JP4125534B2 - 衝撃吸収材取付構造及びこれに用いるクリップ - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ボディパネルに布設されたダッシュサイレンサに衝撃吸収材を取り付ける衝撃吸収材取付構造及びこれに用いるクリップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図11に示すように、自動車のフロントシートの足元には、エンジン音などを吸収するため、ボディパネル200の表面に、フェルト、ウレタン等で形成されたダッシュサイレンサ202が貼着されている。一方、自動車の衝突等、予期せぬ衝撃に対して、乗員の下肢部を保護するため、ダッシュサイレンサ202の表面には、発砲スチロール等の素材にて形成された衝撃吸収材204が両面テープ206によって固定されている。
【0003】
この衝撃吸収材204を固定することで、自動車が衝撃を受けたときに、乗員の下肢部を介して、衝撃吸収材204が変形して衝撃を吸収し、乗員の下肢部に係る衝撃を軽減している。
【0004】
しかし、衝撃初期のボディからの突上げ荷重が、乗員下肢に与えるダメージが大きく、これを緩和させるためには、衝撃吸収材204を相当柔らかくしなければならないが、この場合、荷重に対する歪み量が大きくなるため、衝撃吸収材204のエネルギー吸収量の絶対値は低下する(図6参照)。また、通常乗車時、床面に足を置くだけで変形する恐れがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事実を考慮し、乗員の下肢部に与えるダメージを少なくすることができる衝撃吸収材取付構造及びこれに用いるクリップを提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、ボディパネルに布設されたダッシュサイレンサに衝撃吸収材を取り付ける衝撃吸収材取付構造において、前記ダッシュサイレンサに設けられた凹部と、前記ボディパネルとの間に隙間を設けた状態で前記凹部内へ収納され、前記凹部内に形成された挿通穴の周縁部に当接する雄部材と、前記雄部材と係合可能に設けられ、前記衝撃吸収材に形成された取付穴の周縁部に当接し、前記雄部材と協働して前記ダッシュサイレンサと前記衝撃吸収材とを一体にする雌部材と、を有することを特徴とする。
請求項1に記載の発明では、ボディパネルに布設されたダッシュサイレンサには凹部を設けており、この凹部内にはボディパネルとの間に隙間を設けた状態で雄部材が収納され、凹部内に形成された挿通穴の周縁部に当接可能としている。
【0007】
この雄部材には、衝撃吸収材に形成された取付穴の周縁部に当接可能な雌部材を係合可能としており、雌部材と雄部材とが協働してダッシュサイレンサと衝撃吸収材とを一体にする。
【0008】
このように、ダッシュサイレンサの挿通穴の周縁部に当接可能な雄部材と、衝撃吸収材の取付穴の周縁部に当接可能な雌部材と、を係合させることで、雌部材及び雄部材を介して、衝撃吸収材とダッシュサイレンサとを一体にすることができる。
【0009】
ここで、ダッシュサイレンサに凹部を設け、ボディパネルとの間に隙間を設けた状態で、この凹部内へ雄部材を収納させることでボディパネルと雄部材とが直接接触しないようにしている。これにより、衝撃初期のボディからの突上げ荷重が直接雄部材を経て、衝撃吸収材、乗員の下肢部へと伝達されるのを防止している。
【0010】
また、衝突後半において、慣性力により、乗員の下肢部を軸にして上半身が前方へ押し出されるとき、下肢部の踵側に掛かっていた負荷が、爪先側へ移動するが、乗員の足下にダッシュサイレンサ及び衝撃吸収材を配置することで、衝撃初期から後半に渡って十分にエネルギー吸収を行うことができ、乗員の下肢部に掛かる負荷を軽減することができる。
【0011】
請求項2に記載の発明は、雄部材と雌部材とで構成され、互いに係合して、ボディパネルに布設されたダッシュサイレンサに衝撃吸収材を取り付けるクリップにおいて、前記雄部材が、前記ダッシュサイレンサに形成された挿通穴の上面側の周縁部に当接可能な雄フランジと、前記雄フランジの上面中央部に立設された頭部と、前記雄フランジの下面中央部に設けられた被係止部と、前記被係止部から折り曲げ可能に延出し、前記ダッシュサイレンサに形成された挿通穴を挿通した後、折り曲げるとダッシュサイレンサの挿通穴の下面側の周縁部に当接可能となる一対の脚体と、前記脚体の先端部に設けられ、前記被係止部に係止され、前記脚体の折り曲げ状態を維持する係止部と、で構成され、前記雌部材が、前記衝撃吸収材に形成された取付穴の上面側の周縁部に当接可能な雌フランジと、前記雌フランジの下面側から対面して垂下し、前記衝撃吸収材に形成された取付穴へ狭幅した状態で挿通し、先端部に前記取付穴の下面側の周縁部に当接可能な爪部が形成された一対のリブと、前記リブの内側に設けられ、前記雌フランジの下方で前記頭部の先端部と係合可能な係合部と、で構成されたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明では、雄部材にはダッシュサイレンサに形成された挿通穴の上面側の周縁部に当接可能な雄フランジを備えており、この雄フランジの上面中央部には頭部が立設している。
