JP4128823B2 - 偏波保持ファイバアレイの製造方法及びその製造装置 - Google Patents

偏波保持ファイバアレイの製造方法及びその製造装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、偏波保持ファイバアレイ製造方法及びその製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一端を揃えて並列に配列された複数の偏波保持ファイバを備えた偏波保持ファイバアレイの製造方法は、公開特許公報平1−209409号に開示されている。この方法によれば、被覆されていない偏波保持ファイバの端部を、ブロック体とカバー板の間に挿通した後、各偏波保持ファイバを回転させて、それらの複屈折の主軸方向、すなわち遅相軸及び進相軸の方向を所望の方向に位置付けている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで近年、偏波保持ファイバアレイにあっては、その小型化の要求に基づき偏波保持ファイバ間の間隔が狭くなってきている。そして、端部における偏波保持ファイバ間の中心距離が、被覆された箇所における偏波保持ファイバの外径よりも小さくなっている。
【0004】
このように偏波保持ファイバの端部における中心距離が被覆された箇所の外径よりも短い場合、偏波保持ファイバが被覆されている箇所にて隣接する偏波保持ファイバ同士が接触する。したがって、その場合、複屈折の主軸方向を所望の方向に位置付けるために一つの偏波保持ファイバを回転させたときに、隣接する偏波保持ファイバと干渉して回転させることが困難である、若しくは、その隣接する偏波保持ファイバも同時に回転してしまうという問題がある。
【0005】
本発明は上記した問題を解決し、各偏波保持ファイバの複屈折の主軸方向が所望の方向に安定して位置付けられた偏波保持ファイバアレイ製造方法及びその製造装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、本発明においては、一端部を除いて被覆部を有する複数の偏波保持ファイバと、前記偏波保持ファイバ毎にその複屈折の主軸を所望の方向に位置決めした状態で、前記偏波保持ファイバの被覆部を並列に結束する結束手段と、前記偏波保持ファイバの一端部を規定の間隔を存して保持するエンドホルダとを備えたことを特徴とする偏波保持ファイバアレイが提供される
【0007】
また、本発明においては、一端部を除いて被覆部を有する複数の偏波保持ファイバを用意する工程と、前記偏波保持ファイバの前記一端部から前記一端部側に位置する前記被覆部の一部までを並列に配置した状態で、前記各偏波保持ファイバをその軸線回りに独立して回転可能に配列する配列工程と、前記偏波保持ファイバ毎に軸線回りに回転させ、前記複屈折の主軸を所望の方向に位置決めする位置決め工程と、前記各偏波保持ファイバの位置決めが完了した後、前記偏波保持ファイバを前記被覆部の一部にて互いに結束する結束工程と、前記結束後、前記偏波保持ファイバの一端部間に規定の間隔を確保すべく前記一端部をエンドホルダに取付ける工程とを含むことを特徴とする偏波保持ファイバアレイの製造方法が提供される
【0008】
本発明の偏波保持ファイバアレイの製造方法では、配列工程、位置決め工程及び結束工程の後に、偏波保持ファイバの一端部はエンドホルダに取付けられる。この製造方法によれば、エンドホルダに各偏波保持ファイバの一端部が固定される以前に、すなわち結束工程が完了した時点で、既に、各偏波保持ファイバの複屈折の主軸は所望の方向に位置決めされる。よって、エンドホルダによって規定される偏波保持ファイバの一端部における間隔とは無依存に、確実かつ容易に各偏波保持ファイバの複屈折の主軸を所望の方向に位置決めすることができる。
【0009】
