JP4418059B2 - プラスチック光ファイバケーブルの製造方法およびその装置、並びにプラスチック光ファイバの巻癖除去方法 - Google Patents

プラスチック光ファイバケーブルの製造方法およびその装置、並びにプラスチック光ファイバの巻癖除去方法 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラスチック光ファイバケーブル内におけるファイバの偏芯や、マイクロベンドの少ないプラスチック光ファイバケーブルの製造方法およびそれに用いる装置、並びにそれらに好適に用いられるプラスチック光ファイバの巻癖除去方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
プラスチック光ファイバ(以下POFと略す)は、大口径、安価、取扱性などの長所を有しており、ライティング、センサー、OA,FA機器間配線などの分野で使用されている。
一般に、センサー、OA,FA機器間配線等の用途では、POFの外周にポリエチレン、ナイロン、塩化ビニル等の樹脂を被覆しケーブル化されたPOFが用いられている。
【0003】
POFのケーブル化は通常、紡糸後に延伸処理が施されたPOFを一旦、ボビンに巻き取った後、図9に例示するようなケーブル化装置を用いて行われている。この例では、POF10が巻回されたボビンは、POFを繰り出すためのクリール20にセットされ、引出装置21によってPOF10がボビンから引き出される。この際、引き出されたPOF10の引出装置21と被覆ダイ30の間の張力が一定に保たれるように、張力検出器22でPOFの張力を検出して引出装置21の速度制御が行われる。定張力で被覆ダイ30に引き込まれたPOF10は、その外周に押出機31で溶融された樹脂が被覆される。その後、POFケーブルは、ケーブル冷却水槽40を通ることで冷却され、冷媒除去装置41によってPOFケーブル表面に付着した水が除去され、ケーブル引取装置50によって引き取られることで連続的にPOFのケーブル化が行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、紡糸、延伸処理が施されたPOFには、紡糸、延伸時に生じる微小なねじれや、巻き取り機まで導糸される間にガイド等によって癖がついており、このPOFがそのままボビンに数百gの張力で巻き取られることにより、ボビンに巻き取られたPOFには、複雑な巻癖が付与されることが多い。
このような巻癖がついたPOFをボビンから引き出し、被覆ダイ内に引き込み、外周に溶融樹脂を被覆してケーブル化を行った場合、POF外周部が被覆ダイの壁面に接触して損傷を受けたり、被覆ダイのPOF通過孔の中心軸に対してPOFがずれながら引き込まれ、その状態でPOFの外周に樹脂が被覆されることで樹脂の偏着が生じ、ケーブル中心に対するPOFの中心の偏芯が生じることがある。POFケーブル内におけるPOFの偏芯は、POFケーブルの外周を基準にPOFケーブル同士、光源装置、受光装置との接続を行った場合、POFの光伝送面のずれによる結合損失を生じたり、ケーブル内でPOFがうねってマイクロベンドが生じ、伝送光の漏れによる伝送損失増大の原因となってしまう。
【0005】
そこで、こうした不具合を回避するために、POFのケーブル化においては、ボビンから引き出されたPOFを張力を付与した状態で被覆ダイに引き込む等の対策が施されている。
しかし、POFに高い張力を付与すると、被覆ダイ内や溶融樹脂が外周被覆されることで加熱されたPOFが延伸されてしまう。その為、複雑な巻癖を完全に引き延ばして真っ直ぐな状態で被覆ダイに引き込むだけの高い張力をかけることはできない。従って、上述しような、POFのダイ壁面接触による損傷、ケーブル中心軸に対するPOFの偏芯、ケーブル内でのPOFのマイクロベンド等を生じさせずケーブル化することは困難であった。
【0006】
