JPH07197751A - 防潮装置 - Google Patents

防潮装置

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JPH07197751A
JPH07197751A JP5353520A JP35352093A JPH07197751A JP H07197751 A JPH07197751 A JP H07197751A JP 5353520 A JP5353520 A JP 5353520A JP 35352093 A JP35352093 A JP 35352093A JP H07197751 A JPH07197751 A JP H07197751A
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water
tide
tide plate
pit
slit
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Susumu Miyao
尾 享 宮
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SUPEESU TEC KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 人力や電気等の動力に頼ることなく、冠水時
等に自動的に防潮板を設置して、水を堰き止めることが
できるようにする。 【構成】 地盤面W下に地中ピット1を形成するととも
に、この地中ピット1の天井壁2に上下に貫通する水の
流入口2aとスリット2bとをそれぞれ形成し、前記地
中ピット1の内部に、下端に浮き10を連結して水の浮
力によって該浮き10と共に浮き上がるようにした防潮
板8を、前記スリット2bの内部を挿通して地盤面Wか
ら上方に突出自在に収納したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築物や土木工作物等
の周囲に配置して、洪水時等に水の浸入や流出を防止す
るようにした防潮装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、洪水等で浸水のおそれのある地
域では、建築物の地盤を上げたり、川の両岸に堤防を築
いて水の浸入や流出を防止することが広く行われてい
る。また、地盤を上げることのできない建築物の周囲等
にあっては、止水すべき箇所に防潮板を設置することに
より、この防潮板で、水を堰き止めることが一般に行わ
れている。
【0003】従来、この種の防潮板は、一般に平板状
等、任意の形状に形成されていて、冠水しそうな時等
に、水を堰き止めることの必要な箇所に予め人手によっ
て設置しておくようになっている。
【0004】また、防潮板を電動的に上下動自在に構成
するとともに、冠水時等、防潮板を設置すべき時をセン
サで検知し、このセンサからの信号に基づいて、防潮板
を自動的に上昇させて水を堰き止めるようにしたものも
開発されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、建築物
の地盤を上げた場合には、建築物への出入り用に階段等
をつけなければならないので、使い勝手の上で不便であ
る。
【0006】また、人手によって防潮板を設置する場合
には、洪水を予測して防潮板を設置しても、無駄に終わ
ったり、急激な大雨等で人がいない時には、設置するこ
とができないばかりでなく、防潮板を設置してしまう
と、人の出入りができなくなってしまう。
【0007】つまり、防潮板は、通常は地面の下等の別
の場所に収納されていて、出入りや通行等に支障をきた
さないようにすることが、建築物の使い勝手の向上を図
る上で望ましい。
【0008】更に、防潮板を電動的に上下動させるよう
にした場合には、故障や停電等によって防潮板が作動し
ない時があるばかりでなく、設置コストがかなり高いも
のになってしまうといった問題点があるのが現状であっ
た。
【0009】本発明は上記に鑑み、人力や電気等の動力
に頼ることなく、冠水時等に自動的に防潮板を設置し
て、水を堰き止めることができるようにしたものを提供
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る防潮装置は、地盤面下に地中ピットを
形成するとともに、この地中ピットの天井壁に上下に貫