そして更に、本発明においては、一端部を除いて被覆部を有する複数の偏波保持ファイバと、前記偏波保持ファイバ毎に前記複屈折の主軸を所望の方向に位置決めした状態で、前記偏波保持ファイバの一端部を規定の間隔を存して並列させるエンドホルダとを含む偏波保持ファイバアレイの製造装置であって、前記各偏波保持ファイバの一端部から前記一端部側の前記被覆部の一部までを並列に配列する一方、前記各偏波保持ファイバを互いに独立して、その軸線回りに回転可能に支持する支持手段と、前記各偏波保持ファイバの被覆部の一部を互いに独立して仮止め可能な仮止め手段と、前記各偏波保持ファイバにおける前記被覆部の一部以外の部位を回転可能に案内し、これら部位間の間隔を前記一部側から徐々に拡開させる案内手段と、前記各偏波保持ファイバの前記部位に回転力を付与する回転手段とを備えたことを特徴とする偏波保持ファイバアレイの製造装置が提供される
【0010】
本発明の偏波保持ファイバアレイの製造装置において、支持手段は、偏波保持ファイバの端部を並列に配列させるための構成として、例えば、貫通孔有している。
【0011】
そして、支持手段が貫通孔を有している場合、この支持手段は、貫通孔が開口する端面に、複数の偏波保持ファイバの端面が当接する透明な板を有しているのが好ましいこれにより、複数の偏波保持ファイバの端面を確実かつ容易に面一状態とすることができる。
【0012】
また、案内手段は、各偏波保持ファイバにおける被覆部の一部以外の部位を収容する溝と、この溝を塞ぐ蓋とを備えている溝に蓋を設けたことにより、偏波保持ファイバを回転させたときに発生するそのうねりを防止することができ、もって、偏波保持ファイバの端面の位置の変動を抑制することができる。
【0013】
回転手段は、例えば、2つの割れ部材若しくはスリットを有する円筒形状の部材からなる。そして、後者の場合には、例えば、スリットには弾性を有する材料が配設されるのが好ましい
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の一実施例の偏波保持ファイバアレイ10(以下、単にアレイ10という)を示している。
【0015】
アレイ10は、例えば複数のレーザ光を、それらの偏光状態を変化させることなく伝搬させるために使用される。より具体的には、アレイ10は、並列に配置された複数の半導体レーザ素子と、偏波合成装置との間に配置される。ここで偏波合成装置は、これらレーザ素子からアレイ10を介して受取った光を偏波合波し、偏波合成した光をラマン増幅器に励起光として提供する。
【0016】
アレイ10は、16本の偏波保持ファイバ121,122,123,…1216(以下、まとめて偏波保持ファイバ12ともいう。)を備え、各偏波保持ファイバ12の外径は約125μmである。各偏波保持ファイバ12は、その端部16を除いて被覆層18で覆われ、被覆層18の外径は約250μmである。なお、図1中、偏波保持ファイバ12における被覆層18の部位は被覆部20と称する。
【0017】
偏波保持ファイバ12はその端部16がエンドホルダ17に保持され、このエンドホルダ17は基体22と保護カバー32からなる。各偏波保持ファイバ12の端部16は基体22上に基準面に沿って並列に配置されている。そして、端部16の端面14は前記基準面と直交する面内に位置付けられている。
【0018】
基体22はSi製であって、図2に示したように、段付きの板状をなしている。詳しくは、基体22は上面24と、一端部にてこの上面24から突出したステップ26とを含んでいる。そして、ステップ26には、互いに平行な16本のV溝301,302,303,…3016(以下、まとめてV溝30ともいう)が形成され、これらV溝30はステップ26の両端面、即ち、端面27および端面28にてそれぞれ開口している。
【0019】
図1から明らかなように、V溝30にはそれぞれ偏波保持ファイバ12の端部16がはめ込まれ、端部16は端面27から所定長だけ突出した状態にある。
各V溝30は約60°の頂角を有し、その幅方向にみたときのV溝30の中心の間隔(以下、ピッチという)は約127μmである。このようにピッチ及び偏波保持ファイバ12の外径が互いに近い値を有することから、偏波保持ファイバ12の端部16同士は、非常に接近した状態にある。
【0020】
前述した保護カバー32はガラス板からなり、ステップ26のV溝30との間にて偏波保持ファイバ12を挟持している。より詳しくは、保護カバー32は偏波保持ファイバ12の端部16をV溝30に確実に沿わせると同時に保護する。そして、ステップ26と保護カバー32との間は接着剤にて固定され、この接着剤により端部16もV溝30に固定されている。
【0021】
