JPH0886119A - 浸水防壁工法 - Google Patents
浸水防壁工法Info
- Publication number
- JPH0886119A JPH0886119A JP25987894A JP25987894A JPH0886119A JP H0886119 A JPH0886119 A JP H0886119A JP 25987894 A JP25987894 A JP 25987894A JP 25987894 A JP25987894 A JP 25987894A JP H0886119 A JPH0886119 A JP H0886119A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- flooding
- protection wall
- tight
- building
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目 的】 この発明は、建物等を浸水から守る工法で
ある。 【構 成】 敷地内の建物等を、建材ブロックやコンク
リート壁、水密仕様の門扉によって囲み、外部への排水
管はすべて開閉弁によって遮断できる。屋根の雨水は、
ポンプの負担を重くしないよう、防水壁越しに排水し、
その他の雨水、公共下水道のない地域の生活排水はポン
プによる排水とする。排水管は遮断し、排水は非常用の
排水槽に開閉弁を開き導く。後日、排水槽に併設したポ
ンプ、バキュームカーにより、汚水を処理する。
ある。 【構 成】 敷地内の建物等を、建材ブロックやコンク
リート壁、水密仕様の門扉によって囲み、外部への排水
管はすべて開閉弁によって遮断できる。屋根の雨水は、
ポンプの負担を重くしないよう、防水壁越しに排水し、
その他の雨水、公共下水道のない地域の生活排水はポン
プによる排水とする。排水管は遮断し、排水は非常用の
排水槽に開閉弁を開き導く。後日、排水槽に併設したポ
ンプ、バキュームカーにより、汚水を処理する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、台風や豪雨で河川が
増水し、あるいは異常高潮等から建物の床下・床上浸水
を防ぎ、建物などを水の被害から守る方法である。浸水
防壁、即ち防水壁の形状、高さ、強度等によっては、山
間地の泥流、海岸沿いの軽微な津波に対し、人命は安全
避難するとして、家財の保全には有効となろう。
増水し、あるいは異常高潮等から建物の床下・床上浸水
を防ぎ、建物などを水の被害から守る方法である。浸水
防壁、即ち防水壁の形状、高さ、強度等によっては、山
間地の泥流、海岸沿いの軽微な津波に対し、人命は安全
避難するとして、家財の保全には有効となろう。
【0002】
【従来の技術】浸水に対しては、アンダーピンニングに
より、建物の基礎をかさ上げするか、建物を壊し、土盛
り等を行なって新たに建て直す。平屋なら二階を増築
し、重要なものを二階に上げる方法もある。
より、建物の基礎をかさ上げするか、建物を壊し、土盛
り等を行なって新たに建て直す。平屋なら二階を増築
し、重要なものを二階に上げる方法もある。
【0003】
【発明が解決しょうとする課題】浸水による建物、調
度、車などの被害は少なくなく、広い範囲に及ぶことが
多い。浸水のあった地域では大雨ともなれば住民の不安
は非常に大きいといえよう。こうした地域は、地形的な
要素があり、行政としても根本的な方策は困難な場合が
多い。さらに、緑地や農地を大規模な開発、宅地化によ
り、一方では異常気象も加わって、洪水や局地的な冠水
が各地に発生している。また、地球温暖化で両極地方の
水が溶けて、海水面の上昇も指摘されている。こうした
ことから、本工法の浸水防壁工法は、多くの地域で常備
工法として考えられる工法といえよう。
度、車などの被害は少なくなく、広い範囲に及ぶことが
多い。浸水のあった地域では大雨ともなれば住民の不安
は非常に大きいといえよう。こうした地域は、地形的な
要素があり、行政としても根本的な方策は困難な場合が
多い。さらに、緑地や農地を大規模な開発、宅地化によ
り、一方では異常気象も加わって、洪水や局地的な冠水
が各地に発生している。また、地球温暖化で両極地方の
水が溶けて、海水面の上昇も指摘されている。こうした
ことから、本工法の浸水防壁工法は、多くの地域で常備
工法として考えられる工法といえよう。
【0004】
【課題を解決するための手段】新築住宅、既設住宅に限
らず、敷地内を囲む防水壁はブロック積みや、現場打ち
のコンクリートで造られ、出入り口は開閉式やスライド
式、はめ込み式の門扉で浸水を締め切る。門扉と防水
壁、また門扉自体はそれぞれ防水性のパッキン等をつ
け、水密性を高めるため、また水圧等に耐えるための装
