JP4130723B2 - 建設機械 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば油圧ショベル等の建設機械に関し、特に、燃料タンクの上面部側に滑止め板を設けてなる建設機械に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、油圧ショベル等の建設機械は、下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体とを備え、該上部旋回体の前側には土砂等の掘削作業を行う作業装置が俯仰動可能に設けられている。
【0003】
また、この種の従来技術による油圧ショベルの上部旋回体は、前記作業装置が取付けられる旋回フレームと、該旋回フレーム上に設けられ内部にエンジン等が収容されるエンジンカバーと、該エンジンカバーの前側に位置して旋回フレーム上に設けられエンジンに供給する燃料を貯える燃料タンクとを備えている。また、燃料タンクの上面部側には滑止め用の凹凸状部が設けられている(例えば、実開平6−79850号公報等)。
【0004】
この従来技術にあっては、燃料タンクに燃料を補給するとき等にオペレータは燃料タンクの上に昇って燃料の補給作業を行う。また、エンジン等のメンテナンス作業を行うときにも、オペレータは燃料タンクの上に昇ってそこからエンジンカバー側まで移動し、このエンジンカバーを開けてメンテナンス作業を行うようにしている。そして、このように燃料タンク上に昇降するときには凹凸状部に足を載せることにより、燃料タンク上での足場を良くしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来技術では、燃料タンクの上面部等に複数の凹凸状部を設ける構成としている。しかし、燃料タンクは、比較的剛性の高い厚肉の金属板を用いて形成しており、このような厚肉の金属板に凹凸状部を加工することは必ずしも容易ではない。
【0006】
そこで、本出願人は、表面に複数の突起をもった滑止め板を燃料タンクと別個に形成し、この滑止め板を締結ねじを用いて燃料タンクの上面部側に取付ける方法を検討している。この場合、滑止め板を薄肉の金属板を用いて形成し、この滑止め板にプレス加工等を施すことにより複数の突起を滑止め板に容易に形成できる等の利点がある。
【0007】
しかし、滑止め板を複数個の締結ねじを用いて燃料タンクの上面部側に固定すると、これらのボルトの頭部(上端部)が滑止め板の表面から突出し、オペレータが滑止め板に足を載せるときに、足を誤ってボルトの頭部に引掛けてしまう虞れがあるという問題がある。
【0008】
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、滑止め板を締結ねじを用いて燃料タンクの上面部側に取付ける場合に、この締結ねじを滑止め板の表面よりも低い位置に配置でき、滑止め板に足を置いたときの足場を良好に保つことができるようにした建設機械を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明による建設機械は、作業装置が取付けられるフレームと、該フレーム上に設けられ、底面部、上面部および側壁部からなる燃料タンクと、該燃料タンクの上面部側に設けられた滑止め板とを備えている。
【0010】
そして、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、燃料タンクの側壁部には該燃料タンクの上面部よりも下側となる位置に複数のねじ座を設け、前記滑止め板には前記燃料タンクの側壁部に向けて下向きに屈曲され前記ねじ座に締結ねじを用いて固定される複数の屈曲板部を設ける構成としたことにある。
【0011】
