JP4422628B2 - 漏洩監視システム及びそのためのサーバと方法 - Google Patents

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Description

液体貯蔵施設に貯蔵された液体の漏洩量等を検知し、この検知結果に基づいて漏洩状態の把握等を行うための、漏洩監視システム及びそのためのサーバと方法に関する。
今日では、液体を貯蔵するタンクが様々な用途で使用されている。例えば、ガソリンスタンドでは、ガソリンや軽油等をタンクに貯蔵している。しかし、このような液体を貯蔵するタンクが例えば経年劣化等することにより、液体がタンクから漏洩する可能性がある。このように漏洩した液体が、ガソリンのような危険物であった場合、この漏洩した液体が周囲の環境に与える影響は、多大である。そのため、液体を貯蔵するタンクに対して、漏洩の発生の有無を検査し、十分管理することが重要である。
また、液体を貯蔵するタンクは、その設置形態に基づいて、地上に設置される地上型タンクと、地下等に埋設される埋設型タンクとに大別することができる。例えば、ガソリンスタンドでは、埋設型タンクにガソリン等を貯蔵している。このような埋設型タンクは地上型タンクと異なり、漏洩の有無を目視によって確認することができない。そのため、埋設型タンクに対しては、液体漏洩を一層厳格に監視する必要があり、例えば消防法では、埋設型タンクに対し、定期漏洩検査の実行を義務付けている。
ここで、従来から、タンクの液体漏洩を検知するための漏洩検査装置が提案されていた(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に開示された漏洩検査装置は、タンクの内部に設置され、漏洩による液面の降下に伴ってフロートが降下することに基づいて、液体の漏洩を検知するものである。
実公平2−32638号公報
しかしながら、上述したような漏洩量検査装置が提案されていたものの、検査の実行は、ユーザが手動で行っていた。そのため、検査が確実に行われる保障がなかった。
また、ユーザは、マニュアル等で指定された点検スケジュールに従って漏洩検査を行っていた。しかし、そのタイミングは必ずしも適切なタイミングではなかった。
さらに、上述したような漏洩量検査装置によって漏洩が検知された場合、アラーム音等で漏洩の検知が報知されていただけであった。そのため、ユーザが迅速確実に漏洩の検知を把握できるとは限らなかった。そのため、発生した漏洩に対する対策が迅速に行われるとは限らなかった。
その上、検査結果の管理は、ユーザに一任されていた。そのため、過去の検査結果は、単に保存されているだけで、有効に活用されていなかった。そのため、タンク状態の変化が適切に把握されていなかった。
また、ユーザはこのような漏洩検査装置をスタンドアローンで用いていた。そのため、他のユーザが所有するタンクで発生した事例に基づいて、自身のタンクに潜在的に存在する危険に対する対策を行うことができなかった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、漏洩検査装置による液体漏洩の検査結果に基づいて、液体貯蔵施設の漏洩状態を監視等するための、漏洩監視システム及びそのためのサーバと方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の漏洩監視システムは、液体貯蔵施設からの液体の漏洩を監視する漏洩監視システムであって、前記液体貯蔵施設に設置された漏洩センサと、前記漏洩センサに所定のネットワークを介して接続されたサーバとを備え、前記漏洩センサは、前記液体貯蔵施設からの液体の漏洩度を検知し、前記サーバは、漏洩センサが検知した前記漏洩度を特定するための漏洩情報を前記所定のネットワークを介して受信し、前記漏洩情報から特定された前記漏洩度が所定値以上か否かに基づいて、前記液体貯蔵施設の漏洩状態を判定し、判定した結果を特定するための判定情報を、前記所定のネットワークを介して所定の機器に送信すること、を特徴とする。
また、請求項2に記載のサーバは、液体貯蔵施設からの液体の漏洩度を検知する漏洩センサに、所定のネットワークを介して通信可能に接続されたサーバであって、前記漏洩センサが検知した前記液体貯蔵施設からの液体の漏洩度を特定するための漏洩情報を、前記所定のネットワークを介して受信する受信手段と、前記受信手段が受信した前記漏洩情報から特定された前記漏洩度が所定値以上か否かに基づいて、前記液体貯蔵施設の漏洩状態を判定する漏洩状態判定手段と、前記漏洩状態判定手段が判定した判定結果を特定するための判定情報を、前記所定のネットワークを介して送信する送信手段と、を備えたことを特徴とする。
また請求項3に記載のサーバは、請求項2に記載のサーバにおいて、前記漏洩状態判定手段は、所定期間内に検知された複数の前記漏洩度に基づいて、前記所定期間における前記液体貯蔵施設から漏洩した液体の総量である総漏洩量を算定し、前記総漏洩量が所定値以上か否かに基づいて、前記液体貯蔵施設の前記漏洩状態を判定すること、を特徴とする。
また請求項4に記載のサーバは、請求項2又は3に記載のサーバにおいて、前記漏洩状態判定手段は、複数の前記漏洩度、又は、複数の前記総漏洩量に基づいて、前記漏洩度、又は、前記総漏洩量の時間経過による変化を予測し、予測された前記漏洩度、又は、前記総漏洩量が所定期間以内に所定値以上になるか否かに基づいて、前記液体貯蔵施設の前記漏洩状態を判定すること、を特徴とする。
また請求項5に記載のサーバは、請求項2から4のいずれか一項に記載のサーバにおいて、前記漏洩センサの前記漏洩度の検知タイミングを決定する、検知タイミング制御手段を備えたこと、を特徴とする。
また請求項6に記載のサーバは、請求項5に記載のサーバにおいて、前記検知タイミング制御手段は、前記液体貯蔵施設の経年状態に応じて、前記漏洩センサによる前記漏洩度の検知タイミングを決定すること、を特徴とする。
また請求項7に記載のサーバは、請求項5又は6に記載のサーバにおいて、前記液体貯蔵施設周辺の自然環境に関する情報である自然環境情報を供給する自然環境情報収集手段であって、前記所定のネットワークを介して通信可能に接続されている前記自然環境情報収集手段から、前記受信手段は前記自然環境情報を受信し、前記検知タイミング制御手段は、前記受信手段が受信した自然環境情報の有無及び又は程度に基づいて、前記漏洩センサの前記漏洩度の検知タイミングを決定すること、を特徴とする。
また請求項8に記載のサーバは、請求項2から7のいずれか一項に記載のサーバにおいて、前記漏洩量又は前記総漏洩量に直接的又は間接的に基づいて、前記液体貯蔵施設から漏洩した液体に汚染された土壌の浄化対策に必要な費用である対策処理費用を取得する費用取得手段を備え、前記送信手段は、前記対策処理費用を特定するための対策処理情報を所定機器に送信すること、を特徴とする。
また請求項9に記載のサーバは、請求項2から8のいずれか一項に記載のサーバにおいて、前記液体貯蔵施設を特定するための施設情報と、前記液体貯蔵施設の経年情報、前記液体貯蔵施設周辺の地質情報、又は、前記液体貯蔵施設周辺の地理情報である施設関連情報とを記憶した記憶手段と、前記記憶手段が記憶した情報を検索して必要な情報を抽出する検索手段とを備え、前記検索手段は、監視対象である所定の前記液体貯蔵施設の前記施設関連情報と同等の前記施設関連情報を有する他の前記液体貯蔵施設の前記施設情報を検索して抽出し、前記送信手段は、抽出された前記施設情報を所定機器に送信すること、を特徴とする。
また請求項10に記載のサーバは、請求項2から9のいずれか一項に記載のサーバにおいて、前記液体貯蔵施設は、液体を貯蔵するタンク及び又は前記タンクに連通した配管であって、前記漏洩センサは、前記タンクからの液体の漏洩度であるタンク漏洩度を検知するタンク漏洩センサ及び又は前記配管からの液体の漏洩度を検知する配管漏洩センサであって、前記受信手段が受信する前記漏洩情報は、前記タンク漏洩センサが検知した前記タンク漏洩度を特定するためのタンク漏洩情報及び又は前記配管漏洩センサが検知した前記配管漏洩度を特定するための配管漏洩情報であること、を特徴とする。
また請求項11に記載のサーバは、請求項10に記載のサーバにおいて、前記タンクに設置され、前記タンクが貯蔵する液体の液面高を検知する液面高センサに、前記所定のネットワークを介して通信可能に接続されていて、前記受信手段は、前記液面高センサが検知した前記液面高を特定するための液面高情報を受信し、前記漏洩状態判定手段は、複数の前記液面高情報から特定された複数の前記液面高と、複数の前記液面高それぞれにおいて検知された複数の前記タンク漏洩度とに基づいて、前記タンクに発生した細孔の位置を算定すること、を特徴とする。
また請求項12に記載のサーバは、請求項11に記載のサーバにおいて、前記漏洩状態判定手段は、前記タンクに発生した細孔の位置に基づいて、前記タンクに貯蔵された液体の量が最大の場合の前記タンク漏洩度を算定すること、を特徴とする。
また請求項13に記載のサーバは、請求項11又は12に記載のサーバにおいて、前記タンクから所定の配管を介して液体を移送可能に連通された第2タンクに設置されたセンサであって、前記第2タンクが貯蔵する液体の液面高である第2液面高を検知する第2液面高センサと、所定のネットワークを介して通信可能に接続されていて、前記受信手段は前記第2液面高センサが検知した前記第2液面高を受信し、前記第2液面高に基づいて前記第2タンクの空き容量を算出し、前記液面高に基づいて前記タンクが貯蔵する液体の容量を算定し、前記第2タンクの空き容量及び前記タンクが貯蔵する液体の容量に基づいて前記タンクから前記第2タンクへ移送する液体の移送量を算定する移送処理手段を備え、前記送信手段は、算定された前記移送量を所定機器に送信すること、を特徴とする。
また請求項14に記載の漏洩監視方法は、液体貯蔵施設からの液体の漏洩度を検知する漏洩センサに、所定のネットワークを介して通信可能に接続されたサーバにおいて実行されている漏洩監視方法であって、前記漏洩センサが検知した前記液体貯蔵施設からの液体の漏洩度を特定するための漏洩情報を、前記所定のネットワークを介して受信する受信ステップと、前記受信ステップにおいて受信された前記漏洩情報から特定された前記漏洩度が所定値以上か否かに基づいて、前記液体貯蔵施設の漏洩状態を判定する漏洩状態判定ステップと、前記漏洩状態判定ステップにおいて判定された判定結果を特定するための判定情報を、前記所定のネットワークを介して送信する送信ステップと、を含むことを特徴とする。
本発明に係る漏洩監視システムには、液体貯蔵施設に設置された漏洩センサと、漏洩センサに所定のネットワークを介して接続されたサーバとが備えられていて、漏洩センサによって検知された液体貯蔵施設からの液体の漏洩度が、所定のネットワークを介してサーバによって受信され、この受信された漏洩度が所定値以上か否かに基づいて、液体貯蔵施設の漏洩状態が判定され、判定された結果が、所定のネットワークを介して所定の機器に送信される。このため、本発明に係る漏洩監視システムは、迅速確実に漏洩の有無及び程度を液体貯蔵施設管理者に報知するのみならず、その漏洩状態に対する対策を提案できる。そのため、本発明に係る漏洩監視システムは、液体貯蔵施設周辺の土壌汚染が深刻化する前に、その漏洩状態に対する対策処理を行うことによって、周辺環境への悪影響及び対策処理費用を抑えることができる。さらに、点検の実行及び点検記録の管理等の煩雑な処理を液体貯蔵施設管理者の代わりに実行することができる。
