駆動シャフト155の軸側に曲げられている。この曲がり部156−2は、これに対応して駆動シャフト155の駆動端に設けられている溝155−1に嵌入している。搬送スクリュー156の上記真っ直ぐに延び出す先端156−1には、同図(b) の図の向う側(同図(c) で上側)から駆動シャフト155の駆動係合片155−2が当接している。
【0115】
駆動シャフト155は、同図(b),(c) に示す矢印wで示す廃トナー搬送方向に見て反時計回り方向に回転する。これにより搬送スクリュー156の先端156−1が駆動シャフト155の駆動係合片155−2に押されて、搬送スクリュー156全体が反時計回り方向に回転する。これにより廃トナーが矢印w方向に搬送されてくる。
【0116】
ところで、本例の現像キットを図19に示したように分解し、図20(a) に示した搬送スクリュー54のように廃トナー受入パイプ52から抜き出そうとしても、本例の場合は、図11(b),(c) に示すように、搬送スクリュー156の先端156−1の曲がり部156−2が駆動シャフト155の溝155−1に嵌入しているので、搬送スクリュー156を廃トナー受入パイプ153から引き抜くことが出来ない。
【0117】
したがって、廃トナー受入パイプ153の廃トナー受け入れ口に、図20(b) に示したように掃除機などの吸引部材を装着して廃トナーを吸引して廃トナー回収袋から外部に取り出すことができない。廃トナー回収袋から廃トナーを外部に取り出すことができないと、廃トナー回収袋が廃トナーで膨らんだままとなり、現像キットに再販トナーを充填したくても充填することができない。すなわち、再販トナーの充填が間接的に禁止される。
【0118】
ところで、一般に、上記のような現像キット71と一体に組み込まれて図1に示したような画像形成ユニット70を構成する感光体キット72においては、その寿命管理は、概ね用紙20000枚の印刷を行ったところでまでに設定されている。そして、印刷枚数の計数値が「20000」に達すると、使用者に対して感光体キット72を交換するように報知するようになっている。
【0119】
ところが、例えば航空機などの耐用年数にもあるように、一般に機械類の寿命として設定されている耐用期間は、限界まで使用した場合に生じる危険を避けるために余裕を見込んで設定されている。したがって、使用者によっては、交換を報知されたからといって直ちに交換することなく、そのまま使用し続ける場合も多々ある。しかし、上記の余裕には必然的に大きなばらつきが含まれているから、交換報知後も使用を続けると、使用中に不具合が急激に発生することも考えられ、交換報知後の使用継続は決して好ましいものではない。しかし、それであるからといって、強制的に使用を禁止する処置をとるようにするのは、見た目にはまだ使用が可能である状態で強制的に使用が禁止されるのであるから使用者には不快感を与えることになる。
【0120】
そこで、感光体キット72が、設定されている耐用期間を経過した場合には、使用者が不快を感じることなく極く自然な気持ちで交換に応じることができるようにして、交換報知後の使用継続によって不測の事態が起こる可能性を事前に抑止することが必要である。以下、これを実現した画像形成ユニットを第7の実施の形態として説明する。
【0121】
図12は、第7の実施の形態としての画像形成装置における耐用期間終了後の感光体キットを使用者に交換してもらうための処理方法を説明する図である。同図は横軸に用紙の印字(印刷)枚数を示し、縦軸に、図1に示した感光体ドラム86に静電潜像を形成する不図示の画像形成装置本体側の印字ヘッド(図14の印字ヘッド18参照)の光出力値(光量)を示している。上記の印字枚数は画像形成装置本体側の制御部によって計数されており、また上記の光出力値(光量)は、同じく画像形成装置本体側の制御部からの印字エンジン部への制御によって実現される。
【0122】
図12に示すように、印字枚数20000枚までは100%の光量で静電潜像を形成する。これにより、印字枚数20000枚までは正常な濃度の画像が用紙に印字(印刷)される。
そして、感光体キットの寿命である印字枚数20000枚を越えた後は、印字ヘッドに印加する電圧を徐々に下げて例えば印字枚数21000枚で電圧がゼロになるように制御する。これにより、印字枚数20000枚を越えた後は、印字ヘッドの出力光量が次に続く1000枚目でゼロになるように直線的に減少していくので、それに応じて印字される画像の濃度が徐々に薄くなり、使用者には視覚的に感光体キットの寿命が限界に近づいていると認識されるようになり、交換を促す報知が本物であると認識できるようになる。これによって、無理なく自然な形で感光体キットの交換が行われるようになる。