このように構成したことにより、滑止め板には燃料タンクの側壁部に向けて下向きに屈曲した屈曲板部を設けているから、この屈曲板部を、燃料タンクの上面部よりも下側の位置に設けられたねじ座に当接させ、この状態で屈曲板部を締結ねじを用いてねじ座に固定することができる。
【0012】
そして、このように締結ねじは、燃料タンクの上面部よりも下側の位置に設けられたねじ座に固定されるため、この締結ねじを、燃料タンクの上面部側に設けられた滑止め板の表面よりも低い位置に配置することができる。
【0013】
また、請求項2の発明は、燃料タンクにはねじ座を含めて燃料タンクの側壁部を外側から覆う化粧カバーを設けている。これにより、ねじ座に取付けられた締結ねじを化粧カバーによって外側から覆うことができ、締結ねじが化粧カバーよりも上側に突出することがなくなる。
【0014】
また、請求項3の発明は、燃料タンクは側壁部が前面板、後面板および左,右の側面板からなる角形タンクとして形成し、前記燃料タンクの前面板側にはねじ座を含めて前面板を外側から覆う化粧カバーを設ける構成としている。この場合でも、化粧カバーによってねじ座に取付けられた締結ねじを燃料タンクの前面板と共に外側から覆うことができる。
【0015】
さらに、請求項4の発明は、化粧カバーの上面側には、ねじ座と対応する位置に締結ねじを前記化粧カバー内に外部から挿入するための開口を設ける構成としている。これにより、締結ねじを化粧カバーに設けられた開口を介して化粧カバー内に外部から容易に挿入することができ、締結ねじの取付作業を円滑に行うことができる。
【0016】
さらに、請求項5の発明は、フレームには燃料タンクの後側に位置して作動油タンクを設け、複数のねじ座のうち少なくとも1個のねじ座は該作動油タンクとの間に位置して前記燃料タンクの後面板に取付ける構成としている。これにより、締結ねじをねじ座と一緒に燃料タンクの後面板と作動油タンクとの間のスペースを利用して配置することができる。
【0017】
一方、請求項6の発明は、作動油タンクは作動油が収容される有底の筒部と、該筒部の上端に設けられ該筒部から径方向外側に延びる張出部を有した上板とによって構成し、前記作動油タンクの上板は前記燃料タンクの後面板に設けた前記ねじ座を前記張出部により上側から覆う構成としている。これにより、締結ねじは作動油タンクの筒部上端から径方向外側に延びる張出部の下側に配置することができ、締結ねじが張出部よりも上側に突出することがなくなる。
【0018】
また、請求項7の発明は、上板の張出部には、ねじ座と対応する位置に締結ねじを上方から張出部の下側に挿入するための開口を設けている。これにより、締結ねじを作動油タンクの張出部に設けられた開口を介して張出部の下側に容易に挿入でき、締結ねじの取付作業を円滑に行うことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態による建設機械を油圧ショベルに適用した場合を例に挙げ、添付図面に従って詳細に説明する。
【0020】
図中、1は油圧ショベルの下部走行体、2は該下部走行体1上に旋回可能に搭載された上部旋回体で、該上部旋回体2の前部側には土砂等の掘削作業を行うための作業装置3が俯仰動可能に設けられている。
【0021】
ここで、上部旋回体2は、前部側に作業装置3が取付けられた旋回フレーム4と、該旋回フレーム4の左前側に設けられた運転室としてのキャブ5と、旋回フレーム4の後部に設けられ、内部に動力源となるエンジンおよび油圧ポンプ(いずれも図示せず)等が収容されるエンジンカバー6と、後述の燃料タンク8および作動油タンク15によって大略構成されている。また、エンジンカバー6は上カバー部6Aを有し、該上カバー部6Aは、エンジン、油圧ポンプ等の点検作業を行うときにオペレータによって開閉されるものである。
【0022】
7は旋回フレーム4の右前側に設けられた工具箱で、該工具箱7の内部には、修理工具あるいは給脂機器(いずれも図示せず)等が上蓋7Aを介して収納されている。