また、本発明に係るサーバには、漏洩センサが検知した液体貯蔵施設からの液体の漏洩度が、所定のネットワークを介して受信される受信手段と、受信手段によって受信された漏洩度が所定値以上か否かに基づいて、液体貯蔵施設の漏洩状態が判定される漏洩状態判定手段と、漏洩状態判定手段によって判定された判定結果が、所定のネットワークを介して送信される送信手段と、が備えられている。このため、本発明に係るサーバは、迅速に漏洩の有無及び程度を報知するのみならず、その漏洩状態に対する対策を提案できる。そのため、液体貯蔵施設周辺の土壌汚染が深刻化する前に、その漏洩状態に対する対策処理を行うこができ、周辺環境への悪影響及び対策処理費用を抑えることができる。さらに、本発明に係るサーバは、点検の実行及び点検記録の管理等の煩雑な処理を削減することができる。
また、本発明に係るサーバにおいて、漏洩状態判定手段によって、所定期間内に検知された複数の漏洩度に基づいて、所定期間における液体貯蔵施設から漏洩した液体の総量である総漏洩量が算定され、総漏洩量が所定値以上か否かに基づいて、液体貯蔵施設の漏洩状態が判定される。このため、費用のかかるボーリング調査等を行わなくてもよい。
また、本発明に係るサーバにおいて、漏洩状態判定手段によって、複数の漏洩度、又は、複数の総漏洩量に基づいて、漏洩度、又は、総漏洩量の時間経過による変化が予測され、予測された漏洩度、又は、総漏洩量が所定期間以内に所定値以上になるか否かに基づいて、液体貯蔵施設の漏洩状態が判定される。そのため、本発明に係るサーバは、現時点でこの未来の漏洩状態に対する対策を検討することができ、汚染の拡大をより小さく抑えることができる。
また、本発明に係るサーバには、漏洩センサの漏洩度の検知タイミングを決定する、検知タイミング制御手段が備えられている。このため、本発明に係るサーバは、この決められた漏洩検知タイミングに基づいて漏洩センサの漏洩検知を制御し、それによって液体貯蔵施設の漏洩検知が確実にわれる。
また、本発明に係るサーバにおいて、検知タイミング制御手段によって、液体貯蔵施設の経年状態に応じて、漏洩センサによる漏洩度の検知タイミングが決定されている。このため、本発明に係るサーバは、老朽化した液体貯蔵施設からの液体の漏洩を早期発見できる。
また、本発明に係るサーバにおいて、液体貯蔵施設周辺の自然環境に関する情報である自然環境情報を供給する自然環境情報収集手段であって、所定のネットワークを介して通信可能に接続されている自然環境情報収集手段から、受信手段によって自然環境情報が受信され、検知タイミング制御手段によって、受信手段に受信された自然環境情報の有無及び又は程度に基づいて、漏洩センサの漏洩度の検知タイミングが決定される。このため、本発明に係るサーバは、雨、地震等の自然環境の影響が液体貯蔵施設に与えた影響を迅速に判定することができる。
また、本発明に係るサーバには、漏洩量又は総漏洩量に直接的又は間接的に基づいて、液体貯蔵施設から漏洩した液体に汚染された土壌の浄化対策に必要な費用である対策処理費用が取得される費用取得手段が備えられていて、送信手段によって、対策処理費用が所定機器に送信される。このため、費用のかかるボーリング調査等を行わなくてもよい。
また、本発明に係るサーバには、液体貯蔵施設を特定するための施設情報と、液体貯蔵施設の経年情報、液体貯蔵施設周辺の地質情報、又は、液体貯蔵施設周辺の地理情報である施設関連情報とが記憶された記憶手段と、記憶手段によって記憶された情報が検索されて必要な情報が抽出される検索手段とが備えられていて、検索手段によって、監視対象である所定の液体貯蔵施設の施設関連情報と同等の施設関連情報を有する他の液体貯蔵施設の施設情報が検索されて抽出され、送信手段によって、抽出された施設情報が所定機器に送信される。このため、本発明に係るサーバは、監視対象である液体貯蔵施設と同等の施設関連情報を有する他の液体貯蔵施設に対し、漏洩が生じる可能性があることを報知できる。
また、本発明に係るサーバにおいて、タンクに設置され、タンクが貯蔵する液体の液面高を検知する液面高センサに、所定のネットワークを介して通信可能に接続された、受信手段によって、液面高センサによって検知された液面高が受信され、漏洩状態判定手段によって、複数の液面高と、複数の液面高それぞれにおいて検知された複数のタンク漏洩度とに基づいて、タンクに発生した細孔の位置が算定される。このため、本発明に係るサーバは、液面高をこの細孔位置より下に保つことによって、この液体貯蔵施設からの漏洩を止めることができる。
また、本発明に係るサーバにおいて、漏洩状態判定手段によって、タンクに発生した細孔の位置に基づいて、タンクに貯蔵された液体の量が最大の場合のタンク漏洩度が算定される。漏洩度は、このタンクが貯蔵する液体の液面高に依存するので、タンクが満タンの場合、漏洩度も最大になる。本発明に係るサーバは、この最大の漏洩度を用いて漏洩状態の判定処理を行うので、漏洩状態を過小評価する危険性がない。
タンクから所定の配管を介して液体を移送可能に連通された第2タンクに設置されたセンサであって、第2タンクが貯蔵する液体の液面高である第2液面高を検知する第2液面高センサと、所定のネットワークを介して通信可能に接続されていて、受信手段によって第2液面高センサが検知した第2液面高を特定するための第2液面高情報が受信され、第2液面高情報から特定された第2液面高に基づいて第2タンクの空き容量が算出され、液面高に基づいてタンクが貯蔵する液体の容量が算定され、第2タンクの空き容量及びタンクが貯蔵する液体の容量に基づいてタンクから第2タンクへ移送する液体の移送量を算定する移送処理手段が備えられていて、送信手段によって、算定された移送量が所定機器に送信される。このため、本発明に係るサーバは、漏洩状態の判定後、速やかに汚染のさらなる拡大を防ぐことができる。
また、本発明に係る漏洩監視方法には、漏洩センサによって検知された液体貯蔵施設からの液体の漏洩度が、所定のネットワークを介して受信される受信ステップと、受信ステップにおいて受信された漏洩度が所定値以上か否かに基づいて、液体貯蔵施設の漏洩状態が判定される漏洩状態判定ステップと、漏洩状態判定ステップにおいて判定された判定結果が、所定のネットワークを介して送信される送信ステップと、が含まれる。このため、本発明に係る漏洩監視方法は、迅速確実に漏洩の有無及び程度を報知するのみならず、その漏洩状態に対する対策を液体貯蔵施設管理者に提案できる。そのため、本発明に係る漏洩監視方法は、液体貯蔵施設周辺の土壌汚染が深刻化する前に、その漏洩状態に対する対策処理を行うことによって、周辺環境への悪影響及び対策処理費用を抑えることができる。さらに、点検の実行及び点検記録の管理等の煩雑な処理を液体貯蔵施設管理者の代わりに実行することができる。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る漏洩監視システム及びそのためのサーバと方法の実施の形態を詳細に説明する。まず、〔I〕本発明の基本的概念を説明した後、〔II〕本発明の実施の形態について説明し、〔III〕最後に、本発明の実施の形態に対する変形例について説明する。
〔I〕本発明の基本的概念
まず、本発明の基本的概念について説明する。本発明は、漏洩センサが検知した漏洩に基づいて液体貯蔵施設の漏洩状態を監視する、漏洩監視システム及びそのためのサーバと方法に関する。ここで、液体貯蔵施設及び液体貯蔵施設に保存される液体は任意であるが、以下の実施の形態では、液体貯蔵施設をガソリンスタンド(以下スタンドと称する)に設置されたタンク及びタンクに連通した配管とし、液体貯蔵施設に保存される液体をガソリンとして、本発明に係る漏洩監視システム及びそのためのサーバと方法を説明する。
スタンドに設置されたタンクには、タンクからのガソリンの漏洩を検知するタンク漏洩センサが設置されていて、このタンク漏洩センサは、単位時間あたりの漏洩量である漏洩度を検知して出力する。また、タンクに連通した配管に対しては、配管からのガソリン漏洩を検知する配管漏洩センサが設置されている。この配管漏洩センサは、単位時間あたりの漏洩量である漏洩度を検知し出力する。
本発明は、タンク漏洩センサ及び配管漏洩センサから受信したタンク又は配管からの漏洩度に基づいて、現在のタンク及び配管の漏洩状態を判断し、さらには将来の漏洩状態を予測し、また、判断又は予測した漏洩状態に基づいて、この漏洩に対する対策を提示する。さらに、この漏洩監視システム及びそのためのサーバと方法によって判定された漏洩状態及びこの漏洩状態に対する対策を、スタンド又は複数のスタンドを統括する統括センタに迅速に報知する。さらに、本発明に係る漏洩監視システム及びそのためのサーバと方法は、スタンド周辺の地質状態又はタンクの設置年数等に基づいて、上述したタンク漏洩センサ及び配管漏洩センサが漏洩を検知すべき検知タイミングを決定する。
〔II〕本発明の実施の形態
次に、本発明に係る漏洩監視システム及びそのためのサーバと方法の実施の形態について説明する。ただし、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
本実施の形態に係る漏洩監視システムは、(1)液体貯蔵施設に設置された漏洩センサと、漏洩センサに所定のネットワークを介して接続されたサーバとを備え、漏洩センサは、液体貯蔵施設からの液体の漏洩度を検知し、サーバは、漏洩センサが検知した漏洩度をを所定のネットワークを介して受信し、漏洩情報から特定された漏洩度が所定値以上か否かに基づいて、液体貯蔵施設の漏洩状態を判定し、その結果を所定のネットワークを介して所定の機器に送信すること、を主たる特徴とする。また、本実施の形態に係るサーバは、(2)漏洩センサが検知した液体貯蔵施設からの液体の漏洩度を、所定のネットワークを介して受信する受信手段と、受信手段が受信した漏洩度が所定値以上か否かに基づいて、液体貯蔵施設の漏洩状態を判定する漏洩状態判定手段と、漏洩状態判定手段が判定した判定結果を、所定のネットワークを介して送信する送信手段と、を備えたこと、(3)漏洩状態判定手段は、複数の漏洩度、又は、複数の総漏洩量に基づいて、漏洩度、又は、総漏洩量の時間経過による変化を予測し、予測された漏洩度、又は、総漏洩量が所定期間以内に所定値以上になるか否かに基づいて、液体貯蔵施設の漏洩状態を判定すること、及び、(4)漏洩センサの漏洩度の検知タイミングを決定する、検知タイミング制御手段を備えたこと、等を主たる特徴とする。
(漏洩監視システムの概要)
最初に、本実施の形態に係る漏洩監視システム及びそのためのサーバと方法の概要を説明する。図1は、本実施の形態に係る漏洩監視システムの構成を機能概念的に示すブロック図である。また、図2は、スタンド31に設置された2つのタンクの断面を示す、断面図である。この図1に示す漏洩監視システム1は、集中管理サーバ2、スタンド31に設置された個別監視端末20、気象情報サーバ4、及び、スタンド統括サーバ5を備えて構成されている。これら各構成要素は図示のように、所定のネットワークを介して相互接続されている(ここで、集中管理サーバ2及び気象情報サーバ4は、特許請求範囲におけるサーバ及び自然環境情報収集手段にそれぞれ対応する)。
