JP2001140235A - 遮水装置 - Google Patents

遮水装置

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JP2001140235A
JP2001140235A JP32131299A JP32131299A JP2001140235A JP 2001140235 A JP2001140235 A JP 2001140235A JP 32131299 A JP32131299 A JP 32131299A JP 32131299 A JP32131299 A JP 32131299A JP 2001140235 A JP2001140235 A JP 2001140235A
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absorbing
sheet
plate
impervious
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Mitsuyori Nakajima
三順 中嶋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量で運搬・保管が容易で、遮水壁の構築が
容易且つ迅速に行え、しかも水で自動的に重量増加して
遮水壁となる遮水装置を提供する。 【解決手段】 蝶番7aでL字状の折り畳みできる遮水
板7の底板側の上面に注入口8bを有する高分子吸水剤
8dを封入した補給式吸水シート8を取付け、又垂直と
なる板部分の内面に透水性の自給式吸水シート9を取付
けている。同遮水板を車庫のシャッター4の下端の前に
列べて配置する。洪水の水又は給水の水で吸水シート
8,9は100〜200倍に膨れてL字状に保持すると
ともに自ら重くなって土のうと同様に遮水壁を形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大雨等より道路が
冠水した際、建物の出入口等に配置し、建物内への水の
流入を防いだり、もしくは完全に水の流入を遮断できな
くても建物内への水の流入量を出来るだけ少なくする土
のうに代わる遮水装置であって、高分子吸水剤を用いて
吸水して重量と体積を増加させて遮水できるようにした
ものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来は、大雨等により道路が冠水した場
合、建物内に保管していた土のうを建物の出入口等に運
び、土のうを積み上げ遮水壁をつくり建物内への水の流
入を防いでいた。建物内の保管場所から土のうを運んで
遮水壁をつくる作業は土のうが重いため大変な労力を必
要とした。又土のうがかさばるため土のうの保管に建物
内の広いスペースをあてなければならなかった。土のう
を建物内に保管していなかった場合は、冠水した状態で
はなかなか外部からの土のうの調達が難しく、土のうの
かわりにテーブル・広い板・パネル等を用いて遮水壁を
つくり建物内への水の流入を防いでいたが、テーブル等
の間にどうしても間隙ができて十分な遮水ができなかっ
た。建物内への多少の水の流入で、地下室に排水ポンプ
を設置していれば流入してきた水を吸引して建物外へ排
水を行なって、建物内のフロアー面が濡れる程度にでき
る。しかし多量の水が建物内へ流入してきた場合は、排
水ポンプによる排水が間に合わずに建物内の物品・器具
等が浸水したり、時には人身事故につながることもあっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、従来のこれらの問題を解消し、土のうやテ
ーブル等の遮水体を使用する場合に比べ、軽量であるた
め保管場所からの運び出しやトラック等の運搬が簡単に
行なえ、迅速にかつあまり労力をかけることなく遮水壁
を構築し遮水を行なうコンパクトに保管出来る遮水装置
を提供する。第2の課題として、L字型の遮水体を折り
畳んで積み上げていくことで、多数の遮水体を保管して
おくことが出来る。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決した本
発明の構成は、 1) 吸水して膨張する高分子吸水剤を膨縮可能な透水
性の袋の中に封入して吸水シートとし、遮水を必要とす
