JP5208557B2 - 自動車用デッキボードの高さ切替構造 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車用デッキボードの高さ切替構造に関する。
自動車用デッキボードの高さ切替構造として、特許文献1に記載される構造が知られている。この構造は、左右のサイドガーニッシュに同じ高さで一対の段部を形成し、一方の段部を壁面から突出した突条で形成して、板状のフロアリッド(デッキボード)の高さをフロア面に載置される下方位置と一対の段部に載置される上方位置とに切替可能としている。しかし、フロアリッドは、荷室(デッキルーム)のフロア面の略全面を覆うため、サイズが大きく、重量も大きい。従って、使用者が片手でフロアリッドの高さを切り替えるのは困難である。
そこで、デッキボードの操作性を向上させることが検討されている。
特許文献2には、自動車のラゲージフロアに設けたガイド部材を案内するガイド溝を自動車室内に設けたガイド装置(guide device)が記載されている。前記ガイド溝には、仕切材やばねやラッチ機構を有する誘導機構が設けられている。この誘導機構は、ばねを押し縮めた状態で仕切材をラッチすることによりガイド部材の上方への移動を許容し、仕切材のラッチを解除することによりガイド部材の下方への移動を許容しないようにして、ガイド部材を下段位置から上段位置へ誘導する。
特許文献3には、後方上部傾斜溝部と前方上部傾斜溝部と水平案内溝部とで構成されるガイド溝にラゲージフロア体(デッキボード)の摺動ヒンジ軸を挿入し、ガイド溝で囲まれた断面三角形状の台座部の上にばね性薄板製の摺動ヒンジ軸案内片が揺動可能に枢着されたラゲージフロア体の上下移動装置が記載されている。前記摺動ヒンジ軸案内片は、摺動ヒンジ軸が後方上部傾斜溝部から水平案内溝部へのみ通過するのを許容し、前方上部傾斜溝部と水平案内溝部とが連通する部位を常時開放すると共に摺動ヒンジ軸が水平案内溝部において自動車後方から前方側へのみ摺動するのを許容している。
特許文献4には、物品収納用の凹所の段部よりも下側部分のみの上方を覆う高さ位置と、凹所全体の上方を覆って荷室床面をフラットに保つ高さ位置と、にトランクボード(デッキボード)の高さ位置を切り換え可能なトランクボード支持構造が記載されている。荷室の左右側部の内装部材には、トランクボードの左右の前部をそれぞれ支持する支持部であって、上下方向位置が異なる複数の係合部と、上下に隣り合う係合部どうしを接続する接続通路とを有する前側支持部が設けられている。該前側支持部の係合部の上部には、最下方位置の係合部を除いて、トランクボードの前部を案内するガイド部材が配設されている。
特許第3302571号公報 欧州特許第1378397号明細書 特開2007−91105号公報 特開2005−219702号公報
特許文献2に記載のガイド装置は、仕切材やばねといった別部材をガイド溝に設ける必要がある。
特許文献3に記載の上下移動装置は、摺動ヒンジ軸案内片という別部材をガイド溝に設ける必要がある。
特許文献4に記載のトランクボード支持構造は、ガイド部材という別部材を前側支持部に設ける必要がある。
特許文献2〜4に記載の技術は、いずれもデッキボードを保持する部材に別部品を設ける必要があるため、構造が複雑であり、製造工数が多く、製造コストが高くなる。
以上を鑑み、本発明は、デッキボードを保持する保持部側に別部品を設ける必要の無い自動車用デッキボードの高さ切替構造の提供を目的としている。
上記目的を達成するため、本発明の自動車用デッキボードの高さ切替構造は、デッキボードの幅方向の両縁部に対して該幅方向の外側へ付勢されながら該幅方向へ進退可能に設けられた軸部と、該軸部を挿入して案内するための溝を前記デッキボードの幅方向の両縁部に対向する位置に有し、前記デッキボードの高さを切替可能に該デッキボードを保持する保持部とを備え、該保持部の溝は、前記デッキボードを下段位置とする下端位置から後方に向かって上がっていく上下案内溝と、該上下案内溝の上端位置に繋がり該位置から前側の前端位置へ前記軸部を案内可能な前後案内溝と、該前後案内溝の前部から後方に向かって下がって前記上下案内溝の中途部へ繋がる連絡溝とを有し、前記前後案内溝の前端位置が前記デッキボードを上段位置とする位置であり、前記上下案内溝は、前記軸部を案内するための前記前後案内溝に繋がる前記上端位置に向かって深さが漸減して前後案内溝との境界部に段差を形成する深さ漸減部を有することを特徴とする。
下段位置にあるデッキボードを使用者が後方から斜め上方へ向かって引き上げると、デッキボードの軸部が上下案内溝に沿って後方に向かって上がっていく。ここで、軸部は、デッキボードの幅方向の外側へ付勢されながら該幅方向へ進退可能に設けられているので、上下案内溝の上端位置に向かって深さが漸減した深さ漸減部を乗り越えて前後案内溝に入る。この深さ漸減部が上下案内溝と前後案内溝との境界部に段差を形成しているので、前後案内溝から上下案内溝への軸部の逆行が抑止される。
前後案内溝に軸部を挿入したデッキボードを使用者が前側へ押すと、軸部が前後案内溝に沿って該前後案内溝の前端位置まで前側へ案内される。
以上により、デッキボードの高さが下段位置から上段位置へ切り替えられる。