(スタンドの概要)
図1に示す複数のスタンド31〜3iそれぞれには、ガソリン、軽油等を保存するための複数のタンク及びそれらタンクに連通する配管が設置されている。本発明に係る漏洩監視システム及びそのためのサーバと方法は、これら複数のスタンド31〜3iに設置された全てのタンク及び配管からの漏洩を監視することができるが、本実施の形態においては、スタンド31に設置された所定のタンク(以下、監視対象タンクと称する)及びこの監視対象タンクに連通するように設置された配管(以下、監視対象配管と称する)からの漏洩を監視する。スタンド31には、図1に示すように、センサ群18、ポンプ19、及び、個別監視端末20が設置されている。センサ群18は、タンク漏洩検査ユニット28及び配管漏洩センサ22を備え、このタンク漏洩検査ユニット28はさらにタンク漏洩センサ21及び液面高センサ23を備えて構成されている(ここで、タンク漏洩センサ21、配管漏洩センサ22、及び、液面高センサ23は、特許請求範囲におけるタンク漏洩センサ、配管漏洩センサ、及び、液面高センサにそれぞれ対応する)。これらの各センサは、複数設けてられていてもよく、図2に示すように、スタンド31に埋設された2つのタンク27a、27b、及び、それらタンクに連通するように設置された配管29a、29bには、各センサが複数設置されている。ここでは、同種の複数のセンサを区別するため、例えば、タンク27a及びタンク27bに設置されたタンク漏洩センサ21を、タンク漏洩センサ21a及びタンク漏洩センサ21bのように記述する。また、タンク27a、27bの2つのタンクは、スタンド31に設置された複数のタンクのうち、ガソリンを貯蔵し、形状及び容量が等しい2つのタンクである。さらに、この2つのタンク27a、27bのうち、監視対象タンクは27aであり、監視対象配管は、このタンク27aに連通するように設置された配管29aである。
タンク27a、27bに設置された漏洩検査ユニット28a、28bは、それぞれタンク漏洩センサ21a、21b、及び液面高センサ23a、23bを備える(ここで、タンク漏洩センサ21a、21b、及び、液面高センサ23a、23bは、特許請求範囲におけるタンク漏洩センサ、及び、液面高センサにそれぞれ対応する)。まず、このタンク漏洩センサ21a、21bの漏洩検知原理について説明する。タンク漏洩センサは熱式流量センサを備え、その熱式流量センサは、監視対象タンク27aの壁面の細孔32からのガソリン漏洩によって生じるガソリンの流れを検知する。タンク漏洩センサ21a、21bは、検知されたガソリンの流れに基づいて単位時間あたりの漏洩量である漏洩度を算出し出力する。
また、漏洩検査ユニット28a、28bが備える液面高センサ23a、23bは、ガソリン液位の変化を圧力として検知する圧力センサを備え、タンク27a、27bの底部を基準とするガソリン液面の液面高を検知し出力する。
さらに、配管漏洩センサ22a、22bは、配管29a、29bに設置されていて、これら配管29a、29bは、計量器30a、30bにガソリンを供給するようにタンク27a、27bに連通して設けられている(ここで、配管漏洩センサ22a、22bは、特許請求範囲における配管漏洩センサ対応する)。この配管漏洩センサ22a、22bも、タンク漏洩センサ21a、21bと同様に熱式流量センサを備え、配管29a、29bが封止され加圧された状態において、配管29a、29bからのガソリンの漏洩度を出力する。
上述したタンク漏洩センサ21a、配管漏洩センサ22a、及び、液面高センサ23a、23bは、集中管理サーバ2から送信された漏洩度又は液面高の検知指示を、所定のネットワーク及び個別監視端末20を介して受信する。この検知指示を受信すると、これらの各センサは、タンク27aからの漏洩度、配管29aからの漏洩度、又は、タンク27a及び27bの液面高を検知し、その検知結果を個別端末20及び所定のネットワークを介して集中管理サーバ2に送信する。このとき、これらの検知を行った日時(年、月、日、時間等)も共に送信する。
また、ポンプ19は、タンク27a、27bに連通した配管31に設置されていて、タンク27a、27bの間でガソリンを移送する移送手段である。
最後に、個別監視端末20は、各種算定処理を行う制御部24及び情報の送受信を行うインターフェース25を備えて構成されている。そのうち制御部24は、在庫管理部26を備え、この在庫管理部26は、ガソリンの発注に関する処理等を行う在庫管理手段である。また、スタンド31の従業員は、個別監視端末20に漏洩検知指示を入力し、所定のネットワークを介してこの漏洩検知指示を集中管理サーバ2に送信することによって、監視対象タンク及び配管からの漏洩度及び液面高の検知を指示することができる。以上がスタンド31の概要の説明である。
(集中管理サーバの概要)
次に、集中管理サーバ2の概要について説明する。図1に示す集中管理サーバ2は、制御部6、DB(Data Base)7、及び、インターフェース8を備えて構成されている(ここで、DB7は特許請求範囲における記憶手段に対応し、インターフェース8は特許請求範囲における受信手段及び送信手段に対応する)。このうち、各種算定処理を行う制御部6は、例えばCPU等を用いて構成され、漏洩状態判定部9、タイミング制御部10、対策処理部11、在庫管理部12、及び、現在日時情報出力部36を備えて構成されている(ここで、漏洩状態判定部9及びタイミング制御部10は、特許請求範囲における漏洩状態判定手段及びタイミング制御手段にそれぞれ対応する)。漏洩状態判定部9、タイミング制御部10、対策処理部11、在庫管理部12、後述する対策処理部11、及び、在庫管理部12は、必要に応じて、後述するDB7が格納するテーブル等に記憶された、漏洩度等の情報、閾値等、関係式、算定式等を取得する。
このうち、漏洩状態判定部9は、タンク漏洩センサ21及び配管漏洩センサ22が出力した監視対象タンク及び監視対象配管からの漏洩度に基づいて、監視対象タンク及び監視対象配管の現在の漏洩状態を判定する現在漏洩状態判定手段である。さらに、漏洩状態判定部9は、これら漏洩度に基づいて監視対象タンク及び監視対象配管の未来の漏洩状態を判定する、未来漏洩状態判定手段である。
また、タイミング制御部10は、後述する気象情報サーバ4から取得する情報、及びDB7が記憶する監視対象タンクに関する情報に基づいて、タンク漏洩センサ21及び配管漏洩センサ22が漏洩検知を行うタイミングを決定する、タイミング制御手段である。
さらに、対策処理部11は、漏洩した監視対象タンク及び監視対象配管に対して各種対策処理を行う対策処理手段であり、費用取得部13、検索部14、及び、移送処理部15を備えて構成されている(ここで、費用取得部13、検索部14、及び、移送処理部15は、特許請求範囲における費用取得手段、検索手段、及び、移送処理手段にそれぞれ対応する)。まず、費用取得手段13は、漏洩状態判定部9が監視対象タンク又は監視対象配管からの漏洩状態を判定した結果に基づいて、汚染された土壌の浄化対策費用を取得する、費用取得手段である。次に、検索部14は、監視対象タンクと同等の条件、例えば、同等のタンク設置年数、地質情報、及び、地理情報等、を有する他のタンクを、DB7を検索して抽出する、検索手段である。最後に、移送処理部15は、監視対象タンクからの漏洩が発生した場合、監視対象タンクの貯蔵するガソリンの他のタンクへの移送処理を制御する、移送処理手段である。
在庫管理部12は、発注制御部16及び入荷制御部17を備えて構成されている。発注制御部16は、監視対象タンクの液面高及び細孔高さに基づいて、定期的にタンクが貯蔵するガソリン残量を取得し、取得したガソリン残量に基づいて発注量を決定する、発注制御手段である。入荷制御部17は、ガソリンを運搬する図示しないタンクローリー車のポンプ制御部と所定のネットワークを介して通信可能に接続されていて、このタンクローリー車のポンプ制御部に指示を送信することによって、タンクに入荷するガソリンの量を制御する、入荷制御手段である。
現在日時情報出力部36は、年、月、日、時間の如き現在の日時情報である現在日時情報を出力する現在日時情報出力手段であり、RTC(Real Time Clock)等である。現在日時情報出力部36は、出力した現在日時情報を必要に応じて制御部6の他の構成要素に送信する。
DB7は、例えば、タンクからの漏洩度、配管からの漏洩度、検知日時(検知が行われた年、月、日、時間等)、スタンド情報等の各種情及びそれらの情報を含む複数のテーブル、及び、制御部6の各構成要素が複数のデータに対して近似線を求める場合に使用する各種関係式、算定式を格納し、さらに制御部6の各構成要素が所定の判定処理を行う際に使用する各種閾値を記憶する、記憶手段である。
インターフェース8は、集中管理サーバ2又は制御部6の各構成要素が情報を送信又は受信(取得)する場合に用いられる、送信手段及び受信手段である。以上が、集中管理サーバ2の概要である。
(気象サーバの概要)
次いで、気象サーバ4の概要について説明する。気象情報サーバ4は、監視対象タンク周辺の自然環境に関する情報である自然環境情報を所定のネットワークを介して収集する自然環境収集手段である。また、気象サーバ4は、収集した自然環境情報を所定のネットワークを介してタイミング制御部10に供給する、自然環境情報供給手段である。ここで、自然環境情報とは、気象情報及び地震情報である。気象サーバ4がタイミング制御部10に供給する自然環境情報は、例えば、雨や地震等の、特定の自然環境情報の有無である。さらに、この気象情報サーバ4は、これら雨や地震等の自然環境情報の程度に関する情報もタイミング制御部10に供給する。
(スタンド統括サーバの概要)
最後に、スタンド統括サーバ5の概要について説明する。図1に示すスタンド統括サーバ5は、複数のスタンド31の売り上げ、発注、トラブル等を管理する、スタンド統括手段であり、制御部33、DB34、及び、インターフェース35を備えて構成されている。制御部33は、複数のスタンド31〜3iの危機管理、財務管理、在庫管理等を統括して行う、スタンド統括手段である。以上が、スタンド統括サーバ5の概要であり、本実施の形態に係る漏洩検知システム及びそのためのサーバの概要である。
(漏洩状態判定処理)
次に、本実施形態に係る漏洩検知システム及びそのためのサーバによる、漏洩状態判定処理について説明する。この漏洩状態判定処理は、複数のサブルーチンを含むが、その都度これらサブルーチンの説明を行う。図3は、漏洩状態判定部9による漏洩状態判定処理を説明するフローチャートである。
まず、漏洩状態判定部9は、タンク27aに設置されたタンク漏洩センサ21a及び配管29aに設置された配管漏洩センサ22aの漏洩検知タイミングが到来したか否かを判定する(ステップSA−1)。具体的には、漏洩状態判定部9は、現在日時情報出力部36が出力した現在日時情報と、前回の漏洩検知日時に所定のタイミング周期を足し合わせた日時情報とを比較することによって、漏洩検知タイミングが訪れたが否かを判断する。ここで、この所定のタイミング周期は、タイミング制御部10によって決められた周期であり、以下に、タイミング制御部10によるタイミング制御処理を説明する。
