JP4134550B2 - 画像表示装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラズマディスプレイなどの画像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
プラズマディスプレイなどの2値表示が基本である表示装置を用いて階調表示を行う場合、画像の1フィールド分を複数のサブフィールドに分割し、それぞれのサブフィールドに所定の輝度重みをもたせて各サブフィールド毎に発光の有無を制御して階調表示を行う方法が一般に用いられている。
【0003】
例えば、256階調を表示するためには、入力信号の1フィールドを8つのサブフィールドに分割し、それぞれのサブフィールドの輝度重みを「1」、「2」、「4」、「8」、「16」、「32」、「64」、「128」として順に配置する。また入力信号は8ビットのディジタル信号とすると、これを最下位ビットから順に8個の輝度重みをもったサブフィールドに割り当てて表示する。なお、これらの表示情報は、データ電極を介して各表示セルに電圧を印加することにより、表示のための情報として書き込まれる。
【0004】
データ電極は他の駆動電極に対する静電容量を有しており、またデータ電極とデータ電極の間にも静電容量が形成されている。このデータ電極に印加する電圧波形の変化が著しいと、これらの静電容量を充放電するために電力消費が大きくなり、表示装置の画素数が多くなる、もしくは書き込みに要する駆動電圧が高くなると、データドライバでの消費電力が無視できない程度に大きくなってしまうことがある。データ電極に印加する電圧波形の変化が著しくなるような表示パターンとしては、横縞パターンや市松パターンがある。
【0005】
このような課題に対して、従来の技術では、駆動波形のタイミングをずらしたり、またデータドライバでの消費電力の予想値に従って入力信号の空間周波数成分の広域成分を除去したり、また、消費電力の予想値に従って表示信号の低ビット側から表示を省略・固定することにより、データドライバの消費電力を低減しようとすることが考えられている。
【0006】
また、別の従来の技術では、ドライバでの損失量を表示データの変移パターンで予測した値に基づいて表示階調の最も軽いサブフィールドからデータの書き込み/切替を行わないようにする方法で表示階調を減少させて表示しようとする技術が考えられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようにデータ電極駆動波形のタイミングをずらすという従来の方法では、データ電極駆動波形の遷移部分に確保すべき時間を新たに要し、データ電極駆動波形の周期を長くすることが必要になるという欠点があった。1フィールド期間全体では、データ電極駆動に要する期間は表示装置のライン数に比例し、フィールド周期の比較的大きな部分を占めることになり、この部分がわずかでも増大すると発光に使用できる時間が急激に減少することになり、輝度確保が困難となる欠点がある。
【0008】
また、予想した消費電極の大きさに従って表示ビット数や表示階調数を制御する方法では、駆動素子での熱発生量を予測するために多数の画像情報を時間的・空間的に積算する必要があり、メモリ素子など回路規模が大きくなるという欠点があった。また計算により予測した熱発生量は種々の原因により、必ずしも正確なものではなく、過度に電力抑制を図ろうとして顕著な画質劣化を招いたり、実際の画像では電力削減効果が不十分であったりする課題があった。また、単純に下位ビットを切り捨てて、または切り上げて省略して表示する方法や、画像に単純なローパスフィルタを施して表示する方法では、表示パターンによっては元の画像との視覚的な差異が大きくなって表示されるという課題があった。
【0009】
本発明はこのような課題に鑑みなされたもので、表示情報の書き込み時の駆動電力を削減することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するために本発明の画像表示装置は、サブフィールド毎に書き込む表示情報を変更する手段を有し、前記表示情報を変更する手段は、注目画素に表示情報の書き込みがあり注目画素の1ライン後の画素に表示情報の書き込みがないサブフィールドの数が、1フィールドあたり予め定められた値n(全サブフィールド数未満の整数)以下になるようにサブフィールド毎に書き込む表示情報を変更して、前記注目画素の1ライン後の画素の階調値を変更する処理を行い、かつ当該変更する処理を、注目画素を1ライン目の画素から次ライン目の画素に順次移しながら行うように構成したものである
