JP4131265B2 - 燃料電池システム - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池システムに関する、特に、燃料電池の酸素極つまりカソードの水管理に関する。
日本国特許庁が2000年に発行した特開2000−164232号は、燃料電池の空気極(酸素極)からの排気通路に配置した湿潤空気流路と燃料電池の空気極への空気供給通路に配置した乾燥空気流路とを備える湿度調整モジュールを開示する。ここで、水分量の多い排出空気が湿潤空気流路を、水分量の少ない供給空気が乾燥空気流路を流れる。その結果、排出空気に含まれた水分が供給空気に移動するので、燃料電池に供給する空気が加湿される。
空気極における反応(1/2O2+2H++2e---->H2O)より、発電反応の反応率に応じて酸素が消費される。この酸素消費に対して、水は倍の量だけ生成される。
従来の燃料電池システムにおいては、空気極出口下流側の湿潤空気流路の空気に含まれる水分は乾燥空気流路に戻る。空気極に対向する空気流路において、空気は、空気極入口付近の水を吸収して、空気極出口付近に吸収した水を運ぶため、空気極出口付近の空気通路は、空気極での生成水からの水分に加えて乾燥空気流路で加えた水分を含む。一方、酸素が空気極に面する空気通路を通過する間消費されるので、空気極出口付近の空気通路で、空気中の酸素のモル分率は低くなる。このように、水のモル分率が過剰になり、酸素のモル分率が不足となる場合には、空気通路での酸素分圧の低下や、空気極での過度な凝縮水の生成が生じ易い。
そこで、本発明は、空気極出口付近において、水分量の過剰と空気中の酸素量の不足を抑制できる燃料電池組立体を提供することを目的とする。
第一と第二の酸素極、水素極、前記第一と第二の酸素極と前記水素極との間に配置される電解質膜を有する燃料電池と、前記水素極に対面して水素含有燃料ガスを前記水素極に供給する水素ガス通路と、前記第一の酸素極に対面して、酸化剤ガスを前記第一の酸素極に供給する第一の酸化剤ガス通路と、前記第二の酸素極に対面して、前記第一の酸化剤ガス通路を通過した酸化剤ガスを前記第二の酸素極に供給する第二の酸化剤ガス通路と、前記第一の酸化剤ガス通路の下流でかつ前記第二の酸化剤ガス通路の上流に配置され、前記第一の酸化剤ガス通路を通過した酸化剤ガスを除湿する除湿器と、を備えることを特徴とする燃料電池組立体を提供する。
さらに、空気極、燃料極、前記空気極と前記燃料極との間に配置される電解質膜とを有する燃料電池と、前記空気極に流通させる空気を供給する空気供給装置と、前記燃料極に流通させる燃料ガスを供給する燃料ガス供給装置と、前記湿潤空気流路と前記乾燥空気流路を持ち、湿潤空気流路から乾燥空気流路へ水分を移動させることのできる湿度調整モジュールとを備える燃料電池システムを提供する。前記空気極は、供給された空気の流れに関して、上流側部分と下流側部分に分割され、前記空気供給装置から供給される空気は、前記乾燥空気流路を通過してから前記空気極の前記上流側部分を通過し、前記空気極の前記上流側部分から排出された空気は、前記湿潤空気流路を通過してから前記空気極の前記下流側部分に供給される。
本発明の他の特徴と利点は、下記の明細書と図面に開示される。
図1と図2を参照して、第1の実施形態を説明する。燃料電池スタック1は固体高分子型の燃料電池である。燃料電池スタック1は、バイポーラプレート16(セパレータ)で分離される複数のユニットセル30から構成される。ユニットセル30は、高分子電解質膜2と、燃料極3(水素極)と空気極4(酸素極)を有する膜-電極接合体35(MEA)と、を備える。燃料極3と空気極4の間に高分子電解質膜2が配置されるよう燃料極3と空気極4は高分子電解質膜2を狭持する。各電極は、ガス拡散電極であり、高分子電解質膜2に接する薄い白金触媒層と、白金触媒層の外側にある多孔性のガス拡散層を備える。
図1を参照すると、バイポーラプレート16とMEA35とを交互に積層することにより燃料電池スタック1が構成される。バイポーラプレート16の空気極4側の部分は、分離した上流側酸化剤ガス通路50aと下流側酸化剤ガス通路50bを形成する。上流側酸化剤ガス通路50aと下流側酸化剤ガス通路50bは、隣接するように平行に配置される。つまり、バイポーラプレート16の空気極4側の中心部に水平の敷板16aを配置することにより、上流側酸化剤ガス通路50aと下流側酸化剤ガス通路50bは分離される。このとき、上流側酸化剤ガス通路50aを流れる空気と、下流側酸化剤ガス通路50bとを流れる空気は、互いに逆向きに流れる。また、燃料ガス供給口11aから供給される水素は、上流側酸化剤ガス通路50aと下流側酸化剤ガス通路50bとを流れる空気の流れに垂直に燃料極3を通って流れ、燃料ガス排出口11bから排出される。