偏波保持ファイパ12の被覆部20はステップ26の端面28から延出している。偏波保持ファイバ12の被覆部20は、それぞれ外径が約250μmであることから、隣接するV溝30から延びる被覆部20は上下方向に交互にずれた状態で平行に並んでいる。つまり、下段の被覆部20は基体22の上面24上に配置され、そして、上段の被覆部20は基体22の上面24から同じ高さに位置付けられている。
【0022】
偏波保持ファイバ12はその被覆部20にて、結束帯34により4本ずつ束ねられている。より詳しくは、図3にはその被覆部20が下段となる4本の偏波保持ファイバ121,123,125,127が示され、これらファイバは1つの結束帯34により束ねられている。なお、作図上の都合から図3には示さなかった4本ずつの偏波保持ファイバ122,124,126,128、偏波保持ファイバ129,1211,1213,1215、偏波保持ファイバ1210,1212,1214,1216についても、それぞれ結束帯34により束ねられている。
【0023】
ここで、偏波保持ファイバ12は、受取った光を、その偏光状態を維持したまま伝搬させることができる光ファイバである。より詳しくは、偏波保持ファイバ12はその断面内に複屈折の主軸、すなわち、互いに直交する進相軸及び遅相軸を有する。そして、進相軸若しくは遅相軸に対して平行な偏光面を有する直線偏光を偏波保持ファイバ12に入射させた場合、この直線偏光は、その偏光状態の変化を伴うことなく偏波保持ファイバ12内を伝搬することができる。
【0024】
このような偏波保持ファイバ12としては、パンダ(PANDA:Polarization-maintaining and Absorption-reducing)ファイバ)、ボータイ(bow−tie)ファイバ、および楕円ファイバ等を使用することが可能であるが、アレイ10にはPANDAファイバが用いられている。
【0025】
偏波保持ファイバアレイ10を偏波保持ファイバ12の端面14側からみたとき、図4に示したように、偏波保持ファイバ12は、コア36と、コア36の両側に位置付けられ、コア36に応力を付与するための応力付与部38a,38bと、コア36及び応力付与部38a,38bを覆うクラッド40とからなる。
【0026】
応力付与部38a,38bはクラッド40よりも軟質もしくは硬質であって、これら応力付与部38a,38b間を結ぶ方向の法線応力をコア36に加える。このように法線応力が加わっているコア36は、応力付与部38a,38b間を結ぶ方向およびこの方向とは直交する方向に、複屈折の主軸、すなわち、進相軸および遅相軸を有する。
【0027】
そして、アレイ10の偏波保持ファイバ12をその端面14側からみたときに、各端面14内のコア36及び2つの応力付与部38a,38bはそれらの中心が、図4中に示した基準面40上に位置付けられている。図4から明らかなように、互いに直交する複屈折の主軸のうち一方は、この基準面40に位置付けられている。
【0028】
ここで、偏波保持ファイバ12は、その端部16がV溝30に固定されているが、後述するアレイ10の製造方法の説明によって明らかとなるように、基準面40に対する複屈折の主軸の方向を実質的に規定しているのは結束帯34である。
【0029】
以下、アレイ10の製造過程において得られる中間製品を製造するための偏波保持ファイバアレイ製造装置50(以下、製造装置50という)について説明する。
【0030】
ここで、中間製品とは、図3に示したように、4つの偏波保持ファイバ12が結束帯34によって結束されたものであって、この中間製品にて、各偏波保持ファイバ12における複屈折の主軸は所望の方向に既に調整された状態にある。
【0031】
図5に示されるように製造装置50は基台52を備えている。この基台52の上面54には支持台56、固定台58及び回転台60が配置され、これらは直列に並べられている。図5に示す状態にあるとき、製造装置50には4本の偏波保持ファイバ12が既にセットされ、これら偏波保持ファイバ12は支持台56,固定台58及び回転台60を通過して延びている。
【0032】
更に、製造装置50は、図示しない可動ステージ及びこの可動ステージに設置された顕微鏡を備え、これら可動ステージ及び顕微鏡は基台52の端面62側、つまり、支持台56側に配置されている。
【0033】
