JP4127337B2 - ルーフサイドインナーの製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動車のルーフサイドインナーの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車の乗員を衝突時の衝撃から安全に保護するために、車室内の正面や側面にエアバッグ装置が設けられている。これらのうち、自動車側面からの衝撃に対して乗員頭部がサイドガラス等と衝突するのを防ぐために設けられるエアバッグ装置は、インストルメントパネル付近に設けられているインフレータから発生するガスによって、フロントピラーガーニッシュの裏側及びルーフサイドの内装部材の裏側に収納されたエアバッグが膨張し、車室内に展開するようになっていた。
【0003】
ところで、フロントピラーガーニッシュは幅が細いため、フロントピラーガーニッシュに近いインストルメントパネル付近にインフレータが存在すると、フロントピラーガーニッシュに対する構造上の制約が多くなって設計の自由度が損なわれるという不利な点がある。しかもフロントピラーガーニッシュ近くにインフレータが存在すると、フロントピラーガーニッシュに加わる応力が大きく、破損しやすい状況となる。さらに、事故によってエアバッグが展開した後のリペアを考慮した場合、インフレータがインストルメントパネル付近に設けられていると、リペア時にインストルメントパネルを外す必要があり、リペア作業が繁雑になる問題もあった。
【0004】
そこで、近年、インフレータを車室後部のルーフサイドインナーの裏側に配置するようになってきた。これにより、フロントピラーガーニッシュの設計自由度が高まり、また、フロントピラーガーニッシュに収納されたエアバッグが、ルーフサイドインナーのインフレータからみて最遠部に位置することになるため、フロントピラーガーニッシュに加わる応力が小さくなり、エアバッグ膨張時にフロントピラーがエアバッグによる押圧で破損、飛散し難くなった。加えて、リペア時にインストルメントパネルを外す必要がないため、リペアの作業効率が向上した。なお、ルーフサイドインナーは、車種によってはリアピラーガーニッシュと称される場合もある。
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、自動車においては、車室内空間が狭くなるのを防ぐため、ルーフサイドインナーと車体パネル間の間隔は極力少なくするのが好ましい。したがって、前記したようなルーフサイドインナー裏側にインフレータを配置したものにおいては、ルーフサイドインナーと車体パネル間の間隔が、エアバッグ膨張前のエアバッグ基部を収納できる程度、すなわちエアバッグ膨張前のエアバッグ基部の直径よりも僅かに大きな程度に設計される。
【0006】
しかし、前記エアバッグが膨張すると、前記ルーフサイドインナーと車体パネル間の隙間よりもエアバッグの基部の直径が大きくなって前記ルーフサイドインナーに車室内方向への急激な圧力が加わるようになる。その結果、前記ルーフサイドインナーには、エアバッグ基部を覆う付近に過度の力が加わり、その該当部分でルーフサイドインナーが破損して飛散するおそれがある。それを防ぐため、ルーフサイドインナーのエアバッグ基部付近を覆う部分については、破損し難い別部材のカバー等を表面に設けることが考えられるが、ルーフサイドインナーの表面の見栄えが悪くなるのみならず、破損を充分に防ぐことのできる材質も見あたらなかった。また、ルーフサイドインナーの裏面に補強部材を設けることも考えられるが、前記エアバッグ基部の径の拡大による衝撃は大きいため、前記ルーフサイドインナーの破損を充分に防ぐことのできる補強部材を見いだすことができなかった。
【0007】
この発明は、前記の点に鑑みなされたもので、美観に優れ、平常時における車室内の圧迫感やデザインの制約もなく、しかもエアバッグ膨張時に破損して飛散することのないルーフサイドインナー及びその効率のよい製造方法を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、ルーフサイドインナーの表面側を成形する表面側型面と裏面側を成形する裏面側型面とを対向して有する成形型内に溶融樹脂を射出して、基材と該基材の所定部裏面に一体に接合された補強部材とよりなるルーフサイドインナーを製造する方法において、前記成形型として、前記裏面側型面が補強部材用型面部分とその他の一般部用型面とからなり、前記補強部材用型面部分が前記