JP4125030B2 - 流量測定部パッケージ及びそれを用いた流量測定ユニット - Google Patents

流量測定部パッケージ及びそれを用いた流量測定ユニット Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、流体流量検知技術に属するものであり、特に、流通路を流れる流体の流量を測定するための流量測定部パッケージ及びそれを用いた流量測定ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来、各種流体特に液体の流量(あるいは流速)を測定する流量センサー(あるいは流速センサー)としては、種々の形式のものが使用されているが、低価格化が容易であるという理由で、いわゆる熱式(特に傍熱型)の流量センサーが利用されている。
【0003】
この傍熱型流量センサーとしては、基板上に薄膜技術を利用して薄膜発熱体と薄膜感温体とを絶縁層を介して積層してなるセンサーチップを流体流通路としての配管内の流体との間で熱伝達可能なように配置したものが使用されている。発熱体に通電することにより感温体を加熱し、該感温体の電気的特性例えば電気抵抗の値を変化させる。この電気抵抗値の変化(感温体の温度上昇に基づく)は、配管内を流れる流体の流量(流速)に応じて変化する。これは、発熱体の発熱量のうちの一部が流体中へと伝達され、この流体中へ拡散する熱量は流体の流量(流速)に応じて変化し、これに応じて感温体へと供給される熱量が変化して、該感温体の電気抵抗値が変化するからである。この感温体の電気抵抗値の変化は、流体の温度によっても異なり、このため、上記感温体の電気抵抗値の変化を測定する電気回路中に温度補償用の感温素子を組み込んでおき、流体の温度による流量測定値の変化をできるだけ少なくすることも行われている。
【0004】
このような、薄膜素子を用いた傍熱型流量センサーに関しては、例えば、特開平11−118566号公報に記載がある。この流量センサーにおいては、流体の流量に対応する電気的出力を得るためにブリッジ回路を含む電気回路を使用している。
【0005】
ところで、近年、タンクや配管系からの流体の漏れの検知の重要性が増大している。例えば、ガソリン、軽油及び灯油等の燃料油のタンクから油漏れが発生し継続して大量の油が漏出すると、火災発生、環境汚染及び資源損失等の問題が生ずるので、油漏れ発生を初期の段階で検知することが極めて望ましい。従って、例えば、1ミリリットル/h以下の極微量の油漏れ検知が要求される場合がある。
【0006】
このような油漏れ検知に、上記の様な傍熱型流量センサーを用いることが考えられるが、この流量センサーは、流量値が例えば1ミリリットル/h以下の極微量の領域では流量変化に対する電気回路の出力の変化が小さくなるため流量測定値の誤差が大きくなる(即ち、測定の際に峻別し得る流量差の割合が大きくなり、測定感度が低下する)という問題点がある。
【0007】
一方、流量センサーとして、配管の特定位置に配置された熱源により流体を加熱し、配管内の流体流通に関して熱源位置の上流側及び下流側にそれぞれ適宜の距離隔てて感温体を配置し、配管内の流体が流通する際に生ずる上流側感温体と下流側感温体との検知温度差に基づき流体流量を測定する二定点温度差検知式のものがある。しかしながら、このセンサーを上記の油漏れ検知に使用する場合には、流量値が例えば、3ミリリットル/h以上になると流量変化に対する電気回路の出力の変化が小さくなるため、大流量値領域では誤差が大きくなる(即ち、測定の際に峻別し得る流量差の割合が大きくなり、感度が低下する)という問題点がある。
【0008】
そこで、本発明は、極微量の流量領域から比較的大きな流量領域までの広い流量範囲にわたって良好な精度及び感度で流量測定を行うことを可能ならしめる流量測定に使用される流量測定部パッケージ及びそれを用いた流量測定ユニットを提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、以上の如き目的を達成するものとして、
流体流通路内の流体の流量を測定するための流量測定部パッケージであって、前記流体流通路に取り付けられた傍熱定温制御式流量測定部及び二定点温度差検知式流量測定部を備えており、該二定点温度差検知式流量測定部は前記流体流通路内の流体流通方向に関して前記傍熱定温制御式流量測定部の上流側及び下流側にそれぞれ配置された上流側感温部及び下流側感温部からなり、
前記傍熱定温制御式流量測定部は発熱体と該発熱体に隣接配置された第1の感温体とを有しており、前記上流側感温部は第2の感温体を有しており、前記下流側感温部は第3の感温体を有しており、
前記傍熱定温制御式流量測定部には前記発熱体及び前記第1の感温体との電気的接続のための第1の配線部が接続されており、前記上流側感温部には前記第2の感温体との電気的接続のための第2の配線部が接続されており、前記下流側感温部には前記第3の感温体との電気的接続のための第3の配線部が接続されていることを特徴とする流量測定部パッケージ、