【0023】
8は工具箱7の後側に位置して旋回フレーム4の右側に設けられた燃料タンクで、該燃料タンク8は、底面部としての底面板8A、上面部としての上面板8B、前面板8C、後面板8Dおよび左,右の側面板8E,8Fにより六面体の角形タンクとして形成され、これら各面板8C,8D,8E,8Fによって燃料タンク8の側壁部が構成されている。そして、燃料タンク8は、エンジンカバー6内に収容されたエンジンに供給する燃料を貯えるものである。
【0024】
9,9は燃料タンク8の前面板8C上部側に左,右に離間して設けられた左,右の前側ねじ座で、該前側ねじ座9は、燃料タンク8の上面板8Bよりも下側となる位置で前面板8Cに溶接により固着されている。そして、この前側ねじ座9には、後述の締結ねじ20が滑止め板17と一緒に取付けられている。
【0025】
10は燃料タンク8の後面板8D上部に設けられた後側ねじ座で、該後側ねじ座10についても、前側ねじ座9と同様に燃料タンク8の上面板8Bよりも下側となる位置で後面板8Dの左端側に固着されている。そして、この後側ねじ座10には、後述の締結ねじ21が滑止め板17と一緒に取付けられている。
【0026】
11,11は燃料タンク8の前面板8C上部側に前側ねじ座9,9と左,右方向で交互に離間して設けられた左,右の他の前側ねじ座で、該前側ねじ座11についても、前側ねじ座9と同様に燃料タンク8の上面板8Bよりも下側となる位置で前面板8Cに固着されている。そして、この前側ねじ座11には後述の締結ねじ23が化粧カバー12と一緒に取付けられている。
【0027】
12は工具箱7の上側に位置して燃料タンク8の前面板8C側に設けられた化粧カバーで、該化粧カバー12は、上面板12A、下面板12B、前面板12Cおよび左,右の側面板12D,12Eによって後端側が開口した箱形状に形成されている。
【0028】
また、化粧カバー12の上面板12Aには、前側ねじ座9,9と対応した位置に開口となる円形の貫通孔13,13がそれぞれ穿設されている。そして、これら各貫通孔13は、締結ねじ20の取付時にこれを化粧カバー12内に外部から挿入するもので、該締結ねじ20よりも大きな開口を有している。
【0029】
一方、化粧カバー12の上面板12Aには前側ねじ座11,11と対応した位置にそれぞれ円形の他の貫通孔14,14が穿設され、この貫通孔14についても締結ねじ23よりも大きな開口を有している。また、この上面板12Aの下面には、図5に示すように貫通孔14の周囲に位置して有底筒状の取付座12Fが固着されている。そして、化粧カバー12は、取付座12Fの底部側を前側ねじ座11に当接させ、この状態で締結ねじ23を用いて前側ねじ座11に固定して取付けられている。
【0030】
ここで、化粧カバー12は、後述の締結ねじ20が取付けられる前側ねじ座9を含めて燃料タンク8の前面板8Cを外側から覆うことにより、燃料タンク8の美観を向上させると共に、前側ねじ座9、締結ねじ20等を外部の衝撃物から保護する保護カバーとしての機能も有している。
【0031】
15は燃料タンク8の後側に位置して旋回フレーム4上に設けられた作動油タンクで、該作動油タンク15は、上,下両側が開口端となった筒体15Aと、該筒体15Aの下端側に固着され旋回フレーム4に取付けられた底板15Bと、筒体15Aの上端側に固着された上板15Cとによって構成されている。そして、作動油タンク15は、エンジンカバー6内に収容される油圧ポンプから下部走行体1、作業装置3等に給排される作動油を貯えるものである。
【0032】
ここで、作動油タンク15の上板15Cは、外周側が筒体15Aから径方向外側に延びた部位が張出部15C1 となり、該張出部15C1 は、締結ねじ21が取付けられる後側ねじ座10を上側から覆うように配置される。
【0033】
