JP3062237B2 - 偏波面保存ファイバ整列用保持体及び同ファイバの整列方法 - Google Patents
偏波面保存ファイバ整列用保持体及び同ファイバの整列方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、偏波面保存ファイバを整列するために使用
される偏波面保存ファイバ整列用保持体およびその保持
体を使用した偏波面保存ファイバの整列方法に関する。
される偏波面保存ファイバ整列用保持体およびその保持
体を使用した偏波面保存ファイバの整列方法に関する。
<従来の技術> 一般に、偏波面保存ファイバは、伝送される光の偏光
状態を保存し、位相情報を安定に伝える目的で使用され
るシングルモードの光ファイバであって、偏波面の保存
のために、コアの形状を変えたものや、屈折率分布を変
えたもの、さらに異方性歪みを加えたものなどの種類が
ある。
状態を保存し、位相情報を安定に伝える目的で使用され
るシングルモードの光ファイバであって、偏波面の保存
のために、コアの形状を変えたものや、屈折率分布を変
えたもの、さらに異方性歪みを加えたものなどの種類が
ある。
たとえば、伝送損失が少ないという特長を有するPAND
A型の偏波面保存ファイバa1は、第10図に示すように、
クラッドb1内においてコアc1の両脇に応力付与部d1が設
けられており、クラッドb1と応力付与部d1との材質の違
いによって応力場を生じさせ、この応力でコアc1に異方
性歪みを与えることでコアc1が複屈折性をもつようにし
ている。したがって、この偏波面保存ファイバa1にたと
えばレーザ光を入射すれば、その直線偏波面が保存され
る。特に、PANDA型の偏波面保存ファイバa1は、直線偏
波面の保存方向すなわち偏波軸は、コアc1と応力付与部
d1とが直線状に並んだ方向とこれに直交する方向の2方
向が存在する。
A型の偏波面保存ファイバa1は、第10図に示すように、
クラッドb1内においてコアc1の両脇に応力付与部d1が設
けられており、クラッドb1と応力付与部d1との材質の違
いによって応力場を生じさせ、この応力でコアc1に異方
性歪みを与えることでコアc1が複屈折性をもつようにし
ている。したがって、この偏波面保存ファイバa1にたと
えばレーザ光を入射すれば、その直線偏波面が保存され
る。特に、PANDA型の偏波面保存ファイバa1は、直線偏
波面の保存方向すなわち偏波軸は、コアc1と応力付与部
d1とが直線状に並んだ方向とこれに直交する方向の2方
向が存在する。
ところで、このような偏波面保存ファイバは、光スイ
ッチなどの光集積回路に接続して使用する場合がある
が、その際、光集積回路が必要とする偏光状態に合致す
るように偏波面保存ファイバの偏波軸を調整することが
必要となる。たとえば、導波路型光スイッチに接続する
場合には、アレイ基板表面に形成された導波路の形成面
と偏波面保存ファイバの偏波面とを一致させる必要が生
じる。
ッチなどの光集積回路に接続して使用する場合がある
が、その際、光集積回路が必要とする偏光状態に合致す
るように偏波面保存ファイバの偏波軸を調整することが
必要となる。たとえば、導波路型光スイッチに接続する
場合には、アレイ基板表面に形成された導波路の形成面
と偏波面保存ファイバの偏波面とを一致させる必要が生
じる。
そのため、従来は、予めV溝が形成されたアレイ基板
を用い、偏波面保存ファイバをこのV溝に配置した後、
ファイバ端面を光学顕微鏡などで観察しながら偏波軸
(このPANDA型のファイバa1の場合は、コアc1と応力付
与部d1とが直線状に並んだ方向あるいはその垂直方向)
が水平位置となるようにファイバを軸回転させて調整し
ている。
を用い、偏波面保存ファイバをこのV溝に配置した後、
ファイバ端面を光学顕微鏡などで観察しながら偏波軸
