JP4134242B2 - 防潮壁 - Google Patents

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Description

本発明は、建築物や土木工作物、生活空間、公園等の周囲に配置して、洪水・高潮・津波等の際に水の浸入や流出を防止するようにした防潮壁に関するものである。
従来、洪水や高潮等で浸水のおそれのある地域では、川や海に堤防(防潮壁)を築いて水の浸入等を防止することが広く行われている。堤防はコンクリート、岩石、土砂や金属等で形成されていて、人や車両等が通行する開口部には、開閉自在な防潮板が一般に設置される。防潮板としては、電動的に上下動自在に構成するとともに、冠水等をセンサーで検知し、このセンサーからの信号に基づいて防潮板を自動的に上昇させて水を堰き止めるようにしたものも開発されている。
防潮板を電動的に上下動させるようにした場合には、故障や停電等によって防潮板が作動しない時があるだけでなく、設置コストがかなり高いものになってしまうため、いわゆるフロート式の防潮装置も開発されている。例えば、下記の特許文献1には、地盤面下に地中ピットを形成するとともに、この地中ピットの天井壁に上下に貫通する水の流入口とスリットとをそれぞれ形成し、前記地中ピットの内部に、下端に浮きを連結して水の浮力によって該浮きと共に浮き上がるようにした防潮板(扉体)を、前記スリットの内部を挿通して地盤面から上方に突出自在に収納した防潮装置が開示されている。
特許第2619605号公報
特許文献1に記載の防潮装置は、大雨による洪水等で地面が冠水すると、地中ピットの天井壁に設けた水の流入口から該地中ピットの内部に水が流入して溜まり、この内部に溜まった水の浮力を受けて、浮き部材と防潮板とが一体となって上昇して防潮板が地盤面の上方に突出し、この防潮板によって、水を堰き止めることができる。
しかしながら、従来の防潮壁はコンクリートや金属等で形成されているため、それが設置された場所には、景観がかなり損なわれるという不都合がともなう。特許文献1に記載のような防潮装置を設けるとしても、防潮板の開閉操作が良好になるのみであり、設置場所の景観が損なわれるという問題点は解決されない。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、平常時には設置場所の景観が損なわれず、洪水時等においては、海水や雨水の流入を確実に防ぐことができる防潮壁を提供することを目的としている。
発明の防潮壁は、洪水・高潮等の災害を防止するための防潮壁であって、透明樹脂板で形成されていて、その樹脂板の底部が、地盤上に設置された基礎枠体(コンクリートや金属等でできたもの)の把持溝に嵌入された状態で保持されていることを特徴とするものである。
この防潮壁は、常時設置されているものであるが、防潮壁が透明樹脂板より形成されているため、特に視認性に優れている。つまり、この防潮壁を透して海、河川および周辺景色を見ることができるので、景観上きわめて優れた防潮壁となっている。洪水等によって水位が上昇したときも、防潮壁を通して河川や海の様子を知り、水位を確認することが可能であるため、警戒のレベルを把握したり避難準備をしたりすることが容易で、住民等の安全性の向上もはかられる。
また、透明樹脂板の底部等は、地盤または地盤上に設けられた基礎枠体の把持溝に嵌入されて強固に固着されているので、高潮や異常降雨等による海水や雨水の流入を防止することができる。
発明の防潮壁は、また、前記樹脂板が、2面の側壁と頂部壁とが一体的に結合されたものであり、前記の地盤、側壁および頂部壁により囲まれた内部が、人の通行できる空間部を有するように形成されている(たとえば図5のようにする)ことを特徴とする。
この防潮壁によると、まず、前記防潮壁の強度を強化することができる。すなわち、地盤または地盤上に所定の間隔を有して対向して設置された基礎枠体から立設された2面の側壁と頂部壁が曲面または平面により一体的に結合された構造としているために、海水や雨水の流入圧に対する耐圧性を向上させることができる。とくに、頂部壁を含む側壁との結合部はアーチ状とし、好ましくは円弧状に形成するのがよい。
また、前記防潮壁を形成する地盤、側壁および頂部壁により囲まれた内部は、人が通行できる空間部を有するように形成する。このような構成とすることにより、天候の悪いときや寒い季節等にも、景観を楽しみながら人が海や河川の近くを快適に散策等することが可能になる。
