JP4131122B2 - フロア収納ボックス構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車体フロアに取り付けるフロア収納ボックス構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、RV車と呼ばれるレジャーに最適な車両などでは、車両の左右側面に開口部を設けてこの開口部を開閉するスライドドアが左右に設けられている。
これにより、自動車の左右どちらからでも乗降や荷物の積み卸しができるように利便性が図られている。
また、このように左右にスライドドアが設けられた車両にあっては、車両左右の側面を形成する左サイドアウタパネルと右サイドアウタパネルとには、左右に乗降用の開口部が設けられ、この開口部の後端から後方へスライドドアのスライドをガイドするセンタガイドレールが設けられている。また、フロアパネルの左右側縁において前記開口部に対応した位置に切欠部を形成し、この切欠部の裏面にフロアパネル上面よりも一段低い乗降用のステップ部を有するステップパネルを接合する構造のものが知られている。
【0003】
また、上述のような車両において、車両に仕様差を設けて、車両の左右両側面にスライドドアを設けた仕様と、車両の左右側面の一方にのみスライドドアを設けた仕様とが設定されることがある。さらに、車両の左右側面の一方にスライドドアを設けるにあたり、右側のみに設けた仕様と、左側のみに設けた仕様を設定することもある。
このように、左右の一方(例えば、左側)にのみスライドドアを設けた仕様の車両においては、一方の(左側)サイドアウタパネルには、開口部とセンタガイドレールとが設けられ、他方の(この場合、右側)には、開口部とセンタガイドレールとを有しないサイドアウタパネルが設けられる。
【0004】
上記のような仕様差を設定する場合、フロアパネルにあっても、左右両側に切欠部およびステップパネルが設けられたフロアパネルと、左右の一方にのみ切欠部およびステップパネルが設けられたフロアパネルとの2種類のフロアパネルを設定する必要がある。さらに、一方にのみスライドドアを設ける仕様を設定するにあたり、左側と右側とそれぞれにスライドドアを設けた仕様を設定する場合には、さらにもう1種類の仕様を追加する必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のように、仕様差に応じてフロアパネルの構成を異ならせると、それだけプレス型が必要となり、製造コストアップを招くという問題が生じる。
【0006】
そこで、このような問題を解決する手段として、フロアパネルとしては、仕様差にかかわらず、フロアパネルの左右両側縁に切欠部を形成し、左右の両切欠部にステップパネルを設けたフロアパネル構成体を共用化し、スライドドアを設けないことから不要となるステップパネル側は、この不要となる切欠部にカバーを設けることが考えられる。
【0007】
しかしながら、上述のように、フロアパネルの左右両側縁に切欠部を形成し、左右両切欠部にステップパネルを設けたフロアパネル構成体として共用化し、不要となる切欠部にカバーを設けるようにした技術にあっては、カバーとステップパネルのステップ部との間に形成された空間がデッドスペースとなるという課題が残る。
【0008】
本発明は、上述の従来の問題点に着目して成されたもので、スライドドアを左右両側に設ける仕様と左右の一方に設ける仕様とでフロアパネル構成体の共用化を図りながらも、デッドスペースの有効利用を図ることのできるフロア収納ボックス構造を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために請求項1に記載の発明は、フロアパネルの左右側縁に平面視略コ字状の切欠部が形成され、これら左右の切欠部には、断面略L字形状に形成され、上縁部が前記フロアパネルの切欠部の縁部に結合され、切欠部の下方を塞ぐように乗降用のステップパネルを設けてフロアパネル構成体が形成され、車両の左右側面の一方には、前記フロアパネルの切欠部に対応した位置にドア用開口部を形成した一方側サイドアウタパネルが設けられ、前記車両の左右側面の他方には、ドア用開口部を有しない他方側サイドアウタパネルが設けられ、この他方側サイドアウタパネルが設けられた前記切欠部には、ステップパネルと他方側サイドアウタパネル外周と底部を囲まれて上部の前記切欠部を開口とする凹部が形成され、この凹部に、上方に開口したボックス開口部を有した有底の収納ボックスが収容され、この収納ボックスのボックス開口部を開閉するボードがボックス開口部の周縁に着脱自在に設けられていることを特徴とするフロア収納ボックス構造とした。
