JP4128302B2 - プラスチック光ファイバの製造方法および装置 - Google Patents

プラスチック光ファイバの製造方法および装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラスチック光ファイバの機械的強度改善のための加熱延伸や、乾熱・湿熱下での低収縮率化のための定長アニール、制限緩和処理等を高速度で好適に行うためのプラスチック光ファイバの製造方法およびその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
プラスチック製光ファイバ(以下POFと略す)は、石英系光ファイバに対して大口径、安価、取り扱い性が良いなどの長所を有しており、ライティング、センサー、OA,FA機器間配線などの分野で使用されている。
現在実用化されているPOFの大部分はPMMA(ポリメチルメタクリレート)を芯材料とした芯鞘構造、あるいは鞘の外周に更に保護層を一体被覆した芯鞘保護層構造の光ファイバである。
その工業的製造プロセスとして、芯材料であるPMMAを複合ノズルを用いて鞘、又は鞘及び保護層の材料のポリマーと同心円状に配置し、溶融紡糸することでファイバ状に賦形し、引き続き機械的特性を向上させるために加熱延伸等を行うことが一般的である。
【0003】
図4は従来のPOFの熱処理に用いられる熱処理装置の例を示したものである。この装置は、加熱炉28と、ここにPOF10を定速で供給する供給装置20および熱処理後のPOF10を定速で引き取る引取装置40を備えている。符号21はPOF10の走行を安定させるための糸ガイドである。
加熱媒体として用いられる空気は、熱風加熱・循環装置60にて加熱された後、加熱炉28に送られ、加熱炉28内を流れた後、再び熱風加熱・循環装置60に送られて加熱循環するように構成されている。POF10は加熱炉28内を走行する間に一定温度の熱風と向流接触して加熱され、供給装置20における供給速度と引取装置40における引取速度との比を変えることによって延伸、定長アニール、制限緩和等の熱処理が施される。
【0004】
ところで、POFの生産性向上において、熱処理速度の高速化は重要である。しかし、POFの走行速度を高めると、POFは高速で加熱炉内を通過することとなり、加熱炉長が同じまま走行速度を高めると、加熱炉内でのPOFへの加熱時間が短くなる。その為、例えば熱処理が延伸処理である場合、加熱炉内でPOFが延伸処理に適した温度まで上昇されず、低温状態での延伸が行われてしまう。その結果、光学特性の悪化、機械特性の低下、糸径斑の増大などを生じてしまう。
そこで、高速でPOFの熱処理を行う場合には、加熱炉(延伸炉)長を長くしたり加熱炉内温を高温化するなどの方法、また、特開平5−11128号公報に記載されているように、加熱炉中での加熱気体の流動状態の工夫や炉内の熱風風速を上げることによって加熱気体とPOFの熱交換効率を向上させて加熱炉内のPOFを熱処理が可能な温度まで上昇させる方法が採られていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
加熱炉(延伸炉)内温度の高温化や炉内の加熱気体流速の高速化による加熱効率の向上は、急速にPOFの温度を上昇させる点においては非常に有効である。しかしながら、このような方法で急速なPOFの加熱を行なった場合、POFの表面温度は急速に上昇するが、POFの構成材料の熱伝導抵抗により、POF表面からの供給熱量が大きいほどPOFの表層と中心部には大きな温度差が生じてしまう。そのような表層と中心部の温度が異なった状態でPOFの主成分ポリマーのガラス転移温度(Tg)以上にPOFを加熱しながら延伸処理を施すと、POF断面の半径方向に延伸配向の斑が生じ、機械強度の低下や配向複屈折による光学特性劣化が生じ易くなる。
同様に、定長アニール、制限緩和等の延伸処理後のPOFの機械特性改善のための熱処理においても、POF断面方向での温度差は熱処理斑を招くことになる。
【0006】
こうした不具合を回避する為に、炉内温度の高温化や加熱気体流速の高速化を行わずに、加熱炉長の延長によってPOFが加熱炉内に滞在する時間を非高速化時と同じにして加熱を行った場合、加熱時のPOF断面の温度上昇速度プロフィールは非高速化時と同じとなる。