上端位置にあるデッキボードを使用者が後側へ引くと、軸部は、連絡溝に沿って後方に向かって下がっていき、上下案内溝の中途部に入る。ここで、使用者がデッキボードの引き操作を止めると、軸部が上下案内溝に沿って下端位置まで前方に向かって下がっていく。これにより、デッキボードの高さが上段位置から下段位置へ切り替えられる。
上記深さ漸減部が上下案内溝にあり、デッキボードに軸部が幅方向へ進退可能に設けられることにより、軸部の移動を上下案内溝から前後案内溝への一方向のみ許容するための別部材を保持部の溝に設ける必要が無くなる。従って、デッキボードを保持する保持部側に別部品を設けなくても、デッキボードの高さを切り替えることができる。
ここで、各請求項の前後の記載は、本発明に係る各部の位置関係を説明するための記載である。従って、各請求項に記載される前後は、自動車の前後と一致してもよいし、自動車の前後と異なっていてもよい。
上記デッキボードの幅方向は、各請求項に記載される前後に対して定まる方向である。従って、該幅方向は、自動車の車幅方向と一致してもよいし、自動車の車幅方向と異なっていてもよい。
上記上下案内溝や上記前後案内溝や上記連絡溝は、直線状でもよいし、曲線状の部分を有していてもよい。上記上下案内溝は、前後案内溝の中途部に繋がってもよいし、前後案内溝の後端位置に繋がってもよい。上記連絡溝は、前後案内溝の前端位置に繋がってもよいし、前後案内溝の前端位置からずれた位置に繋がってもよい。
上記深さ漸減部は、上下案内溝に対して部分的に設けられてもよいし、上下案内溝の全体に設けられてもよい。
上記デッキボードは、三段以上の高さに切り替えられてもよい。この場合、高さ方向に隣接する二段のうちの下側の位置が本発明にいう下段位置となり、該二段のうちの上側の位置が本発明にいう上段位置となる。
請求項1に係る発明によれば、デッキボードを保持する保持部側に別部品を設ける必要の無い自動車用デッキボードの高さ切替構造を提供することができる。
請求項2に係る発明では、容易にデッキボードの高さを切り替えることができる。
請求項3に係る発明では、保持部の溝に軸部を入れるための構造を保持部に設ける必要が無いので、荷室の意匠を向上させることができる。
請求項4に係る発明では、前後案内溝に沿って前側へ案内されて前端位置に到達した軸部が前後案内溝を逆行しないので、上端位置におけるデッキボードが位置決めされ、容易にデッキボードを上段位置に保持させることができる。
請求項5に係る発明では、容易にデッキボードを上段位置に保持させることができ、デッキボードの操作性を向上させることができる。
請求項6に係る発明では、軸部が上下案内溝から前後案内溝に入った後にデッキボードを押し込む操作をする際、前後案内溝に挿入した軸部が前側へ摺動しやすくなるので、デッキボードの操作性を向上させることができる。
請求項7に係る発明では、上下案内溝に沿って上がっていく軸部が容易に前後案内溝へ入り、前後案内溝に沿って軸部が円滑に前側へ進むので、デッキボードの操作性の良好な高さ切替構造を提供することができる。
以下、下記の順序に従って本発明の実施の形態について説明する。
(1)自動車用デッキボードの高さ切替構造の構成:
(2)自動車用デッキボードの高さ切替構造の作用、効果:
(3)変形例:
(1)自動車用デッキボードの高さ切替構造の構成:
図1,2は本発明の一実施形態に係る自動車用デッキボードの高さ切替構造2を採用した自動車1の内装の要部を示す図、図3(a)はデッキボード10の裏面11側を示す底面図、図3(b)は自動車1の荷室下部の上面を示す平面図、図4は軸ユニット20の分解斜視図、図5は軸ユニット20を設けた部分のデッキボード10の要部を示す垂直断面図、図6はデッキサイドトリム30の荷室側を示す側面図、図7,8はデッキサイドトリム側面部のガイド溝40を示す図、図9は高さ切替構造2を図5のA1−A1に相当する位置で断面視して示す垂直断面図、図10は高さ切替構造2を図5のA2−A2に相当する位置で断面視して示す垂直断面図である。
なお、図10は、軸部材22およびばね26を側面視している。また、左右の位置関係を説明するときには、自動車1の後方から前方を見たときを基準として説明する。
図1,2に示す自動車1は、道路上で使用されるように設計及び装備された路上走行自動車とされ、リヤシート93の後方に荷物を収容する荷室SP1(デッキルーム)が形成されるステーションワゴンタイプの乗用自動車とされている。本発明を適用可能な自動車には、フロントシートとリヤシートを備える2列シートタイプのモータビークル、さらにサードシートを備える3列シートタイプのモータビークル、フロントシートの後方であってリヤシートまたはサードシートの前方に荷室が形成されるモータビークル、等がある。
本実施形態の自動車用デッキボードの高さ切替構造2は、デッキボード10の幅方向DI2の両縁部10c,10dに設けられた軸部23と、該軸部23を挿入して案内するためのガイド溝40(本発明にいう溝)を有してデッキボード10の高さを切替可能に該デッキボード10を保持するデッキサイドトリム(保持部)30とを備えている。この高さ切替構造2があることにより、荷室SP1の使用者は、デッキボード10を手で持ってデッキボード10の高さを図1に示す下段位置L1と図2に示す上段位置L2とに切り替えることが可能である。