表面側型面へ向けて前進後退可能なスライドコアとされ、該スライドコアの補強部材用型面に固定部品保持部が設けられると共に、前記スライドコアの補強部材用型面と一般部用型面との境界位置に表面側型面へ向けて前進後退する仕切部材が設けられたものを用い、前記スライドコアを補強部材の厚みに相当する距離だけ表面側型面から離れた位置にし、前記固定部品保持部には固定部品を着脱可能に保持すると共に、前記仕切部材の先端を表面側型面に当接させて該仕切部材で区画された補強部材用成形空間をスライドコアの型面と表面側型面間に形成し、その後、前記補強部材用成形空間に補強部材用樹脂を溶融状態で射出充填して前記固定部品の頭部が埋設された補強部材を形成し、次いで、前記スライドコアを補強部材と共に後退させて該補強部材の表面と表面側型面間に隙間を形成すると共に、前記仕切部材を後退させて該仕切部材の先端と表面側型面間に隙間を形成することにより、前記両隙間が一連になった基材用成形空間を形成し、前記基材用成形空間に基材用樹脂を溶融状態で射出充填して前記補強部材と一体に接合した基材を形成し、その後成形品を脱型することを特徴とする。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1において、前記固定部品の頭部を予め樹脂で被覆し、該樹脂で被覆した固定部品の頭部を補強部材に埋設することを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項1または2において、前記成形品の脱形後、前記基材の表面に表皮を積層することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施態様について説明する。図1はこの発明の一実施例により製造されたルーフサイドインナーを表側から見た図、図2は図1のルーフサイドインナーを裏側から見た図、図3はルーフサイドインナー裏側にエアバッグの基部及びインフレータが配置された自動車内を示す概略図、図4は図1のA−A断面図、図5は図3におけるエアバッグ膨張時を示す概略図、図6は図4におけるエアバッグ膨張時を示す断面図、図7は図1のB−B断面図、図8はDSCのグラフ、図9は他の実施例に係るルーフサイドインナーの断面図、図10は図9の実施例におけるエアバッグ膨張時を示す概略図である。
【0011】
また、図11はこの発明に係るルーフサイドインナーの製造方法の一実施例における成形型の部分断面図、図12は補強部材用成形空間形成後における成形型の部分断面図、図13は補強部材用樹脂の射出時を示す成形型の部分断面図、図14は基材用成形空間形成後における成形型の部分断面図、図15は基材用樹脂の射出時を示す成形型の部分断面図、図16は脱型時を示す成形型の部分断面図である。
【0012】
図1及び図2に示すルーフサイドインナー10は、この発明の一実施例により製造されたもので、図3に示すように、自動車の車室後部の側面における、いわゆるリアピラーと称される部分を覆うようにして前傾した状態で、車室内後部の所定部に下端10eが差し込み等により係止され、また後述する棒状固定部品60で取り付けられるものである。このルーフサイドインナー10の裏側における自動車の天井に近い後部側10c部分には、インフレータIと、エアバッグ40の基部41とが斜め前方に傾斜した状態で収納されている。また、図4に示すように、平常時におけるエアバッグ基部41付近のルーフサイドインナー10裏面と車体パネル50間の間隔C1は、平常時のエアバッグ基部41の径よりわずかに大きくされ、車室内空間が狭くならないように考慮して決定される。なお、前記エアバッグ40の大部分は、ルーフサイドの内装部材Nの裏側に配設される。
【0013】
前記ルーフサイドインナー10は、図4に示すように、基材11と、前記基材11裏面におけるエアバッグ基部41を覆う部分に一体に接合された補強部材21で構成される。前記基材11は、ルーフサイドインナー10の形状を維持し、さらにこの例では基材11表面が意匠面を構成するようになっている。この基材11は射出成形品からなって、その材質は、剛性や成形性等の点からポリプロピレン系硬質樹脂で構成されている。ポリプロピレン系硬質樹脂としては、JIS−K7113にしたがう引張伸びが300%より大、JIS−K7203にしたがう曲げ弾性率が20000kgf/cmより大、JIS−K7207の熱変形温度が120℃より大で、しかもJIS−K7110にしたがうアイゾッド衝撃強度(23℃)が15kg・cm/cmより大きいものが好ましい。この例では、硬質のPPF樹脂(タルク等の無機質添加ポリプロピレン樹脂)からなる。