る設置面に密着するように接地する遮水板に前記吸水シ
ートを取り付けて遮水体を形成し、前記遮水体を遮水を
必要とする場所に配置し、高分子吸水剤の吸水により膨
張して重くなった吸水シートと遮水板により遮水を行な
うようにしたことを特徴とする遮水装置 2) 吸水して膨張する高分子吸水剤を注水口を有する
膨縮可能な袋の中に封入して吸水シートとし、遮水を必
要とする設置面に密着するように接地する遮水板に前記
吸水シートを取り付けて遮水体を形成し、前記遮水体を
遮水を必要とする場所に配置し、注水口より袋の中に水
を注入し、高分子吸水剤の吸水により膨張して重くなっ
た吸水シートと遮水板により遮水を行なうようにしたこ
とを特徴とする遮水装置 3) 高分子吸水剤の吸水時の膨張率を50倍以上とす
る前記1)〜2)いずれかに記載の遮水装置 4) 遮水板の形状をL字型とし、同遮水板の内側に吸
水シートを取り付けた前記1)〜3)いずれかに記載の
遮水装置 5) 遮水板が垂直部と水平部でL字型に形成され、同
垂直部と同水平部の接面する箇所にヒンジを取り付け、
前記遮水板の内側に吸水シートを取り付け、前記ヒンジ
の開閉により遮水板を折り畳み可能な構造とした前記
1)〜3)いずれかに記載の遮水装置 6) 吸水シートを隣り合うように配置し、隣り合う膨
張した吸水シートが嵌合するように凹部と凸部を吸水シ
ートに設け、吸水シートを膨張させ、隣り合う吸水シー
トの凹部と凸部を嵌合させて遮水を行なう前記1)〜
5)いずれかに記載の遮水装置 7) 吸水して膨張する高分子吸水剤を膨縮可能な透水
性の袋の中に封入して吸水シートを形成し、吸水シート
を多段に重ね、多段に重ねた吸水シートの間にプレート
を挿入し、吸水シートの膨張時にプレート間の間隔が所
定以上にならないように上段のプレートから下段のプレ
ートまでワイヤを掛け渡して遮水体を形成し、同遮水体
を遮水を必要とする場所に配置して吸水により膨張して
重くなった吸水シートとプレートにより遮水を行なうよ
うにしたことを特徴とする遮水装置 8) 吸水して膨張する高分子吸水剤を膨縮可能な透水
性の袋の中に封入して吸水シートを形成し、吸水シート
を多段に重ね、多段に重ねた吸水シートの間にプレート
を挿入し、吸水シートの膨張時にプレートの間の間隔が
所定以上にならないように各プレート間にそれぞれ独立
してワイヤを掛け渡して遮水体を形成し、同遮水体を遮
水を必要とする場所に配置して吸水により膨張して重く
なった吸水シートとプレートにより遮水を行なうように
したことを特徴とする遮水装置 9) 吸水シートの膨張時にプレート間の間隔が所定以
下にならないようにプレート間に掛け渡したワイヤーを
内部に貫入するように中空管を各プレート間に配置した
前記7)〜8)いずれかに記載の遮水装置 にある。
【0005】
【作用】吸水して膨張する高分子吸水剤を膨縮可能な袋
の中に封入した吸水シートを遮水板に取り付けた遮水体
は、同遮水体を遮水を必要とする場所に配置する際、高
分子吸水剤の無吸水状態では軽量であるため労力をあま
りかけることなく簡単に作業が行なえる。高分子吸水剤
の吸水により膨張して重くなった吸水シートは遮水板の
重しの役目を果たすようになり、冠水して来た水の水圧
で遮水板が流されることを防ぐとともに、膨張した吸水
シート同士が密着状態となり水の浸入経路を塞いで水の
浸入を防ぐこととなる。又L字型をした遮水板は、自身
でも遮水効果を有する。
【0006】
【発明の実施の形態】L字型の形状をしてかつ折り畳み
可能な遮水体は、使用しない場合は折り畳んで積み上げ
ることで、狭い場所でも多くの台数を保管しておくこと
が出来る。高分子吸水剤の吸水には、高分子吸水剤自身
で吸水する場合と、人の手により高分子吸水剤に給水す
る場合がある。遮水板の外面に蛍光塗料を塗布したもの
は、夜間に蛍光塗料が発光するため、通行人が遮水板に
気付き遮水板をよけて通行することで通行人のケガ等を
未然に防げる。吸水して膨張する高分子吸水剤の種類と
しては、アクリル酸・ビニルアルコール共重合体,アク
リル酸重合体,アクリル酸・アクリルアミド共重合体,
ポリエチレンオキサイド変性物等の合成ポリマー系,殿
粉にアクリル酸塩をグラフト重合したもの,カルボキシ
セルローズにアクリル酸塩をグラフト重合したもの等が
ある。高分子吸水剤の吸水時の体積の膨張率は、100
倍〜200倍が望ましい。高分子吸水剤を内部に封入す
