JP4134219B2 - ドアロック具の表示装置 - Google Patents

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本発明は、ラバトリーブース内のトイレ用ドア等に設置されるもので、ドアの内側からロックバーをスライドさせてドアを施解錠するスライド式のドアロック具で、特にトイレ等の使用・不使用状態を外側から表示するドアロック具の表示装置に関する。
一般に、この種の表示装置付きドアロック具は、図10に示すように、ドアDに固着した取付体1に摺動自在にロックバー2を係合させた内側のロック手段aと、取手を兼ねた外側の表示装置とでドアDを挟着し、ロックバー2を摺動させてドアDを内側から施解錠すると、ロックバー2の摺動を、ロック手段aに備えたラック3とピニオン4との噛み合いで回転運動に変換し、その回転を回転軸5を介して外側の回転表示体に伝達し、回転表示体の異なる区分表示面を切り換えて表示窓からドアの施解錠状態、即ち、トイレ等の使用・不使用状態を表示する構造になっている。
しかも、従来のドアロック具では、特にロックバー2側に螺設するラック3を、長さ方向中間部の表示切換用ギヤ部3aと、該ギヤ部3aの長さ方向両側に設ける非常時解錠用ギヤ部3b・3cとに分割し、その中で特に、表示切換用ギヤ部3aは、ロックバー2を摺動させてラック3でピニオン4を回転させたとき、ピニオン4が回転表示体と一体に半回転する数の歯を設けて形成し、更に、非常時解錠用ギヤ部3b・3cは、表示切換用ギヤ部3aと設置高さ位置を違え、それよりロックバー2の溝部底面2a寄りの位置に形成している。そして、常時は、軸基端にピニオン4を設けた回転軸5を、不図示の位置決め用付勢ばねでロックバー2の溝部底面2a側へ付勢し、ピニオン4を表示切換用ギヤ部3aと噛み合える高さ位置に位置決め支持した構造にしている。
そこで、通常時、ロックバー2を往復摺動させると、それに従ってドアDが施解錠されると同時に、ラック3が表示切換用ギヤ部3aにおいてピニオン4と噛み合うと、その都度、正逆方向に半回転し、その回転方向に応じて回転表示体の区分表示面を切り換えてドアの施解錠を表示している。一方、非常時は、ドアDの外側から、非常解錠専用の操作キーを回転表示体の中心小穴に差し込み、位置決め付勢ばねに抗して回転軸5をドアDの内側へ押し込んで、ピニオン4を非常時解錠用ギヤ部3cに噛み合わせる。そして、操作キーを解錠方向へ回してピニオン4を回転させ、ラック3との噛み合いを介してロックバー2を解錠位置へと摺動させてドアDを非常解錠するようになっている。
しかし、かかる従来のドアロック具では、ロックバー2を往復摺動させると、その都度、回転軸5や回転表示体と共に正逆回転するピニオン4に強い遠心力が加わり、遠心力の強さによっては、ピニオン4が表示切換用ギヤ部3aとの噛み合い位置を過ぎても、勢いで半回転を越えて回動してしまうことがある。従って、そのようなロックバー2のスライド操作が繰り返される結果、経時、回転表示体の回転角度にズレを生じ、そのために、表示体の区分表示面によってドアDの施解錠状態を正確に切換表示することができなくなるという問題があった。更に、ドアDを閉めた使用中であっても、ロックバー2のスライド操作が中途半端であると、不使用状態の区分表示面が表示される場合があり、反対に不使用時でも、使用状態が表示される場合があり、その結果、区分表示面で表示するトイレ等の使用・不使用状態が判然としないことによって、思わぬトラブルを生ずる虞があった。
そこで、出願人は、ロックバーのスライド操作如何に関係なく、回転表示体による正確な切換表示を可能にする表示装置を備えたスライド式のドアロック具を提案している(特許文献1参照)。この従来のドアロック具は、図11に示すように、回転軸5の先端に、駆動ギヤ6a、受動ギヤ6b、大小の中間ギヤ6c・6dからなる減速ギヤ列6を連結し、この減速ギヤ列6を取付金具7に取り付けて表示装置b内に組み込み、ピニオン4の回転を減速ギヤ列6で減速して回転表示体8へ伝達する構成になっている。これにより、ロックバー2の摺動ストロークに対して回転表示体8を半回転以内に減速して回転表示体8の異なる区分表示面を正確に切り換え、表示窓9aから、使用又は不使用のいずれか一方の区分表示面が確実に表示されるようにしている。