【0014】
前記引張伸びを300%より大、アイゾッド衝撃強度(23℃)を15kg・cm/cmより大とするのは、エアバッグ膨張時のエアバッグ基部41の拡径によってルーフサイドインナー10が押圧変形した場合に、基材11の破損をさらに生じ難くするためである。また、前記曲げ弾性率を20000kgf/cmより大とするのは、基材11にルーフサイドインナー10としての充分な形状保持性を付与するためである。さらに、前記熱変形温度を120℃より大とするのは、夏季屋外駐車時等の際に車室内が高温となった場合に、ルーフサイドインナー10が変形するのを防止するためである。
【0015】
また、この例の基材11の一般部(補強部材21が設けられない部分)12には、その裏面12aの前側の縁に沿って格子状のリブからなるエネルギー吸収体17が、略上下中間位置に立設され、低速衝突時の衝撃を効率良く吸収できるようになっている。
【0016】
補強部材21は、エアバッグの膨張によるエアバッグ基部41の拡径時に、ルーフサイドインナー10の裏面がエアバッグ基部41によって押圧され、破損するのを防ぐためのもので、前記基材11裏面11aにおける少なくともエアバッグ基部41を覆うこととなる部分に接合される。前記補強部材21が積層される部分のさらに好ましい範囲は、この例のように、上下方向Yについては、基材11裏面11aのエアバッグ基部41と対応する位置から基材上端11bまでであり、また前後方向Xについては、エアバッグ基部41を覆い、かつエアバッグ基部41両側に設けられる固定部品60のための固定用座部22,22間を越える範囲である。
【0017】
前記固定用座部22は、このルーフサイドインナー10をその上部で車体に固定し、エアバッグ膨張時にも外れないようにするためのもので、前記補強部材21の裏面において、前記エアバッグ基部41を挟む両側位置に突出するように形成され、その固定用座部22に固定部品60の頭部61が埋設されている。
【0018】
この例では、前記固定用座部22は補強部材21の前後方向両端付近に位置する。また、固定部品60は、軸部62の一端に拡大した頭部61、他端に拡大した係止部63を有するものからなり、その軸部62が車体パネル50の係止孔51に挿入され、その係止孔51に係止部63が係合させられる。前記固定部品60の係止部63は、エアバッグ膨張前の平常時に、車体パネルの係止孔51から所定距離C2離れているように設定され、エアバッグ膨張時のエアバッグ基部41の拡径によりルーフサイドインナー10の裏面が押圧された場合に、ルーフサイドインナー10が前記C2に相当する距離だけ車室内へ移動できるようになっている。なお、前記固定部品60は、ボルトに前記係止部63としてナットを螺合させたもので代用することができる。また、前記固定部品60の頭部61は、後述するようにあらかじめ被覆樹脂で被覆しておき、その被覆頭部を固定用座部22に埋設するのが好ましい。
【0019】
前記補強部材21の材質は、基材11を構成するポリプロピレン系硬質樹脂との融着性がよく、しかも衝撃に強い材質とされ、それらの中でもポリプロピレンを含むオレフィン系エラストマー(TPO)が好適である。このTPOにおけるPP成分によって、前記基材11と補強部材21との接合強度が向上する。
【0020】
ところで、前記補強部材21と基材11との接合一体化は、基材11の射出成形時にあらかじめ成形型内に補強部材21を配置し、その状態で基材11を射出成形する、いわゆるインサート成形、あるいはこの例のように、補強部材と基材とを同一の成形型を用いるW−インジェクションにより、まず補強部材を射出成形し、その後に基材を射出成形することによって、基材11と補強部材21を融着するのが好ましい。前記インサート射出成形あるいはW−インジェクションによる融着一体化は、成形型内に射出された溶融状態にある基材用樹脂の保有熱を補強部材21が奪い、それにより補強部材21の表面が溶融して基材11と接触し、その後硬化することによってなされる。
【0021】
しかし、前記成形型内に射出された溶融状態の基材用樹脂の保有熱は、射出後も連続的に補充されるものではなく、しかも射出された溶融状態の基材用樹脂は、成形型の型面と接して速やかに冷却固化するため、補強部材21表面の溶融、融着のために利用できる熱量は限られている。その結果、前記補強部材21の表面が充分に溶融せず、補強部材21と基材11間の充分な融着強度が得られず、エアバッグ膨張時の押圧によって破損や飛散するおそれが大きくなる。