図3(b)に示すように、荷室SP1の下部には車体パネル91の一部を構成する鋼板製等の金属製のフロアパネル91aが設置され、このフロアパネル91aの上に例えば収納用凹部92が設けられる。この収納用凹部92の代わりに、物を収納するための収納ボックスや収納空間が設けられてもよい。デッキボード10は、左右のデッキサイドトリム30A,30B間の距離よりもごく僅かに狭い、実質的に該距離と略同じ幅となる略矩形板状に形成され、収納用凹部92等の上に配置される。これにより、デッキボード10は、収納用凹部92等の蓋として機能するとともに、収納用凹部92等の上を平坦化させて荷物を載置可能とする。
デッキボード10の後部には、該デッキボード10の厚み方向(上下)に貫通した把持部16が設けられている。この把持部16は、デッキボード10を把持するための部位である。使用者は、把持部16に片手を入れてデッキボード10を開閉操作したりデッキボード10の高さを切り替えたりすることができる。
デッキボード10は、荷室SP1のフロア面の略全面を覆う内装材であるため、サイズが大きく、重量も大きい。このため、荷室用ドア94側からデッキボード10の前縁部10aを把持するのは困難であり、左右縁部10c,10dを把持するのも容易ではない。そこで、デッキボード10は、なるべく軽量としながら比較的剛性を有する板状に形成される。
デッキボード10の本体部分は、合成樹脂の成形でのみ形成されるボードでもよいし、表皮材や補強用金具等と一緒に合成樹脂を成形して形成されるボードでもよいし、合成樹脂のみで成形される成形品に表皮材や補強用金具等を合わせて形成されるボードでもよい。デッキボードの上面に不織布等の表皮材を設けると、自動車の内装材として好適な意匠や手触り感を付与することが可能となる。成形用の合成樹脂としては、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)樹脂、ポリプロピレン(PP)、等の熱可塑性樹脂、各種熱硬化性樹脂、これらの樹脂に着色剤等の添加剤を添加した樹脂成形材料、等を用いることができる。そして、デッキボード用の素材をブロー成形や射出成形やプレス成形等の成形にて所定の形状に成形することにより、デッキボードの本体部分が形成される。特に、ブロー成形は、比較的軽量でありながら成形品に所要の剛性を付与することができるので、好ましい。
図3(a)に示すように、デッキボード10の幅方向DI2の両縁部10c,10dには、軸部23A,23Bが幅方向DI2へ進退可能に設けられている。左側軸部23Aは、デッキボード10の前部における左縁部10cに設けられ、左デッキサイドトリム30Aのガイド溝40に挿入している。右側軸部23Bは、デッキボード10の前部における右縁部10dに設けられ、右デッキサイドトリム30Bのガイド溝40に挿入している。軸部23A,23Bは、幅方向DI2の外側(外方向DI3)へ付勢され、図5に示すように、デッキボード10の幅方向DI2の側面13と略面一となるまで退避可能とされている。これにより、保持部のガイド溝40に軸部23を入れるための構造を保持部30に設ける必要が無くなるので、荷室SP1の意匠を向上させることができる。
ここで、略面一とは、軸部23の先端部23aと側面13とが外観上面一と感じられる位置でよく、側面13を含む平面PL1から2mm程度(より好ましくは1mm程度)出ていても略面一に含まれる。軸部の先端部23aが側面13を含む平面PL1と一致するか該平面PL1よりも幅方向DI2の内側(内方向DI4)まで退避可能とされると、さらに好ましい。
軸部23A,23Bを有する軸ユニット20,20は、デッキボード10の裏面11に取り付けられている。
図4に示すように、軸ユニット20は、軸部材22、ハウジング24、圧縮コイルばね26、を備えている。
軸部材22は、外形が略直方体状の本体部22aと、この本体部22aから幅方向DI2の外側へ突出した略円柱状の軸部23とを有している。本体部22aには、略四角柱形状の一側面から退避可能に外方へ出た可撓性の係止片22bが設けられ、幅方向DI2の内側の面から該幅方向DI2における外方向DI3へ凹んだ凹部22cが形成されている。係止片22bは、ハウジング24の貫通穴24bに挿入するようにされている。凹部22cには、ばね26の一端が挿入される。
ハウジング24は、外形が略直方体状に形成され、幅方向DI2の外側に開口部24aが形成され、略四角柱形状の一側面にハウジング24の長手方向と平行に延びた貫通穴24bが形成され、略四角柱形状の一側面にねじ止め用穴を有するねじ止め部24cが複数形成されている。また、ハウジング24の底面部24dには、ばね26の一端を保持するためのピン25が設けられている。開口部24aは、ばね26を挿入したうえで軸部材22を本体部22aから摺動可能に挿入するための部位である。貫通穴24bは、軸部材の係止片22bよりもごく僅かに広い、実質的に係止片22bと略同じ幅とされている。従って、係止片22bは、貫通穴24bに沿って幅方向DI2へスライド可能とされる。貫通穴24bは、略四角柱形状の側面のどの面に形成してもよいが、外部に露出させない観点から、デッキボードの裏面11と対向する面、すなわち、ねじ止め部24cが設けられた面に設けるのが好ましい。このとき、係止片22bは、貫通穴24b内に収まる突出量とすることが好ましい。