(タイミング制御処理)
このタイミング制御処理では、タイミング周期を決定するが、その判断基準として自然環境情報、ユーザからの指示、及び、監視対象タンクの設置年数を用いる。
図4は、タイミング制御部10によるタイミング制御処理を説明するフローチャートである。また、図5は、各タンクに対応するタンク情報、施設関連情報、スタンド情報等を示すテーブルである。タイミング制御部10は、まず、気象情報サーバ4から、タンク27a周辺の気象情報及び地震情報である、自然環境情報を取得したか否か判定する(ステップSB−1)。自然環境情報が取得された場合(ステップSB−1、Yes)、タイミング制御部10は、この自然環境情報の程度が閾値より大か否かを判定する(ステップSB−2)。閾値より大である場合(ステップSB−2、Yes)、タイミング制御部10は、漏洩検知のタイミング周期を、0から240時間程度である、短期タイミング周期に決定する(ステップSB−3)。
ここで、ステップSB−2の判定処理において、例えば、取得した自然環境情報に降水量が含まれる場合、タイミング制御部10は、この降水量が閾値Aより大か否か、判定する。また、取得した自然環境情報に地震の震度が含まれる場合、タイミング制御部10は、この震度が閾値Bより大か否かを判定する。閾値より大である場合(ステップSB−2、Yes)、雨によってタンク27a周辺の土壌が緩む、地震によってタンク27aに損傷が発生する等の可能性があるため、タイミング制御部10は、漏洩検知のタイミング周期を、短期タイミング周期に決定する(ステップSB−3)。
一方、自然環境情報が取得されなかった場合(ステップSB−1、No)、及びその程度が閾値より大ではない場合(ステップSB−2、No)、タイミング制御部10は、スタンド31の従業員によって送信される漏洩検知指示があったか否か判定する(ステップSB−4)。この場合も、緊急度が高いと判断し、タイミング制御部10は、タイミング周期を短期タイミング周期に決定する(ステップSB−3)。
漏洩検知指示がない場合には(ステップSB−4、No)、タイミング制御部10は、テーブル1を参照し、タンク27aのタンク情報「27a」に対応するタンク設置年を取得する(ステップSB−5)。このタンク設置年と現在日時情報出力部36が出力した現在日時情報との差分を求めることによって、タンク27aが設置されてから現在までの経過年数(以下、タンク設置年数と称する)を算出し、このタンク設置年数が閾値Cより大である場合(ステップSB−6、Yes)、タイミング制御部10は、漏洩検知のタイミング周期を、10日から数ヶ月程度である中期タイミング周期に決定する(ステップSB−7)。ここで、タンク設置年数が閾値Cより大であった場合に中期タイミング周期に決定するのは、経年変化によってタンク27aに腐食が発生する可能性が高くなっていると考えられるためであり、このような経年変化による漏洩をいち早く検出するためである。
タンク設置年数が閾値Cより大ではない場合(ステップSB−6、No)、タイミング制御部10は、漏洩検知のタイミング周期を、数ヶ月から1年である長期タイミングに設定する(ステップSB−8)。ここで、この長期タイミング周期は、例えば、タンク27a及び配管29aの定期点検を行う周期等である。タイミング制御部10は、このように漏洩検知タイミングを、短期タイミング、中期タイミング、又は、長期タイミングのいずれかに決定したのち、決定した漏洩検知タイミングをDB7に保存し(ステップSB−9)、再びステップSB−1に移行して上述した処理を繰り返す。以上がタイミング制御部10による、タイミング制御処理である。
ここで、図3の漏洩状態判定処理に戻り、漏洩検知タイミングであると判定された場合(ステップSA−1、Yes)、漏洩状態判定部9は、漏洩度の検知指示を送信する(ステップSA−2)。そして、漏洩状態判定部9は、タンク漏洩センサ21aが検知したタンク27aからの漏洩度(以下、タンク漏洩度Qと称する)、及び配管漏洩センサ22aが検知した配管29aからの漏洩度(以下、配管漏洩度qと称する)を取得し、取得したこれら漏洩度をDB7に保存する(ステップSA−3)。このように取得されたタンク漏洩度Q及び配管漏洩度qに基づいて、漏洩状態判定部9は、タンク最大漏洩度算定処理及び細孔高さ算定処理(ステップSA−4)、並びに、重み付け処理(ステップSA−5)を実行するが、これら処理の詳細を以下に説明する。
(タンク最大漏洩度算定処理及び細孔高さ算定処理)
タンクに生じた細孔からのタンク漏洩度は、タンクが貯蔵する液面高に連動して変化する。この処理において、漏洩状態判定部9は、液面高とタンク漏洩度との関係式を用い、細孔の高さと、タンクが満タンの状態におけるタンクからの漏洩度とを算定する。
図6は、漏洩状態判定部9によるタンク最大漏洩度算定処理及び細孔高さ算定処理を説明するフローチャートである。また、図7は、監視対象タンクからの漏洩度を検知した日時及び対応する漏洩度等を示すテーブルである。まず、漏洩状態判定部9は、液面高の検知指示を送信する(ステップSC−1)。次いで、漏洩状態判定部9は、液面高センサ23aが検知したタンク27aに貯蔵されたガソリンの液面高(以下、液面高Hと称する)を取得し、DB7に保存する(ステップSC−2)。そして、漏洩状態判定部9は、テーブル2を参照し、複数の液面高H及び同液面高Hにおいて検知されたタンク漏洩度Qの組を取得し(ステップSC−3)、取得データ組数が閾値Dより大であるか否か判定する(ステップSC−4)。
取得データ組数が閾値Dより大である場合(ステップSC−4、Yes)、漏洩状態判定部9は、取得した複数の液面高H、タンク漏洩度Q、及び、液面高H(X)とタンク漏洩度Q(Y)との関係式、Y=C×(X−H0)1/2、を用い、最小二乗法によって係数C及びH0を算定する(ステップSC−5)。ここで、係数H0は、タンク27aの底部を基準とした細孔32の高さである(以下、細孔高さH0と称する)。
次いで漏洩状態判定部9は、テーブル1を参照し、タンク27aが満タン状態である場合(満タン状態とは、タンクの高さの80から90%まで、ガソリンが貯蔵されている状態であることを含む)のガソリンの液面高(以下、最大液面高Hmaxと称する)を取得する(ステップSC−6)。算定された係数C及び細孔高さH0、並びに、最大液面高Hmaxを用い、タンク27aが満タンの場合の細孔32からのタンク漏洩量Q(以下、タンク最大漏洩量Qmaxと称する)を算定する(ステップSC−7)。例えば、C=0.5、Hmax=3m、H0=1.8m、である場合、タンク最大漏洩度Qmaxは0.55L/hrと算定される。このように算定された細孔高さH0及びタンク最大漏洩量Qmaxは、DBに保存される(ステップSC−8)。
一方、ステップSC−4の判定処理において、データ組数は閾値Dより大でない場合(ステップSC−4、No)、漏洩状態判定部9は処理を終了する。以上が、漏洩状態判定部9による最大漏洩度算定処理及び細孔高さ算定処理である。
(重み付け処理)
タンクが設置された場所によっては、わずかな漏洩度が検出された場合であっても早急に汚染の拡大を防止しなければならない場合がある。例えば、タンクが砂地(地質的条件)のように油の浸透が速い場所に設置されている場合や、住宅地(地理的条件)のように人間が居住する場所に設置されている場合である。このため、地質的条件及び地理的条件を、検知された漏洩度に反映することが望ましい。この重み付け処理においては、地質的条件及び地理的条件に対して緊急度や危険度を示す値が付されており、漏洩状態判定部9は、これらの値に基づいて、検知された漏洩度に重みをつける処理を行う。
図8は、漏洩状態判定部9による重み付け処理を説明するフローチャートである。また、図9は、地質情報及び地理情報に対応する重み付値を示すテーブルであり、図10は、監視対象配管からの漏洩度を検知した日時及び対応する漏洩度等を示すテーブルである。
まず、漏洩状態判定部9は、テーブル1を参照し、タンク27aの設置場所の地質情報及び地理情報を取得する(ステップSD−1)。ここで、地質情報とは、「砂地」、「粘土」等の地質的条件を示し、地理情報とは、「山林」、「住宅地」等の地理的条件を示す。次いで、漏洩状態判定部9は、テーブル3を参照し、取得した地質情報及び地理情報に対応する、重み付値W1及び重み付け値W2を取得する(ステップSD−2)。次いで、漏洩状態判定部9は、テーブル2を参照し、タンク漏洩度Qを取得する(ステップSD−3)。そして、取得したこれらの値を用い、漏洩状態判定部9、地質情報及び地理情報を考慮して重みを付けたタンク27aからの漏洩度(以下、タンク重み付け漏洩度Qwと称する)を、Qw=W1×W2×Q、のように算定する(ステップSD−4)。
例えば、漏洩状態判定部9は、テーブル1を参照して、タンク27aに対応する地質情報「砂地」と、地理情報「山林」とを取得する。次いで、漏洩状態判定部9は、テーブル3を参照して、「砂地」に対応する重み付値W1「4」と、「山林」に対応する重み付値W2「0.8」を取得する。そして、テーブル2を参照し、11月30日のタンク漏洩度Qの値「0.09L/hr」を取得する。これらの値より、重み付け漏洩度Qwは、0.30L/hrと算定される。
さらに、漏洩状態判定部9は、テーブル4を参照して配管漏洩量qを取得する(ステップSD−5)。そして漏洩状態判定部9は、地質情報及び地理情報を考慮して重みを付けた配管29aからの配管漏洩量q(以下、配管重み付け漏洩度qwと称する)を、qw=W1×W2×q、のように算定する(ステップSD−6)。このように算定されたタンク重み付け漏洩度Qw及び配管重み付け漏洩度qwは、DB7に保存される(ステップSD−7)。以上が、漏洩状態判定部9による重み付け処理である。
ここで再び図3に示す漏洩状態判定処理に戻る。上述した処理では、タンク漏洩度Q、配管漏洩度q、タンク最大漏洩度Qmax、タンク重み付け漏洩度Qw、及び、配管重み付け漏洩度qwを取得又は算定した。これら漏洩度のうち、閾値Eより大である漏洩度がある場合(ステップSA−6、Yes)、後述する費用取得処理(ステップSA−13)、検索処理(ステップSA−14)、及び、液体移送処理(ステップSA−15)を実行する。
一方、閾値Eより大である漏洩度がない場合(ステップSA−6、No)、漏洩状態判定部9は、細孔高さH0が閾値Fより大か否か判定する(ステップSA−7)。そして、細孔高さH0が閾値Fより大である場合(ステップSA−7、Yes)、後述するステップSA−13、ステップSA−14、及び、ステップSA−15を実行し、閾値Fより大でない場合(ステップSA−7、No)、タンク総漏洩量算定処理及び配管総漏洩量算定処理(ステップSA−8)に移行する。
例えば、閾値E=0.2L/hrであるとすると、テーブル2及び4より、11月30日の漏洩度はそれぞれ、タンク漏洩度Q=0.09L/hr、配管漏洩度q=0L/hr、タンク最大漏洩度Qmax=0.19L/hr、タンク重み付け漏洩度Qw=0.30L/hr、及び、配管重み付け漏洩度qw=0L/hrである。ここで、タンク重み付け漏洩度Qwは閾値Eより大であるので(ステップSA−6、Yes)、後述するステップSA−13、ステップSA−14、及び、ステップSA−15を実行する。また、閾値F=2mとすると、テーブル9より細孔高さH0は1.82mであり閾値Fより大ではないため(ステップSA−7、No)、タンク総漏洩量算定処理及び配管総漏洩量算定処理(ステップSA−8)に移行する。