図2は、燃料電池スタック1と除湿-加湿システムを有する燃料電池システムを示す。ここで、簡単のため、燃料電池スタック1のうちユニットセル30だけが示されている。燃料極3には、燃料ガス供給装置20から燃料ガス通路40(水素ガス通路)を介して水素を含んだ燃料ガスが供給される。空気極4には酸化剤ガスとして空気が空気供給装置19から上流側酸化剤ガス通路50a、下流側酸化剤ガス通路50bを介して空気が供給される。上流側酸化剤ガス通路50aは、酸化剤ガスの流れに関して下流側酸化剤ガス通路50bの上流に位置する。燃料極3から空気極4へ高分子電解質膜2内をプロトンが移動することにより、燃料電池スタック1は起電力を生じる。
燃料電池スタック1のユニットセルは、上流側酸化剤ガス通路50a(第一の酸化剤ガス通路)に対向する上流側空気極4a(第一酸素電極)と、下流側酸化剤ガス通路50b(第二の酸化剤ガス通路)に対向する下流側空気極4b(第二酸素電極)を備える。空気極4は、供給する空気の流れに関して、上流側空気極4aと下流側空気極4bに分離している。上流側空気極4aと下流側空気極4bは、物理的には接続している。しかし、上流側空気極4aと下流側空気極4bは、酸素が供給されず化学反応が起こらない空気極の部分4cにより機能的に分離されている。従って、上流側空気極4aと下流側空気極4bは、独立の電極として機能する。
燃料電池スタック1は、湿潤空気流路6と乾燥空気流路7とを有する湿度調整モジュール5を備える。空気供給装置19から供給される空気は、乾燥空気流路7へ導入され、乾燥空気流路7から排出された空気は空気供給通路77を通って上流側酸化剤ガス通路50aに供給される。さらに、上流側酸化剤ガス通路50aから排出された空気は湿潤空気流路6へ空気通路81を通って導入し、湿潤空気流路6から排出された空気は下流側酸化剤ガス通路50bに空気通路83を通って供給される。
さらに、燃料電池システムは、燃料システムのガス流路の流量制御弁やポンプなどの補機を制御する手段としてコントローラ15を備える。コントローラ15は、中央演算処理装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、入出力インターフェース(I/O interface)を有するマイクロプロセッサを備える。
図3(A)-(E)を参照して、燃料電池スタック1の構造を説明する。図3(A)-(E)には、燃料電池スタック1の外観を示す。図3(A)-(E)の矢印は燃料電池スタックの積層方向80を示す。図3(A)-(E)において、空気は、空気供給口10aから上流側酸化剤ガス通路50aへ供給され、空気中間出口10bから排出される。空気マニホールド91aは空気供給口10aと燃料電池スタック1の複数の上流側酸化剤ガス通路50aの間に接続され、複数の上流側酸化剤ガス通路50aに空気を分配する。同様に、空気マニホールド91bは、空気中間出口10bと複数の上流側酸化剤ガス通路50aの間に接続され、複数の上流側酸化剤ガス通路50aから空気を集める。その後、後述する湿度調整モジュール5を通過した後、空気は空気中間入口10cから下流側酸化剤ガス通路50bに導入される。空気中の酸素は、上流側酸化剤ガス通路50aから上流側空気極4a内へ、下流側酸化剤ガス通路50bから下流側空気極4b内へ拡散する。下流側空気極4bを通過した後、空気は空気排出口10dから排出される。空気マニホールド91cは空気中間入口10cと燃料電池スタック1の複数の下流側酸化剤ガス通路50bの間に接続され、複数の下流側酸化剤ガス通路50bに空気を分配する。同様に、空気マニホールド91dは、空気排出口10dと燃料電池スタック1の複数の下流側酸化剤ガス通路50bとの間に接続され、複数の下流側酸化剤ガス通路50bから空気を集める。
一方、燃料極3へは、燃料ガス供給口11aから燃料ガスが導入され、燃料ガスは、その中の水素が発電反応に用いられた後、燃料ガス排出口11bから排出される。燃料ガスマニホールド95aは、燃料ガス供給口11aと燃料電池スタック1の複数の燃料ガス通路40との間に接続され、燃料ガスを複数の燃料ガス通路40に分配する。同様に、燃料ガスマニホールド95bは、燃料ガス排出口11bと複数の燃料ガス通路40との間に接続され、燃料ガスを複数の燃料ガス通路40から集める。このとき、空気極4内の空気の流通方向に対して、燃料極3内での燃料ガスの流通方向は垂直である。