軸部材22やハウジング24の材料は、所要の摺動性、強度および耐久性を発現させる素材が好ましく、PP、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリアミド(ナイロン)、ポリカーボネート、等の熱可塑性樹脂、各種熱硬化性樹脂、これらの樹脂に着色剤等の添加剤を添加した樹脂成形材料、金属、等を用いることができる。材料が樹脂成形材料である場合、素材を射出成形等の成形にて所定の形状に成形することにより、軸部材やハウジングが形成される。
圧縮コイルばね26の材料には、金属、熱可塑性樹脂等の樹脂材料、等を用いることができる。
軸ユニット20を形成するには、例えば、以下のようにすればよい。
まず、ハウジングの開口部24aにばね26の一端を入れ、該一端をピン25の外周部に嵌めて底面部24dに当接させて該ピン25に固定する。次に、ばね26の他端を軸部材22の凹部22cに挿入して該軸部材22の本体部22aをハウジングの開口部24aに入れ、係止片22bを貫通穴24bに挿入させる。これにより、凹部22cの底面部とハウジング24の底面部24dとに当接したばね26が押し縮められた状態となり、ハウジング24に軸部材22が進退可能に取り付けられる。むろん、軸部23は、ばね26によりハウジング24から外方向へ付勢され、外部から力を受けると一部または全部がハウジング24内に格納され、外部から力が加わっていないときにはハウジング24から突出する。
一対の軸ユニット20,20が形成されると、軸部23,23を同じ軸AX1上で左右縁部10c,10dから突出させる位置でねじ28により軸ユニット20,20をデッキボードの裏面11に取り付けると、軸部23,23を有するデッキボード10が形成される。これらの軸部23,23は、該軸部23,23を通る回転軸AX1を中心としてデッキボード10を回動操作可能とさせる部位となる。また、軸部23は、円柱形状に形成されているため、使用者がデッキボード10を引いたり押したりしたときのガイド溝40内での摺動性が良好であり、使用者がデッキボード10を回動操作したときのガイド溝40内での回転動作も良好である。
なお、ハウジング24に相当する形状をデッキボードの左右縁部10c,10dに形成し、デッキボード10内にばね26,26および軸部材22,22を収容して、デッキボードの左右側面13A,13Bに対して軸部23,23を進退可能に設けてもよい。この場合、軸部材22をデッキボード10内で規制して保持することができるため、軸部材22の耐久性が向上する。また、ハウジング24が無くなるため、デッキボードの見栄えが向上する。
デッキサイドトリム(保持部)30は、軸部23を挿入して案内するためのガイド溝40をデッキボード10の幅方向DI2の両縁部10c,10dに対向する位置に有し、デッキボード10の高さを切替可能に該デッキボード10を保持する。図3(b)に示す荷室SP1には、車体パネル91の一部を構成する鋼板製等の金属製の左右サイドパネル91b,91bが設置され、これらのサイドパネル91b,91bの荷室側に左デッキサイドトリム30Aおよび右デッキサイドトリム30Bが取り付けられて固定される。これらのデッキサイドトリム30A,30Bは、サイドパネルに沿った形状に成形され、収納用凹部92から幅方向DI2の外側に配置される。
デッキサイドトリム30は、車体パネルを被覆し、荷室SP1の側部を装飾する荷室用の内装材である。デッキサイドトリム30は、デッキボード10とともに荷室に意匠性を付与するとともに、吸音材や遮音材としても機能する。デッキサイドトリム30A,30Bは、互いに対向する側面部32,32、下段位置L1にあるデッキボード10を載置する載置部34,34、上段位置L2にあるデッキボード10の後縁部10bを載置する段部36,36、が一体的に成形されており、互いに鏡面対称となるように形成される。載置部34,34は、デッキサイドトリム30A,30Bの下部において幅方向DI2の内側へ延出している。なお、下段位置L1のデッキボード10は、載置部34,34のみに載置されてもよいし、載置部34,34および荷室SP1の床の両方に載置されてもよい。また、下段位置L1のデッキボード10は、荷室SP1の床のみに載置されてもよい。段部36,36は、下段位置L1にあるときのデッキボード10の後側で載置部34,34よりも一段高くされている。
デッキサイドトリム30は、熱可塑性樹脂等の樹脂成形材料を射出成形して形成したものが好適に用いられるが、熱可塑性樹脂等の樹脂成形材料をプレス成形して形成したもの、バインダー繊維を含む熱可塑性樹脂繊維や熱硬化性樹脂繊維等、の繊維をプレス成形等により成形したもの、等も用いられる。また、デッキサイドトリム30の荷室側の面に不織布等の表皮材が積層されてもよい。
図6に示すように、デッキボード10の幅方向DI2の縁部10c,10dに対向する側面部32は、前側にガイド溝40を有している。ガイド溝40は、デッキボード10の幅方向DI2の両側面13A,13Bから突出する軸部23を受け入れ、デッキボード10の高さを切り替える際に軸部23の移動方向を規制して案内する。ガイド溝40はデッキサイドトリム30に凹状の溝を一体形成することによって形成されるため、デッキサイドトリムに新たな構成部品を追加する必要が無い。
