JP5647442B2 - 止水扉 - Google Patents

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Description

本発明は、樋門や樋管や水門などに設けられる門扉(止水扉)に関する。
河川水を利用するために設けられる用水路や堤内地の雨水や水田の水などを河川まで流すために設けられる排水路には、河川との合流部に樋門や樋管が設けられる。樋門および樋管は、河川や水路を横断して設けられる制水施設で、当該樋門(樋管)の横断する河川又は水路が合流する河川の堤防内に暗渠として設けられ、堤防の機能を有するものである。通常時、河川水を堤内地に引き込む場合や堤内地の雨水や水田の水などを河川に排水する場合は、水路を介して河川(本川)に流されている。しかしながら、本川の水位が高くなったときには、本川の水が当該水路を介して堤内地側に流入し、堤内地側で水が溢れる虞がある。そのため、当該水路には樋門又は樋管が設置され、その門扉(止水扉)は通常時には開放されており、本川が増水した場合などには速やかに閉鎖できるようになっている。
このような止水扉に関する技術が、例えば、特許文献1に開示されている。特許文献1には、河川堤防を横断して設けられた樋門又は樋管の河川側出入口側に設けられる扉体を昇降式にすると共に、扉体の左右を昇降ガイドし上方が開放された一対の側柱を河川堤防の法面に設け、側柱側に扉体の昇降機構を設けたことを特徴とするゲート装置に関する技術が開示されている。
特開2001−55723号公報
従来の止水扉は、鋼製やステンレス鋼製のものが主流であった。中でも設置費用が安い鋼製のものが好んで用いられ、現存する止水扉の大部分は鋼製である。しかしながら、鋼製の止水扉には、耐久性(耐食性)に問題がある。鋼製の止水扉には防食塗装がなされてはいるが、経年で塗装は劣化するため、その劣化の程度に応じて補修が必要となる。すなわち、鋼製の止水扉は初期費用が安く済むが、耐久性(耐食性)に問題があるため、補修費用や寿命を考慮すると、安いものではない。現存する鋼製の止水扉の多くは老朽化が進行しており、全ての止水扉を補修するには、莫大な費用を要する。また、それらを補修したとしても、近い将来に経年によって再度補修する必要が生じる。
そこで、本発明は、耐久性(耐候性、耐食性)に優れた止水扉を提供することを課題とする。
以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図面の形態に限定されるものではない。
本発明は、並列して設けられた複数の主桁(6、6、…)と、主桁に対して略直交する方向に並列して設けられた複数の縦桁(7、7、7a、7a)と、主桁および縦桁で構成される面を覆うように主桁および縦桁に接合された板状のスキンプレート(5)と、を有する止水扉(10)であって、スキンプレートが、第1樹脂層(1)と第1樹脂層の少なくとも一部を被覆する繊維強化樹脂複合体層(2、2)とを有する止水扉を提供することにより、前記課題を解決する。
本発明において「止水扉」とは、河川や水路を流れる水の流れを適宜調整または遮断できる門扉を意味する。すなわち、「止水扉」とは、樋門や樋管に設けられる門扉や水門に設けられる門扉を含む概念である。また、「第1樹脂層の少なくとも一部を被覆する繊維強化樹脂複合体層」とは、繊維強化樹脂複合体層が第1樹脂層を直接被覆する場合に加えて、繊維強化樹脂複合体層と第1樹脂層との間に他の層が介在している場合も含む意味である。
本発明の止水扉(10)において、スキンプレート(5)の最外層に、第2樹脂層(3、3)が積層されていることが好ましい。かかる形態とすることによって、繊維強化樹脂複合体層(2、2)の損傷防止やスキンプレートの美観の向上を図ることができる。
また、本発明の止水扉(10)において、第1樹脂層(1)に塩化ビニルが含まれていることが好ましい。かかる形態とすることによって、スキンプレート(5)の耐衝撃性を向上させやすくなる。
さらに、本発明の止水扉(10)において、第1樹脂層(1)の少なくとも露出している部分に着色が施されていることが好ましい。第1樹脂層の露出している部分(端面など)に着色を施すことによって、紫外線などによる第1樹脂層の劣化を防止することができる。
本発明の止水扉(10)は、樋門(20)または樋管に設けることができる。
