JP5257117B2 - 建設機械のステップ構造 - Google Patents

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Description

本発明は、建設機械のステップ構造に関するものである。
従来より、油圧ショベル等の建設機械では、一般にエンジンオイル量の確認やラジエータの水漏れの確認等、定期的に上部旋回体の本体カバーの上部側で作業が行われる。機種によってはその上面までの高さが2mを超えるため、作業者が昇降するための昇降ステップが設けられている(例えば、特許文献1参照)。
また、油圧ショベル等の建設機械では、各種工具類を収納するために、本体フレーム上にツールボックスが設けられている。例えば、特許文献2には、内部に収納空間を有するとともに上部側に開口部が形成されたボックス本体と、ボックス本体の開口部を開閉可能な蓋体とを備えたツールボックス構造が開示されている。
ここで、昇降ステップとツールボックスとを上部旋回体の本体フレーム上に別々に設置しようとすると、その設置スペースを確保することが困難である。そこで、ツールボックスの上面を昇降ステップの踏み面として利用することで、昇降ステップとツールボックスとを兼用化させるようにしたステップ構造が開発されている。
特開2005−98013号公報 特開2001−262624号公報
しかしながら、従来のステップ構造では、昇降ステップのボックス本体内に収納した工具類を取り出そうとして作業者が開閉蓋を本体カバー側に開いたときに、開閉蓋の一部が本体カバーに干渉して開口部を十分に開くことができないおそれがあった。特に、特許文献1に記載されたステップ構造のように、ボックス本体の踏み面から水平方向に突出させた補助板を取り付けることで踏み面の踏み代を大きくするようにした構造を採用した場合には、この補助板が本体カバーに干渉して、開口面積がさらに小さくなってしまうという問題があった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、昇降ステップとツールボックスとを兼用化させたステップ構造であって、踏み面の踏み代を確保するとともに、ボックス本体の開口部を十分に大きく開くことができるようにした。
上述した目的を達成するため、本発明は、開閉蓋に補助ステップ板を取り付けることで踏み面の踏み代を十分に確保するとともに、化粧カバーの一部を窪ませることで、開閉蓋を化粧カバー側に開いたときに補助ステップ板が干渉しないようにした。
具体的に、本発明は、下部走行体上に搭載された上部旋回体と、作業者が該上部旋回体の上部に昇降するための昇降ステップと、該上部旋回体の上部と該昇降ステップの上面とに連続するように配置された化粧カバーとを備えた建設機械のステップ構造を対象とし、次のような解決手段を講じた。
すなわち、請求項1の発明は、前記昇降ステップは、
内部に収納空間を有し且つ上部側に開口部が形成されたボックス本体と、
前記ボックス本体の開口部を開閉可能な開閉蓋と、
前記昇降ステップ上面に形成された踏み面の先端から水平方向に突出するとともに、前記開閉蓋に取り付けられた補助ステップ板とを備え、
前記化粧カバーには、前記開閉蓋を該化粧カバー側に開いたときに前記補助ステップ板が干渉しないように、その一部が窪んだ凹部が形成されていることを特徴とするものである。
請求項1の発明では、昇降ステップは、内部に収納空間を有し且つ上部側に開口部が形成されたボックス本体を備える。ボックス本体の開口部には、開閉蓋が開閉可能に設けられる。開閉蓋には、補助ステップ板が取り付けられる。この補助ステップ板は、昇降ステップ上面に形成された踏み面の先端から水平方向に突出している。そして、化粧カバーには、その一部が窪んだ凹部が形成される。この凹部は、開閉蓋を化粧カバー側に開いたときに補助ステップ板が干渉しないようになっている。
このような構成とすれば、開閉蓋に補助ステップ板を取り付けることで踏み面を大きくすることができる。また、作業者が昇降ステップの開閉蓋を開いたときに、補助ステップ板が化粧カバーの凹部に入り込むために、補助ステップ板と化粧カバーとが干渉することがなく、ボックス本体の開口部を十分に大きく開くことができる。