ガイド溝40は、上下案内溝50、前後案内溝70、連絡溝80、を有している。各溝50,70,80の幅は、軸部23の直径よりも若干大きくしてある。
図7に示すように、上下案内溝50は、下端位置55から上端位置57まで後方に向かって上がる直線状の溝とされている。下端位置55は、デッキボード10を下段位置L1とする位置である。上端位置57は、前後案内溝70に繋がる位置である。上下案内溝50の中途部52は、連絡溝80に繋がっている。中途部52から下側は、下端位置55まで一定の深さの下側案内部54とされている。中途部52から上側は、図10に示すように、上端位置57に向かって深さが漸減して前後案内溝70との境界部62に段差63を形成する深さ漸減部60とされている。この深さ漸減部60の底部は、中途部52から上端位置57に向かって緩やかな上り勾配を有している。この上り勾配は、深さ漸減部全体にわたって一定とされてもよいし、深さ漸減部の位置に応じて変わってもよい。
図7に示すように、上下案内溝50の傾斜角度θ1は、デッキボード10を引き上げる際の操作性の観点から、水平面PL2とのなす角度を30〜50°に設定することが好ましく、35〜45°に設定することがより好ましい。なお、上下案内溝の傾斜角度θ1は、上下案内溝50の長手方向に沿った中心と水平面PL2とのなす角度とする。
上下案内溝の下端位置55は、軸部23の半径よりもごく僅かに大きい曲率半径とされ、デッキボード10を下段位置L1で位置決めする。従って、荷室SP1の下方に設けられた収納用凹部92等に対して荷物を出し入れする際、軸部23を支軸として下段位置L1のデッキボード10を容易に開閉操作することができる。また、デッキボード10を下段位置L1から上段位置L2へ切り替える際、容易にデッキボード10を回動させて持ち上げることができる。
前後案内溝70は、第二の中途部72で上下案内溝の上端位置57に繋がり、該位置57から前側の前端位置79へ軸部23を案内可能な一定の深さの溝とされている。前後案内溝70は、前端が下方へ曲げられ、その曲げられた部分の下端(前端位置79)よりも上側で連絡溝80と繋がり、前端位置79に挿入した軸部23を中心としてデッキボード10を回動操作可能とさせる。下方へ曲げられた部分の下方案内部78よりも後側は、前後方向DI1へ水平に延びる直線状の溝とされている。下方案内部78の下端となる前端位置79は、デッキボード10を上段位置L2とする位置である。下方案内部78から後側は、第二の中途部72から前側の前側案内部76と、該前側案内部76を後端位置75まで延長した後側案内部74とが設けられている。後側案内部74があることにより、使用者は上下移動から前後移動への変化を認識することができ、デッキボードの操作感が向上する。また、後側案内部74があることにより、デッキボード10の引き出し操作力が弱められ、軸部23が後端位置75に当たったときに軸部23に加わる力が小さくなり、軸部材22の耐久性が向上する。
前端位置79は、連絡溝80と繋がる位置よりも若干下側とされ、軸部23の半径よりもごく僅かに大きい曲率半径とされ、軸部23を掛止してデッキボード10を上段位置L2で位置決めする。従って、上段位置L2にあるデッキボード10の下の空間に対して荷物を出し入れする際、軸部23を支軸としてデッキボード10を容易に開閉操作することができる。また、デッキボード10を上段位置L2から下段位置L1へ切り替える際、容易にデッキボード10を回動させて引くことができる。また、前端位置79が上下案内溝の下端位置55よりも後側にあるので、デッキボード10は、上段位置L2にあるときに後縁部10bがデッキサイドトリムの段部36,36に載置される。
ここで、境界部62に段差63を形成するように上下案内溝の深さ漸減部60の深さが上端位置57に向かって漸減しているため、図8に示すように、境界部62は、前後案内溝70の下側の側壁と一体となり、前後案内溝70の側壁の一部を構成する。従って、深さ漸減部60は、軸部23が前後案内溝70から上下案内溝50へ逆行することを防止するスロープを有する部分である。
境界部62の段差、すなわち、図10に示す境界部の高さH1は、境界部62に接する前後案内溝70の深さD1の30〜90%(H1/D1が0.3〜0.9)が好ましく、D1の40〜85%がより好ましく、50〜80%がさらに好ましい。境界部の高さH1が前記下限以上であれば、軸部23が前後案内溝70から上下案内溝50へ逆行し難いので、好ましい。境界部の高さH1が前記上限以下であれば、上下案内溝50に沿って上がってきた軸部23が深さ漸減部60の側壁に案内されて前後案内溝70へ案内されるので、好ましい。なお、境界部62における深さ漸減部60の深さD2は、D1−H1となる。
連絡溝80は、前後案内溝70の前部から後方に向かって下がって上下案内溝の中途部52へ繋がる一定の深さの溝とされている。連絡溝80は、深さ漸減部60を迂回するための溝でもある。連絡溝80は、直線状の溝でもよいが、図7に示すように、上方へ凸とされた曲線状の溝とされている。連絡溝80を上方へ凸とした曲線状の溝とすることにより、デッキボード10を上段位置L2から下段位置L1へ切り替える際の操作性が向上する。