しかし、加熱炉前後でPOFを支持するガイド間の距離が長くなることによって、加熱炉内でのPOFの糸揺れ、垂下が増大し、POFが加熱炉内で垂れ落ち易くなる。
加熱炉内でのPOFの糸揺れや垂下を抑制するにはPOFの張力を上げればよいが、それには炉内温度を低温化させたり、延伸処理を施す場合では延伸倍率を上げなければならず、その結果、機械特性の低下や糸径斑増大を招くことになってしまう。
特に、定長アニール、制限緩和等の延伸後のPOFの機械特性改善のための熱処理においては、POFには延伸処理のような高い張力が作用せず、また作用させられないため、POFの糸揺れや垂下は延伸処理に比べて増大し、POFが加熱炉内でより垂れ落ち易くなってしまう。
【0007】
本発明は前記課題を解決するためになされたもので、POFの延伸処理、機械特性改善のための定長アニール、制限緩和等の熱処理において、POFの光学特性の劣化、機械特性の劣化や断面方向斑、糸径斑の発生原因となるPOF断面の温度差発生を抑制し、品質を低下させることなく熱処理の高速化を図ることができ、生産性を向上させることが可能なPOFの製造方法およびその装置を目的とするものである
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明のプラスチック光ファイバの製造方法は、プラスチック光ファイバを加熱する熱処理工程を有する製造方法において、第1加熱ゾーンで熱処理後に、該第1加熱ゾーンでの加熱速度よりも小さい加熱速度の第2加熱ゾーンで熱処理を施すことを特徴とするものである。
この際、第2加熱ゾーンの温度を第1加熱ゾーンの温度よりも低くすることもできる。
第1加熱ゾーンにおける加熱速度は、第2加熱ゾーンにおける加熱速度の二倍以上であることが望ましい。
【0009】
また、熱処理装置へのプラスチック光ファイバの供給速度(V1)と、熱処理装置からのプラスチック光ファイバの引取速度(V2)が、下式を満足することが望ましい。
0.5≦V2/V1≦10
第1加熱ゾーンでの加熱媒体としては、取扱いが容易な加熱空気を用いても良いが、短い時間、すなわち短い炉内で急速に温度を上昇させるには、空気より加熱効率の高い加熱された水または水蒸気が望ましい。
さらにまた、熱処理後には、プラスチック光ファイバを急冷することが望ましい。
【0010】
本発明のプラスチック光ファイバの製造装置は、プラスチック光ファイバを加熱する第1加熱ゾーンと、該第1加熱ゾーンでの加熱速度よりも小さい加熱速度で該プラスチック光ファイバを加熱する第2加熱ゾーンを有する熱処理装置を具備することを特徴とするものである。
さらに、熱処理後のプラスチック光ファイバを急冷する冷却装置が付設されていることが望ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図を用いて詳細に説明する。
図1は本発明のPOFの製造方法における熱処理工程に用いる熱処理装置の一例を示す図である。この熱処理装置においては、プラスチック光ファイバ10を加熱する1つの加熱炉30内に2つの加熱ゾーン、即ち、第1加熱ゾーン36と第2加熱ゾーン38を有している。加熱炉30の前方には、POF10を加熱炉30に定速で供給する供給装置20が配備されている。また、加熱炉30の後方には、加熱炉30から出たPOF10を冷却する冷却槽52を備えた冷却装置50、POF10の表面に付着した水分を除去する水分除去装置90、熱処理後のPOF10を定速で引き取る引取装置40が配備されている。また、加熱炉30の前方近傍と、冷却槽52内には、POF10を安定走行させるための糸ガイド21,21が設けられている。
【0012】
加熱炉30内は、POF10が貫通する貫通孔12が形成された炉内仕切板31によって、POF10が最初に通過する第1加熱ゾーン36と、次に通過する第2加熱ゾーン38の2つに区切られている。この炉内仕切板31によって、第1加熱ゾーン36の加熱媒体と、第2加熱ゾーン38の加熱媒体の混合が防止される。このように、本発明の加熱ゾーンにおいては、その加熱ゾーン内に存在する加熱媒体が、加熱ゾーン外の加熱媒体と実質的に混じり合わないため、一つの加熱ゾーン内の加熱媒体温度は実質的に一定である。
