JP4129341B2 - 荷重移動試験装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、アスファルト舗装において用いられるアスファルト混合物の摩耗を促進させこのアスファルト混合物の品質試験を行うための荷重移動試験装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
アスファルト舗装において用いられるアスファルト混合物の品質試験を行うための荷重移動試験装置としては、例えばアスファルト混合物の圧密、流動に対する抵抗性を評価することにより、例えば高速道路等におけるアスファルト舗装面に生じるわだち掘れ現象等の予想評価を行うためのホイールトラッキング試験機がある。
【0003】
図11に示すように、このホイールトラッキング試験機101は、供試体102上で水平往復運動を行う試験車輪103を有している。
【0004】
この試験車輪103が供試体102上を所定回数往復運動することによって、供試体102表面は変形される。この往復運動を温度等を一定とした所定の条件下で行って、上記変形状態を測定して、供試体102の評価を行っている。
【0005】
ところで、最近は、安全性の確保や地下水の涵養等を目的として、ポーラスな材料を用いて雨水を舗装体の空隙中を通過させる透水性舗装や排水性舗装が出現してきている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この透水性舗装や排水性舗装についての評価方法は確立されていないのが現状であり、上記ホイールトラッキング試験機を用いた試験も、水密性の高い材料に関するもので、透水性舗装や排水性舗装については対象としていない。
【0007】
したがって、従来の試験機では想定される様々な条件下で高い忠実度でかつ精密に変形や摩耗等の破損の発生状況を再現することが困難であるため、信頼性の高い評価を行うことができないという問題点がある。
【0008】
そこで、本発明は、様々な条件に対応して高い忠実度で精密に破損の発生状況を再現し、信頼性の高い評価を行うために役立てることができる荷重移動試験装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、舗装路面の供試体に移動荷重を与えて前記供試体の品質試験を行うための荷重移動試験装置であって、前記供試体を載置する載置台と、前記供試体に移動荷重を加える試験車輪を含む走行載荷機構とを備え、前記走行載荷機構は、前記試験車輪を回転駆動させる車輪駆動手段と、前記試験車輪を前記走行方向に対して水平面上で直交する横方向に沿って移動させるトラバース機構と、前記試験車輪を上下動させる車輪昇降機構及び前記試験車輪を走行方向に対して水平面上で角度変位させる角度変位機構とを備えたことを特徴とする。
【0012】
上記課題を解決するために、請求項2記載の発明は、請求項1記載の荷重移動試験装置であって、回転する前記試験車輪の周面上の任意の点の前記供試体への接地時の速度と前記供試体の前記走行方向に沿って移動する移動速度とが所定の比を保つように、前記車輪駆動手段と前記載置台移動機構とが連動制御されることを特徴とする。
【0013】
上記課題を解決するために、請求項3記載の発明は、請求項1に記載の荷重移動試験装置であって、前記車輪駆動手段は前記試験車輪を回転駆動させる電動機を含み、前記電動機のトルクは所定の一定値を保持するように制御されることを特徴とする。
【0014】
上記課題を解決するために、請求項4記載の発明は、請求項1に記載の荷重移動試験装置であって、前記角度変位機構によって前記試験車輪を所定の角度変位させ前記所定の角度を保持した状態で、前記トラバース機構によって前記試験車輪を前記横方向に沿って移動させるように制御されることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0016】
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1による促進摩耗耐久試験装置の構成を示す正面図、図2は同促進摩耗耐久試験装置の構成を示す平面図、図3は同促進摩耗耐久試験装置を構成する試験車輪及び車輪駆動部を示す側面図、図4は同試験車輪及び車輪駆動部を示す正面図、図5は図4のB−B線に沿った断面図,図6は車輪角度調整部の構成を模式的に示す分解斜視図、図7は同促進摩耗耐久試験装置の電気的構成を示すブロック図、図8は同車輪角度調整部における角度変位の方法を説明するための説明図、図9は同促進摩耗試験装置の動作を説明するための説明図、図10は同試験車輪及び供試体の速度を連動させる場合の方法を説明するための説明図である。