【0012】
また、雄フランジの下面中央部には、被係止部を設けており、この被係止部からは、一対の脚体が折り曲げ可能に延出している。この脚体は、ダッシュサイレンサに形成された挿通穴を挿通した後、折り曲げるとダッシュサイレンサの挿通穴の下面側の周縁部に当接可能となる。また、脚体の先端部には、被係止部に係止する係止部を設けており、係止部を被係止部に係止させることで、脚体の折り曲げ状態が維持される。
【0013】
一方、雌部材には、衝撃吸収材に形成された取付穴の上面側の周縁部に当接可能な雌フランジを備えている。この雌フランジの下面側からは、一対のリブが対面して垂下しており、衝撃吸収材に形成された取付穴へ狭幅した状態で挿通される。
【0014】
リブの先端部には、爪部が形成されており、取付穴の下面側の周縁部に当接可能としている。また、リブの内側には、雌フランジの下方で頭部の先端部と係合可能な係合部を設けており、頭部を介して雌部材が雄部材に係合される。
【0015】
このように、雄部材の脚体をダッシュサイレンサに形成された挿通穴へ挿通した後、脚体を折り曲げて、雄部材の雄フランジ及び脚体をダッシュサイレンサに当接可能とした状態でダッシュサイレンサに雄部材を取付け、一方、雌部材のリブを衝撃吸収材に形成された取付穴へ挿通して、リブの爪部及び雌フランジを衝撃吸収材に当接可能とした状態で衝撃吸収材に雌部材を取付けて、雌部材と雄部材とを係合させ、雌部材と雄部材とで、衝撃吸収材及びダッシュサイレンサを挟持する。
【0016】
このように、ダッシュサイレンサに雄部材を取付け可能とし、衝撃吸収材に雌部材を取付け可能とすることで、分業が可能となり、作業性が良い。
【0017】
請求項3に記載の発明は、雄部材と雌部材とで構成され、互いに係合して、ボディパネルに布設されたダッシュサイレンサに衝撃吸収材を取り付けるクリップにおいて、前記雄部材が、前記ダッシュサイレンサに形成された挿通穴の上面側の周縁部に当接可能な雄フランジと、前記雄フランジの中央部に設けられた貫通穴と、前記貫通穴の周縁部に設けられ、前記雄フランジの下面側に位置する被係止部と、前記被係止部から折り曲げ可能に延出し、前記ダッシュサイレンサに形成された挿通穴を挿通した後、折り曲げるとダッシュサイレンサの挿通穴の下面側の周縁部に当接可能となる一対の脚体と、前記脚体の先端部に設けられ、前記被係止部に係止され、前記脚体の折り曲げ状態を維持する係止部と、前記係止部から立設して設けられ、前記脚体を折り曲げると、前記貫通穴を貫通可能な係合シャフトと、で構成され、前記雌部材が、前記衝撃吸収材に形成された取付穴の下面側の周縁部に当接可能な雌フランジと、前記雌フランジの上面から対面して立設し、前記衝撃吸収材に形成された取付穴へ狭幅した状態で挿通し、先端部に前記取付穴の上面側の周縁部に当接可能な折り曲げ片が形成された一対のリブと、前記リブの内側に設けられ、前記折り曲げ片の下方で前記係合シャフトの先端部と係合可能な係合部と、で構成されたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明では、雄部材にはダッシュサイレンサに形成された挿通穴の上面側の周縁部に当接可能な雄フランジを備えており、この雄フランジの中央部には貫通穴を設けている。この貫通穴の周縁部には、雄フランジの下面側に被係止部を設けている。
【0018】
この被係止部からは、一対の脚体が折り曲げ可能に延出しており、ダッシュサイレンサに形成された挿通穴を挿通した後、脚体を折り曲げるとダッシュサイレンサの挿通穴の下面側の周縁部に当接可能となる。
【0019】
この脚体の先端部には、被係止部に係止する係止部を設けており、係止部を被係止部に係止させることで、脚体の折り曲げ状態が維持される。また、係止部には略円筒状の係合シャフトが立設しており、脚体を折り曲げると、係合シャフトが貫通穴を貫通可能となる。
【0020】
一方、雌部材には、衝撃吸収材に形成された取付穴の下面側の周縁部に当接可能な雌フランジを備えており、この雌フランジの上面からは、一対のリブが立設している。この一対のリブの先端部には折り曲げ片が形成されており、衝撃吸収材に形成された取付穴へ狭幅した状態でリブを挿通すると、折り曲げ片が取付穴の上面側の周縁部に当接可能となる。