【0011】
【発明の実施の形態】
すなわち、本発明の請求項1に記載の画像表示装置は、1フィールドを複数のサブフィールドに分割し、前記サブフィールド毎に表示情報の書き込みを行って階調表示を行う画像表示装置であって、前記サブフィールド毎に書き込む表示情報を変更する手段を有し、前記表示情報を変更する手段は、注目画素に表示情報の書き込みがあり注目画素の1ライン後の画素に表示情報の書き込みがないサブフィールドの数が、1フィールドあたり予め定められた値n(全サブフィールド数未満の整数)以下になるようにサブフィールド毎に書き込む表示情報を変更して、前記注目画素の1ライン後の画素の階調値を変更する処理を行い、かつ当該変更する処理を、注目画素を1ライン目の画素から次ライン目の画素に順次移しながら行うように構成したものであり、データ電極駆動波形がオフからオンに変化した際に容量負荷であるデータ電極を充電した電荷を、オンからオフに変化する際に放電してしまうために電力を消費するが、本発明によれば、オンからオフに変化する回数が削減され、電力消費を低減できる。特に画面全体で一様な規則にて書き込み情報を変化させるのではなく、個々の画素において独立に書き込み情報を変更するために、画質劣化を抑制しつつ、データドライバでの書き込み電力の削減を図ることができる。
【0012】
また、本発明の請求項2に記載の画像表示装置は、表示情報を変更する手段は、注目画素の1ライン後の画素から2ライン以上後までの画素の階調値を変更するように構成したもので、通常画像処理では前の画素から順に処理を行っていくので、注目画素の前の画素は、既に目的の処理を終えて最適化された状態にある。従って注目画素の前の画素に変更を加えた場合には、さらにその前の画素にも次々と修正を加えなければ目的の結果を得られない可能性がある。これを防ぐためには常に前の画素に対して変更可能な範囲を記録しておく必要があり、アルゴリズムおよび回路構成が複雑になる。これに対して注目画素の後の画素は未処理であり、変更を加えても支障はなく、アルゴリズムおよび回路構成を簡易にすることができる。
【0013】
また、本発明の請求項3に記載の画像表示装置は、表示情報を変更する手段は、注目画素の1ライン後の画素および注目画素の2ライン後の画素の階調値を変更するように構成したもので、上述したものと同様の作用効果が得られ、また3ライン以上も後の画素に変更を加えるのは冗長であり、回路規模も大きくなってしまうが、注目画素の2ライン後までの画素に変更を加える場合は最適なものとなる。
【0014】
また、本発明の請求項4に記載の画像表示装置は、注目画素の1ライン後の画素の階調値を変更する際は、注目画素に表示情報の書き込みがあり注目画素の1ライン後の画素に表示情報の書き込みがないサブフィールドの数が1フィールドあたりn以下になる階調値の中から、変更前の階調値に最も近いものを選択するようにしたもので、階調値を変更することによる画像の劣化を最小限にとどめることが可能である。また、変更前の階調値と変更後の階調値が1対1で対応できるために、回路構成を簡素化することが可能である。
【0015】
さらに、本発明の請求項5に記載の画像表示装置は、注目画素の2ライン後の画素の変更後の階調値は、変更後の注目画素の1ライン後の画素の階調値を利用して算出するように構成したもので、注目画素の1ライン後の画素の階調値に変更が加えられた際に、輝度が変化して発生する視覚的な影響を吸収するように注目画素の2ライン後の画素の階調値を決定することができる。
【0016】
また、本発明の請求項6に記載の画像表示装置は、注目画素の2ライン後の画素の変更後の階調値は、注目画素の1ライン後の画素と注目画素の2ライン後の画素の階調値の合計の変化が、変更前の階調値の合計に対して最も小さくなるものを使用するようにしたもので、注目画素の1ライン後の画素と注目画素の2ライン後の画素との平均輝度を大体維持したまま階調値を変更することができる。例えば、変更後に注目画素の1ライン後の画素の階調値が大きくなった場合には、注目画素の2ライン後の画素の階調値を小さくすることにより、平均輝度の変化を抑制し、輝度変化や色調変化を抑えることで画質変化が認知されることを防止できる。
【0017】
さらに、本発明の請求項7に記載の画像表示装置は、予め定められる値nを変更可能な手段を設け、かつ表示情報の書き込みに要する消費電力が所定の値よりも大きい場合はnの値をフィールド毎に順次小さくし、前記消費電力が所定の値よりも小さい場合はnの値をフィールド毎に大きくなるように制御したもので、データ電極の駆動電力が大きいときにのみ書き込みに情報を変化させるので、画質の劣化を最小限に抑えることができる。