本発明は前記課題を解決するためになされたもので、プラスチック光ファイバのダイ壁面接触による損傷、ケーブル中心軸に対するプラスチック光ファイバの偏芯、ケーブル内でのプラスチック光ファイバのマイクロベンド等の発生を防止できるプラスチック光ファイバケーブルの製造方法およびその為の装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のプラスチック光ファイバケーブルの製造方法は、巻回されたプラスチック光ファイバを引き出して、その外周に樹脂を被覆してプラスチック光ファイバをケーブル化するプラスチック光ファイバケーブルの製造方法において、プラスチック光ファイバの引出し工程と、プラスチック光ファイバへの樹脂の被覆工程との間に、プラスチック光ファイバを加熱する加熱工程と、加熱したプラスチック光ファイバを直線状に保持した状態で冷却する冷却工程とを有することを特徴とするものである
【0008】
本発明のプラスチック光ファイバケーブルの製造装置は、巻回されたプラスチック光ファイバを引き出す引出装置と、該プラスチック光ファイバを加熱する加熱装置と、該プラスチック光ファイバを直線状に保持した状態で冷却する冷却装置と、該プラスチック光ファイバの外周に樹脂を被覆する被覆装置とを具備することを特徴とするものである。請求項に係るプラスチック光ファイバケーブルの製造方法は、巻回されたプラスチック光ファイバを引き出して、その外周に樹脂を被覆してプラスチック光ファイバをケーブル化するプラスチック光ファイバケーブルの製造方法において、プラスチック光ファイバの引出し工程と、プラスチック光ファイバへの樹脂の被覆工程との間に、プラスチック光ファイバの巻癖を除去する工程を有することを特徴とするものである。本発明のプラスチック光ファイバの巻癖除去方法は、プラスチック光ファイバを加熱する加熱工程と、該プラスチック光ファイバを直線状に保持した状態で冷却する冷却工程とを有することを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明を図1を参照して説明する。
図示例のプラスチック光ファイバケーブルの製造装置は、POFが巻回されたボビンが装着されるクリール20と、そのクリール20からPOF10を引き出す引出装置21と、その引き出されたPOF10を加熱する加熱炉を備えた加熱装置60と、その加熱後のPOF10を冷却する冷却槽を備えたPOF冷却装置70と、冷媒除去装置41と、POF引取装置80と、被覆ダイ30を備えた被覆装置と、ケーブル冷却水槽40と、ケーブル引取装置50を具備して概略構成されている。
【0010】
加熱装置60は、クリール20から引き出されたPOF10を加熱する加熱炉と、その加熱炉を制御する制御装置等を具備するものである。
加熱炉で用いる熱媒体としては、POFを侵さないものであれば種々のものを適用できる。一般にPOFの熱処理に用いられる取扱が容易な加熱空気を用いても良いが、短い時間でPOFの温度を十分に上昇させ巻癖を除去するには、空気より加熱効率の高い加熱された液体または蒸気が好ましく、例えば液体または蒸気の状態の水、エチレングリコール、グリセリン等が挙げられる。
熱媒体として蒸気を用いた場合、POF表面で蒸気の熱が奪われると蒸気から液体への相変化を生じ、この相変化による凝集伝熱や凝集熱放出によって加熱気体や液体より高効率なPOFの加熱が行える。
蒸気はスーパーヒート(過熱)することによって常圧下でその温度を沸点温度以上に上げることができるため、例えば水蒸気を常圧下で100℃以上に加熱して供給することも可能である。
熱媒体として熱水や水蒸気を用いると、その製造や装置への供給が容易である点、およびPOFの熱処理後に洗浄による熱媒除去が不要で圧縮空気や熱風によるPOFの乾燥のみで済むため設備を簡素とすることができる点、熱媒体自体が安価である点等から特に好ましい。
【0011】
また、加熱炉のシールを工夫して加熱炉を加圧状態に保つことで、飽和状態での蒸気温度を常圧での沸点以上に容易に上げることができる。飽和蒸気での加熱の場合、凝集伝熱による非常に効率の高い加熱が行えるとともに、蒸気が液体、気体状態で等温なため、炉内の雰囲気蒸気と、POF表面で熱を放出し凝集液化した蒸気の温度が同じになるので、より均一な加熱が可能となる。
プラスチック光ファイバを加熱する加熱炉の加熱室内の熱媒体の圧力は絶対圧力が0.101Mpa以上1.0Mpa以下であることが好ましい。熱媒体の圧力がこれより小さいと外気が加熱室内に吸い込まれてしまい、これより大きいと加熱室のシールが難しくなり、熱媒体の外部への漏洩量が増大するおそれがある。
また熱媒体が蒸気である場合に、加熱室内の圧力を精密に制御し、かつ熱媒体蒸気温度を加熱室の圧力下での飽和温度とした場合には、熱媒体蒸気がPOF表面で気相から液相へ相変化した後も熱媒体温度は変化しないため、非常に高精度で均一な熱処理を行うことができる。