【0022】
そして、前記のように基材11がポリプロピレン系硬質樹脂からなり、補強部材21がポリプロピレンを含むオレフィン系エラストマー(TPO)からなる場合においては、基材11と補強部材21の融着は、補強部材21を構成するTPOに含まれるPP成分が溶融して基材11に融着することによる。したがって、前記基材11と補強部材21の融着強度を高くするには、補強部材21を構成するTPO中のポリプロピレンによって基材用射出樹脂の熱が充分使用されて、前記TPO中のポリプロピレンが確実に溶融できるようにすることが必要となる。
【0023】
ところが、ポリプロピレンを含むある種のTPOに対して示差走査熱量測定(DSCと呼ばれる。)を行ったところ、図8に示すような結果となり、この結果から、まずPP成分よりも先に他の成分が低温で融解し、その後PP成分が融解するのがわかった。そのため、ポリプロピレンを含むTPOからなる補強部材21を配置した成形型内に基材用樹脂を射出して基材11を射出成形する際には、射出樹脂の保有熱は、まず補強部材21を構成するTPOにおいてPP成分よりも低融点である他の成分の融解に使用され、その残りの熱が補強部材21のPP成分の融解に使用されることになり、前記TPOの材質によっては、PP成分が充分に融解せず、補強部材21と基材11間の融着強度不足を生じる。
【0024】
そこで、本発明者は、前記TPOに対するDSCの測定結果と、補強部材21と基材11との融着強度の関係を検討したところ、次のことを見いだした。すなわち、補強部材21を構成するTPOが、ポリプロピレンを40重量%(wt%)以上含み、かつDSCにより表される、前記ポリプロピレンの融解熱量を示すピーク面積S1と、ポリプロピレンよりも低温で融解する成分の融解熱量を示すピーク面積S2の関係が、S2/S1<1/2であれば、補強部材21と基材11の充分な融着強度が得られ、エアバッグの膨張展開の際(特に低温時におけるエアバッグ膨張の際)に、基材11が補強部材21から剥離したり、割れ等を生じないことが判明した。
【0025】
前記ポリプロピレンよりも低温で融解する成分としては、高密度PE、低密度PE、エチレン−αオレフィン系共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体等のPE共重合体のほか、スチレン系重合体、例えばSEBS(スチレン−エチレン−ブテン−スチレン共重合体)等のような重合体を挙げることができる。
【0026】
また、前記補強部材21を構成する樹脂として、より好ましいものは、前記DSCによる条件に加え、次の物性を有するものである。すなわち、基材11の射出成形時における射出溶融樹脂の剪断力に対して補強部材21に充分な自己形状保持性を付与するため、JIS−K7203の曲げ弾性率を3000kgf/cmより大とし、また、低温時におけるエアバッグ膨張展開時における固定用座部22付近での破損を確実に防ぐため、JIS−K7110によるアイゾッド衝撃強度を20kg・cm/cm(−40℃)より大とするものが好ましい。
【0027】
さらに、この実施例では、図7に示すように、前記補強部材21の上端21b裏面におけるエアバッグ40の脇に、エアバッグ膨張時にエアバッグの一部がルーフサイドインナー上端10bからルーフサイドインナー10と車体パネル50間に進入してエアバッグ40の正常な膨張が妨げられるのを防止するエアバッグ進入防止リブ25が立設されている。なお、この進入防止リブ25は、補強部材21がルーフサイドインナー10の上端まで設けられない場合には、前記基材11の裏面に設けてもよい。符号Dはルーフダクト、52は車体パネル50に形成された進入防止リブ先端嵌合用凹部である。
【0028】
また、前記基材11と補強部材の21厚みは、次の範囲のものが好ましい。すなわち、基材11については、一般部12の厚みt1を2.0〜3.5mm、補強部材接合部分13の厚みt2を0.5〜2.5mmとするのが好ましい。t1が2.0mmより小の場合には剛性が低すぎ、3.5mmより大の場合には射出成形後に反り変形を生じやすくなる。また、t2が0.5mmより小の場合には基材11の射出成形時に溶融樹脂の流動性が悪くなって、良好な成形品を得ることができなくなり、2.5mmより大の場合にはエアバッグ膨張時にルーフサイドインナー10が湾曲しにくくなって、エアバッグの膨張が損なわれるようになる。また、補強部材21の厚みt3については、1.0〜4.0mmが好ましい。1.0mmより小の場合には割れ防止等の補強効果が少なく、しかも射出成形時に樹脂の流れが悪くなり、4.0mmより大の場合には補強部材21の射出成形後に反り変形を生じ易くなり、良好に射出成形できなくなる。