具体的に、昇降ステップは、作業者が上部旋回体の上部に昇降するためのものであり、燃料タンクの近傍に設置されている。そのため、昇降ステップの開閉蓋を燃料タンク側に開いたときに、開閉蓋の一部が燃料タンクの前面に配置された化粧カバーに干渉して開口部を十分に開くことができないおそれがあった。特に、昇降ステップの踏み面の踏み代を拡大しようとして、開閉蓋に補助ステップ板を設けた場合には、補助ステップ板が化粧カバーに干渉して、開口部の開口面積がさらに小さくなってしまうおそれがあった。
これに対し、本発明では、昇降ステップ上面に形成された踏み面の先端から水平方向に突出した補助ステップ板を開閉蓋に取り付けて踏み面の踏み代を十分に確保する一方、化粧カバーの一部を窪ませて凹部を形成することで、開閉蓋を開いた場合でも、補助ステップ板が化粧カバーの凹部に入り込むために、補助ステップ板と化粧カバーとが干渉することがなく、ボックス本体の開口部を十分に大きく開くことができる。
請求項2の発明は、請求項1において、
前記化粧カバーの凹部が前記昇降ステップの踏み面と連続するように窪むことで、該踏み面の踏み代が拡大されていることを特徴とするものである。
請求項2の発明では、化粧カバーの凹部が昇降ステップの踏み面と連続するように窪んで踏み面の踏み代が拡大される。このような構成とすれば、昇降ステップ自体の大きさを変更することなく、踏み面の踏み代を拡大することができ、昇降ステップの省スペース化と作業者の安全確保とを両立させることができる。
請求項3の発明は、請求項1又は2において、
前記上部旋回体には、車両左右方向に延びるとともにブームを回動可能に支持するブームフットピンが設けられ、
前記補助ステップ板は、側面視で前記ブームフットピンとオーバーラップする位置に配設されるとともに、前記開閉蓋に対して着脱自在に取り付けられていることを特徴とするものである。
請求項3の発明では、上部旋回体には、ブームを回動可能に支持するブームフットピンが設けられる。このブームフットピンは、車両左右方向に延びている。側面視でブームフットピンとオーバーラップする位置には、補助ステップ板が配設される。この補助ステップ板は、開閉蓋に対して着脱自在に取り付けられる。
このような構成とすれば、ブームフットピンを取り外してメンテナンスする際に、側面視でブームフットピンと補助ステップ板とがオーバーラップしていた場合でも、補助ステップ板を開閉蓋から取り外すだけで、建設機械の側方から容易にブームフットピンを引き抜いて取り外すことができる。
具体的に、補助ステップ板が溶接等により開閉蓋に一体接合されていた場合には、建設機械の側方からブームフットピンを引き抜こうとしても、ブームフットピンが補助ステップ板に干渉するために取り外すことができない。そのため、昇降ステップのボックス本体や開閉蓋を本体フレーム上から一旦取り外す必要があり、作業者の作業負担が増大していた。
これに対し、本発明では、側面視でブームフットピンが補助ステップ板にオーバーラップしていたとしても、補助ステップ板のみを開閉蓋から取り外すだけで、建設機械の側方から容易にブームフットピンを引き抜いて取り出すことができ、作業負担を軽減することができる。
本発明によれば、昇降ステップ上面に形成された踏み面の先端から水平方向に突出した補助ステップ板を開閉蓋に取り付けて踏み面の踏み代を十分に確保する一方、化粧カバーの一部を窪ませて凹部を形成することで、開閉蓋を開いた場合でも、補助ステップ板が化粧カバーの凹部に入り込むために、補助ステップ板と化粧カバーとが干渉することがなく、ボックス本体の開口部を十分に大きく開くことができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
<建設機械の全体構成>
図1は、本発明を適用した建設機械の全体構成を示す側面図である。図1に示すように、この建設機械10は、クローラ式の下部走行体1の上に旋回可能な上部旋回体2(本体フレーム)が搭載された油圧ショベルである。上部旋回体2には、本体フレーム3や、この本体フレーム3にそれぞれ取り付けられる、アタッチメント4、キャブ5、機械室6、カウンターウエイト7等が備えられている。