【0018】
また、本発明の請求項8に記載の画像表示装置は、画像が水平方向に複数の領域に分割されるとともに、その各領域に対応するデータドライバを有し、各領域毎の表示情報の書き込みに要するデータドライバの消費電力が所定の値よりも大きい場合は各領域で独立にnの値をフィールド毎に順次小さくし、前記データドライバの消費電力が所定の値よりも小さい場合は各領域で独立にnの値をフィールド毎に大きくなるように制御したもので、データ電極を駆動する各ドライバIC毎に駆動電力が許容範囲を超過してICが破壊するのを防止することができる。
【0019】
また、本発明の請求項9に記載の画像表示装置は、画像が水平方向に複数の領域に分割されるとともに、その各領域に対応するデータドライバを有し、前記複数の領域のうちいずれかの領域におけるデータドライバの消費電力が所定の値よりも大きい場合は画面全体でnの値をフィールド毎に順次小さくし、前記データドライバの消費電力が所定の値よりも小さい場合は画面全体でnの値をフィールド毎に大きくなるように制御したもので、データ電極を駆動する各ドライバICの駆動電力が許容範囲を超過してICが破壊するのを防ぎつつ、分割された各ブロック間で画像に不連続が観測されて画質が劣化することを防ぐことができる。
【0020】
本発明の一実施の形態について、プラズマディスプレイを例にとって図を用いて説明する。
【0021】
(実施の形態1)
本実施の形態では、1フィールドを8サブフィールドに分割し、各サブフィールドの重み付けは1SFから順に1,2,4,8,16,32,64,128とする。また、画像データのLSBが1となった場合に1サブフィールド、MSBが1となった場合に8サブフィールドに書き込みがなされる。つまり本実施の形態において、サブフィールドデータは画像データと等しいものとする。
【0022】
プラズマディスプレイでは、書き込みを行うときにはデータ電極に高電圧を印加し、書き込みを行わないときは低電圧(通常はGND電位)を印加する。従って現ラインの画素において書き込みがあり、1ライン後の画素において書き込みがなければ、データ電極に印加する電圧は高電圧から低電圧に変化する。このとき容量負荷であるデータ電極に充電されていた電荷を放電してしまう。放電しなければ充電もされないので、電荷を放電する回数を減少させることによりデータ電力を削減することが可能である。
【0023】
本発明においては、サブフィールド毎に書き込む表示情報を変更可能な手段を設け、現ラインの画素において書き込みがあり1ライン後の画素において書き込みがないようなサブフィールドの数を、1フィールドあたり予め設定された値n(整数)以下に抑えるものである。これによりデータ電極に充電した電荷を放電する回数が減少するのでデータ電極駆動電力を削減できる。ここで1ライン後の画素の階調値を変更するが、この変更を補償するように2ライン目の画素の階調値を変更する。
【0024】
以下に具体例としてn=2である場合を説明するが、これに限定されることはない。
【0025】
一般のプラズマディスプレイでは、データ電極駆動電力の削減を行わない場合、図1に示すような構成によりパネルの表示制御を行っている。まず、図1の画像処理回路1において入力画像データ2に対して逆ガンマ補正やエッジ強調などの画像処理を行い、次に処理後の画像データ3をSFデータ変換テーブル4においていずれのサブフィールドを点灯させるかを示すサブフィールドデータ5に変換し、プラズマディスプレイパネル(PDP)6のデータドライバ7に信号を入力することにより1サブフィールドずつ点灯を制御する。
【0026】
一方、データ電極駆動電力の削減を行う本発明においては、図2のようにSFデータ変換テーブル4の代わりにこれを内蔵する形で電力削減部10を設置する。
【0027】
図3に本発明の一実施の形態による電力削減部の一例を示しており、図3において11は電力削減回路、12は1ライン目の画像データであり、これを注目画素とする。13は2ライン目の画像データ、14は前段で画像処理された画像データであり、3ライン目の画像データとなる。
【0028】
1ライン目の画像データは、電力削減回路内でサブフィールドデータ15に変換されて出力される。2ライン目の画像データ13は消費電力が減少する階調値に変更された後、変更データ16として出力される。3ライン目の画像データは変更された2ライン目の階調値を補償するように階調を変更した後、変更データ17として出力される。
【0029】
