JP2020168982A - 走行台車 - Google Patents

走行台車 Download PDF

Info

Publication number
JP2020168982A
JP2020168982A JP2019072327A JP2019072327A JP2020168982A JP 2020168982 A JP2020168982 A JP 2020168982A JP 2019072327 A JP2019072327 A JP 2019072327A JP 2019072327 A JP2019072327 A JP 2019072327A JP 2020168982 A JP2020168982 A JP 2020168982A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
traveling
frame member
angle
rolling members
traveling carriage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019072327A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6736101B1 (ja
Inventor
岡野 良成
Yoshinari Okano
良成 岡野
秀幸 根本
Hideyuki Nemoto
秀幸 根本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Surf Eng Kk
Surf Engineering kk
Original Assignee
Surf Eng Kk
Surf Engineering kk
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Surf Eng Kk, Surf Engineering kk filed Critical Surf Eng Kk
Priority to JP2019072327A priority Critical patent/JP6736101B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6736101B1 publication Critical patent/JP6736101B1/ja
Publication of JP2020168982A publication Critical patent/JP2020168982A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】走行台車に装着される機器・器具の各用途に応じて、適正な姿勢に維持しつつ昇降移動できる走行台車及び昇降方法を提供すること。【解決手段】走行対象Bを囲繞するフレーム部材3と、前記走行対象B上を転動可能に前記フレーム部材3に装着される複数の転動部材5と、前記複数の転動部材5の少なくとも一つを駆動する駆動手段7と、前記フレーム部材3の水平度を検出する角度検出手段9と、前記角度検出手段9により取得される角度情報に基づき前記複数の転動部材5の少なくとも一つを駆動手段7により駆動することにより、前記フレーム部材3の前記走行対象Bに対する角度を制御する制御手段11と、を備える走行台車1及びその昇降方法。【選択図】図2