支持台56は、その水平な上面に4つの並列なV溝を有している。V溝の幅方向でみて、隣接するV溝の中心位置の間隔は偏波保持ファイバ12の被覆部20の外径よりも大きく、約250μmである。したがって、図5に示されるように、支持台56のV溝に4本の偏波保持ファイバ12の端部16が配置されても、被覆部20同士が接触し合うことはない。
【0034】
固定台58の上面には仮固定用治具64が着脱可能に配置され、この仮固定治具64は、開閉可能な一対の挟持部66,68を有し、これら挟持部66,68は偏波保持ファイバ12の長手方向に離間し、連結部材70を介して互いに連結されている。挟持部66,68は閉じられたとき、4本の偏波保持ファイバ12を同時に挟持することができる。更に、固定台58の直上には挟持部66,68間に4つの仮止め部材721,722,723,724(以下、仮止め部材72ともいう)が設けられ、これら仮止め部材72は対応する偏波保持ファイバ12を仮止めすることができる。詳しくは、各仮止め部材72は、他の仮止め部材72とは独立して上下動可能であり、その下端にて偏波保持ファイバ12を下方に押し付けることで、偏波保持ファイバ12を仮止めし、偏波保持ファイバ12の不所望な回転を阻止する。
【0035】
回転台60は上面74と、固定台58側に位置する端面76と、この端面76と背合わせの端面78とを有している。回転台60の上面74には4つの溝80が形成され、これら溝80は隣接する溝間の間隔が端面76から端面78に向けて徐々に広がるように放射状に延びている。これらの溝80の両端は、それぞれ側面76,78にて開口している。かくして、隣接する溝80間の間隔は、固定台58側では狭く、その反対側では広くなっており、溝80に配置された偏波保持ファイバ12の被覆部20間の間隔もまた、端面76から離れるにしたがって広がっている。
【0036】
各溝80は、図6に示したように、その断面が矩形形状をなし、一つの偏波保持ファイバ12をその内部に配置することができるとともに、配置された偏波保持ファイバ12がその内部で回転できる程度の幅を有する。
【0037】
各溝80の端面78側には、それらよりも深くかつ幅広な半円筒形状の孔82が介挿されている。この孔82は、以下に述べる回転部材84を回転自在に収容するための収容部である。
【0038】
回転部材84は、図7に例示したように段付きの円筒形状であって、中央に貫通穴を有している。この貫通穴に挿通された偏波保持ファイバ12の被覆部20は回転部材84により把持される。従って、回転部材84を回転させることによって、把持された偏波保持ファイバ12を回転させることができる。
【0039】
より詳しくは、回転部材84は、例えば、互いに組み合わせることが可能な半円筒形状の2つの部材86,88からなる。これら2つの部材86,88は、互いに組み合わされたときに貫通孔を形成する半円形状の溝をそれぞれ有し、また、これら2つの部材86,88のいずれか一方若しくは両方には、これらを互いに連結するラッチ手段が設けられている。ここで、貫通孔の径を偏波保持ファイバ12の被覆部20の外径と同じ若しくはそれ以下とすることにより、回転部材84は被覆部20を把持することができる。
【0040】
また、回転部材84は、図8に示したような段付きの円筒部材であってもよく、この円筒部材には、貫通孔と、外周からこの貫通孔まで達するスリットとが形成されている。この場合、スリットに弾性材料90を配置することにより、回転部材84は被覆部20を把持することができる。
【0041】
そして、回転台60には、溝80を塞ぐ蓋81が備えられ、この蓋81は、溝80に配置された偏波保持ファイバ12が回転されたとき、溝80から外れたり、又は、うねってしまうのを防止する。
【0042】
前述した顕微鏡はその視野内に水平もしくは垂直な基準線を備え、この顕微鏡を用いることにより、支持台56に配置された偏波保持ファイバ12の端面14を観察し、その複屈折の主軸の方向を確認することが可能である。そして、可動ステージを移動させることによって、並列に配置された複数の偏波保持ファイバ12の端面14を順に観察することが可能である。また、顕微鏡は、当然のことながら適当な高倍率にてこれら端面14を観察することができる。
【0043】
以下、製造装置50を用いたアレイ10の製造方法について説明する。