(このPANDA型のファイバa1の場合は、コアc1と応力付
与部d1とが直線状に並んだ方向あるいはその垂直方向)
が水平位置となるようにファイバを軸回転させて調整し
ている。
しかし、偏波軸調整のために、ファイバ端面をファイ
バ軸方向に対して直交して正確に切断することは難し
く、傾斜して切断された場合には、端面反射により偏波
軸が正しく水平状態になっていることを確認するのが困
難になる。
バ軸方向に対して直交して正確に切断することは難し
く、傾斜して切断された場合には、端面反射により偏波
軸が正しく水平状態になっていることを確認するのが困
難になる。
そのため、従来技術では、第11図に示すように、コア
c2の外周に応力付与部d2、クラッドb2を順次設けた断面
真円状のプリフォーム(同図(a)参照)を準備し、こ
れを加熱状態で圧下して長楕円形状に加工する。その
後、これを線引きして偏波面保存ファイバa2とし(同図
(b)参照)、この偏波面保存ファイバa2をアレイ基板
fに予め形成した凹状溝gに配置して整列する(同図
(c)参照)ようにしたものが提案されている。
c2の外周に応力付与部d2、クラッドb2を順次設けた断面
真円状のプリフォーム(同図(a)参照)を準備し、こ
れを加熱状態で圧下して長楕円形状に加工する。その
後、これを線引きして偏波面保存ファイバa2とし(同図
(b)参照)、この偏波面保存ファイバa2をアレイ基板
fに予め形成した凹状溝gに配置して整列する(同図
(c)参照)ようにしたものが提案されている。
このようにすれば、偏波軸の方向はこの偏波面保存フ
ァイバa2の断面の長尺方向と一致しているので、凹状溝
gに偏波面保存ファイバa2を配置するだけて偏波軸が水
平方向に一致することになり、偏波軸の調整の手間を省
くことができる。
ァイバa2の断面の長尺方向と一致しているので、凹状溝
gに偏波面保存ファイバa2を配置するだけて偏波軸が水
平方向に一致することになり、偏波軸の調整の手間を省
くことができる。
<発明が解決しようとする課題> しかしながら、第11図に示すような形状の偏波面保存
ファイバでは、製造に手間がかかるばかりでなく、歩留
まりも悪いために、生産性に欠けるきらいがある。
ファイバでは、製造に手間がかかるばかりでなく、歩留
まりも悪いために、生産性に欠けるきらいがある。
<課題を解決するための手段> 本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであ
って、断面が通常の真円形状をした偏波面保存ファイバ
の偏波軸の位置調整と整列作業とを容易に行うことがで
きるようにするものである。
って、断面が通常の真円形状をした偏波面保存ファイバ
の偏波軸の位置調整と整列作業とを容易に行うことがで
きるようにするものである。
そのため、第1発明に係る偏波面保存ファイバ整列用
保持体は、単一のアレイ基板を有し、このアレイ基板に
は、その一方端の表面に所定間隔でファイバジャケット
固定用V溝が、その他方端の表面には所定間隔で前記フ
ァイバジャケット固定用V溝と同数のファイバ心線固定
用V溝がそれぞれ設けられ、かつ、前記ファイバジャケ
ット固定用V溝、若しくは、ファイバ心線固定用V溝の
位置には、前記アレイ基板の裏面から上面まで貫通する
光透過窓が個別的に設けられている。
保持体は、単一のアレイ基板を有し、このアレイ基板に
は、その一方端の表面に所定間隔でファイバジャケット
固定用V溝が、その他方端の表面には所定間隔で前記フ
ァイバジャケット固定用V溝と同数のファイバ心線固定
用V溝がそれぞれ設けられ、かつ、前記ファイバジャケ
ット固定用V溝、若しくは、ファイバ心線固定用V溝の
位置には、前記アレイ基板の裏面から上面まで貫通する
光透過窓が個別的に設けられている。
第2発明に係る偏波面保存ファイバの整列方法では、