【0017】
なお、図1は載置台上の正面側の水槽の壁が省略された状態で示されている。
【0018】
図1及び図2に示すように、この実施の形態1による促進摩耗耐久試験装置 (荷重移動試験装置)1は、アスファルト混合物からなる供試体2に移動荷重を加えて摩耗を促進させて模型的に破損状況を再現して供試体2の品質試験を行うために用いられる試験装置であって、例えば溝形鋼や山形鋼、鋼板等を用いて組み立てられ後述する各種機構等を取り付けて支持するための枠状構造体3と、供試体2を載置する載置台4と、供試体2に上から移動荷重を加えるための走行載荷装置(走行載荷機構)5と、載置台4を水平往復移動させる載置台移動機構6と、供試体2を水に浸漬させた状態で収容する水浸装置7と、当該促進摩耗耐久試験装置1の操作を行うと共に構成各部を制御する操作制御部8とを備えている。
【0019】
供試体2は金属でできた箱状型枠9に入れられたアスファルト混合物であり、30cm角又は50cm角、厚さ略5cmの寸法を有している。
【0020】
走行載荷装置5は、供試体2上を水平往復運動する試験車輪51と、試験車輪51を回転駆動する車輪駆動部(車輪駆動手段)52と、試験車輪51及び車輪駆動部52を枠状構造体3の天井部31から垂下させ水平面上の互いに直交する2方向、すなわち走行方向(図1及び図2に示す左右方向)L及び走行方向に直交する横方向(図2に示す上下方向)Tに沿って枠状構造体3に対して往復移動可能に支持する走行支持体53と、試験車輪51を走行方向Lに対して水平面上で例えば時計周り又は反時計周りに最大30°まで角度変位させて保持する車輪角度調節部54と、走行支持体53すなわち試験車輪51を横方向Tに移動させるトラバース機構55とを備えている。
【0021】
ここで、試験車輪51としては、外径が20cm、幅が5cm、ゴム厚が1.5cmで、ゴム硬度が20℃で80±3、60℃で78±2のソリッドタイヤが用いられる。
【0022】
図1乃至図4に示すように、車輪駆動部52は、操作制御部8の制御に従って正逆回転する駆動モータ(電動機)521と、駆動モータ521の回転運動を試験車輪51へ伝達するベルト522とを有している。
【0023】
また、走行支持体53は、天井部31において横方向Tに沿って配置された案内レール555,555上に両側部が横方向Tに沿って往復移動可能に載置された移動基台531と、移動基台531の案内レール531a,531a上に走行方向Lに沿って往復移動可能に載置された移動取付け台532と、移動取付け台532の中央部に垂直方向に取り付けられ下端部に試験車輪51及び車輪駆動部52が取り付けられる取付けシャフト533と、試験車輪51を垂直方向に沿って上下動させる駆動モータ534aを含む車輪昇降機構534と、スクリュージャッキにより供試体2に対する荷重を調整する荷重調整機構535とを有している。
【0024】
ここで、駆動モータ521による試験車輪51の往復の速度(車輪自走速度)は、最大300mm/sとされる。
【0025】
また、荷重調整機構535においては、標準的なホイールトラッキング試験における荷重である70kgに対して±20kgの範囲の荷重が与えられるように調整される。
【0026】
図3乃至図6に示すように、車輪角度調節部(角度変位機構)54は、取付部材534,535を介して取付けシャフト533下端部に固定され中央部に所定の口径のボルト挿通孔541aが形成された固定取付板部材541と、試験車輪51側に固定される取付板部材542と、ボルト挿通孔541aを挿通されるボルトを用いて取付板部材542と連結され駆動モータ521側に固定された取付板部材543と、取付板部材542を支持し固定取付板部材541に固定される取付部材544とを有している。
【0027】
取付板部材542の両側部には回転軸に対して同心円状に2重に取付部材544に固定するための取付け孔542b,542cが車輪角度に対応した位置に配設されている。
【0028】
取付け孔542b,542cは、回転軸に対して5°の角度間隔で配置され、試験車輪51及び車輪駆動部52を走行方向Lに対して水平面上で時計周り及び反時計周りにそれぞれ5°ずつ最大30°まで角度変位されるようになっている。
【0029】
所定の車輪角度に対応した取付け孔542b又は取付け孔542cと、取付部材544の取付孔544aとを位置合わせし、ボルトを挿通して取付板部材542を固定し、さらにこの取付板部材542と取付板部材543とを、取付孔542aと取付孔543aとを位置合わせしボルト挿通孔541a内でボルトを挿通して固定することによって、試験車輪51及び車輪駆動部52は所定の車輪角度で固定される。