【0010】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のフロア収納ボックス構造において、
前記他方側サイドアウタパネルの内側に、車室内側面を形成するボディサイドトリムが設けられ、
このボディサイドトリムは、切欠部と上下方向で重なる位置に配置されているとともに、前記切欠部と上下方向で重なる位置のボディサイドトリム下端を切欠部から上方に離す側部開口部が設けられ、
この側部開口部を開閉するリッドが、前記ボディサイドトリムに対して係脱可能に形成されているとともに、前記ボードに取り付けられていることを特徴とするフロア収納ボックス構造とした。
【0011】
【発明の作用および効果】
本発明のフロア収納ボックス構造は、フロアパネルの左右に、平面視略コ字状に形成した切欠部に、断面略L字形状に形成され、上縁部がフロアパネルの切欠部の縁部に結合されたステップパネルを設けたフロアパネル構成体を用い、左右側面の一方にはドア用開口部を有した一方側サイドアウタパネルを設け、左右側面の他方にはドア用開口部を有しない他方側サイドパネルを設け、他方側サイドアウタパネルが設けられた側の切欠部には、ステップパネルと他方側サイドアウタパネルとで外周と底部を囲まれ上部の切欠部を開口した凹部に、上方に開口したボックス開口部を有した収納ボックスを設け、この収納ボックスのボックス開口部を開閉するボードをボックス開口部に着脱可能に設けた構造としたため、以下に述べる効果を得ることができる。a)車両の左右にドアが設けられた仕様と左右の一方にドアが設けられた仕様とで共通のフロアパネル構成体を用いることが可能となり、車体を形成するのに必要なプレス型の削減を図って製造コストを低減することを可能としながら、ボードをボード開口部から離脱させて収納ボックス内へ物を出し入れできるので、開口部を設けない側のステップパネル周辺の空間を有効利用できる。b)ボードが切欠部の全面を覆うことが可能となるので、別途、切欠部を塞ぐカバーなどを設ける必要が無くなり、製造コストを安価に抑えることができる。
【0012】
請求項2に記載の発明にあっては、他方側サイドアウタパネルの内側に設けられて車室内側面を形成するボディサイドトリムを設け、切欠部と上下方向で重なる位置のボディサイドトリム下端を切欠部から上方に離す側部開口部を設け、この側部開口部を開閉するリッドをボードに取り付けるとともに、ボディサイドトリムに係脱可能に形成した構造としたため、収納ボックスの大きさを凹部いっぱいに収まる大きさとしてボックス開口部がボディサイドトリムの一般部よりも他方側サイドアウタパネル側に配置させても、ボディサイドトリムに邪魔されることなくボードを開閉することができる。
よって、ボディサイドトリムの位置により設計自由度の制限を受けるといったことがなくなり、収納ボックスの容量を大きくすることが可能となるなど、設計自由度の向上を図ることができるとともに、収納ボックスのボックス開口部を広く確保して、収容物の出し入れを容易とし、使い勝手に優れる。
ちなみに、ボディサイドトリムの下端位置を切欠部の上でもボディサイドトリム一般部と同じ位置まで下げた構成とすると、切欠部において車室に開口される面積が小さくなる。したがって、収納ボックスをこの開口から凹部内に入れることができず、収納ボックスの容量を小さくしなければならなくなる。あるいは、ボディサイドトリムを取り付ける前に収納ボックスを設置する組付工程として、容量の大きな収納ボックスを設置することは可能としても、車室への開口は小さくなって、物の出し入れがし難く使い勝手に劣るという問題や、収納ボックスの交換がし難くメンテナンス性に劣るなどの問題が生じる。
【0013】
さらに、請求項2に記載の発明では、ボードに取り付けたリッドがボディサイドトリムに係脱可能に取り付けられていることで、リッドがボードの上下方向の移動を規制することができ、これにより、走行中のボードのがたつきを防止できる。すなわち、上述のように収納ボックスの容量確保などの設計自由度を高くする構成を利用してボードのがたつきを防止できるものであり、安価にボードのがたつきを防止することができる。
【0014】