そのような加熱炉を加圧状態に保つシール手段としては、Oリング、オイルシール、ニップロールシール等のシール部材が直接POF10と接触する型のシールも適用できるが、その場合にはシールに接触する前のPOF10の温度はシールとの接触により表面損傷を受けない温度としておく必要があり、通常100℃以下の温度とする。
それに対し、POF10とシール部材が接触しないラビリンスシールや、液体シールはPOF10の温度が高くても表面損傷を受けず機構も簡単なことから好ましい。
【0012】
ラビリンスシールによるシール手段が付設された加熱炉の一例を図2に示す。
図2に示す加熱炉1は、内部を走行するPOF10に対して熱処理を施す加熱部13を備えており、その内部に加熱室11が設けられている。この加熱室11内にPOF10を導入するための入口の外側、および加熱室11を走行したPOF10を引き出すための出口の外側には、シール手段として膨張室15およびオリフィス16が交互に配置された構造のラビリンスシール18がそれぞれ設けられている。
【0013】
加熱部13の外壁には、加熱部13内に熱媒体を供給する熱媒体供給管12と、加熱部13内の熱媒体を加熱炉1の外部へ排出可能な熱媒体排出管17が設けられている。また加熱部13の外壁と内部を走行するPOF10との間には、多数の貫通孔を有する多孔整流板14が設けられており、多孔整流板14内部が加熱室11となっている。熱媒体供給管12から供給された熱媒体は、多孔整流板14を通過することによって、加熱室11内を走行するPOF10と均一に接触できるようになっている。また加熱部13は加熱室11内の熱媒体を熱媒体排出管17から排出可能に構成されている。
加熱部13の両端に設けられたラビリンスシール18は、加熱室11の入口および出口とそれぞれ連通し、少なくともPOF10がこのラビリンスシール18と加熱室11とを連続して走行できる空間を有する。ラビリンスシール18では、加熱室11から加熱炉1の外側に向かう熱媒体の流路が縮小と拡大を繰り返すように構成されている。即ち、オリフィス16によって流路が狭められ、膨張室15においては流路が広がる。
【0014】
このような構成の加熱炉1によれば、加熱部13の入口外側および出口外側にラビリンスシール18を設けたことにより、加熱室11内の熱媒体が加熱室11の入口および出口から加熱炉1の外へ向かって流れる間に、熱媒体はラビリンスシール18の膨張室15およびオリフィス16を交互に通過することによって急拡大および急縮小を繰り返し、渦流の生成と消滅を頻繁に繰り返すので、熱媒体圧力などの熱媒体のエネルギーが極度に消耗され減圧が進行する。したがって熱媒体の加熱炉1外への漏出量が大幅に低減され、熱エネルギー損失が減少するので加熱炉1のランニングコストを低減することができる。さらに、熱効率が向上したことにより加熱室11の長さを長大化しなくても充分な熱処理が可能となるので、加熱炉のコンパクト化を実現することができる。
【0015】
従って、この加熱炉を用いることで、加熱部13内の加熱効率が向上することにより、加熱部13の長さを長大化しなくても十分なPOF加熱が可能であり、熱媒体の熱伝導率が高いためにPOF10に気体を高速で接触させる必要がなくPOF10の糸揺れを抑えて均一な熱処理を行うことができる。したがって特性の安定したPOF10を得ることができる。
【0016】
図3は、他の加熱炉2を示すもので、上述した図2に示す加熱炉1と大きく異なる点は、加熱部13の外周部に熱媒体加熱ヒータ26が設けられている点である。
この熱媒体加熱ヒータ26は加熱部13の外壁温度を、内部の熱媒体温度と同じになるように制御するもので、公知の構成の加熱手段を用いることができる。これによって、放熱による加熱室11内の熱媒体の温度低下が抑制され、加熱室11内における温度が安定し、温度の制御が容易になる。
【0017】
図4は、さらに他の加熱炉3を示すもので、上述した図2に示す加熱炉1と大きく異なる点は、ラビリンスシール18の膨張室15に加圧空気を供給するための加圧空気供給管24が設けられている点である。
即ち、膨張室15の少なくとも1つが加圧空気供給管24と連通しており、この加圧空気供給管24から適切な圧力に加圧された空気が膨張室15に供給されるようになっている。