また、この作動油タンク15の張出部15C1 には、後側ねじ座10と対応した位置に開口となるコ字状の切欠孔16が形成されている。そして、この切欠孔16は、締結ねじ21の取付時にこれを作動油タンク15の上方から張出部15C1 の下側に挿入するもので、該締結ねじ21よりも大きな開口を有している。
【0034】
17は燃料タンク8の上面板8Bに設けられたタンク側の滑止め板で、該滑止め板17は、長方形状をなした薄肉の金属板等を用いて形成され、その表面には複数の突起部17A,17A,…が設けられている。
【0035】
ここで、滑止め板17の突起部17Aは、滑止め板17の表面から上向きに突出した円錐台状の筒状突起として形成され、その上端側は円形の開口17Bとなっている。そして、滑止め板17は、オペレータが燃料タンク8の上側に昇るときに突起部17Aに足を載せることにより足の滑止めを行うものである。
【0036】
また、滑止め板17の前端側には、左,右に離間して2個の固定用の屈曲板部18,18が一体形成されている。そして、この屈曲板部18は、滑止め板17の前端から燃料タンク8の前面板8Cと化粧カバー12との間に向け下向きにL字状に屈曲して延び、その下端側はさらに前方に向けてL字状に屈曲して延びている。
【0037】
また、滑止め板17の後端側にも、その左端寄りの位置に固定用の屈曲板部19が一体形成されている。そして、この屈曲板部19は、滑止め板17の後端から燃料タンク8の後面板8Dと作動油タンク15との間に向け下向きにL字状に屈曲して延び、その下端側はさらに後方に向けてL字状に屈曲して延びている。
【0038】
そして、滑止め板17は、屈曲板部18、屈曲板部19を前側ねじ座9、後側ねじ座10にそれぞれ当接させ、この状態で後述の締結ねじ20、締結ねじ21等を用いて前側ねじ座9、後側ねじ座10に固定して取付けられている。
【0039】
20,20は滑止め板17を燃料タンク8に設けた各前側ねじ座9に取付けるための2個の前側締結ねじ(以下、締結ねじという)で、該締結ねじ20は、化粧カバー12内に貫通孔13を介して上方から挿入され、滑止め板17の屈曲板部18を前側ねじ座9に締結している。そして、この締結ねじ20は、頭部20Aが化粧カバー12の上面板12Aおよび滑止め板17よりもそれぞれ下側の低い位置に配置されるものである。
【0040】
21は滑止め板17を燃料タンク8に設けた後側ねじ座10に取付けるための1個の後側締結ねじ(以下、締結ねじという)で、該締結ねじ21は、燃料タンク8の後面板8Dと作動油タンク15の筒体15Aとの間に切欠孔16を介して上方から挿入され、滑止め板17の屈曲板部19を後側ねじ座10に締結している。そして、この締結ねじ21は、頭部21Aが作動油タンク15の上板15Cおよび滑止め板17よりも下側の低い位置に配置されるものである。
【0041】
22は燃料タンク8の上面板8Bに固着して設けられた押え板で、該押え板22は、クランク状に2段階に折曲げられた板体によって形成されている。そして、押え板22は、滑止め板17の後端側の部位に係合することにより、滑止め板17を燃料タンク8の上面板8Bに押付けた状態で保持し、締結ねじ20,21と共に滑止め板17を燃料タンク8に固定している。
【0042】
23,23は化粧カバー12を燃料タンク8に設けた各前側ねじ座11に取付けるための2個の他の前側締結ねじ(以下、締結ねじという)で、該締結ねじ23は、化粧カバー12の取付座12F内に貫通孔13を介して挿入され、取付座12Fを前側ねじ座11に締結している。そして、この締結ねじ23についても、締結ねじ20と同様に頭部23Aが化粧カバー12の上面板12Aおよび滑止め板17よりも下側の低い位置に配置されるものである。
【0043】
24は工具箱7の上蓋7A上に接着またはねじ等の手段を用いて設けられた工具箱7側の滑止め板で、該滑止め板24についても、滑止め板17と同様に、オペレータが工具箱7の上に昇るときの滑止めを行うものである。なお、25は図1中に二点鎖線で示す如く作動油タンク15を外側から覆うための他の化粧カバーを示している。