各加熱ゾーンに供給される加熱媒体は、それぞれ個別に加熱される。即ち、第1加熱ゾーン36に供給される加熱媒体は、加熱媒体加熱循環装置80によって加熱媒体入口32から第1加熱ゾーン36内に供給され、加熱媒体出口33,33より第1加熱ゾーン36から排出されて再び加熱媒体加熱循環装置80に送られて第1加熱ゾーン36を循環するようなっている。同様に、第2加熱ゾーン38に供給される加熱媒体は、加熱媒体加熱循環装置81によって、加熱媒体入口14から第2加熱ゾーン38に供給され、加熱媒体出口16,16より第2加熱ゾーン38から排出されて再び加熱媒体加熱循環装置81に送られて第2加熱ゾーン38を循環するようになっている。
【0013】
加熱炉30の後方に付設されている冷却装置50は、加熱炉30で加熱されたPOF10を冷却する冷却槽52と、その冷却槽52に冷媒である冷水を供給、循環させる冷却水温調循環装置70を具備して概略構成されている。
【0014】
このプラスチック光ファイバの熱処理装置を用いて熱処理を行うには、まず、供給装置20によって、POF10を加熱炉30の第1加熱ゾーン36に供給する。POF10は加熱炉30の第1加熱ゾーン36及び第2加熱ゾーン38内を走行する間にそれぞれの加熱媒体と向流ないし直交接触して加熱されながら熱処理が施される。
この際、第1加熱ゾーンの加熱速度が第2加熱ゾーンの加熱速度よりも大きいことが必要である。第1加熱ゾーンの加熱速度が第2加熱ゾーンの加熱速度の二倍以上であることが好ましい。加熱速度とは、単位時間当たりのPOFの温度上昇率(POFへの熱供給量)を示すものであり、加熱温度や熱供給効率等によって決められるものである。例えば、加熱媒体の種類やPOFへの接触態様等が同じであれば、その温度が高いほど加熱速度は大きく、また、加熱媒体が、乾燥空気とスチームであれば、その温度が同じでも、スチームの方が加熱速度は大きくなり、また、同温度で同種の加熱媒体であっても、POFに対して相対速度を速くして接触させることにより加熱速度は大きくなる。なお本発明において、一つの加熱ゾーン内でPOFへの加熱媒体の接触態様等が異なり、加熱ゾーン内の位置により加熱速度が異なる場合は、その加熱ゾーンを通過したことによって上昇したPOF断面直径方向の平均温度の差を加熱ゾーン通過時間で割った値、すなわち加熱ゾーン内における単位時間当たりのPOF平均温度上昇率をその加熱ゾーンの加熱速度とする。
【0015】
まず、POF10を第2加熱ゾーン38より加熱速度が早い高温の加熱空気等の加熱媒体が循環している第1加熱ゾーン36内で、第2加熱ゾーンの加熱媒体温度より低い温度まで急速加熱を行う。この工程により、第1加熱ゾーン36から出る直前のPOF10は、高温雰囲気下で急速加熱されたことによって、その表面と中心部に大きな温度差を生じている。そのような温度状態のPOF10を続いて第1加熱ゾーン36より低温の加熱媒体が循環している第2加熱ゾーン38に導入する。第2加熱ゾーン38では、POF10周辺の加熱速度が第1加熱ゾーン36に比べて小さいので、POF10表面からの熱供給量は低下し、POF10内部では熱拡散が進行することによって、POF10表面と中心部の温度差が急速に減少してゆく。このようにして第1加熱ゾーン36で生じていた表面と中心部の温度差が減少したPOF10は、POF10の温度と周囲の加熱媒体との温度差が少なくなっているために、POF10の表面と中心部との温度差が生じにくい状態下で第2加熱ゾーン38内で加熱されPOF全体の温度が上昇する。このような加熱形態をとることによってPOF10の温度を短時間で熱処理が可能な温度まで昇温し、且つ内部温度差が少ない状態で熱処理を施すことが可能となる。
【0016】