通する水の流入口とスリットとをそれぞれ形成し、前記
地中ピットの内部に、下端に浮きを連結して水の浮力に
よって該浮きと共に浮き上がるようにした防潮板を、前
記スリットの内部を挿通して地盤面から上方に突出自在
に収納したことを特徴とするものである。
【0011】
【作用】上記のように構成した本発明によれば、大雨に
よる洪水等で地面が冠水すると、地中ピットの天井壁に
設けた水の流入口から該地中ピットの内部に水が流入し
て溜まり、この内部に溜まった水の浮力を受けて、浮き
と防潮板とが一体となって上昇して防潮板が地盤面の上
方に突出し、この防潮板によって、水を堰き止めること
ができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1乃至図5は、第1の実施例を示すもので、同
図において、附番1は、地盤面Wの下方に形成された、
例えば鉄筋コンクリート製の地中ピットで、この地中ピ
ット1は、天井壁2、周壁3及び底壁4とから閉鎖ボッ
クス状に形成されているとともに、天井壁2には、上下
に貫通する矩形状の水の流入口2aと、長さ方向のほぼ
全長に亘って延びるスリット2bとが設けられている。
更に、底壁4には、地中ピット1内の水抜きのための漏
斗状の排水口4aが開設され、この排水口4aは、排水
管5に接続されている。
【0013】なお、地中ピット1は、例えば小規模のも
のにあっては、金属製でも良いことは勿論である。前記
水の流入口2aは、前記地中ピット1内の点検のための
点検口を兼ねるもので、その上端にグレーティング6が
装着され、このグレーティング6の上方に雨よけ用カバ
ープレート7が配置されている。
【0014】この雨よけ用カバープレート7は、グレー
ティング6に雨が直接かかって、降ってくる雨によって
地中ピット1の中に水が溜まってしまうことを防止する
ためのものであり、庇等によってグレーティング6に雨
が直接かかることが防止されていれば、必ずしも必要な
ものではない。
【0015】そして、前記地中ピット1の内部には、金
属製のフラッシュパネルからなる平板状の防潮板8が、
その上部を前記スリット2b内を挿通させた状態で収納
されているとともに、この防潮板8の下端には、台座9
を介して浮き10が連結されている。
【0016】この浮き10は、例えば、ガラス繊維強化
プラスチック(FRP)製、プラスチック製または金属
製等の中空体の内部に、発泡ウレタン等の比重の軽いも
のを注入して構成され、これによって、中空体に穴が開
いてもこの内部に水が浸入せず、かつ防潮板8と共に水
に浮くようになっている。更に、自重によって潰れない
よう、その周縁部は、金属製アングル11によって補強
されている。
【0017】また、前記浮き10の下面の前記排出口4
aに対応する位置には、円錐台状の排出口蓋12が設け
られ、これによって、浮き10が浮いていない状態で、
この排出口蓋12で前記排出口4aを塞いで、ここから
地中ピット1の内部に水が流入しないよう構成されてい
る。
【0018】前記台座9の上面には、前記防潮板8の周
囲を包囲して矩形枠状に延びるゴムパッキン13が取り
付けられているとともに、このゴムパッキン13と防潮
板8との間にも、図5に示すように、直線状に延びる一
対のゴムパッキン14が取り付けられている。
【0019】これによって、浮き10が上昇しきった
時、このゴムパッキン13,14が天井壁2の下面に密
着して、防潮板8とゴムパッキン13,14とで仕切ら
れた部屋A,Bとの間での水の流通が阻止されるように
なっている。
【0020】一方、前記防潮板8の上端は、地盤面Wと
ほぼ同一平面となるようなされているとともに、ここに
前記スリット2aのほぼ全開口部を覆う金属製カバープ
レート15が取り付けられて、このカバープレート15
の上を歩行しやすいようになっている。
【0021】そして、前記地上ピット1の天井壁2の上
面には、前記スリット2bの側方に位置して、一対の柱
16が該ピット1と一体に形成され、この柱16の互い
に対向する面には、前記スリット2bの端部と連続する
凹部16aが設けられ、この凹部16a及びスリット2
bの端部内に上下方向に延びるレール17が敷設されて
いる。
【0022】前記防潮板8は、その両側端部が前記レー
ル17の内部に位置するように配置されているととも
に、このレール17の前記防潮板8の表面と対向する一
方の面は、上方に行くに従って徐々に幅狭となるように
テーパ面17aとなされ、この他方の面には、上下方向