【0044】
本実施の形態による油圧ショベルは上述の如き構成を有するもので、燃料タンク8に燃料を補給するとき等に、オペレータは下部走行体1の前側から工具箱7の上に一旦昇ってから、次に燃料タンク8の上に昇り、燃料タンク8の上面板8B側に設けられた燃料供給口(図示せず)を介して燃料の補給を行う。また、エンジン等のメンテナンス作業を行うときにも、オペレータは前述の如く燃料タンク8の上に昇ってそこからエンジンカバー6側まで移動し、上カバー部6Aを開けてメンテナンス作業を行う。
【0045】
そして、このようにオペレータが工具箱7上、燃料タンク8上に昇降するときには、これら工具箱7、燃料タンク8に設けた滑止め板17,24に足を載せることにより、オペレータの足場を良くしている。
【0046】
ここで、本実施の形態では、滑止め板17には燃料タンク8の前面板8Cに向けて下側に屈曲して延びる屈曲板部18を設けている。そして、前側ねじ座9は燃料タンク8の前面板8Cに対し上面板8Bよりも下側となる位置に設け、この前側ねじ座9を化粧カバー12によって外側から覆う構成としている。
【0047】
このため、締結ねじ20を頭部20Aを含めて化粧カバー12の内部に収容でき、締結ねじ20が化粧カバー12の上面板12Aから上方に突出することがなくなる。
【0048】
また、本実施の形態では、滑止め板17には燃料タンク8の後面板8Dに向けて下側に屈曲して延びる屈曲板部19を設けている。そして、後側ねじ座10は燃料タンク8の後面板8Dに対し上面板8Bよりも下側となる位置に設け、この後側ねじ座10を作動油タンク15を構成する上板15Cの張出部15C1 によって上側から覆う構成としている。
【0049】
このため、締結ねじ21を、頭部21Aを含めて作動油タンク15の上板15Cよりも下側の位置で燃料タンク8と作動油タンク15との間のスペースに収容でき、締結ねじ21が作動油タンク15の上板15Cから上方に突出することがなくなる。
【0050】
かくして、本実施の形態では、滑止め板17を燃料タンク8に取付ける締結ねじ20,21を、滑止め板17の上面(表面)よりも低い位置に配置でき、オペレータが滑止め板17に足を載せるときに足が誤って締結ねじ20,21に引掛かるような虞れをなくし、燃料タンク8上での足場を良好に保つことができる。
【0051】
また、締結ねじ23は、化粧カバー12の上面板12Aに設けた取付座12F内に収容し、この状態で化粧カバー12を締結ねじ23を用いて燃料タンク8に設けた前側ねじ座11に固定する構成としたので、この締結ねじ23についても、締結ねじ20,21と共に頭部23Aを含めて滑止め板17の上面よりも低い位置に配置することができ、燃料タンク8上での足場をさらに良くすることができる。
【0052】
さらに、化粧カバー12の上面板12Aには、前側ねじ座9と対応する位置に貫通孔13を設ける構成としたので、締結ねじ20の取付時には、締結ねじ20を化粧カバー12の上方から貫通孔13を介して化粧カバー12内に容易に挿入でき、締結ねじ20の取付作業を円滑に行うことができる。
【0053】
さらに、作動油タンク15の張出部15C1 には、後側ねじ座10と対応する位置に切欠孔16を設ける構成としたので、締結ねじ21の取付時には、締結ねじ21を作動油タンク15の上方から切欠孔16を介して張出部15C1 の下側に容易に挿入でき、締結ねじ21の取付作業を締結ねじ20と同様に円滑に行うことができる。
【0054】
しかも、本実施の形態では、滑止め板17に設けた複数の突起部17Aは、上端側に開口17Bをもった筒状突起として形成したので、オペレータが滑止め板17の突起部17Aに足を載せたときには、突起部17Aの開口17B部分が靴に効果的にくい込むようになり、このような突起部17Aを前述した従来技術のように例えば有蓋の筒状に形成した場合と比較して、滑止め板17による滑止め効果をより高めることができる。