Description

本発明は、走行対象の外面を走行できる走行台車に関し、特に、橋脚、高架橋等の建造物の外面を点検・保守するための装置が装着され橋脚等の外面を走行できる走行台車に関する。
橋、道路等を支持する土台であって、地上から高所に直立する橋脚や高架橋等の建造物の老朽化が進んでいることから、昨今、建造物の点検が義務化された。しかし、建造物の表面に生じた浮き、剥離、クラック等は、人手による目視で確認されているのが実情である。
本出願人は、建造物の点検・保守を行うために使用可能な手段として、特許文献1に開示される走行台車を提案した。当該走行台車は、アクセスすることが難しい環境に設置される建造物等の走行対象や、走行対象の湾曲する湾曲部位や鉛直方向に延びる鉛直部位を容易かつ確実に走行できる。
上述した橋脚や高架橋等の建造物は、経年劣化によりその外面に浮き、剥離、クラック等が生じ、その外面寸法の変化が生じている場合がある。特許文献1に開示される走行台車は、現状の使用条件化においては対応できるが、経年劣化による走行対象の寸法変化といった予期が難しい場合には、走行対象が設置されている現場において、建造物の形状や寸法に応じて走行台車の調整を行う必要がある。
そこで、発明者等は、特許文献2に開示される走行台車を提案した。特許文献2に開示される走行台車は、走行対象を把持する複数の転動部材の少なくとも一つが、揺動可能なスイング部材に装着されている構成が採用されているので、走行対象の外面の寸法の変化に応じて転動部材が走行対象を適確に把持可能であるので、走行台車が走行対象を確実に走行できる。
特許5712426号 特願2018-116006
特許文献1及び2に開示される走行台車は、現状要求される使用条件では十分対応できる性能を有する。しかし、走行台車に装着される種々の機器・器具によっては、建造物の外面に対する走行台車の姿勢をより高精度に制御しつつ、走行対象を確実に昇降できる走行台車を要望されることが将来的に予測される。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものである。すなわち、走行台車に装着される機器・器具の各用途に応じて、適正な姿勢に維持しつつ昇降移動できる走行台車を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の走行台車の第1の態様は、走行対象を囲繞するフレーム部材と、前記走行対象上を転動可能に前記フレーム部材に装着される複数の転動部材と、前記複数の転動部材の少なくとも一つを駆動する駆動手段と、前記フレーム部材の水平度を検出する角度検出手段と、前記角度検出手段により取得される角度情報に基づき前記複数の転動部材の少なくとも一つを駆動手段により駆動することにより、前記フレーム部材の前記走行対象に対する角度を制御する制御手段と、を備える。
また、本発明の走行台車の第2の態様によれば、前記第1の態様の走行台車であって、記フレーム部材は、四つの辺部を有する四角形状であり、前記四つの辺部の一つには、前記複数の転動部材の内の少なくとも2つの転動部材が配置され、前記少なくとも2つの転動部材の内の少なくとも一つを駆動することにより前記角度を制御する。
本発明の走行台車の第3の態様によれば、前記第1又は第2の態様の走行台車であって、前記フレーム部材には、フレーム部材に沿って移動可能な移動手段が装着されている。
さらに、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の昇降方法の第1の態様は、前記第1乃至第3の態様のいずれかの走行台車を走行対象の壁面を昇降させる昇降方法であって、前記フレーム部材3が水平方向に延在するように前記制御手段により前記フレーム部材の前記走行対象に対する角度を制御する。
本発明の昇降方法の第2の態様によれば、前記第1の態様の昇降方法であって、前記制御手段により、前記フレーム部材の前記走行対象に対する角度を制御した後に、前記移動手段は所定位置に移動する。
本発明は、転動部材の駆動を制御するという簡易な構成の走行台車及び昇降方法であるので、走行台車に装着される機器・器具の各用途に応じて、走行台車を適正な姿勢に維持しつつ昇降移動ができる。
(a)は、実施形態に係る走行台車の平面図であり、(b)は、実施形態に係る走行台車の正面図である。 走行台車を制御する工程を示すフローチャートである。 図1の走行台車を適用した打音検査装置を示し、(a)は、打音検査装置の要部を示す平面図であり、(b)は、図3(a)に示される打音検査装置の要部を示す側面図であり、(c)は、図3(a)に示される打音検査装置の要部を示す背面図である。
以下に、本発明に係る走行台車を適用した実施形態及び実施例に係る打音検査装置について図面を参照しつつ説明する。なお、各図において、同一の構成要素には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する。また、本発明は、この実施形態及び実施例に限定されるものではない。