【0123】
尚、画像の濃度を徐々に下げるには、印字ヘッドへ印加する電圧に限ることなく、現像ローラ81に印加する現像バイアス、供給ローラ83に印加する供給バイアス、あるいはドクターブレード82に印加するドクターバイアスなどを徐々に下げていくようにしてもよい。
【0124】
尚、上記第1〜第5の実施の形態では、現像キットを、図13及び図14に示したと同様のタンデム型の画像形成装置に装着される図1に示した画像形成ユニット70に組み付けられる現像キット71として説明しているが、これに限ることなく、内部にトナーを収容して工場組立時用のトナー充填口を備えた現像キットであれば、どのような形態の画像形成装置に使用される現像キットにも適用可能である。
【0125】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の第1の実施形態によれば、現像キットのトナー充填口のキャップに被支持装置を支持させ、キャップが外されたとき内部に落下して現像キットの動作を止めるので、不適切なトナーの再充填を無効にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態における現像キットを用いた画像形成ユニットの側断面を示す図である。
【図2】 (a) は第1の実施の形態における画像形成ユニットの両側面に配設されるサイドカバーを示す図、(b) はサイドカバーを取り外した現像キットの上部カバーとトナーホッパーからなるトナー容器の一方の側面を示す図である。
【図3】 (a) は第1の実施の形態における封止キャップを側面から見た断面図、(b) はその分解図、(c) はその分解部品それぞれの平面図である。
【図4】 (a),(b) は第1の実施の形態における封止キャップの使用方法を示す図である。
【図5】 (a),(b) は第1の実施の形態における封止キャップにてトナー充填口を封止されたトナー容器に正式の手順を経ない不適切な方法でトナーを充填した場合の不具合を示す図である。
【図6】 (a) 〜(d) は第2の実施の形態における現像キットのトナー充填口に用いられる封止キャップとこの封止キャップに支持される被支持装置を示す図である。
【図7】 (a) は第3の実施に形態における現像キットに設けられる埋め込み式の送受信装置と画像形成ユニットが装着される親機側の送受信部の構成を示す図、(b) はそのシステムに関わる親機の動作を示すフローチャートである。
【図8】 (a) は第4の実施の形態における現像キットの主要部の断面図、(b) 〜(d) はそのサイドカバーの固定に使用されるねじの構造を示す図である。
【図9】 (a),(b),(c) は第5の実施の形態における現像キットのサイドカバーの固定に使用されるねじの構造を示す図である。
【図10】第5の実施の形態における現像キットのねじの使用形態を示すサイドカバーの上方かた見た断面図である。
【図11】 (a),(b),(c) は第6の実施の形態における現像キットの廃トナー回収部の構成を示す図である。
【図12】第7の実施の形態としての画像形成装置において耐用期間終了後の感光体キットを使用者に交換してもらうための処理方法を説明する図である。
【図13】従来のプリンタ装置の外観斜視図である。
【図14】従来のプリンタ装置の内部構成を示す図である。
【図15】従来のプリンタ装置における回路ブロック図である。
【図16】 (a) は従来のプリンタ装置の画像形成ユニットの斜視図、(b) はその現像キットの内部を透視した図である。
【図17】 (a) は従来の現像キットの廃トナー回収部の構成状態を示す図、(b) はその駆動シャフトと搬送スクリューとの係合状態を示す図である。
【図18】 (a) は従来の画像形成ユニットを現像キットと感光体キットとに分離した状態を示す図、(b) は(a) の現像キットを矢印e方向から見た図である。
【図19】従来の止めねじを取り外してトナー容器及び前部ステーから両サイドカバーを分離した状態を示す斜視図である。
【図20】 (a),(b) は従来の再販トナーの再充填の前段の手順を示す図である。
【図21】 (a),(b),(c) は従来の再販トナーの再充填の後段の手順を示す図である。
【符号の説明】
1 プリンタ装置
2 装置本体上部
3 装置本体下部
4 操作パネル
4a キー操作部
4b 表示部
5 排出部
6 排紙ローラ対