【0021】
また、リブの内側には、係合シャフトの先端部と係合可能な係合部を設けており、雄部材の脚体を折り曲げ、係合シャフトが貫通穴を貫通すると、折り曲げ片の下方で係合部が係合シャフトと係合する
【0022】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のクリップにおいて、前記係合シャフトの外周面にネジ溝が形成され、前記係合部が前記ネジ溝に係合可能であることを特徴とする。
請求項4に記載の発明では、係合シャフトの外周面にネジ溝を形成し、係合部をネジ溝に係合可能としている。このため、係合部を係合シャフトに係合させるときは、係合部を押圧させるだけで、係合部が係合シャフトに形成されたネジ溝に係合するため、取付が簡単である。
【0023】
また、係合部を係合シャフトから取り外すときは、係止部をネジ溝に沿って回転させることで取り外すことができる。このため、係合部の取り外しのときに、互いに無理な負荷が掛からないため、破損の恐れがなく、何度でも使用することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の第1形態に係るクリップの構成について説明する。
【0025】
図1及び図2に示すように、クリップ10は、雄部材12と雌部材15とで構成されており、互いに係合可能となっている。雄部材12には、円板状の雄フランジ14が備えられており、この雄フランジ14の上面中央部には、略円柱状の頭部16が立設し、軸方向に沿って、肉盗み部18を凹設して、頭部16の外周面にひけが生じないようにしている。
【0026】
また、頭部16の先端面からは、円板状の係合板20が張り出しており、雌部材15(後述する)が係合可能となっている。一方、雄フランジ14の下面中央部には、雄フランジ14よりも外径寸法が小さい略円筒状の台座22が突設しており、肉盗み部22Aを凹設して、台座22の表面がひけないようにしている。
【0027】
この台座22の下面からは、一対のリブ24、26が対面した状態で垂下しており、リブ24の先端部には、爪部28(被係止部)が形成されている。リブ24、26の外面からは、ヒンジ部30がそれぞれ張り出しており、このヒンジ部30の先端部には、脚体32が設けられ、ヒンジ部30によってリブ24、26を中心に揺動可能となっている。
【0028】
また、脚体32の長手方向の中央部付近には、幅方向に沿ってヒンジ部34が形成されており、脚体32を上脚部32Aと下脚部32Bとに分け、二つ折り可能としている。さらに、脚体32の先端部には、ヒンジ部36が設けられており、このヒンジ部36によって脚体32が略直方体状の台座38と架渡され一体になり、脚体32は台座38の側壁を中心に揺動可能となっている。
【0029】
この台座38の下面側には、円板状の押圧板40が設けられており、この押圧板40を押圧すると、ヒンジ部34が湾曲して脚体32が折れ曲がる共に、ヒンジ部30が外側へ広がり、ヒンジ部36が台座38の側壁側へ湾曲して、上脚部32A及び下脚部32Bをそれぞれ揺動させ、脚体32が折り畳まれる。
【0030】
一方、台座38の上面には、リブ42が立設しており、このリブ42の先端部には、台座22から垂下したリブ24の先端部に設けられた爪部28と係合可能な爪部44(係止部)が形成されている。押圧板40を押圧して、脚体32が折り畳まれるとき、爪部44の先端側が爪部28の先端側に当接する。
【0031】
この状態から、さらに押圧板40を押圧すると、爪部44が爪部28とリブ26との間に設けられた隙間を押し広げ、爪部44が爪部28の斜面部28Aを乗り越えて、爪部44が爪部28に係止される。
【0032】
これにより、脚体32は折り曲げられた状態が維持され、上脚部32Aは雄フランジ14と略平行となる。この状態で、ヒンジ部34同士の離間距離は、雄フランジ14の外径寸法よりも若干大きくなっている。
【0033】
また、リブ24、26は台座38の上面38Aに当接可能となっており、爪部28及びリブ26の先端部と台座38の上面38Aとの間及び爪部44の先端部と台座22の下面22Bとの間には、略同一の隙間を設け、また、上脚部32Aと下脚部32Bとの間に隙間が生じるようにしている。
【0034】
これにより、爪部28と爪部44とが係合した状態で、リブ24、26の立設方向に沿って、ガタを持たせ、押圧板40が雄フランジ14側へ向かって移動可能となっており、リブ24、26が台座38の上面38Aに当接して、押圧板40は移動規制される。
【0035】
ここで、雌部材の構成について説明する。
【0036】
図1及び図2に示すように、雌部材15には略環状の雌フランジ46が備えられており、雌フランジ46の下面からは、一対のリブ48、50が対面した状態で垂下している。