る袋は、高分子吸水剤の体積膨張率が100倍〜200
倍となるのを許容できる膨縮自在な素材,又は伸縮自在
な編り物,折畳み物等が使用できる。
【0007】
【実施例】;実施例1 以下本発明の実施例1を図面に基づいて説明する。図1
〜図5に示す実施例1は、通路に冠水した水が建物の地
上1階にある車庫内へ流入することを防ぐため、車庫の
シャッターの前に遮水体を密着状態で配置したものであ
る。遮水板には折り畳みの出来るL字型のものを使用し
ている。図1は、実施例1の装置を車庫のシャッターの
前に配置して遮水を行なっている状態の正面図である。
図2は、実施例1の吸水シートの膨張状態を示す側面図
である。図3は、実施例1の吸水シートの無吸水状態を
示す斜視図である。図4は、実施例1の遮水体を折り畳
んで積み上げた状態を示す斜視図である。図5は、図3
のA−A断面の拡大図である。
【0008】図中、1は通路、2は通路上に冠水した
水、3は建物の地上1階にある車庫、4は車庫3のシャ
ッター、5は車庫3内の乗用車、6は遮水体、7は遮水
体6のL字型をした遮水板で折り畳み出来縦×横=45
0×450mmである。7aは遮水板7の蝶番、7bは
遮水体7の前方外面上に塗布された蛍光塗料で夜間発光
することで通行人が遮水板7にあたりケガ等をすること
を未然に防ぐ。8は遮水板6の内側に取り付けられた補
給式吸水シート、8aは補給式吸水シート8の透水性の
膨縮可能な素材を用いた袋、8bは補給式吸水シート8
の注入口でここから補給式吸水シート8内へ水を注入す
る。8cは注入口8bに連結したパイプで所定寸法補給
式吸水シート8内へ挿入されている。8dは袋8a内へ
封入された高分子吸水剤、9は遮水板6の内側に取り付
けられた自給式吸水シートで透水性の袋を有するもので
ある。
【0009】以下このように構成された実施例1の動作
について説明する。冠水の恐れがあるとき、道路が冠水
する前に、車庫3のシャッター4の前に補給式吸水シー
ト7と自吸式吸水シート8とを取り付けた遮水体6同士
が密着状態となるように配置する。又この時遮水体6と
シャッター4とに出来るだけ間隙のないように配置す
る。まず補給式吸水シート7の注水口7aより補給式吸
水シート内に給水し、高分子吸水材の吸水により補給式
吸水シート7を大きく膨張させて、補給式吸水シート同
士を密着するようにし、下方の水の浸入経由を塞ぎ、下
方からの車庫3内への浸水を防ぐ。又補給式吸水シート
7に給水することで、補給式吸水シート7の重さを高分
子吸水剤8dの吸水により重くして、補給式吸水シート
7を重しがわりとし、冠水してきた水の水圧により遮水
体6が流されないようにする。冠水して来た水の水嵩が
増して自給式吸水シート8が水に浸るようになると、自
給式吸水シート8内の高分子吸水剤が吸水して大きく膨
張し、大きく膨張した高分子吸水剤の押圧により自給式
吸水シート8が大きく膨張し、隣り合う自給式吸水シー
ト8同士又補給式吸水シート7と自給式吸水シート8が
密着状態となり水の浸入経由を塞ぎ、車庫3内への浸入
を防ぐこととなる。以上のように、道路が冠水した時、
土のうやテーブル等を使用する場合に比べ、無吸水時に
は吸水シートが軽量であるため、迅速にかつほとんど労
力をかけることなく車庫3のシャッター4の前に遮水体
6を配置して遮水壁をつくることが出来る。又一旦吸水
シートが吸水すると、吸水シートが膨張し、隣り合う吸
水シートが密着状態となり水の浸入経路を塞ぐことで確
実に車庫3内への水の流入を防ぐことが出来る。本実施
例の遮水体6は、図4に示すように折り畳んで小形コン
パクトとして建物内に多数保管できる。又シャッター4
の前への運搬も小形軽量であるため迅速に出来る。
【0010】;実施例1の変形例 以下実施例1の変形例について説明する。図6〜7に示
す実施例1の変形例は、実施例1の折り畳み可能なL字
型をした遮水板の代りに折り畳み出来ないL字型の遮水
板を用い、実施例1の自給式吸水シート及び補給式吸水
シートの代りに円筒状の自給式吸水シートを用いたもの
である。図6は、変形例の吸水シートの吸水時の状態を
示す斜視図である。図7は、変形例の吸水シートの吸水
時の状態を示す側面図である。
【0011】図中、10はL字型の遮水板、10aは遮
水板10の外面上に塗布された蛍光塗料、11は円筒形