なお、請求項2に記載の発明において、リッドは、ボードに対して回動可能に取り付けられるのが好ましい。この場合、ボード開口部を開く場合には、まず、リッドをボディサイドトリムから外し、ボードに対して寝かせるように回動させた後、ボードをボード開口部から外す。また、ボード開口部を閉じる場合には、まず、ボードをボード開口部に被せた後、リッドを回動させて起立させてからボディサイドトリムに取り付ける。
また、請求項2に記載の発明において、ボードは、収納ボックスのボード開口部周縁に対して上下方向の差し込みとして水平方向に係合させ、リッドは、ボディサイドトリムに対して車幅方向の差し込みとして、上下方向に係合するようにするのが好ましい。このように構成することにより、ボードとリッドとをそれぞれ単純な係合構造としながら、両者がそれぞれ収納ボックスとボディサイドトリムとに係合状態にあるときには、ボードとリッドとの動きが水平方向と上下方向とに規制されて走行中にがたつくことがないものであり、安価にがたつき防止を図ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、実施の形態は、全請求項に記載の発明に対応している。
図1および図2には、実施の形態のフロア収納ボックスを適用した車両Bの左側面図および右側面図である。
両図に示すように、車両の左側面には、ドア用開口部1を開閉するスライドドア2が前後にスライド可能に設けられている一方で、車両の右側面には、ドア用開口部およびスライドドアが設けられていない。
すなわち、図1に示すように、特許請求の範囲の一方側サイドアウタパネルとしての左側サイドアウタパネル3には、前記ドア用開口部1が設けられている。また、ドア用開口部1の下部には、フロアパネル5から1段下がったところにステップSTを形成するステップパネル6が設けられている。なお、左側サイドアウタパネル3の上下方向中間部には、スライドドア2のスライドをガイドするセンタガイドレールが設けられている。
一方、図2に示すように、特許請求の範囲の他方側サイドアウタパネルとしての右側サイドアウタパネル4には、前記ドア用開口部1が設けられていない。
【0016】
次に、実施の形態のフロア収納ボックス構造について説明する。
図3は実施の形態のフロア収納ボックス構造を示す断面図であって、前記車両Bの右側部の縦断面図である。
図示のように、前記フロアパネル5は、車両の左右において前後方向に延在されたサイドメンバお7よびこれに交差する図外のクロスメンバに支持されている。また、前記フロアパネル5の左右には、前記ドア用開口部1と車幅方向で重なる位置において、平面視で略コの字状を成すように切り欠いた切欠部8が形成されている。この切欠部8は、前記ステップSTを形成するためのものであり、左右両側スライドドア仕様と左右一方のみスライドドア仕様の両方に対応できるように、予めフロアパネル5の左右に形成されている。
さらに、この切欠部8の周縁に前記ステップパネル6が結合されている。このステップパネル6も上記仕様差に対応して共用化するために、左右の切欠部8に予め設けられている。
このように、フロアパネル5の左右に切欠部8,8を形成するとともに、この左右の切欠部8,8のそれぞれの周囲にステップパネル6,6を結合させたものが、特許請求の範囲のフロアパネル構成体であり、このフロアパネル構成体は上記仕様差に関係なく共通化されている。
また、前記ステップパネル6は、図示のように、断面略L字形状に形成され、上端部がフロアパネル5において切欠部8の縁部に溶接により結合され、一方、下端部が、車両の左右下縁に沿って前後方向に延在されているサイドシル9に結合されている。ちなみに、このサイドシル9は、シルインナ91とシルアウタ92とをスポット溶接により結合させて箱断面形状に形成されている。
【0017】
上述のように、ステップパネル6は、車両Bの左右に設けられる。そして、前記ドア用開口部1が設けられている側のステップパネル6は、図外の樹脂製のトリムを被せて、前記ステップSTが形成されている。
【0018】
一方、ドア用開口部1を有していない右側サイドアウタパネル4が設けられた側では、この切欠部8が設けられている部位では、右側サイドアウタパネル4とステップパネル6とで外周と底部を囲まれて上部の切欠部8を開口とした凹部11が形成されることになる。
なお、図において10はレインフォースであり、切欠部8の前後方向の中間部において補強のために上端部を図外のウインドロアレールに結合するとともに下端部を前記サイドシル9に結合して設けられている。