【0037】
リブ48、50の先端部には、外側へ向かって爪部48A、50Aがそれぞれ形成されており、リブ48、50の内面には、リブ48、50の先端側から雌フランジ46側へ向かって斜め上方へ張り出すと共に、リブ48、50の垂下する方向に対して直交する方向へ向かって張り出し、略角錐台状を成す係合片52、54が設けられている。
【0038】
係合片52と係合片54とは、隙間を設けて切断されており、それぞれ独立している。これにより、リブ48とリブ50とを外側へ広げ、或いは内側へ狭めることが可能となっている。
【0039】
また、係合片52、54の先端上面52A、54Aは、雌フランジ46と略平行となるように形成されており、係合片52、54の先端面52B、54Bは、円弧状に形成され、雄部材12の頭部16に設けられた係合板20よりも小さい曲率半径となっている。
【0040】
また、係合片52、54の幅方向の中央部には、切欠き部53が形成されており、係合片52、54はそれぞれ二分されている。さらに、係合片52、54の先端上面52A、54Aと雌フランジ46との間には、係合板20が配置可能な隙間を設けている。
【0041】
これにより、係合片52、54の先端上面52A、54Aと略平行に形成された先端下面52C、(なお、係合片54の先端下面は図示省略)を係合板20に当接させた状態で、雌部材15を押圧すると、係合板20によって、係合片52、54を介してリブ48、50が押し広げられる。
【0042】
このため、係合片52の先端面52Bと係合片54の先端面54Bとの離間距離が広がり、係合板20が係合片52、54の先端面52B、54Bを乗り越えて、係合片52、54の先端上面52A、54Aと雌フランジ46との間に配置される。
【0043】
この状態でリブ48、50は復元して、係合板20が係合片52、54の先端上面52A、54Aに引っ掛かり、抜け止めされて、雄部材12と雌部材15とが係合される。このとき、リブ48、50に設けられた爪部48A、50Aは雄フランジ14の上面に当接する。
【0044】
ここで、係合片52、54の先端面52B、54Bの曲率半径を、雄部材12の頭部16の外径寸法よりも大きくしており、雄部材12と雌部材15とが係合された状態で、雄部材12と雌部材15との間にはガタを設けている。
【0045】
一方、雌フランジ46の下面には、リブ48とリブ50との間、かつ、リブ48、50の幅方向の中央部に雌フランジ46の半径方向に沿って、補強リブ56、58が突設しており、雌フランジ46を補強している。
【0046】
次に、このクリップを用いた衝撃吸収材取付構造について説明する。
【0047】
まず、ダッシュサイレンサと、衝撃吸収材としてのティビアパッドについて説明する。
【0048】
図4に示すように、自動車のシートの足元には、エンジン音などを吸収するため、ボディパネル60の表面に、フェルト、ウレタンなどの軟質材で形成されたダッシュサイレンサ62が貼着されている。
【0049】
このダッシュサイレンサ62の表面には、発泡剤等で形成されたティビアパッド64が面接しており、クリップ10を介してティビアパッド64をダッシュサイレンサ62に取付け、これにより、自動車の衝突等、予期せぬ衝撃時に対して、乗員の下肢部に受ける衝撃を軽減している。
【0050】
ここで、ティビアパッド64にはクリップ10を構成する雌部材15が取付け可能となっており、ダッシュサイレンサ62には雌部材15と係合可能な雄部材12が取付け可能となっている。以下、具体的に説明する。
【0051】
図2に示すように、ダッシュサイレンサ62の下面62A側には、略円柱状の凹部66が凹設されており、凹部66の天井部66Aには、挿通穴68が形成されている。この挿通穴68は雄フランジ14の外径寸法よりも小さく、かつ、台座22、脚体32及び押圧板40が挿通可能な大きさとしている。
【0052】
また、凹部66の内径寸法は、脚体32を折り畳んだときのヒンジ部34同士の離間距離よりも大きくしており、凹部66の深さは、爪部44が爪部28に係止された状態で、脚体32の上脚部32Aの上面と押圧板40の下面との離間距離よりも長くなるようにしている。
【0053】
これにより、図4に示すように、雄部材12は凹部66内に収納され、ダッシュサイレンサ62に雄部材12を取付けた状態で、押圧板40の下面とボディパネル60との間には、隙間Hが設けられる。
【0054】
ここで、図2に示すように、ダッシュサイレンサ62の挿通穴68に雄部材12の押圧板40、脚体32及び台座22を挿通させると、雄フランジ14はダッシュサイレンサ62の上面62B側に位置する挿通穴68の周縁部に当接して移動規制される。
【0055】