この構成によれば加熱室11内の熱媒体圧力と加圧空気が供給されている膨張室15の圧力のバランスを制御して、加熱室11内の熱媒体が加熱炉3外へ漏出するのを効果的に抑制することができる。
膨張室15内に供給される加圧空気の好ましい圧力は、加熱室11内の熱媒体圧力の50%以上100%以下である。加圧空気の圧力がこれより小さいと熱媒体が加熱炉外へ漏出するのを抑制する効果が低減し、これより大きいと逆に加熱室11内へ加圧空気が流入するおそれがあるので好ましくない。
なお、本例ではラビリンスシール18の膨張室15の一部に加圧空気を供給する構成としたが、ラビリンスシール18の膨張室15の一部を加圧して、加熱室11内の熱媒体圧力と膨張室15内の圧力のバランスを制御できる手段であれば他の構成を採用することもできる。
【0018】
図5に示すさらに他の例の加熱炉4が上述した図2に示す加熱炉1と大きく異なる点は、ラビリンスシール18に冷媒を供給するための冷媒供給管44と、冷媒と液化された熱媒体との混合物を排出する混合物排出管42が設けられている点である。
この加熱炉4において、熱媒体としては蒸気が用いられ、加熱部13の入口側および出口側のラビリンスシール18内に冷媒供給管44からそれぞれ冷媒が供給されるように構成されている。冷媒としては冷却空気、水等を好適に用いることができる。
これによりラビリンスシール18内では、加熱室11からラビリンスシール18内へ流れ込んだ熱媒体(蒸気)が、冷媒と直接接触することによって冷却されて液化する。そして液化された熱媒体と冷媒との混合物は混合物排出管42から加熱炉4外へ排出される。したがって、高温状態の熱媒体が加熱炉4外へ漏洩するのを抑制することができるので作業環境が良くなる。さらに排出された熱媒体を回収して冷媒との分離等を行えば再利用することが可能である。
【0019】
図6に示す加熱炉5が上述した図2に示す加熱炉1と大きく異なる点は、加熱部13の外周部に熱媒体加熱ヒータ26が設けられている点、ラビリンスシール18の外周部に冷媒が循環する冷媒ジャケット51が設けられている点、およびラビリンスシール18で冷却されて液化した熱媒体を加熱炉外へ排出する熱媒体排出管54が設けられている点である。
【0020】
この加熱炉5において、熱媒体としては蒸気が用いられる。加熱部13の入口側および出口側のラビリンスシール18の外周部には、冷媒供給管52および冷媒排出管53を備えた冷媒ジャケット51がそれぞれ設けられている。この冷媒ジャケット51内に冷媒を供給し循環させることによって、加熱室11からラビリンスシール18内へ流れ込んだ熱媒体(蒸気)が、間接的に冷却されるようになっている。冷媒としては水、あるいはより除熱効率が高い液体や気体を用いることができる。そして液化された熱媒体は、ラビリンスシール18に設けられた熱媒体排出管54から加熱炉外へ排出されるように構成されている。したがって、高温状態の熱媒体が加熱炉外へ漏洩するのを抑制することができるので作業環境が良くなる。さらに排出された熱媒体を回収して、そのまま再利用することが可能である。
また、加熱部13の外周部には、熱媒体加熱ヒータ26が設けられ、加熱部13の外壁温度を、内部の熱媒体温度と同じになるように制御することにより、放熱による熱媒体の温度低下を抑制して、POF10の熱処理の効率を向上させることができる。尚、冷却ジャケット51と熱媒体加熱ヒータ26の間には断熱材55が介在している。
【0021】
図1に示すように、上述した加熱装置60の下流側には、冷却槽を備えたPOF冷却装置70が配置されている。このPOF冷却装置70での冷却においては、POF10を直線状に保持した状態で冷却することが必要である。
この冷却においては、加熱処理によって巻癖が除去された形態を保持するために、POFの温度が好ましくは60℃以下、更に好ましくは40℃以下となるように、POFを冷却することが好ましい。
また、POF10の鞘材の種類によっては徐冷により鞘材の結晶化や相分離を起こし、POFの光学特性が劣化する場合があるため、それを防ぐために、冷却は、POFが40℃/sec以上、更に好ましくは80℃/sec以上の冷却速度で冷却されるようにして行うことが好ましい。
【0022】