POF10を急速に加熱する第1加熱ゾーン36の加熱媒体温度は、高いほど急速にPOF10を加熱することが可能となり、第1加熱ゾーン36の長さを短縮することができる。しかし、あまり高温とすると第1加熱ゾーン36でPOF10内部に発生した温度差が第2加熱ゾーン38内で除去しきれず、内部温度差が大きい状態で熱処理が施されてしまったり、第1加熱ゾーン内でPOF10の構成ポリマーの急速な熱分解により多量の有毒なガスや可燃性ガスが発生するおそれがあるため、そのような問題が発生しない温度を上限にすることが好ましい。例えば、POFの芯材がPMMA、鞘材がフッ素系の材料で構成された一般的なPOFの熱処理を行う場合、加熱媒体が乾燥した空気であれば、第1加熱ゾーン36内の温度は300℃以下が好ましい。また、第1加熱ゾーンに供給する加熱媒体の温度、ゾーンの長さは、POFの走行速度もしくは巻き取り速度や、第2加熱ゾーン38でのPOF処理温度に応じて、第2加熱ゾーン38でのPOF表面と中心部との温度差が熱処理に適正な程度に小さくなるように適宜設定される。
また、主に熱処理が行われる第2加熱ゾーン38の加熱媒体温度、ゾーンの長さは、熱処理を施すPOFの構成材料の熱的機械特性、処理条件によって異なるが、必要以上に高温あるいは長くすると加熱炉30内でのPOFのたれ落ち、糸揺れを招くこととなったり、延伸処理の場合には延伸配向緩和が進み機械強度が低下するおそれがあるため、熱媒体温度、ゾーンの長さは必要な熱処理が可能な範囲内でできるだけ低温かつ短くすることが望ましい。例えば、芯材がPMMA、鞘材がフッ素系の材料で構成された一般的なPOFの熱処理を行う場合、加熱媒体が乾燥した空気であれば、その加熱媒体温度としては130℃〜160℃の範囲とすることが好ましい。
【0017】
加熱炉30にて加熱処理が施されたPOFは、強制的に冷却して急冷することが望ましい。
高速度でのPOFの熱処理においてはPOFの移動速度が速くなるため、加熱炉30の出口でPOFをガイド等によって支持する場合、POFの温度がガイド等に到達するまでに充分下がらないおそれがある。そのような場合に、表面が柔らかいままガイド等に接触すると、POFの表面が損傷を受けるおそれがある。また、加熱延伸処理を行う場合、加熱炉外のPOFにも加熱炉内のPOFと同じ延伸張力が作用しているため、POFの温度が伸張可能な温度に保持されている間は加熱炉外においてもPOFが延伸される。その為、加熱炉を通過したPOFの温度が十分に下がっていないと、温度制御がなされていない加熱炉外での延伸によって、糸径や、機械特性斑が増大するおそれがある。
また、高温状態のPOFが徐冷されると、その冷却過程において鞘材の結晶化、相分離などの不均質構造が生成し、POF内の光伝送において芯鞘界面で光が屈折する際の光散乱増大による光伝送特性悪化の原因となる場合がある。
そこで、加熱後には、POFを急冷して冷却、固化することが望ましい。
冷却は、40℃/sec以上、更に好ましくは80℃/sec以上の冷却速度で冷却を行うことが好ましい。
【0018】
冷却に用いる冷媒としては、POFを侵さない種々の気体、液体を用いることができる。水、エタノール、エチレングリコール、グリセリン等を適用できるが、冷却能力、コスト、取扱性、除去性の点から水が特に好ましく、冷却水の入った水槽中にPOFを通過させることが好適である。
またPOFを急速に冷却するためには、冷却時に熱伝達率を低下させPOFの冷却速度を低下させる原因となる冷媒とPOFとの界面近傍に形成される境膜を強制的に除去することが好ましい。その為、冷却槽内でPOFに吹き付けるように冷媒を噴射することが望ましい。その際、POFに対し、その移動方向の下流側ないし垂直な方向から、即ち冷媒を向流接触ないし直交接触になるように強制流動させてPOFと冷媒とが接触抵抗が大きくなるようにすることが、境膜の除去効果が向上するので好ましい。
【0019】
冷却処理したPOF10に対しては、冷却槽52の出口において水分除去装置90によって水分の除去を行う。POFの表面に水が付着したまま引取装置40に入ると、ロール表面でPOFのスリップによる引取速度変動の原因となるおそれがあり、POFが湿ったままボビンに巻き取られると、水分がPOF内に移行し伝送損失の増加原因となるおそれがあるためである。
このような方法を採ると、POF表面を急速に冷却固化することができ、また、加熱ゾーン出口下流でPOFを支持するためのガイド等を冷却槽52内に設置することも可能となり、POFの支持間距離を小さくして、糸揺れ、垂下を抑制することができるため、好ましい。
【0020】
上述した熱処理方法および熱処理装置においては、POFの供給装置20の供給速度と引取装置40の引取速度の比の設定を調整することで、延伸、定長アニール、制限緩和等の各種の目的に応じた熱処理を施すことができる。