が提供される。
【0010】
本発明の一態様においては、前記第1の配線部、第2の配線部及び第3の配線部は、いずれもフレキシブル配線基板を用いて形成されたものである。本発明の一態様においては、前記傍熱定温制御式流量測定部、前記上流側感温部、前記下流側感温部及びこれらが取り付けられている前記流体流通路の部分はケーシング内に収容されている。本発明の一態様においては、前記ケーシングには前記第1の配線部、第2の配線部及び第3の配線部をそれぞれ構成する第1の端子、第2の端子及び第3の端子が突設されている。
【0011】
本発明の一態様においては、前記ケーシング内には温度補償用感温体を有する感温部が収容されており、該感温部には前記ケーシング外へと延出する熱伝達部材が接続されており、前記ケーシングには前記温度補償用感温体との電気的接続のための第4の配線部を構成する第4の端子が突設されている。本発明の一態様においては、前記発熱体及び前記第1の感温体は、いずれも通電可能な薄膜状をなしており、電気絶縁性薄膜を介して積層されている。
【0012】
更に、本発明によれば、以上の如き目的を達成するものとして、
以上の様な流量測定部パッケージと、該流量測定部パッケージを取り付けるためのユニット基板と、該ユニット基板に取り付けられた流量測定回路素子とを有することを特徴とする流量測定ユニット、
が提供される。
【0013】
本発明の一態様においては、前記流量測定回路素子はアナログ回路素子を含んでなり、該アナログ回路素子は、前記第1の感温体の検知温度に基づき前記発熱体をフィードバック制御し、該フィードバック制御の状態に基づき第1の流量対応出力を得、前記第2の感温体の検知温度と前記第3の感温体の検知温度との差に基づき第2の流量対応出力を得る。
【0014】
本発明の一態様においては、前記流量測定回路素子は更にデジタル回路素子を含んでなり、該デジタル回路素子は前記第1の流量対応出力及び前記第2の流量対応出力に基づき流量測定値を得る演算部を備えており、該演算部は、前記流量の値に関して予め定められた境界流量領域より大きな高流量領域については前記第1の流量対応出力に基づき得られる流量値を測定値として出力し、前記境界流量領域より小さな低流量領域については前記第2の流量対応出力に基づき得られる流量値を測定値として出力し、前記境界流量領域については前記第1の流量対応出力に基づき得られる流量値または前記第2の流量対応出力に基づき得られる流量値を測定値として出力する。
【0015】
本発明の一態様においては、前記境界流量領域は1つの特定流量値のみからなる。本発明の一態様においては、前記演算部は、先ず前記第1の流量対応出力が前記高流量領域に対応する時又は前記高流量領域及び前記境界流量領域のいずれかに対応する時には前記第1の流量対応出力に基づき得られる流量値を測定値となし、それ以外の時には前記第2の流量対応出力に基づき得られる流量値を測定値となし、或は、先ず前記第2の流量対応出力が前記低流量領域に対応する時又は前記低流量領域及び前記境界流量領域のいずれかに対応する時には前記第2の流量対応出力に基づき得られる流量値を測定値となし、それ以外の時には前記第1の流量対応出力に基づき得られる流量値を測定値となす。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
【0017】
図1は本発明による流量測定部パッケージ及び流量測定ユニットの使用される流量計の一実施形態を説明するための模式的断面図であり、図2はその流量測定部パッケージの構造を示す部分斜視図であり、図3及び図4はその部分断面図であり、図5は本実施形態の流量測定系を示すブロック図であり、図6はその流量検知のための回路構成を示す図である。本実施形態は、タンク内液体のタンクからの漏洩検知に利用されたものである。
【0018】
図1に示されている様に、タンク内液体(例えばガソリン、軽油または灯油その他の可燃性液体)2には、筒状の測定管12の下部が浸漬せしめられている。該測定管12は、上端部が大気中にて開口しており、下端部がタンク内液体2中にて開口している。測定管12内には、その下端部より少し上の位置に、上下方向に延びる測定細管14が設けられており、該測定細管14内をタンク内液体2が流通する。本実施形態では、この測定細管14が流体流通路として利用されており、タンク内液体2の漏れが発生した場合には、タンク内への液体の補充やタンクからの液体の汲み出しを行っていない条件下では、図示されている様に測定管12内の液面よりタンク内液体2の液面が低下し、これに基づき測定細管14内を下向きに液体が流通する。測定細管14の断面積を測定管12の断面積に対して十分小さく(例えば1/50以下、1/100以下、更には1/300以下)設定しておくことで、僅かな液体漏れの際にも測定細管14内に流量測定可能な液体流通を生ぜしめることができる。