〔実施形態〕
図1(a)は、実施形態に係る走行台車1の平面図であり、図1(b)は、実施形態に係る走行台車1の正面図であり、図2は、走行台車を制御する工程を示すフローチャートである。
図1(a)、(b)に示されるように、走行台車1は、走行対象である断面I字形状の橋脚Bの外面101を取り囲むように設置されている。走行台車1は、平面視で略矩形状であるフレーム部材3と、フレーム部材3に装着され、橋脚Bの外面101上を転動できる第1の転動部材である複数の第1の車輪5と、第1の車輪5を駆動する駆動手段である電動モータ15と、を備える。フレーム部材3は、互いに平行に延在する2つの長手フレーム3aと、長手フレーム3aの端部を連結し、互いに平行に延在する2つの短手フレーム3bとを有する。なお、詳細は割愛するが、長手フレーム3a、短手フレーム3bは、その長手方向の寸法を調整できるように継手等の連結部材を有する。
また、本実施形態では、走行台車1は、複数の第1の車輪5と協働する第2の転動部材である第2の車輪17を備える。2つの第1の車輪5が、橋脚Bの長手フレーム3aの中点を通る中心線O2から等距離に配置される。また、2つの第2の車輪17は、橋脚Bの短手フレーム3bの中点を通る中心線O1から等距離に配置される。なお、本実施形態では、各長手フレーム3a及び各短手フレーム3bに2組の第1及び第2の車輪5、17を設ける構成であるが、車輪が装着される位置、数は適宜変更できることは言うまでもない。
本実施形態の第1の車輪5及び第2の車輪17は、それぞれ同一寸法、同一構成であるので、一の第1の車輪5及び第2の車輪17について説明する。第1及び第2の車輪5、17には、空気入りのスチレン・ブタジエンゴム(SBR)等の合成ゴムから成るタイヤを利用することができる。また、本実施形態では、第1の車輪5は2つのタイヤより構成され、当該2つのタイヤは同一寸法、及び同一形状であり、電動モータ15の回転軸27(図3参照。)に同軸に装着され、電動モータ15の駆動力により回転する。なお、本実施形態の第2の車輪17は、駆動手段に連結されず回転自在に支持されている。また、本実施形態では、第1の車輪5の回転軸27(図3参照。)と、第2の車輪17の回転軸とは、互いに直交する方向に延在する。
さらに、走行台車1は、各電動モータ15を制御するための制御部81を備える。制御部81は、走行台車1の各構成要素である電動モータ15に電気的に連結され、電動モータ15の制御を司る。制御部81は、既知のCPU(Central Processing Unit)、所定のプログラムを格納するROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、各種設定値を格納するEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)等を備えると共に、CPUがROM等に記憶されている制御プログラムを実行することで後述するように、走行台車1の走行や、走行台車1に装着できるロータリーソレノイドモータ213、カメラ217(図3参照。)の制御といった種々の処理を実行する。従って、制御部81は、不図示の入力手段から入力される操作者の指令に基づき、所定タイミングで走行台車1を作動させる。
なお、本実施形態では、図1の上方に位置する長手フレーム3aに設けられる2つの転動組立体51は、中心線O2に関し左右対称な構成である。また、図1の上方に位置する長手フレーム3aに設けられる2つの転動組立体51と、図1の下方に位置する長手フレーム3aに設けられる2つの転動組立体51とは、中心線O1に関し、上下対称な構成である。従って、4つの転動組立体51の各構成部材は、方向性が異なるのみで、構造及び寸法は同一である。
〔昇降移動の工程〕
走行台車1を昇降移動させるための工程について図2を主として参照しつつ説明する。制御部81により電動モータ15(151〜154)が駆動されると(ステップS101)、走行台車1が、走行対象Bを上昇する。第1の車輪5の回転数(すなわち、走行距離)が所定値に到達すると、傾斜角度センサ9から送信される出力値を制御部81が取得し、制御部81により長手フレーム3aの水平方向に対する角度が算出される。当該角度が所定角度+αを越えている(電動モータ151,153側の高さが電動モータ152,154の高さより高い)場合には、左方に装着されている電動モータ151、153が停止される(ステップS105)。この場合には、右方に装着されている電動モータ152,154が駆動されているので、長手フレーム3aの右方が上昇するように走行台車1が移動する。
さらに、制御部81により取得される傾斜角度センサ9からの出力値に基づき、長手フレーム3aの水平方向に対する角度が0度以下になったことが制御部81により識別されると(ステップS107)、左側の電動モータ151、153が再度駆動される(ステップS109)。