この変更データ17は、ラインメモリ18により1水平期間遅延され、2ライン目のデータとして再度電力削減回路11に入力される。また変更データ16は、ラインメモリ19により1水平期間遅延され、1ライン目の画像データとして再度電力削減回路11に入力される。そして、1ライン目の画素に対応するサブフィールドデータ20がPDPへ出力される。
【0030】
図4に電力削減回路11の構成を示しており、図4において21は1ライン目の画像データ、22は2ライン目の画像データであり、これらは階調選択テーブル23に入力される。階調選択テーブル23は、1ライン目の画素において書き込みがあり2ライン目の画素において書き込みがないようなサブフィールドの数が1フィールドあたりn(=2)以下であって、2ライン目の階調値に最も近いデータ24を出力する。
【0031】
次に、階調選択テーブル23の出力データ24から2ライン目の画像データを減算器25で減算することにより2ライン目の画像データの増加分を求め、これを3ライン目の画像データ26から減算器27で減算することにより、2ライン目の階調変化を3ライン目で補償している。すなわち、減算器27の出力は3ライン目画像データの階調として最もふさわしい値を出力していることになる。
【0032】
階調選択テーブル28において、PDPで使用可能な階調のうち減算器27の出力に最も近いものを選択して3ライン目の出力画像データ29として出力する。PDPが全ての階調を使用できる場合には、階調選択テーブル28は不必要であるが、何らかの理由で使用できない階調がある場合には階調選択テーブル28が必要となる。
【0033】
また、1ライン目の画像データ入力21は、SFデータ変換テーブル30においてサブフィールドデータに変換されて1ライン目サブフィールドデータ31としてPDPへ出力される。本実施の形態においては、前述のように画像データとサブフィールドデータは等しいので、SFデータ変換テーブル30は不必要であるが、画像データとサブフィールドデータが異なる場合は必要となる。階調選択テーブル23の出力は2ライン目画像データ32として出力され、階調選択テーブル28の出力は3ライン目画像データ29として出力される。なお、33は削減サブフィールド数であり、図4ではn=2が階調選択テーブル23に入力されている。
【0034】
以上の処理により、現ラインの画素において書き込みがあり1ライン後の画素において書き込みがないようなサブフィールドの数を、1フィールドあたり予め設定された値n(=2)以下に抑えることができる。
【0035】
次に上記回路による処理動作について、具体的に説明する。
【0036】
図5で太線の四角で囲った部分がプラズマディスプレイパネルの1画素を示している。図5〜図7は1〜3ライン目までの3つの画素を抜き出したものである。また、1画像が8個の領域に分割されているが、これは各々の画素が1〜8サブフィールドまでのいずれのサブフィールドにおいて書き込まれるかを示したものであり、丸印をつけたサブフィールドで書き込みが行われる。左端が8サブフィールド、右端が1サブフィールドを示す。例えば、図5の2ライン目は4、2、1サブフィールドで書き込みを行うことを示している。また、最下段にはそれぞれのサブフィールドの重みを示しており、8サブフィールドの重みが128で、1サブフィールドの重みが1である。右端の数字はそれぞれの画素において表示される階調を示す。図中の矢印は1つ前のラインに書き込みがあり、後のラインに書き込みがないサブフィールドを示す。
【0037】
1〜3ライン目の画像データは電力削減回路に入力された時点で図5のようになっていたとする。1ライン目の画素で書き込みがあり、2ライン目の画素で書き込みがないようなサブフィールドが図5のように5つある。このとき、2ライン目の画素を図6のように変更する。これで1ライン目の画素の書き込みがあり、2ライン目の画素で書き込みがないようなサブフィールドが2個となった。2ライン目の階調は11から64へと53増加したので、それを補償するために図7のように3ライン目の画素の階調値を119から66に、53減少させる。
【0038】
以上の処理により、1ライン目で書き込みがあり、2ライン目で書き込みがないようなサブフィールドの数が変更前には5個であったのに対し、変更後には2個となっているので、データ電極の駆動電力が削減できる。また、2ライン目の階調値が11から63に増加しているが、3ライン目を119から66に減少させたので2ライン目と3ライン目の平均輝度は変更前後で変わっていない。したがって、視覚的影響が少なく、画質の劣化が顕著に観測されることはない。
【0039】