次に、押圧板40を押圧して脚体32を折り曲げ、台座38に形成された爪部44を台座22に形成された爪部28に係止させる。これにより、折り曲げられた脚体32は、雄フランジ14との間で挿通穴68の周縁部を当接可能となると共に、雄部材12がダッシュサイレンサ62に取付けられる。
【0056】
一方、ティビアパッド64の下面64A側には、略円柱状の収容凹部70が凹設されており、収容凹部70の天井部70Aには、矩形穴72が形成されている。この矩形穴72は雌部材15の雌フランジ46によって閉塞可能となっており、矩形穴72の長手方向の長さは、リブ48、50の外面同士の離間距離よりも若干長く、また、矩形穴72の幅方向の長さは、リブ48、50の幅寸法と略同一となっている。
【0057】
また、ティビアパッド64の上面64B側に位置する矩形穴72の周縁部には、雌フランジ46が面接可能なザグリ部74が凹設されている。一方、収容凹部70の内径寸法は、雄部材12に形成された雄フランジ14の外径寸法よりも若干大きくしており、収容凹部70の深さは、雄フランジ14及び爪部28の肉厚よりも若干深くなるようにしている。
【0058】
ここで、雌フランジ46の周壁の一部には、リブ50と平行にカット部76(図1参照)が形成されている。一方、ティビアパッド64に形成されたザグリ部74には、カット部78が形成され、矩形穴72の幅方向と平行に配置されている。
【0059】
このため、ティビアパッド64の矩形穴72へ、狭幅させた状態でリブ48、50を挿通させると、リブ48、50の爪部48A、50Aの上面にティビアパッド64が面接可能となると共に、雌フランジ46の下面がティビアパッド64の上面64Bに形成されたザグリ部74に面接し、雌フランジ46のカット部76が、ザグリ部74のカット部78と対向する位置に配置され、雌部材15が回り止めされた状態で、雌部材15がティビアパッド64に取付けられる。
【0060】
次に、ティビアパッド64に取付けられた雌部材15とダッシュサイレンサ62に取付けられた雄部材12とを対向させ、雄部材12の係合板20に雌部材15の係合片52、54の先端下面52C、(なお、係合片54の先端下面は図示省略)を当接させる。
【0061】
そして、雄部材12の押圧板40を保持した状態で、雌部材15を押圧して係合片52、54を押し広げ、係合片52、54の先端上面52A、54Aに押圧板40を配置させる。これにより、雄部材12に雌部材15が係合され、ダッシュサイレンサ62にティビアパッド64が取付けられる。
【0062】
ここで、ダッシュサイレンサ62にティビアパッド64を取付けるとき、ダッシュサイレンサ63の挿通穴68の中心とティビアパッド64の矩形穴72の中心とが多少ズレたとしても、雄部材12と雌部材15との間に設けられたガタによって該ズレを吸収することができる。
【0063】
次に、このクリップを用いた衝撃吸収材取付構造の作用について説明する。
【0064】
図4に示すように、ダッシュサイレンサ62に凹部66を設け、この凹部66内へ雄部材12を収納させることで、ボディパネル60と雄部材12との間に隙間Hを設け、ボディパネル60と雄部材12とが直接接触しないようにしている。これにより、衝撃初期のボディからの突上げ荷重が直接雄部材12を経て、衝撃吸収材、乗員の下肢部へと伝達されるのを防止している。
【0065】
また、衝突後半において、慣性力により、乗員の下肢部を軸にして上半身が前方へ押し出されるとき、図5(A)に示すように、下肢部の踵側に掛かっていた負荷が、図5(B)に示すように、爪先側へ移動するが、乗員の足下にダッシュサイレンサ62及びティビアパッド64を配置することで、衝撃初期に掛かる衝撃をダッシュサイレンサ62で主に吸収し、衝撃後半に掛かる衝撃をティビアパッド64で吸収して、衝撃初期から後半に渡って十分にエネルギー吸収を行うことができる。このため、乗員の下肢部に掛かる負荷を軽減することができる。
【0066】
また、発泡剤によって形成されたティビアパッド64を用いることで、柔らかい材質を用いるよりも、荷重に対する歪み量を小さくして、エネルギー吸収量の絶対値を高くすることができる(図6参照)。
【0067】
さらに、このティビアパッド64が車室内カーペット80の下に配置されることで、車室内カーペット80面の面剛性が増し、乗員の下肢部の接触面において、接地感が向上する。
【0068】
また、雄部材12の爪部28と爪部44とが係合した状態で、リブ24、26の立設方向に沿って、ガタを持たせ、押圧板40が雄フランジ14側へ向かって移動可能とし、雄部材12に衝撃力が伝達されたとき、雄部材12自体によっても衝撃力を吸収することができるようにしている。
【0069】