一方、ステップS103において、制御部81により長手フレーム3aの水平方向に対する角度が算出され、当該角度が、所定角度の+αを越えていないが、所定角度−αを越えている(電動モータ151,153側の高さが電動モータ152,154の高さより低い)場合には(ステップS104)、右方に装着されている電動モータ152,154が停止される(ステップS106)。この場合には、左方に装着されている電動モータ151,153の駆動が維持され、長手フレーム3aの左方が上昇するように走行台車1が移動し水平状態が維持される。
さらに、制御部81により取得される傾斜角度センサ9からの出力値に基づき、長手フレーム3aの水平方向に対する角度が0度以上になったことが制御部81により識別されると(ステップS108)、右側の電動モータ152、154が再度駆動される(ステップS110)。
そして、走行台車1が、例えば地面からの距離が所定距離に到達していることが識別されると(ステップS111)、全ての電動モータ15が停止され(ステップS113)、上昇動作が完了する。一方、ステップS111により、上記距離設定値に到達していない場合には、上述したステップS103に戻り、ステップS111において距離設定値に到達するまで制御工程が繰り替えされる。なお、走行台車1の地面からの高さは、距離センサ等の高さを測定できる測定手段を走行台車1に装着することにより実施可能である。
上述した制御工程は、走行台車1を上昇移動させるための工程であるが、走行台車1を下降移動させることも可能である。上昇移動と異なる下降移動の工程は、ステップS103において、長手フレーム3aの右方が下方に位置し、長手フレーム3aの水平方向に対する角度が所定角度+αを越えていること(右側の電動モータ152,154の下降が先行している状態)が制御部81により識別されると、ステップS105において電動モータ152,154が停止される。そして、長手フレーム3aの角度が、0度以下になると(ステップS107)、右側の電動モータ152,154が再駆動され(ステップS109)、走行台車1が下降する。
また、下降工程のステップS104において、長手フレーム3aの左方が右方より下方に位置していることが制御部81により識別されると、長手フレーム3aの水平方向に対する角度が所定角度−αを越えている場合(左側の電動モータ151,153の下降が先行している状態)には、ステップS106において電動モータ151,153が停止される。そして、長手フレーム3aの角度が、0度以上になると、左側の電動モータ151,153が再駆動される(ステップS110)、走行台車1が下降する。
上記の通り、下降工程では、ステップS105及びステップS109において、右側に位置する電動モータ152、154が停止及び駆動され、ステップS106及びステップS110において、電動モータ151、153が停止及び駆動される。
本実施形態では、単一の傾斜角度センサ9を利用しているが、フレーム部材3の水平精度を高めるために、複数の傾斜角度センサを設ける構成にし、フレーム部材3を構成する部材自体の撓みが生じた場合であっても、その撓みを補正しフレーム部材3の水平度を維持することも可能である。例えば、長手フレーム3aと交差する短手フレーム3bに別の傾斜角度センサ9を設けてもよいし、長手フレーム3a及び短手フレーム3bのそれぞれに複数の傾斜角度センサ9を設けてもよい。これらの複数の傾斜角度センサを設け、長手フレーム3a及び短手フレーム3bの傾きを制御することで、フレーム部材3の水平度の制度をより向上させることができる。
また、本実施形態では、長手フレーム3aの水平方向に関する角度が、最初に所定角度+αを越えるか否かを識別し、さらに、所定角度+αを越えていない場合には、所定角度−αを越えるか否かを識別する逐次処理をしている。しかし、所定角度+α及び所定角度−αを越えているか否かを同時に処理し、左側の電動モータ151,153と右側の電動モータ152,154を同時に制御する並列処理も可能であることは言うまでもない。
なお、上記実施形態は、フレーム部材3が水平方向に延在するように制御する構成であるが、水平方向に対して傾斜する方向にフレーム部材3が維持できる構成とすることもできる。また、本実施形態のステップS103,S104では、角度の閾値が0以下,0以上に設定される構成であるが、本発明は本構成に限定されず、走行台車1の目的、用途に応じて適宜変更できることは言うまでもない。
〔実施例〕
以下に上記実施形態の走行台車1を適用した打音検査装置301について主として図1、図3を参照しつつ説明する。図3(a)は、打音検査装置301の要部を示す平面図であり、図3(b)は、図3(a)に示される打音検査装置301の要部を示す側面図であり、図3(c)は、図3(a)に示される打音検査装置301の要部を示す背面図である。