偏波面保存ファイバのファイバジャケットを先端部分か
ら途中まで剥離してファイバ心線を露出させ、次に、請
求項1記載の偏波面保存ファイバ整列用保持体を適用
し、前記露出されたファイバ心線を光透過窓に臨ませる
とともに、ファイバジャケットをファイバジャケット固
定用V溝に配置した後、前記光透過窓に臨むファイバ心
線部分に接着剤を塗布し、次に、アレイ基板の裏面側よ
り光透過窓を通してファイバ心線に光を照射する一方、
アレイ基板の表面側からファイバ心線を観察して偏波軸
を調整し、その後、接着剤を硬化させるようにしてい
る。
偏波面保存ファイバのファイバジャケットを先端部分か
ら途中まで剥離してファイバ心線を露出させ、次に、請
求項1記載の偏波面保存ファイバ整列用保持体を適用
し、前記露出されたファイバ心線を光透過窓に臨ませる
とともに、ファイバジャケットをファイバジャケット固
定用V溝に配置した後、前記光透過窓に臨むファイバ心
線部分に接着剤を塗布し、次に、アレイ基板の裏面側よ
り光透過窓を通してファイバ心線に光を照射する一方、
アレイ基板の表面側からファイバ心線を観察して偏波軸
を調整し、その後、接着剤を硬化させるようにしてい
る。
<作用> 第1発明に係る構成では、アレー基板にその裏面から
上面まで貫通して設けた光透過窓を通してファイバ心線
を照明することができるため、応力付与部の位置関係を
観察することができる。したがって、従来のように端面
を観察する場合よりも正確に偏波軸の位置合わせを行え
る。しかも、単一のアレイ基板上にファイバジャケット
固定用V溝とファイバ心線固定用V溝が並設されている
ので、熱膨張係数は同一であり熱的安定性に優れる。
上面まで貫通して設けた光透過窓を通してファイバ心線
を照明することができるため、応力付与部の位置関係を
観察することができる。したがって、従来のように端面
を観察する場合よりも正確に偏波軸の位置合わせを行え
る。しかも、単一のアレイ基板上にファイバジャケット
固定用V溝とファイバ心線固定用V溝が並設されている
ので、熱膨張係数は同一であり熱的安定性に優れる。
第2発明に係る方法では、偏波軸の位置合わせが完了
すると、直ちにファイバ心線を接着固定することができ
るので、調整後に偏波軸がずれたり、整列の乱れが生じ
たりする恐れがなく、そのため、整列作業が容易にな
る。
すると、直ちにファイバ心線を接着固定することができ
るので、調整後に偏波軸がずれたり、整列の乱れが生じ
たりする恐れがなく、そのため、整列作業が容易にな
る。
<実施例> 第1図は偏波面保存ファイバ整列用保持体を用いて偏
波面保存ファイバを光集積回路としての導波路型光スイ
ッチのアレイ基板に接続した状態を示す斜視図である。
波面保存ファイバを光集積回路としての導波路型光スイ
ッチのアレイ基板に接続した状態を示す斜視図である。
同図において、符号1はPANDA型の偏波面保存ファイ
バ、2は偏波面保存ファイバ整列用保持体、4は偏波面
保存ファイバ1のファイバ心線1aを挟着保持するための
挟着基板、6は導波路型光スイッチ用の基板、8はこの
基板6の表面に形成された導波路、10は偏波面保存ファ
イバ1のコアと導波路8との接続固定を安定に維持する
ための端面ブロックである。
バ、2は偏波面保存ファイバ整列用保持体、4は偏波面
保存ファイバ1のファイバ心線1aを挟着保持するための
挟着基板、6は導波路型光スイッチ用の基板、8はこの
基板6の表面に形成された導波路、10は偏波面保存ファ
イバ1のコアと導波路8との接続固定を安定に維持する
ための端面ブロックである。
上記の偏波面保存ファイバ整列用保持体2は、第2図
ないし第6図に示すように、結晶化ガラス製の単一のア
レイ基板であり、このアレイ基板2には、その一方端の
表面に所定間隔でもってファイバジャケット固定用V溝
14が複数(本例では4つ)並設される一方、アレイ基板