にその全長に亘って延びるゴムパッキン18が取付けら
れている。
【0023】これによって、防潮板8が上昇するに従っ
て、このテーパ面17aを介して、防潮板8が徐々にゴ
ムパッキン18の方向に押され、これによってゴムパッ
キン18と防潮板8とが互いに圧接するようになってい
る。
【0024】次に、上記実施例の作用について説明す
る。大雨による洪水等で地面が冠水すると、この冠水し
た水は、水の流入口2aから地中ピット1の内部に流入
して徐々に溜まる。すると、この溜まった水の浮力を受
けて、浮き10が防潮板8と共に上昇するのであるが、
この時、防潮板8の両側端部はガイド17の内部に位置
して、これに案内されて上昇する。
【0025】そして、地中ピット1内が満水状態になる
と、浮き10及び防潮板8がレール17に沿って上がり
きり、台座9の上面に取付けたゴムパッキン13,14
が天井壁2の下面に、レール17に取付けたゴムパッキ
ン18が防潮板8にそれぞれ密着し、これによってスリ
ット2b、及びレール17と防潮板8との間の隙間を埋
めて、ここからの水の浸入を防ぐことができる。
【0026】そして、冠水して防潮板3が上昇した後に
水が引いた時に、地中ピット1内の水は、排水口4aか
ら排水管5を通って外部に排水され、この排水と同期し
て浮き10も防潮板8と共に下降し、これによって防潮
板8は上方に突出することなく、地中に収納される。
【0027】なお、建築物の地下への入口、あるいは1
階の入口で冠水するおそれのある地区に立地している場
合には、入口の外部側に設置する。図6は、第2の実施
例を示すもので、この実施例は、例えば河川の堤防で、
現状の高さ以上に盛土できなかったり、美観上或いは通
行の便等のために現状の高さ以上に高くしたくない時に
使用して最適な例を示すものである。
【0028】即ち、この実施例は、複数の防潮板8,8
…を面方向に左右に連結することにより、数十、数百m
あるいはそれ以上の長い距離の堤防にも対応できるよう
にしたものであり、防潮板8の一方の側端部に凸状継手
19を、他方の側端部に凹状継手20をそれぞれ取付
け、この両継手19,20を互いに嵌合させた状態で突
き合わせるとともに、両者の間にゴムパッキン21を介
装したものである。
【0029】この実施例は、前記堤防の他に、例えば海
岸にある温泉(露天風呂)などで、満潮の時に風呂が海
に沈んでしまうような所で、前記温泉を囲撓するように
配置して利用すれば、風呂がいつでも使用可能となる。
また、温泉に限らず、海水を堰き止めたい時にも利用す
ることができる。
【0030】
【発明の効果】本発明は上記のような構成であるので、
人力や電気等の動力に頼ることなく、冠水時等、必要な
時にのみ水の浮力を利用して自動的に防潮板を設置し
て、水を堰き止めることができる。これによって、防潮
板を普段は地面と同じ高さに納めることができ、美観の
向上を図るとともに、通行の上でも支障をきたすことが
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す冠水時における断面図
(図3のA−A線断面図)。
【図2】同じく、通常時における図1相当図。
【図3】同じく、平面図。
【図4】同じく、一部を省略して示す通常時に図3のB
−B線断面図。
【図5】同じく、地中ピットの水平断面図。
【図6】他の実施例を示す防潮板の連結部の断面図。
【符号の説明】
1 地中ピット 2 天井壁 2a 水の流入口 2b スリット 8 防潮板 10 浮き 13,14,18,21 ゴムパッキン 16 柱 17 レール

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地盤面下に地中ピットを形成するととも
    に、この地中ピットの天井壁に上下に貫通する水の流入
    口とスリットとをそれぞれ形成し、前記地中ピットの内
    部に、下端に浮きを連結して水の浮力によって該浮きと
    共に浮き上がるようにした防潮板を、前記スリットの内
    部を挿通して地盤面から上方に突出自在に収納したこと
    を特徴とする防潮装置。
JP5353520A 1993-12-28 1993-12-28 防潮装置 Expired - Lifetime JP2619605B2 (ja)

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