発明の防潮壁は、また、透明樹脂板の底部等と前記基礎枠体の把持溝との間に水密手段が設けられていることを特徴とするものである。
防潮壁を構成する透明樹脂板の底部等は、コンクリートや金属で形成された基礎枠体の把持溝に嵌入されているので、透明樹脂板と基礎枠体との間には微小な隙間が生じがちである。従って、防潮壁に海水や雨水の流入圧が加えられると、前記海水や雨水が建築物や土木工作物側に流入することがある。これを防止するために水密手段が設けられている。
この水密手段は、透明樹脂板と基礎枠体との間に、止水剤、ゴム、無収縮セメント、シリコン等のシーリング材を用いて、透明樹脂板の底部等と前記基礎枠体の把持溝との間を封止するものであればよい。そうすると、前記海水や雨水が建築物や土木工作物側に流入するのを防止するうえで好ましい。
発明の防潮壁は、また、前記樹脂板が複数配列されたもので、二つの樹脂板(複数の樹脂板のうちいずれか二つ)の端部同士が間隔をおいて対向する空間に、フロート式防潮装置(すなわち、フロート材を地中ピット(ピット躯体)内に有する扉体が、潮位上昇時にピット内に流入する水の浮力によって浮き上がるようにされた装置)が設けられていることを特徴とする。
あるいは、前記樹脂板が複数配列されていて、二つの樹脂板の端部同士が間隔をおいて対向する空間に、水の進入を防ぐことができる高さから、その上を人や車両が通行することができる高さまで扉体が上昇および下降する構造の防潮装置が設けられていることを特徴とする防潮壁も好ましい。
フロート式防潮装置を設けると、平常時には、前記フロート式防潮装置の扉体は地盤面の下のピットに収納されているので、防潮壁を横切る方向への人の出入や車両の通行等は自由に行える。その一方、高潮や異常降雨等により海水等の水位が上昇した ときには、前記ピット内には取排水管等を通じて海水等が流入し、前記扉体を浮力により上方に押し上げて海水や雨水の流入を防止することができる。
フロート式防潮装置は設置コストが低いうえ、無人であっても無動力で確実に作動することから、故障や停電等によって防潮板が不作動となることが避けられ、洪水等の災害を防止するうえできわめて好ましい。したがってこの防潮壁は、景観と安全性との双方に優れ、コストの点でも利点をもたらす優れたものといえる。なお、扉体とピット等との間隙は、水密手段によりシールしておけば、その部分より漏水することはない。
上記のように扉体が上昇および下降する構造の防潮装置によっても、防潮壁を横切る方向への人の出入や車両の通行等が可能である一方、水の進入を防ぐことができる。
発明の防潮壁は、また、
a) 前記樹脂板が、2面の側壁と頂部壁とが一体的に結合されたものであり、前記の地盤、側壁および頂部壁により囲まれた内部が、人の通行できる空間部を有するように形成されていること、
b) 前記樹脂板が複数配列されたもので、二つの樹脂板の端部同士が間隔をおいて対向する空間にフロート式防潮装置(フロート材を地中ピット内に有する扉体が、潮位上昇時にピット内に流入する水の浮力によって浮き上がるようにされた装置)が設けられていること、
c) および、当該フロート式防潮装置は、水平断面がH形に形成されていること
を特徴とする。
このように、扉体の水平断面をH形に形成すると、上に記載したアーチ形等の防潮壁によく適合した防潮壁を形成することができる(図8を参照)。扉体の水平断面をH形にすることで、扉体が平板状である場合に比べて、海水や雨水の流入圧に対する耐圧力を著しく増加させることが可能となる。
発明の防潮壁は、また、透明樹脂板が、ポリスチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、アクリロニトリルースチレン共重合樹脂、メタクリル酸メチルースチレン共重合樹脂、アクリロニトリルーブタジエン共重合樹脂、ポリカーボネート樹脂及びアクリル樹脂から選ばれる熱可塑性樹脂であることを特徴としている。
透明樹脂板の材料として用いるこれらの材料は、透明性が高く、十分な機械的強度を有しており、加工性に優れた熱可塑性樹脂である。防潮壁にこのような樹脂板を使用することにより、それを透して海や河川を含む周辺の景色を見ることができて景観上好ましいうえ、災害を防止し安全を確保する点でも有利である。
請求項に係る防潮壁は、透明樹脂板により形成されているので視認性に優れており、景観がほとんど損なわれない。水位を確認すること等も容易なので、災害時の安全性の点でも優れている。
2面の側壁と頂部壁とが一体的に結合されていて内部に人の通行できる空間部を有するように構成すれば、耐圧性が向上して好ましいうえ、天候の悪いとき等にも海や河川の付近を快適に歩くことが可能になる。