本発明によれば、耐久性(耐候性、耐食性)に優れた止水扉を提供することができる。
(a)は、本発明の止水扉10が樋門20に設けられた例を概略的に示した図である。(b)は、(a)に示した止水扉10およびその周辺部を本川40側から見た概略図である。(c)は、(b)に示したIc−Icでの断面の一部を概略的に示した図である。 (a)は、本川40側から見た本発明の止水扉10を概略的に示した図である。(b)は、(a)に示したIIb−IIbでの本発明の止水扉10の断面を概略的に示した図である。 本発明の止水扉10に備えられるスキンプレート5の断面を概略的に示した図である。
本発明の上記した作用及び利得は、次に説明する発明を実施するための形態から明らかにされる。以下本発明を図面に示す実施形態に基づき説明する。ただし、本発明はこれら実施形態に限定されるものではない。
図1(a)は、本発明の止水扉10が樋門20に設けられた例を概略的に示した図である。図1(b)は、図1(a)に示した止水扉10およびその周辺部を本川40側から見た概略図である。図1(c)は、図1(b)に示したIc−Icでの断面の一部を概略的に示した図である。図1(c)において、紙面下側が本川40側、紙面上側が支川30側である。図2(a)は、本川40側から見た止水扉10を概略的に示した図である。図2(b)は、図2(a)に示したIIb−IIbでの止水扉10の断面を概略的に示した図である。図3は、本発明の止水扉10に備えられるスキンプレート5の断面を概略的に示した図である。
図1に示すように、樋門20は堤防50内に設けられたコンクリート製の函体を繋げてなる流路21と、該流路21の両端に設けられたコンクリート製の胸壁22、22および翼壁23、23とを有している。樋門20は堤内水路(支川)30と堤外地側の本川40とを渡すようにして設けられており、流路21の本川40側の出入り口に、本発明の止水扉10が設けられている。止水扉10は通常時は開放されており、本川40が増水した場合に、本川40から支川30への逆流を防止するために閉鎖される。
止水扉10は、一対の戸当り11a、11aによって支えられており、水平方向の移動は抑制されるとともに、上下方向には自在に移動可能となっている。戸当り11a、11aは、対向する面に溝を有しており、図1(c)に示したような略コの字状の断面を有している。この溝に止水扉10の端部が嵌め込まれていることによって、止水扉10は水平方向の移動が抑制され、上下方向には自在に移動可能となっている。また、止水扉10の端部(溝に嵌め込まれた部分)には、止水ゴム12、12が備えられるとともに、溝の止水ゴム12、12に当接する部分にステンレス鋼製の戸当たり金物13、13が備えられている。そのため、止水扉10の閉鎖姿勢において、止水扉10が本川40側から圧力を受けた際に、止水ゴム12、12と戸当たり金物13、13とが密着することによって、本川40から支川30への漏水を防止できる。
止水扉10にはラック棒14の一端が連結されており、該ラック棒14の他端は操作台15上に設置された巻き上げ機16に連結されている。止水扉10の開閉操作は、巻き上げ機16を操作することによって行うことができる。巻き上げ機16は、防護柵17が設けられた管理橋18を堤防50から渡って、人が直接操作するものであってもよく、遠隔操作できるものであってもよい。
次に、図2を参照しつつ止水扉10の構成について説明する。図2に示すように、止水扉10は、並列して設けられた複数の主桁6、6、…と、主桁6、6、…に対して略直交する方向に並列して設けられた端縦桁7、7及び縦補助桁7a、7aとを備えている。また、主桁6、6、…と端縦桁7、7及び縦補助桁7a、7aとで構成される面を覆うように、主桁6、6、…、端縦桁7、7及び縦補助桁7a、7aに接合された板状のスキンプレート5を有している。主桁6、6、…、端縦桁7、7及び縦補助桁7a、7aの構成は特に限定されず、従来の止水扉と同様とすることができる。
次に、図3を参照しつつスキンプレート5について説明する。図3に示すように、スキンプレート5は、第1樹脂層1と、第1樹脂層1を被覆する繊維強化樹脂複合体層2、2とを有しており、さらに最外層には第2樹脂層3、3が積層されていることが好ましい。