(タンク総漏洩量算定処理及び配管総漏洩量算定処理)
タンク総漏洩量算定処理及び配管総漏洩量算定処理では、複数のタンク漏洩度及び配管漏洩度に基づいて、所定期間におけるタンク及び配管からの総漏洩量を算定する。
図11は、漏洩状態判定部9によるタンク総漏洩量算定処理及び配管総漏洩量算定処理を説明するフローチャートである。まず、漏洩状態判定部9は、テーブル2を参照し、複数の検知日時及びタンク最大漏洩度Qmaxの組を取得する(ステップSE−1)。次いで、漏洩状態判定部9は、取得した複数の検知日時、タンク最大漏洩度Qmax、及び、算定式、Qa=Σ(検知日時(i-1)−検知日時i)×Qmaxiを用い、所定期間におけるタンク27aからの総漏洩量(以下、タンク総漏洩量Qaと称する)を算定する(ステップSE−2)。
ここでテーブル2を参照すると、毎月月末に漏洩検知が行われている。例えば、11月30日時点でのタンク総漏洩量Qaを算定する処理ついて説明する。まず、10月31〜11月30日、9月30日〜10月31日、・・・のように、1ヶ月毎に漏洩量を算定する。例えば、10月31日〜11月30日までの期間(720時間)にタンク27aから漏洩したガソリンの量は、この「720時間」と10月31日におけるタンク最大漏洩度Qmax「0.16L/hr」より115Lと算定される。このように、1ヶ月毎に漏洩量を算定し、この算定された漏洩量を合計して11月30日時点でのタンク総漏洩量Qa=648Lを得る。
所定期間における配管29aからの総漏洩量(以下、配管総漏洩量qaと称する)も、タンク総漏洩量Qaと同様に算定される。漏洩状態判定部9は、テーブル4を参照して複数の検知日時及びタ配管漏洩度qの組を取得し(ステップSE−3)、取得した複数の検知日時、配管漏洩度q、及び、算定式、qa=Σ(検知日時(i-1)−検知日時i)×qiを用い、配管総漏洩量qa算定する(ステップSE−4)。このように算出されたタンク総漏洩量Qa及び配管総漏洩量qaは、DB7に保存される(ステップSE−5)。以上が、漏洩状態判定部9によるタンク総漏洩量算定処理及び配管総漏洩量算定処理である。
ここで再び図3に示す漏洩状態判定処理に戻る。漏洩状態判定部9は、上述した処理で、タンク総漏洩量Qa及び配管総漏洩量qaを算定した。これら総漏洩量のうち、閾値Gより大となる総漏洩量がある場合(ステップSA−9、Yes)、後述するステップSA−13、ステップSA−14、及び、ステップSA−15が実行される。例えば、閾値G=500Lである場合、テーブル2より、11月30日におけるタンク総漏洩量Qa=648Lは閾値Gより大であると判断される(ステップSA−9、Yes)。
一方、閾値Gより大となる総漏洩量がない場合(ステップSA−9、No)、漏洩状態判定部9は、タンク漏洩度予測処理及びタンク総漏洩量予測処理(ステップSA−10)、並びに、配管漏洩度予測処理及び配管総漏洩量予測処理(ステップSA−11)を実行する。
(タンク最大漏洩度予測処理及びタンク総漏洩量予測処理)
まず、タンク最大漏洩度予測処理及びタンク総漏洩量予測処理について説明する。この処理では、漏洩状態判定部9は、タンク最大漏洩度及びタンク総漏洩量が閾値に達する日時を算定する。
図12は、漏洩状態判定部9によるタンク最大漏洩度予測処理及びタンク総漏洩量予測処理を説明するフローチャートである。最初に、タンク最大漏洩度予測処理について説明する。漏洩状態判定部9は、テーブル2を参照し、複数の検知日時、タンク最大漏洩度Qmax、及び、タンク総漏洩量Qaを取得する(ステップSF−1)。ここで、取得されたタンク最大漏洩度Qmax又はタンク総漏洩量Qaそれぞれのデータ数が閾値より大であると判定された場合(ステップSF−2、Yes)漏洩状態判定部9は、複数の検知日時及びタンク最大漏洩度Qmax、並びに、検知日時(X)とタンク最大漏洩度Qmax(Y)との関係式、Y=b×(X−a)2、を用い、最小二乗法によって係数a、bを算定する(ステップSF−3)。次いで、漏洩状態判定部9は、算定された係数a、b、を用い、タンク漏洩度Qmaxが閾値Eとなる予測日時(以下、予測日時Xp1と称する)を算定する(ステップSF−4)。
次いで、タンク総漏洩量予測処理について説明する。このタンク総漏洩量予測処理も、上述したタンク最大漏洩度予測処理と同様に実行され、タンク総漏洩量予測処理と異なる点は、算定に用いるデータの種類及びそれらデータの関係式である。この処理では、複数の検知日時及びタンク総漏洩量Qa、並びに検知日時(X)とタンク総漏洩量Qa(Y)との関係式、Y=d×(X−e)2、が用いられる。漏洩状態判定部9は、算定された係数d、e(ステップSF−5)を用い、タンク総漏洩量Qaが閾値Gとなる日時(以下、予測日時Xp2と称する)を算定する(ステップSF−6)。
最後に、これら算定された予測日時Xp1及び予測日時Xp2は、DB7に保存される(ステップSF−7)。以上が漏洩状態判定部9による、タンク最大漏洩度予測処理及びタンク総漏洩量予測処理である。
(配管漏洩度予測処理及び配管総漏洩量予測処理)
次に、配管漏洩度予測処理及び配管総漏洩量予測処理について説明する。この処理は、上述した、タンク最大漏洩度予測処理及びタンク総漏洩量予測処理と同様に行われる。そこで、タンク最大漏洩度予測処理及びタンク総漏洩量予測処理との違いについてのみ、ここで説明する。
図13は、漏洩状態判定部9による配管漏洩度予測処理及び配管総漏洩量予測処理を説明するフローチャートである。この処理において、上述したタンク漏洩度予測処理及びタンク総漏洩量予測処理と異なる点は、算定に用いるデータの種類及びそれらデータの関係式である。まず、配管漏洩度予測処理においては、テーブル4を参照して得られた複数の検知日時及び配管漏洩度q(ステップSG−1)、並びに、この複数の検知日時(X)と配管漏洩度q(Y)との関係式、Y=f×(X−g)2、が用いられる。漏洩状態判定部9は、算定された係数f、g(ステップSG−3)を用い、配管漏洩度qが閾値Eとなる予測日時(以下、予測日時Xp3と称する)を算定する(ステップSG−4)。
次いで、配管総漏洩量予測処理においては、テーブル4を参照して得られた複数の検知日時及び配管総漏洩量qa(ステップSG−1)、並びに、この複数の検知日時(X)と配管総漏洩量qa(Y)との関係式、Y=k×(X−m)2、が用いられる。漏洩状態判定部9は、算定された係数k、m(ステップSG−5)を用い、配管総漏洩量qaが閾値Gとなる予測日時(以下、予測日時Xp4と称する)を算定する(ステップSG−6)。最後に、これら算定された予測日時Xp3及び予測日時Xp4は、DB7に保存される(ステップSG−7)。以上が漏洩状態判定部9による、配管漏洩度予測処理及び配管総漏洩量予測処理である。
ここで再び図3に示す漏洩状態判定処理に戻る。上述した処理では、予測日時Xp1、予測日時Xp2、予測日時Xp3、及び、予測日時Xp4が算定された。そして漏洩状態判定部9は、閾日時Hより小となる予測日時があるか否か判定する(ステップSA−12)。ここで閾日時Hとは、現在日時情報出力部36から出力された現在日時情報に、DB7に記憶された所定の日時情報を加えたものである。予測日時Xp1、予測日時Xp2、予測日時Xp3、及び、予測日時Xp4のうち、閾日時Hより小となる予測日時がない場合(ステップSA−12、No)、漏洩状態判定部9は、個別監視端末20及びスタンド統括サーバ5にレポートを送信し(ステップSA−16)、この漏洩状態判定処理を終了する。ここで漏洩状態判定部9が送信するレポートには、この漏洩状態判定処理で得られた結果が記されている。
一方、これら予測日時のうち、閾日時Hより小となる予測日時がある場合(ステップSA−12、Yes)、後述するステップSA−13、ステップSA−14、及び、ステップSA−15が実行される。例えば、現在日時情報出力部36から出力された現在日時情報が11月30日、DB7に記憶された所定の日時情報が1ヶ月である場合、閾日時Hは12月31日である。算定された予測日時Xp1が12月17日である場合、予測日時Xp1は、閾日時Hより小であるので、閾日時Hより小となる予測日時があると判定される(ステップSA−12、Yes)。
上述した複数の判定処理、ステップSA−6、ステップSA−7、ステップSA−9、及び、ステップSA−12のいずれかにおいて、「Yes」と判定されたということは、監視対象タンク及び監視対象配管からの漏洩に対し、何らかの対策を実行すべきであると判定されたことを意味する。以下に、その場合に行われる、費用取得処理(ステップSA−13)、検索処理(ステップSA−14)、及び、液体移送処理(ステップSA−15)について説明する。
(費用取得処理)
この費用取得処理は、漏洩量に基づいて、監視対象タンク及び監視対象配管周辺の汚染された土壌を浄化するための費用を取得する処理である。
図14は、費用取得部13による費用取得処理を説明するフローチャートである。また、図15は、漏洩量と汚染領域の関係を示すテーブル、図16は、汚染領域と汚染レベルの関係を示すテーブル、図17は、汚染レベルと対策処理費用の関係を示すテーブルである。まず、費用取得部13は、タンク総漏洩量算定処理及び配管総漏洩量算定処理がすでに実行されたか否か判定し(ステップSH−1)、実行されていない場合(ステップSH−1、No)、上述したタンク総漏洩量算定処理及び配管総漏洩量算定処理を実行する(ステップSH−2)。すでに実行されている場合(ステップSH−1、Yes)、テーブル2及びテーブル4を参照し、タンク総漏洩量Qa及び配管総漏洩度qaを取得する。そして取得したタンク総漏洩量Qaと配管総漏洩度qaとの合計(以下、タンク配管総漏洩量Qqaと称する)を算定する(ステップSH−3)。
次いで、費用取得部13は、算定したタンク配管総漏洩量Qqaに対して、図8のフローチャートにて説明した重み付け処理を行い、重み付けられたタンク配管総漏洩量Qqa(以下、タンク配管重み付け総漏洩量Qqawと称する)を算定する(ステップSH−4)。そして、費用取得部13は、テーブル5を参照してタンク配管重み付け総漏洩量Qqawに対応する汚染領域を取得し(ステップSH−5)、テーブル6を参照して汚染領域に対応する汚染レベルを取得し(ステップSH−6)、テーブル7を参照して汚染レベルに対応する対策処理費用を取得する(ステップSH−7)。最後に、取得された対策処理費用はDB7に保存される(ステップSH−8)。以上、費用取得部13による費用取得処理である。
(検索処理)
集中管理サーバ2のDB7は、複数のタンクの情報を記憶している。監視対象タンクにおいて異常が発生した場合、このDB7に記憶された複数のタンクのうち、監視対象タンクと同様な異常が生じる可能性のあるタンクを検索して抽出するのが、この検索処理である。
図18は、検索部14による検索処理を説明するフローチャートである。まず、検索部14はテーブル1を参照し、監視対象タンク(タンク27a)に対応する施設関連情報である、スタンド情報、地質情報、地理情報、及び、タンク設置年を取得し(ステップSI−1)、取得したスタンド情報、地質情報、地理情報、及び、タンク設置年を、監視対象スタンド情報、監視対象地質情報、監視対象地理情報、及び、監視対象タンク設置年とする(ステップSI−2)。