まず、端部16を除いて被覆層18を有した偏波保持ファイバ12を16本用意する。そして、そのうちの4本の偏波保持ファイバ12のそれぞれに回転部材84を装着し、回転部材84をその端面14から所定距離だけ離間した位置に位置付ける。この後、これら回転部材84付きの偏波保持ファイバ12を、図5に示したように、製造装置50にセットする。すなわち、端部16を支持台56に配置し、被覆部20の端部16側を固定台58に配置し、被覆部20を回転台60の溝80に配置し、そして、回転部材84を孔82に収容する。
【0044】
なおこのとき、固定台58においては、2つの挟持部66,68はともに開いた状態であり、かつ、4つの仮止め部材72は上方に位置している。また、偏波保持ファイバ12間においてそれらの端面14の位置が揃うように、別に用意した平板に端面14を突き当てながら、偏波保持ファイバ12を製造装置50にセットする。
このようにして偏波保持ファイバ12をセットした後、溝80を蓋81にて閉じる。
【0045】
次に、各偏波保持ファイバ12の複屈折の主軸方向を調整する。この調整は、偏波保持ファイバ12毎に行なう。具体的には、偏波保持ファイバ12の端面14を顕微鏡を用いて観察しながら、回転部材84を介して偏波保持ファイバ12をその軸線回りに回転させて、その複屈折の主軸方向を図4に例示したように所望の方向に位置付ける。
【0046】
このように偏波保持ファイバ12を回転させた後、偏波保持ファイバ12の仮止めを行なう。すなわち、対応した仮止め部材72を下降させ、この仮止め部材72と固定台58との間により偏波保持ファイバ12の被覆部20を挟持する。ここでの仮止めは、他の偏波保持ファイバ12の主軸方向の調整が終了するまでの間維持される。
【0047】
上記した複屈折の主軸方向の調整、そして、仮止め部材72を使用した仮止めを全ての偏波保持ファイバ12につき順次行なった後、仮固定用治具64の2つの挟持部66,68を閉じて4つの偏波保持ファイバ12を一括して挟持する。この後、全ての仮止め部材72を上昇させ、また溝80の蓋81を外す。
【0048】
そして、図9に示したように、仮固定用治具64とともに偏波保持ファイバ12を製造装置50から外す。その後、2つの挟持部66,68の間において、偏波保持ファイバ12の被覆部20に、例えば紫外線硬化型若しくは熱硬化型の接着剤を塗布して硬化させ、結束帯34を形成する。図10は、かくして結束帯34が形成された後に、挟持部66,68を開き、仮固定用治具64から外された中間製品を示している。
同様にして残る12本の偏波保持ファイバ12を用いて3つの中間製品を製造し、合計4つの中間製品を製造する。
【0049】
かくして得られた4つの中間製品を、図1に示したようにエンドホルダ17により保持する。より詳しくは、図3に示したように、1つの中間製品の偏波保持ファイバ12の端部16を基体22のV溝30に一溝置きにはめ込んだ後、次の中間製品における偏波保持ファイバ12の端部16もまた同様に一溝置きにしてV溝30にはめ込み、基体22上に下段となる2つの中間製品を配置する。この後、空いているV溝30に、残る2つの中間製品における偏波保持ファイバ12の端部16をはめ込み、これら上段及び下段の中間製品における偏波保持ファイバ12の被覆部20を上下に重ね合わせる。この際、上段中間製品の各被覆部20は下段中間製品の隣接する被覆部20間に位置付けられる。
【0050】
全てのV溝30に端部16が配置された後、V溝30上に接着剤を塗布して保護カバー32を重ね、接着剤を硬化させて偏波保持ファイバアレイ10が製造される。
【0051】
この製造方法によれば、中間製品の製造過程において、偏波保持ファイバ12における複屈折の主軸の方向は結束帯34により変化することなく保持されている。したがって、中間製品の偏波保持ファイバ12の端部がエンドホルダ17に保持される際、その複屈折の主軸の方向がずれてしまうことはない。
【0052】
これに対し、全ての偏波保持ファイバ12の端部16を基体22に配置してから各偏波保持ファイバ12の複屈折の主軸方向を調整しようとすれば、基体22のV溝30のピッチが小さいので、一つの偏波保持ファイバ12を回転させたときに隣接する調整済みの偏波保持ファイバ12もまた、その偏波保持ファイバとの摩擦により回転してしまい、調整の精度が低いばかりか調整に時間を要する。