実開平7−14042号公報
ところで、最近、美的外観性の良さが強く求められるホテルや病院のラバトリーブース等では、トイレ等のドアも、特に、その外側に極力出っ張り部分の少ないスッキリとした見栄えの良好な外観であることが要請されている。
ところが、従来、上述した減速機能付き表示装置bは、回転軸5の先端と回転表示体8間に、複数の駆動ギヤ6a、受動ギヤ6b、中間ギヤ6c・6dを噛み合わせた減速ギヤ列6を介在させて表示カバー9内に組み込んだ構成であるため、それだけ表示装置bがドアDの外側に向けて大きく出っ張り、その結果、見栄えが悪く、美的外観性の強く求められるラバトリーブース等のドアDに使用するには、望ましくないという課題があった。
しかも、従来のドアロック具の表示装置bは、多数の減速ギヤを用いて減速機構を形成した構造であるため、それだけ部品点数が多く、構造が複雑化してコスト高を招くだけでなく、ドアの外側に取り付けるときには、減速ギヤ群を取付金具7に組み付けて減速ギヤ列6を組み立てから、取付金具7をドアDの外側面にねじ止めし、次いで、減速ギヤ列6の受動ギヤ6bを回転表示体8に連結させてから、更に減速ギヤ列6や回転表示体8等に表示カバー9を被せて、取付金具7にビス止めするなど、多数の取付工程を経る必要があるため、それだけ装置の組み立てに余計に時間と手間を要し、面倒であるという課題もあった。
そこで、本発明の目的は、ドアの外側で極力出っ張ることなく見栄えを良好とし、且つドアへの取付けを簡単にすると共に、ドアの施解錠状態の切換表示をズレなく常に正確に行えるドアロック具の表示装置を提供することにある。
そこで、上述した課題を解決すべく、請求項1に記載の発明は、たとえば以下に示す図示実施の形態のとおり、内周に雌ねじ穴を螺設した管軸状のスタッドを取付体に立設し、該取付体にロックバーを摺動自在に係合させた内側のロック手段とでドアを挟み、そのドアの外側から止めねじを前記スタッドに螺着してドアの外側に締着する表示装置であって、前記ロックバーを摺動させて前記ドアを内側から施解錠すると、そのロックバーの摺動を、前記ロック手段に備えたラックとピニオンとの噛み合いで回転運動に変換し、その回転を外側の回転表示体に伝達し、該回転表示体の異なる区分表示面を切り換えて表示窓からドアの施解錠状態を表示するドアロック具の表示装置において、前記ピニオンを基端に有した回転軸の先端に小歯車を備える一方、前記回転表示体に、外表面に前記区分表示面を形成した円盤部と、外周に環状係合溝を凹設し、内周に歯を切った環状の内歯車を設け、該内歯車に前記小歯車を同一平面上で噛み合わせ、これら内歯車と小歯車だけで、前記ロックバーの摺動ストロークに対し前記回転表示体を半回転以内に減速する減速機構を形成し、該減速機構を含めて前記回転表示体を表示ケース内に収納し、該表示ケースは、取付基板と、該取付基板に前記回転表示体を覆う被覆位置と外部に開放する開放位置との間でスライド自在に係合し、前記表示窓を開けた扁平カバーとで薄箱状に形成し、前記取付基板に、前記止めねじを挿通させるねじ貫通穴と、前記回転表示体の外形状に合わせて切欠き穴を設け、該切欠き穴の内周縁に前記内歯車の環状係合溝と対応する係合段部を凸設し、該係合段部に前記環状係合溝を係合させると共に前記切欠き穴に前記円盤部を係止させて、前記回転表示体を前記取付基板で回転自在に保持してなることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、表示装置は、スライド可能なロック手段のロックバーに螺設したラックと噛み合うピニオンを基端に有した回転軸の先端に、小歯車を備える一方、回転表示体自体に、小歯車と同一平面上で噛み合う内歯車を設け、それら内歯車と小歯車とで、ロックバーの摺動ストロークに対し回転表示体を半回転以内に減速する減速機構を形成し、その減速機構を含めて回転表示体を表示ケース内に収納して回転自在に保持する簡略な構成であるため、(1)従来の如くロックバーのスライド操作で回転表示体が複数回回転して表示窓から使用・不使用の区分表示面が繰り返し表示され、トイレ等の使用・不使用状態が判然としないことによる、思わぬトラブルの発生を防止し、ロックバーを端までスライドさせずに中途半端に操作しても、使用・不使用の何れか一方の区分表示面を常にズレなく確実に切換表示することができる。