なお、ここでは、ティビアパッド64に雌部材15を取付け、ダッシュサイレンサ62に雄部材12を取付けた状態で、雌部材15と雄部材12とを係合させたが、ボディパネル60にダッシュサイレンサ62及びティビアパッド64を取り付けることができれば良いため、取り付け方法はこれに限るものではない。
【0070】
例えば、図7に示すように、雄部材12の押圧板40及び脚体32をダッシュサイレンサ62の挿通穴68に挿通した後、ダッシュサイレンサ62の上面62Bにティビアパッド64の下面64Aを面接させた状態で、雄部材12の係合板20に、雌部材15の係合片52、54の先端下面52C(図2参照、但し、係合片54の先端下面は図示省略)に当接させ、雌フランジ46と雄部材12の押圧板40とを押し縮める。
【0071】
これにより、ワンタッチで係合板20に雌部材15が係合されると共に、脚体32が折れ曲がり爪部44が爪部28に係止され、雄部材12をダッシュサイレンサ62に取付ける。そして、雌フランジ46をザグリ部74に面接させ、雌部材15を回り止めし、雌部材15をティビアパッド64に取付ける。これにより、雌部材15及び雄部材12を介してティビアパッド64とダッシュサイレンサ62とを一体にすることができる。
【0072】
次に、本発明の実施の第2形態に係るクリップの構成について説明する。なお、第1形態と略同一の内容については、説明を割愛する。
【0073】
図8及び図9に示すように、クリップ100を構成する雄部材102に設けられた雄フランジ104の中央部には、貫通穴106が形成されている。この貫通穴106の縁部からは、雄フランジ104の下面側に一対の台座108、110が垂下している。
【0074】
この台座108、110からはそれぞれリブ112、114が対面した状態で垂下しており、リブ112、114の内壁には、被係止部としての爪部112A、114Aが突設されている。また、台座108、110を間において、雄フランジ104の下面には突起部116が突設されている。
【0075】
一方、上脚部118Aの外面には、突起部120が突設されており、脚体118の先端部に設けられた略直方体状の台座122の上面122Aには、貫通穴106へ向かって係合シャフト124が立設している。
【0076】
この係合シャフト124の先端には、ネジ部126が形成されており、係合シャフト124の中央には、略角柱状の係止体128が設けられている。この係止体128には、係合シャフト124の軸方向に対して直交する方向へ向かって、爪部112A、114Aに係止可能な一対の係止部128A、128Bが張り出している。この係止体128及びネジ部126が、貫通穴106を貫通可能となっている。
【0077】
また、係合シャフト124の基部には、略角錐台状の当接部130が形成されており、台座122の幅寸法よりも若干小さくなっている。押圧板132を押圧して脚体118を折り曲げ、係止部128Aを爪部112Aに係止させて一旦仮止め状態とした後、さらに、押圧板132を押圧して、係止部128Bを爪部112Aに係止させ、係止体128の角部を爪部114Aに係止させたときに、リブ112、114が当接部130の側壁に当接する。
【0078】
一方、雌部材134に設けられた雌フランジ136の上面からは、一対の円弧状のリブ138、140が雌フランジ136の同心円上に立設している。このリブ138、140は先端から基部に架けて徐々に幅寸法が大きくなっており、リブ138、140を強化している。
【0079】
また、リブ138、140の先端面からは、互いに離間する方向へ向かって折り曲げ片142が折り曲げられており、折り曲げ片142同士の離間距離は、雌フランジ136の外径寸法と略同一となっている。
【0080】
また、雌フランジ136のリブ138、140の軸芯側には、円錐部144が突設されており、円錐部144の頂部には穴部146が形成されている。この穴部146の周縁部は、雌フランジ136と略平行となっており、周縁部には一対の切り込み部148が形成され、穴部146を拡径可能としている。
【0081】
次に、このクリップを用いた衝撃吸収材取付構造について説明する。なお、第1形態と略同一の内容については、説明を割愛する。
【0082】
図9に示すように、ダッシュサイレンサ62の挿通穴68に雄部材102の押圧板132、脚体118及び台座108、110を挿通させた後、押圧板132を押圧し、脚体118を折り曲げて、係止部128Bを爪部112Aに係止させ、係止体128の角部を爪部114Aに係止させて、雄フランジ104と上脚部118Aとで、雄部材102をダッシュサイレンサ62に取付ける。この状態で、ネジ部126は貫通穴106を通過して、雄フランジ104の上面側へ露出する。
【0083】