第1樹脂層1を構成する樹脂は特に限定されず、例えば、以下に列記する樹脂を含む樹脂組成物によって、第1樹脂層1を構成することができる。すなわち、第1樹脂層1を構成する樹脂組成物に含まれる樹脂としては、例えばエステル系樹脂、オレフィン系樹脂、スチレン系樹脂、オキシメチレン系樹脂、アミド系樹脂、ウレタン系樹脂、ウレア系樹脂、カーボネート系樹脂、アクリル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、フェニレン系樹脂、エーテルイミド系樹脂、スルホン系樹脂、アリレート系樹脂、エーテルスルホン、ケトン、エーテルケトン、エーテルエーテルケトン、エーテルケトンケトン、アリレート、エーテルニトリル系樹脂、イミド、アミドイミド系樹脂、フェノール系樹脂、テトラフルオロエチレンなどのフッ素系樹脂等を挙げることができ、これらのうちの1種又は2種以上の混合樹脂或いは共重合体を選択して用いることができる。
中でも、好適な成形温度を有するという観点から、例えばABS樹脂(ブレンドタイプ)、ABS樹脂(グラフトタイプ)、メタクリル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、アクリル樹脂、アクリロニトリル/スチレン共重合物(AS樹脂)、塩化ビニル樹脂、塩素化塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂などが好ましく、これらのうちの1種又は2種以上の混合樹脂或いは共重合体を選択して好適に用いることができる。なお、第1樹脂層1は発泡性であってもよい。
また、第1樹脂層1の少なくとも露出している部分には、着色が施されていることが好ましい。第1樹脂層1は後に説明する繊維強化樹脂複合体層2、2によって被覆されているが、端面などは露出する場合がある。このように露出している部分に着色を施すことによって、紫外線などによる第1樹脂層1の劣化を防止することができる。なお、少なくとも第1樹脂層1の露出している部分に着色が施されていることが好ましいが、第1樹脂層1全体が着色されていてもよい。第1樹脂層1に着色を施すには、上記樹脂組成物に着色剤を含有させることが好ましい。当該着色剤は顔料と染料に大別される。
本発明に用いることができる顔料としては、市販の顔料、及びカラーインデックス便覧、「最新顔料便覧」(日本顔料技術協会編、1977年刊)、「最新顔料応用技術」(CMC出版、1986年刊)、「印刷インキ技術」(CMC出版、1984年刊)等の文献に記載されている顔料が利用できる。顔料の種類としては、黒色顔料、黄色顔料、オレンジ色顔料、褐色顔料、赤色顔料、紫色顔料、青色顔料、緑色顔料、蛍光顔料その他ポリマー結合色素等があげられる。具体的には、不溶性アゾ顔料、アゾレーキ顔料、縮合アゾ顔料、キレートアゾ顔料、フタロシアニン系顔料、アントラキノン系顔料、ペリレン及びペリノン系顔料、チオインジゴ系顔料、キナクリドン系顔料、ジオキサジン系顔料、イソインドリノン系顔料、キノフタロン系顔料、染め付けレーキ顔料、アジン顔料、ニトロソ顔料、ニトロ顔料、天然顔料、蛍光顔料、無機顔料、カーボンブラック等が使用できる。
これらの顔料は表面処理をせずに用いてもよく、また公知の表面処理を施して用いても良い。公知の表面処理方法としては、樹脂やワックスを表面コートする方法、界面活性剤を付着させる方法、反応性物質(例えば、シランカップリング剤やエポキシ化合物、ポリイソシアネート等)を顔料表面に結合させる方法などが考えられる。これらの表面処理方法については、「金属石鹸の性質と応用」(幸書房)、「最新顔料応用技術」(CMC出版、1986年刊)、「印刷インキ技術」(CMC出版、1984年刊)に記載されている。
本発明に用いることができる染料としては、市販の染料、及び「染料便覧」(有機合成化学協会編集、昭和45年刊)、「色材工学ハンドブック」(色材協会編、朝倉書店刊、1989年)、「工業用色素の技術と市場」(シーエムシー刊、1983年)、「化学便覧、応用化学編」(日本化学会編、丸善書店刊、1986年)等の文献に記載されている公知のものが使用できる。具体的には、アゾ染料、金属鎖塩アゾ染料、ピラゾロンアゾ染料、アントラキノン染料、フタロシアニン染料、カルボニウム染料、キノンイミン染料、メチン染料、シアニン染料、インジゴ染料、キノリン染料、ニトロ系染料、キサンテン系染料、チアジン系染料、アジン染料、オキサジン染料等の染料が挙げられる。
このような第1樹脂層1の厚さは特に限定されない。第1樹脂層1の厚さは、製作しようとするスキンプレート5全体の厚さと、後に述べる第2樹脂層3及び繊維強化樹脂複合体層2の厚さを考慮し決定すればよい。