【0053】
本発明は、上記した実施例に限定されることはなく、種々変形が可能である。
例えば、偏波保持ファイバアレイ若しくは中間製品に含まれる偏波保持ファイバの数は格段限定されることはない。また、偏波保持ファイバの複屈折の主軸方向は適宜設定してもよく、基準面40と、応力付与部38a,38b間を結ぶ方向とが直交していてもよく(図11参照)、また、交互に遅相軸と進相軸が入れ替わっていてもよい(図12参照)。
【0054】
そして、製造装置50の回転台60に設けられた各溝80は放射状に真っ直ぐ延びているが、途中にて小さな角度でもって折れ曲がっていてもよく(図13参照)、また、緩やかに湾曲するものであってもよい(図14参照)。
【0055】
また、回転部材84の収容部82は、溝80以外の箇所に設けてもよい。この場合、例えば、図15及び図16に示したように基台52には可動アーム92が取り付けられ、この可動アーム92の一端に収容部としての中空円筒形状の筒93が設置される。
【0056】
なお、回転台60の端面78にて開口する溝80と、筒93に収容された回転部材84とが対向する4つの位置に、可動アーム92を簡易に位置付けられるよう、基台52には段差94が形成されている。
【0057】
さらに、回転台60の溝80の断面形状は矩形形状であったが、U字形状若しくはV字形状であってもよい。更に溝80の深さは同一であったが、隣接する溝80間で、その深さに被覆部20の外径程度の差を与えれば、固定台56側での隣接する溝80間の間隔を狭くすることができる(図17参照)。なお、このように溝80の深さが異なる場合には、そこを覆う蓋81に溝80の深さの違いに対応した高さを有する突部を設けることにより、溝80内における偏波保持ファイバ12の上下動もしくはうねりを防ぐことができる。
【0058】
また、偏波保持ファイバ12の端部16を支持台56のV溝に配置した状態にて複屈折の主軸方向を調節したが、支持台56は、V溝の代わりに、偏波保持ファイバ12の端部16を挿通可能な貫通孔96を有していてもよい(図18参照)。この場合、貫通孔96の直径は、偏波保持ファイバ12の外径と略同一もしくはそれよりも大きく設定されるので、偏波保持ファイバ12を回転させたときの偏波保持ファイバ12のうねりが防止される。
【0059】
そして、このように支持台56の貫通孔96に偏波保持ファイバ12の端部16を挿通した場合には、貫通孔96が開口する顕微鏡側の支持台56の端面側に透明な突き当て板98を配置し、観察される偏波保持ファイバ12の端面14をこの突き当て板98に当接させるのが好ましい。全ての偏波保持ファイバ12の端面14が突き当て板98に当接すれば、確実に偏波保持ファイバ12の端面14を面一状態にすることができる。そして、面一状態が実現された場合、顕微鏡を移動させて次の偏波保持ファイバ12の端面14を観察したときに、この端面14が顕微鏡の焦点位置に確実に位置するので、顕微鏡の焦点調整作業を省くことができ、一層、複屈折の主軸方向の調整が容易となる。
【0060】
【発明の効果】
本発明の偏波保持ファイバアレイにあっては、結束帯が偏波保持ファイバの端部における複屈折の主軸方向を規定しているので、エンドホルダにより規定される偏波保持ファイバの端部の間隔と無依存に、それらの複屈折の主軸を所望の方向に位置決めすることができる。
【0061】
そして、本発明の偏波保持ファイバアレイの製造方法においては、既に結束帯によって複屈折の主軸が所望の方向に位置付けられた複数の偏波保持ファイバをエンドホルダに固定するので、エンドホルダにより規定される偏波保持ファイバの端部の間隔とは無依存に、偏波保持ファイバアレイを容易かつ確実に製造することができる。
【0062】
また、本発明の偏波保持ファイバアレイの製造装置によれば、容易かつ確実に、複数の偏波保持ファイバを、それらの複屈折の主軸を所望の方向に位置付けながら並列に配列させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の偏波保持ファイバアレイの斜視図である。
【図2】図1のアレイに用いられる基体の斜視図である。
【図3】図1のアレイの部分分解斜視図である。