なお、本実施形態では、図1において、図面左側のアタッチメント4が配置された側を車両前側、紙面手前側のキャブ5が配置された側を車両左側とし、以下の説明では前後左右等の方向は特に言及しない限り、これに従うものとする。
前記本体フレーム3の略中央位置には、一対の縦板14(図8参照)が立設している。この一対の縦板14には、車両左右方向に延びるブームフットピン15(図2及び図8参照)が支持されている。
前記アタッチメント4は、上部旋回体2の前部中央に起伏可能に支持されており、ブームフットピン15に対して回動可能に支持された略く字形状のブーム11と、このブーム11の長手方向に延びてブーム11に回動可能に支持されたアーム12と、このアーム12に回動可能に支持されたバケット13とを有している。
前記キャブ5は、その内部に運転シートや各種制御機器、操作機器等が装備された矩形箱型の運転室であり、アタッチメント4の左側に隣接して位置するように上部旋回体2の前部左側に配設されている。
前記機械室6は、上部旋回体2の後部に左右両側間にわたって配設されている。機械室6の後側の左右両側間にわたる部分にはカウンターウエイト7が配設されている。そして、図2にも示すように、機械室6の右前方部分には、作動油を貯留する作動油タンク23が配設されている。そして、この作動油タンク23の前側に隣接するように、燃料を貯留する燃料タンク24が配設されている。機械室6は、一群の本体カバー17で覆われている。燃料タンク24の上部には、燃料供給口24aが設けられている。
また、前記燃料タンク24の前側上部には、図3にも示すように、後述するツールボックス30(昇降ステップ)の上面にオーバーラップするように膨出した膨出カバー18(化粧カバー)が設けられている。この膨出カバー18は、燃料タンク24の上部とツールボックス30の上面とに連続するように配置されている。膨出カバー18の前側には、ツールボックス30の開閉蓋40を燃料タンク24側に開いたときに干渉しないように、その一部が窪んだ凹部18aが形成されている。
前記凹部18aは、ツールボックス30の上面に設けられた踏み面である、後述する第2ステップ34aと連続するように窪んでいる。これにより、第2ステップ34aの踏み代が拡大されている。
前記上部旋回体2の上面には、ボンネット26が設けられている。このボンネット26は、上側に膨出した矩形ドーム形状をしており、開閉可能に取り付けられている。そして、このボンネット26の下方には、定期的に点検が行われる複数の点検部位が位置するようにエンジン等の配置が工夫されている。例えば、ラジエータの水漏れを点検する部位やエンジンのベルトの張り具合を点検する部位、エンジンオイルのレベルゲージを点検する部位など、定期点検が必要な部分がこのボンネット26の下方に集約的に配設されている。
前記燃料タンク24の前側に隣接する位置には、各種工具類を収納可能なツールボックス30が配設されている。このツールボックス30の上面は、前側から後側に向かって斜め上方に傾斜して燃料タンク24の上面よりも一段低く形成されている。そして、このツールボックス30は、作業者がその後方の機械室6の上面に昇降するための昇降ステップを構成している。このツールボックス30の具体的な構成については後述する。
前記ツールボックス30の前側下部に位置する本体フレーム3の部分には、作業者が最初に足を載せるための踏み台27が前方に突出するように設けられている。
ここで、作業者の昇降を補助するために、金属パイプをアーチ状に屈曲形成したハンドレール28が設けられている。ハンドレール28は、その下端部が本体フレーム3の右角部に、その上端部が燃料タンク24の前面にそれぞれ取り付けられていて、燃料タンク24の右側面側をツールボックス30に沿って略前後方向に延びている。
また、前記ツールボックス30を昇降ステップとして利用して燃料タンク24の上面に昇った作業者の安全性を確保するために、燃料タンク24の上面には、金属パイプを逆U字状に屈曲形成した安全柵29が設けられている。
<ステップ構造>