【0055】
また、滑止め板17は、薄肉の金属板を用いて形成したので、この金属板にプレス成形等を施すことにより、突起部17Aを容易に加工することができ、加工時の作業性等を高めることができる。
【0056】
なお、本実施の形態では、燃料タンク8を六面体の角形タンクとして形成した場合を例に挙げて説明したが、これに替えて、例えば燃料タンクを作動油タンク15とほぼ同様に筒体等を有した円筒状のタンクとして形成してもよい。
【0057】
また、本実施の形態では、滑止め板17には屈曲板部18を2個設ける場合を例に挙げて説明したが、これに替えて、例えば3個以上設けてもよいし、1個だけでもよい。また、屈曲板部19についても例えば2個以上設ける構成としてもよい。
【0058】
また、本実施の形態では、滑止め板17を燃料タンク8の前面板8C側と後面板8D側とに締結ねじ20,21等を用いて固定する場合を例に挙げて説明したが、これに替えて、例えば燃料タンク8の左,右の側面板8E,8Fに締結ねじ等を用いて滑止め板を取付ける構成としてもよい。
【0059】
さらに、本実施の形態では、化粧カバー12の上面板12Aには開口としての貫通孔13を設け、作動油タンク15の上板15Cには開口としての切欠孔16を設ける場合を例に挙げて説明したが、これに替えて、例えば化粧カバー12の上面板12Aに切欠孔を設け、作動油タンク15の上板15Cに貫通孔を設ける構成としてもよい。また、化粧カバー12と作動油タンク15の両方に貫通孔を設ける構成としてもよいし、化粧カバー12と作動油タンク15の両方に切欠孔を設けてもよい。
【0060】
一方、本実施の形態では、建設機械として油圧ショベルを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、例えば油圧クレーン、ホイール式油圧ショベル等の他の建設機械に適用してもよい。
【0061】
【発明の効果】
以上詳述した通り、請求項1の発明によれば、複数のねじ座を燃料タンクの上面板よりも下側となる位置で燃料タンクの側壁部に設け、滑止め板には燃料タンクの側壁部に向けて下向きに屈曲した屈曲板部を設け、該屈曲板部を締結ねじを用いてねじ座に固定する構成としたので、締結ねじをねじ座と共に燃料タンクの上面板よりも下側の低い位置に配置することができ、オペレータが滑止め板に足を載せるときに足が誤って締結ねじに引掛かるような不具合を解消でき、燃料タンク上での足場を良好に保つことができる。
【0062】
また、請求項2の発明は、化粧カバーによりねじ座を含めて燃料タンクの側壁部を外側から覆う構成としたので、締結ねじを化粧カバー内に収容することができ、オペレータが滑止め板に足を載せるときには足が締結ねじに引掛かる等の不具合を化粧カバーにより防止することができる。
【0063】
また、請求項3の発明のように、燃料タンクを角形タンクとして形成し、化粧カバーをねじ座を含めて角形タンクの前面板側を外側から覆う構成とした場合でも、締結ねじを化粧カバー内に収容することができ、オペレータが滑止め板に足を載せるときに足が締結ねじに引掛かる等の不具合を化粧カバーによって防止することができる。
【0064】
さらに、請求項4の発明は、化粧カバーの上面側にはねじ座と対応する位置に開口部を設ける構成としたので、締結ねじの取付時には締結ねじを開口部を介して化粧カバー内に外部から容易に挿入でき、締結ねじの取付作業を円滑に行うことができる。
【0065】
さらに、請求項5の発明は、燃料タンクの後側に作動油タンクを配設し、複数のねじ座のうち少なくとも1個のねじ座を燃料タンクと作動油タンクとの間の位置で燃料タンクの後面板に取付ける構成としたので、締結ねじをねじ座と一緒に燃料タンクの後面板と作動油タンクとの間のスペースを利用して配置でき、この場合でも燃料タンク上での足場を良好に保つことができる。