冷却に用いる冷媒としては、プラスチック光ファイバを侵さない種々の気体、液体を用いることができる。水、エタノール、エチレングリコール、グリセリン等を適用できるが、冷却能力、コスト、取扱性、除去性の点から水が特に好ましい。
またPOFを急速に冷却するためには、POF表面抵抗によってPOFと一緒に移動し高温のPOFとの接触熱交換で温度が上昇し冷却効率が低下した冷媒によって形成され、冷却時に熱伝達率を低下させPOFの冷却速度を低下させる原因となる冷媒層(境膜)を強制的に除去することが好ましく、その為に冷却槽内でPOFに吹き付けるように冷媒を噴射することが望ましい。特にPOFが移動してくる方向と反対方向にかつPOFの中心軸に対し45°〜90°の角度で冷媒を噴射することが好ましい。POFに対する冷媒噴射は、冷媒をPOF中心軸に対して直角方向に早く移動させるほど冷却効率は向上するが、早すぎるとPOFの振動が発生し、POF引出装置と引き取り装置間の糸揺れを発生させ、POFの張力変動に起因するPOFの直径変動や、加熱炉出入り口や冷却槽壁面などへの接触によるPOFの損傷などが生じるおそれがあるため、冷媒のPOF中心軸に対して直角方向の冷媒の移動速度は0.01m/sec〜0.1m/secとすることが好ましい。
【0023】
また、加熱装置と冷却装置とは一体化することも可能で、たとえば、図7に示すようなものとすることもできる。
この例においては、加熱炉6は冷却装置を備えている。加熱炉6の入口側にはシール手段として供給ニップロール71が設けられ、加熱部13の出口側にはシール手段として用いられるラビリンスシール18が設けられている。さらに、そのラビリンスシール18に、シール手段および冷却装置として機能する引取りニップロール72が配備され、また、ラビリンスシール18と引取りニップロール72の間には、その間に形成される空間に、POF10および熱媒体を冷却するための冷媒を供給する冷媒供給管74、および冷却に使用された冷媒とPOF10と一緒に冷却された熱媒体を排出する混合物排出管75が設けられている。
加熱室11で加熱処理されたPOF10は、ラビリンスシール18と引取りニップロール72の間において冷媒と直接接触することによって、引取りニップロール72による挟持圧力によって変形しない程度にまで冷却される。POF10を冷却した冷媒と、ラビリンスシール18から漏洩しPOF10と一緒に冷却された熱媒体の一部は、混合物排出管75を通り加熱炉6外へ排出される。
冷媒としては、POF10を急速に冷却するために液体を用いることが好ましい。また、熱媒体が液体または液体の蒸気の場合には、その液体を冷却したものを用いると、混合物排出管75から排出された熱媒体と冷媒とを分離する必要がなく、そのまま再利用することができるので好ましい。また、加熱室11の熱媒体圧力より高いと冷媒が加熱室11に流入し熱媒体を冷却する可能性があるので、冷媒の好ましい圧力は、加熱室11の熱媒体圧力以下の圧力である。
【0024】
供給ニップロール71は、その周面が加熱炉6の入口に気密に接触する状態に設けられ、加熱炉6との接触面73を気密に保ちながら回転可能に構成されている。そして、一対の供給ニップロール71の間にPOF10を挟持させて、供給ニップロール71を回転させることによってPOF10を加熱炉6内へ定速で供給する。供給ニップロール71の回転速度は任意に制御できるようになっている。
引取りニップロール72は、その周面が加熱炉6の出口に気密に接触する状態に設けられ、加熱炉6との接触面76を気密に保ちながら回転可能に構成されている。そして一対の引取りニップロール72の間にPOF10を挟持させて、引取りニップロール72を回転させることによって、加熱部13を通過したPOF10を定速で引き取る。引取りニップロール72の回転速度は任意に制御できるようになっている。
【0025】
本例の加熱炉6によれば、POF10の供給または引き取りを行うニップロール71,72によって加熱炉6の入口および出口が気密にシールされているので、これによって熱媒体が加熱炉6外へ漏出するのが抑制される。また出口側のラビリンスシール18と引取りニップロール72との間には冷媒が供給されているので、ここで加熱部13で加熱されたPOF10が冷却される。したがって、POF10の温度を、引取りニップロール72による挟持圧力によって変形しない程度にまで低下させることによって、POF10の変形を防止することができる。
