JP5159179B2 - 遮水装置 - Google Patents

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本発明は遮水装置に関するものであって、特に軽度の洪水などの際に、道路上の水の流れを遮断して地下街やビルの地下室に流入するのを阻止するための、遮水装置に関するものである。
従来から市街地においては、土地を有効活用しようとする観点から、盛んに地下開発が行われている。地下鉄、地下街、地下道、地下駐車場などが発達し、さらにはビルには地下室が設置されるとともに、当該地下室を周辺の地下道や地下鉄と連絡せしめ、それらを一体としたショッピングモールなどの巨大な地下施設が形成されている。
かかる地下施設は天候に左右されることがなく、また道路や鉄道とも立体交差となるため、地表の道路網や鉄道網とは別個の通路が形成されて利便性が高いが、その反面台風や集中豪雨などにより水害の被害を受けやすい。
すなわち地下施設への入り口は通常地表面に形成されるが、その周囲が浸水して水位が増せば、容易にその入り口から水が流入することになる。しかも個々の地下施設にはそれぞれ複数の入り口が形成され、それらの地下施設が互いに連絡して一体化しているため、多くの入り口から一斉に水が流入すれば、巨大な地下施設も短時間のうちに水浸しになる可能性がある。
これらの事態に対処するため、大雨などにより地下施設に水が流入する可能性が予測される場合には、従来は図1に示すように地下施設の入り口1を取り囲んで土嚢2を積み上げ、水の流入を阻止することが行われている。
しかしながら最近大都市圏では、土嚢2に詰める土砂の採取が困難となっている。ビルの建設現場などにおいて土砂の採取は可能であるが、必要なときに近隣でビルの建設が行われている保証はなく、またいつ必要になるか判らない事態に備えて、土砂を詰めた大量の土嚢2を保管することも極めて不経済である。
また特開2001-248140号公報に示されているように、地下施設への入り口1に設置される開閉可能の遮水壁も提案されているが、かかる遮水壁を既存の入り口1に設置するためには大掛かりな工事が必要であり、また相当期間入り口1を閉鎖せざるを得ない。また高価であり多数の入り口1に設置するのは不経済である。
特開2001-248140号公報
本発明はかかる事情に鑑みなされたものであって、常時はコンパクトに収納することができ、洪水が予測されるときには地下街の入り口1などに容易に設置して、水の流入を遮断することのできる遮水装置を提供することを目的とするものである。
而して本願第一の発明は、地面に設置された長尺の水膨潤性部材と、当該水膨潤性部材の上部にほぼ垂直に近い角度で立設された水不透過性の遮水シートと、当該遮水シートが水膨潤性部材に接触している箇所又はその近傍の遮水シート上に設けられた、押圧用の棒体又は板体とよりなり、前記遮水シートと地面との間を水膨潤性部材でシールし、遮水シートにより水を遮断することを特徴とするものである。本発明においては、前記板体上に重錘体を載置し、当該重錘体に前記遮水シートを掛けて立設せしめることができる。
また本願第二の発明は、地面に設置された長尺の水膨潤性部材と、当該水膨潤性部材の上部にほぼ垂直に近い角度で立設された水不透過性の遮水シートと、当該遮水シートと水膨潤性部材とを貫通して、又は水膨潤性部材の近傍の前記遮水シートを貫通して地面に打ち込まれた杭とよりなり、前記遮水シートと地面との間を水膨潤性部材でシールし、遮水シートにより水を遮断することを特徴とするものである。本発明においては、前記杭に沿って前記遮水シートを支持して立設せしめることが好ましい。
本願第一及び第二の発明においては、前記水膨潤性部材が、水透過性を有する袋体内に、水膨潤性樹脂粉末を封入したものであることが好ましい。
本発明によれば、地面に設置された長尺の水膨潤性部材と、当該水膨潤性部材の上部にほぼ垂直に近い角度で立設された水不透過性の遮水シートと、当該遮水シートと前記水膨潤性部材との間を水密に保持する手段とよりなるので、水によって前記水膨潤性部材が膨潤して前記遮水シートと地面との間をシールし、遮水シートにより水を遮断して当該遮水シートの下を潜って水が漏れるのを阻止することができる。
以下本発明を図面に基づいて説明する。図2及び図3は本発明の遮水装置の一例を示すものであって、3は図4に示すように透水性の袋体4内に少量の水膨潤性樹脂粉末5を封入してなる水膨潤性部材であって、当該水膨潤性部材3が地面に載置され、杭6がこの水膨潤性部材3を貫通して地面に打ち込まれている。
そしてその杭6に沿って水膨潤性部材3上に遮水シート7が立設され、当該遮水シート7は紐8によって杭6に固定されている。また遮水シート7の下端にはその長さ方向に沿って袋部9が形成され、当該袋部9内に金属などの重量のある棒体10が挿通されており、当該棒体10の重量により遮水シート7の下端が水膨潤性部材3に圧接され、遮水シート7と地面との間が水膨潤性部材3でシールされている。
この例によれば、水膨潤性部材3は杭6により固定され、棒体10の重量により地面と遮水シート7の下端との間に挟圧されている。この状態で水膨潤性部材3が水に触れると、その水が袋体4内に浸入して水膨潤性樹脂粉末5を膨潤させ、水膨潤性部材3が大きく膨らんで地面と遮水シート7の下端との間をシールするのである。
水膨潤性樹脂粉末5は水に触れると膨潤して、短時間のうちに体積を大きく増大させるので、遮水シート7と地面との間は速やかにシールされ、水が遮水シート7の下を通るのを阻止する。この状態で水嵩が増しても杭6で地面に固定された遮水シート7により水を遮断するのである。
図5に示すように、本発明の遮水装置を地下街などへの入り口1を囲んで設置することにより、前述のように土嚢2で遮水するのと同様に、地下街への水の流入を阻止することができる。
また水膨潤性部材3は水に触れることがなければ容積が小さく、遮水シート7は折りたたみ可能なシートであり、また杭6や棒体10は細い棒状であるので、全体として常時はコンパクトに収納することができ、必要に応じて所要の箇所に設置することにより高い遮水性を実現することができるのである。
次に図6は本発明の他の例を示すものであって、遮水シート7が断面略L字状をなしており、その水平部7aと地面との間に水膨潤性部材3が挟持されており、前記水平部7aの両側縁に沿って板体11を介して杭6a、6bで地面に固定されている。そして遮水シート7の垂直部7bは杭6aに紐8で取り付けられている。
また図7は本発明のさらに他の例を示すものであって、水膨潤性部材3上に遮水シート7を載置し、その遮水シート7上に板体11を載置し、さらにその板体11上に所定間隔ごとに円錐状の重錘体12を載置したものであって、前記遮水シート7の端部を重錘体12に掛けて、その両縁を面ファスナー13などで接続している。
重錘体12としては工事現場で使用される標識用コーンなどを使用することができる。またその形状は円錐状に限られるものではなく、例えば土嚢を数個積み上げて重錘体12とすることもできる。
以上の説明では、本発明の遮水装置を洪水の際の地下街への水の流入の防止用の装置として述べたが、この用途に限られるものではなく、一般に地面を流れる水を遮断したり、その流路を誘導する場合に広く使用することができる。
また河川が増水したときに河川の水が堤防を潜ってその裏側に湧き出すことがあり、それを一時的に抑制する手段として釜段工法や月の輪工法が行われているが、これらの工法において土嚢に代わる貯水手段としても使用することができる。
地下街の入り口への水の流入を防ぐ従来の方法を示す斜視図 本発明の遮水装置の一例を示す斜視図 図2の例の横断面図 水膨潤性部材の一例を示す横断面図 図2の遮水装置を地下街の入り口に設置した状態を示す斜視図 本発明の遮水装置の他の例を示す斜視図 本発明の遮水装置のさらに他の例を示す斜視図
符号の説明
3 水膨潤性部材
4 袋体
5 水膨潤性樹脂粉末
6 杭
7 遮水シート
10 棒体
11 板体
12 重錘体