次いで、検索部14は、テーブル1に記憶された複数のタンクから1つずつ順番に、そのタンクに対応するスタンド情報、地質情報、地理情報、及び、タンク設置年を取得する(ステップSI−3)。そしてこれら取得したスタンド情報、地質情報、地理情報、及び、タンク設置年が、監視対象スタンド情報、監視対象地質情報、監視対象地理情報、及び、監視対象タンク設置年それぞれと一致するか否か判定し、スタンド情報が監視対象スタンド情報と一致する場合(ステップSI−4、Yes)、地質情報が監視対象地質情報と一致しない場合(ステップSI−5、No)、地理情報が監視対象地理情報と一致しない場合(ステップSI−6、No)、及び、タンク設置年が監視対象タンク設置年とほぼ一致しない場合(ステップSI−7、No)のいずれかに該当する場合のみ、このタンクに対応するフラグを変更する(ステップSI−8)。ここで、ほぼ一致しないとは、このタンク設置年が、監視対象タンク設置年にDB7に記憶された余裕期間を考慮した範囲にないことを示す。例えば、監視対象タンク設置年が1964年で、余裕期間が±3年である場合、タンク設置年が1961年から1967年の範囲にないことを示す。
そして、検索部14は、全てのタンクについて上述した検索処理を実行したか否か判定し(ステップSI−9)、実行していない場合(ステップSI−9、No)、ステップSI−3に移行し、次のタンクについて上述した検索処理を繰り返す。全てのタンクについて上述した検索処理を実行した場合(ステップSI−9、Yes)、検索部14は、テーブル1を参照し、変更されていないフラグに対応するタンクのタンク情報及びスタンド情報を取得する(ステップSI−10)。このように取得されたタンク情報及びスタンド情報は、DB7に保存される(ステップSI−11)。以上、検索部14による検索処理である。
(液体移送処理)
この液体移送処理は、監視対象タンクに残されたガソリンを、所定のタンク(以下、移送先タンクと称する)に移送するための処理である。
図19は、移送処理部15による液体移送処理を説明するフローチャートである。また、図20は、タンクが貯蔵するガソリンの液面高とタンク内のガソリン残量及びタンク空き容量との関係を示すテーブルである。まず、移送処理部15は、移送先タンク(ここでは、タンク27bを移送先タンクとする)に貯蔵されたガソリンの液面高の検知指示を送信し(ステップSJ−1)、液面高センサ23bが検知した移送先タンクのガソリンの液面高(以下、液面高Hbと称する)を取得する(ステップSJ−2)。次いで、移送処理部15は、テーブル8を参照し、取得した液面高Hbに基づいて移送先タンクの空き容量を取得し(ステップSJ−3)、この空き容量が0より大であるか否か判定する(ステップSJ−4)。空き容量が0より大でない場合(ステップSJ−4、No)、移送処理部15は、監視対象タンク(タンク27a)から計量器30aにガソリンを供給するポンプの使用停止指示を個別監視部20に送信し(ステップSJ−17)、処理の結果をDB7に保存して(ステップSJ−18)、この液体移送処理を終了する。
一方、空き容量が0より大である場合(ステップSJ−4、Yes)、移送処理部15は、監視対象タンクの液面高の検知指示を送信し(ステップSJ−5)、液面高Hを取得する(ステップSJ−6)。そして移送処理部15は、テーブル8を参照し、監視対象タンクに貯蔵されたガソリンの残量を取得する(ステップSJ−7)。取得したガソリン残量が移送先タンクの空き容量以下である場合(ステップSJ−8、Yes)、移送処理部15は、監視対象タンクに貯蔵されたガソリンの全量の移送先タンクへの移送を指示し(ステップSJ−9)、ステップSJ−17に移行する。
一方、取得したガソリン残量が移送先タンクの空き容量以下でない場合(ステップSJ−8、No)、移送処理部15は、図21に示すテーブル9を参照し、細孔高さH0を取得する(ステップSJ−10)。そして移送処理部15は、取得したH0から、DB7から読み取った所定値をマイナスし、安全基準高さ(以下、安全基準高さHsafeと称する)を算定する(ステップSJ−11)。ここで、H0=1.82m、所定値を0.02mとすると、Hsafe=1.80mと算定される。次いで、移送処理部15は、テーブル8を参照し、監視対象タンクに貯蔵されたガソリン残量のうち、安全基準高さHsafeまでの残量を取得する(ステップSJ−12)。次いで、移送処理部15は、監視対象タンクの安全基準高さHsafeを超えるガソリンの残量を算定する(ステップSJ−13)。具体的には、Hsafeを超えるガソリンの残量は、監視対象タンクの全ガソリン残量とHsafeまでのガソリンの残量との差分を算定する。
そして、移送処理部15は、算定された安全基準高さHsafeを超える残量が空き容量以下である場合(ステップSJ−14、Yes)、移送処理部15は、この安全基準高さHsafeを超える残量の移送先タンクへの移送指示を送信し(ステップSJ−15)、空き容量以下でない場合(ステップSJ−14、No)、空き容量分のガソリンの移送先タンクへの移送指示を送信し(ステップSJ−16)、ステップSJ−17に移行する。以上が、移送処理部15による液体移送処理である。
ここで再び図3に示す漏洩状態判定処理に戻る。上述した液体移送処理(ステップSA−15)が実行された後、漏洩状態判定部9は、ステップSA−16に移行し、個別監視端末20及びスタンド統括サーバ5に対し、この漏洩状態判定処理で得られた結果が記されたレポートを送信する。以上が、漏洩状態判定部9による漏洩状態判定処理である。
ここで、本発明に係る漏洩監視システム及びそのためのサーバと方法は、タンク漏洩量Q及び液面高Hに基づいて、ガソリンの発注制御処理及び入荷制御処理を行うことも可能である。以下に、これらの処理を詳細に説明する。
(発注制御処理)
図22は、発注制御部16による発注制御処理を説明するフローチャートである。まず、発注制御部16は、所定時間が経過したか否か監視し(ステップSK−1)、経過した場合(ステップSK−1、Yes)、タンク27aの液面高の検知指示を送信し(ステップSK−2)、液面高Hを取得する(ステップSK−3)。そして発注制御部16は、テーブル8を参照して液面高Hにおける空き容量を取得する(ステップSK−4)。次いで発注制御部16は、取得したこの空き容量を発注量とし(ステップSK−5)、個別監視端末20に送信して(ステップSK−6)、処理を終了する。以上が、発注制御部16による発注制御処理である。
(入荷制御処理)
図23は、入荷制御部17による入荷制御処理を説明するフローチャートである。入荷制御部17は、タンクローリー車のポンプ制御部から入荷開始準備完了情報を取得したか否か監視し(ステップSL−1)、受信した場合、テーブル9を参照してタンク27aの安全基準高さHsafeを取得する(ステップSL−2)。続いて、入荷制御部17は、タンク27aの液面高の検知指示を送信し(ステップSL−3)、液面高Hを取得する(ステップSL−4)。次いで、入荷制御部17は、テーブル8を参照し、液面高Hにおける残量及び安全基準高さHsafeにおける残量を取得し(ステップSL−5)、この液面高Hにおける残量から安全基準高さHsafeにおける残量をマイナスして入荷量を算定する(ステップSL−6)。そしてこの入荷量が0より大である場合(ステップSL−7)にのみ、入荷制御部17は、入荷量及び入荷開始指示をタンクローリー車のポンプ制御部に送信する(ステップSL−8)。その後、再びステップSL−1に移行し、上述した処理を繰り返す。以上が、入荷制御部17による入荷制御処理である。
(本実施形態に係る効果)
本発明に係る漏洩監視システム1には、タンク27a及び配管29aに設置されたタンク漏洩センサ21a及び配管漏洩センサ22aと、タンク漏洩センサ21a及び配管漏洩センサ22aに所定のネットワークを介して接続された集中管理サーバ2とが備えられていて、タンク漏洩センサ21a及び配管漏洩センサ22aによって検知されたタンク27a及び配管29aからのガソリンの漏洩度が、所定のネットワークを介して集中管理サーバ2によって受信され、この受信された漏洩度が閾値より大か否かに基づいて、タンク27a及び配管29aの漏洩状態が判定され、判定された結果が、所定のネットワークを介して個別監視端末20に送信される。このため、本発明に係る漏洩監視システム1は、迅速確実に漏洩の有無及び程度を報知するのみならず、その漏洩状態に対する対策をスタンド管理者に提案できる。そのため、本発明に係る漏洩監視システム1は、タンク27a及び配管29aの周辺の土壌汚染が深刻化する前に、その漏洩状態に対する対策処理を行うことによって、周辺環境への悪影響及び対策処理費用を抑えることができる。さらに、点検の実行及び点検記録の管理等の煩雑な処理をスタンド管理者の代わりに実行することができる。
また、本発明に係る集中管理サーバ2には、タンク漏洩センサ21a及び配管漏洩センサ22aが検知したタンク27a及び配管29aからのガソリンの漏洩度が、所定のネットワークを介して受信される、及び漏洩状態判定部9によって判定された判定結果が、所定のネットワークを介して送信されるインターフェース8と、インターフェース8によって受信された漏洩度が閾値より大か否かに基づいて、タンク27a及び配管29aの漏洩状態が判定される漏洩状態判定部9と、が備えられている。このため、本発明に係る集中管理サーバ2は、迅速に漏洩の有無及び程度を報知するのみならず、その漏洩状態に対する対策を提案できる。そのため、タンク27a及び配管29a周辺の土壌汚染が深刻化する前に、その漏洩状態に対する対策処理を行うこができ、周辺環境への悪影響及び対策処理費用を抑えることができる。さらに、本発明に係る集中管理サーバ2は、点検の実行及び点検記録の管理等の煩雑な処理を削減することができる。
また、本発明に係る集中管理サーバ2において、漏洩状態判定部9によって、複数のタンク漏洩度Qmaxに基づいて、所定期間におけるタンク27aから漏洩したガソリンの総量であるタンク総漏洩量Qaが算定され、タンク総漏洩量Qaが閾値より大か否かに基づいて、タンク27aの漏洩状態が判定される。このため、費用のかかるボーリング調査等を行わなくてもよい。
また、本発明に係る集中管理サーバ2において、漏洩状態判定部9によって、複数の漏洩度、又は、複数の総漏洩量に基づいて、漏洩度、又は、総漏洩量の時間経過による変化が予測され、予測された漏洩度、又は、総漏洩量が所定期間以内に所定値以上になるか否かに基づいて、タンク27a及び配管29aの漏洩状態が判定される。そのため、本発明に係る集中管理サーバ2は、現時点でこの未来の漏洩状態に対する対策を検討することができ、汚染の拡大をより小さく抑えることができる。
また、本発明に係る集中管理サーバ2には、タンク漏洩センサ21a及び配管漏洩センサ22aの漏洩度の検知タイミングを決定する、検知タイミング制御部10が備えられている。このため、本発明に係る集中管理サーバ2は、この決められた漏洩検知タイミングに基づいてタンク漏洩センサ21a及び配管漏洩センサ22aの漏洩検知を制御し、それによってタンク27a及び配管29aの漏洩検知が確実にわれる。