またニップロール71,72をシール手段に用いたことにより、加熱炉外に別のPOF10の定速供給装置および定速引取り装置を設ける必要がなくなるので、部品点数の低減、装置のコンパクト化、省スペース化の点で有利である。
【0026】
また引取りニップロール72を加熱炉6とは別に設けた冷却手段(図示せず)によって冷却させることも好ましく、例えばニップロール72の内部に冷媒を循環させてもよい。このようにすれば、熱媒体との接触によってニップロール72自体の温度が上昇するのを防止できるので、POF10がニップロール72と接触した時に伝熱によってPOF10が軟化して、ニップロール72による挟持圧力で変形するのを防止することができる。
また、POF10をニップロールとの接触伝熱によって予め加熱し、加熱室11での加熱効率を向上させるため、挟持圧力でPOF10が変形しない温度まで、供給ニップロール71を加熱炉6とは別に設けた加熱手段(図示せず)によって加熱することも好ましい。例えばニップロール71の内部に熱媒体を循環させてもよい。
なお、本例では加熱部13の入口外側および出口外側の両方にニップロール71,72を設けたが、いずれか一方だけにニップロールを用いたシール手段を設ける構成としてもよい。
【0027】
上述した加熱工程および冷却工程を経たPOFが供される被覆装置としては、従来一般の装置等を適用することができる。たとえば、被覆装置は、所定の樹脂を溶融押し出しする押出機31と、その溶融押し出しされた樹脂をPOFの外周面上に被覆する被覆ダイ30とを具備してなる。
また、POFの表面に水が付着したままPOF引取装置80等に入ると、ロール表面でPOFのスリップによる引取り速度変動の原因や、POFが湿ったままボビンに巻き取られることにより、水分がPOF内に移行し、伝送損失の増加原因となるおそれがあるため、冷媒除去装置41によって水分の除去を行うことが好ましい。
【0028】
上述したプラスチック光ファイバケーブルの製造装置においては、引出装置21によってボビンに巻回されているPOFがそのクリール20から引き出され、加熱装置60でそのPOFを加熱する。この加熱処理によりボビンに巻かれたことによって生じた巻癖等の除去が行われる。この際、POFの温度が、100℃〜140℃となるように加熱を行うことが好ましく、120℃〜130℃となるように加熱を行うことがより好ましい。100℃以上とすることによりPOFに生じていた巻癖等が十分に除去できるようになり、また、140℃以下とすることにより、加熱保持でのPOFの配向緩和による機械特性劣化を抑制できるからである。
この加熱工程を経て巻癖等が除去されたPOFは、その状態を固定するために真っ直ぐな状態のままPOF冷却装置70を通過する。この冷却工程により、巻癖等のないPOFが冷却固定される。
そして、冷媒除去装置41によってPOF表面に付着した冷媒が除去された後、POFはPOF引取装置80で引き取られ、被覆装置に送給される。
POF引取装置80と被覆装置の被覆ダイ30の間には張力検出器22が設置され、被覆ダイ30に引き込まれるPOFの張力を検出し、POF引取装置80の速度を制御してPOFの張力を一定に保つ。
尚、引出装置21の引出速度は、速度同期装置81によって、引取装置80の速度変化と同期するように制御され、引出装置21とPOF引取装置80の間でPOFに不要な延伸や緩和が生じないよう制御される。
こうして巻癖が除去されたPOF10は、その後に設置された被覆ダイ30、ケーブル冷却水槽40、冷媒除去装置41、ケーブル引取装置50を経て連続的にプラスチック光ファイバケーブルが製造される。
【0029】
本発明によれば、POFに内在する巻癖等が除去された状態でPOFは被覆ダイ内に引き込まれ、溶融樹脂が被覆されてケーブル化されるので、POF外周部が被覆ダイの壁面に接触して損傷を受けたり、樹脂の偏着によるケーブル中心に対してPOFの中心が偏芯することを防止でき、製造されたPOFケーブルの光伝送における結合損失や、マイクロベンドないし伝送光の漏れによる伝送損失を削減できる。
【0030】
【実施例】
[実施例1]
芯材としてPMMA、鞘材としてフッ化ビニリデン/テトラフルオロエチレン(80/20mol%)の共重合体を用い、2倍延伸処理が施された直径1.00mmの2層構造のPOFが張力300gで2500m巻き取られたボビンを、図1に示すPOF製造装置のクリール20に装着した。ボビンとしては、直径180mm、高さ90mmの円筒形状の巻き取り部の両端に直径270mm、厚さ7.5mmの鍔部を備えたボビンを用いた。