7 フロントカバー
8 画像形成部
9 両面印刷用搬送ユニット
10 給紙部
11 マゼンタ(M)用の画像形成ユニット
12 シアン(C)用の画像形成ユニット
13 イエロー(Y)用の画像形成ユニット
14 ブラック(Bk)用の画像形成ユニット
C1 感光体キット
C2 現像キット
15 感光体ドラム
16 クリーナ
17 帯電器
18 印字ヘッド
19 現像ローラ
21 トナー
22 搬送ベルト
23 転写器
24 給紙カセット
25 給紙コロ
26 給紙路
27 待機ローラ対
28 回動給紙トレー
29 給紙ローラ
31 駆動ローラ
32 従動ローラ
33 定着ユニット
34 熱定着ローラ
35 圧力ローラ
36 オイル塗布ローラ
37 搬出ローラ対
38 切換フラップ
39 左排紙ローラ対
40 左排紙口
41 上排紙ローラ対
42a〜42e 逆搬送ローラ対
43 インターフェイスコントローラ
44 フレームメモリ
45 プリンタコントローラ
46 プリンタ印字部
47 CPU
48 ROM
49 操作パネル
50 EEPROM
51 廃トナー回収袋
52 廃トナー受入パイプ
52−1 廃トナー受け入れ口
53 回収パイプ
54 搬送スクリュー
55 駆動シャフト
56 トナー容器
57 軸受
58 ギヤ
59 パッキング
60(60a、60b) サイドカバー
60−1(60−1a、60−1b) 感光体キット支持枠
61 前部ステー
62 固定レバー
63、64、65 ねじ
66 トナーキャップ
67 吸引部材
68 ドリル
69 キャップ
70 画像形成ユニット
71 現像キット
72 感光体キット
73 上部カバー
73−1 トナー充填口
74 トナーホッパー
75 廃トナー回収袋
76 廃トナー受入パイプ
77 駆動シャフト
78 搬送スクリュー
79 トナー
79 廃トナー′
81 現像ローラ
82 ドクターブレード
83 供給ローラ
84 撹拌部材
85 前部ステー
86 感光体ドラム
87 ユニットケーシング
88 クリーニング部
89 ユニットカバー
91 帯電ブラシ
92 クリーニングブレード
93 廃トナー搬出パイプ
94 ドラムカバー
95 印字ヘッド係合溝
96 ドラム軸
97 サイドカバー
98、99 ねじ
100 封止キャップ
101 キャップ部
102 被支持部材
103 係合部
104 係止爪
105 ストッパ
106 基部
107 フランジ部
108 可撓爪
109 係止孔
110 再販トナー
111 封止キャップ
112 頭部
113 ドライバ溝
114 黒丸マーク
115 支持板
116 支持係合孔
117 黒三角マーク
118 差込孔
119 送受信装置
121 筒状カバー
122a 起電力用コイル
122b 送受信用コイル
123 フレキシブル回路基板
124 EEPROM
125 後端面
126 ヒューズ
127 1次側インダクタ
128 発信回路
129 溶断回路
130 親機
131 2次側インダクタ
132 ダイオード
133 増幅器
134 LPF(ローパスフィルタ)
135 マイナスドライバ用の溝
136 ドライバとの当接面
137 円柱状の切り欠き部
138 傾斜面
139 ねじ
140 外ねじ
141 内ねじ
142 Cリング
143 筒体
144 孔
145 ねじ山
146 ねじ山部分
147 頭部
148 Cリング係合溝
149 外ねじの底の外面
150 特殊形状の所定の間隙
151 サイドカバーねじ受け孔
152 現像キットねじ孔
153 廃トナー受入パイプ
154 中央部
155 駆動シャフト
155−1 駆動シャフトの溝
155−2 駆動係合片
156 搬送スクリュー
156−1 搬送スクリュー搬送終端部先端
156−2 曲がり部

Claims (1)

  1. 少なくとも現像ローラと充填されたトナーに埋没して配置された供給ローラ及び撹拌部材とを内部に備えたトナー容器を有する現像キットであって、
    前記トナー容器に設けられ該トナー容器にトナーを充填するためのトナー充填口と、
    該トナー充填口を外部から封止するキャップと、
    該キャップにより封止された内部側において該キャップにより安定的に支持され該キャップが前記トナー充填口から取り外されると前記キャップによる安定的支持を解除されて封止されていた内部側下方に落下すべく形成された被支持装置と、
    を有することを特徴とする現像キット。
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