また、本発明に係る集中管理サーバ2において、検知タイミング制御部10によって、タンク27aの経年状態に応じて、タンク漏洩センサ21a及び配管漏洩センサ22aによる漏洩度の検知タイミングが決定されている。このため、本発明に係る集中管理サーバ2は、老朽化したタンク27a及び配管29aからのガソリンの漏洩を早期発見できる。
また、本発明に係る集中管理サーバ2において、タンク27a及び配管29a周辺の自然環境に関する情報である自然環境情報を供給する自然環境情報収集手段であって、所定のネットワークを介して通信可能に接続されている自然環境情報収集手段から、インターフェース8によって記自然環境情報が受信され、検知タイミング制御部10によって、受信手段が受信した自然環境情報の有無及び又は程度に基づいて、タンク漏洩センサ21a及び配管漏洩センサ22aの漏洩度の検知タイミングが決定される。このため、本発明に係る集中管理サーバ2は、雨、地震等の自然環境の影響がタンク27a及び配管29aに与えた影響を迅速に判定することができる。
また、本発明に係る集中管理サーバ2には、漏洩量又は総漏洩量に直接的又は間接的に基づいて、タンク27a及び配管29aから漏洩したガソリンに汚染された土壌の浄化対策に必要な費用である対策処理費用が取得される費用取得部13が備えられていて、インターフェース8によって、対策処理費用が所定機器に送信される。このため、費用のかかるボーリング調査等を行わなくてもよい。
また、本発明に係る集中管理サーバ2には、タンク27aを特定するためのタンク情報と、タンク27a及び配管29aの経年情報、タンク27a及び配管29a周辺の地質情報、又は、タンク27a及び配管29a周辺の地理情報である施設関連情報とが記憶されたDB7と、DB7によって記憶された情報が検索されて必要な情報が抽出される検索部14とが備えられていて、検索部14によって、監視対象であるタンク27aの施設関連情報と同等の施設関連情報を有する他のタンクのタンク情報が検索されて抽出され、インターフェース8によって、抽出されたタンク情報がスタンド統括サ−バ5に送信される。このため、本発明に係る集中管理サーバ2は、監視対象であるタンク27aと同等の施設関連情報を有する他のタンクにおいて、同様の漏洩が生じる可能性があることを報知できる。
また、本発明に係る集中管理サーバ2において、タンク27aに設置され、タンク27aが貯蔵するガソリンの液面高を検知する液面高センサ23aに、所定のネットワークを介して通信可能に接続された、インターフェース8によって、液面高センサ23aによって検知された液面高が受信され、漏洩状態判定部9によって、複数の液面高Hと、複数の液面高それぞれにおいて検知された複数のタンク漏洩度Qとに基づいて、タンク27aに発生した細孔32の位置が算定される。このため、本発明に係る集中管理サーバ2は、液面高をこの細孔位置より下に保つことによって、このタンク27aからの漏洩を止めることができる。
また、本発明に係る集中管理サーバ2において、漏洩状態判定部9によって、タンクに発生した細孔32の位置に基づいて、タンク27aに貯蔵されたガソリンの量が最大の場合のタンク最大漏洩度Qmaxが算定される。漏洩度は、このタンクが貯蔵するガソリンの液面高に依存するので、タンクが満タンの場合、漏洩度も最大になる。本発明に係る集中管理サーバ2は、この最大漏洩度Qmaxを用いて漏洩状態の判定処理を行うので、漏洩状態を過小評価する危険性がない。
タンク27aから配管31を介してガソリンを移送可能に連通されたタンク27bに設置されたセンサであって、タンク27bが貯蔵するガソリンの液面高である液面高Hbを検知する液面高センサ23bと、所定のネットワークを介して通信可能に接続されていて、インターフェース8によって液面高センサ23bが検知した液面高Hbが受信され、液面高Hbに基づいてタンク27bの空き容量が算出され、液面高Hに基づいてタンク27aが貯蔵するガソリンの容量が算定され、タンク27bの空き容量及びタンク27aが貯蔵するガソリンの容量に基づいてタンク27aからタンク27bへ移送するガソリンの移送量を算定する移送処理部15が備えられていて、インターフェース8によって、算定された移送量が個別監視端末20に送信される。このため、本発明に係る集中管理サーバ2は、漏洩状態の判定後、速やかに汚染のさらなる拡大を防ぐことができる。
また、本発明に係る漏洩監視方法には、タンク漏洩センサ21a及び配管漏洩センサ22aによって検知されたタンク27a及び配管29aからのガソリンの漏洩度が、所定のネットワークを介して受信される受信ステップと、この受信ステップにおいて受信された漏洩度が閾値より大か否かに基づいて、タンク27a及び配管29aの漏洩状態が判定される漏洩状態判定ステップと、この漏洩状態判定ステップにおいて判定された判定結果が、所定のネットワークを介して送信される送信ステップと、が含まれる。このため、本発明に係る漏洩監視方法は、迅速確実に漏洩の有無及び程度をスタンド管理者に報知するのみならず、その漏洩状態に対する対策を提案できる。そのため、本発明に係る漏洩監視方法は、タンク27a及び配管29a周辺の土壌汚染が深刻化する前に、その漏洩状態に対する対策処理を行うことによって、周辺環境への悪影響及び対策処理費用を抑えることができる。さらに、点検の実行及び点検記録の管理等の煩雑な処理をスタンド管理者の代わりに実行することができる。
〔III〕本発明の実施の形態に対する変形例
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び方法は、特許請求範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。例えば、発明の効果において、液面高をこの細孔位置より下に保つことによって、この液体貯蔵施設からの漏洩を止めることができると記載したが、ほぼ止めることができるという効果であってもよい。
(制御について)
また、前記実施の形態で自動的に行われるものとして説明した制御の全部又は任意の一部を手動で行っても良く、逆に、手動で行われるものとして説明した制御の全部又は任意の一部を公知技術又は上述した思想に基づいて自動化しても良い。また、前記実施の形態において示した制御部6や制御部6内の各処理ブロックは、実際には、CPU及びこのCPUにて読み出され実行されるコンピュータプログラムとして構成することができ、あるいは、ハードワイヤードロジックにて構成することができる。また、上述した各電気的構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。この他、前記文書中や図面中で示した処理手順、又は、制御手順については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
(タイミング制御処理について)
本実施の形態において、タンク27aの経年状態に応じて、タンク漏洩センサ21a及び配管漏洩センサ22aによる漏洩度の検知タイミングが決定されているが、これに限らず、配管29aの経年状態に応じてタンク漏洩センサ21a及び配管漏洩センサ22aによる漏洩度の検知タイミングが決定されてもよい。この場合であっても、タンク27aの経年状態に応じて検知タイミングが決定された場合と同等の効果が得られる。
(漏洩状態判定処理について)
本実施の形態において、漏洩状態判定部9は、レポートを個別監視端末20及びスタンド統括サーバ5に送信しているが、検索処理において抽出されたタンクを有するスタンドに対してもレポートを送信してもよい。
(重み付け処理について)
本実施の形態において、タンク重み付け漏洩度はタンク漏洩度Qを用いて算定されているが、これに限らず、最大漏洩度Qmaxを用いて算定されてもよい。
(タンク総漏洩量算定処理及び配管総漏洩量算定処理について)
本実施の形態において、総漏洩量は、タンク最大漏洩度Qmax及び配管漏洩度qを用いて算定されているが、これに限らず、タンク漏洩度Q、タンク重み付け漏洩度Qw、及び、配管重み付け漏洩度qwを用いて算定されてもよい。
(タンク最大漏洩度予測処理及びタンク総漏洩量予測処理について)
本実施の形態において、タンク最大漏洩量Qmaxが閾値となる予測日時が算定されているが、これに限らず、タンク漏洩度Q及びタンク重み付け漏洩度Qwが閾値となる予測日時が算定されてもよい。
(配管漏洩度予測処理及び配管総漏洩量予測処理について)
本実施の形態において、配管漏洩量qが閾値となる予測日時が算定されているが、これに限らず、配管重み付け漏洩度qwが閾値となる予測日時が算定されてもよい。
(費用取得処理について)
本実施の形態においては、費用取得部13は、複数のテーブルを参照し、タンク配管重み付け総漏洩量に間接的に基づいて、対策処理費用を取得していたが、これに限らず、タンク配管重み付け総漏洩量と対策処理費用との関係を示す1つのテーブルを参照し、タンク配管重み付け総漏洩量に直接的に基づいて、対策処理費用を取得してもよい。また、このタンク配管重み付け総漏洩量は、タンク漏洩度及び配管漏洩度に基づいて算出されているため、費用取得部13は、同様に、タンク漏洩度及び配管漏洩度に間接的又は直接的に基づいて対策処理費用を取得してもよい。
(液体移送処理について)
本実施の形態において算定されたHsafeを超える残量が負であった場合、移送処理部15は、監視対象タンクから、移送先タンクの空き容量分のガソリンの移送指示を行ってもよい。
また、本実施の形態において、タンク27a、27bの2つのタンクは、スタンド31に設置された複数のタンクのうち、形状及び容量が等しい2つのタンクであるため、タンク27a及びタンク27bを特定するための2つのタンク情報の両方に対して対応付けられた、同一のテーブルを参照して、移送処理部15は、空き容量及び残量を取得していたが、これに限らず、各タンクを特定するためのタンク情報それぞれに対応付けられた2つのテーブルをそれぞれ参照して、移送処理部15は、空き容量及び残量を取得してもよい。さらに、タンク27a、27bの形状及び容量が等しくない場合についても同様に、各タンクを特定するためのタンク情報それぞれに対応付けられた2つのテーブルをそれぞれ参照して、移送処理部15は、空き容量及び残量を取得してもよい。
(関係式及び算定式について)
タンク最大漏洩度算定処理及び細孔高さ算定処理、重み付け処理、タンク総漏洩量算定処理及び配管総漏洩量算定処理、タンク最大漏洩度予測処理及びタンク総漏洩量予測処理、配管漏洩度予測処理及び配管総漏洩量予測処理、及び、費用取得処理で用いられる関係式及び算定式は、本実施の形態において説明した式に限らず、他の式であってもよい。それら他の式も、本実施の形態で説明した式同様に、DB7に記憶されている。
(施設関連情報について)
本実施の形態では、スタンド情報、地質情報、地理情報、及び、タンク設置年を施設関連情報であると説明したが、これに限らず、タンクの形状や型、降雨量等も施設関連情報としてもよい。
(在庫管理部26について)