2の他方端の表面にはファイバ心線固定用V溝16がファ
イバジャケット固定用V溝14と同数だけ並設されてい
る。このように、単一のアレイ基板2上にファイバジャ
ケット固定用V溝14とファイバ心線固定用V溝16が並設
されているので、偏波面保存ファイバ1を各V溝14、16
に確実、容易に固定でき作業性に優れたものとなる。
ないし第6図に示すように、結晶化ガラス製の単一のア
レイ基板であり、このアレイ基板2には、その一方端の
表面に所定間隔でもってファイバジャケット固定用V溝
14が複数(本例では4つ)並設される一方、アレイ基板
2の他方端の表面にはファイバ心線固定用V溝16がファ
イバジャケット固定用V溝14と同数だけ並設されてい
る。このように、単一のアレイ基板2上にファイバジャ
ケット固定用V溝14とファイバ心線固定用V溝16が並設
されているので、偏波面保存ファイバ1を各V溝14、16
に確実、容易に固定でき作業性に優れたものとなる。
そして、各偏波面保存ファイバ1のコアと導波路8と
の光軸が一致するように、ファイバ心線固定用V溝16の
相互の間隔が導波路8相互間の配列ピッチに合わせて設
定されている。また、各々のファイバジャケット固定用
V溝14の位置には、アレイ基板2の裏面からこのV溝14
の底面14aまで貫通する光透過窓18が個別的に設けられ
ている。この光透過窓は、ファイバ心線固定用V溝16の
位置に同様に設けても良く、また、V溝間の位置12の位
置に長方形、若しくは、光ファイバ心線の位置に個別的
に設けても良い。
の光軸が一致するように、ファイバ心線固定用V溝16の
相互の間隔が導波路8相互間の配列ピッチに合わせて設
定されている。また、各々のファイバジャケット固定用
V溝14の位置には、アレイ基板2の裏面からこのV溝14
の底面14aまで貫通する光透過窓18が個別的に設けられ
ている。この光透過窓は、ファイバ心線固定用V溝16の
位置に同様に設けても良く、また、V溝間の位置12の位
置に長方形、若しくは、光ファイバ心線の位置に個別的
に設けても良い。
この偏波面保存ファイバ整列用保持体2を用いて、偏
波面保存ファイバ1をその偏波軸を調整しながら整列配
置するには、まず、第7図に示すように、一つの偏波面
保存ファイバ1のファイバジャケット1bを先端部分から
途中まで剥離してファイバ心線1aを露出させ、次に、露
出されたファイバ心線1aを光透過窓18に臨ませるととも
に、ファイバジャケット1bをファイバジャケット固定用
V溝14に配置する。そして、光透過窓18に臨むファイバ
心線1aの部分に接着剤20を塗布し、次いで、アレイ基板
12の裏面側より光透過窓18を通してファイバ心線1aに光
を照射する一方、アレイ基板12の表面側からファイバ心
線1aを光学顕微鏡等によって観察する。
波面保存ファイバ1をその偏波軸を調整しながら整列配
置するには、まず、第7図に示すように、一つの偏波面
保存ファイバ1のファイバジャケット1bを先端部分から
途中まで剥離してファイバ心線1aを露出させ、次に、露
出されたファイバ心線1aを光透過窓18に臨ませるととも
に、ファイバジャケット1bをファイバジャケット固定用
V溝14に配置する。そして、光透過窓18に臨むファイバ
心線1aの部分に接着剤20を塗布し、次いで、アレイ基板
12の裏面側より光透過窓18を通してファイバ心線1aに光
を照射する一方、アレイ基板12の表面側からファイバ心
線1aを光学顕微鏡等によって観察する。
この観察において、第8図(a)に示すように、ファ
イバ心線1aのクラッドb1と空気との間に介在物がない場
合には、両者の屈折率n1、n2の差が大きく、かつ、ファ
イバ心線1aは表面が曲面となっているために、平行光を
照射した場合もその境界面で反射あるいは大きく屈折さ
れてファイバ心線1aへの入射光量が相対的に少なくな