透明樹脂板の底部等と基礎枠体の把持溝との間に適切に水密手段を設ければ、水の流入を確実に防止するうえでさらに好ましい。
樹脂板の間にフロート式防潮装置を設けると、景観と安全性、およびコストの点で優れた防潮壁が構成される。
2面の側壁と頂部壁とが一体的に結合されていて内部に人の通行できる空間を有する樹脂板を使用し、そうした樹脂板の間にフロート式防潮装置を設けるとともに、当該フロート式防潮装置を水平断面がH形のものにした場合には、海水や雨水の流入圧に対する耐圧力を著しく増加させることができる。
とくに、透明樹脂板としてポリスチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、アクリロニトリルースチレン共重合樹脂、メタクリル酸メチルースチレン共重合樹脂、アクリロニトリルーブタジエン共重合樹脂、ポリカーボネート樹脂及びアクリル樹脂から選ばれる熱可塑性樹脂を使用すると、景観上好ましいうえ、災害を防止し安全を確保する点でも有利である。
本発明の実施形態について、図面に基づき詳細に説明する。各図面において、同一部材には同一符号を付与している。また、各実施形態は、一形態を示したものであり、技術的範囲を逸脱しない範囲において、適宜変更することが可能なものである。
図1は本発明の第一実施形態を示したもので、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は(b)におけるX−X断面図である。また、図2は図1のA部詳細図、図3は図1のB部詳細図、図4は図1のC部詳細図である。
図1において、防潮壁1は、透明樹脂板2と基礎枠体3とより構成されている。前記の透明樹脂板2は無色透明または着色透明のアクリル樹脂等の熱可塑性樹脂を用いて、高潮や異常降雨等による海水や雨水の流入圧に耐え得る板厚(例えば、150mm厚さ)を有する長方形(例えば、1700mm高さ×8300mm長さ)に形成されている。図1では基礎枠体3内に2枚の透明樹脂板2を横に(水際に沿う方向に連続的に)配列しているが、設置場所の状況等に応じて、1枚または3枚以上の樹脂板2を配列することも可能である。海水や雨水の流入圧に対する強度を高めるために、透明樹脂板2の外側(海側や河川側)または内側(建築物や土木工作物側)に補強用支柱等を設けてもよい。なお、図1(a)に示す透明樹脂板2のいずれかの端部間に例えば5〜6m程度の間隔をとり、そこに、図6に示すように防潮装置5が配置される。
前記基礎枠体3は、透明樹脂板2を把持して立設するためのもので、前記透明樹脂板2の底面101及び長尺方向の両端面102を把持するために、上方を開口した凹型に形成されており、鉄筋コンクリート等により地盤上に設置されている。また、基礎枠体3の内周側の、透明樹脂板2が嵌入される底面304及び両端面305には、把持溝301が全周に亙って形成されている。
前記透明樹脂板2は、図2、図3に示すように、基礎枠体3に設けられた把持溝301に挿入されている。なお、401は、透明樹脂板2の底面101と把持溝301の底面とに所定間隙を保つために設置されたセッティングブロックである。熱可塑性樹脂製の透明樹脂板2と鉄筋コンクリート製の基礎枠体3との間には間隙が生じがちであり、そのままでは間隙から海水や雨水が侵入する。また、屋外に設置されるものであるから、前記間隙に塵や埃が溜まると止水効果が低下する。これを防ぐために、本発明の防潮壁1では水密手段4を設けている。
水密手段4は、透明樹脂板2が挿入されている把持溝301の底面304と両端面305の全周に亙り施工されている。図2は透明樹脂板の底面への実施例を示したものである。図2において、基礎枠体3の上面部302に把持溝301が設けられている。この把持溝301の底部中心位置に、透明樹脂板2を支持するセッティングブロック401が置かれ、その上部に、端部全体をゴムシート402(例えば、ネオプレングム)で覆った透明樹脂板2が当接した状態で載置されている。前記セッティングブロック401の両側隅には長尺方向の全周に亙り止水剤であるバッカ403が圧入により充填されている。前記バッカ403の上部には、透明樹脂板2と把持溝301との間隙を埋めるために無収縮セメント404が注入されている。更に、基礎枠体3の上面と透明樹脂板2が交差する隅部にはシリコン等でシーリング405が施されている。このような水密手段4を施することにより、海水や雨水の侵入を防止することができる。
