JP4133092B2 - 錠前用デッドボルトの構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、開閉戸に取付けられる錠前用デッドボルトの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
泥棒が留守宅に侵入する場合、ピッキング行為だけではなく、バールを用いて錠箱を破壊することもある。泥棒が錠箱を破壊する場合に、ストライク側に突出したデッドボルトが障害となっているから、普通一般にデッド窓(フロント板の窓など)を有する錠箱の前壁と戸枠のたて枠との間の隙間にバールの先端部を無理やり差し込み、かつ、デッドボルトに対して錠箱のケース身の室内側に向かって「ドーン、ドーン」と力を入れてこじ開けようとする。この場合デッドボルトに交差した側圧力がケース身のデッド窓の縁部に集中してかかるので、ケース身が破壊したり、またデッドボルト自体が中途部から折れ曲がったりする。そこで、現在、強靭なデッドボルトを簡単に得ることが要望されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の第1の目的は、各構成部品を合理的に組み合わせ、色々な方向から力が加わっても容易に変形しない強靭なデッドボルトを得ることができることである。本発明の第2の目的は、4個の部品を用い、いわゆるワンタッチ方式で簡単に各部材を強固に結合することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の錠前用デッドボルトの構造は、断面チャンネル形状の枠状胴体1の前後に第1及び第2被係合部5,7を形成し、中央板部21の両端部にそれぞれ連設しかつ前記第1及び第2被係合部5,7にそれぞれ係合する第1及び第2係合部26,27を有するアーム状芯棒20を、該枠状胴体1の空間内に密着状態に組み込み、また、枠状胴体1の先端部側に該枠状胴体1と密着状態に合体するアングル状嵌合アーム部32を有する嵌合板30を差し込み、さらに、嵌合板30並びに枠状胴体1の先端部を包むようにキャップ状係合頭部40を、その係止突起45が枠状胴体の第3被係合部9に対して係止状態に係合するように該枠状胴体に外嵌合したことを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】
図1乃至10図は、本発明の一実施例を示す各説明図である。図1は錠箱に装着した使用状態の一例を示す概略説明図、図2は各部材を結合した状態の斜視図、図3は分解斜視図である。本実施例は、4つの部材をパズル的に組み合わせて強靭なデッドボルトXに構成している。
【0006】
まず、1は一枚の金属板の中央部を折り曲げることにより形成された断面チャンネル形状の枠状胴体である。図3を基準にして枠状胴体1の各部の構成を説明する。2は長板状の中央ベース板部、3,3は中央ベース板部を基準にして左右に対向する一対の垂直側壁である。本実施例では、中央ベース板部2は下板に相当し、また左右一対の垂直側壁3,3は所要の空間4を有して対向している。
【0007】
枠状胴体1は、その中央ベース板部2の後端部に長孔状の第1被係合部5を有し、一方、一対の垂直側壁3,3の先端部をそれぞれ切欠することによりできた同一受け面6,6の上部に後端部方向に向かって水平切欠状の第2被係合部7を有している。第1被係合部5及び第2被係合部7には、後述するアーム状芯棒の両端係合部がそれぞれ係合するので、長孔や切欠の大きさは、各係合部の形状に合わせて設定されている。
【0008】
また枠状胴体1の中央ベース板部2の先端部寄り部位には、該中央ベース板部3の下面から外方向に突出する小突起状の第1係合部8が設けられている。この第1係合部8には、後述のコ字型嵌合板30の係合孔33が係合する。また枠状胴体1の垂直側壁3,3の先端部寄り部位には、窓状の第3被係合部9が設けられ入る。この第3被係合部9には、後述するキャップ状の係合頭部40の係止突起45が係合する。さらに、枠状胴体1の垂直側壁3,3の後端部には、水平長孔10が形成されている。これらの水平長孔10には、錠箱50に横設された第1の固定軸51が貫通状態に嵌挿している。
【0009】