【0019】
図1に示されている様に、測定細管14に臨んで傍熱定温制御式流量測定部16及び二定点温度差検知式流量測定部18が配置されている。二定点温度差検知式流量測定部18は、傍熱定温制御式流量測定部16の上側及び下側にそれぞれ配置された感温部18a,18bを有している。感温部18aは上流側感温部であり、感温部18bは下流側感温部である。また、測定管12内の液体の温度を検知するための感温部20が配置されている。
【0020】
図2及び図3に示されている様に、測定細管14は傍熱定温制御式流量測定部16を貫通して延びている。傍熱定温制御式流量測定部16は、測定細管14の外面に接触して配置された熱伝達部材161と、該熱伝達部材161に接合された薄膜感温体(第1の感温体)162と、該薄膜感温体162上に電気絶縁性薄膜164を介して積層された薄膜発熱体163とを有する。薄膜感温体162及び薄膜発熱体163は、それぞれ所要のパターンに形成されており、それらへの通電のための電極には配線162’,163’が接続されている。熱伝達部材161は、例えば厚さ0.2mm、幅2mm程度の金属又は合金からなる。
【0021】
なお、これらの薄膜感温体162、電気絶縁性薄膜164及び薄膜発熱体163は該薄膜発熱体163の側に配置された支持基板上に堆積形成したものを該支持基板とともに薄膜感温体162の側を熱伝達部材161に対向するようにして接合したものであってもよい。以上のような支持基板としては、例えばシリコンやアルミナなどからなる厚さ0.4mm程度で2mm角程度の矩形状のものを使用することができる。
【0022】
配線162’,163’はフレキシブル配線基板等の配線基板24に形成された配線(図示せず)と接続されている。熱伝達部材161、薄膜感温体162、電気絶縁性薄膜164、薄膜発熱体163及び配線162’,163’は、配線基板24の一部及び測定細管14の一部とともに合成樹脂からなる封止部材22により封止されている。
【0023】
図2及び図4に示されている様に、測定細管14は二定点温度差検知式流量測定部の一方の感温部18aを貫通して延びている。感温部18aは、測定細管14の外面に接触して配置された熱伝達部材181と、該熱伝達部材181に接合された薄膜感温体(第2の感温体)182とを有する。薄膜感温体182は、所要のパターンに形成されており、それへの通電のための電極には配線182’が接続されている。熱伝達部材181は、熱伝達部材161と同様に、例えば厚さ0.2mm、幅2mm程度の金属又は合金からなる。なお、薄膜感温体182は上記の如き支持基板上に形成したものを該支持基板とともに薄膜感温体182の側を熱伝達部材181に対向するようにして接合したものであってもよい。
【0024】
配線182’は配線基板24に形成された配線(図示せず)と接続されている。熱伝達部材181、薄膜感温体182及び配線182’は、配線基板20の一部及び測定細管14の一部とともに合成樹脂からなる封止部材23により封止されている。
【0025】
二定点温度差検知式流量測定部の他方の感温部18bも、上記感温部18aと同様な構成を有しており、配線基板24の一部及び測定細管14の一部とともに合成樹脂からなる封止部材により封止されている。但し、感温部18aで第2の感温体として機能する薄膜感温体に相当するものは、感温部18bでは第3の感温体として機能する。
【0026】
傍熱定温制御式流量測定部16の薄膜感温体162、薄膜発熱体163及びそれらへの配線162’,163’、更には上記感温部20を含んで、図5の第1の検知回路30が構成される。また、二定点温度差検知式流量測定部の感温部18aの薄膜感温体(第2の感温体)182及び感温部18bの薄膜感温体(第3の感温体)を含んで、図5の第2の検知回路32が構成される。第1の検知回路30からは傍熱定温制御式流量測定の流量値に対応する出力(以下、「流量値出力」または「流量対応出力」という)Vhが出力され、第2の検知回路32からは二定点温度差検知式流量測定の流量値に対応する出力(以下、単に「流量値出力」という)Voutが出力される。第1の検知回路30及び第2の検知回路32を含んでアナログ回路が構成される。該アナログ回路の流量値出力Vh,Voutは、図5に示される演算部34へと入力される。該演算部34を含んでデジタル回路が構成される。
【0027】
図6に示されているように、流量値出力Vhを得るための第1の検知回路30では、不図示の電源回路からの直流電圧入力Vinがブリッジ回路40に供給される。ブリッジ回路40は、薄膜感温体162を含む感温部Rf、温度補償用の薄膜感温体を含む感温部20(Rc)、抵抗体ΔR,R1及び可変抵抗体R2を含んでなる。ブリッジ回路40のa,b点の電位Va,Vbが差動増幅回路42に入力される。なお、差動増幅回路42は、以下に説明するフィードバック制御の応答特性を調節するための可変抵抗や積分回路などを含んでいるものが好ましい。