その際、熱処理装置へのPOFの供給速度(V1)と、熱処理装置からのPOFの引取速度(V2)が、0.5≦V2/V1≦10 を満足することが望ましい。V2/V1をこの範囲内とすることにより、POFの機械的強度が良好になり、また、糸径変動や糸垂れ落ち等をより防止できる。
熱処理が延伸処理である場合には、POFの供給速度V1と引取速度V2の関係を示すV2/V1は1を超えて大きくなり、好ましくは1.0<V2/V1≦3、更に好ましくは2.0≦V2/V1≦3.0である。加熱延伸時に速度比V2/V1が大きすぎるとPOFの直径変動の増大や伸度の低下が生じるおそれがあり、小さすぎると延伸配向が不足し強度が低下することがある。
熱処理が加熱延伸後のPOFの耐熱収縮化のための定長アニール、制限緩和処理である場合、POFの供給速度V1と引取速度V2の関係を示すV2/V1は定長アニールでは約1、制限緩和処理では1未満となり、こららの処理において、より好ましくは0.5≦V2/V1<1.0、更に好ましくは0.8≦V2/V1<1.0である。この処理時の速度比V2/V1が1以上であるとPOFが延伸され、小さすぎると加熱延伸工程で付与された延伸配向が解け、機械強度が低下する傾向にある。熱処理を定長熱処理とする場合は、V2/V1=1である。
【0021】
本発明において、加熱媒体としてはPOFを侵さないものであれば特に制限はない。空気の他、より熱伝導率の高い気体又は液体が好ましく、例えば液体としては水、エチレングリコール、グリセリン等が挙げられ、気体としては水素、ヘリウムもしくはネオン、または水、エチレングリコールもしくはグリセリンの蒸気等が挙げられる。上述した例で示した加熱空気は取扱いが非常に容易で好ましい加熱媒体であるが、特に第1加熱ゾーンのように、POFを急速に加熱するため、より短い時間、すなわち短い加熱ゾーンでPOFを急速に加熱するには、加熱空気より加熱効率の高い加熱媒体を用いることが好ましい。そのようなものとして、取扱いが容易で常圧で液体である100℃以下の熱水を用いることが好ましい。例えば、延伸処理の場合、延伸張力下でPOFが急激に伸張し始める温度以下に温調した熱水中でPOFを加熱すると、加熱空気に比べはるかに短時間で均一にPOFを昇温でき、急速加熱によって生じた内部温度差がほとんどなくなる状態まで熱水中で加熱を続けてもPOFの伸張を抑制することができる。
【0022】
図2に本発明の第1加熱ゾーンでの加熱媒体として液体(熱水)を用いたPOFの熱処理方法に好適な熱処理装置の一例を示す。
この装置においては、第1加熱ゾーンとなる熱水加熱炉22と第2加熱ゾーンとなる熱風加熱炉24は、それぞれ独立して分離されている。
熱水加熱炉22内には、加熱媒体加熱循環装置80によって、所定温度に加熱された熱水が循環するようになっている。
熱水加熱炉22と熱風加熱炉24の間には、第2加熱ゾーンでのPOFの加熱斑の原因となる熱水加熱炉22内でPOF10の表面に付着した水分を除去するための水分除去装置90が設けられている。この水分除去装置90としては50〜70℃程度に加熱されたエアー等をPOF10に吹き付け、水分を吹き飛ばす機構が好ましい。
【0023】
また、熱水よりもさらに短時間でPOFを加熱する為には、加熱媒体として加熱効率が高い水蒸気を用いるのが好ましい。水蒸気でのPOFの加熱においては、水蒸気とPOFが接触すると水蒸気の熱がPOFに奪われ、水蒸気がPOF表面で気相から液相への相変化する際に多量の凝集熱を放出するため非常に高効率で均一な加熱が行える。常圧下での水蒸気の飽和温度は100℃であるが、水蒸気はスーパーヒート(過熱)することによって常圧下でもその温度を100℃以上に上げることができるため、常圧下で100℃以上の温度の水蒸気によるPOFの急速加熱を行うこともできる。また、加熱炉のシールを工夫し加熱炉内の圧力を一定状態に保つ構造とすれば飽和状態での水蒸気温度を100℃以上また逆に100℃以下にすることができる。飽和水蒸気での加熱の場合、非常に効率の高い加熱が行えるとともに、水蒸気が液体、気体状態で等温なため、炉内の雰囲気蒸気、及びPOF表面で熱を放出し凝集液化した蒸気の温度が同じとなり非常に高速且つ均一な加熱が可能となる。