図3は、透明樹脂板の両側面への実施例を示したものである。図3において、基礎枠体3の側面部に把持溝301が設けられている。この把持溝301の奥底部303と所定の間隙を有して、端部全体をゴムシート402(例えば、ネオプレングム)で覆った透明樹脂板2が挿入されている。前記奥底部303近傍と透明樹脂板2との間隙には、短尺方向の全周に亙り止水剤であるバッカ403が圧入により充填されている。前記バッカ403の上側(図3では右側)には、透明樹脂板2と把持溝301との間隙を埋めるために無収縮セメント404が注入されている。さらに、基礎枠体3の上面と透明樹脂板2が交差する隅部にはシリコン等でシーリング405が施されている。このような水密手段4を施することにより海水や雨水の侵入を防止することができる。
図4は、続けて配置した透明樹脂板2の端面同士の接合例を示したものである。透明樹脂板2の端面は適宜な間隙を設けて基礎枠体の把持溝に立設されている。中間部分に間隔をあけて、短尺方向の全周に亙り止水剤であるバッカ403が圧入により充填されている。前記バッカ403の外側(図4では上側及び下側)には、透明樹脂板2と面一になる程度にシリコン等でシーリング405が施されている。このような水密手段4を施することにより海水や雨水の侵入を防止することができる。
なお、図示していないが、図4に示す接合例に代えて、両側に把持溝を設けた中間支柱を基礎枠体の底面から立設して、この中間支柱に設けられた把持溝に、各透明樹脂板の端面を挿入した後、前記図3で示した水密手段を施すれば、より耐圧力の強い防潮壁とすることができる。
図5は、本発明の第二実施形態を示したもので、(a)は頂部壁が曲面の防潮壁の斜視図、(b)は頂部壁が平面の防潮壁の斜視図である。図5(a)において、透明樹脂板21は長尺方向の横断面がアーチ状213に形成されている。即ち、地盤上に所定の間隙(例えば、2200mm幅)を有して対向して設置された基礎枠体31の上に、それぞれ側壁211(例えば、150mm厚さ)が立設されており、該側壁211の先端と半円状の頂部壁212が一体的に結合された構造としている。これにより、前記地盤、基礎枠体31、側壁211および頂部壁213に囲まれた内部には空間部214が形成されている。
このように防潮壁11をアーチ状213に形成すると、海水や雨水の流入圧を平板状の透明樹脂板2(150mm厚さ)で受けるよりも、アーチ状の透明樹脂板21(2800mm幅)で受ける方が、はるかに耐圧力を増加させることができる。
アーチ状の透明樹脂板21の大きさは、設置場所や環境により適宜変更することが可能であるが、例えば2200mm幅×2500mm頂部高さに形成すると、空間部214を人等が支障なく往来することができるので、平常時には遊歩道として利用することができる。なお、こうしたアーチ状の透明樹脂板21(または後述の透明樹脂板22)のいずれかの端部間に例えば5〜6m程度の間隔をとり、その部分に、図8に示すようなフロート式の扉体63を有する防潮装置6を設けるとよい。
また、高潮や洪水時には、防潮壁11として機能するが、例えば防潮壁11の空間部214を気密構造にして気圧を大気圧より上昇させると、耐圧力がさらに増加するので、より強固な防潮壁11にすることができる。
図5(b)は、防潮壁の頂部を平面にした防潮壁の斜視図である。図5(a)に示すように頂部壁11をアーチ状213に形成すると、遊歩道として使用する場合は、長手方向の頂部付近は支障ないが、両側部(海又は河川側、建築物や土木工作物側)は曲面状であるから、頂部付近に比べて地上高が低くなり、人が遊歩道として利用する際には支障が生じる。これを解決するために、頂部壁222を平面223とし、側壁221と頂部壁222を接続する隅部分のみを曲面で一体的に結合した構造としたものである。なお、防潮壁12の空間部214を気密構造にして気圧を大気圧より上昇させると、前記と同様の効果を奏する。
図6は本発明のフロート式防潮装置の実施形態を示したもので、(a)は防潮装置5の平面図、(b)は正面断面図である。また、図7は、図6のY−Y断面図であり、(a)は扉体が地盤面下に位置した平常時を示す断面図、(b)は扉体が地盤面上に上昇した状態を示す断面図である。図示の防潮装置5が、図1に示す防潮壁1(樹脂板2等)と連続する部分に設けられている。