(2)自動車用デッキボードの高さ切替構造の作用、効果:
本高さ切替構造2を形成するには、以下のようにすればよい。
まず、ガイド溝40を形成したデッキサイドトリム30A,30Bを車体パネル91に組み付ける。また、デッキボード10に軸ユニット20,20を取り付ける。
次に、軸部23A,23Bを幅方向DI2における内方向DI4に退避させ、軸部23A,23Bをガイド溝40,40に合わせるようにデッキボード10をデッキサイドトリム30A,30Bの間に入れる。軸部23A,23Bは、ガイド溝40,40の位置となると、ばね26の付勢力により幅方向DI2の外側へ進出してガイド溝40,40内に入る。そして、軸部23A,23Bを上下案内溝の下端位置55にしてデッキボード10を荷室SP1の床やデッキサイドトリムの載置部34,34に載置するか、前後案内溝の前端位置79にしてデッキボードの後縁部10bをデッキサイドトリムの段部36,36に載置するかすると、デッキボードの高さ切替構造2が形成される。
次に、デッキボード10の高さを切り替える際の操作および軸部23の動作を説明する。
デッキボード10は、下段位置L1にあるとき、荷室SP1の床やデッキサイドトリムの載置部34,34に載置され、軸部23が上下案内溝の下端位置55にある。使用者は、図1に示す荷室用ドア94を開けてデッキボード10を移動操作することができる。使用者が把持部16に手を入れてデッキボード後縁部10bを片手で持ち上げると、図11の二点鎖線で示すように、デッキボード10が回転軸AX1を中心として回動する。また、使用者がデッキボード後縁部10bを後方から斜め上方へ向かって引き上げると、二点鎖線の矢印で示すように、軸部23が上下案内溝50に沿って後方に向かって上がっていく。深さ漸減部60に沿って上がっていく軸部23は、図10の符号20aおよび20bに示すように、深さ漸減部60の底部で幅方向DI2における内方向DI4へ押されて退避する。軸部23は、深さ漸減部60を乗り越えて前後案内溝70へ入ると、図10の符号20cに示すようにばね26の付勢力により幅方向DI2の外側へ進出して前後案内溝70に挿入する。その後、軸部23は、前後案内溝の後側案内部74に沿って後方へ摺動し、後端位置75に当接して摺動が規制される。
デッキボード10を後方へ引くことができなくなった後に、使用者が後端部10bを片手で持ってデッキボード10を前へ押すと、図12に示すように、軸部23が後側案内部74、前側案内部76および下方案内部78に沿って前端位置79まで前側へ案内される。ここで、深さ漸減部60が上下案内溝50と前後案内溝70との境界部62に段差63を形成しているので、前後案内溝70から上下案内溝50への軸部23の逆行が抑止される。
下方案内部78に沿って下方へ案内された軸部23は、前後案内溝70の下端となる前端位置79に嵌まり、位置決めされる。使用者がデッキボード後縁部10bをデッキサイドトリムの段部36,36に載置すると、デッキボード10が上段位置L2で位置決めされる。
以上により、デッキボード10の高さが下段位置L1から上段位置L2へ切り替えられる。
デッキボード10が上段位置L2にあるときも、使用者は、図1に示す荷室用ドア94を開けてデッキボード10を移動操作することができる。使用者が把持部16に手を入れてデッキボード後縁部10bを片手で持ち上げると、図13の二点鎖線で示すように、デッキボード10が回転軸AX1を中心として回動する。また、使用者がデッキボード後縁部10bを後側へ引くと、二点鎖線の矢印で示すように、軸部23は、前後案内溝の前端位置79から外れ、デッキボード10の自重により、連絡溝80に沿って後方に向かって下がっていき、上下案内溝50の中途部52に入る。ここで、使用者がデッキボード10の引き操作を止めると、軸部23は、デッキボード10の自重により上下案内溝50に沿って前方に向かって下がっていき、下端位置55に当接して摺動が規制され、位置決めされる。使用者がデッキボード10を荷室SP1の床やデッキサイドトリムの載置部34,34に載置すると、デッキボード10が下段位置L1で位置決めされる。
以上により、デッキボード10の高さが上段位置L2から下段位置L1へ切り替えられる。
特開2007−91105号公報記載の上下移動装置は、摺動ヒンジ軸案内片という別部材をガイド溝に組み付ける作業が必要であるため、荷室の自動車内装の製造工数が多くなり、製造コストが高くなる。また、同上下移動装置は、ガイド溝に摺動ヒンジ軸を入れるため、ガイド溝に繋がる開口を荷室の左右両側壁に形成する必要がある。従って、荷室の左右両側壁に前記開口が見えてしまい、荷室の見栄えが低下することがある。また、ラゲージフロア体を操作しているときに、摺動ヒンジ軸が前記開口から抜け、ラゲージフロア体が左右両側壁から外れてしまう可能性がある。