この例では2ライン目で書き込みがあり、3ライン目で書き込みがないようなサブフィールドの数が処理の前よりも増加しているが、これは1ライン目の画素に注目して処理を行っているからであり、2ライン目、3ライン目の画素に注目画素を移しながら順次処理を行うことによってこのようなサブフィールドの数を減少させることができる。
【0040】
また、PDPによっては使用できる階調に制限があり、全階調が使えない場合がある。上記例では3ライン目の画素の階調値を119から66に変更したが、66という階調値が使用不可能であった場合には、使用できる階調値のうち66に最も近いものを選択して使用すればよい。
【0041】
以上に述べたように、本実施の形態によれば、現ラインで書き込みがあり1ライン後のラインで書き込みがないようなサブフィールドの数を1フィールドあたりn(=2)以下に抑えることができ、データ電極に蓄積されていた電荷を放電してしまう回数が減少し、データ電極の駆動電力の削減を図ることができる。
【0042】
また、現ラインで書き込みがあり1ライン後で書き込みがなくなるようなサブフィールドの数を減少させるために、1ライン後の画素の階調値を変更し、この階調値の変化を補償するように2ライン後の画素の階調値を変更するので、変更前後で平均輝度が維持され、画質の劣化が顕著に観測されることはない。
【0043】
また、現ラインで書き込みがあり1ライン後で書き込みがなくなるようなサブフィールドの数を減少させるために、1ライン後の画素の階調値を変更する際に、変更前の階調値に最も近いものを選択することにより、変更前後での画像の変化を最小限にとどめることができ、画質の劣化を抑えることができる。
【0044】
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2について説明すると、上記実施の形態1では、現ラインの画素において書き込みがあり1ライン後の画素において書き込みがないようなサブフィールドの最大数は、n=2で固定としたが、nを大きく設定すれば、元画像と電力削減処理後の画像の差が少なく画質の劣化が小さくなり、逆にnを小さく設定すれば元画像と電力削減処理後の画像の差は大きくなるものの、データ電極の駆動電力の削減量を大きくすることができる。
【0045】
本実施の形態によれば、予め定められる値nを変更可能な手段を設け、動作中のデータ電極の駆動電力を測定し、電力が大きいときには、nを小さくすることにより電力を削減し、電力が小さいときにはnを大きくすることにより画質劣化を抑えるように構成したものである。
【0046】
図8は本発明の実施の形態2による構成を示しており、図8において、41は逆ガンマ補正やエッジ強調などの画像処理を施された後の画像データ、42は実施の形態1で説明した電力削減回路、43は電力削減処理後の出力サブフィールドデータ、44はプラズマディスプレイパネル(PDP)、45は出力サブフィールドデータを1サブフィールド分ずつPDP44に書き込むデータドライバである。
【0047】
また、削減SF数決定回路46は、使用されている全てのデータドライバ45の合計消費電力からnの値を決定し、電力削減回路42にフィードバックするためのものである。
【0048】
次に、削減SF数決定回路46について図9を用いて説明する。
【0049】
電力値量子化部51はデータドライバ45における消費電力を、1〜10までの10段階の電力レベルに量子化するもので、ここで使用するデータドライバ45における消費電力は、データドライバ45の電源ラインに直列に挿入した抵抗の両端電圧から求めるか、またはサブフィールド毎の書き込みを行う画素の配置から推定するなどして求めることにより得ることができる。量子化後の値はデータドライバ45の許容電力が「6」程度になるように選択する。
【0050】
次に、加算値決定部52において、前述の10段階の値に対応した−3から+15までの値を図10のように決定する。加算値決定部52において決定された値をそれまでにレジスタ53に格納されていた値と加算し、加算結果を再度レジスタ53に格納すると共に、n決定部54に入力する。n決定部54は加算結果から図11に示すようにnの値を決定する。レジスタ53に格納される値の最大値は100程度、最小値は0としておく。nの値は、1フィールドの先頭において決定され、1フィールド期間にわたって維持される。
【0051】
以上の処理により、市松パターンの様にデータ電極の駆動電力が大きいパターンが表示された場合にはnが小さくなるので電力が削減され、このため次フィールドでは電力レベルが下がり、最終的には、図10の電力レベル「4」(加算値0)で平衡状態に達する。電力レベル「4」はデータドライバ45の許容電力よりも小さいので、このまま表示を続けてもデータドライバ45は破壊されない。