【0029】
このようにしてなるルーフサイドインナー10は、前記のように固定部品60等を介して車体パネル50に取り付けられる。そして、図5の波線で示すようにエアバッグ40が膨張するときには、図6に示すように、エアバッグ基部41の拡径によりルーフサイドインナー10が裏面の補強部材21部分で押圧され、前記固定部品60の係止部63が車体パネルの係止孔51周縁に当たって係合するまで、すなわち前記C2の距離だけ車室内方向へ移動し、その係合によってそれ以上の移動が阻止された後、さらにエアバッグ基部41が拡径すると、それによってルーフサイドインナー10はさらに押圧されて車室内方向へ湾曲する。その際、ルーフサイドインナー10は、エアバッグ基部41の両側に位置する固定部品60によって車体パネル50に確実に係止され、外れることがない反面、エアバッグ基部41によって押圧される部分に極めて大なる力が加わる。しかし、ルーフサイドインナー10におけるエアバッグ基部41を覆う部分では、前記補強部材21が基材11の裏面に一体に接合されているため、ルーフサイドインナー10に破損や飛散を生じるのが防止される。
【0030】
図9は他の実施例に係るルーフサイドインナー10Aの断面図、図10は同実施例におけるエアバッグ膨張時を示す断面図である。この実施例のルーフサイドインナー10Aは、図1及び図2等に示した前記実施例のルーフサイドインナー10と同様の外形からなり、前記基材11の表面に表皮31が積層されている点を除き、前記ルーフサイドインナー10と同様の構造からなる。なお、前記実施例と同一構成部材は同一の符号を付して示す。
【0031】
前記表皮31は、ルーフサイドインナー10Aの装飾性や表面感触あるいは緩衝性を高めるため等のもので、種々の材質及び構造(例えば単層品あるいは積層品)とされるが、この例では、ポリウレタンフォーム等の発泡層32とファブリック等の表面層33の積層品からなり、前記基材11表面に接着されている。
【0032】
次に、請求項1の発明に係るルーフサイドインナーの製造方法について説明する。図11は、ルーフサイドインナーの製造方法の一実施例に用いられる成形型の要部を示す概略断面図である。この成形型70は、W−インジェクションに用いられるもので、キャビティ型71とコア型81が開閉可能とされたものからなり、図示しない補強部材用射出装置と基材用射出装置と接続され、この一つの成形型70で、前記補強部材21と基材11を射出成形できるようになっている。なお、射出装置は公知のものが使用される。
【0033】
キャビティ型71は、前記ルーフサイドインナー10の表面を成形するための表面側型面72を、コア型81との対向面に有し、その表皮側型面72にゲート73を介して通じるホットランナー74を有する。ホットランナー74は、補強部材用樹脂の射出時にホットランナー74内の樹脂を硬化させないで、続く基材用樹脂の射出を可能にするものであって、キャビティ型71内には図示しない加熱装置がホットランナー74の加熱用に埋設されている。なお、ホットランナー74先端のゲート73の位置は、後記する補強部材用成形空間91と通じる位置とされる。
【0034】
コア型81は、前記ルーフサイドインナー10の裏面を成形するための裏面側型面82を、前記キャビティ型71の表面側型面72に対向して有する。このコア型81の裏面側型面82は、前記ルーフサイドインナー10の一般部12裏面を成形するための一般部用型面82aと、補強部材21の裏面を成形するための補強部材用型面82bとよりなり、前記補強部材用型面82b部分がスライドコア84で構成され、前記表面側型面72に対して油圧シリンダ装置等の前進後退装置83で前進後退可能とされている。この例の裏面側型面82における補強部材用型面82bの位置は、図1及び図2に示したルーフサイドインナー10の補強部材21の位置に対応する。
【0035】