次に、本発明の特徴部分である、ツールボックス30を利用したステップ構造について説明する。図3は、本実施形態に係るツールボックスの全体構造を示す斜視図、図4はツールボックスの開閉蓋を開いた状態を示す斜視図、図5はツールボックスの分解斜視図である。図3〜図5に示すように、このツールボックス30は、各種工具類を収納するためのものであり、内部に収納空間S1を有するとともに上部側に開口部31aが形成されたボックス本体31と、ボックス本体31の開口部を開閉可能な開閉蓋40とを備えている。この開閉蓋40は、前側から後側に向かって斜め上方に傾斜した状態でボックス本体31に取り付けられている。
図5に示すように、前記ボックス本体31は、底板32、前側板33、後側板34、左側板35、及び右側板36を組み合わせることにより中空の箱状に形成されている。ここで、前側板33及び後側板34は、底板32の前後両端部をプレス加工により折り曲げることでそれぞれ立設させて形成されたものである。すなわち、底板32、前側板33、及び後側板34は、1枚の金属板により一体形成されている。このように、底板32、前側板33、及び後側板34を1枚の金属板により一体形成することで、各板材を溶接等により接合した場合に比べて、安定した剛性を確保することができる。
ここで、前記前側板33の高さは、後側板34の高さよりも低くなるように設定されている。そして、前側板33の上端部は、斜め上方内側に向かって折り曲げられ、開閉蓋40と連続する傾斜面を形成している。また、後側板34の上端部は、水平方向内側に向かって折り曲げられ、後述する第2ステップ34aの踏み面の一部を形成している。
前記左側板35及び右側板36は、底板32、前側板33、及び後側板34の左右両端部を覆うように、略台形形状に形成されている。また、左側板35及び右側板36の周縁部は、プレス加工によりボックス内方に折り曲げられている。具体的に、この折り曲げ部分は、底板32、前側板33、及び後側板34の左右両端の周縁部に嵌め込み可能な大きさに設定されている。
そして、前記底板32、前側板33、及び後側板34の左右両端部にそれぞれ左側板35及び右側板36の折り曲げ部分が嵌め込まれた後、溶接等により接合されることで、箱状のボックス本体31が形成される。
このように、前記底板32、前側板33、及び後側板34を1枚の金属板により一体形成して、その左右両端部に左側板35及び右側板36を接合した構成とすることで、構成部材の在庫管理を簡単化することができる。すなわち、建設機械10の機種毎にツールボックス30の幅方向のサイズが変更される場合であっても、一体形成された部材(底板32、前側板33、及び後側板34)のみをサイズ変更して、左側板35及び右側板36を共通部材として用いればよいため、構成部材の種類を減らすことができる。
前記ボックス本体31の開口部31aの周縁には、シール性を有する樹脂材やゴム材等により形成されたウェザーストリップ37が設けられている。具体的に、ボックス本体31の開口部31aの四隅は円弧状に形成されていて、1本の長尺状のウェザーストリップ37が開口部31aの周縁に沿って取り付けられている。そして、このウェザーストリップ37が、開閉蓋40を閉じた状態で押圧されて弾性変形することにより、ボックス本体31と開閉蓋40との隙間をシールするようになっている。
前記ボックス本体31の底板32には、その板厚方向に開口する略正方形状の底面開口部32aが形成されている。底面開口部32aの四隅には、図示しない締結ボルトを挿通させてボックス本体31を本体フレーム3に締結固定するための取付孔32bが形成されている。
前記本体フレーム3における、ボックス本体31の底面開口部32aに対応する位置には、その上面から段差状に窪んだ段差部3a(図7参照)が形成されている。その段差部3aの周縁部には、シール部材45が配置されている。ボックス本体31は、シール部材45を介して本体フレーム3上に設置され、ボックス本体31の収納空間S1と本体フレーム3の段差空間S2とが連通している。