【0028】
一方、入力Vinは、薄膜発熱体163を含む発熱部Rhへ供給される電流を制御するためのトランジスタ44を介して、薄膜発熱体163へと供給される。トランジスタ44の制御入力端子(ゲート)には、差動増幅回路42の出力が入力される。即ち、傍熱定温制御式流量測定部16において、薄膜発熱体163の発熱に基づき、熱伝達部材161を介して液体による吸熱の影響を受けて、薄膜感温体162による感温が実行される。そして、該感温の結果として、図6に示すブリッジ回路40のa,b点の電位Va,Vbの差が得られる。
【0029】
(Va−Vb)の値は、流体の流量に応じて感温体162の温度が変化することで、変化する。予めブリッジ回路40の抵抗体ΔR,R1及び可変抵抗体R2の抵抗値を適宜設定することで、基準となる所望の流体流量の場合において(Va−Vb)の値を零とすることができる。この基準流量では、差動増幅回路42の出力が一定(基準流量に対応する値)となり、トランジスタ44の抵抗値も一定となる。その場合には、薄膜発熱体163に印加される分圧も一定となり、この時の電圧出力Vhが上記基準流量を示すものとなる。
【0030】
流体流量が増減すると、差動増幅回路42の出力は(Va−Vb)の値に応じて極性(感温体162の抵抗−温度特性の正負により異なる)及び大きさが変化し、これに応じて差動増幅回路42の出力が変化する。
【0031】
流体流量が増加した場合には、感温体162の温度が低下するので、薄膜発熱体163の発熱量を増加させる(即ち電力を増加させる)よう、差動増幅回路42からはトランジスタ44のゲートに対して、トランジスタ44の抵抗値を減少させるような制御入力がなされる。
【0032】
他方、流体流量が減少した場合には、感温体162の温度が上昇するので、薄膜発熱体163の発熱量を減少させる(即ち電力を減少させる)よう、差動増幅回路42からはトランジスタ44のゲートに対して、トランジスタ44の抵抗値を増加させるような制御入力がなされる。
【0033】
以上のようにして、流体流量の変化に関わらず、感温体162により検知される温度が目標値となるように、薄膜発熱体162の発熱がフィードバック制御される。そして、その際に薄膜発熱体162に印加される電圧は流体流量に対応しているので、それを流量値出力Vhとして取り出す。
【0034】
以上のようにして、傍熱定温制御式流量測定がなされる。本発明でいう傍熱定温制御式流量測定は、発熱体と第1の感温体とを隣接配置し、発熱体が第1の感温体の検知温度(実際には検知温度に対応して検知される電気的特性)に基づくフィードバック制御を受けるようにし、該フィードバック制御の状態から第1の流量対応出力を得るものをいう。
【0035】
また、図6に示されているように、流量値出力Voutを得るための第2の検知回路32では、直流電圧入力Vinがブリッジ回路46に供給される。ブリッジ回路46は、薄膜感温体182を含む感温部18a(T1)、薄膜感温体を含む感温部18b(T2)、抵抗体R3及び可変抵抗体R4を含んでなる。ブリッジ回路46のc,d点の電位Vc,Vdが差動増幅回路48に入力される。予めブリッジ回路46の抵抗体R3及び可変抵抗体R4の抵抗値を適宜設定することで、差動増幅回路48から感温部18aの検知温度と感温部18bの検知温度との差に相当する電圧出力を得ることができる。
【0036】
上記のように、傍熱定温制御式流量測定部16において、薄膜発熱体163が発熱せしめられ、その熱の一部は熱伝達部材161を介して液体へと伝達され、これが液体加熱のための熱源として利用される。薄膜感温体(第1の感温体)162の温度が所定値になるように制御がなされ、この温度は液体に応じて該液体への引火が生ずる温度より低く設定することができるので、可燃性流体の流量測定にも適用することが可能である。
【0037】
液体が流通していない時には感温部18aの検知温度と感温部18bの検知温度とは同一であるが、液体流通が生ずると、熱源による液体加熱の影響は上流側より下流側の方に強く発生するので、感温部18aの検知温度と感温部18bの検知温度とが異なるようになる。感温部18aの検知温度と感温部18bの検知温度との差に相当する電圧出力は流体流量に対応しているので、それを流量値出力Voutとする。
【0038】
以上のようにして、二定点温度差検知式流量測定がなされる。本発明でいう二定点温度差検知式流量測定は、傍熱定温制御式流量測定部の上流側及び下流側にそれぞれ配置された第2の感温体及び第3の感温体により検知される温度差(実際には検知温度差に対応して検知される電気的特性の差)に基づき第2の流量対応出力を得るものをいう。
【0039】
次に、上記演算部34の動作を説明する。
【0040】