【0019】
前記フロアパネル5の上には、スペーサ12を介在させてフロアカーペット13が敷設されている。
また、両サイドアウタパネル3,4の室内側は、室内側面を形成する樹脂製のボディサイドトリム14で覆われている。
このボディサイドトリム14は、フロアカーペット13に当接するまで下方に延在されているが、切欠部8が設けられている部位では、このボディサイドトリム14は、切欠部8と上下方向で重なる位置に配置されている。そこで、このボディサイドトリム14において切欠部8と上下方向に重なる部位では、その下端部が車外方向に凹んだ形状に形成されてボディサイドトリム14の下端部に側部開口部141が形成されているとともに、この側部開口部141の奥に挿入用空間142が形成されている。
【0020】
そして、前記凹部11に、上方に開口したボックス開口部151を有した断面略コ字形状の収納ボックス15が収容されている。
図4はこの収納ボックス15の斜視図であって、この収納ボックス15は、例えば、樹脂による射出成形により略長方形の筒状に形成され、底部には、ステップパネル6の形状変化に応じて段部152が設けられている。
また、前記収納ボックス15の上端部の外周には外側に延びる外周フランジ153が形成され、さらに、この収納ボックス15の右側サイドアウタパネル4が設けられている側の端縁部には、上方に立ち上がった取付フランジ154が3カ所に形成されている。また、これら取付フランジ154の間の位置の2カ所には、後述するボードに設けた図外の係止爪が挿入される係合穴155が開口されている。
そして、前記収納ボックス15は、外周フランジ153をフロアカーペット13に係合させ、かつ、各取付フランジ154に貫通させたクリップ15cを、前記レインフォース10に開口された穴に差し込んで係合させ(図5参照)、さらに、外周フランジ153の車幅方向車両中央側の複数箇所に設けられたクリップ15dをフロアパネル5に形成された穴に差し込んで係合させて(図6参照)前記凹部11に対して固定されている。
なお、前記収納ボックスの外周には、吸音用のフェルトなどの吸音材156が貼り付けられている。
【0021】
前記収納ボックス15のボックス開口部151は、平板状のボード16により塞がれている。すなわち、前記ボード16は、ボード本体162の表面に植毛163が貼着されており、図7の平面図に示すように前記収納ボックス15のボックス開口部151に応じた平面形状に形成されている。
そして、前記ボード16の左側端部の2カ所にストライカ161が下方に突出して設けられている(ボード16の側面図である図8参照)。これらのストライカ161は、ボード16によりボックス開口部151を閉じたときに、収納ボックス15の外周フランジ153に形成された図外の係合穴に挿入されて水平方向に係合状態となりボード16の水平方向の移動を規制する。なお、ストライカ161と係合する図外の係合穴に弾性体製で所定のチェック力でストライカ161が上方に抜けるのを規制する抜け止めを設けることによりボード16の上方への移動も規制することができる。
【0022】
さらに、前記ボード16には、リッド17が回動可能に取り付けられている。このリッド17は、前記ボディサイドトリム14に形成された側部開口部141を開閉するもので、図8および図9に示すように、3個のヒンジ171によりボード16に対して車両左右方向に回動可能に取り付けられている。そして、リッド17には、図7および図8に示すように、その上端縁に指掛け用の係合凹部172が2カ所に形成されているとともに、サイドアウタパネル4に向かってストライカ173が2カ所に突設されている。これらストライカ173は、図10に示すように、ボディサイドトリム14に形成されたリッド係合穴143に挿入状態で前後上下方向に係合され、リッド17が下端をボード16の植毛163に接して側部開口部141を閉じた状態に保持する。
なお、リッド係合穴143には、弾性体製でストライカ173と係合してストライカ173が抜けるのを所定のチェック力で規制する抜け止め部材が設けられているものとする。
【0023】
次に、収納ボックス15を使用する場合の手順について説明する。