ここで、雄フランジ104の下面及び上脚部118Aの外面には、それぞれ突起部116、120を設けているため、雄部材102をダッシュサイレンサ62に取付けたときに、突起部116、120がダッシュサイレンサ62に食い込むようにしている。これにより、雄部材102がダッシュサイレンサ62に取付けられた状態で、雄部材102の周り止めを行う。
【0084】
一方、ティビアパッド64の円形穴72にティビアパッド64の下面側からリブ138、140を狭幅させた状態で挿入し、折り曲げ片142をザグリ部74に面接させると共に、雌フランジ136を収容凹部70の天井部70Aに位置する矩形穴72の周縁部に面接させる。これにより、雌フランジ136と折り曲げ片142とでティビアパッド64が挟持され、雌部材134がティビアパッド64に取付けられる。
【0085】
次に、雄部材102と雌部材134とを対面させて、雄部材102の係合シャフト124のネジ部126に雌部材134の円錐部144を外挿して、穴部146の周縁部をネジ部126のネジ溝126Aに係合させる。これにより、雌部材134と雄部材102とが係合し、雌部材134及び雄部材102を介して、ティビアパッド64とダッシュサイレンサ62とが挟持される。
【0086】
このように、係合シャフト124にネジ溝126Aを形成し、穴部146の周縁部をネジ溝126Aに係合可能とすることで、穴部146の周縁部をネジ溝126Aに係合させるときは、雌部材134を押圧させるだけで良いため、取付が簡単である。
【0087】
また、雌部材134を回転させて、穴部146の周縁部をネジ溝126Aに沿って移動させることで、雌部材134を雄部材102から取り外すことができる。このため、雌部材134の取り外しのときに、互いに無理な負荷が掛からないため、破損の恐れがなく、何度でも使用することができる。
【0088】
さらに、押圧板132を押圧して脚体118を折り曲げ、係止部128Aを爪部112Aに係止させて仮止め状態とすることができるため、雌部材134との係合前にダッシュサイレンサ62から雄部材102が外れることがない。
【0089】
【発明の効果】
本発明は、上記構成としたので、請求項1に記載の発明では、ダッシュサイレンサに凹部を設け、この凹部内へ雄部材を収納させることで、ボディパネルの表面と雄部材との間に隙間を設け、ボディパネルと雄部材とが直接接触しないようにしている。これにより、衝撃初期のボディからの突上げ荷重が直接雄部材を経て、衝撃吸収材、乗員の下肢部へと伝達されるのを防止している。
【0090】
また、衝突後半において、慣性力により、乗員の下肢部を軸にして上半身が前方へ押し出されるとき、下肢部の踵側に掛かっていた負荷が、爪先側へ移動するが、乗員の足下にダッシュサイレンサ及び衝撃吸収材を配置することで、衝撃初期から後半に渡って十分にエネルギー吸収を行うことができ、乗員の下肢部に掛かる負荷を軽減することができる。
【0091】
請求項2及び請求項3に記載の発明では、ダッシュサイレンサに雄部材を取付け可能とし、衝撃吸収材に雌部材を取付け可能とすることで、分業が可能となり、作業性が良い。
【0092】
請求項4に記載の発明では、係合部を係合シャフトに係合させるときは、係合部を押圧させるだけで、係合部が係合シャフトに形成されたネジ溝に係合するため、取付が簡単である。また、係合部を係合シャフトから取り外すときは、係止部をネジ溝に沿って回転させることで取り外すことができる。このため、係合部の取り外しのときに、互いに無理な負荷が掛からないため、破損の恐れがなく、何度でも使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1形態に係るクリップの分解斜視図である。
【図2】本発明の第1形態に係るティビアパッドの取付構造を示す断面図であり、雄部材がダッシュサイレンサに取付けられ、雌部材がティビアパッドに取付けられた状態を示している。
【図3】本発明の第1形態に係るティビアパッドの取付構造を示す断面図であり、雄部材と雌部材を係合させた状態を示している。
【図4】本発明の第1形態に係るティビアパッドの取付構造を示す断面図であり、ボディパネルに取付けられた状態を示している。
【図5】本発明の第1形態に係るティビアパッドの取付構造を示す断面図であり、(A)衝撃初期のティビアパッド及びダッシュサイレンサの状態を示し、(B)は衝撃後半のティビアパッド及びダッシュサイレンサの状態を示している。
【図6】ティビアパッドの硬度による荷重と歪み量との関係を示す図である。
【図7】本発明の第1形態に係るティビアパッドの取付構造の他の例を示す断面図である。
【図8】本発明の第2形態に係るクリップの分解斜視図である。
【図9】本発明の第2形態に係るティビアパッドの取付構造を示す断面図であり、雄部材がダッシュサイレンサに取付けられ、雌部材がティビアパッドに取付けられた状態を示している。