をした自給式吸水シートである。その他,符号・構成・
動作は前記実施例1と同様である。
【0012】;遮水体及び吸水シートの配置の他の例 以下遮水体及び吸水シートの配置の他の例について説明
する。図8〜図10に示す他の例は、建物の地上1階を
遮水するために、屋外に吸水状態にある吸水シートを内
側に取り付けたL字型の遮水板を壁面に沿わせて配置
し、屋内に水が流入して来た場合、屋内のフロアー面が
濡れないように、屋内のフロアー面に吸水シートを壁面
に沿わせて配置したものである。図8は、遮水体及び吸
水シートの配置の1つの例を示す側面図である。図9
は、遮水体及び吸水シートの配置の1つの例を示す側面
図である。図10は、遮水体及び吸水シートの配置の1
つの例を示す側面図である。以下図8〜図10に示す内
容の詳しい説明を加える。図8は、屋外の遮水板の垂直
部に沿って吸水状態にある吸水シートを2段に積み重
ね、積み重ねた2段の吸水シートに立て掛けるように吸
水状態にある吸水シートを配置し、さらに立て掛けた吸
水シートの下部に密着するように伏状態で吸水状態の吸
水シートを配置している。又屋内の壁の下部に沿ってシ
ート状の吸水シートを配置し、壁面に取り付けた吸水シ
ートと重なり部を持つようにフロアー面にシート状の吸
水シートを配置し、シート状の吸水シートの重しとして
吸水状態にある吸水シートをシート状の吸水シート上に
載置している。図9は、屋内の遮水板の垂直部と水平部
に密着するように吸水状態にある吸水シートを配置し、
同吸水シートに寝せかけるように吸水状態にある吸水シ
ートを配置している。又屋内の壁の下部に接するように
シート状の吸水シートを配置し、シート状の吸水シート
の重しとして吸水状態にある吸水シートを屋内の壁面に
接面する状態にしてシート状の吸水シートの上に載置し
ている。図10は、屋外の遮水板の垂直部と水平部に密
着するように吸水状態にある吸水シートを配置し、同吸
水シートに密着させて遮水板の水平部に吸水状態にある
吸水シートを配置している。又屋内の壁際から室内に向
けて連なるようにシート状の吸水シートをフロアー面に
配置している。
【0013】図中、12は建物の1階の壁、13は道路
面、14は建物内の1階のフロアー面、15,16は屋
外に配置された吸水状態にある吸水シートで,L字型の
遮水板10の重しの役目と道路上に冠水した水の遮水を
行なう。17は屋内に配置されたシート状の吸水シート
で,屋内に水が流入してきた場合にフロアー面上の水を
吸水する。18は屋内の配置されたシート状の吸水シー
ト17の上に載置されてあ吸水状態で重くなった吸水シ
ートでシート状の吸水シート17の重しとなっている。
19は吸水シート18及びシート状の吸水シート17の
一端を屋内の壁に貼り付ける為のテープである。その
他、構成・動作等は前記実施例1と同様である。
【0014】;実施例2 以下本発明の実施例2を図面に基づいて説明する。図1
1〜14に示す実施例2は自給式吸水シートを多段に積
み上げ、自給式吸水シート間にプレートを挿入し、中空
管にワイヤーを通し、ワイヤーの両端部が最上段及び最
下段のプレートにより係止されるようにワイヤーをプレ
ート間に掛け渡している遮水装置である。図11は、実
施例2の装置を建物の1階のドアの前に配置して遮水を
行なっている状態を示す正面図である。図12は、実施
例2の自給式吸水シートの膨張状態を示す側面図であ
る。図13は、実施例2の自給式吸水シートの無吸水状
態を示す正面図である。図14は、図11のB−B断面
の拡大図である。
【0015】図中、20は遮水装置、21は遮水装置2
0の円筒状の自給式吸水シートで多段に積み重ねられて
いる。22は遮水装置20の自給式吸水シートで,多段
に積み重ねられ自給式吸水シート21の側方からの水の
流入を防ぐ。23は多段に積み重ねられた自給式吸水シ
ート21及び自給式吸水シート22の間に挿入されたプ
レート、23aは最上段と最下段のプレートに施された
座グリ、23bはプレート23に加工された穴、24は
中空管で,自給式吸水シート21及び自給式吸水シート
22が膨張した時にワイヤ25の引張により起立して各
プレート23の支柱となる。25は中空管24に通され
たワイヤで自給式吸水シート21及び自給式吸水シート
22の膨張時に引張する。25aはワイヤの両端部の係
止部分で,自吸式吸水シート21及び自給式シート22