【0052】
本実施の形態において例示した図10や図11に示すテーブル値、レジスタに格納できる値などの定数は、使用するデータドライバの放熱条件などを考慮して最適値を選択する必要があり、ここで述べたものに限定されるわけではない。
【0053】
また、上記の説明では、プラズマディスプレイパネルに使用されている全てのデータドライバの合計消費電力によってnの値を決定していたが、合計消費電力が低くても、一部のデータドライバに電力消費が集中した場合には、そのデータドライバだけが破壊される可能性がある。
【0054】
したがって、画像の水平方向に複数の領域に分割するとともに、その複数の各領域に対応する個々のデータドライバにおける消費電力を測定し、画像を各データドライバに対応する領域に分割し、各領域でnの値を独立に変更することによりデータドライバの破壊を防止することができる。
【0055】
この場合、各領域で独立に画像に変更を加えた場合には領域間の境界が観測されて画質が劣化する場合がある。また、全ての回路をデータドライバと同数使用すれば回路規模が大きくなってしまう。したがって、個々のデータドライバの消費電力を測定し、最も消費電力の大きいものを1つ選択してnの値を決定し、このnで画像全体に変更を加えるようにすることにより、領域間の境界が観測されることによる画質の劣化を防ぐことができる。また、この場合では電力値量子化部のみをデータドライバと同数使用すればよいので、回路規模が大きくなることなく実現することができる。
【0056】
【発明の効果】
以上に述べたように、本発明により以下の効果を奏することができる。
【0057】
(1)データ電極の駆動波形がオンからオフに変化する回数が削減され、電力消費が低減できる。特に画面全体で一様な規則にて書き込み情報を変化させるのではなく、個々の画素において独立に書き込み情報を変更するために、画質劣化を抑制しつつ、データドライバでの書き込み電力の削減効果が大きくなるように、表示情報を変化させることができる。
【0058】
(2)通常画像処理では前の画素から順に処理を行っていくので、注目画素の前の画素は既に目的の処理を終えて最適化された状態にあり、注目画素の前の画素に変更を加えた場合には、更にその前の画素にも次々と修正を加えなければ目的の結果が得られない可能性がある。これを防ぐためには常に前の画素に対して変更可能な範囲を記録しておく必要があるが、アルゴリズムおよび回路構成が複雑になる。これに対して前記階調値を変更する際に、前記注目画素の1ライン後の画素から2ライン以上後までの画素の前記階調値を変更することにより、注目画素の後の画素は未処理であり、変更を加えても影響は少なく、したがってアルゴリズムおよび回路構成を簡易にすることができる。
【0059】
(3)前記階調値を変更する際に、前記注目画素の1ライン後の画素および前記注目画素の2ライン後の画素の前記階調値を変更することにより、上記(2)項と同様、アルゴリズムおよび回路構成を簡易にすることができるとともに、回路規模が大きくなってしまうことがなく、最適に画素に変更を加えることができる。
【0060】
(4)階調値を変更することによる画像の劣化を最小限にとどめることができ、また、変更前の階調値と変更後の階調値が1対1で対応できるために、回路構成を簡素化することが可能である。
【0061】
(5)注目画素の1ライン後の画素の階調値に変更が加えられた際、輝度が変化して発生する視覚的な影響を吸収するように注目画素の2ライン後の画素の階調値を決定することができる。
【0062】
(6)注目画素の1ライン後の画素と注目画素の2ライン後の画素との平均輝度を大体維持したまま階調値を変更することができる。例えば変更後に注目画素の1ライン後の画素の階調値が大きくなった場合には、注目画素の2ライン後の画素の階調値を小さくすることにより、平均輝度の変化を抑制し、輝度変化や色調変化を抑えることで画質変化が認知されることを防止できる。
【0063】
(7)データ電極の駆動電力が大きいときにのみ、書き込みに情報を変化させるので、画質の劣化を最小限に抑えることができる。
【0064】
(8)データ電極を駆動する各ドライバICの駆動電力がICの許容範囲を超過して破壊するのを防止することができ、しかも、分割された各ブロック間で画像に不連続が観測されて画質が劣化することを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的なプラズマディスプレイの回路構成図
【図2】本発明の一実施の形態によるプラズマディスプレイの回路構成図
【図3】同ディスプレイの電力削減部を示す構成図
【図4】同ディスプレイの電力削減回路を示す構成図