ここで、発電時には、プロトンがプロトン水和物に変換されることで電解質膜2内を移動可能となる。そのため、高分子電解質膜2は常に加湿されている必要がある。燃料極3や空気極4に供給される燃料ガスおよび空気の少なくとも一方を加湿する方法が知られている。一方、燃料電池スタック1の空気極4では、反応(1/2O2+2H++2e---->H2O)に伴って、酸素が1mol消費される毎に水が2mol生成される。湿度調整モジュール5は、空気極4の生成水を用いて、燃料電池スタック1に導入される前に空気極4へ供給する空気を加湿する。
図4に湿度調整モジュール5の概略図を示す。湿度調整モジュール5において、複数の湿潤空気流路6と乾燥空気流路7とが平行に、かつ交互に形成されている。水を選択的に透過させるための水選択透過膜8が、湿潤空気流路6と乾燥空気流路7間に配置され、湿潤空気流路6と乾燥空気流路7を分離する。乾燥空気流路7には、発電に用いる空気、つまり空気極4へ供給する前の空気を流通させる。湿潤空気流路6には、上流側酸化剤ガス通路50aから空気中間出口10bを介して排出される空気を流通させる。水選択透過膜8と湿潤空気流路6は、上流側酸化剤ガス通路50aを通過した空気を除湿する除湿器を構成する。一方、水選択透過膜8と乾燥空気流路7は、上流側酸化剤ガス通路50aに供給される空気を加湿する加湿器を構成する。このとき、湿潤空気流路6内の空気と乾燥空気流路7内の空気との流れ方向が互いに逆になるように各空気の入口を配置する。
図5(A)-(E)を参照して、燃料電池スタック1と湿度調整モジュール5との組立体60について述べる。図5(A)-(E)の矢印は燃料電池スタックの積層方向80を示す。組立体60において、乾燥空気流路7の入口側7aと空気供給装置19とが、パイプにより接続される。同様に乾燥空気流路7の出口7bと上流側空気極4aへの空気供給口10aとが、空気供給通路77として使用されるパイプにより接続される。また、上流側空気極4aへの空気中間出口10bと湿潤空気流路6の入口6aが空気通路81として使用されるパイプにより接続され、湿潤空気流路6の出口6bと空気中間入口10cとが空気通路83として使用されるパイプにより接続される。
図6(A)を参照すると、空気は、乾燥空気流路7、上流側空気極4aに対向する上流側酸化剤ガス通路50a、湿潤空気流路6、下流側空気極4bに対向する下流側酸化剤ガス通路50bを順に通過する。空気は略水平方向に上流側空気極4aと下流側空気極4bを流れる。図6(B)を参照すると、燃料電池スタック1において、燃料ガスは、空気の流れに対して垂直に、かつ略鉛直方向下向きに流れる。略鉛直方向下向きの燃料ガスの流れは、重力の作用も手伝って、燃料極3上の水を、燃料ガス排出通路71から延びる水排出通路73に好適に運ぶ。(空気極4a、4bから燃料極3への水の浸透のため通常燃料極3上に水が存在している。)もし、燃料ガスが鉛直方向上向きに流れるなら、ドレインバルブ75上の水水排出通路73に溜まった水を吹飛ばすことになる。さらに、上流側酸化剤ガス通路50aは、燃料ガスの流れに関して下流側で、かつ下流側酸化剤ガス通路50bの下に位置する。逆に、下流側酸化剤ガス通路50bは、燃料ガスの流れに関して上流側で、かつ上流側酸化剤ガス通路50aの上に位置する。この配置は、燃料極3の下流と下流空気極4bで発電が起きにくいことを補償することにより、MEA35上での均等な発電を促進する。燃料ガスを用いる発電は、燃料極3上を流れる間燃料ガスが消費されるため、燃料ガス流の下流側で相対的に困難になる。酸素を用いる発電は、上流空気極4a上より下流空気極4b上で酸素量が少ないので、相対的に下流空気極4bで困難になる。
図6(C)を参照すると、冷却水は、燃料ガスの流れと逆方向に流れる。図6(D)を参照すると、電流は、燃料電池スタック1の積層方向に流れる。燃料電池スタック1の両端に設けられる正極17および負極18に電気回路を接続して、燃料電池スタック1から電力が取り出される。
湿潤空気流路6に供給される空気中には、湿度調整モジュール5における空気の加湿により供給された水分と、上流側空気極4aで生成された水分とが含まれている。湿潤空気流路6を流れる空気中の水分の一部を、水選択透過膜8を介して乾燥空気流路7側に移動させることにより、乾燥空気流路7を流れる空気を加湿することができる。
図7を参照して、第1実施形態による燃料電池スタック1の空気極4に沿った空気中の水蒸気および酸素量の空間変化を説明する。比較のために、図8に従来の燃料電池システムにおける空気極4に沿った空気中の水蒸気および酸素量の空間変化を示す。従来の燃料電池システムにおいて、空気極4は分割されず、さらに燃料電池スタック1を通過する途中で空気の除湿はされない。従来の燃料電池システムにおいて、燃料電池スタック1を完全に通過した後の空気に含まれる水分が除去され、この水分が加湿に用いられる。