繊維強化樹脂複合体層2、2は、第1樹脂層1の少なくとも一部を被覆している。繊維強化樹脂複合体層2、2は、第1樹脂層1を直接被覆していてもよく、接着剤を含む接着層などの他の層を介して第1樹脂層1を被覆していてもよい。繊維強化樹脂複合体層2、2を備えることによって、第1樹脂層1が紫外線などによって劣化することを防止するとともに、スキンプレート5に所定の強度を持たせることができる。ただし、第1樹脂層1の紫外線などによる劣化防止や、スキンプレート5に所定の強度を持たせるなどの観点からは、繊維強化樹脂複合体層2、2は、第1樹脂層1の両面全面を被覆していることが好ましい。
上記のように、繊維強化樹脂複合体層2、2を備えることによって、スキンプレート5に所定の強度を持たせることができる。スキンプレート5が受ける力は、止水扉10が設置される場所によって異なる。また、主桁6、6、…、端縦桁7、7及び縦補助桁7a、7aの数(密度)よっても異なる。そのため、スキンプレート5の好ましい強度の範囲は一概には言えないが、機械強度試験としてJIS K7171による曲げ強度を測定すると、240MPa以上の曲げ強度を持つものが好ましい。
繊維強化樹脂複合体層2、2は繊維および熱硬化性樹脂を含む繊維強化樹脂複合体によって構成されている。
当該繊維の種類は特に限定されず、例えば、ポリアクリロニトリル系炭素繊維、レーヨン系炭素繊維、リグニン系炭素繊維、ピッチ系炭素繊維、気相成長炭素繊維、カーボンナノチューブ、ガラス繊維、シリコンカーバイト繊維、シリコンナイトライド繊維、アルミナ繊維、炭化珪素繊維、ボロン繊維、アルミニウム繊維、黄銅繊維、ステンレス鋼繊維などの無機繊維、芳香族ポリアミド繊維、ポリアラミド繊維、ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール(PBO)繊維、ポリフェニレンスルフィド繊維、ポリエステル繊維、アクリル繊維、ナイロン繊維、ポリエチレン繊維などの有機繊維が挙げられる。これらの中で、軽量で機械的強度が高いことから、炭素繊維が好ましい。これらの繊維は単独で用いても、2種以上併用しても良い。
また、上記熱硬化性樹脂としては、例えば、不飽和ポリエステル、ビニルエステル、エポキシ、フェノール(レゾール型)、ユリア・メラミン、ポリイミド、ビスマレイミド、シアネートエステル等の樹脂や、これらの樹脂の共重合体、変性体、これらの樹脂を2種以上混合した樹脂が挙げられる。
なお、繊維強化樹脂複合体に含まれる上記繊維の比率(Vf)は、繊維強化樹脂複合体全体を基準(100体積%)として、30体積%以上が好ましく、50体積%以上がより好ましく、55体積%以上がさらに好ましい。
このような繊維強化樹脂複合体層2、2の厚さは特に限定されない。例えば、繊維と熱硬化性樹脂とが複合一体化してなる繊維強化樹脂複合体から形成する場合には、例えば50μm〜3000μmが好ましく、100μm〜1500μmがより好ましく、200μm〜1000μmがさらに好ましい。また、上記厚さが薄くなるとスキンプレート5の強度が十分に発現しなくなり、逆に厚くなるとスキンプレート5のコストが高くなる。
第2樹脂層3、3は、スキンプレート5の最外層に設けられている。第2樹脂層3、3が備えられていることによって、繊維強化樹脂複合体層2、2が損傷することを防止するとともに、スキンプレート5の外観の向上を図ることができる。
第2樹脂層3、3を構成する樹脂組成物としては、上記した第1樹脂層1を構成する樹脂組成物と同様のものを挙げることができる。第2樹脂層3、3および第1樹脂層1は、同様の樹脂組成物で構成されていてもよく、異なる樹脂組成物で構成されていてもよい。
このような第2樹脂層3、3の厚さは特に限定されない。例えば、スキンプレート5表面の平滑性と剛性を考慮すると、0.1mm〜100mmであることが好ましく、0.1mm〜10mmであることがより好ましく、0.5mm〜5mmであることがさらに好ましい。上記厚さが薄くなるとスキンプレート5表面の平滑性や外観が損なわれ、厚さが厚くなるとスキンプレート5の強度が十分に発現しない。