本実施の形態では、発注制御処理において、発注量が個別監視端末20に送信されているが、さらに個別監視端末20が有する在庫管理部26は、スタンド31に埋設された複数のタンクから受信されたこれら発注量を合算し、この合算された発注量をスタンド統括サーバ5に送信してもよい。また、入荷制御処理において、入荷開始準備完了情報、入荷量、及び、入荷開始指示が入荷制御部17とタンクローリー車のポンプ制御部との間で送受信されているが、さらにこれらの情報は、個別監視端末20を介して送受信されてもよい。その場合、個別監視端末20が有する在庫管理部26は、スタンド31に埋設された複数のタンクに入荷された入荷量の総量をスタンド統括サーバ5に送信されてもよい。
本実施の形態に係る漏洩監視システムの構成を機能概念的に示す、機能ブロック図である。 スタンドに設置された2つのタンクの断面を示す、断面図である。 漏洩状態判定部による漏洩状態判定処理を説明するフローチャートである。 タイミング制御部によるタイミング制御処理を説明するフローチャートである。 各タンクに対応するタンク情報、施設関連情報、スタンド情報等を示すテーブルである。 漏洩状態判定部によるタンク最大漏洩度算定処理及び細孔高さ算定処理を説明するフローチャートである。 監視対象タンクからの漏洩度を検知した日時及び対応する漏洩度等を示すテーブルである。 漏洩状態判定部による重み付け処理を説明するフローチャートである。 地質情報及び地理情報に対応する重み付値を示すテーブルである。 監視対象配管からの漏洩度を検知した日時及び対応する漏洩度等を示すテーブルである。 漏洩状態判定部によるタンク総漏洩量算定処理及び配管総漏洩量算定処理を説明するフローチャートである。 漏洩状態判定部によるタンク最大漏洩度予測処理及びタンク総漏洩量予測処理を説明するフローチャートである。 漏洩状態判定部による配管漏洩度予測処理及び配管総漏洩量予測処理を説明するフローチャートである。 費用取得部による費用取得処理を説明するフローチャートである。 漏洩量と汚染領域の関係を示すテーブルである。 汚染領域と汚染レベルの関係を示すテーブルである。 汚染レベルと対策処理費用の関係を示すテーブルである。 検索部による検索処理を説明するフローチャートである。 移送処理部による液体移送処理を説明するフローチャートである。 タンクが貯蔵するガソリンの液面高とタンク内のガソリン残量及びタンク空き容量との関係を示すテーブルである。 各タンクに対応する細孔高さ及び安全基準高さを示すテーブルである。 発注制御部による発注制御処理を説明するフローチャートである。 入荷制御部による入荷制御処理を説明するフローチャートである。
符号の説明
1 漏洩監視システム
2 集中管理サーバ
3 スタンド
4 気象情報サーバ
5 スタンド統括サーバ
6、24、33 制御部
7、34 DB
8、25、35 インターフェース
9 漏洩状態判定部
10 タイミング制御部
11 対策処理部
12 在庫管理部
13 費用取得部
14 検索部
15 移送処理部
16 発注制御部
17 入荷制御部
18 センサ群
19 ポンプ
20 個別監視端末
21、21a、21b タンク漏洩センサ21
22、22a、22b 配管漏洩センサ
23、23a、23b 液面高センサ
26 在庫管理部
27、27a、27b タンク
28、28a、28b 漏洩検査ユニット
29、29a、29b、31 配管
30a、30b 計量器
32 細孔
36 現在日時情報出力部

Claims (14)

  1. 液体貯蔵施設からの液体の漏洩を監視する漏洩監視システムであって、
    前記液体貯蔵施設に設置された漏洩センサと、
    前記漏洩センサに所定のネットワークを介して接続されたサーバとを備え、
    前記漏洩センサは、前記液体貯蔵施設からの液体の漏洩度を検知し、
    前記サーバは、前記液体貯蔵施設の設置場所に関する地質情報および地理情報を保持し、前記漏洩センサが検知した前記漏洩度を特定するための漏洩情報を前記所定のネットワークを介して受信し、前記漏洩情報から特定された前記漏洩度に対して前記地質情報および前記地理情報をもとに重み付けされた重み付け漏洩度が所定値以上か否かに基づいて、前記液体貯蔵施設の漏洩状態を判定し、判定した結果を特定するための判定情報を、前記所定のネットワークを介して所定の機器に送信すること、
    を特徴とする漏洩監視システム。
  2. 液体貯蔵施設からの液体の漏洩度を検知する漏洩センサに、所定のネットワークを介して通信可能に接続されたサーバであって、
    前記液体貯蔵施設の設置場所に関する地質情報および地理情報を保持する保持手段と、
    前記漏洩センサが検知した前記液体貯蔵施設からの液体の漏洩度を特定するための漏洩情報を、前記所定のネットワークを介して受信する受信手段と、
    前記受信手段が受信した前記漏洩情報から特定された前記漏洩度に対して前記地質情報および前記地理情報をもとに重み付けされた重み付け漏洩度が所定値以上か否かに基づいて、前記液体貯蔵施設の漏洩状態を判定する漏洩状態判定手段と、
    前記漏洩状態判定手段が判定した判定結果を特定するための判定情報を、前記所定のネットワークを介して送信する送信手段と、
    を備えたことを特徴とするサーバ。
  3. 前記漏洩状態判定手段は、所定期間内に検知された複数の前記漏洩度に基づいて、前記所定期間における前記液体貯蔵施設から漏洩した液体の総量である総漏洩量を算定し、前記総漏洩量が所定値以上か否かに基づいて、前記液体貯蔵施設の前記漏洩状態を判定すること、
    を特徴とする請求項2に記載のサーバ。
  4. 前記漏洩状態判定手段は、複数の前記漏洩度、又は、複数の前記総漏洩量に基づいて、前記漏洩度、又は、前記総漏洩量の時間経過による変化を予測し、予測された前記漏洩度、又は、前記総漏洩量が所定期間以内に所定値以上になるか否かに基づいて、前記液体貯蔵施設の前記漏洩状態を判定すること、
    を特徴とする請求項2又は3に記載のサーバ。
  5. 前記漏洩センサの前記漏洩度の検知タイミングを決定する、検知タイミング制御手段を備えたこと、
    を特徴とする請求項2から4のいずれか一項に記載のサーバ。
  6. 前記検知タイミング制御手段は、前記液体貯蔵施設の経年状態に応じて、前記漏洩センサによる前記漏洩度の検知タイミングを決定すること、
    を特徴とする請求項5に記載のサーバ。
  7. 前記液体貯蔵施設周辺の気象情報および地震情報を供給する自然環境情報収集手段であって、前記所定のネットワークを介して通信可能に接続されている前記自然環境情報収集手段から、前記受信手段は前記気象情報および前記地震情報を受信し、
    前記検知タイミング制御手段は、前記受信手段が受信した気象情報および地震情報の有無及び又は程度に基づいて、前記漏洩センサの前記漏洩度の検知タイミングを決定すること、
    を特徴とする請求項5又は6に記載のサーバ。
  8. 前記漏洩度に直接的又は間接的に基づいて、前記液体貯蔵施設から漏洩した液体に汚染された土壌の浄化対策に必要な費用である対策処理費用を取得する費用取得手段を備え、
    前記送信手段は、前記対策処理費用を特定するための対策処理情報を所定機器に送信すること、
    を特徴とする請求項2から7のいずれか一項に記載のサーバ。
  9. 前記液体貯蔵施設を特定するための施設情報と、前記液体貯蔵施設の経年情報、前記液体貯蔵施設周辺の地質情報、又は、前記液体貯蔵施設周辺の地理情報である施設関連情報とを記憶した記憶手段と、
    前記記憶手段が記憶した情報を検索して必要な情報を抽出する検索手段とを備え、
    前記検索手段は、監視対象である所定の前記液体貯蔵施設の前記施設関連情報と同等の前記施設関連情報を有する他の前記液体貯蔵施設の前記施設情報を検索して抽出し、
    前記送信手段は、抽出された前記施設情報を所定機器に送信すること、
    を特徴とする請求項2から8のいずれか一項に記載のサーバ。
  10. 前記液体貯蔵施設は、液体を貯蔵するタンク又は前記タンクおよび前記タンクに連通した配管であって、前記漏洩センサは、前記タンクからの液体の漏洩度であるタンク漏洩度を検知するタンク漏洩センサ又は前記タンク漏洩センサおよび前記配管からの液体の漏洩度を検知する配管漏洩センサであって、
    前記受信手段が受信する前記漏洩情報は、前記タンク漏洩センサが検知した前記タンク漏洩度を特定するためのタンク漏洩情報又は前記タンク漏洩情報および前記配管漏洩センサが検知した前記配管漏洩度を特定するための配管漏洩情報であること、
    を特徴とする請求項2から9のいずれか一項に記載のサーバ。
  11. 前記タンクに設置され、前記タンクが貯蔵する液体の液面高を検知する液面高センサに、前記所定のネットワークを介して通信可能に接続されていて、
    前記受信手段は、前記液面高センサが検知した前記液面高を特定するための液面高情報を受信し、
    前記漏洩状態判定手段は、複数の前記液面高情報から特定された複数の前記液面高と、複数の前記液面高それぞれにおいて検知された複数の前記タンク漏洩度と前記タンクに発生した細孔の位置との関係式をもとに前記細孔の位置を算定すること、
    を特徴とする請求項10に記載のサーバ。
  12. 前記漏洩状態判定手段は、前記タンクに発生した細孔の位置に基づいて、前記タンクに貯蔵された液体の量が最大の場合の前記タンク漏洩度を算定すること、
    を特徴とする請求項11に記載のサーバ。
  13. 前記タンクから所定の配管を介して液体を移送可能に連通された第2タンクに設置されたセンサであって、前記第2タンクが貯蔵する液体の液面高である第2液面高を検知する第2液面高センサと、所定のネットワークを介して通信可能に接続されていて、
    前記タンク内で所定値以上の漏洩あるいは漏洩予測がある場合、前記受信手段は前記第2液面高センサが検知した前記第2液面高を特定するための第2液面高情報を受信し、
    前記第2液面高情報から特定された前記第2液面高に基づいて前記第2タンクの空き容量を算出し、前記液面高に基づいて前記タンクが貯蔵する液体の容量を算定し、前記第2タンクの空き容量が、前記タンクが貯蔵する液体の容量以上である場合、あるいは前記細孔の高さを越えて前記タンクが貯蔵する液体の容量が、前記第2のタンクの空き容量以下である場合に前記タンクから前記第2タンクへ移送する液体の移送量を算定する移送処理手段を備え、
    前記送信手段は、算定された前記移送量を所定機器に送信すること、
    を特徴とする請求項11又は12に記載のサーバ。
  14. 液体貯蔵施設からの液体の漏洩度を検知する漏洩センサに、所定のネットワークを介して通信可能に接続されたサーバにおいて実行されている漏洩監視方法であって、
    前記漏洩センサが検知した前記液体貯蔵施設からの液体の漏洩度を特定するための漏洩情報を、前記所定のネットワークを介して受信する受信ステップと、
    前記受信ステップにおいて受信された前記漏洩情報から特定された前記漏洩度に対して予め前記サーバに保持された前記液体貯蔵施設の設置場所の地質情報および地理情報をもとに重み付けされた重み付け漏洩度が所定値以上か否かに基づいて、前記液体貯蔵施設の漏洩状態を判定する漏洩状態判定ステップと、
    前記漏洩状態判定ステップにおいて判定された判定結果を特定するための判定情報を、前記所定のネットワークを介して送信する送信ステップと、
    を含むことを特徴とする漏洩監視方法。
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