このような構成とすれば、ボックス本体31の収納空間S1に加えて、本体フレーム3の段差部3aの段差空間S2を収納スペースとして有効に利用することができ、ツールボックス30内部の収納スペースを拡大することができる。さらに、ボックス本体31の底面開口部32aの周縁部にシール部材45を設けることで、ボックス本体31と本体フレーム3との接続部分の隙間から底面開口部32aを介してボックス本体31内に雨水等が流入することを確実に防止できる。
図6は、ツールボックスの内部構造を示す平面断面図、図7は側面断面図である。図6及び図7に示すように、ボックス本体31の底板32における前側板33寄りの位置で且つ底面開口部32aよりも外側位置には、排水孔32cが形成されている。この排水孔32cは、ボックス本体31内に流入した水を外部に排水するためのものであり、シール部材45よりも外側位置に形成されている。
すなわち、前記排水孔32cからボックス本体31外部に排水された水は、ボックス本体31と本体フレーム3との接続部分の隙間を介して再びボックス本体31内に流入しようとしても、接続部分に設けられたシール部材45によりシールされるようになっている。これにより、排水作業を確実に行うことができる。
図3に示すように、前記開閉蓋40は、ボックス本体31の後側板34の上端部にヒンジ41を介して開閉可能に取り付けられている。これにより、開閉蓋40の手前側を持ち上げて燃料タンク24側に開くことで、ツールボックス30内に収納された各種工具類を取り出すことができるようになっている。この開閉蓋40は、ボックス本体31の前側板33から後側板34に向かって斜め上方に傾斜した傾斜面を構成している。
前記開閉蓋40には、その傾斜方向の略中央位置に第1ステップ40aが凹設されている。この第1ステップ40aは、作業者が本体フレーム3上に昇降する際に、踏み台27(図2参照)に続いて足を載せるためのものであり、その前端部には、滑り止めや作業者の靴底の泥等を落とすための凹凸部40bが設けられている。
また、前記開閉蓋40の上端部には、補助ステップ板42が取り付けられている。この補助ステップ板42は、第1ステップ40aに続いて作業者が足を載せるための第2ステップ34aを構成するものであり、ボックス本体31の後側板34の上部側の第2ステップ34aに連続して水平方向に突出することで踏み面を形成している。これにより、第2ステップ34aの踏み代が拡大されるため、作業者の昇降時の安全性を確保する上で有利となる。
また、前記補助ステップ板42は、開閉蓋40に対して締結ボルト43で締結されることで、着脱自在とされている。そして、補助ステップ板42の前端部は、上方に折り曲げられて立設するとともに、その上端縁部に滑り止めや作業者の靴底の泥等を落とすための凹凸部42aが形成されている。
なお、前記ボックス本体31と、開閉蓋40及び補助ステップ板42とは、視覚を通じて区別しやすくするために色分けをすることができ、作業者が第1ステップ40a及び第2ステップ34aの位置を正確に認識して安全に昇降できるようになっている。
図8は、ツールボックスの開閉蓋の開閉状態を示す側面断面図である。図8に示すように、開閉蓋40を開いた場合には、補助ステップ板42は、膨出カバー18の凹部18aに入り込むため、補助ステップ板42と膨出カバー18とが干渉することがなく、ボックス本体31の開口部31aを十分に大きく開くことができるようになっている。
前記補助ステップ板42の前端部は、側面視でブームフットピン15とオーバーラップする位置に配設される場合がある。ここで、補助ステップ板42は、開閉蓋40に対して締結ボルト43により着脱自在に取り付けられているから、メンテナンス時にブームフットピン15を取り外す必要がある場合に、作業者の作業負担を軽減することができる。
具体的に、前記補助ステップ板42が溶接等により開閉蓋40に一体接合されていた場合には、建設機械10の側方からブームフットピン15を引き抜こうとしても、ブームフットピン15が補助ステップ板42に干渉するために取り外すことができない。そのため、ツールボックス30のボックス本体31や開閉蓋40を本体フレーム3上から一旦取り外す必要があり、作業者の作業負担が増大していた。