置や構造を備えている。防水壁の下を水が回り込まない
よう、基礎部分、その周辺の土中をモルタル等で水密な
仕上げとする。敷地の地盤が水の浸透しやすい土質の場
合、粘土質の土を入れたり、コンクリートで覆うか、防
水壁の下に止水壁を設けたり、セメント注入等の地盤改
良も考えられる。公共下水道への排水口は、外部と遮断
できる開閉弁を安全のため2カ所ほど付け、また排水パ
イプの外側を伝わつて浸水しないように水密な仕上げと
する。そして排水は非常用の排水槽に受け、後日にポン
プ排出するか、バキュームカーで処理する。屋根に降っ
た雨水は、敷地内に落さず、防水壁ごしに外へ排水す
る。屋根以外の雨水は集水マスに受けて、故障や停電に
備えた複数のポンプを用意して排水する。
らず、敷地内を囲む防水壁はブロック積みや、現場打ち
のコンクリートで造られ、出入り口は開閉式やスライド
式、はめ込み式の門扉で浸水を締め切る。門扉と防水
壁、また門扉自体はそれぞれ防水性のパッキン等をつ
け、水密性を高めるため、また水圧等に耐えるための装
置や構造を備えている。防水壁の下を水が回り込まない
よう、基礎部分、その周辺の土中をモルタル等で水密な
仕上げとする。敷地の地盤が水の浸透しやすい土質の場
合、粘土質の土を入れたり、コンクリートで覆うか、防
水壁の下に止水壁を設けたり、セメント注入等の地盤改
良も考えられる。公共下水道への排水口は、外部と遮断
できる開閉弁を安全のため2カ所ほど付け、また排水パ
イプの外側を伝わつて浸水しないように水密な仕上げと
する。そして排水は非常用の排水槽に受け、後日にポン
プ排出するか、バキュームカーで処理する。屋根に降っ
た雨水は、敷地内に落さず、防水壁ごしに外へ排水す
る。屋根以外の雨水は集水マスに受けて、故障や停電に
備えた複数のポンプを用意して排水する。
【0005】
【作用】家屋内への浸水が懸念されるときは、早々にパ
ッキン付きの扉を閉じ、水密性を高める等のため、締め
付け装置で密閉する。屋根の雨水は防水壁越しに外へ排
水、他の雨水は集水マスに受けてポンプ排水する。敷地
内から公共下水道への排水は開閉弁で遮断し、併設の排
水槽へ開閉弁を開き排水を導く。
ッキン付きの扉を閉じ、水密性を高める等のため、締め
付け装置で密閉する。屋根の雨水は防水壁越しに外へ排
水、他の雨水は集水マスに受けてポンプ排水する。敷地
内から公共下水道への排水は開閉弁で遮断し、併設の排
水槽へ開閉弁を開き排水を導く。
【0006】
【実施例】防水壁は、その高さは日常の日照・明かり・
通風・眺めを阻害するものであってはならいので、高く
ても2m程度ではなかろうか。一般的には、建物の美観
等を考えれば1mから1.5mの高さが実用的な高さで
あろうか。防水壁は、外の水圧等に破壊や転倒、滑動が
ないよう、防水壁には、たて・よこにも鉄筋や場合によ
っては鉄骨を入れたり、長い壁となるときは、内側に支
柱等の支えを設けると共に、基礎の根入れは深めとし、
安定した構造で、壁自体、基礎下と周辺地盤を水密な仕
上げとする。門扉は、開閉式とした場合、外開きとなっ
ている構造は、外の水圧によってパッキンの水密効果が
高まるが、内側開きの場合は、外からは見えにくく、美
観上は優れているが、水圧に対して強く、また水密効果
を高められる仕様とする配慮が必要である。排水パイプ
の内の逆流防止はもちろん、外側を伝わるルーフィング
を防ぐことも非常に重要なポイントである。防水壁を越
して流れ込む水に対しては、一定の容量を受けられる集
水マスを設けるのも良案であり、敷地の面積によって
は、大容量のポンプを備えることが考えられるが、浸水
によって運転不能とならない設置高さが望まれる。大河
川の流域や海岸沿いでは、流木や漂流する小型船の衝撃
に耐えられる厚さを持ったコンクリート壁、山間拙にあ
っては、泥流等に対する波返し、またそれぞれ、衝撃を
避けるため鋼製等による保護設備、立ち木列による衝撃
吸収の構造を併用した複合構造も場所によつては効果的
である。
通風・眺めを阻害するものであってはならいので、高く
ても2m程度ではなかろうか。一般的には、建物の美観
等を考えれば1mから1.5mの高さが実用的な高さで
あろうか。防水壁は、外の水圧等に破壊や転倒、滑動が
ないよう、防水壁には、たて・よこにも鉄筋や場合によ
っては鉄骨を入れたり、長い壁となるときは、内側に支
柱等の支えを設けると共に、基礎の根入れは深めとし、
安定した構造で、壁自体、基礎下と周辺地盤を水密な仕
上げとする。門扉は、開閉式とした場合、外開きとなっ
ている構造は、外の水圧によってパッキンの水密効果が
高まるが、内側開きの場合は、外からは見えにくく、美
観上は優れているが、水圧に対して強く、また水密効果
を高められる仕様とする配慮が必要である。排水パイプ