さらに、加熱媒体として水蒸気を用いた場合、その熱伝導率は空気に対し、スーパーヒート蒸気で約10倍、飽和蒸気で約100倍と極めて高く、高速な熱処理が可能となる他、製造や装置への供給が容易である点、凝集熱の放出量が大きいので加熱効率が良い点、およびPOFの熱処理後に洗浄による熱媒除去が不要で圧縮空気や熱風によるPOFの乾燥のみで済むため設備を簡素とすることができる点、熱媒体自体が安価である点等から特に好ましい。
POFを加熱する加熱炉内の加熱媒体の圧力は絶対圧力が0.101Mpa以上1.0Mpa以下であることが好ましい。加熱媒体の圧力がこれより小さいと外気が加熱炉内に吸い込まれてしまい、これより大きいと加熱炉のシールが難しくなり、加熱媒体の外部への漏洩量が増大するおそれがある。
また、加熱炉内の圧力を精密に制御し、かつ加熱媒体蒸気温度を加熱炉の圧力下での飽和温度とした場合には、加熱媒体蒸気がPOF表面で気相から液相へ相変化した後も熱媒体温度は変化しないため、非常に高精度で均一な熱処理を行うことができる。
そのような加熱炉を加圧状態に保つシール手段としては、Oリング、オイルシール等を用いた接触型を適用できるが、ラビリンスシール等の非接触型のものが好ましい。
【0024】
図3に、第1加熱ゾーンでの加熱媒体として蒸気(水蒸気)を用いたPOFの熱処理方法に好適な熱処理装置の一例を示す。
この装置においては、第1加熱ゾーンとなる水蒸気加熱炉26と第2加熱ゾーンとなる熱風加熱炉24は、それぞれ独立して分離されている。水蒸気加熱炉26には調圧された水蒸気が水蒸気供給管82より供給され、放熱により凝集した水蒸気が排出管83より炉外に排出される。
図示例の熱処理装置では、水蒸気加熱炉26のPOF出入口には炉内に供給される水蒸気の炉外への漏洩を効果的に防ぐためのラビリンスシール34が設けられている。
ラビリンスシール34は、水蒸気加熱炉26の入口および出口とそれぞれ連通し、少なくともPOF10がこのラビリンスシール34と水蒸気加熱炉26とを連続して走行できる空間を有する。ラビリンスシール26では、水蒸気加熱炉26内からその外側に向かう加熱媒体の流路が縮小と拡大を繰り返すように構成されている。即ち、オリフィス35によって流路が狭められ、膨張室15においては流路が広がる。
【0025】
このような構成の水蒸気加熱炉26によれば、水蒸気加熱炉26の入口外側および出口外側にラビリンスシール34が設けられているので、水蒸気加熱炉26内の加熱媒体が水蒸気加熱炉26の入口および出口から水蒸気加熱炉26の外へ向かって流れる間に、加熱媒体はラビリンスシール34の膨張室15およびオリフィス35を交互に通過することによって急拡大および急縮小を繰り返し、渦流の生成と消滅を頻繁に繰り返すので、熱媒体圧力などの熱媒体のエネルギーが極度に消耗され減圧が進行する。したがって加熱媒体の水蒸気加熱炉26外への漏出量が大幅に低減され、熱エネルギー損失が減少するので水蒸気加熱炉26のランニングコストを低減することができる。さらに、熱効率が向上したことにより水蒸気加熱炉26の長さを長大化しなくても充分な熱処理が可能となるので、加熱炉のコンパクト化を実現することができる。
従って、この加熱炉を用いることで、水蒸気加熱炉26内の加熱効率が向上することにより、加熱炉の長さを長大化しなくても十分なPOF加熱が可能であり、加熱媒体の熱伝導率が高く、POF10の糸揺れを抑えて均一な熱処理を行うことができる。したがって特性の安定したPOF10を得ることができる。
また、水蒸気加熱炉26と熱風加熱炉24の間には、第2加熱ゾーンでのPOFの加熱斑の原因となる水蒸気加熱炉26でPOFの表面に付着した水分を除去するための水分除去装置90が設けられている。この水分除去装置90としては50〜70℃程度に加熱されたエアー等をPOFに吹き付け、水分を吹き飛ばす機構のものを用いるのが好ましい。
【0026】
初期温度が30℃のPOFを供給速度24m/min、引取速度48m/minで直径0.75mmとする加熱延伸処理において、上述した図1に示す熱処理装置を用い、第1加熱ゾーン36の長さ1000mm、供給空気温度を220℃、第2加熱ゾーン38の長さ3000mm、供給空気温度を140℃、第2加熱ゾーン出口から300mmの位置で35℃の水中を通過させ冷却させる方法で延伸処理を行った場合について、その延伸状態のシミュレーション結果を図5に示す。