図8(A)-(E)を参照して、従来技術について説明する。図8(A)のように、空気の流れに従って水分含有量(水蒸気量)が大きくなる。これに比べて空気中の酸素は発電反応に伴って消費されるので、図8(B)に示すように、酸素量は空気の流れに沿って低下する。図8(C)のように、水蒸気モル分率(水蒸気分圧)は下流側で大きくなる。一方、図8(D)のように、酸素モル分率(酸素分圧)は下流側で小さくなる。こうして、空気極4の下流側では酸素を用いた発電反応が生じにくくなる。
これに対して、第一実施形態において、空気極4は上流側空気極4aと下流側空気極4bに分割され、上流側空気極4aに空気を供給する上流側酸化剤ガス通路50aと上流側空気極4bに空気を供給する下流側酸化剤ガス通路50bとの間で、湿度調整モジュール5が空気の除湿を行う。図7(A)と(C)を参照すると、空気中の水分含有量(水蒸気量)は、上流側空気極4aと下流側空気極4bとの境で、除水量分(つまり、湿潤空気流路6から乾燥空気流路7に移動する水分量)だけ、低減される。また、図7(B)を参照すると、空気中の酸素量は図8(B)と同様に、空気が空気排出口10dに近づくとともに、減少する。
空気中の水蒸気のモル分率は、図7(C)のように、上流側空気極4aと下流側空気極4bとの間で減少する。この減少の後、再び空気が空気排出口10dに近づくに従って、空気中の水蒸気のモル分率増加する。空気極4出口付近において、図8(C)と比べて空気中の水蒸気のモル分率は小さくなる。下流側空気極4bの出口付近では、空気には発電に伴って生成された水分のみが含まれている。
一方、図7(D)を参照すると、空気中の酸素モル分率は、含有される水蒸気量が減少するに伴って増加する。つまり、上流側空気極4aと下流側空気極4aとの間で増加してから再び減少するが、空気極4出口付近では、図8(D)に比較すると空気中の酸素モル分率は大きな値となる。
図7(A)に示すように、加湿量として加えた分の水分が、湿潤空気流路6から乾燥空気流路7に移動して再利用される。これにより、乾燥空気流路7から排出された空気は、再利用された水分により加湿されるので、上流側空気極4aにおいて効率のよい発電を行うことができる。
次に、本実施形態による効果を説明する。空気極4を少なくとも二つに分割して構成し、上流側空気極4aと下流側空気極4bへ空気を供給する。この際に、上流側空気極4aから排出される空気中に含まれる水分の一部を取り除いてから下流側空気極4bへ空気を供給する。これにより、空気極4の空気排出口10d付近における酸素分圧が低下するのを抑制することができ、発電効率を向上することができる。空気極4の空気排出口10d付近での過剰な凝縮水の生成によるフラッディング(溢水)を抑制することができる。
発電反応を促進するために空気から取り除いた水分の一部を上流側空気極4aに供給する空気に含ませることができる。これにより、水の利用効率を向上することができる。
燃料電池システムは、湿潤空気流路6から乾燥空気流路7へ水分を移動させることのできる湿度調整モジュール5を備える。空気極4に供給される予定の空気は、乾燥空気流路7を通った後、上流側空気極4aに供給される。上流側空気極4aから排出された空気は湿潤空気流路6を通ってから下流側空気極4bに供給される。これにより、上流側空気極4aに供給される空気へ、上流側空気極4aから排出された空気中の水分を供給することができる。
このとき、空気供給装置19から導入される空気の流量が一定の場合には、上流側空気極4aの上流で加湿のため供給される水量が、上流側空気極4aから排出された空気から取り除かれる。下流側空気極4bの空気に含まれる水蒸気量を抑制することができるので、下流側空気極4bで生じ易いフラッディングを抑制することができる。
次に、図9を参照して、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態による燃料電池スタック1および加湿システムの構成を図9に示す。簡単のため、燃料電池スタック1のうちユニットセル30だけが示されている。