【図10】本発明の第2形態に係るティビアパッドの取付構造を示す断面図であり、雄部材と雌部材を係合させた状態を示している。
【図11】従来のティビアパッドの取付構造を示す断面図である。
【符号の説明】
10 クリップ
12 雄部材
14 雄フランジ
15 雌部材
16 頭部(雄部材)
20 係合板(先端部)
28 爪部(被係止部、雄部材)
32 脚体
44 爪部(係止部、雄部材)
46 雌フランジ(雌部材)
48 リブ(雌部材)
50 リブ(雌部材)
52 係合片(係合部、雌部材)
54 係合片(係合部、雌部材)
62 ダッシュサイレンサ
64 ティビアパッド(衝撃吸収材)
66 凹部
100 クリップ
102 雄部材
104 雄フランジ(雄部材)
106 貫通穴(雄部材)
112A 爪部(被係止部、雄部材)
114A 爪部(被係止部、雄部材)
118 脚体
124 係合シャフト
126A ネジ溝(係合シャフト、雄部材)
128 係止体(係止部、雄部材)
134 雌部材
136 雌フランジ(雌部材)
138 リブ(雌部材)
140 リブ(雌部材)
142 折り曲げ片
146 穴部(係合部)

Claims (4)

  1. ボディパネルに布設されたダッシュサイレンサに衝撃吸収材を取り付ける衝撃吸収材取付構造において、
    前記ダッシュサイレンサに設けられた凹部と、
    前記ボディパネルとの間に隙間を設けた状態で前記凹部内へ収納され、前記凹部内に形成された挿通穴の周縁部に当接する雄部材と、
    前記雄部材と係合可能に設けられ、前記衝撃吸収材に形成された取付穴の周縁部に当接し、前記雄部材と協働して前記ダッシュサイレンサと前記衝撃吸収材とを一体にする雌部材と、
    を有することを特徴とする衝撃吸収材取付構造。
  2. 雄部材と雌部材とで構成され、互いに係合して、ボディパネルに布設されたダッシュサイレンサに衝撃吸収材を取り付けるクリップにおいて、
    前記雄部材が、
    前記ダッシュサイレンサに形成された挿通穴の上面側の周縁部に当接可能な雄フランジと、
    前記雄フランジの上面中央部に立設された頭部と、
    前記雄フランジの下面中央部に設けられた被係止部と、
    前記被係止部から折り曲げ可能に延出し、前記ダッシュサイレンサに形成された挿通穴を挿通した後、折り曲げるとダッシュサイレンサの挿通穴の下面側の周縁部に当接可能となる一対の脚体と、
    前記脚体の先端部に設けられ、前記被係止部に係止され、前記脚体の折り曲げ状態を維持する係止部と、
    で構成され、
    前記雌部材が、
    前記衝撃吸収材に形成された取付穴の上面側の周縁部に当接可能な雌フランジと、
    前記雌フランジの下面側から対面して垂下し、前記衝撃吸収材に形成された取付穴へ狭幅した状態で挿通し、先端部に前記取付穴の下面側の周縁部に当接可能な爪部が形成された一対のリブと、
    前記リブの内側に設けられ、前記雌フランジの下方で前記頭部の先端部と係合可能な係合部と、
    で構成されたことを特徴とするクリップ。
  3. 雄部材と雌部材とで構成され、互いに係合して、ボディパネルに布設されたダッシュサイレンサに衝撃吸収材を取り付けるクリップにおいて、
    前記雄部材が、
    前記ダッシュサイレンサに形成された挿通穴の上面側の周縁部に当接可能な雄フランジと、
    前記雄フランジの中央部に設けられた貫通穴と、
    前記貫通穴の周縁部に設けられ、前記雄フランジの下面側に位置する被係止部と、
    前記被係止部から折り曲げ可能に延出し、前記ダッシュサイレンサに形成された挿通穴を挿通した後、折り曲げるとダッシュサイレンサの挿通穴の下面側の周縁部に当接可能となる一対の脚体と、
    前記脚体の先端部に設けられ、前記被係止部に係止され、前記脚体の折り曲げ状態を維持する係止部と、
    前記係止部から立設して設けられ、前記脚体を折り曲げると、前記貫通穴を貫通可能な係合シャフトと、
    で構成され、
    前記雌部材が、
    前記衝撃吸収材に形成された取付穴の下面側の周縁部に当接可能な雌フランジと、
    前記雌フランジの上面から対面して立設し、前記衝撃吸収材に形成された取付穴へ狭幅した状態で挿通し、先端部に前記取付穴の上面側の周縁部に当接可能な折り曲げ片が形成された一対のリブと、
    前記リブの内側に設けられ、前記折り曲げ片の下方で前記係合シャフトの先端部と係合可能な係合部と、
    で構成されたことを特徴とするクリップ。
  4. 前記係合シャフトの外周面にネジ溝が形成され、前記係合部が前記ネジ溝に係合可能であることを特徴とする請求項3に記載のクリップ。
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