しかも、(2)表示装置をドアに取り付けたとき、ドアの外側に出っ張る部分を極力抑えて薄型化が実現し、その結果、ラバトリーブース等でのドア周りの見栄えを良好にし、美的外観性を著しく向上させることができる。加えて、(3)表示装置をドアに取り付けるときには、従来のように多数の取付工程を経る必要がなく、ドアの内側から、その内側面に取付体を当接させたロック手段に対し、ドアを挟んだ外側から、ドアの外側面に表示装置を当接させて連結するだけで、ワンタッチで簡単にドアに取り付けることができる。
請求項に記載の発明によれば、加えて、ドアの施錠状態で使用者がトイレ内で倒れるなど、緊急事態の発生した非常時は、ドアの外側から扁平カバーを回転表示体が外部に臨む開放位置にスライドさせて表示ケースを開けてから、回転表示体を解錠方向へ回動すると、減速機構の内歯車と小歯車が噛合回転して回転軸が回転するため、ラックに噛み合うピニオンが回転し、そのピニオンの回転によってロックバーを解錠位置へとスライドしてドアのロックが解除され、そのように表示ケースを開けて回転表示体を手回しするだけで、非常解錠専用の操作キーなどの非常解錠用工具をわざわざ用いずとも、そのまま簡単にドアを非常解錠することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の最良形態について説明する。
図1は、本発明の一例である表示装置を破断して示すドアロック具の平面図、図2は、ドアロック具をロック手段と表示装置とに分解して示す斜視図である。図示例のドアロック具は、ラバトリーブース内に設置のトイレ用ドアDを間に挟んで、ドアDの内側に取り付けるロック手段Aと、外側に取り付ける表示装置Bとからなる。
ロック手段Aは、ドアDの内側面に固着する樹脂製の取付体10と、取付体10に被せて長さ方向に摺動自在に係合する金属製のロックバー11を備えてなる。取付体10は、幅方向図中上下の両側面に、長さ方向に沿って細長い平行な係合溝12を凹設して断面略H状に成形してなる。そして、取付体10において、外側の取付面10aには、その長さ方向両端寄りに、内周に雌ねじ穴を螺設した管軸状のスタッド13・13を立設すると共に、スタッド13・13間中央に、回転軸14を回転自在に立設している。回転軸14は、樹脂製で、角軸状の本体軸部14aの基端にピニオン15を設け、ピニオン15を、取付体10の取付面10aとは反対の内側に突設させてなる。
ロックバー11は、長さ方向両端にキャップ17を嵌め付けた略みぞ形状をなすが、特に、溝部開口16の対向する開口縁に沿って、取付体10の係合溝12と係合する鍔状のガイド片11aを設け、ガイド片11aの片縁に歯部を螺設してラック20を形成し、ラック20にピニオン15を噛み合わせて回転軸14を保持してなる。なお、ガイド片11aの長さ方向両端には、ロックバー11の施錠位置と解錠位置間での摺動ストロークを規制する突当て段部11bが設けられている。そして、ロック手段Aは、ロックバー11を、取付体10に対し施錠位置と解錠位置間で左右にスライドさせると、ラック20がピニオン15と噛み合いながら移動するので、ピニオン15は回転して回転軸14を一体に回転するように組み立ててなる。
一方、表示装置Bは、図3、図4および図5に示すように、回転軸14の回転連結軸14bと、取付板19と、回転表示体30と、表示ケース40を備える。回転連結軸14bは、前記本体軸部14aの角軸形状に合わせて軸芯に略矩形状の中空穴21をあけた管軸部22を有し、その管軸部22の先端に小歯車25を設けてなる。取付板19には、中央に回転連結軸14bを通す挿通穴23を設け、挿通穴23の両側にスタッド13・13を通す挿通穴24を設けてなる。