【0030】
なお、取付部材544は、貫通孔544bに下方からボルトが挿入され、このボルトが固定取付板部材541に設けられた図示せぬ雌ねじ部に螺合することで、固定取付板部材541に固定されている。
【0031】
トラバース機構55は、正逆回転する駆動モータ551と、天井部31において横方向Tに沿って配置され、チェーン552を介して駆動モータ551の回転運動が伝達されて回転し雄ねじが螺設されたスクリューねじ553と、移動基台531に固着されスクリューねじ553と螺合するナット部554とを有している。
【0032】
ここで、駆動モータ551による試験車輪51の横方向Tに沿った往復の速度(車輪トラバース速度)は、30〜100mm/sとされる。
【0033】
載置台移動機構6は、正逆回転する駆動モータ61と、床部32において走行方向Lに沿って配置され、ベルト62を介して駆動モータ61の回転運動が伝達されて回転し雄ねじが螺設されたスクリューねじ63と、床部32において走行方向Lに沿って配置された案内レール65上に走行方向Lに沿って往復移動可能に載置された載置台4に固着されスクリューねじ63と螺合するナット部64とを有している。
【0034】
ここで、駆動モータ61による載置台4すなわち供試体2の走行方向Lに沿った往復の速度(供試体速度)は、最大300mm/sとされる。
【0035】
水浸装置7は、載置台4上に形成された水槽71と、水槽71内の水を循環させる循環ポンプ72と、水槽71内の水を加熱して所定の水温とする容量が例えば3kWのヒータ73とを有している(図7参照)。
【0036】
操作制御部8は、制御盤8Aと枠状構造体3側に取り付けられた図示せぬ中継盤とを有しており、制御盤8Aのパネル面には、各機構を起動又は停止させたり、車輪自走速度、車輪トラバース速度、供試体速度、駆動モータ521の回転速度の駆動モータ61の回転速度に対する比(連動比)、試験回数(往復回数)、駆動モータ521のトルク等の設定等を行うための操作設定部81や、各速度や駆動モータ521の電流値を指示する計器類からなる表示部82が設けられている。
【0037】
ここで、上記連動比は、同期状態の100%から30%まで設定可能とされている。
【0038】
次に、この促進摩耗耐久試験装置の電気的構成について述べる。
【0039】
図7に示すように、この促進摩耗耐久試験装置1は、移動取付け台532や載置台4等の移動の限界位置を検出するためのリミットスイッチLS11〜LS14,LS21,LS22,LS31〜LS34,LS41〜LS44と、試験車輪51の走行方向L及び横方向Tに沿ったセンタ位置及び供試体2のセンタ位置をそれぞれ検出するためのセンタ位置検出器PD1,PD2,PD3と、水槽71内の水温を検出するための温度センサTDと、駆動モータ521,551,534a,61と、循環ポンプ72と、ヒータ73と、操作制御部8とを有している。
【0040】
上記リミットスイッチのうち、リミットスイッチLS11〜LS14は、移動取付け台532の走行方向Lに沿った水平往復移動の限界位置に対応して配置され、リミットスイッチLS21,LS22は、試験車輪51及び車輪駆動部52の上下移動の限界位置に対応して配置され、リミットスイッチLS31〜LS34は、移動取付け台532の横方向Tに沿った水平往復移動の限界位置に対応して配置され、リミットスイッチLS41〜LS44は、載置台4の走行方向Lに沿った水平往復移動の限界位置に対応して配置される。
【0041】
ここで、リミットスイッチLS11,LS12,LS31,LS32,LS41,LS42は30cm角の供試体2に、リミットスイッチLS13,LS14,LS33,LS34,LS43,LS44は50cm角の供試体2に、それぞれ対応した位置に配置される。
【0042】
また、操作制御部8は、操作設定部81と、表示部82と、所定の制御プログラムに従って構成各部を制御すると共に各種演算処理を行う主制御部83とを有している。
【0043】
主制御部83は、例えば予め操作設定部81において設定された各速度、連動比、トルク等に基づいて、駆動モータ521等を制御する。
【0044】
次に、動作について説明する。
【0045】
まず、固定ジャッキ3aによってキャスタ3bを浮かせた状態で各機構等が取り付けられた枠状構造体本体を床面に対して固定する。
【0046】
そして、載置台3上に予め作成した例えば30cm角の供試体2を箱状型枠9で保持した状態で設置する。
【0047】