本高さ切替構造2は、上述した深さ漸減部60が上下案内溝50にあり、デッキボード10に軸部23が幅方向DI2へ進退可能に設けられているので、軸部23の移動が上下案内溝50から前後案内溝70への一方向のみ許容され、軸部23が前後案内溝70から上下案内溝50へ逆行しない。デッキサイドトリムのガイド溝40に新たな構成部品を設ける必要が無いので、前後案内溝内の狭い空間にヒンジ片やカム機構等を組み付ける工数を削減することができる。また、高さ切替構造2を構成する部品の組み付け作業がデッキボード側のみで完結されるため、荷室SP1の自動車内装の製造工数や製造コストを低減させることができ、さらに部品管理も容易となる。
以上より、本高さ切替構造2は、デッキボード10を保持する保持部30側に別部品を設ける必要が無くなるという、優れた効果を奏する。
また、上下案内溝50が後方に向かって上がり、連絡溝80が後方に向かって下がっているため、使用者がデッキボード10の押出しおよび引き出しの操作を特に意識することなく、軸部23が自然と適切な方向に誘導される。従って、使用者がデッキボード10の高さ切替操作を予め覚える必要がなく、また、必要とされる操作力が低減される。
さらに、デッキボード10に対して単純な引き出し操作および押し込み操作を行うだけでデッキボード10の高さを切り替えることができるため、使用者は、デッキボードに載置する荷物を片手に持った状態でも、もう一方の手でデッキボードの高さ切替操作を行うことができる。
さらに、デッキボード10の後部に把持部16があり、デッキボード10の前部の左右縁部10c,10dに軸部23A,23Bがあるので、容易にデッキボード10の高さを切り替えることができる。
さらに、軸部23がデッキボードの幅方向DI2における内方向DI4へ退避可能であるため、ガイド溝40まで軸部23を通す開口部をデッキサイドトリム30に設ける必要が無い。従って、荷室SP1の意匠を良好に保つことができ、ガイド溝40からデッキボード10が外れ難くなる。
さらに、前後案内溝70の前端が下方へ曲げられているので、前後案内溝70に沿って前側へ案内されて前端位置79に到達した軸部23が前後案内溝70を逆行しない。従って、軸部23が上端位置57であるときにおけるデッキボード10が位置決めされ、容易にデッキボード10を上段位置L2に保持させることができる。
(3)変形例:
なお、本発明は、種々の変形例が考えられる。
例えば、デッキボードは、自動車の後側となる部分に軸部が設けられ、自動車の前側となる部分に把持部が設けられてもよい。この場合、ガイド溝の前後を上述した実施形態から逆にすれば、自動車の後側が本発明にいう前側、自動車の前側が本発明にいう後側となって、自動車用デッキボードの高さ切替構造を構成することができる。
また、デッキボードは、本発明にいう幅方向が自動車の前後方向とされてもよい。この場合、ガイド溝の前後を自動車の車幅方向に向けると、自動車用デッキボードの高さ切替構造を構成することができる。
デッキボードの保持部は、貫通穴以外にも、後縁部を凹形状とした凹部等でもよい。
デッキボードを保持する保持部は、デッキサイドトリム以外にも、収納用凹部、デッキサイドトリムとデッキ後部トリムとの組み合わせ、等でもよい。
上段位置のデッキボードを載置する部位は、デッキサイドトリム以外にも、デッキ後部トリム等でもよい。
ガイド溝40は、デッキサイドトリムに直接形成される溝以外にも、デッキサイドトリムに組み付けられる部品に形成された溝等でもよい。
上下案内溝50並びに前後案内溝の後側案内部74および前側案内部76は、直線状に形成される以外にも、一部または全部が緩やかなS字状等の曲線状に形成されてもよい。
深さ漸減部60は、中途部52から上端位置57にかけて設けられる以外にも、上下案内溝の全部とされてもよいし、中途部52からずれた位置から上端位置57にかけて設けられてもよい。境界部62の段差63は、前後案内溝70の底部に対して垂直な段差とされる以外にも、該底部から垂直からずれた向きの段差でもよい。
前後案内溝70には、後側案内部74が無くてもよい。
また、前後案内溝の後側案内部74および前側案内部76は、水平に延びる溝以外にも、水平からずれた方向に延びる溝でもよい。
図14は、デッキサイドトリム側面部32のガイド溝40の変形例を示している。図に示すように、前後案内溝70は、前方に向かって下がる傾斜を有している。図示の後側案内部74および前側案内部76は、水平面PL2に対してθ2(0°<θ2<45°)の傾斜角度を有している。軸部23が上下案内溝50から前後案内溝70に入った後にデッキボード10を押し込む操作をする際、前後案内溝70に挿入した軸部23が前側へ摺動しやすくなる。従って、本変形例は、デッキボード10の操作性を向上させることができる。
なお、前後案内溝70の上に第二の上下案内溝を設け、該第二の上下案内溝の上端位置に繋がり該位置から前側の前端位置へ軸部23を案内可能な第二の前後案内溝を設け、該第二の前後案内溝の前部から後方に向かって下がって前記第二の上下案内溝の中途部へ繋がる第二の連絡溝を設けてもよい。この場合、デッキボードの高さが三段に切り替えられるので、荷室の利便性が向上する。むろん、デッキボードは、四段以上の高さに切り替えられてもよい。
また、本発明は、上述した実施形態や変形例に限られず、上述した実施形態および変形例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、公知技術並びに上述した実施形態および変形例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、等も含まれる。