図6及び図7において、地盤の下方には鉄筋コンクリート製のピット躯体51が設置されている。該ピット躯体51は、上部が開口された箱形に形成されており、例えば、長尺側壁は約10m〜30m、短尺側壁は約1.5m、上部から底壁までの深さは約2mに形成されている。なお、長尺側壁の長さは、設置場所に応じて適宜変更が可能であり、例えば、4m〜8mにすることは当然可能である。また、小規模のピット躯体にあっては金属製でも良く、特に鉄筋コンクリートに限定されるものではない。また、ピット躯体51の両端面の壁には、後述する扉体53の上昇及び下降を案内するガイド板511が設けられている。
ピット躯体51の底壁までの深さは、平均潮位に合わせて設計されており、海または河川側の長尺側壁には、底壁と接する部位に、複数個の取排水口512が適宜な間隔で設けられ、該取排水口512には海または河川まで延設された取排水管513が接続されている。
ピット躯体51の長尺方向の両端部には、凹形溝521が形成された鉄筋コンクリート製の支柱躯体52が、凹形溝521を対向した状態で突設されている。また、この凹形溝521の内側表面全体にステンレス鋼等の耐食性を有する鋼板製の戸当て枠522が設けられている。また、支柱躯体52の上端には、扉体53の上部に固着された天板533に当接して、扉体53の上昇を阻止する停止板523が設けられている。
ピット躯体51の内部には、金属製(本実施形態ではアルミニウム合金鋼製)、ガラス繊維強化プラスチック(FRP)製またはプラスチック製の扉体53が収容されている。該扉体53は、前記ピット躯体51の内壁と適宜な間隙を有する中空状の箱体であるが、その中空部には、発泡ポリプロピレン、発泡ウレタン等の比重の軽いものを充填してフロート531としている。これにより、仮に中空部に穴が開いてもこの内部に水が浸入することがない。そして、ピット躯体51の内部に流入した水により、浮力で扉体53が浮くようになっている。
扉体53の上面は金属製の天板533(平板またはグレーチング)が設けられており、平常時には、その上を人や車両が通行することができる。また、扉体53が最高位置まで上昇すると、支柱躯体52の上端に設けられた停止板523に当接する。
ピット躯体51の開口部514の全周縁には、前記扉体53の周囲を包囲して矩形枠状に延びる水密ゴム515が取り付けられている。これにより、扉体53の側面とピット躯体51の側面との隙間が水密されて、水の流通が阻止されるようになっている。
次に、フロート式防潮装置の作用について説明する。図9は、本発明の第一実施形態の防潮壁を岸壁に設置した状態を示す概念図である。図6、図7および図9において、岸壁7の突端71から内陸側の適宜な位置に、複数個の防潮壁1が配列されている。該防潮壁1間の適宜個所には、人や車両が通行して岸壁7の突端71などへ至るための開口が設けられており、該開口にはフロート式防潮装置5が設置されている。該フロート式防潮装置5は、前述のように、ピット躯体51、支柱躯体52、フロート531を内蔵する扉体53などで構成されており、ピット躯体51の底部には、ピット躯体と海中を連通する取排水管513が設けられている。また、WLは平均潮位であり、HHWLは洪水時等の潮位である。
洪水等で海面の水位が上昇すると、この海水は取排水管513を通じてピット躯体51の内部に流入して徐々に溜まる。すると、この溜まった海水の浮力を受けて、フロート531を内蔵する扉体53が上昇するが、この時、ピット躯体51の両端部に設けられたガイド板511に案内されて上昇する。
そして、ピット躯体51の内部が設定水位になると、扉体53が上がりきり、扉体53上面の天板533が支柱躯体52の天板523に当接して停止する。この状態で、ピット躯体51の開口部の全周縁に設けられ、扉体の周囲を包囲して矩形枠状に延びる水密ゴム515により、扉体53の側面とピット躯体51の側面の間が水密されて、水の進入を防ぐことができる。
そして、扉体53が上昇した後に、水位が下がりはじめると、ピット躯体51と海中は取排水管513により連通されているから、ピット躯体51内部の水位も下がる。これに同期して扉体53が下降し、ピット躯体51内部に収納される。なお、緊急時の対応として、すぐに扉体を上昇または下降させたいときに備えて、フロート式防潮装置5に、図示しない動力式または手動式の昇降装置を設置してもよい。
図8は、本発明のフロート式防潮装置の、他の実施形態を示した平面図である。本実施形態では扉体63の水平断面がH形に形成されていることを特徴としている。図6〜図7に示したフロート式防潮装置5は、平板状の防潮壁1に適用されるものであるが、図8に示したフロート式防潮装置6は、図5に示した前述のアーチ状の防潮壁11、12などに適用されるものである。防潮装置6は、扉体63におけるH形をした2枚の平行部分の各両端部を防潮壁11、12の側壁211、221の内側面に接触させながら、上昇等することができる。