の内の逆流防止はもちろん、外側を伝わるルーフィング
を防ぐことも非常に重要なポイントである。防水壁を越
して流れ込む水に対しては、一定の容量を受けられる集
水マスを設けるのも良案であり、敷地の面積によって
は、大容量のポンプを備えることが考えられるが、浸水
によって運転不能とならない設置高さが望まれる。大河
川の流域や海岸沿いでは、流木や漂流する小型船の衝撃
に耐えられる厚さを持ったコンクリート壁、山間拙にあ
っては、泥流等に対する波返し、またそれぞれ、衝撃を
避けるため鋼製等による保護設備、立ち木列による衝撃
吸収の構造を併用した複合構造も場所によつては効果的
である。
【0007】
【発明の効果】アンダーピンニングや土盛りと建て直し
はいずれも費用がかかる。新築の場合はともかく、既設
の住宅の場合、ブロック積み等を水密構造に手当てし、
水圧、水密に効果的な門扉で囲んでしまう。排水管やト
ユの処理、非常時の排水のための排水槽を用意し、排水
のためのポンプが万全であればよい。少々の浸水や突然
の浸水に対しては安心であろう。いずれも一般的な機材
であり、特別な工事が必要でなく、他の工法に比べれば
格安といえよう。さらに、いままでの日常生活を続けな
がら工事が可能である点でもわずらわしさがなく優れた
方法である。日本の国土は限られており、すでにある建
物等の水害対策は行政でも進められてゆくことは確かで
はあるが、各自でも少々の費用で効果が上がるのである
なら、今後の新築住宅等の必備工法として組み入れられ
ることとなろう。
はいずれも費用がかかる。新築の場合はともかく、既設
の住宅の場合、ブロック積み等を水密構造に手当てし、
水圧、水密に効果的な門扉で囲んでしまう。排水管やト
ユの処理、非常時の排水のための排水槽を用意し、排水
のためのポンプが万全であればよい。少々の浸水や突然
の浸水に対しては安心であろう。いずれも一般的な機材
であり、特別な工事が必要でなく、他の工法に比べれば
格安といえよう。さらに、いままでの日常生活を続けな
がら工事が可能である点でもわずらわしさがなく優れた
方法である。日本の国土は限られており、すでにある建
物等の水害対策は行政でも進められてゆくことは確かで
はあるが、各自でも少々の費用で効果が上がるのである
なら、今後の新築住宅等の必備工法として組み入れられ
ることとなろう。
【図1】本発明の斜視図
1は 防水壁 2は 水密構造の開閉式門扉 3は 非常用の排水槽 4は 排水ポンプ 5は 開閉弁 6は 屋根雨水の排水トユ 7は 集水マス
Claims (1)
- 【請求項 1】 建物等を水密構造の浸水防壁で囲み、
公共下水道等からの浸水を防ぐ設備と構造を持ち、浸水
防壁は、水圧・水流・浮力等に耐える強度と構造を備え
た工法である。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25987894A JPH0886119A (ja) | 1994-09-15 | 1994-09-15 | 浸水防壁工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25987894A JPH0886119A (ja) | 1994-09-15 | 1994-09-15 | 浸水防壁工法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0886119A true JPH0886119A (ja) | 1996-04-02 |
Family
ID=17340202
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25987894A Pending JPH0886119A (ja) | 1994-09-15 | 1994-09-15 | 浸水防壁工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0886119A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013068034A (ja) * | 2011-09-26 | 2013-04-18 | Fusao Sakano | 津波・洪水対策用ビル |
JP2013147795A (ja) * | 2012-01-17 | 2013-08-01 | Shimizu Corp | 避難用建物 |
CN103590644A (zh) * | 2013-11-01 | 2014-02-19 | 重庆科技学院 | 一种智能建筑系统 |
JP2015101862A (ja) * | 2013-11-22 | 2015-06-04 | 株式会社相愛 | フロート式建築物 |