の膨張時プレート23の座グリ23aの内面により係止
される。26は建物の1階のドア、26aはドア26の
ノブ、26bはドア26のガラス窓である。
【0016】以下このように構成された実施例2の動作
について説明する。下段の自給式吸水シート21及び自
給式吸水シート22から増水して来た水を吸水して膨張
する。下段の自給式吸水シート21及び自給式吸水シー
ト22が吸水して膨張すると、吸水した水の重みにより
下段の自給式吸水シート21及び自給式吸水シート22
が重し代わりとなり、増水して来た水の水圧で遮水装置
20が流されることを防ぐ。さらに水嵩が増すと中段の
自給式吸水シート21及び自給式吸水シート22が吸水
して膨張して、次に上段の自給式吸水シート21及び自
給式吸水シート22が吸水して膨張を始める。下段から
上段へと自給式吸水シート21及び自給式吸水シート2
2の膨張が進んでいくと、ワイヤ25の両端が最下段及
び最上段のプレート23の座グリ23aの内面で係止さ
れ、ワイヤ25が徐々に引張されていく。ワイヤ25が
徐々に引張されていくと、ワイヤ25により中空管24
が引き寄せられて起立を始める。上段の自給式吸水シー
ト21及び自給式吸水シート22の膨張の完了時、ワイ
ヤー25の引張力により各段の自給式吸水シート21及
び自給式吸水シート22がそれぞれ所定の寸法圧縮さ
れ、圧縮された吸水シートにより各プレートの間が完全
にシールされるようにワイヤ25の長さが設定されてい
るので、図11に示すように遮水装置20の起立が完了
すると同時に、遮水装置20が遮水壁として機能する。
以上のように冠水した水の増加に伴い遮水装置20の高
さが高くなり遮水が行なえるために、あらかじめ複数段
に組み立てた遮水装置20を遮水を必要とする場所に配
置するだけで、その後労力をかけることなくさまざまな
規模の冠水等に対応出来る。
【0017】;実施例2の変形例 以下実施例2の変形例について説明する。図15に示す
変形例は、実施例2のワイヤの掛け渡し方をかえたもの
であり、各プレート間にそれぞれ独立してワイヤを掛け
渡して遮水体を形成している。図15は、実施例2の変
形例の側面図である。その他、符号・構成・動作等は実
施例2と同様である。
【0018】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、遮水板に
吸水シートを取り付けているので、吸水シートの無吸水
時には軽量であるために、遮水を必要とするところに迅
速にかつ労力をあまりかけずに遮水壁を構築して建物内
へ水の流入を食い止め、水の流入による被害を防ぐこと
が出来る。折り畳み出来るL字型の遮水板は、折り畳ん
で積み上げておくことで多くの台数を保管することが出
来るため、スペースの限られた建物内でも多くの台数の
遮水体を保管して災害に備えることを可能とする。吸水
シートをプレート間に介在させて垂直に重ねたものは、
冠水した水・雨水等の水を吸水して自動的に遮水壁を作
り出すので、設置するだけで遮水を行なうことが出来
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の装置を車庫のシャッターの前に配置
して遮水を行なっている状態の正面図である。
【図2】実施例1の吸水シートの膨張状態を示す側面図
である。
【図3】実施例1の吸水シートの無吸水状態を示す斜視
図である。
【図4】実施例1の遮水体を折り畳んで積み上げた状態
を示す斜視図である。
【図5】図3のA−A断面の拡大図である。
【図6】変形例の吸水シートの吸水時の状態を示す斜視
図である。
【図7】変形例の吸水シートの吸水時の状態を示す側面
図である。
【図8】遮水体及び吸水シートの配置の1つの例を示す
側面図である。
【図9】遮水体及び吸水シートの配置の1つの例を示す
側面図である。
【図10】遮水体及び吸水シートの配置の1つの例を示
す側面図である。
【図11】実施例2の装置を建物の1階のドアの前に配
置して遮水を行なっている状態を示す正面図である。
【図12】実施例2の自給式吸水シートの膨張状態を示
す側面図である。
【図13】実施例2の自給式吸水シートの無吸水状態を
示す正面図である。
【図14】図11のB−B断面の拡大図である。
【図15】実施例2の変形例の側面図である。
【符号の説明】