Claims (5)

  1. 地面に設置された長尺の水膨潤性部材(3)と、当該水膨潤性部材(3)の上部にほぼ垂直に近い角度で立設された水不透過性の遮水シート(7)と、当該遮水シート(7)が水膨潤性部材(3)に接触している箇所又はその近傍の遮水シート(7)上に設けられた、押圧用の棒体(10)又は板体(11)とよりなり、前記遮水シート(7)と地面との間を水膨潤性部材(3)でシールし、遮水シート(7)により水を遮断することを特徴とする、遮水装置
  2. 前記板体(11)上に重錘体(12)を載置し、当該重錘体(12)に前記遮水シート(7)を掛けて立設せしめることを特徴とする、請求項1に記載の、遮水装置
  3. 地面に設置された長尺の水膨潤性部材(3)と、当該水膨潤性部材(3)の上部にほぼ垂直に近い角度で立設された水不透過性の遮水シート(7)と、当該遮水シート(7)と水膨潤性部材(3)とを貫通して、又は水膨潤性部材(3)の近傍の前記遮水シート(7)を貫通して地面に打ち込まれた杭(6)とよりなり、前記遮水シート(7)と地面との間を水膨潤性部材(3)でシールし、遮水シート(7)により水を遮断することを特徴とする、遮水装置
  4. 前記杭(6)に沿って前記遮水シート(7)を支持して立設せしめることを特徴とする、請求項3に記載の遮水装置
  5. 前記水膨潤性部材(3)が、水透過性を有する袋体(4)内に、水膨潤性樹脂粉末(5)を封入したものであることを特徴とする、請求項1又は3に記載の、遮水装置
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