図5に示すグラフにおいて、横軸が第1加熱ゾーン入口からの距離、左縦軸が各加熱ゾーン内でのPOFの表面の温度及び中心部の温度、右縦軸が延伸によるPOFの長手方向の変形速さを示す延伸速度である。
同様に、初期温度が30℃のPOFを供給速度24m/min、引取速度48m/minで直径0.75mmとする加熱延伸処理において、図4に示したように、加熱ゾーンが一つで一定温度の熱媒が供給される従来の延伸装置を用い、加熱ゾーン長さ4000mm、供給空気温度を170℃とし、加熱ゾーン出口から300mmの位置で35℃の水中を通過させ冷却させる延伸処理を行った場合について、POFの延伸状態のシミュレーション結果を図6に示す。
【0027】
図5,6に示すPOFの熱的特性、加熱効率を表す延伸シミュレーションで示されるように、本発明の熱処理方法は従来の熱処理方法に比べ、POFを熱処理が可能な温度まで短い時間で内部の温度差が少ない状態で到達させることができ、同じ長さの加熱炉で加熱を行った場合には、POFが熱処理に適正な温度に保持される時間が長く、またその間のPOFの内部温度差、温度変化も少ないため、均一で安定した状態で穏やかな延伸処理を行うことができる。
【0028】
【実施例】
[実施例1]
芯材としてPMMA、鞘材としてフッ化ビニリデン/テトラフルオロエチレン(80/20mol%)の共重合体を用いた2層構造のPOFを、上述した図1に示す熱処理装置を用いて延伸処理を行った。この際、第1加熱ゾーン36として実加熱部長さが1000mmの熱風加熱炉、第2加熱ゾーン38として実加熱部長さが3000mmの熱風加熱炉、冷却槽52として実冷却部長さが500mmのものを用いた熱処理装置とした。
表1に示す条件で延伸処理を行った結果を表2に示した。
尚、本発明における破断強度、破断伸度の測定は、フルスケール196Nのロードセルを取り付けたテンシロンを用い、標点長さ100mmのPOFを試験速度100mm/minで引張試験により行った。破断強度は引っ張り試験時においてロードセルに作用する最大荷重をPOF初期断面積で割った値を、破断伸度とは試料のPOFの初期長からの変化量を初期長で割った値を示す。
【0029】
【表1】
Figure 0004128302
【0030】
【表2】
Figure 0004128302
【0031】
[実施例2]
芯材としてPMMA、鞘材として3FM/17FM/MMAの重量%が50:30:20の3元共重合体、さらに鞘の外周にフッ化ビニリデン/テトラフルオロエチレン(80/20mol%)の共重合体の保護層が設けられた3層構造のPOFを用いた以外は実施例1と同様にして表3に示す条件で加熱延伸処理を行い、表4に示した結果を得た。尚、3FMは、2,2,2−トリフルオロエチルメタクリレート、17FMは、1,1,2,2−テトラヒドロキシパーフルオロデシルメタクリレート、MMAはメチルメタクリレ−トを意味する。
【0032】
【表3】
Figure 0004128302
【0033】
【表4】
Figure 0004128302
【0034】
[実施例3]
実施例2と同じ構造のPOFを用い、上述した図2に示すような熱水加熱炉22の実加熱部長さが500mm、熱風加熱炉24の実加熱部長さが3000mm、冷却槽52の実冷却部長さが500mmの熱処理装置を用い、熱水加熱炉22に温調された熱水を循環させて表5に示す条件で加熱延伸処理を行い、表6に示した結果を得た。
【0035】
【表5】
Figure 0004128302
【0036】
【表6】
Figure 0004128302
【0037】
[実施例4]
実施例2と同じ構造のPOFを用い、上述した図3に示すような水蒸気(飽和水蒸気)加熱炉26の実加熱部長さが500mm、熱風加熱炉24の実加熱部長さが3000mm、冷却槽の実冷却部長さが500mmの熱処理装置を用い、水蒸気加熱炉26に水蒸気を熱媒体として供給して表7に示す条件で加熱延伸処理を行い、表8に示した結果を得た。
【0038】
【表7】
Figure 0004128302