り、ファイバ心線1a内の応力付与部d1を十分に観察する
ことができない。これに対して、第8図(b)に示すよ
うに、ファイバ心線1aのクラッドb1と空気との間に、ク
ラッドb1の屈折率n2に近似した屈折率n3を有する接着剤
20を介在させると、ファイバ心線1aの曲率を小さくした
のと同じ効果が得られ、平行光を照射した場合、クラッ
ドb1との境界面で反射や大きな屈折が起こることなく略
平行な光がそのままファイバ心線1a内に入射される。そ
のため、ファイバ心線1a内の応力付与部d1を十分に観察
することができる。このことから、使用する接着剤20と
しては、偏波面保存ファイバ1のクラッドb1と略同じ屈
折率をもつものが最も好ましいが、実際上は、ファイバ
心線1aのクラッドb1と空気との中間の屈折率を有する接
着剤を使用しても十分に応力付与部d1を観察することが
できる。具体的には、紫外線硬化型の接着剤を適用する
ことができる。
イバ心線1aのクラッドb1と空気との間に介在物がない場
合には、両者の屈折率n1、n2の差が大きく、かつ、ファ
イバ心線1aは表面が曲面となっているために、平行光を
照射した場合もその境界面で反射あるいは大きく屈折さ
れてファイバ心線1aへの入射光量が相対的に少なくな
り、ファイバ心線1a内の応力付与部d1を十分に観察する
ことができない。これに対して、第8図(b)に示すよ
うに、ファイバ心線1aのクラッドb1と空気との間に、ク
ラッドb1の屈折率n2に近似した屈折率n3を有する接着剤
20を介在させると、ファイバ心線1aの曲率を小さくした
のと同じ効果が得られ、平行光を照射した場合、クラッ
ドb1との境界面で反射や大きな屈折が起こることなく略
平行な光がそのままファイバ心線1a内に入射される。そ
のため、ファイバ心線1a内の応力付与部d1を十分に観察
することができる。このことから、使用する接着剤20と
しては、偏波面保存ファイバ1のクラッドb1と略同じ屈
折率をもつものが最も好ましいが、実際上は、ファイバ
心線1aのクラッドb1と空気との中間の屈折率を有する接
着剤を使用しても十分に応力付与部d1を観察することが
できる。具体的には、紫外線硬化型の接着剤を適用する
ことができる。
次に、導波路型光スイッチのアレイ基板6に形成され
た導波路8の形成面と偏波面保存ファイバ1の偏波面と
を一致させるために、偏波面保存ファイバ1の偏波軸が
水平になるように調整する。ここで、PANDA型の偏波面
保存ファイバ1は、偏波軸はコアc1と応力付与部d1とが
直線状に並んだ方向とこれに直交する方向の2方向に存
在するから、たとえば、コアc1と応力付与部d1とが直線
状に並んだ方向が水平位置になるように調整するには、
第9図(a)に示すように、コアc1の両脇にある応力付
与部d1の両端までの幅A1が最大値になるように、偏波面
保存ファイバ1を軸回転させる。また、コアc1と応力付
与部d1とが直線状に並んだ方向が鉛直方向となるように
調整するには、第9図(b)に示すように、応力付与部
b1の外径A2が最小値となるように偏波面保存ファイバ1
を軸回転させる。
た導波路8の形成面と偏波面保存ファイバ1の偏波面と
を一致させるために、偏波面保存ファイバ1の偏波軸が
水平になるように調整する。ここで、PANDA型の偏波面
保存ファイバ1は、偏波軸はコアc1と応力付与部d1とが
直線状に並んだ方向とこれに直交する方向の2方向に存
在するから、たとえば、コアc1と応力付与部d1とが直線
状に並んだ方向が水平位置になるように調整するには、
第9図(a)に示すように、コアc1の両脇にある応力付
与部d1の両端までの幅A1が最大値になるように、偏波面
保存ファイバ1を軸回転させる。また、コアc1と応力付
与部d1とが直線状に並んだ方向が鉛直方向となるように
調整するには、第9図(b)に示すように、応力付与部