また、前記スライドコア84の補強部材用型面82bには、前記ルーフサイドインナー10の棒状固定部品60と対応する位置に、固定部品保持部85が型面82bからほぼ垂直の孔形状でスライドコア84内へ形成されている。前記固定部品保持部85は、型面82b側の拡大部85aと該拡大部85aから段部85bを介して細くなった内部孔85cとよりなる筒状の孔で構成される。前記拡大部85aは前記棒状固定部品60の頭部61が配置される部分である。前記拡大部85aの径は、図12に示すように、棒状固定部品60の頭部61を、後述する被覆樹脂66であらかじめ被覆した場合の被覆頭部61a外径よりも所要量、例えば2〜5mm程度大とされ、棒状固定部品60が固定部品保持部85に配置された際に、被覆頭部61aの周囲に隙間93を生じるようにされる。被覆樹脂66については、後述する。
【0036】
この実施例では、前記固定部品保持部85の底部85dは開口し、その開口から成形品脱型用突き出しピン86が油圧あるいはエアシリンダ装置等の前進後退装置87によって、固定部品保持部85内へ前進あるいはそこから後退するようになっている。
【0037】
さらに、前記コア型81には、前記スライドコアの補強部材用型面82bと一般部用型面82aとの境界位置に、前記キャビティ型71の表面側型面72に対し、油圧あるいはエアシリンダ装置等の前進後退装置88によって前進後退可能とされた板状の仕切部材89が設けられる。この仕切部材89は、補強部材成形時に前進してスライドコアの補強部材用型面82bとキャビティ型の表面側型面72間に、前記仕切部材89によって区画された補強部材用成形空間91(図12に示す)を形成し、その後の基材成形時に後退するようになっている。この実施例の仕切部材89は、図1及び図2に示したルーフサイドインナー10における補強部材21の上端21bを除く補強部材21の周囲と対応する位置に設けられる。
【0038】
なお、前記補強部材21の上端と対応する仕切部材については、当該補強部材21の上端が基材11の上端11bと等しい位置にあるため、前記基材上端11bを成形するキャビティ型71の表面側型面72部分で代用することができる。
【0039】
前記成形型70を用いる射出成形時、型開き状態で、前記スライドコア84の固定部品保持部85に、図12のように棒状固定部品60を、その頭部61が固定部品保持部85の拡大部85aに位置するようにして配置する。その際、前記固定部品60は、あらかじめ他の射出成形等によって被覆樹脂66で頭部61を被覆しておき、その被覆頭部61aの周囲と拡大部85a内面間に隙間93を生じるようにする。この被覆頭部61aの被覆樹脂66は、その後の基材11の射出成形時に、溶融状態の基材用樹脂の熱が固定部品の頭部61に奪われるのを押さえて、ヒケ等の射出不具合を基材11に生じ難くする。被覆樹脂66としては、補強部材21及び基材11と接着性の良好な樹脂が好ましく、この例では補強部材21と同じ樹脂からなる。
【0040】
前記固定部品60を配置後閉型し、スライドコア84を前進させてキャビティ型71の表面側型面72とスライドコアコア84の補強部材用型面82b間の間隔を補強部材21の厚みと等しくする。また、前記仕切部材89を前進させて、該仕切部材89の先端をキャビティ型71の表面側型面72と当接させ、該仕切部材89で区画された補強部材用成形空間91をスライドコア84の補強部材用型面82bとキャビティ型71の表面側型面72間に形成する。この例では、前記のように補強部材用成形空間91の周囲は前記仕切部材89と、キャビティ型の表面側型面72とで包囲される。なお、前記補強部材21の配置、スライドコア84の前進、仕切部材89の前進はいずれを先にしてもよく、適宜選択される。さらに、前記スライドコア84の前進、仕切部材89の前進は、閉型前に行っておいてもよい。また、閉型後における、前記補強部材用成形空間91外側の一般部における表皮側型面72aと裏面側型面82a間には、前記基材11の厚みと等しい間隔の隙間(空間)92が形成されている。
【0041】
次いで、図示しない前記補強部材用射出装置を用い、前記ホットランナー74を介し、補強部材用樹脂を補強部材用成形空間91に射出し、図13に示すように補強部材21を成形する。その際、前記補強部材用成形空間91が、前記仕切部材89によって区画されているため、補強部材用樹脂が周囲の一般部へ漏出することがなく、正しい範囲に正しい厚みで補強部材21を成形することができる。また、この補強部材成形時、スライドコア84における補強部材用型面82bの固定部品用凹部85では、固定部品60の被覆頭部61a周囲の隙間93に補強部材用樹脂が進入して被覆頭部61aを包囲して補強部材21と一体にする。
【0042】