回転表示体30は、共に円形の樹脂製の表示板31と表示シール32とからなる。表示板31は、円盤部33の内表面に、回転連結軸14b上の小歯車25と噛み合う環状の内歯車35を設けてなる。内歯車35には、外周面に環状係合溝35aを凹設してなる。円盤部33には、中心に非常解錠用の小さな鍵挿入穴34を設ける一方、外周縁にギヤ状に刻んで形成した把持部33aを設けてなる。表示シール32は、中心に鍵挿入穴34にあわせて小穴36を設け、裏面に粘着部を形成する一方、表面を、等分に2つに色分けし、各々半円の不使用区分表示面32aと、使用区分表示面32bを形成し、例えば不使用区分表示面32aに白色、使用区分表示面32bに赤色を施してドアDの施解錠状態を識別表示するようになっている。そこで、内歯車35を有した回転表示体30は、表示シール32を、表示板31の円盤部33の外表面に貼着して構成してなる。
表示ケース40は、樹脂製で、回転表示体30を回転自在に保持するベースの取付基板45と、取付基板45に係合させて装着する扁平カバー50とで扁平な薄箱状に組み立ててなる。取付基板45は、中央部に、回転表示体30の外形状に合わせてU形状の切欠き穴41を設けてなる。切欠き穴41には、その内周縁に沿って、回転表示体30の環状係合溝35aと対応する係合段部41aを凸設している。また、取付基板45には、切欠き穴41の両側に一対のねじ貫通穴39を穿設してなる。
更に、取付基板45には、切欠き穴41を間に挟んだ対角位置に、ストッパピン42・43を嵌め込む取付穴46・47を厚さ方向に凹設している。取付穴46・47は、ストッパピン42・43の外形に合わせた凹形状をなす段付きの角穴部46a・47aと、その奥側で一段細穴に形成したバネ収納穴部46b・47bからなる。ストッパピン42・43は、底面に小径なバネ嵌合穴48を穿設した基部42a・43aと、基部42a・43aからそれぞれ突出する一段細軸なピン頭部42b・43bとからなる。一方のストッパピン42は、ピン頭部42bにテーパ面42cを有してなる。ストッパピン42・43は、バネ嵌合穴48に付勢ばね49の一端を嵌め込んだ状態で、ばね他端をバネ収納穴部46b・47bに嵌め入れて取付基板45の取付穴46・47内に組み込む。そのとき、一方のストッパピン42は、ピン頭部42bのテーパ面42cを切欠き穴41側に向けて取付穴46内に組み込む。そして、ストッパピン42・43は、ピン頭部42b・43bを取付穴42・43の角穴部46a・47aから出没自在に突出させた状態で、基部42a・43aを角穴部46a・47a内に組み込んでなる。
扁平カバー50は、平板部50aの幅方向両側縁に、それぞれ取付基板45の両側部45aのテーパ付側面形状に合わせて屈曲させた係合片部50b・50cを設け、一側の係合片部50bの一端寄りに、ストッパピン42のピン頭部42bに合わせて、矩形に開けた係合穴51を設ける一方、他側の係合片部50cには、長さ方向に細長い逃げ穴52を設けてなる。また、扁平カバー50には、平板部50aの中央近くの偏心位置において、やや係合片部50a寄りに表示窓53を開けてなる。
そこで、表示装置Bでは、取付基板45の係合段部41aに、回転表示体30の環状係合溝35aを係合させると共に、円盤部33を切欠き穴41上に係止させて、回転表示体30を取付基板45で回転自在に保持する。また、回転表示体30には、内歯車35に小歯車25を噛み合わせると共に、回転連結軸14bを取付板19の挿通穴23に貫挿させてから、その取付板19を取付基板45に張り合わせてねじ止めしてなる。一方、この取付基板45には、ストッパピン43のピン頭部43bを逃げ穴52に挿通させた状態で、扁平カバー50を係合してスライドさせながら装着する。そのとき、扁平カバー50は、係合片部50bの矩形係合穴51側の端縁が取付穴46から突出状態にあるストッパピン42のテーパ面42cに当ると、いったんストッパピン42が付勢ばね49に抗して取付穴46内に押し込まれて再び突出し、ピン頭部42bが矩形係合穴51に掛け止められる。