打音検査装置301は、主として走行対象Bを検査するための検査手段21と、検査手段21が装着され、走行対象Bを囲繞するフレーム部材3(図1参照。)と、走行対象B上を転動可能にフレーム部材3に装着される複数の転動部材である第1の車輪5と、第1の車輪5の少なくとも一つを駆動する駆動手段である電動モータ15(図1参照。)と、フレーム部材3の水平度を検出する角度検出手段である傾斜角度センサ9(図1参照。)と、傾斜角度センサ9により取得される角度情報に基づき第1の車輪5を電動モータ15により駆動することにより、フレーム部材3の走行対象Bに対する角度を制御する制御手段である制御部81と、を備える。さらに、検査手段21は、走行対象Bを打撃するためのインパルスハンマ211と、インパルスハンマ211を揺動するロータリーソレノイドモータ213とを有する。
フレーム部材3は、図3(b)の側面視で三角形状に配置される板状部材から構成され、フレーム部材3には検査手段21が配置される支持架台231が固定されている。また、支持架台231には、2軸駆動機構を構成する横ステージ233及び縦ステージ235を介し、検査手段21が装着され、検査手段21が横ステージ233及び縦ステージ235により移動可能である。縦ステージ235の可動部には、検査手段21が装着され、検査手段21が、縦ステージ235の可動部により短手フレーム3bに平行に移動可能である。また、縦ステージ235は、横ステージ233の可動部に装着され、検査手段21が装着される縦ステージ235が、横ステージ233の可動部により長手フレーム3aに平行に移動可能である。
なお、横ステージ233及び縦ステージ235を構成する2軸駆動機構は、既知の構成であり、可動可能な第1軸用の第1のスライドテーブルと、第1のスライドテーブルがボールねじ等により摺動可能に装着される第1のリニアガイドと、第1のスライドテーブルに対し直交する方向に可動可能な第2軸用の第2のスライドテーブルと、第2のスライドテーブルがボールねじ等により摺動可能に装着される第2のリニアガイドと、第1及び第2のスライドテーブルを駆動する図示しない駆動源(例えば、ステッピングモータ)と、を備え、第1のリニアガイドが第2のスライドテーブルに連結されている。
縦ステージ235の一端部には、回転手段であるロータリーソレノイドモータ213を介しスイングアーム241が装着されている。インパルスハンマ211に装着されるスイングアーム241は、走行対象Bに当接するヘッド部211aを有し、ヘッド部211aは、当接される走行対象Bからの振動特性を測定できるセンサを有している。インパルスハンマ211により取得される振動特性に基づき、走行対象Bの外面101に生じる浮き、剥離、クラック等が検出される。なお、ロータリーソレノイドモータ213の駆動源には、制御部81が連結されており、制御部81からの指示信号に基づきロータリーソレノイドモータ213が回転し、インパルスハンマ211がX方向に揺動する。
さらに、縦ステージ235の一端部であって、水平方向でロータリーソレノイドモータ213に対向する位置には、距離測定手段である光電式測距センサ215が装着されている。従って、光電式測距センサ215は、インパルスハンマ211と外面101との距離を測定することができる。光電式測距センサ215により測定された結果に基づき、インパルスハンマ211と外面101との距離が所定の値或いは一定の値となるように、縦ステージ235が移動するように構成されていてもよい。これにより、インパルスハンマ211と外面101との距離を所定の値に維持しながら、走行対象Bからの振動特性を測定できるので、安定して制度のよい測定を行うことが可能となる。
また、縦ステージ235の他端部には、種々の構成要素が装着される架台部材237が固定されている。架台部材237には、インパルスハンマ211による打撃面の画像を撮像するための撮像手段であるカメラ217と、インパルスハンマ211により打撃される外面101の打撃位置を指し示すための照射手段であるレーザポインタ219と、インパルスハンマ211による打撃音を取得する集音手段である集音マイク221と、が装着されている。カメラ217、レーザポインタ219、集音マイク221は、制御部81からの指示信号により制御される。
さらに、本実施例の打音検査装置301は、インパルスハンマ211を当接位置(図3(b)に破線で指示される符号211の部材を参照。)から初期位置(図3(b)に実線で指示される符号211の部材を参照。)に戻す移動を補助する弾性部材である図示しないコイルスプリングを備える。例えば、当該コイルスプリングの一端部がスイングアーム241に連結され、他端部が縦ステージ235に連結され、スイングアーム241が初期状態(図3(b)に実線で指示される符号211の部材を参照。)に維持されるようにコイルスプリングにより付勢される。このように、弾性部材を設けることにより、スイングアーム241のX方向への揺動動作を容易にできる。