続いて、図14のようにスライドコア84を補強部材21と共に後退させ、また前記キャビティ型71の表皮材側型面72と補強部材21の表面間に隙間94を形成し、それとと共に前記仕切部材89を後退させて、前記補強部材21表面の隙間94と前記一般部の隙間92が一連になった基材用成形空間95を、補強部材21の表面側およびその周囲に形成する。そして、前記基材用成形空間95にホットランナー74を介し、図示しない前記基材用射出装置から基材用樹脂を射出充填し、図15のように、補強部材21と一体に基材11を形成する。このように、一つの成形型70で連続して補強部材21と基材11を射出成形できるため、効率がよく、しかも経済的である。さらに、その際、前記補強部材21の樹脂が、ポリプロピレンを40重量%以上含み、示差走査熱量測定(DSC)により表される、前記ポリプロピレンの融解熱量を示すピーク面積S1と、ポリプロピレンよりも低温で融解する成分の融解熱量を示すピーク面積S2の関係がS2/S1<1/2であるオレフィン系エラストマーからなり、基材11の樹脂が、ポリプロピレン系硬質樹脂からなるものであれば、溶融状態の基材用樹脂の熱が効率よく補強部材に利用されて基材11と補強部材21の強固な一体化が行われる。
【0043】
その後、型開きを行なう。このとき、成形品は、前記スライドコア84の補強部材用型面82bに設けられている固定部品用凹部85等によってコア型81に付着した状態で型開きが行われる。そして、図16に示すように、コア型81の突き出しピン86を前進させることによって、固定部品60を介して成形品、すなわちルーフサイドインナー10をコア型81から突き出し、脱型が行われる。このようにして得られたルーフサイドインナー10は、図1ないし図7に示した構成からなり、補強部材21と基材11が強固に一体化している。
【0044】
なお、図9に示したルーフサイドインナー10Aのように、表皮31で基材11の表面を覆ったものを製造するには、前記脱型後の成形品に対し、前記表皮31を接着剤によって基材11表面に積層すればよい。さらに、前記表皮31の発泡層32が厚い場合には、前記基材11と補強部材21が一体化された成形品の脱型後、その成形品をプラスチックシート等からなる表面層部材が配置された発泡成形型にセットし、前記表面層部材と成形品間に発泡原料を注入して発泡層を発泡成形すればよい。
【0045】
表1は、前記製造方法によって製造されたルーフサイドインナーの実施例に対し、−35℃でのエアバッグ膨張展開時に破損や飛散等の不具合が発生するか否かを調べた結果である。なお、実施例1〜3は基材と補強部材とよりなる前記ルーフサイドインナー10と同じ構造からなり、実施例4は基材表面が表皮で覆われた前記ルーフサイドインナー10Aと同じ構造からなる。実施例1〜4における基材及び固定部品の被覆樹脂は硬質PPF樹脂(商品名:TSOP−PC5、日本ポリケム社製)からなり、基材の厚みt1が2.5mm、t2が1.0mmである。実施例4における表皮は、ファブリック裏面に厚み3mmの軟質ポリウレタンフォームが一体となったものである。また、実施例1〜4の補強部材は、表2に示すように複数の樹脂を混合したものであり、厚みt3については1.5mmである。DSCの測定は、セイコー電子社製の「SSC5200」を用い、10℃/minの昇温速度で行った。参考のために、実施例1と同じ基材からなり、また補強部材が、ポリプロピレンを40重量%以上含み、示差走査熱量測定(DSC)により表される、前記ポリプロピレンの融解熱量を示すピーク面積S1と、ポリプロピレンよりも低温で融解する成分の融解熱量を示すピーク面積S2の関係がS2/S1<1/2であるオレフィン系エラストマーから外れる比較例についても同様にしてエアバッグ膨張時の状態を調べ、表1に示した。
【0046】
【表1】
Figure 0004127337
【0047】
【表2】
Figure 0004127337
【0048】
【発明の効果】
以上図示し説明したように、本発明により製造されたルーフサイドインナーは、エアバッグ膨張時に破損や飛散のおそれがなく、しかも美観に優れるものである。さらにルーフサイドインナーの基材表面を表皮で被覆しているため、車室内のデザイン等に応じて、ルーフサイドインナーの美観をより素晴らしいものにしたり、表面感触あるいは緩衝性を向上させることができる。
【0049】