b1の外径A2が最小値となるように偏波面保存ファイバ1
を軸回転させる。
こうして、偏波軸の位置合わせが完了すると、その状
態を保持したまま接着剤20に紫外線を照射して接着剤20
を硬化させる。これにより、ファイバ心線1aがアレイ基
板12に接着固定されるので、偏波軸の調整後に偏波面保
存ファイバ1が位置ずれするなどの恐れがなく、そのた
め、整列作業を容易に行える。
態を保持したまま接着剤20に紫外線を照射して接着剤20
を硬化させる。これにより、ファイバ心線1aがアレイ基
板12に接着固定されるので、偏波軸の調整後に偏波面保
存ファイバ1が位置ずれするなどの恐れがなく、そのた
め、整列作業を容易に行える。
引き続いて、ファイバジャケット1bをファイバジャケ
ット固定用V溝14に、接着固定する。次いで、ファイバ
心線1aの先端部分をファイバ心線固定用V溝16に配し、
挟持基板4で押持した後、それぞれ接着剤で固定する。
このようにして、各偏波面保存ファイバ1が偏波軸が調
整された状態でアレイ基板12上に整列配置される。
ット固定用V溝14に、接着固定する。次いで、ファイバ
心線1aの先端部分をファイバ心線固定用V溝16に配し、
挟持基板4で押持した後、それぞれ接着剤で固定する。
このようにして、各偏波面保存ファイバ1が偏波軸が調
整された状態でアレイ基板12上に整列配置される。
<発明の効果> 第1発明に係る偏波面保存ファイバ整列用保持体は、
アレー基板に裏面から上面まで貫通して設けた光通過窓
を通してファイバ心線を照明することができるため、応
力付与部の位置関係を観察することができる。したがっ
て、従来のように端面を観察する場合よりも正確に偏波
軸の位置合わせを行える。しかも、単一のアレイ基板上
にファイバジャケット固定用V溝とファイバ心線固定用
V溝が並設されているので、ファイバを各V溝内に配列
し易く作業性に優れる。
アレー基板に裏面から上面まで貫通して設けた光通過窓
を通してファイバ心線を照明することができるため、応
力付与部の位置関係を観察することができる。したがっ
て、従来のように端面を観察する場合よりも正確に偏波
軸の位置合わせを行える。しかも、単一のアレイ基板上
にファイバジャケット固定用V溝とファイバ心線固定用
V溝が並設されているので、ファイバを各V溝内に配列
し易く作業性に優れる。
第2発明に係る偏波面保存ファイバの配列方法では、
偏波軸の位置合わせが完了すると、直ちにファイバ心線
を接着固定することができるので、調整後に偏波軸が位
置ずれしたり、配列の乱れが生じたりする恐れがなく、
そのため、配列作業が容易になる。
偏波軸の位置合わせが完了すると、直ちにファイバ心線
を接着固定することができるので、調整後に偏波軸が位
置ずれしたり、配列の乱れが生じたりする恐れがなく、
そのため、配列作業が容易になる。
第1図ないし第9図は本発明の実施例を示すもので、第
1図は偏波面保存ファイバ整列用保持体を用いて偏波面
保存ファイバを光集積回路のアレイ基板に接続した状態
を示す斜視図、第2図は偏波面保存ファイバ整列用保持
体の斜視図、第3図は同平面図、第4図は第3図のIV−
IV線に沿う断面図、第5図は第3図のV−V線に沿う断
面図、第6図は第3図のVI−VI線に沿う断面図、第7図
は偏波面保存ファイバ整列用保持体を用いて偏波面保存
ファイバの偏波軸調整を行う場合の説明図、第8図は接
着剤を使用する場合と使用しない場合との屈折率分布の
状態を示す説明図、第9図は偏波面保存ファイバの偏波
軸調整作業の説明図である。 第10図はPANDA型の偏波面保存ファイバの断面図、第11
図は従来の偏波面保存ファイバの偏波軸位置合わせの説
明図である。 1……偏波面保存ファイバ、1a……ファイバ心線、1b…
…ファイバジャケット、2……偏波面保存ファイバ整列