第2の実施形態において、乾燥空気流路7の出口7bと湿潤空気流路6の出口6bの間に空気圧力を調整するための圧力調整弁12が配置される。好ましくは、乾燥空気流路7の出口7bと上流側空気極4aの空気供給口10aを連結する空気供給通路77において、空気圧力を調整するための圧力調整弁12が配置される。乾燥空気流路7の出口7bの下流で空気中間出口10bの上流で圧力調整弁12が配置されてもよい。燃料電池スタック1および湿度調整モジュール5は、第1の実施形態に用いたものと同様である。コントローラ15は、燃料電池スタック1に要求される電力に応じて、圧力調整弁12の開度を制御する。
次に、図10のフローチャートを参照して、コントローラ15が実行する圧力調整弁12の制御ルーチンを説明する。
ステップS1において、燃料電池スタック1に要求される電力が読み込まれる。例えば燃料電池システムを車両の駆動源として利用する場合には、車両のアクセルペダルは要求電力を検出するセンサ41として機能し、要求電力は車両のアクセルペダルの踏み込み量に相当する。ステップS2において、ステップS1で求めた要求電力に応じて圧力調整弁12の開度が設定される。開度の設定において、予め実験的に求めてコントローラ15のROMに格納された図11に示すようなマップが参照される。
図11のマップは、要求電力と圧力調整弁12の開度との関係を示す。低電力時には下流側空気極4bの生成水量も少なく、上流側上流側空気極4aに供給される予定の空気の必要加湿量も少ない。このため、低電力時に、圧力調整弁12の開度を小さくすることにより、湿度調整モジュール5での加湿量が減らされる。圧力調整弁12を絞ることにより、空気極4さらに湿潤空気流路6の圧力を減少し、この結果、湿潤空気流路6から乾燥空気流路7へ移行する水分量が減少する。これに対して、高電力時には、下流側空気極4bでの生成水量が多く、また上流側上流側空気極4aでの加湿量も多く必要である。このため、高電力時には、圧力調整弁12の開度を低電力時よりも大きくすることにより、湿度調整モジュール5において湿潤空気流路6から乾燥空気流路7へ移行する水量を増加する。
ステップS3において、ステップS2で設定したように圧力調整弁12の開度を実現するように圧力調整弁12が制御される。上記の制御ルーチンは、所定時間ごとに繰り返して実行されても良いし、要求電力が変化した時に実行されても良い。
次に、本実施形態の効果を説明する。ここでは、第1の実施形態に加えて以下のような効果を得ることができる。
乾燥空気流路7の出口7bと湿潤空気流路6の入口6aとの間、ここでは、乾燥空気流路7の出口7bと上流側空気極4aの入口10aとの間の空気通路に圧力調整弁12が設けられる。圧力調整弁12を調整することにより、乾燥空気流路7と湿潤空気流路6の圧力が調整される。こうして、湿度調整モジュール5での水の移動量(再利用する水の量)が調整される。
次に、図12を参照して、第3の実施形態について説明する。第3の実施形態の湿度調整モジュール5において、第一実施形態の乾燥空気流路7の代わりに乾燥燃料ガス流路37が設けられる。燃料ガスが、燃料ガス供給装置20から、乾燥燃料ガス流路37に導入され、燃料ガスは湿潤空気流路6から乾燥燃料ガス流路37へ移動した水分により加湿される。その後、加湿された燃料ガスが燃料ガス通路40の燃料ガス供給口11aに供給される。こうして、上流側酸化剤ガス通路50aから排出された空気から取り除かれた水分の一部が、水選択透過膜8を通って、乾燥燃料ガス流路37に供給される。一方、上流側酸化剤ガス通路50aには、空気供給装置19から直接的に空気が供給される。他の構成は、第一実施形態と同じである。
次に、図13を参照して、第4の実施形態について説明する。簡単のため、燃料電池スタック1のうちユニットセル30だけが示されている。第4の実施形態において、上流側空気極4a(第一酸素電極)と下流側空気極4b(第二酸素電極)は、物理的に分離されている。上流側空気極4aと下流側空気極4bは独立の電極として機能する。上流側空気極4aには、上流側酸化剤ガス通路50aから酸素が供給され、下流側空気極4bには、下流側酸化剤ガス通路50bから酸素が供給される。他の構成は、第一実施形態と同様である。
次に、図14を参照して、第5の実施形態による燃料電池スタック1および加湿システムの構成とを示す。簡単のため、燃料電池スタック1のうちユニットセル30だけが示されている。高分子電解質膜2は、第一部分2aと第二部分2bに物理的に分離され、燃料極3も第一部分3aと第二部分3bに物理的に分離されている。
ここでは、上流側空気極4aから取り出す電力(上流側電力)を調整する電力調整素子13と、下流側空気極4bから取り出す電力(下流側電力)を調整する電力調整素子14とを設ける。電力調整素子13、14は、それぞれ絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)などのトランジスタである。上流側空気極4aは、第一の電力調整素子13に電気的に接続され、下流側空気極4bは、第二の電力調整素子14に電気的に接続される。