演算部34では、Vh及びVoutに基づき、それぞれ内蔵する検量線を用いて対応する流量値への換算を行う。図7はVhの換算のための検量線の一例を示すものであり、図8はVoutの換算のための検量線の一例を示すものである。これらの図に示されているように、流量値がF1以上且つF2以下の領域を予め境界流量領域と定めておく。この境界流量領域の上限及び下限を設定する流量値F1,F2は、例えば、1ミリリットル/h(mL/h)〜2ミリリットル/h(mL/h)の範囲内の値とすることができる。流量値がF1未満の領域を低流量領域とし、流量値がF2を越える領域を高流量領域とする。図7に示されているように、Vhの換算のための検量線において、流量値F1に対応する出力をVh1とし、流量値F2に対応する出力をVh2とする。また、図8に示されているように、Voutの換算のための検量線において、流量値F1に対応する出力をVout1とし、流量値F2に対応する出力をVout2とする。
【0041】
演算部34では、高流量領域については第1の流量対応出力Vhに基づき得られる流量値を測定値として出力し、低流量領域については第2の流量対応出力Voutに基づき得られる流量値を測定値として出力し、境界流量領域については第1の流量対応出力Vhに基づき得られる流量値または第2の流量対応出力Voutに基づき得られる流量値を測定値として出力する。
【0042】
具体的には、先ず傍熱定温制御式流量測定により流体の流量を測定し(即ち第1の流量対応出力Vhに基づき得られる流量値を得)、得られた流量値が高流量領域に属する時(即ち出力VhがVh2を越える場合)には、当該流量値を測定値として出力し、それ以外の時には二定点温度差検知式流量測定により流体の流量を測定し(即ち第2の流量対応出力Voutに基づき得られる流量値を得)、得られた流量値を測定値となす。あるいは、第1の流量対応出力Vhに基づき得られる流量値が高流量領域及び境界流量領域のいずれかに属する時(即ち出力VhがVh1以上の場合)には、当該流量値を測定値として出力し、それ以外の時には第2の流量対応出力Voutに基づき得られる流量値を測定値となしてもよい。
【0043】
別法としては、先ず二定点温度差検知式流量測定により流体の流量を測定し(即ち第2の流量対応出力Voutに基づき得られる流量値を得)、得られた流量値が低流量領域に属する時(即ち出力VoutがVout1未満の場合)には、当該流量値を測定値として出力し、それ以外の時には傍熱定温制御式流量測定により流体の流量を測定し(即ち第1の流量対応出力Vhに基づき得られる流量値を得)、得られた流量値を測定値となす。あるいは、第2の流量対応出力Voutに基づき得られる流量値が低流量領域及び境界流量領域のいずれかに属する時(即ち出力VoutがVout2以下の場合)には、当該流量値を測定値として出力し、それ以外の時には第1の流量対応出力Vhに基づき得られる流量値を測定値となしてもよい。
【0044】
本発明においては、境界流量領域は1つの特定流量値のみからなるものとしてもよい。この特定流量値は、上記F1とF2とが合致した場合に相当し、以上の説明がそのまま当てはまる。
【0045】
演算部34から出力される流量(瞬時流量)測定値に基づき、適宜時間に関する積算を行って積算流量を算出することができる。得られた瞬時流量及び積算流量の値は、適宜表示することができ、適宜メモリーに記憶させることができ、更に、適宜の通信回線を介して所要の外部装置へと伝送させることができる。
【0046】
以上の様にして流量測定がなされ、該流量測定の結果として演算部34から出力される流量測定値に基づき、該流量測定値が測定誤差を越える場合にはタンク内液体の漏れありとする漏洩検知がなされる。この漏洩検知は、例えば、夜間等のタンク内への液体の補充やタンクからの液体の汲み出しを行っていない条件下で行なうことが好ましい。図9に、以上のようなタンク内液体の漏洩検知を利用し、更に配管系の漏洩検知をも含めた液体漏洩監視システムの一実施形態を示す。
【0047】
図9には、地下タンクの計量口からタンク内液体2へと上記測定管12が下向きに差し入れられた状態が示されている。なお、測定管12の上部には外気との連通孔(図示されていない)が形成されている。測定管12の上部には、上記第1の検知回路30、第2の検知回路32及び演算部34を含むタンク漏洩検知装置が配置されている。一方、タンクには該タンクから汲み出された液体が流通する埋設配管が接続されており、該配管からの液体の漏れを検知する配管漏洩検知装置が付設されている。この配管漏洩検知装置において、上記の如き流量測定を利用することができる。
【0048】
上記のタンク漏洩検知装置及び配管漏洩検知装置は、当該タンクごとに設置された個別モニター装置と有線又は無線による内部通信手段で信号授受が可能なように接続されている。個別モニター装置からは、タンク漏洩検知装置及び配管漏洩検知装置のそれぞれに対して、定期的(例えば1日1回)に検知結果(漏洩の有無、及びその程度[流量]等)を問い合わせる。漏洩検知装置から入手した漏洩データは、個別モニター装置のメモリーに記憶される。このメモリーに記憶されるデータは、タンク漏洩検知結果を示す部分及び配管漏洩検知結果を示す部分からなる。