用保持体、12……アレイ基板、14……ファイバジャケッ
ト固定用V溝、16……ファイバ心線固定用V溝、18……
光透過窓、20……接着剤。
1図は偏波面保存ファイバ整列用保持体を用いて偏波面
保存ファイバを光集積回路のアレイ基板に接続した状態
を示す斜視図、第2図は偏波面保存ファイバ整列用保持
体の斜視図、第3図は同平面図、第4図は第3図のIV−
IV線に沿う断面図、第5図は第3図のV−V線に沿う断
面図、第6図は第3図のVI−VI線に沿う断面図、第7図
は偏波面保存ファイバ整列用保持体を用いて偏波面保存
ファイバの偏波軸調整を行う場合の説明図、第8図は接
着剤を使用する場合と使用しない場合との屈折率分布の
状態を示す説明図、第9図は偏波面保存ファイバの偏波
軸調整作業の説明図である。 第10図はPANDA型の偏波面保存ファイバの断面図、第11
図は従来の偏波面保存ファイバの偏波軸位置合わせの説
明図である。 1……偏波面保存ファイバ、1a……ファイバ心線、1b…
…ファイバジャケット、2……偏波面保存ファイバ整列
用保持体、12……アレイ基板、14……ファイバジャケッ
ト固定用V溝、16……ファイバ心線固定用V溝、18……
光透過窓、20……接着剤。
Claims (2)
- 【請求項1】単一のアレイ基板であり、このアレイ基板
には、その一方端の表面に所定間隔でファイバジャケッ
ト固定用V溝が、その他方端の表面には所定間隔で前記
ファイバジャケット固定用V溝と同数のファイバ心線固
定用V溝がそれぞれ設けられ、かつ、前記ファイバジャ
ケット固定用V溝、若しくは、ファイバ心線固定用V溝
の位置、あるいは両V溝間の位置には、前記アレイ基板
の裏面から上面まで貫通する光透過窓が設けられている
ことを特徴とする偏波面保存ファイバ整列用保持体。 - 【請求項2】偏波面保存ファイバのファイバジャケット
を先端部分から途中まで剥離してファイバ心線を露出さ
せ、次に、請求項1記載の偏波面保存ファイバ整列用保
持体を適用し、前記露出されたファイバ心線を光透過窓
に臨ませるとともに、ファイバジャケットをファイバジ
ャケット固定用V溝に配置した後、前記光透過窓に臨む
ファイバ心線部分に接着剤を塗布し、次に、アレイ基板
の裏面側より光透過窓を通してファイバ心線に光を照射
する一方、アレイ基板の表面側からファイバ心線を観察
して偏波軸を調整し、その後、接着剤を硬化させること
を特徴とする偏波面保存ファイバの整列方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29851690A JP3062237B2 (ja) | 1990-11-02 | 1990-11-02 | 偏波面保存ファイバ整列用保持体及び同ファイバの整列方法 |
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JP29851690A JP3062237B2 (ja) | 1990-11-02 | 1990-11-02 | 偏波面保存ファイバ整列用保持体及び同ファイバの整列方法 |
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KR100442604B1 (ko) * | 2001-12-27 | 2004-08-02 | 삼성전자주식회사 | 보강용 보조 블럭을 구비한 광섬유 블럭 |
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-
1990
- 1990-11-02 JP JP29851690A patent/JP3062237B2/ja not_active Expired - Fee Related
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