デッキボードが下段位置にあるときの自動車の内装の一例を示す要部斜視図。 デッキボードが上段位置にあるときの自動車の内装の一例を示す要部斜視図。 デッキボードの底面および荷室下部の上面を例示する図。 軸ユニットの一例を分解して示す分解斜視図。 軸ユニットを設けた部分のデッキボードを例示する要部垂直断面図。 デッキサイドトリムの側面を例示する側面図。 デッキサイドトリム側面部のガイド溝を例示する要部側面図。 デッキサイドトリム側面部のガイド溝を例示する要部斜視図。 高さ切替構造を図5のA1−A1に相当する位置で断面視して示す垂直断面図。 高さ切替構造を図5のA2−A2に相当する位置で断面視して示す垂直断面図。 軸部を下段位置から前後案内溝まで引き上げる様子を例示する側面図。 軸部を前後案内溝に沿って前側へ摺動させる様子を例示する側面図。 軸部を上段位置から下段位置まで下げる様子を例示する側面図。 デッキサイドトリム側面部のガイド溝の変形例を示す側面図。
符号の説明
1…自動車、2…高さ切替構造、
10…デッキボード、10b…後縁部、10c…左縁部、10d…右縁部、
11…裏面、13…側面、13A…左側面、13B…右側面、16…把持部、
20…軸ユニット、
22…軸部材、22a…本体部、22b…係止片、22c…凹部、
23…軸部、23A…左側軸部、23B…右側軸部、
24…ハウジング、24a…開口部、24b…貫通穴、24c…ねじ止め部、
26…圧縮コイルばね、28…ねじ、
30…デッキサイドトリム(保持部)、
30A…左デッキサイドトリム、30B…右デッキサイドトリム、
32…側面部、34…載置部、36…段部、
40…ガイド溝(本発明にいう溝)、
50…上下案内溝、52…中途部、
54…下側案内部、55…下端位置、57…上端位置、
60…深さ漸減部、62…境界部、63…段差、
70…前後案内溝、72…第二の中途部、
74…後側案内部、75…後端位置、76…前側案内部、
78…下方案内部、79…前端位置、
80…連絡溝、
91…車体パネル、92…収納用凹部、93…リヤシート、94…荷室用ドア、
AX1…回転軸、
DI1…前後方向、DI2…幅方向、DI3…外方向、DI4…内方向、
L1…下段位置、L2…上段位置、

Claims (7)

  1. デッキボードの幅方向の両縁部に対して該幅方向の外側へ付勢されながら該幅方向へ進退可能に設けられた軸部と、
    該軸部を挿入して案内するための溝を前記デッキボードの幅方向の両縁部に対向する位置に有し、前記デッキボードの高さを切替可能に該デッキボードを保持する保持部とを備え、
    該保持部の溝は、前記デッキボードを下段位置とする下端位置から後方に向かって上がっていく上下案内溝と、該上下案内溝の上端位置に繋がり該位置から前側の前端位置へ前記軸部を案内可能な前後案内溝と、該前後案内溝の前部から後方に向かって下がって前記上下案内溝の中途部へ繋がる連絡溝とを有し、
    前記前後案内溝の前端位置が前記デッキボードを上段位置とする位置であり、
    前記上下案内溝は、前記軸部を案内するための前記前後案内溝に繋がる前記上端位置に向かって深さが漸減して前後案内溝との境界部に段差を形成する深さ漸減部を有することを特徴とする自動車用デッキボードの高さ切替構造。
  2. 前記デッキボードの後部に該デッキボードを把持するための部位が設けられ、
    前記軸部が前記デッキボードの前部における幅方向の両縁部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の自動車用デッキボードの高さ切替構造。
  3. 前記軸部は、前記デッキボードの幅方向の側面と略面一となるまで退避可能とされていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の自動車用デッキボードの高さ切替構造。
  4. 前記前後案内溝は、前端が下方へ曲げられていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の自動車用デッキボードの高さ切替構造。
  5. 前記前後案内溝は、前端が下方へ曲げられ、その曲げられた部分の下端よりも上側で前記連絡溝と繋がり、該下端に挿入した前記軸部を中心として前記デッキボードを回動操作可能とさせることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の自動車用デッキボードの高さ切替構造。
  6. 前記前後案内溝は、前方に向かって下がる傾斜を有することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の自動車用デッキボードの高さ切替構造。
  7. 前記深さ漸減部と前記前後案内溝との境界部に接する前記前後案内溝の深さに対する該境界部の段差の比が0.3〜0.9である、請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の自動車用デッキボードの高さ切替構造。
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