EP3842606A4 (en) * | 2018-10-22 | 2022-06-15 | Kamei, Masamichi | WATER RESISTANT BUILDING WITH FLOOD BARRIER AND RENOVATION PROCEDURES |
-
1994
- 1994-09-15 JP JP25987894A patent/JPH0886119A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013068034A (ja) * | 2011-09-26 | 2013-04-18 | Fusao Sakano | 津波・洪水対策用ビル |
JP2013147795A (ja) * | 2012-01-17 | 2013-08-01 | Shimizu Corp | 避難用建物 |
CN103590644A (zh) * | 2013-11-01 | 2014-02-19 | 重庆科技学院 | 一种智能建筑系统 |
CN103590644B (zh) * | 2013-11-01 | 2016-05-25 | 重庆科技学院 | 一种智能建筑系统 |
JP2015101862A (ja) * | 2013-11-22 | 2015-06-04 | 株式会社相愛 | フロート式建築物 |
EP3842606A4 (en) * | 2018-10-22 | 2022-06-15 | Kamei, Masamichi | WATER RESISTANT BUILDING WITH FLOOD BARRIER AND RENOVATION PROCEDURES |
US11613901B2 (en) | 2018-10-22 | 2023-03-28 | Land Business Co., Ltd. | Flood-resistant building equipped with flood barrier, and renovation method |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6623209B1 (en) | Automatic flood gate | |
JP6501961B1 (ja) | 耐洪水塀を備えた耐水害建物およびリノベーション工法 | |
JP2000319857A (ja) | 防潮装置 | |
JPS6149013A (ja) | 浮函式防潮水門 | |
JPH0886119A (ja) | 浸水防壁工法 | |
KR102170492B1 (ko) | 침수 차단장치 | |
JP6723676B1 (ja) | 耐洪水塀を備えた耐水害施設 | |
KR102091413B1 (ko) | 자동으로 기립되는 무동력 수문구조체 및 복수의 수문구조체를 연결하는 수문구조체 연결장치 | |
CN207597565U (zh) | 一种地下通道防淹防倒灌排水系统 | |
JP6516946B1 (ja) | 多重止水壁 | |
CN214738650U (zh) | 用于抗浮地下排水用的多功能景观水池 | |
KR100957070B1 (ko) | 홍수와 수량 조절과 소수력발전용 지하 저수장치 | |
CN105178648B (zh) | 易渗山区水电站用岸边厂房结构 | |
FR3072980A1 (fr) | Dispositifs et procedes de construction des digues habitables flottantes | |
CN209761280U (zh) | 出入口翻板式防水装置 | |
CN106988400A (zh) | 一种挡潮、防堵、检修便捷、可冲砂清淤的干沟式截流系统及方法 | |
JP2013253461A (ja) | 津波防潮壁 | |
JP3759118B2 (ja) | 沿岸、河川、平地に設置出来る自然可動浮き沈み式、防波、防水,防砂、逆流防止扉付き、堤防装置。 | |
CN215105163U (zh) | 提升引水式水电站防洪防地灾能力的设施 | |
KR20180091247A (ko) | 무동력 역류 방지 수문 장치 | |
CN205046886U (zh) | 用于易渗山区水电站的岸边厂房结构 | |
US12024918B2 (en) | Multiplex water cutoff wall | |
Saqib et al. | Flood resistant houses in Indian environment | |
CN208219542U (zh) | 海上油品事故池 | |
KR100531031B1 (ko) | 침수방지 및 배수기능을 갖는 건축용 배수라인 |