また、請求項1の発明に係るルーフサイドインナーの製造方法は、一つの成形型で補強部材と基材が一体になったルーフサイドインナーを射出成形でき、その作業が簡単であり、経済的である。しかも、用いる補強用樹脂をポリプロピレンを40重量%以上含み、示差走査熱量測定(DSC)により表される、前記ポリプロピレンの融解熱量を示すピーク面積S1と、ポリプロピレンよりも低温で融解する成分の融解熱量を示すピーク面積S2の関係がS2/S1<1/2であるオレフィン系エラストマーとし、基材用樹脂をポリプロピレン系硬質樹脂とすれば、エアバッグ膨張時に破損や飛散の生じにくい、しかも美観に優れるルーフサイドインナーを製造することが簡単にできるようになる。さらに、請求項2の発明によれば、基材表面のヒケ等を生じにくくして外観をより良好にすることができる。また請求項3の発明によれば、美観や表面感触、緩衝性がより良好なルーフサイドインナーを簡単に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例により製造されたルーフサイドインナーを表側から見た図である。
【図2】 図1のルーフサイドインナーを裏側から見た図である。
【図3】 ルーフサイドインナー裏側にエアバッグの基部及びインフレータが配置された 自動車内を示す概略図である。
【図4】 図1のA−A断面図である。
【図5】 図3におけるエアバッグ膨張時を示す概略図である。
【図6】 図4におけるエアバッグ膨張時を示す断面図である。
【図7】 図1のB−B断面図である。
【図8】 DSCのグラフである。
【図9】 他の実施例に係るルーフサイドインナーの断面図である。
【図10】 図9の実施例におけるエアバッグ膨張時を示す概略図である。
【図11】 この発明に係るルーフサイドインナーの製造方法の一実施例における成形型の部分断面図である。
【図12】 補強部材用成形空間形成後における成形型の部分断面図である。
【図13】 補強部材用樹脂の射出時を示す成形型の部分断面図である。
【図14】 基材用成形空間形成後における成形型の部分断面図である。
【図15】 基材用樹脂の射出時を示す成形型の部分断面図である。
【図16】 脱型時を示す成形型の部分断面図である。
【符号の説明】
10 ルーフサイドインナー
11 基材
21 補強部材
31 表皮
50 車体パネル
51 車体パネルの係止孔
60 固定部品
70 成形型
71 キャビティ型
72 表面側型面
81 コア型
82 裏面側型面
82a 一般部用型面
82b 補強部材用型面
84 スライドコア
85 固定部品保持部
89 仕切部材
91 補強部材用成形空間
95 基材用成形空間

Claims (3)

  1. ルーフサイドインナーの表面側を成形する表面側型面と裏面側を成形する裏面側型面とを対向して有する成形型内に溶融樹脂を射出して、基材と該基材の所定部裏面に一体に接合された補強部材とよりなるルーフサイドインナーを製造する方法において、
    前記成形型として、前記裏面側型面が補強部材用型面部分とその他の一般部用型面とからなり、前記補強部材用型面部分が前記表面側型面へ向けて前進後退可能なスライドコアとされ、該スライドコアの補強部材用型面に固定部品保持部が設けられると共に、前記スライドコアの補強部材用型面と一般部用型面との境界位置に表面側型面へ向けて前進後退する仕切部材が設けられたものを用い、
    前記スライドコアを補強部材の厚みに相当する距離だけ表面側型面から離れた位置にし、前記固定部品保持部には固定部品を着脱可能に保持すると共に、前記仕切部材の先端を表面側型面に当接させて該仕切部材で区画された補強部材用成形空間をスライドコアの型面と表面側型面間に形成し、
    その後、前記補強部材用成形空間に補強部材用樹脂を溶融状態で射出充填して前記固定部品の頭部が埋設された補強部材を形成し、
    次いで、前記スライドコアを補強部材と共に後退させて該補強部材の表面と表面側型面間に隙間を形成すると共に、前記仕切部材を後退させて該仕切部材の先端と表面側型面間に隙間を形成することにより、前記両隙間が一連になった基材用成形空間を形成し、
    前記基材用成形空間に基材用樹脂を溶融状態で射出充填して前記補強部材と一体に接合した基材を形成し、その後成形品を脱型することを特徴とするルーフサイドインナーの製造方法。
  2. 前記固定部品の頭部を予め樹脂で被覆し、該樹脂で被覆した固定部品の頭部を補強部材に埋設することを特徴とする請求項1に記載されたルーフサイドインナーの製造方法。
  3. 前記成形品の脱形後、前記基材の表面に表皮を積層することを特徴とする請求項1または2に記載されたルーフサイドインナーの製造方法。
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