【0049】
上記の個別モニター装置は、複数のタンクについて設けられた集中モニター装置と電話回線、インターネット又は専用回線による通信手段で信号授受が可能とされている。集中モニター装置からは、複数の個別モニター装置のそれぞれに対して、個別モニター装置のメモリーに記憶された上記検知結果を、随時問い合わせる。個別モニター装置から入手した漏洩データは、集中モニター装置のメモリーに記憶され、適宜表示及び印刷などにより出力される。このメモリーに記憶されるデータは、各個別モニター装置(または個別モニター装置によりモニターされる地下タンク)の識別番号の部分と、それに対応するタンク漏洩検知結果を示す部分及び配管漏洩検知結果を示す部分とからなる。
【0050】
個別モニター装置は、例えば、ガソリンスタンド事務所、施設管理事務所あるいは守衛所等、タンクと同一又は近接する場所に配置される。なお、複数のタンクについての以上のような個別モニター装置の機能をまとめて1つの複合モニター装置としてもよい。また、個別モニター装置又は複合モニター装置に記憶されている漏洩データは、当該モニター装置から直接読み出して表示することができる。これに対して、集中モニター装置は、集中管理センターや公的検査機関等、各タンクの位置とは無関係の位置に配置することができる。
【0051】
図10は本発明による流量測定部パッケージの更に別の実施形態を示す一部省略斜視図であり、図11はその平面図(a)及び正面図(b)であり、図12はその横断面図(a)及び縦断面図(b)である。
【0052】
本実施形態においては、傍熱定温制御式流量測定部16、上流側感温部18a、下流側感温部18b及びこれらが取り付けられている流体流通路14の部分はケーシング100内に収容されている。該ケーシング100には、傍熱定温制御式流量測定部16の薄膜発熱体163及び薄膜感温体162と電気的に接続された第1の配線部を構成する第1の端子116が外部に向けて突設されている。また、ケーシング100には、上流側感温部18aの薄膜感温体182と電気的に接続された第2の配線部を構成する第2の端子118aが外部に向けて突設されており、同様に、下流側感温部18bの薄膜感温体と電気的に接続された第3の配線部を構成する第3の端子118bが外部に向けて突設されている。
【0053】
更に、ケーシング100内には温度補償用感温体を有する感温部20が収容されており、該感温部20にはケーシング100外へと延出する熱伝達部材201が接続されている。上記図1の実施形態では感温部20は環境温度として液体の温度を検知するために熱伝達部材が液体中へと延びているものが使用されているが、本実施形態では感温部20は環境温度としてケーシング100の周囲の気温を検知する。そして、ケーシング100には、温度補償用感温体と電気的に接続された第4の配線部を構成する第4の端子120が外部に向けて突設されている。
【0054】
本実施形態では、図12(a)に示されているように、第1の端子〜第4の端子は、それぞれボンディングワイヤにより傍熱定温制御式流量測定部16、上流側感温部18a、下流側感温部18b及び感温部20の所定の薄膜発熱体または薄膜感温体と接続されている。
【0055】
図13は本発明による流量測定部パッケージの更に別の実施形態を示す平面図(a)及び正面図(b)であり、図14はその横断面図(a)及び縦断面図(b)である。本実施形態は、感温部20、熱伝達部材201及び第4の端子120を備えていないことが、上記図10〜図12の実施形態と異なる。また、本実施形態では、後述する流量測定ユニットのユニット基板への実装のための予備端子130を備えている。該予備端子130のうちのいくつかを配線のために利用することは可能である。
【0056】
図15は本発明による流量測定ユニットの一実施形態を示す斜視図であり、図16はその平面図(a)、正面図(b)及び側面図(c)である。本実施形態は、上記図10〜図12の流量測定部パッケージ200を、所要の回路が形成されたユニット基板220に対して第1〜第4の端子が平行になるようにして該ユニット基板220に取り付け、更に該ユニット基板220に流量測定回路素子を構成するアナログ回路素子222を取り付けたものである。これにより、上記図5及び図6に示す第1の検知回路30及び第2の検知回路32が形成されている。流量測定回路素子は、更に上記図5に示す演算部34を形成するデジタル回路素子を含んでいてもよい。
【0057】
図17は本発明による流量測定ユニットの更に別の実施形態を示す斜視図であり、図18はその平面図(a)、正面図(b)及び側面図(c)である。本実施形態は、流量測定部パッケージ200を、ユニット基板220に対して第1〜第4の端子が垂直になるようにして該ユニット基板220に取り付けたことが、上記図15〜16の流量測定ユニットとは異なる。