また、上記実施例は、長手フレーム3aに検査手段が配置される構成であるが、短手フレーム3bに検査手段21が配置される構成も可能である。さらに、本実施例では、外面101の長手面に対し直交する方向にインパルスハンマ211が揺動する構成である。しかし、縦ステージ235に直交する補助部材を利用することで、インパルスハンマ211が横ステージ233に平行な方向で揺動することも可能である。この補助部材を用いることにより、長手フレーム3aを構成し、長手方向に対向する部位の短手面(本実施例では、短手フレーム3bに平行な面)の打音検査が可能である。
〔検査方法〕
打音検査装置301を用いて打音検査を行う際は、図2に関連して説明した昇降移動を介し検査手段21が所定高さに移動する。その後、制御部81の駆動信号により横ステージ233及び縦ステージ235が駆動され、インパルスハンマ211が、外面101の打撃位置に対応する作動位置に移動する。この時、レーザポインタ219が作動され、レーザビームが照射される。レーザビームが照射された外面101の照射位置がカメラ217により撮像され、照射位置と打撃位置が整合しているか否かが識別される。レーザポインタ219の照射位置と打撃位置とが一致する場合には、インパルスハンマ211が駆動され、ヘッド部211aが打撃位置に当接する。
インパルスハンマ211による打撃動作が行われる際には、集音マイク221及びカメラ217も駆動されており、打撃音及び検査位置の画像等を含む打音情報が取得される。従って、インパルスハンマ211による取得される振動特性及び当該打音情報に基づき、外面101の打撃位置における浮き、剥離、クラック等が検知される。
上記打撃動作は、横ステージ233を駆動することにより、インパルスハンマ211の水平方向に関し異なる作動位置に移動され、異なる打撃位置に対する打撃動作が行われる。水平方向に関する所望の打撃位置に関する打音検査が終了すると、図2に関連して説明した打音検査装置301を上昇又は下降されることにより、高さの異なる打撃位置に対応する作動位置に打音検査装置301が移動される。
実施形態及び実施例の走行対象である橋脚Bは、外形がI字状であるが、本発明の走行台車や打音検査装置が走行できる走行対象はこの形状に限定されない。例えば、外形が多角形状、楕円形状等の種々の形状の橋脚に本発明の走行台車や打音検査装置が利用できることは言うまでもない。また、橋脚のような中実の走行対象のみならず、中空の部材等にも利用できる。さらに、本発明の走行台車及び打音検査装置は、H形鋼、I形鋼等の種々の形鋼にも利用できる。本実施形態の橋脚Bは、図1では、鉛直方向に延びる外面101を有する構造であるが、鉛直方向に対し傾斜する外面、湾曲する外面等、種々の外面上を、本発明の走行台車及び打音検査装置は走行できる。
実施形態及び実施例の第1の転動部材は、2つのタイヤを備える構成としているが、単一又は3つ以上のタイヤを用いることも可能である。また、第2の転動部材は、単一のタイヤを備える構成としているが、複数のタイヤを用いる構成とすることも可能である。
また、本実施形態及び実施例では、中心線O2方向に対向配置される長手フレーム3aのそれぞれに2つずつ転動組立体51を配置し、走行対象Bである橋脚を挟持する構成であるが、短手フレーム3bのそれぞれに転動組立体を設け、長手フレーム3aには、第2の転動部材に対応する回転自在の転動部材を配置する構成とすることも可能である。さらに、本実施形態では、2つの転動組立体51が、各長手フレーム3aに設けられているが、一方の長手フレーム3aに単一又は複数の転動組立体51を設けられる構成とすることも可能である。
上述の実施形態及び実施例では、第1及び第2の転動部材は、空気等の気体が内部に収容されるタイヤを用い、転動部材が走行対象に対し面接触することで、転動部材が橋脚の外面を滑らずに走行できる。しかし、走行台車の利用態様によっては、滑りが問題にならない場合もある。そのような場合には、面接触では無く線接触する柔軟性の低い材料から形成される転動部材を使用することが可能である。
実施形態の走行台車のフレーム部材は、平面視において四角形状に限定されず、多角形状、円形状、楕円形状等、種々の形状に変更できることは言うまでもない。
実施形態では、第1及び第2の転動部材が、それぞれ、長手フレーム3aと短手フレーム3bに2つずつ配置される構成であるが、本発明は、この構成に限定されず、転動部材の数や位置は適宜変更できる。
1 走行台車
3 フレーム部材
3a 長手フレーム
3b 短手フレーム
5 第1の車輪,転動部材
9 傾斜角度センサ,角度検出手段
B 走行対象,橋脚
O1,O2 中心線
11 制御手段
15,151,152,153,154 電動モータ
17 第2の車輪
21 検査手段
27 回転軸
51 転動組立体
81 制御部,制御手段
101 外面
211 インパルスハンマ
211a ヘッド部
213 ロータリーソレノイドモータ
215 光電式測距センサ
217 カメラ
219 レーザポインタ
221 集音マイク
231 支持架台
233 横ステージ
235 縦ステージ
237 架台部材
241 スイングアーム
301 打音検査装置