そして、引出装置21でPOFをボビンより引き出し、同じ速度でPOF引取装置80で引き取りながら、180℃の熱風が熱媒体として循環している長さが1500mmの加熱炉を備えた加熱装置60内を通過させて加熱した。加熱炉出口におけるPOFの表面温度は約110℃であった。ここで用いた加熱炉は図8に示すようなもので、加熱炉中央部には熱風の吹出口86が設けられ、吹出口から炉内に導入された熱風は加熱炉両端に設けられた熱風の吸引口82に向かって約10m/secの速度で流れ、吸引口82から炉外に導出されていた。吸引口付近における熱媒体の圧力は、0.102Mpaであった。吸引口82から導出された熱風は空気加熱循環装置84に向かい、加熱された後再び加熱炉内に導入されるようになっている。
続いて、15℃に温調された水が循環しているPOFと水との接触部長さが500mmの冷却槽を備えたPOF冷却装置70で冷却し、癖取りを行なった。冷却速度は約80℃/secであった。次いで、冷媒除去装置41にてエアーブローによってPOF表面に付着した水を除去した。引き続き、POFの外周に黒色ポリエチレンを連続溶融被覆し、外径2.20mmの1芯のPOFケーブルを得た。尚、引出装置21〜被覆ダイ30間のPOF張力は約100g、ケーブル引取り速度は30m/minとした。
【0031】
[実施例2]
芯材としてPMMA、鞘材として3FM/17FM/MMA/MAAの重量%が51:30:18:1の共重合体、保護層としてフッ化ビニリデン/テトラフルオロエチレン(80/20mol%)の共重合体を用い、2倍延伸処理が施された直径1.00mmの3層構造のPOFを用い、長さが1000mmの加熱炉に120℃の過熱水蒸気を熱媒体として供給したこと以外は実施例1と同様にして、外径2.20mmの1芯のPOFケーブルを得た。尚、吸引口付近における熱媒体の圧力は、0.102Mpaであり、加熱炉出口におけるPOFの表面温度は約120℃であった。また、3FMは、2,2,2−トリフルオロエチルメタクリレート、17FMは、1,1,2,2−テトラヒドロキシパーフルオロデシルメタクリレート、MMAはメチルメタクリレ−ト、MAAはメタクリル酸を意味する。
【0032】
[実施例3]
実施例2と同じPOFを用い、加熱炉として図2に示すように出入口に炉内供給熱媒の漏洩を抑制するラビリンスシール18が設けられた長さが500mmの加熱炉を用い、加熱炉に絶対圧力0.2Mpa、120℃の水蒸気を熱媒体として供給し、加熱炉内圧力を0.2Mpaに保つように蒸気供給量制御を行った以外は、実施例1と同様にして、外径2.20mmの1芯のPOFケーブルを得た。なお、加熱炉出口におけるPOFの表面温度は約120℃であった。
【0033】
[比較例1]
図9に示す従来のケーブル化装置を用いたこと以外は、実施例1と同じ条件でケーブル化を行ない、外径2.20mmの1芯のPOFケーブルを得た。
【0034】
上記実施例および比較例でそれぞれ得られたPOFケーブルについて、ケーブル化の前後でのNA(開口数)=0.1、波長650nmにおける伝送損失の測定を行った。
また、POFケーブルを500mmおきに10ヶ所切断し、その断面におけるPOFの中心軸とPOFケーブルの中心軸を測定し、両者の中心軸のずれ量をその断面のケーブル外径で除して偏芯率(平均値)を計測した。
結果を表1に示す。
【0035】
【表1】
Figure 0004418059
【0036】
表1から明らかなように、比較例のPOFケーブルと比較して、本実施例のPOFケーブルであると、伝送損失の増加が小さく、かつ、偏芯率も小さい。特に、熱媒体として過熱水蒸気を用いた実施例2,3の特性はさらに向上しており、さらに、加熱炉内を加圧状態とした実施例3であると、極めて優れるPOFケーブルが得られた。
【0037】
【発明の効果】
本発明によれば、POFのケーブル化の際にPOF外周部が被覆ダイの壁面に接触して損傷を受けたり、樹脂の偏着によるケーブル中心に対してPOFの中心が偏芯することを防止でき、光伝送における結合損失や、マイクロベンドないし伝送光の漏れによる伝送損失を削減したプラスチック光ファイバケーブルを製造できる。