【0058】
図19は本発明による流量測定ユニットの更に別の実施形態を示す斜視図であり、図20はその平面図(a)、正面図(b)及び側面図(c)である。本実施形態は、流量測定部パッケージ200として上記図13〜図14の実施形態のものを使用していることが、上記図15〜図18の流量測定ユニットとは異なる。
【0059】
図21は、本発明による流量測定部パッケージの流量計への組み込みの一実施形態を示す断面図である。本実施形態では、配線基板24の形状以外は図2の実施形態と同様な流量測定部パッケージが使用されている。流体流通路14の上下両端には開口端部部材15a,15bが付設されている。一方、配線基板24は配線基板25に接続されており、該配線基板25の配線は配線収容部25’内の配線と接続されている。配線収容部25’内の配線は、図5及び図6に示す検知回路30,32と接続されている。
【0060】
図22は、本発明による流量測定ユニットの流量計への組み込みの更に別の実施形態を示す断面図である。本実施形態では、図19及び図20の実施形態の流量測定ユニットが使用されている。ユニット基板220の配線は配線収容部25’内の配線と接続されている。配線収容部25’内の配線は、図5に示す演算部34と接続されている。
【0061】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、極微量の流量領域から比較的大きな流量領域までの広い流量範囲にわたって良好な精度及び感度で流量測定を行うことが可能で且つ流体が燃料油等の可燃性液体である場合にも引火による火災の危険性の十分に低減され且つ微量の流体漏れをも容易に正確に安全に検知することが可能な流量計に好適に使用される流量測定部パッケージ及び流量測定ユニットが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による流量測定部パッケージ及び流量測定ユニットの使用される流量計の実施形態を説明するための模式的断面図である。
【図2】図1の流量計の構造を示す部分斜視図である。
【図3】図2の部分断面図である。
【図4】図2の部分断面図である。
【図5】図1の流量計の流量測定系を示すブロック図である。
【図6】図1の流量計の流量検知のための回路構成を示す図である。
【図7】Vhの換算のための検量線の一例を示す図である。
【図8】Voutの換算のための検量線の一例を示す図である。
【図9】本発明による流量測定部パッケージ及び流量測定ユニットの使用される流量計を利用する液体漏洩監視システムの実施形態を示す模式図である。
【図10】本発明による流量測定部パッケージの実施形態を示す一部省略斜視図である。
【図11】図10の流量測定部パッケージの平面図及び正面図である。
【図12】図10の流量測定部パッケージの横断面図及び縦断面図である。
【図13】本発明による流量測定部パッケージの実施形態を示す平面図及び正面図である。
【図14】図13の流量測定部パッケージの横断面図及び縦断面図である。
【図15】本発明による流量測定ユニットの実施形態を示す斜視図である。
【図16】図15の流量測定ユニットの平面図、正面図及び側面図である。
【図17】本発明による流量測定ユニットの実施形態を示す斜視図である。
【図18】図17の流量測定ユニットの平面図、正面図及び側面図である。
【図19】本発明による流量測定ユニットの実施形態を示す斜視図である。
【図20】図19の流量測定ユニットの平面図、正面図及び側面図である。
【図21】本発明による流量測定部パッケージの流量計への組み込みの実施形態を示す断面図である。
【図22】本発明による流量測定ユニットの流量計への組み込みの実施形態を示す断面図である。
【符号の説明】
2 タンク内液体
12 測定管
14 測定細管(流体流通路)
15a,15b 開口端部部材
16 傍熱定温制御式流量測定部
161 熱伝達部材
162 薄膜感温体(第1の感温体)
162’ 配線
163 薄膜発熱体
163’ 配線
164 電気絶縁性薄膜
18 二定点温度差検知式流量測定部
18a 上流側感温部
18b 下流側感温部
181 熱伝達部材
182 薄膜感温体(第2の感温体)
182’ 配線
20 感温部
22,23 封止部材
24 配線基板
25 配線基板
25’ 配線収容部
30 第1の検知回路
32 第2の検知回路
34 演算部
40 ブリッジ回路
42 差動増幅回路
44 トランジスタ
46 ブリッジ回路
48 差動増幅回路
100 ケーシング
116 第1の端子
118a 第2の端子
118b 第3の端子
120 第4の端子
130 予備端子
200 流量測定部パッケージ
201 熱伝達部材
220 ユニット基板
222 アナログ回路素子

Claims (14)