次に、車輪角度を所望の角度に調整するために、所定の車輪角度に対応した取付け孔542b又は取付け孔542cと、取付部材544の取付孔544aとを位置合わせし、ボルトを挿通して取付板部材542を固定し、さらにこの取付板部材542と取付板部材543とを、取付孔542aと取付孔543aとを位置合わせしボルト挿通孔541a内でボルトを挿通して固定する。これにより試験車輪51及び車輪駆動部52を所定の車輪角度で固定する。
【0048】
ここで、図8に示すように、試験車輪51の中心軸を、走行方向Lに直交する図中X0 に示す位置を中心として、図中X1 に示す時計周りに30°回転させた位置と、図中X2 に示す反時計周りに30°回転させた位置との間で変位させるようにする。
【0049】
次に荷重を調整した後、操作設定部81において、所定の条件に適合するように、供試体速度、車輪自走速度、車輪トラバース速度、連動比、駆動モータトルク、試験回数等の設定を行って起動する。
【0050】
例えば、試験車輪51のみ単純に水平往復運動させる場合は、車輪自走速度、駆動モータトルク、試験回数の設定を行った後、試験車輪51及び供試体2をセンタ位置に合わせて往復運動を開始させる。
【0051】
試験車輪51は、リミットスイッチLS11,LS12による限界位置検出により、図9に示すように、供試体2上を図中51Aに示す供試体2の一方の端縁位置と図中51Bに示す他方の端縁位置との間を所定回数往復運動する。
【0052】
これによって、供試体2表面には所定の摩耗や変形等の破損が発生することとなる。
【0053】
また、試験車輪51と供試体2とを共に走行方向Lに沿って水平往復運動させる場合は、例えば連動比の設定を行って起動する。
【0054】
この最初の設定により、試験車輪51と供試体2との間の相対運動の程度が広範囲で選択される。
【0055】
ここで、連動比が100%のときは、例えば図10に示すように、試験車輪51の周面上の任意の点Pの供試体2への接地時の速度Va が、供試体の速度Vb と大きさ及び向きが同じとなる。
【0056】
また、例えば車輪自走速度と供試体速度との大きさを変えて、駆動モータ521のトルクの値も適切に設定しておくことによって、試験車輪51の回転時のスリップの発生の有無を制御することも可能である。
【0057】
また、例えば道路の湾曲部に適用されるものについて調べる場合は、車輪角度調節部54において予め所定の車輪角度に調整しておき、同時に車輪トラバース速度を設定して、試験車輪51を横方向Tへも移動させながら、繰り返し走行させて、上記湾曲部に適用される場合の破損状況を再現する。
【0058】
また、水浸状態で試験を行いたい場合は、所定の水温に設定した後、循環ポンプ72を作動させて水槽71内で供試体2を水浸させた状態で、上記往復運動を組み合わせて試験を行う。
【0059】
以上説明したように、本実施の形態1によれば、試験車輪51の回転駆動と共に供試体2も走行方向Lに沿って移動させることができるので、両者の運動の組合せによって、例えば試験車輪51の供試体2に対する相対速度を広い範囲で設定できる。
【0060】
特に、上記連動比を一定値に保つように、駆動モータ521と駆動モータ61とを連動させることによって、試験車輪51の供試体2に対する相対速度が確実かつ正確に調整でき、幅広い範囲で精密な速度設定が可能となる。
【0061】
したがって、例えば非常に遅い速さの状態も容易にかつ安定的に実現させることができ、交差点や駐車場等における破損状況が容易かつ忠実に再現される。
【0062】
また、駆動モータ521のトルクは略一定値を保持するように制御することによって、所望の速度が確実に得られると共に、トルクの値を適切に設定することによリ、例えばスリップ発生時の摩耗状況等を忠実に再現することができる。
【0063】
また、試験車輪51の回転駆動と共に、試験車輪51を走行方向Lに対して水平面上で角度変位させることができるので、ハンドルを切る可能性の高い箇所に適用される材料について、変形や摩耗等の破損の発生状況を忠実に再現して、信頼性の高い評価を行うために役立てることができる。
【0064】
特に、トラバース機構55によって試験車輪51を横方向Tに沿って移動させるように制御することによって、例えば道路の曲線部における変形や摩耗等の発生状況を忠実に再現することができる。
【0065】
以上、本発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではない。
【0066】
例えば、上述した実施の形態では、供試体として予め作成したものを用いる場合について述べたが、現場から直接切り出したものを用いるようにしても良い。