図3の構成のスキンプレート5は、以下のようにして作製することができる。まず、上記した樹脂組成物によって第1樹脂層1を作製し、第1樹脂層1の両面に繊維強化樹脂複合体シートあるいは加熱硬化させることにより繊維強化樹脂複合体を構成する繊維プリプレグ(繊維強化樹脂複合体層2、2)を積層し、さらに第2樹脂層3、3を重ね合わせて熱圧着することにより、スキンプレート5を作製することができる。この際の熱圧着条件の目安としては、例えば温度を150℃〜220℃、圧力を10kg/cm〜100kg/cm、時間を10分〜150分とするのが好ましい。
上記のようにしてスキンプレート5を作製した後、スキンプレート5を主桁6、6、…、端縦桁7、7及び縦補助桁7a、7aに接合することによって、止水扉10を得られる。スキンプレート5を主桁6、6、…、端縦桁7、7及び縦補助桁7a、7aに接合する方法は特に限定されず、例えば、ボルト接合等などによって接合することができる。
なお、本発明の止水扉はスキンプレートに特徴を有しており、上記のようにして作製したスキンプレートを、従来の止水扉のスキンプレートと交換することによっても、本発明の止水扉とすることができる。
本発明の止水扉に備えられるスキンプレートは、樹脂や繊維強化樹脂複合体などによって構成されており、該スキンプレートは耐候性や耐食性に優れている。したがって、従来の鋼製のスキンプレートに比べてメンテナンスの頻度を少なくすることができるため、維持費を軽減することができる。また、本発明の止水扉は、スキンプレートが樹脂や繊維強化樹脂複合体などによって構成されているため、従来の止水扉に比べて軽量である。止水扉の昇降操作は人力で行われる場合もあるため、止水扉の軽量化によって得られる利益は大きい。また、止水扉の昇降操作が機械で行われる場合であっても、止水扉が軽量化されることによって、止水扉を昇降させる機械を小型化することができるという利益を得られる。
これまでの本発明の説明では、本発明の止水扉が樋門に設けられたスルースゲート(巻き上げ方式)である形態を例示して説明したが、本発明はかかる形態に限定されない。例えば、本発明の止水扉は、樋門より規模が小さい樋管に設けることも可能であり、樋門よりも規模の大きな水路などに備えられる水門に設けることも可能である。また、本発明の止水扉の形式は、スルースゲート(巻き上げ方式)に限定されず、いかなる形態であってもよい。
以上、現時点において実践的で好ましいと思われる実施形態に関連して本発明を説明したが、本発明は本願明細書中に開示された実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲および明細書全体から読み取れる発明の要旨あるいは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う止水扉もまた本発明の技術的範囲に包含されるものとして理解されなければならない。
1 第1樹脂層
2 繊維強化樹脂複合体層
3 第2樹脂層
5 スキンプレート
6 主桁
7 端縦桁
7a 縦補助桁
10 止水扉
11 門柱
11a 戸当り
12 止水ゴム
13 戸当たり金物
14 ラック棒
15 操作台
16 巻き上げ機
17 防護柵
18 管理橋
20 樋門
21 水路
22 胸壁
23 翼壁
30 支川
40 本川
50 堤防

Claims (4)

  1. 並列して設けられた複数の主桁と、前記主桁に対して略直交する方向に並列して設けられた複数の縦桁と、前記主桁および前記縦桁で構成される面を覆うように前記主桁および前記縦桁に接合された板状のスキンプレートと、を有する止水扉であって、
    前記スキンプレート、第1樹脂層と、該第1樹脂層の少なくとも一部を被覆するとともに熱硬化性樹脂を含む炭素繊維強化樹脂複合体層とを有し、最外層にさらに第2樹脂層が積層されており、
    前記スキンプレートは、前記熱硬化性樹脂を含む炭素繊維強化樹脂複合体からなる繊維プリプレグであって加熱硬化させることにより前記繊維強化樹脂複合体層を構成する繊維プリプレグを前記第1樹脂層に積層し、さらに前記第2樹脂層を重ね合わせて熱圧着することにより構成されたものである、止水扉。
  2. 前記第1樹脂層に塩化ビニルが含まれている、請求項1に記載の止水扉。
  3. 前記第1樹脂層の少なくとも露出している部分に着色が施されている、請求項1又は2に記載の止水扉。
  4. 樋門または樋管に設けられる、請求項1〜のいずれか一項に記載の止水扉。
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