  1. 流体流通路内の流体の流量を測定するための流量測定部パッケージであって、
    前記流体流通路に取り付けられた傍熱定温制御式流量測定部及び二定点温度差検知式流量測定部を備えており、該二定点温度差検知式流量測定部は前記流体流通路内の流体流通方向に関して前記傍熱定温制御式流量測定部の上流側及び下流側にそれぞれ配置された上流側感温部及び下流側感温部からなり、
    前記傍熱定温制御式流量測定部は発熱体と該発熱体に隣接配置された第1の感温体とを有しており、前記上流側感温部は第2の感温体を有しており、前記下流側感温部は第3の感温体を有しており、
    前記傍熱定温制御式流量測定部には前記発熱体及び前記第1の感温体との電気的接続のための第1の配線部が接続されており、前記上流側感温部には前記第2の感温体との電気的接続のための第2の配線部が接続されており、前記下流側感温部には前記第3の感温体との電気的接続のための第3の配線部が接続されていることを特徴とする流量測定部パッケージ。
  2. 前記第1の配線部、第2の配線部及び第3の配線部は、いずれもフレキシブル配線基板を用いて形成されたものであることを特徴とする、請求項1に記載の流量測定部パッケージ。
  3. 前記傍熱定温制御式流量測定部、前記上流側感温部、前記下流側感温部及びこれらが取り付けられている前記流体流通路の部分はケーシング内に収容されていることを特徴とする、請求項1〜2のいずれかに記載の流量測定部パッケージ。
  4. 前記ケーシングには前記第1の配線部、第2の配線部及び第3の配線部をそれぞれ構成する第1の端子、第2の端子及び第3の端子が突設されていることを特徴とする、請求項3に記載の流量測定部パッケージ。
  5. 前記ケーシング内には温度補償用感温体を有する感温部が収容されており、該感温部には前記ケーシング外へと延出する熱伝達部材が接続されており、前記ケーシングには前記温度補償用感温体との電気的接続のための第4の配線部を構成する第4の端子が突設されていることを特徴とする、請求項4に記載の流量測定部パッケージ。
  6. 前記発熱体及び前記第1の感温体は、いずれも通電可能な薄膜状をなしており、電気絶縁性薄膜を介して積層されていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の流量測定部パッケージ。
  7. 請求項1〜6のいずれかの流量測定部パッケージと、該流量測定部パッケージを取り付けるためのユニット基板と、該ユニット基板に取り付けられた流量測定回路素子とを有することを特徴とする流量測定ユニット。
  8. 前記流量測定回路素子はアナログ回路素子を含んでなることを特徴とする、請求項7に記載の流量測定ユニット。
  9. 前記アナログ回路素子は、前記第1の感温体の検知温度に基づき前記発熱体をフィードバック制御し、該フィードバック制御の状態に基づき第1の流量対応出力を得、前記第2の感温体の検知温度と前記第3の感温体の検知温度との差に基づき第2の流量対応出力を得ることを特徴とする、請求項8に記載の流量測定ユニット。
  10. 前記流量測定回路素子は更にデジタル回路素子を含んでなることを特徴とする、請求項9に記載の流量測定ユニット。
  11. 前記デジタル回路素子は前記第1の流量対応出力及び前記第2の流量対応出力に基づき流量測定値を得る演算部を備えており、該演算部は、前記流量の値に関して予め定められた境界流量領域より大きな高流量領域については前記第1の流量対応出力に基づき得られる流量値を測定値として出力し、前記境界流量領域より小さな低流量領域については前記第2の流量対応出力に基づき得られる流量値を測定値として出力し、前記境界流量領域については前記第1の流量対応出力に基づき得られる流量値または前記第2の流量対応出力に基づき得られる流量値を測定値として出力することを特徴とする、請求項10に記載の流量測定ユニット。
  12. 前記境界流量領域は1つの特定流量値のみからなることを特徴とする、請求項11に記載の流量測定ユニット。
  13. 前記演算部は、先ず前記第1の流量対応出力が前記高流量領域に対応する時又は前記高流量領域及び前記境界流量領域のいずれかに対応する時には前記第1の流量対応出力に基づき得られる流量値を測定値となし、それ以外の時には前記第2の流量対応出力に基づき得られる流量値を測定値となすことを特徴とする、請求項11〜12のいずれかに記載の流量測定ユニット。
  14. 前記演算部は、先ず前記第2の流量対応出力が前記低流量領域に対応する時又は前記低流量領域及び前記境界流量領域のいずれかに対応する時には前記第2の流量対応出力に基づき得られる流量値を測定値となし、それ以外の時には前記第1の流量対応出力に基づき得られる流量値を測定値となすことを特徴とする、請求項11〜12のいずれかに記載の流量測定ユニット。
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