これによって、扁平カバー50は、ストッパピン42により抜け止めした掛け止め状態で取付基板45に組み付けられる。従って、扁平カバー50は、ストッパピン42のピン頭部42bを取付穴46内に押し下げると、取付基板45に対する掛け止め状態が解除され、これによって、ストッパピン43が係合した逃げ穴52の長さ範囲において、回転表示体30を覆う被覆位置と、外部に開放する開放位置との間で、取付基板45にスライド自在に被着し、以って、表示ケース40が組み立てられてなる。よって、表示装置Bには、図1および図2に示すように、扁平な表示ケース40内に、内歯車35と小歯車25を同一平面上で噛み合わせて、ロックバー11の摺動ストロークに対し回転表示体30を半回転以内に減速する減速機構Gを組み込んでなる。
表示装置Bは、以上のように構成されるので、ドアロック具を、ドアDに取り付けるときは、まずドアDの内側から、ロック手段Aの取付体10をドアDの内側面に当接し、回転軸14とスタッド13・13をドアD内に挿入する。一方、表示装置B側では、扁平カバー50を、回転表示体30とねじ貫通穴39が外部に臨む開放位置へ取付基板45に対しスライドさせて、表示ケース40を開状態にしてから、ドアDの外側から、その外側面に表示装置Bの取付板19を当接し、取付板19から突出する回転連結軸14bを本体の回転軸14にスプライン嵌合して連結すると共に、取付基板45のねじ貫通穴39に止めねじ55を挿通させてスタッド13・13に螺着し、取付体10と取付板19とでドアDを挟んで締着する。しかる後、扁平カバー50を取付基板45に対して開放位置からスライドさせて、図6に示すように、被覆位置へ戻して表示ケース40を閉じれば、これで以って、表示装置Bにおいて、回転表示体30の何れかの区分表示面32a・32bが表示窓53から表示されるように、ドアロック具は簡単にドアDに取り付けられる。
さて、上述のようにドアDにドアロック具は取り付けられるので、ドアDを内側からロックするときには、ロックバー11を図1中矢示方向に摺動させると、片側の突当て段部11bが取付体10に突き当たり、ロックバー11は施錠位置で止まる。すると、図1中鎖線で示すように、ロックバー11の前端部がドアDとパネル状のドア枠F間に跨る位置まで突出し、ドア枠Fに固着した止め金具60に係合してドアDが施錠される。すると、ロックバー11のスライド動作に応じて、ラック20でピニオン15が噛合回転して回転軸14および小歯車25を有した回転連結軸14bが一体に回転するため、減速機構Gが作動し、小歯車25は内歯車35を回転して減速する。すると、内歯車35を有した回転表示体30は、ロックバー11の摺動ストロークに対し半回転以内に減速して回転し、表示ケース40の表示窓53から赤色の使用区分表示面32bを臨ませて、ドアDがロック状態で使用中であることを表示する。このとき、仮にロックバー11を施錠位置までスライドさせずにドア枠Fに引っ掛かった状態の中途半端な操作をしても、表示ケース40の表示窓53から表示される表示面は使用区分表示面32bが大半を占める、ドアDがロック状態の使用中であることを知ることができる。
反対に、ドアDのロックを解除するときは、ロックバー11を矢示方向と逆向きに摺動摺動させると、他側の突当て段部11bが取付体10に突き当たり、ロックバー11は解錠位置で止まり、止め金具60との係合が外れてドアDのロックが解除される。すると、今度は、ロックバー11のスライド方向に応じて、小歯車25と内歯車35の噛み合いによる減速機構Gが逆回転作動し、回転表示体30は、ロックバー11の摺動ストロークに対し半回転以内に逆回転して減速し、表示ケース40の表示窓53から臨む表示面が白色の不使用区分表示面32aに切り換わり、ドアDがロック解除されて不使用状態であることを表示する。このときも、仮にロックバー11を解錠位置までスライドさせずにドアDが開いている状態の中途半端な操作をしても、表示ケース40の表示窓53から表示される表示面は不使用区分表示面32aが大半を占める、ドアDを開けて使用することができることを知ることができる。