Claims (5)

  1. 走行対象を囲繞するフレーム部材と、
    前記走行対象上を転動可能に前記フレーム部材に装着される複数の転動部材と、
    前記複数の転動部材の少なくとも一つを駆動する駆動手段と、
    前記フレーム部材の水平度を検出する角度検出手段と、
    前記角度検出手段により取得される角度情報に基づき前記複数の転動部材の少なくとも一つを駆動手段により駆動することにより、前記フレーム部材の前記走行対象に対する角度を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする走行台車。
  2. 前記フレーム部材は、四つの辺部を有する四角形状であり、前記四つの辺部の一つには、前記複数の転動部材の内の少なくとも2つの転動部材が配置され、前記少なくとも2つの転動部材の内の少なくとも一つを駆動することにより前記角度を制御することを特徴とする請求項1に記載の走行台車。
  3. 前記フレーム部材には、フレーム部材に沿って移動可能な移動手段が装着されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の走行台車。
  4. 前記請求項1〜3の何れか一項に記載の走行台車を走行対象の壁面を昇降させる昇降方法であって、
    前記フレーム部材3が水平方向に延在するように前記制御手段により前記フレーム部材の前記走行対象に対する角度を制御することを特徴とする昇降方法。
  5. 前記制御手段により、前記フレーム部材の前記走行対象に対する角度を制御した後に、前記移動手段は所定位置に移動することを特徴とする請求項3に従属する請求項4に記載の昇降方法。