これに対し、本発明では、側面視でブームフットピン15が補助ステップ板42にオーバーラップしていたとしても、締結ボルト43を外して補助ステップ板42のみを開閉蓋40から取り外すだけで、建設機械10の側方から容易にブームフットピン15を引き抜いて取り出すことができ、作業負担を軽減することができる。
前記開閉蓋40における第1ステップ40aの右側位置には、ボックス本体31の開口部31aを開閉蓋40で閉じた状態でロックして保持するためのロック機構46が設けられている。
図7に示すように、前記ロック機構46は、キーシリンダ47と、キーシリンダ47の開閉操作に連動して開位置と閉位置とに切り替え可能なフック部48とを備えている。
また、前記ボックス本体31の右側板36の上部側には、ボックス内方に突出した係合板36aが設けられており、フック部48が閉位置に位置付けられているときには、フック部48と係合板36aとが係合して開閉蓋40がロックされた状態となる。
ここで、前記ロック機構46におけるキーシリンダ47の手前側には、作業者が開閉蓋40を開閉する際に指を引っかけやすくするために段差状に窪んだロック段差部49が形成されている。そして、このロック段差部49の底部には、ボックス本体31内部に貫通する水抜き孔49aが形成されている。
このように、前記ロック段差部49の底部に水抜き孔49aを設けることで、雨水等がロック段差部49に溜まることなくボックス本体31内に流入される。そのため、作業者が開閉蓋40を開く際に作業者の手が濡れてしまって不快感を与えてしまうことが防止できる。
また、前記開閉蓋40における第1ステップ40aとは異なる位置にロック機構46を配置しているから、作業者が第1ステップ40aを昇降する際に、ロック機構46を踏み付けてしまうことがない。そのため、作業者の靴底の泥等がロック機構46のキーシリンダ47に入り込んで、ロック機構46が破損する等の不具合を防止する上で有利となる。
図6及び図7に示すように、前記ボックス本体31内部には、ボックス本体31の外部に向かって光を照射するための照明装置50が設けられている。具体的に、この照明装置50は、ボックス本体31の前側板33寄りに配置されている。また、この前側板33には、照明装置50の照射面に対向する位置に、照明開口部33aが形成されている。
前記照明開口部33aは、図3にも示すように、上下方向に間隔をあけて形成された2つの長孔で形成されている。そして、照明装置50から照射された光が、照明開口部33aを介して建設機械10の前方に照射されるようになっている。
ここで、前記ボックス本体31の底板32における照明開口部33aの近傍には、上述した排水孔32cが形成されている。そのため、照明開口部33aを介して雨水等がボックス本体31内に流入した場合でも、その近傍に形成された排水孔32cを介してボックス本体31外部に排水することができるようになっている。これにより、ボックス本体内に収納している工具類が水に濡れて錆び付くことを防止することができる。
前記照明装置50の周囲は、保護カバー51により覆われている。具体的に、この保護カバー51は、照明装置50の左右両側面及び後側面を覆う側壁部51aと、照明装置50の底面を覆う底面部51bとで構成されている。ここで、底面部51bは、後側から前側に向かって下方に傾斜した傾斜面を構成している。また、底面部51bの前側端と、ボックス本体31の前側板33との間には隙間が設けられており、底面部51bの傾斜面に沿って流れる水がボックス本体31の底板32に形成された排水孔32cまで導かれるようになっている。
前記照明装置50は、保護カバー51の側壁部51aと、ボックス本体31の前側板33とによって、その前後左右方向の全面が囲まれて保護されている。ここで、照明装置50の上部側は、保護カバー51によっては覆われておらず、露出した状態となっている。
前記保護カバー51の側壁部51aの後端部の位置は、開閉蓋40のロック段差部49に形成された水抜き孔49aの位置よりも、側面視で後方に位置するように設定されている。これにより、保護カバー51が、水抜き孔49aからボックス本体31内に流入した水を受け止める排水板として機能するようになっている。
以下、図7を用いて、雨水等が水抜き孔49aや照明開口部33aを介してボックス本体31内に流入した後、排水孔32cから排水されるまでの水の流通経路について説明する。なお、水の流通経路は、二点鎖線で記載した矢印で示すものとする。