特に、加熱工程における熱媒体として熱水を用いることにより、加熱効率が向上し、POFを急速に加熱することができ、加熱炉の短縮化を図ることができる。
また、熱媒体として、水蒸気を用いることで、加熱効率がより向上し、しかも、非常に高効率で均一なPOFの加熱が行える。
水蒸気であれば、スーパーヒート(過熱)することによって常圧下でその温度を100℃以上に上げることができるため、過熱蒸気を用いれば常圧下で100℃以上の温度でのPOFの急速な加熱が行える。さらに、熱媒体として水蒸気を用いた場合、その製造や装置への供給が容易で、また、熱媒除去が不要で圧縮空気や熱風によるPOFの乾燥のみで済むため設備を簡素とすることができる。しかも熱媒体自体が安価である。
冷却に用いる冷媒として水を用いることで、冷却能力、コスト、取扱性、除去性を良好にできる。
また、冷却速度を40℃/sec以上とすることにより、POFの鞘材の結晶化や相分離によるPOFの光学特性が劣化を防止できる。
また、冷媒をPOFに吹き付けることで、境膜を除去することができ、POFの急速冷却が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のPOFケーブル化に用いられる装置例を示した概略構成図である。
【図2】 加熱炉の一例を示す側断面図である。
【図3】 加熱炉の一例を示す側断面図である。
【図4】 加熱炉の一例を示す側断面図である。
【図5】 加熱炉の一例を示す側断面図である。
【図6】 加熱炉の一例を示す側断面図である。
【図7】 加熱炉の一例を示す側断面図である。
【図8】 加熱炉の一例を示す横断面図である。
【図9】 従来のPOFケーブル化に用いられる装置例を示した概略構成図である。
【符号の説明】
1 加熱炉
2 加熱炉
3 加熱炉
4 加熱炉
5 加熱炉
6 加熱炉
10 プラスチック光ファイバ
20 クリール
21 引出装置
22 張力検出器
30 被覆ダイ
31 押出機
40 ケーブル冷却水槽
41 冷媒除去装置
50 ケーブル引取装置
60 加熱装置
70 POF冷却装置
80 POF引取装置
81 速度同期装置

Claims (7)

  1. 巻回されたプラスチック光ファイバを引き出して、その外周に樹脂を被覆してプラスチック光ファイバをケーブル化するプラスチック光ファイバケーブルの製造方法において、
    プラスチック光ファイバの引出し工程と、プラスチック光ファイバへの樹脂の被覆工程との間に、
    プラスチック光ファイバを100〜140℃に加熱する加熱工程と、
    加熱したプラスチック光ファイバを直線状に保持した状態で40℃/sec以上の冷却速度で60℃以下に冷却する冷却工程とを有することを特徴とするプラスチック光ファイバケーブルの製造方法。
  2. 巻回されたプラスチック光ファイバを引き出す引出装置と、該プラスチック光ファイバを100〜140℃に加熱する加熱装置と、該プラスチック光ファイバを直線状に保持した状態で40℃/sec以上の冷却速度で60℃以下に冷却する冷却装置と、該プラスチック光ファイバの外周に樹脂を被覆する被覆装置とを具備することを特徴とするプラスチック光ファイバケーブルの製造装置。
  3. プラスチック光ファイバを100〜140℃に加熱する加熱工程と、
    該プラスチック光ファイバを直線状に保持した状態で40℃/sec以上の冷却速度で60℃以下に冷却する冷却工程とを有することを特徴とするプラスチック光ファイバの巻癖除去方法。
  4. 前記加熱工程では、熱媒体として蒸気を用いることを特徴とする請求項1記載のプラスチック光ファイバケーブルの製造方法。
  5. 前記加熱工程では、0.102〜0.2MPa(絶対圧)に加圧状態とされた加熱炉内で加熱を行うことを特徴とする請求項に記載のプラスチック光ファイバケーブルの製造方法。
  6. 前記冷却工程では、プラスチック光ファイバに、冷媒を吹き付けて冷却することを特徴とする請求項1、4、5のいずれかに記載のプラスチック光ファイバケーブルの製造方法。
  7. 前記加熱装置は、0.102〜0.2MPa(絶対圧)に加圧可能で熱媒体として蒸気を用いる加熱炉を具備していることを特徴とする請求項2記載のプラスチック光ファイバケーブルの製造装置。
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