電力調整素子13、14は、正極17に電気的に接続され、第一部分3aと第二部分3bは、直接負極18に電気的に接続される。これにより、コントローラ15は、電力調整素子13、14のゲートへ送るPWM信号を調整することにより、上流側電力と下流側電力をそれぞれ独立して制御する。例えば、コントローラ15は、下流側電力を上流側電力に比べて小さく制御することにより、下流側の生成水量を減少させることで、下流側において生じ易いフラッディングを抑制することができる。
このように、燃料電池スタック1のうち上流側空気極4aと、下流側空気極4bとを、それぞれ個別の電力調整素子13、14を介した後で電気的に結合する。これにより、上流側と下流側の燃料電池の電力を独立して制御することができ、下流側空気極4bの生成水量の調整が可能となる。
図15-17を参照して、第六実施形態による燃料電池スタックと湿度調整モジュールの組立て体60について説明する。第六実施形態は、湿度調整モジュールが、直接的に積層方向に平行な燃料電池スタック1の側面に結合し図15-17に示す空気マニホールド91b、91cと一体化される点で、第一実施形態から違っている。本実施形態において、湿度調整モジュール105は、その湿潤空気流路からその乾燥空気流路へ水を移動させるとともに、さらに、複数の上流側酸化剤ガス通路50aから空気を集め、複数の下流側酸化剤ガス通路50bに空気を分配するマニホールドとして機能する。空気通路81、83として使用されるパイプは削除され、コスト削減と組立て体60の強度の向上につながる。
図15(A)-(C)を参照すると、湿度調整モジュール105は、それぞれがその中空に乾燥空気流路を構成する複数の中空糸膜108と、内部に湿潤空気流路を構成するハウジング110を備えている。中空糸膜108はハウジング110内に配置され、湿潤空気流路はハウジング110と中空糸膜108間及び中空糸膜108どうしの間に形成される空間に相当する。第一実施形態と違って、空間120の湿潤空気流路は、直接的に上流及び下流側酸化剤ガス通路50a、50bと結合する。上流側酸化剤ガス通路50aから排出される空気は、直接的に空間120に導入され、中空糸膜108を通しての空間120である湿潤空気流路から中空糸膜108の内部の乾燥空気流路への水の選択的透過により、除湿される。その後、除湿された空気は、空間120の湿潤空気流路から下流側酸化剤ガス流路50bへ排出される。湿度調整モジュール105は、空気の流れの方向を上流側酸化剤ガス通路50aから下流側酸化剤ガス流路50bへと転換する。なお、明確化のため、図16(A)と17(A)に、燃料電池スタック1と湿度調整モジュール105からなる組立て体60の分解斜視図を示す。
図15(A)に示すように、中空糸膜108は、略一定の密度で、均等に配置されてよいが、この場合、空気は空間120の湿潤空気流路内で燃料電池スタック1近くを主に流れるので、燃料電池スタック1から遠方側に配置される中空糸膜108は、除湿装置または加湿装置としてさほど利用されない。従って、もし、湿度調整モジュール105のサイズが図15(A)より大きくなることが許されるなら、図15(B)と図16(B)に示すように、中空糸膜108は、ハウジング110内で、密度が燃料電池スタック1から遠ざかるにつれて減少するように不均一に配置されてもよい。この場合、遠方側で中空糸膜108間のすきまが拡大されるので、空気は燃料電池スタック1から離れた側にも充分に流れる。
さらに、図15(C)に示すように、第一実施形態においてパイプとして示された空気供給通路77は、燃料ガス排出通路71と燃料ガス通路40の間に配置される燃料ガスマニホールド95bの内部を通過する。そして、空気供給通路77の一部は、燃料ガスマニホールド95bと燃料電池スタック1の本体と一体化される。燃料ガスマニホールド95bの詳細な構造が、図17(A)-(B)に示されている。こうして、さらに、組立て体60の構造的な強度が、第一実施形態から増加することになる。
上記の教示に基づき、上記の実施形態の変更または修正は当業者によって為されるであろう。
上記実施形態において、空気極4を二つに分割したが、この限りではなく、より多くの個数の部分に分割することもできる。また、空気極4を等分割したが、この限りではない。湿度調整モジュール5の代わりに、単に除湿器が設けられても良い。この場合、上流側空気極4aから排出された空気中の水分は、除湿器で除湿された後、水タンクに回収される。燃料ガス通路40、上流側酸化剤ガス通路50a、下流側酸化剤ガス通路50bは、それぞれ複数の通路の集まりを意味してよい。つまり、燃料ガス通路40、上流側酸化剤ガス通路50a、下流側酸化剤ガス通路50bは、図16(A)と図17(A)に示すように、互いに平行に延びる複数のより幅の狭い通路に分割されてもよい。