【図5】同ディスプレイにおける制御を説明するための説明図
【図6】同じく説明図
【図7】同じく説明図
【図8】本発明の他の実施の形態によるプラズマディスプレイの回路構成図
【図9】同ディスプレイの削減SF数決定回路の回路構成図
【図10】同ディスプレイにおいて、消費電力量と加算値の対応値を示す説明図
【図11】同じく加算結果とnの値の対応表を示す説明図
【符号の説明】
6 プラズマディスプレイパネル
7 データドライバ
10 電力削減部
11 電力削減回路
23,28 階調選択テーブル
42 電力削減回路
44 プラズマディスプレイパネル
45 データドライバ
46 削減SF数決定回路
51 電力値量子化部
52 加算値決定部
53 レジスタ
54 n決定部

Claims (9)

  1. 1フィールドを複数のサブフィールドに分割し、前記サブフィールド毎に表示情報の書き込みを行って階調表示を行う画像表示装置であって、前記サブフィールド毎に書き込む表示情報を変更する手段を有し、前記表示情報を変更する手段は、注目画素に表示情報の書き込みがあり注目画素の1ライン後の画素に表示情報の書き込みがないサブフィールドの数が、1フィールドあたり予め定められた値n(全サブフィールド数未満の整数)以下になるようにサブフィールド毎に書き込む表示情報を変更して、前記注目画素の1ライン後の画素の階調値を変更する処理を行い、かつ当該変更する処理を、注目画素を1ライン目の画素から次ライン目の画素に順次移しながら行うように構成したものであることを特徴とする画像表示装置。
  2. 表示情報を変更する手段は、注目画素の1ライン後の画素から2ライン以上後までの画素の階調値を変更するように構成したものであることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 表示情報を変更する手段は、注目画素の1ライン後の画素および前記注目画素の2ライン後の画素の階調値を変更するように構成したものであることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  4. 注目画素の1ライン後の画素の階調値を変更する際は、注目画素に表示情報の書き込みがあり注目画素の1ライン後の画素に表示情報の書き込みがないサブフィールドの数が1フィールドあたりn以下になる階調値の中から、変更前の階調値に最も近いものを選択するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  5. 注目画素の2ライン後の画素の変更後の階調値は、変更後の注目画素の1ライン後の画素の階調値を利用して算出するように構成したことを特徴とする請求項2または3に記載の画像表示装置。
  6. 注目画素の2ライン後の画素の変更後の階調値は、注目画素の1ライン後の画素と注目画素の2ライン後の画素の階調値の合計の変化が、変更前の階調値の合計に対して最も小さくなるものを使用するように構成したことを特徴とする請求項5に記載の画像表示装置。
  7. 予め定められる値nを変更可能な手段を設け、かつ表示情報の書き込みに要する消費電力が所定の値よりも大きい場合はnの値をフィールド毎に順次小さくし、前記消費電力が所定の値よりも小さい場合はnの値をフィールド毎に大きくなるように制御したことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  8. 画像が水平方向に複数の領域に分割されるとともにその各領域に対応するデータドライバを有し、各領域毎の表示情報の書き込みに要するデータドライバの消費電力が所定の値よりも大きい場合は各領域で独立にnの値をフィールド毎に順次小さくし、前記データドライバの消費電力が所定の値よりも小さい場合は各領域で独立にnの値をフィールド毎に大きくなるように制御したことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  9. 画像が水平方向に複数の領域に分割されるとともにその各領域に対応するデータドライバを有し、複数の領域のうちいずれかの領域におけるデータドライバの消費電力が所定の値よりも大きい場合は画面全体でnの値をフィールド毎に順次小さくし、前記データドライバの消費電力が所定の値よりも小さい場合は画面全体でnの値をフィールド毎に大きくなるように制御したことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
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