【0067】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、トラバース機構によって試験車輪を横方向に沿って移動させることによって、遠心力等によって横ずれの生じやすい箇所に適用される材料について、変形や摩耗等の破損の発生状況を忠実に再現して、信頼性の高い評価を行うために役立てることができる。
【0068】
また、請求項1記載の発明によれば、試験車輪の回転駆動と共に、試験車輪を走行方向に対して水平面上で角度変位させることができるので、ハンドルを切る可能性の高い箇所に適用される材料について、例えば道路の曲線部における変形や摩耗等の破損の発生状況を忠実に再現して、信頼性の高い評価を行うために役立てることができる。
【0070】
また、請求項4記載の発明によれば、試験車輪の速度と供試体の移動速度とが所定の比を保つように、車輪駆動手段と載置台移動機構とが連動するので、試験車輪の供試体に対する相対速度が確実かつ正確に調整でき、幅広い範囲で精密な速度設定が可能となり、例えば非常に遅い速さの状態も容易にかつ安定的に実現させることができる。
【0071】
また、請求項5記載の発明によれば、車輪駆動手段の電動機のトルクは略一定値を保持するように制御されるので、所望の速度が確実に得られると共に、例えば、トルクの値を適切に設定することによって、例えばスリップ発生時の摩耗状況等を忠実に再現することができる。
【0072】
また、請求項6記載の発明によれば、角度変位機構によって試験車輪を所定の角度変位させた状態で、トラバース機構によって試験車輪を横方向に沿って移動させるように制御されるので、例えば道路の曲線部における変形や摩耗等の発生状況を忠実に再現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による促進摩耗耐久試験装置の構成を示す正面図である。
【図2】同促進摩耗耐久試験装置の構成を示す平面図である。
【図3】同促進摩耗耐久試験装置を構成する試験車輪及び車輪駆動部を示す側面図である。
【図4】同試験車輪及び車輪駆動部を示す正面図である。
【図5】図4のB−B線に沿った断面図である。
【図6】車輪角度調整部の構成を模式的に示す分解斜視図である。
【図7】同促進摩耗耐久試験装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図8】同車輪角度調整部における角度変位の方法を説明するための説明図である。
【図9】同促進摩耗試験装置の動作を説明するための説明図である。
【図10】同試験車輪及び供試体の速度を連動させる場合の方法を説明するための説明図である。
【図11】従来技術を説明するための説明図である。
【符号の説明】
1 荷重移動試験装置
2 供試体
4 載置台
5 走行載荷装置(走行載荷機構)
51 試験車輪
52 車輪駆動部(車輪駆動手段)
521 駆動モータ(電動機)
534 車輪昇降機構
54 車輪角度調節部(角度変位機構)
55 トラバース機構
6 載置台移動機構
Claims (4)
- 舗装路面の供試体に移動荷重を与えて前記供試体の品質試験を行うための荷重移動試験装置であって、前記供試体を載置する載置台と、前記供試体に移動荷重を加える試験車輪を含む走行載荷機構とを備え、前記走行載荷機構は、前記試験車輪を回転駆動させる車輪駆動手段と、前記試験車輪を前記走行方向に対して水平面上で直交する横方向に沿って移動させるトラバース機構と、前記試験車輪を上下動させる車輪昇降機構及び前記試験車輪を走行方向に対して水平面上で角度変位させる角度変位機構とを備えたことを特徴とする荷重移動試験装置。
- 回転する前記試験車輪の周面上の任意の点の前記供試体への接地時の速度と前記供試体の前記走行方向に沿って移動する移動速度とが所定の比を保つように、前記車輪駆動手段と前記載置台移動機構とが連動制御されることを特徴とする請求項1に記載の荷重移動試験装置。
- 前記車輪駆動手段は前記試験車輪を回転駆動させる電動機を含み、前記電動機のトルクは所定の一定値を保持するように制御されることを特徴とする請求項1に記載の荷重移動試験装置。
- 前記角度変位機構によって前記試験車輪を所定の角度変位させ前記所定の角度を保持した状態で、前記トラバース機構によって前記試験車輪を前記横方向に沿って移動させるように制御されることを特徴とする請求項1に記載の荷重移動試験装置。
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