図8の防潮装置6でも、ピット躯体に対して扉体が上昇するための基本的な構造と作用は、図6および図7によって述べたフロート式防潮装置5と略同様である。
本発明による防潮壁には無色または有色の透明樹脂板が用いられている、透明樹脂板としては、例えば、ポリスチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、アクリロニトリルースチレン共重合樹脂、メタクリル酸メチルースチレン共重合樹脂、アクリロニトリルーブタジエンースチレン共重合樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂などの各種熱可塑性樹脂が好ましく、特に好ましくは、透明性や耐候性に優れているアクリル樹脂板である。
アクリル樹脂は、メタクリル酸メチルの単独重合体であってもよいし、メタクリル酸メチルとこれ以外の単量体との共重合体であってもよい。共重合体である場合は、その単量体に占めるメタクリル酸メチルの割合は、50重量%以上、好ましくは70重量%以上、より好ましくは90重量%以上である。また、共重合体である場合、メタクリル酸メチル以外の単量体としては、アクリル酸アルキルやスチレンが好ましく用いられる。
透明樹脂板の厚みは、通常1〜600mm程度である。厚肉のものは、積層接着により形成することができるが、この場合、積層接着が容易な点からアクリル樹脂版が好ましく用いられる。また、透明樹脂板の全光線透過率は、無色透明のものであれば80%以上、スモーク色などの着色透明のものであれば20%以上であるのが好ましい。
透明樹脂には、一般に用いられる添加剤を添加してもよい。添加剤としては、例えば、紫外線吸収剤、酸化防止剤、可塑剤、着色剤などが挙げられる。
紫外線吸収剤としては、例えば、ベンゾフェノン系化合物(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)の「チヌビンP」、住友化学(株)の「スミソーブ340」など、ベンゾフェノン系化合物(シプロ化成(株)の「シーソーブ110」、住友化学(株)の「スミソーブ110」など、ヒンダードアミン系化合物(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)の「チヌビン770」などが挙げられる。
酸化防止剤としては、例えば、フェノール系化合物(住友化学(株)の「スミラィザーBP101」、「スミライザーGM」など)、リン系化合物((株)アデカの「マークPFP−8」、「マークPEP−24」などが挙げられる。
可塑剤としては、例えぱ、ジブチルフタレート、ジオクチルフタレートのような芳香族、多価カルボン酸エステル、ジオクチルアジベート、アセチルトリブチルシトレートのような脂肪族多価カルボン酸エステルなどが挙げられる。
着色剤としては、例えば、アントラキノン系染料(住友化学(株)の「スミプラストGreenG」、「スミプラストBlueOR」など、ペリノン系染料(住友化学(株)の「スミプラストOrangeHRP」など)などが挙げられる。
透明樹脂板には、その表面を硬くし、傷が付き難くするとともに、耐溶剤性を向上させる目的で架橋樹脂層を被覆することができる。
架橋樹脂層の組成や被覆方法については特に限定されないが、例えば、分子内に2つ以上のアクリロイル基又はメタクリロイル基を有する架橋性化合物を含む塗料(広栄化学工業(株)のコーエイハードM101など)を、透明樹脂板の表面に浸漬、噴霧、塗布などの方法により付着させた後、これに紫外線や電子線などの活性エネルギー線を照射することによって架橋硬化させて被覆する方法や、シリコン系やメラミン系の架橋性化合物を含む塗料を、透明樹脂板の表面に浸漬、噴霧、塗布などの方法により付着させた後、これを加熱することによって架橋硬化させて被覆する方法が好ましい。架橋樹脂層は、厚さが通常0.1〜10μmとなるように透明樹脂板の表面に被覆される。その厚さがあまり小さいと耐擦傷性が低下する場合があり、また、あまり厚いと剥離が起こり易いなど、耐久
性に問題が生じる場合がある。
また、透明樹脂板には、表面の汚れを防止する目的で、例えば、フッ素樹脂、シリコン系樹脂、アクリル系樹脂、無機コロイドゾルなどによる被積層を形成してもよい。
本発明の防潮壁は、高潮や洪水等による水害から人および構築物を守るために設置されるものである。そして、新規に設置される場所に限定されるものではなく、既存の岸壁、海上や陸上に設置された防波堤に増設することが可能である。また、観光地や景勝地における遊歩道等として利用することも可能である。