第1の実施形態による燃料電池スタックの分解斜視図である。 第1の実施形態による燃料電池スタックと湿度調整モジュールを有する燃料電池システムの概略構成図である。 第1の実施形態による燃料電池スタックを示す。(A)は上面図、(B)は左側面図、(C)は正面図、(D)は右側面図、(E)は下面図である。矢印は、燃料電池スタックの積層方向を示す。 第1の実施形態による湿度調整モジュールの部分断面切欠図である。 第1の実施形態による燃料電池スタックと湿度調整モジュールの組立体(アセンブリ)を示す。(A)は上面図、(B)は左側面図、(C)は正面図、(D)は右側面図、(E)は下面図、である。矢印は、燃料電池スタックの積層方向を示す。 (A)は空気の流れを示す積層方向に垂直な断面図である。(B)は燃料ガスの流れを示す積層方向に垂直な断面図である。(C)は冷却水の流れを示す積層方向の断面図である。(D)は電流の流れを示す積層方向の断面図である。 第1の実施形態による、空気中の水蒸気(A)、酸素量(B)、水蒸気モル分率(C)、酸素モル分率(D)の空気の流れに沿った空間変化を示すグラフである。 それぞれ、従来技術による、空気中の水蒸気(A)、酸素量(B)、水蒸気モル分率(C)、酸素モル分率(D)の空気の流れに沿った空間変化を示すグラフである。 第2の実施形態による燃料電池スタックと湿度調整モジュールを有する燃料電池システムの概略構成図である。 第2の実施形態によるコントローラが実行する制御ルーチンを示すフローチャートである。 第2の実施形態に用いる要求電力と圧力調整弁の開度のマップである。 第3の実施形態による燃料電池スタックと湿度調整モジュールを有する燃料電池システムの概略構成図である。 第4の実施形態による燃料電池スタックと湿度調整モジュールを有する燃料電池システムの概略構成図である。 第5の実施形態による燃料電池スタックと湿度調整モジュールを有する燃料電池システムの概略構成図である。 第6の実施形態による湿度調整モジュールと燃料電池スタックの組立て体の概略断面図である。(A)は、中空糸膜が均等に配置された湿度調整モジュールを示す。(B)は、中空糸膜が不均等に配置された湿度調整モジュールを示す。(C)は、空気供給通路と燃料ガスマニホールドが一体化された組立て体を示す。 (A)は、図15の(B)に示された組立て体の分解斜視図である。(B)は、(A)の16B−16Bに沿う断面図である。 (A)は、図15の(C)に示された組立て体の分解斜視図である。(B)は、(A)の17B−17Bに沿う断面図である。

Claims (17)

  1. 第一と第二の酸素極と、水素極と、前記第一と第二の酸素極と前記水素極との間に配置される電解質膜を有する燃料電池と、
    前記水素極に対面して、水素含有燃料ガスを前記水素極に供給する水素ガス通路と、
    前記第一の酸素極に対面して、酸化剤ガスを前記第一の酸素極に供給する第一の酸化剤ガス通路と、
    前記第二の酸素極に対面して、前記第一の酸化剤ガス通路を通過した酸化剤ガスを前記第二の酸素極に供給する第二の酸化剤ガス通路と、
    前記第一の酸化剤ガス通路の下流でかつ前記第二の酸化剤ガス通路の上流に配置され、前記第一の酸化剤ガス通路を通過した酸化剤ガスを除湿する除湿器と、を備えることを特徴とする燃料電池組立体。
  2. 前記第一の酸化剤ガス通路に供給される酸化剤ガスを加湿するための加湿器を備え、
    前記加湿器は、前記除湿器が取り除いた水分を、前記第一の酸化剤ガス通路に供給される酸化剤ガスに加えることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池組立体。
  3. 前記除湿器と前記加湿器が一体化されて湿度調整モジュールを構成し、
    前記湿度調整モジュールは、湿潤空気流路と、乾燥空気流路と、前記湿潤空気流路と前記乾燥空気流路との間の水選択透過膜を備え、前記湿潤空気流路から前記乾燥空気流路へ水分を移動させることができ、
    前記第一の酸化剤ガス通路を通過した酸化剤ガスは前記湿潤空気流路を通過し、前記第一の酸化剤ガス通路に供給される酸化剤ガスは前記乾燥空気流路を通過することを特徴とする請求項2に記載の燃料電池組立体。