さらに、枠状胴体1について説明すると、11,11は同一受け面6,6より若干前に突出する最先端部、一方、12,12は錠箱50に取付けられたデッドカム52の作動アーム53が係合する指状突出部分13,13を有する最後端部、14,14は垂直側壁3,3の上辺に連設するヒレ状突起部分、15,15はヒレ状突起部分と指状突出部分との間に設けられた前記作動アーム53用切欠部分である。
【0010】
なお、図1で示すように、前記ヒレ状突起部分14の前方弧状斜面14aは錠箱50に横設した第2固定軸54に当り、またヒレ状突起部分14の後方傾斜面14bには作動アーム53が当る。したがって、デッドボルトXは、図1で示すデッドカム52の作動アーム53を介し、かつ、固定軸51,水平長孔10等に支持ないし案内されながら錠箱50のフロント板55の矩形状窓56を基準にして進退動する。
【0011】
次に20は枠状胴体1の空間内に水平状態に組み込まれるアーム状芯棒である。このアーム状芯棒20は枠状胴体1の垂直側壁3,3の上部内壁面に密着状態に介在接合する中央板部21と、この中央板部21の先端部に段差状折り曲げ部22を介して連設する係合板部23と、一方、中央板部21の後端部に同様に段差状折り曲げ部24を介して連設するアングル状板部25とから成り、前記アングル状板部25の端部には、枠状胴体1の第1被係合部5に係合するやや細幅の係合爪26が設けられ、一方、前記係合板部23の端部には、枠状胴体1の第2被係合部7,7に係合する耳状突起27が設けられている。
【0012】
次に30は枠状胴体1の先端部側に差し込まれて該枠状胴体1と密着状態に合体する端面コ字型の嵌合板である。この嵌合板30は、枠状胴体1の中央ベース板部2の先端部下面に添うように係合する下係合板部31と、この下係合板部31の先端部から垂直状態に立ち上がり、かつ、枠状胴体1の最先端部11,11内ないし垂直側壁3,3の先端部の上部内壁面に密着状態に嵌合するアングル状嵌合アーム部32とから成り、前記下係合板部31の中央部には、枠状胴体1の第1係合部8と係合する係合孔33が形成され、また前記アングル状嵌合アーム部32の立ち上がり部の中央部には、枠状胴体1の同一受け面6,6に当接する左右一対の小突起34,34が設けられている。
【0013】
最後に40は嵌合板30並びに枠状胴体1の先端部を包むように嵌合するキャップ状係合頭部である。この係合頭部40は後端開口41の箱型形状である。開口41の大きさ、又上壁42,下壁43,左右の側壁44,44等の幅寸法や長さ寸法は、デッドボルトに交差した側圧力が錠箱50の窓56の縁辺に集中的にかかることが有り得ることを考慮して適宜に設定されている。本実施例では、図1で示すように上壁42,下壁43等の長さは、錠箱50の内部に至る長さに設定されていると共に、後端開口41の縁部が外方向にやや反っている。また、左右の側壁44,44の内壁面には、枠状胴体1の第3被係合部9,9に係合する抜け防止用係止突起45,45が設けられている。
【0014】
図8乃至図10は、各部材の組み合わせ順序を示す概略説明図である。まず図8は、枠状胴体1の前後の第1及び第2被係合部5,7にアーム状芯棒20の第1及び第2係合部26,27を係合状態に組み込んだ状態を示す。この場合芯棒20の第1係合部26を枠状胴体1の長孔5に差し込んだならば、芯棒20をそのまま仮想線で示す位置から矢印で示す実線の位置まで水平移行させる。そうすると、芯棒20の第2係合部27は枠状胴体1の水平切欠部に入り込む。その結果、芯棒20は枠状胴体1の先端部から後端部に至るまで該枠状胴体1の空間内に密着状態に組み込まれる。
【0015】
次に図9は、枠状胴体1の先端部側に嵌合板30を密着状態に合体させた状態を示す(説明の便宜上、他の部材は省略)。この場合下係合板部31を枠状胴体1の中央ベース板部2の先端部下面に添うようにして矢印方向へと押し込む。そうすると、下係合板部31の係合孔33に枠状胴体1の突起8が係合し、また嵌合アーム部32の左右の小突起34,34が枠状胴体1の同一受け面6,6に当接する。この時同一受け面6,6はストッパーとしての機能を発揮すると共に、アングル状嵌合アーム部32は枠状胴体の先端部内に入り込む。
【0016】