【図4】図1のアレイを偏波保持ファイバの端面側からみた部分正面図である。
【図5】本発明の一実施例の偏波保持ファイバアレイ製造装置の斜視図である。
【図6】図5の製造装置に含まれる回転台の正面図である。
【図7】図6の回転台に用いられる回転部材の斜視図である。
【図8】図6の回転台に用いられる他の回転部材の斜視図である。
【図9】仮固定用治具によって固定された偏波保持ファイバを示す説明図である。
【図10】結束帯によって固定された偏波保持ファイバ(中間製品)を示す説明図である。
【図11】図1のアレイにおける偏波保持ファイバの複屈折の主軸方向のパターンの変形例である。
【図12】図1のアレイにおける偏波保持ファイバの複屈折の主軸方向のパターンの他の変形例である。
【図13】図5の製造装置に含まれる回転台の変形例の平面図である。
【図14】図5の製造装置に含まれる回転台の他の変形例の平面図である。
【図15】図5の製造装置の変形例の支持台及び固定台を除いた平面図である。
【図16】図15の側面図である。
【図17】図6の回転台の変形例である。
【図18】図5の製造装置に含まれる支持台の変形例の平面図である。
【符号の説明】
12 偏波保持ファイバ
14 偏波保持ファイバ12の端面
17 エンドホルダ
18 被覆層
20 偏波保持ファイバ12の被覆部
22 基体
34 結束帯(結束手段)

Claims (6)

  1. 一端部を除いて被覆部を有する複数の偏波保持ファイバを用意する工程と、
    前記偏波保持ファイバの前記一端部から前記一端部側に位置する前記被覆部の一部までを並列に配置するとともに、前記各偏波保持光ファイバの前記一端部側の端面を透明な板に当接させた状態で、前記各偏波保持ファイバをその軸線回りに独立して回転可能に配列する配列工程と、
    前記偏波保持ファイバ毎に軸線回りに回転させ、前記複屈折の主軸を所望の方向に位置決めする位置決め工程と、
    前記各偏波保持ファイバの位置決めが完了した後、前記偏波保持ファイバを前記被覆部の一部にて互いに結束する結束工程と、
    前記結束後、前記偏波保持ファイバの一端部間に規定の間隔を確保すべく前記一端部をエンドホルダに取付ける工程とを含むことを特徴とする偏波保持ファイバアレイの製造方法。
  2. 一端部を除いて被覆部を有する複数の偏波保持ファイバと、前記偏波保持ファイバ毎に前記複屈折の主軸を所望の方向に位置決めした状態で、前記偏波保持ファイバの一端部を規定の間隔を存して並列させるエンドホルダとを含む偏波保持ファイバアレイの製造装置であって、
    前記各偏波保持ファイバの一端部から前記一端部側の前記被覆部の一部までを並列に配列する一方、前記各偏波保持ファイバを互いに独立して、その軸線回りに回転可能に支持する支持手段と、
    前記各偏波保持ファイバの被覆部の一部を互いに独立して仮止め可能な仮止め手段と、
    前記各偏波保持ファイバにおける前記被覆部の一部以外の部位を回転可能に案内し、これら部位間の間隔を前記一部側から徐々に拡開させる案内手段と、
    前記各偏波保持ファイバの前記部位に回転力を付与する回転手段とを備え、前記支持手段は、前記各偏波保持ファイバの端部を並列に配列するための複数の貫通孔を有するとともに、前記貫通孔が開口する端面に、前記各偏波保持ファイバの端面が当接する透明な板を有していることを特徴とする偏波保持ファイバアレイの製造装置。
  3. 前記案内手段は、前記各偏波保持ファイバにおける前記被覆部の一部以外の前記部位を収容する溝と、前記溝を塞ぐ蓋とを備えていることを特徴とする請求項2に記載の偏波保持ファイバアレイの製造装置。
  4. 前記回転手段は、2つの割れ部材からなることを特徴とする請求項2または3に記載の偏波保持ファイバアレイの製造装置。
  5. 前記回転手段は、スリットを有する円筒形状の部材からなることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1つに記載の偏波保持ファイバアレイの製造装置。
  6. 前記回転手段は、前記スリットに弾性を有する部材が配設されていることを特徴とする請求項5に記載の偏波保持ファイバアレイの製造装置。
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