【0066】
一方、請求項6の発明は、燃料タンクの後面板に設けたねじ座を、作動油タンクを構成する上板の張出部によって上側から覆う構成としたので、締結ねじが張出部よりも上側に突出することがなくなり、前記張出部により燃料タンク上での足場を良好に保つことができる。
【0067】
また、請求項7の発明は、燃料タンクを構成する上板の張出部に切欠きを設ける構成としたので、締結ねじの取付時には締結ねじを切欠きを介して前記張出部の下側に上方から容易に挿入でき、締結ねじの取付作業を円滑に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による油圧ショベルを示す外観斜視図である。
【図2】図1中の燃料タンク、滑止め板等を拡大してみた斜視図である。
【図3】図2中の燃料タンク、滑止め板等を上方から拡大してみた平面図である。
【図4】燃料タンク、化粧カバー、作動油タンクおよび滑止め板等を図3中の矢示IV−IV方向から拡大してみた拡大断面図である。
【図5】燃料タンク、化粧カバーおよび滑止め板等を図3中の矢示V−V方向から拡大してみた拡大断面図である。
【図6】図1中の燃料タンク、化粧カバー、作動油タンクおよび滑止め板等を拡大して示す分解斜視図である。
【符号の説明】
4 旋回フレーム(フレーム)
8 燃料タンク
8A 底面板(底面部)
8B 上面板(上面部)
8C 前面板(側壁部)
8D 後面板(側壁部)
8E,8F 側面板(側壁部)
9 前側ねじ座
10 後側ねじ座
12 化粧カバー
13 貫通孔(開口)
15 作動油タンク
15A 筒体
15C 上板
15C1 張出部
16 切欠孔(開口)
17 滑止め板
18,19 屈曲板部
20 前側締結ねじ
21 後側締結ねじ

Claims (7)

  1. 作業装置が取付けられるフレームと、該フレーム上に設けられ、底面部、上面部および側壁部からなる燃料タンクと、該燃料タンクの上面部側に設けられた滑止め板とを備えてなる建設機械において、
    前記燃料タンクの側壁部には該燃料タンクの上面部よりも下側となる位置に複数のねじ座を設け、前記滑止め板には前記燃料タンクの側壁部に向けて下向きに屈曲され前記ねじ座に締結ねじを用いて固定される複数の屈曲板部を設ける構成としたことを特徴とする建設機械。
  2. 前記燃料タンクには前記ねじ座を含めて燃料タンクの側壁部を外側から覆う化粧カバーを設けてなる請求項1に記載の建設機械。
  3. 前記燃料タンクは側壁部が前面板、後面板および左,右の側面板からなる角形タンクとして形成し、前記燃料タンクの前面板側には前記ねじ座を含めて前面板を外側から覆う化粧カバーを設けてなる請求項1に記載の建設機械。
  4. 前記化粧カバーの上面側には、前記締結ねじを化粧カバー内に外部から挿入するため前記ねじ座と対応する位置に開口を設けてなる請求項2または3に記載の建設機械。
  5. 前記フレームには前記燃料タンクの後側に位置して作動油タンクを設け、前記複数のねじ座のうち少なくとも1個のねじ座は該作動油タンクとの間に位置して前記燃料タンクの後面板に取付ける構成としてなる請求項3に記載の建設機械。
  6. 前記作動油タンクは作動油が収容される有底の筒部と、該筒部の上端に設けられ該筒部から径方向外側に延びる張出部を有した上板とによって構成し、前記作動油タンクの上板は前記燃料タンクの後面板に設けた前記ねじ座を前記張出部により上側から覆う構成としてなる請求項5に記載の建設機械。
  7. 前記上板の張出部には、前記締結ねじを上方から前記張出部の下側に挿入するため前記ねじ座と対応する位置に開口を設けてなる請求項6に記載の建設機械。
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