【0039】
【表8】
Figure 0004128302
【0040】
[比較例]
実施例2と同じ構造のPOFを用い、図4に示すような加熱炉の実加熱部長さが4000mmの従来の熱処理装置を用い、加熱炉28に熱風を循環させ加熱延伸処理を行い、表9に示した結果を得た。
【0041】
【表9】
Figure 0004128302
【0042】
表1〜9に示すように、本実施例によれば、比較例に比べて、伝送損失、破断強度、破断伸度およびそれらのばらつきのない優れたPOFを得ることができる。さらに、実施例2よりも実施例3が、実施例3よりも実施例4によるものが、伝送損失が削減され、かつ、破断強度や破断伸度のばらつきが解消される。
【0043】
【発明の効果】
本発明によれば、第1加熱ゾーンにて、POFを急加熱し、第2加熱ゾーンにて、第1加熱ゾーンの加熱速度よりも小さい加熱速度で加熱して緩加熱することにより、従来の熱処理方法のようなPOFの加熱不足、熱処理時の断面方向の温度斑に起因する光学特性の劣化、機械強度のばらつきを防ぎ、優れた特性を有したPOFを高速で熱処理することができ、優れた特性を有するPOFを生産性良く製造することができる。
また、POFの供給速度(V1)と引取速度(V2)を特定の範囲内とすることにより、POFの機械的強度が良好になり、また、糸径変動や糸垂れ落ち等をより防止できる。
また、加熱媒体として水を用いることで、POFを急速加熱でき、短時間の熱処理、加熱炉の短縮化を図ることができる。
また、加熱媒体として水蒸気を用いることで、より高効率で均一な加熱を行うことができ、製造、装置への供給や乾燥除去も容易となる。
また、熱処理後にプラスチック光ファイバを急冷することにより、熱処理を高速で行った場合に生じやすいPOFの表面の損傷や、糸径や、機械特性斑の増大を抑制できる。また、光散乱増大による光伝送特性悪化も防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のPOFの熱処理に用いられる装置例を示した概略構成図である。
【図2】 本発明の第1加熱ゾーンの加熱熱媒として熱水を用いる熱処理装置例を示した概略構成図である。
【図3】 本発明の第1加熱ゾーンの加熱熱媒として水蒸気を用いる熱処理装置例を示した概略構成図である。
【図4】 従来のPOFの熱処理に用いられる装置例を示した概略構成図である。
【図5】 本発明のPOFの延伸方法での延伸状態のシミュレーション結果を示すグラフである。
【図6】 従来のPOFの延伸方法での延伸状態のシミュレーション結果を示すグラフである。
【符号の説明】
10 POF
20 供給装置
21 糸ガイド
22 熱水加熱炉
24 熱風加熱炉
26 水蒸気加熱炉
30 加熱炉
32 加熱媒体入口
33 加熱媒体出口
34 ラビリンスシール
36 第1加熱ゾーン
38 第2加熱ゾーン
40 引取装置
50 冷却装置
52 冷却槽
90 水分除去装置

Claims (5)

  1. プラスチック光ファイバを加熱する熱処理工程を有する製造方法において、第1加熱ゾーンで熱処理後に、該第1加熱ゾーンでの加熱速度よりも小さい加熱速度の第2加熱ゾーンで熱処理を施すことを特徴とするプラスチック光ファイバの製造方法。
  2. 第2加熱ゾーンの温度が第1加熱ゾーンの温度よりも低いことを特徴とする請求項記載のプラスチック光ファイバの製造方法。
  3. 前記第1加熱ゾーンにおける加熱速度が、前記第2加熱ゾーンにおける加熱速度の二倍以上であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のプラスチック光ファイバの製造方法。
  4. プラスチック光ファイバを加熱する第1加熱ゾーンと、該第1加熱ゾーンでの加熱速度よりも小さい加熱速度で該プラスチック光ファイバを加熱する第2加熱ゾーンを有する熱処理装置を具備することを特徴とするプラスチック光ファイバの製造装置。
  5. 熱処理後のプラスチック光ファイバを急冷する冷却装置が付設されていることを特徴とする請求項記載のプラスチック光ファイバの製造装置。
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