図7に示すように、雨水等が、前記開閉蓋40の上面、より詳しくは、ロック段差部49に溜まった後、水抜き孔49aを介してボックス本体31内に流入する。水抜き孔49aからボックス本体31内に流入した水は、保護カバー51で受け止められて、保護カバー51の側壁部51aと照明装置50との間を流れる。
そして、前記保護カバー51の側壁部51aに沿って流れた水は、底面部51bの傾斜面に沿って前方に流れる。底面部51bの前側端から流下した水は、ボックス本体31の底板32に形成された排水孔32cを介してボックス本体31外部に排水される。
一方、前記照明開口部33aからも、雨水等がボックス本体31内に流入する。照明開口部33aから流入した水は、前側板33に沿って流下して、排水孔32cを介してボックス本体31外部に排水される。
以上のように、本実施形態に係る建設機械10のステップ構造によれば、ツールボックス30上面に形成された第2ステップ34aの先端から水平方向に突出した補助ステップ板42を開閉蓋40に取り付けて踏み代を十分に確保する一方、膨出カバー18の一部を窪ませて凹部18aを形成することで、開閉蓋40を開いた場合でも、補助ステップ板42が膨出カバー18の凹部18aに入り込むために、補助ステップ板42と膨出カバー18とが干渉することがなく、ボックス本体31の開口部31aを十分に大きく開くことができる。
以上説明したように、本発明は、昇降ステップとツールボックスとを兼用化させたステップ構造であって、踏み面の踏み代を確保するとともに、ボックス本体の開口部を十分に大きく開くことができるという実用性の高い効果が得られることから、きわめて有用で産業上の利用可能性は高い。
本発明を適用した建設機械の全体構成を示す側面図である。 建設機械の要部を示す側面図である。 ツールボックスの全体構造を示す斜視図である。 ツールボックスの開閉蓋を開いた状態を示す斜視図である。 ツールボックスの分解斜視図である。 ツールボックスの内部構造を示す平面断面図である。 ツールボックスの内部構造を示す側面断面図である。 ツールボックスの開閉蓋の開閉状態を示す側面断面図である。
1 下部走行体
2 上部旋回体
10 建設機械
11 ブーム
15 ブームフットピン
18 膨出カバー(化粧カバー)
18a 凹部
30 ツールボックス(昇降ステップ)
31 ボックス本体
31a 開口部
34a 第2ステップ(踏み面)
40 開閉蓋
42 補助ステップ板
S1 収納空間

Claims (3)

  1. 下部走行体上に搭載された上部旋回体と、作業者が該上部旋回体の上部に昇降するための昇降ステップと、該上部旋回体の上部と該昇降ステップの上面とに連続するように配置された化粧カバーとを備えた建設機械のステップ構造であって、
    前記昇降ステップは、
    内部に収納空間を有し且つ上部側に開口部が形成されたボックス本体と、
    前記ボックス本体の開口部を開閉可能な開閉蓋と、
    前記昇降ステップ上面に形成された踏み面の先端から水平方向に突出するとともに、前記開閉蓋に取り付けられた補助ステップ板とを備え、
    前記化粧カバーには、前記開閉蓋を該化粧カバー側に開いたときに前記補助ステップ板が干渉しないように、その一部が窪んだ凹部が形成されていることを特徴とする建設機械のステップ構造。
  2. 請求項1において、
    前記化粧カバーの凹部が前記昇降ステップの踏み面と連続するように窪むことで、該踏み面の踏み代が拡大されていることを特徴とする建設機械のステップ構造。
  3. 請求項1又は2において、
    前記上部旋回体には、車両左右方向に延びるとともにブームを回動可能に支持するブームフットピンが設けられ、
    前記補助ステップ板は、側面視で前記ブームフットピンとオーバーラップする位置に配設されるとともに、前記開閉蓋に対して着脱自在に取り付けられていることを特徴とする建設機械のステップ構造。
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