  4. 前記一体化された湿度調整モジュールは、直接的に燃料電池の積層方向に平行な側面に結合され、前記第一と第二の酸化剤ガス通路に直接結合するマニホールドとして機能することを特徴とする請求項3に記載の燃料電池組立体。
  5. 前記湿度調整モジュールは、中空糸である複数の水選択透過膜を備えており、前記水選択透過膜の密度は燃料電池から遠ざかるにつれて減少することを特徴とする請求項4に記載の燃料電池組立体。
  6. 前記第一の酸化剤ガス通路と前記湿度調整モジュールの前記乾燥空気流路をつなぐ空気供給通路、及び、前記水素ガス通路からの燃料ガスを集める燃料ガスマニホールドをさらに備え、前記空気供給通路と前記燃料ガスマニホールドが一体化されていることを特徴とする請求項4に記載の燃料電池組立体。
  7. 前記乾燥空気流路の出口と前記湿潤空気流路の入口との間に圧力調整弁を備えることを特徴とする請求項3に記載の燃料電池組立体。
  8. 前記燃料電池の要求電力に応じて、前記圧力調整弁の開度を制御するコントローラを有することを特徴とする請求項7に記載の燃料電池組立体。
  9. 前記水素ガス通路に供給される予定の水素含有燃料ガスを加湿するための加湿器を備え、
    前記加湿器は、前記除湿器が酸化剤ガスから取り除いた水分の一部を、前記水素ガス通路に供給される水素含有燃料ガスに加えることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池組立体。
  10. 前記除湿器と前記加湿器が一体化されて湿度調整モジュールを構成し、
    前記湿度調整モジュールは、湿潤空気流路と、乾燥燃料ガス流路と、前記湿潤空気流路と前記乾燥燃料ガス流路との間の水選択透過膜を備え、前記湿潤空気流路から前記乾燥燃料ガス流路へ水分を移動させることができ、
    前記第一の酸化剤ガス通路を通過した酸化剤ガスは前記湿潤空気流路を通過し、前記水素ガス通路に供給される水素含有燃料ガスは前記乾燥燃料ガス流路を通過することを特徴とする請求項9に記載の燃料電池組立体。
  11. 前記第一の酸化剤ガス通路は、燃料ガスの流れに関して下流側に位置し、前記第二の酸化剤ガス通路は、燃料ガスの流れに関して上流側に位置することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池組立体。
  12. 燃料ガスは、略鉛直下向きに前記水素ガス通路を流れることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池組立体。
  13. 酸化剤ガスは、前記第一の酸化剤ガス通路と前記第二の酸化剤ガス通路を略水平方向に流れることを特徴とする請求項12に記載の燃料電池組立体。
  14. 前記第一の酸素極から取り出す電力と前記第二の酸素極から取り出す電力が、それぞれ独立して制御されることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池組立体。
  15. 前記第一の酸素極と前記第二の酸素極との間に、酸化剤ガスが供給されず化学反応が起こらない電極部分を備えることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池組立体。
  16. 前記第一の酸素極と前記第二の酸素極が、分離されており、
    前記第一の酸素極と前記第二の酸素極とを、それぞれ個別の電力調整素子を介して、前記燃料電池組立体の両端に設けられる正極および負極のうちの前記正極に電気的に結合させることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池組立体。
  17. 空気極と、燃料極と、前記空気極と前記燃料極との間に配置される電解質膜とを有する燃料電池と、
    前記空気極に流通させる空気を供給する空気供給装置と、
    前記燃料極に流通させる燃料ガスを供給する燃料ガス供給装置と、
    湿潤空気流路と乾燥空気流路を持ち、前記湿潤空気流路から前記乾燥空気流路へ水分を移動させることのできる湿度調整モジュールとを備え、
    前記空気極は、供給された空気の流れに関して、上流側部分と下流側部分に分割され、
    前記空気供給装置から供給される空気は、前記乾燥空気流路を通過してから前記空気極の前記上流側部分を通過し、
    前記空気極の前記上流側部分から排出された空気は、前記湿潤空気流路を通過してから前記空気極の前記下流側部分に供給されることを特徴とする燃料電池システム。
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