収納ボックス15を使用する場合には、ボード16をボックス開口部151から取り外すが、図10に示すように、ボード16がボックス開口部151を閉じ、リッド17が側部開口部141を閉じた状態では、ボード16の上下移動がリッド17のストライカ173とリッド係合穴143との係合により規制され、ボックス開口部151を開けることができない。
そこで、まず、リッド17を開く。この場合、係合凹部172に指を掛けてストライカ173がリッド係合穴143から引き出すように脱外しながらリッド17を手前(矢印方向)に回動させる。
このようにしてリッド17を開くと、ボード16に対してリッド17による上下移動の規制が無くなり、ボード16をボックス開口部151に対して上方に持ち上げる。このボード16は、ボディサイドトリム14の一般部よりも奥まで設けられているが、この奥まっている部分の上方には挿入用空間142が設けられているので、ボード16を上方に持ち上げてボックス開口部151を開くことができる。
このようにボックス開口部151を開いた状態で、収納ボックス15に物を出し入れすることができる。
【0024】
ボックス開口部151を閉じる場合には、上記とは逆の手順となる。
すなわち、リッド17を倒した状態で、ボード16を、図外の係止爪を収納ボックス15の係合穴155に挿入してボックス開口部151の上に載せる。その際に、ボード16に設けられたストライカ161を収納ボックス15の外周フランジ153に形成された図外のフランジ係合穴に差し込んで係合状態とする。これにより、ボード16の水平方向への移動が規制される。
次に、リッド17を起立側に回動させてリッド17によりボディサイドトリム14に形成された側部開口部141を閉じる。また、この時、リッド17に設けられたストライカ173をボディサイドトリム14に形成されたリッド係合穴143に係合させる。これにより、リッド17の上下移動が規制されるとともに、ボード16の上下移動も規制される。
【0025】
以上説明した実施の形態では、フロアパネル5の左右両側に切欠部8およびステップパネル6を設けたフロアパネル構成体を用い、仕様の違いに応じ、ドア用開口部1を有したサイドアウタパネル(左側サイドアウタパネル3)とドア用開口部を有しないサイドアウタパネル(右側サイドアウタパネル4)とを選択的に設けるようにしたため、フロアパネル構成体を共用化しながらも、車両の仕様として、両側スライドドアや片側スライドドアといった仕様差を与えることを可能とし、また、片側スライドドア仕様においても左側スライドドア、右側スライドドアという仕様差を与えることを可能とすることができる。よって、必要なプレス型を少なくして安価に仕様差を設定可能とすることができる。
そして、このように安価に仕様差を設定可能とする構造において、ステップSTが不要な側の切欠部8を塞ぐにあたり、切欠部8とフロアパネル5とステップパネル6と右側サイドアウタパネル4とにより囲まれた凹部11に収納ボックス15を設け、この収納ボックス15に設けたボックス開口部151をボード16により開閉する構造としたため、上記仕様差に対応するためにフロアパネル5とステップパネル6と右側サイドアウタパネル4とにより形成された空間である凹部11を有効に利用することができるとともに、収納ボックス15を開閉するボード16が切欠部8の全面を覆うことで、別途、切欠部8を塞ぐカバーを設ける必要が無くなり、製造コストを安価に抑えることができる。
【0026】
さらに、本実施の形態では、フロアパネル5に設けた切欠部8、すなわち収納ボックス15を収容する凹部11は、その車幅方向中間部に車室内側面を形成するボディサイドトリム14が配置された構成となっているが、このボディサイドトリム14に側部開口部141を形成するとともに、その奥側に挿入用空間142を形成した構成としたため、収納ボックス15の大きさを凹部11いっぱいに収まる大きさとしてボックス開口部151をボディサイドトリム14の一般部よりも右側サイドアウタパネル4側に配置させても、ボディサイドトリム14に邪魔されることなくボード16を開閉することができる。
よって、ボディサイドトリム14の位置により設計自由度の制限を受けるといったことがなくなり、収納ボックス15の容量を大きくすることが可能となるなど設計自由度の向上を図ることができるとともに、収納ボックス15のボックス開口部151を広く確保して、収容物の出し入れを容易とし、優れた使い勝手を達成できる。
【0027】