1 道路 2 水 3 車庫 4 シャッター 5 乗用車 6 遮水体 7 遮水板 7a 蝶番 7b 蛍光塗料 8 補給式吸水シート 8a 袋 8b 注入口 8c パイプ 8d 高分子吸水剤 9 自給式吸水シート 10 遮水板 10a 蛍光塗料 11 自給式吸水シート 12 外壁 13 道路面 14 フロアー面 15 吸水シート 16 吸水シート 17 吸水シート 18 吸水シート 19 テープ 20 遮水装置 21 自給式吸水シート 22 自給式吸水シート 23 プレート 23a 座グリ 23b 穴 24 中空管 25 ワイヤ 25a 係止部分 26 ドア 26a ノブ 26b ガラス窓

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸水して膨張する高分子吸水剤を膨縮可
    能な透水性の袋の中に封入して吸水シートとし、遮水を
    必要とする設置面に密着するように接地する遮水板に前
    記吸水シートを取り付けて遮水体を形成し、前記遮水体
    を遮水を必要とする場所に配置し、高分子吸水剤の吸水
    により膨張して重くなった吸水シートと遮水板により遮
    水を行なうようにしたことを特徴とする遮水装置。
  2. 【請求項2】 吸水して膨張する高分子吸水剤を注水口
    を有する膨縮可能な袋の中に封入して吸水シートとし、
    遮水を必要とする設置面に密着するように接地する遮水
    板に前記吸水シートを取り付けて遮水体を形成し、前記
    遮水体を遮水を必要とする場所に配置し、注水口より袋
    の中に水を注入し、高分子吸水剤の吸水により膨張して
    重くなった吸水シートと遮水板により遮水を行なうよう
    にしたことを特徴とする遮水装置。
  3. 【請求項3】 高分子吸水剤の吸水時の膨張率を50倍
    以上とする請求項1〜2いずれかに記載の遮水装置。
  4. 【請求項4】 遮水板の形状をL字型とし、同遮水板の
    内側に吸水シートを取り付けた請求項1〜3いずれかに
    記載の遮水装置。
  5. 【請求項5】 遮水板が垂直部と水平部でL字型に形成
    され、同垂直部と同水平部の接面する箇所にヒンジを取
    り付け、前記遮水板の内側に吸水シートを取り付け、前
    記ヒンジの開閉により遮水板を折り畳み可能な構造とし
    た請求項1〜3いずれかに記載の遮水装置。
  6. 【請求項6】 吸水シートを隣り合うように配置し、隣
    り合う膨張した吸水シートが嵌合するように凹部と凸部
    を吸水シートに設け、吸水シートを膨張させ、隣り合う
    吸水シートの凹部と凸部を嵌合させて遮水を行なう請求
    項1〜5いずれかに記載の遮水装置。
  7. 【請求項7】 吸水して膨張する高分子吸水剤を膨縮可
    能な透水性の袋の中に封入して吸水シートを形成し、吸
    水シートを多段に重ね、多段に重ねた吸水シートの間に
    プレートを挿入し、吸水シートの膨張時にプレート間の
    間隔が所定以上にならないように上段のプレートから下
    段のプレートまでワイヤを掛け渡して遮水体を形成し、
    同遮水体を遮水を必要とする場所に配置して吸水により
    膨張して重くなった吸水シートとプレートにより遮水を
    行なうようにしたことを特徴とする遮水装置。
  8. 【請求項8】 吸水して膨張する高分子吸水剤を膨縮可
    能な透水性の袋の中に封入して吸水シートを形成し、吸
    水シートを多段に重ね、多段に重ねた吸水シートの間に
    プレートを挿入し、吸水シートの膨張時にプレートの間
    の間隔が所定以上にならないように各プレート間にそれ
    ぞれ独立してワイヤを掛け渡して遮水体を形成し、同遮
    水体を遮水を必要とする場所に配置して吸水により膨張
    して重くなった吸水シートとプレートにより遮水を行な
    うようにしたことを特徴とする遮水装置。
  9. 【請求項9】 吸水シートの膨張時にプレート間の間隔
    が所定以下にならないようにプレート間に掛け渡したワ
    イヤーを内部に貫入するように中空管を各プレート間に
    配置した請求項7〜8いずれかに記載の遮水装置。
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