最後に図10は、枠状胴体に係合頭部40を外嵌合した状態を示す(説明の便宜上、他の部材は省略)。係合頭部40を矢印方向に押し込むと、左右側壁44の係止突起45が該枠状胴体1の窓9にそれぞれ係合する。係止突起45は係止面を有しているので、係合頭部40は枠状胴体の第3被係合部9に対して係止状態になる。
【0017】
【実施例】
本実施例では枠状胴体1に第1乃至第3被係合部5,7,9や第1係合部8を形成し、これらの被係合部5,7,9や第1係合部8に係合する他の部材20,30,40には、対応して係合部又は被係合部をそれぞれ形成しているが、被係合部と係合部との関係は、当業者が極めて容易に変更し得ることである。また、例えばアーム状芯棒20の先端部をアングル状板部に形成し、一方、その後端部を耳状突起に設計変更し、枠状胴部1の第1及び第2被係合部の形成箇所をこれに対応するように逆にすることも当業者が極めて容易に変更し得ることである。したがって、細部に関する設計変更は均等事項である。
【0018】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては、次に列挙するような作用・効果がある。
(1)各構成部品を合理的に組み合わせ、色々な方向から力が加わっても容易に変形しない強靭なデッドボルトを得ることができる。
(2)4個の部品を用い、いわゆるワンタッチ方式で簡単に各部材を強固に結合することができる。
【図面の簡単な説明】
図1乃至図10は本発明の一実施例を示す各概略説明図。
【図1】錠箱に装着した使用状態の一例を示す概略説明図。
【図2】各部材を結合した状態の斜視図。
【図3】分解斜視図。
【図4】右側面からの説明図。
【図5】図2の5−5線概略断面説明図。
【図6】図2の6−6線概略断面説明図。
【図7】使用状態の一例を平面から見た概略説明図。
【図8】枠状胴体に芯棒を係合状態に組み込む説明図。
【図9】枠状胴体に嵌合板を合体させる説明図。
【図10】枠状胴体に係合頭部を外嵌合する説明図。
【符号の説明】
X…デッドボルト、1…枠状胴体、2…中央ベース板部、3…垂直側壁、4…空間、5…第1被係合部、6…同一受け面、7…第2被係合部、8…第1係合部、9…第3被係合部、10…水平長孔、11…最先端部、12…最後端部、13…指状突起部分、14…ヒレ状突起部分、20…芯棒、21…中央板部、22,24…折り曲げ部、23…係合板部、25…アングル状板部、26…係合爪、27…耳状突起、30…嵌合板、31…下係合板部、32…嵌合アーム部、33…係合孔、34…小突起、40…係合頭部、41…後端開口、45…係止突起、50…錠箱、51…第1の固定軸、53…作動アーム。
Claims (4)
- 断面チャンネル形状の枠状胴体1の前後に第1及び第2被係合部5,7を形成し、中央板部21の両端部にそれぞれ連設しかつ前記第1及び第2被係合部5,7にそれぞれ係合する第1及び第2係合部26,27を有するアーム状芯棒20を、該枠状胴体1の空間内に密着状態に組み込み、また、枠状胴体1の先端部側に該枠状胴体1と密着状態に合体するアングル状嵌合アーム部32を有する嵌合板30を差し込み、さらに、嵌合板30並びに枠状胴体1の先端部を包むようにキャップ状係合頭部40を、その係止突起45が枠状胴体の第3被係合部9に対して係止状態に係合するように該枠状胴体に外嵌合したことを特徴とする錠前用デッドボルトの構造。
- 請求項1に於いて、アーム状芯棒20の第1係合部26は、中央板部21の後端部に連設するアングル状板部25に爪状に設けられ、一方、アーム状芯棒20の第2係合部27は中央板部21の先端部に連設する係合板部23に耳状に設けられていることを特徴とする錠前用デッドボルトの構造。
- 請求項1に於いて、嵌合板30は、枠状胴体1の中央ベース板部2の先端部下面に添うように係合する下係合板部31と、この下係合板部31の先端部に連設しかつ枠状胴体の先端部内に入り込むアングル状嵌合アーム部32とから成ることを特徴とする錠前用デッドボルトの構造。
- 請求項3に於いて、嵌合アーム部32の立ち上がり部の中央部には、枠状胴体1の先端部に形成された同一受け面6,6に当接する左右一対の小突起34,34が設けられていることを特徴とする錠前用デッドボルトの構造。
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