さらに、ボード16は、収納ボックス15の外周フランジ153に対してストライカ161を水平方向に係合させ、上下方向に着脱可能な構成としているが、さらに、ボード16に取り付けたリッド17をボディサイドトリム14に対して上下・前後方向に係合させて車幅方向に着脱可能な構成としたため、リッド17がヒンジ171を介してボード16の上下方向の移動を規制することができ、これにより、走行中のボード16のがたつきを防止できる。したがって、上述のように収納ボックス15の容量確保などの設計自由度を高くする構成であるリッド17を利用してボード16のがたつきを防止できるものであり、安価にボード16のがたつきを防止することができる。
【0028】
以上、本発明の実施の形態を図面に基づき説明してきたが、具体的な構成については、この実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
例えば、実施の形態では、車両の左側にスライドドアを設け、車両の右側に本発明のフロア収納ボックス構造を適用した構成を示したが、これとは左右逆に、車両右側にスライドドアを設けて、車両左側にフロア収納ボックス構造を適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態のフロア収納ボックスを適用した車両Bの左側面図である。
【図2】実施の形態のフロア収納ボックスを適用した車両Bの右側面図である。
【図3】実施の形態のフロア収納ボックス構造を示す断面図である。
【図4】実施の形態に用いた収納ボックスを示す斜視図である。
【図5】実施の形態のフロア収納ボックス構造を示す断面図である。
【図6】実施の形態のフロア収納ボックス構造を示す断面図である。
【図7】実施の形態に用いたボードを示す平面図である。
【図8】実施の形態に用いたボードを示す側面図である。
【図9】実施の形態のフロア収納ボックス構造の要部を示す断面図である。
【図10】実施の形態のフロア収納ボックス構造の要部を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ドア用開口部
2 スライドドア
3 左側サイドアウタパネル
4 右側サイドアウタパネル
5 フロアパネル
6 ステップパネル
8 切欠部
9 サイドシル
10 レインフォース
11 凹部
12 スペーサ
13 フロアカーペット
14 ボディサイドトリム
15 収納ボックス
15c クリップ
15d クリップ
16 ボード
17 リッド
91 シルインナ
92 シルアウタ
141 側部開口部
142 挿入用空間
143 リッド係合穴
151 ボックス開口部
152 段部
153 外周フランジ
154 取付フランジ
155 係合穴
156 吸音材
161 ストライカ
171 ヒンジ
172 係合凹部
173 ストライカ
B 車両
ST ステップ

Claims (2)

  1. フロアパネルの左右側縁に平面視略コ字状の切欠部が形成され、これら左右の切欠部には、断面略L字形状に形成され、上縁部が前記フロアパネルの切欠部の縁部に結合され、切欠部の下方を塞ぐように乗降用のステップパネルを設けてフロアパネル構成体が形成され、車両の左右側面の一方には、前記フロアパネルの切欠部に対応した位置にドア用開口部を形成した一方側サイドアウタパネルが設けられ、前記車両の左右側面の他方には、ドア用開口部を有しない他方側サイドアウタパネルが設けられ、この他方側サイドアウタパネルが設けられた前記切欠部には、ステップパネルと他方側サイドアウタパネル外周と底部を囲まれて上部の前記切欠部を開口とする凹部が形成され、この凹部に、上方に開口したボックス開口部を有した有底の収納ボックスが収容され、この収納ボックスのボックス開口部を開閉するボードがボックス開口部の周縁に着脱自在に設けられていることを特徴とするフロア収納ボックス構造。
  2. 請求項1に記載のフロア収納ボックス構造において、前記他方側サイドアウタパネルの内側に、車室内側面を形成するボディサイドトリムが設けられ、このボディサイドトリムは、切欠部と上下方向で重なる位置に配置されているとともに、前記切欠部と上下方向で重なる位置のボディサイドトリム下端を切欠部から上方に離す側部開口部が設けられ、この側部開口部を開閉するリッドが、前記ボディサイドトリムに対して係脱可能に形成されているとともに、前記ボードに取り付けられていることを特徴とするフロア収納ボックス構造。
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