本発明の第一実施形態を示したもので、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)はX−X断面図である。 図1のA部詳細図である。 図1のB部詳細図である。 図1のC部詳細図である。 本発明の第二実施形態を示したもので、(a)は頂部壁が曲面の防潮壁の斜視図、(b)は頂部壁が平面の防潮壁の斜視図である。 本発明のフロート式防潮装置の実施形態を示したもので、(a)は平面図、(b)は正面断面図である。 図6のY−Y断面図であり、(a)は扉体が地盤面下に位置した平常時を示す図、(b)は扉体が地盤面上に上昇した状態を示す図である。 本発明のフロート式防潮装置の、他の実施形態を示した平面図である。 本発明の第一実施形態の防潮壁を岸壁に設置した状態を示す概念図である。
符号の説明
1,11,12 防潮壁
2,21,22 透明樹脂板
3,31 基礎枠体
4 水密手段
5 フロート式防潮装置
7 岸壁
8 地盤
51 ピット躯体
52 支柱躯体
53 扉体
213 アーチ状
223 平面状
214 空間部
301,311 把持溝
401 セッティングブロック
402 ゴムシート
403 バッカ
404 無収縮セメント
405 シーリング
511 ガイド板
513 取排水管
522 戸当て枠
531 フロート

Claims (6)

  1. 洪水・高潮等の災害を防止するための防潮壁であって、透明樹脂板で形成されていて、その樹脂板の底部が、地盤上に設置された基礎枠体の把持溝に嵌入された状態で保持されていること
    および、前記樹脂板が複数配列されていて、二つの樹脂板の端部同士が間隔をおいて対向する空間に、水の進入を防ぐことができる高さから、その上を人や車両が通行することができる高さまで扉体が上昇および下降する構造の防潮装置が設けられていること
    を特徴とする防潮壁。
  2. 洪水・高潮等の災害を防止するための防潮壁であって、透明樹脂板で形成されていて、その樹脂板の底部が、地盤上に設置された基礎枠体の把持溝に嵌入された状態で保持されていること、
    および、前記樹脂板が複数配列されていて、二つの樹脂板の端部同士が間隔をおいて対向する空間に、フロート材を地中ピット内に有する扉体が、潮位上昇時にピット内に流入する水の浮力によって浮き上がるようにされたフロート式防潮装置が設けられていること
    を特徴とする防潮壁。
  3. 前記樹脂板は、2面の側壁と頂部壁とが一体的に結合されたものであり、前記の地盤、側壁および頂部壁により囲まれた内部が、人の通行できる空間部を有するように形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の防潮壁。
  4. 前記樹脂板の底部と前記基礎枠体の把持溝との間に水密手段が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の防潮壁。
  5. 洪水・高潮等の災害を防止するための防潮壁であって、透明樹脂板で形成されていて、その樹脂板の底部が、地盤上に設置された基礎枠体の把持溝に嵌入された状態で保持されていること、
    前記樹脂板は、2面の側壁と頂部壁とが一体的に結合されたものであり、前記の地盤、側壁および頂部壁により囲まれた内部が、人の通行できる空間部を有するように形成されていること、
    前記樹脂板が複数配列されていて、二つの樹脂板の端部同士が間隔をおいて対向する空間に、フロート材を地中ピット内に有する扉体が、潮位上昇時にピット内に流入する水の浮力によって浮き上がるようにされたフロート式防潮装置が設けられていること、
    および、当該フロート式防潮装置は、水平断面がH形に形成されていること
    を特徴とする防潮壁。
  6. 前記透明樹脂板が、ポリスチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、アクリロニトリルースチレン共重合樹脂、メタクリル酸メチルースチレン共重合樹脂、アクリロニトリルーブタジエン共重合樹脂、ポリカーボネート樹脂及びアクリル樹脂から選ばれる熱可塑性樹脂であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の防潮壁。
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