JP2019072327A 2019-04-04 2019-04-04 走行台車 Active JP6736101B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019072327A JP6736101B1 (ja) 2019-04-04 2019-04-04 走行台車

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019072327A JP6736101B1 (ja) 2019-04-04 2019-04-04 走行台車

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020111411A Division JP2020169555A (ja) 2020-06-29 2020-06-29 走行台車及び走行台車の制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6736101B1 JP6736101B1 (ja) 2020-08-05
JP2020168982A true JP2020168982A (ja) 2020-10-15

Family

ID=71892392

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019072327A Active JP6736101B1 (ja) 2019-04-04 2019-04-04 走行台車

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6736101B1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022003779A1 (ja) * 2020-06-29 2022-01-06 株式会社サーフ・エンジニアリング 走行台車及び走行台車の制御方法

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55121198A (en) * 1979-03-12 1980-09-18 Kakouki Gijutsu Service Kk Automatic decontamination device of pit
JPS6066158A (ja) * 1983-09-21 1985-04-16 Tomoegumi Iron Works Ltd 外壁タイルの剥離診断装置
JPH0453686A (ja) * 1990-06-19 1992-02-21 Nippon Bisoo Kk 壁面作業用ロボットの移動方法
JP2007154546A (ja) * 2005-12-06 2007-06-21 Tkl:Kk ゴンドラ式作業装置
JP2008094526A (ja) * 2006-10-10 2008-04-24 Nihon Bisoh Co Ltd 昇降体支持旋回装置
JP5712426B1 (ja) * 2014-08-06 2015-05-07 株式会社サーフ・エンジニアリング 走行台車
JP2016064082A (ja) * 2014-09-25 2016-04-28 株式会社ケーイーアール 移動台車

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55121198A (en) * 1979-03-12 1980-09-18 Kakouki Gijutsu Service Kk Automatic decontamination device of pit
JPS6066158A (ja) * 1983-09-21 1985-04-16 Tomoegumi Iron Works Ltd 外壁タイルの剥離診断装置
JPH0453686A (ja) * 1990-06-19 1992-02-21 Nippon Bisoo Kk 壁面作業用ロボットの移動方法
JP2007154546A (ja) * 2005-12-06 2007-06-21 Tkl:Kk ゴンドラ式作業装置
JP2008094526A (ja) * 2006-10-10 2008-04-24 Nihon Bisoh Co Ltd 昇降体支持旋回装置
JP5712426B1 (ja) * 2014-08-06 2015-05-07 株式会社サーフ・エンジニアリング 走行台車
JP2016064082A (ja) * 2014-09-25 2016-04-28 株式会社ケーイーアール 移動台車

Also Published As

Publication number Publication date
JP6736101B1 (ja) 2020-08-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2021217765A1 (zh) 一种crtsⅲ型轨道板快速智能精调系统及精调方法
JP3595492B2 (ja) 構造物打音検査装置およびトンネル用打音検査装置
CN110193837A (zh) 轨道巡检机器人
KR101102659B1 (ko) 풍동 시험체의 강제 가진장치
JP6349294B2 (ja) 構造物用点検具
JP6736101B1 (ja) 走行台車
WO2022003779A1 (ja) 走行台車及び走行台車の制御方法
CN215261703U (zh) 一种钢结构防火涂料厚度检测装置
JP2020169555A (ja) 走行台車及び走行台車の制御方法
JP2019039787A (ja) 構造物の打音検査装置及び方法
KR101205202B1 (ko) 건설공사용 거푸집 처짐 보정 장치
JP2002303611A (ja) トンネル覆工コンクリートの非破壊検査方法及び装置
CN218213437U (zh) 一种激光雷达标定工具
JP4540465B2 (ja) 鉄道線路用建築限界検査装置
JP2813140B2 (ja) 鉄道用車軸の超音波探傷装置
CN208206157U (zh) 双环桁架式波浪浮标检定装置
CN112198043A (zh) 一种自动向上回弹法检测混凝土抗压强度的装置
JP2002303610A (ja) コンクリート健全度判定方法及び装置
JP2020153672A (ja) 風洞実験システム、風洞実験システムの制御方法及びプログラム
JPH05302832A (ja) 大型構造物のレベル出し装置
CN205280012U (zh) 车辆多功能检测装置
JPH08201354A (ja) 外壁診断方法及び装置
JP3142182B2 (ja) 高架橋点検装置
JP2925912B2 (ja) ロール等の円形状被測定物の真直度測定装置
CN219890377U (zh) 一种高速公路桥梁裂缝检测设备

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190528

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190916

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20190916

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20191213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191224

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20200219

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200422

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200609

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200708

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6736101

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250