ところで、図示表示装置Bでは、ドアの施錠状態で使用者がトイレ内で倒れるなど、緊急事態の発生した非常時は、ドアDの外側から、図7、図8および図9に示すように、扁平カバー50を回転表示体30が外部へ臨む開放位置にスライドさせて、表示ケース40を開けてから、円盤部33の把持部33aを摘んで、回転表示体30を、矢示する解錠方向へ回動する。すると、内歯車35と小歯車25が噛合回転して回転連結軸14bと一体に回転軸14が回転するため、ラック20に噛み合うピニオン15が回転し、そのピニオン15の回転によってロックバー11を解錠位置へとスライドし、そのロックバー11の前端が前記止め金具60から外れてドアDのロックが解除される。表示装置Bでは、このように表示ケース40を開けて回転表示体30を手回しするだけで、非常解錠専用の操作キーなどの非常解錠用工具をわざわざ用いずとも、そのまま簡単にドアDを非常解錠することができる。
なお、図示例では、敢えて、非常解錠用の操作キーを使って非常解錠するときは、回転表示体30の円盤部33の鍵挿入穴34に操作キーを差し込んで、回転表示体30解錠方向へ回動すれば、ドアのロックを解除することができる。
本発明の一例である表示装置を破断して示すドアロック具の平面図である。 ドアロック具をロック手段と表示装置とに分解して示す斜視図である。 表示装置の分解斜視図である。 表示装置を図3と反対向きで示す分解斜視図である。 表示装置を示す横断面図である。 ドアロック具の全体組立斜視図である。 ドアロック具を、表示装置の表示ケースを開けて非常解錠動作を説明する斜視図である。 ドアロック具を図7と向きを変えて示す斜視図である。 表示装置の表示ケースを開けて非常解錠動作を説明する横断面図である。 従来のドアロック具に備えたロック手段の内部構造を示す側面図である。 従来の表示装置を破断して示す他のドアロック具を示す平面図である。
符号の説明
A ロック手段
B 表示装置
D ドア
G 減速機構
10 取付体
11 ロックバー
14 回転軸
14b 回転連結軸
15 ピニオン
20 ラック
25 小歯車
30 回転表示体
32a・32b 区分表示面
35 内歯車
40 表示ケース
45 取付基板
50 扁平カバー

Claims (1)

  1. 内周に雌ねじ穴を螺設した管軸状のスタッドを取付体に立設し、該取付体にロックバーを摺動自在に係合させた内側のロック手段とでドアを挟み、そのドアの外側から止めねじを前記スタッドに螺着してドアの外側に締着する表示装置であって
    前記ロックバーを摺動させて前記ドアを内側から施解錠すると、そのロックバーの摺動を、前記ロック手段に備えたラックとピニオンとの噛み合いで回転運動に変換し、その回転を外側の回転表示体に伝達し、該回転表示体の異なる区分表示面を切り換えて表示窓からドアの施解錠状態を表示するドアロック具の表示装置において、
    前記ピニオンを基端に有した回転軸の先端に小歯車を備える一方、前記回転表示体に、外表面に前記区分表示面を形成した円盤部と、外周に環状係合溝を凹設し、内周に歯を切った環状の内歯車を設け、該内歯車に前記小歯車を同一平面上で噛み合わせ、これら内歯車と小歯車だけで、前記ロックバーの摺動ストロークに対し前記回転表示体を半回転以内に減速する減速機構を形成し、該減速機構を含めて前記回転表示体を表示ケース内に収納し、
    該表示ケースは
    取付基板と、該取付基板に前記回転表示体を覆う被覆位置と外部に開放する開放位置との間でスライド自在に係合し、前記表示窓を開けた扁平カバーとで薄箱状に形成し
    前記取付基板に、前記止めねじを挿通させるねじ貫通穴と、前記回転表示体の外形状に合わせて切欠き穴を設け、該切欠き穴の内周縁に前記内歯車の環状係合溝と対応する係合段部を凸設し、該係合段部に前記環状係合溝を係合させると共に前記切欠き穴に前記円盤部を係止させて、前記回転表示体を前記取付基板で回転自在に保持してなることを特徴とする、請求項1に記載のドアロック具の表示装置。
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