JP2003279437A - 配管の漏洩検査装置 - Google Patents

配管の漏洩検査装置

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JP2003279437A
JP2003279437A JP2002083412A JP2002083412A JP2003279437A JP 2003279437 A JP2003279437 A JP 2003279437A JP 2002083412 A JP2002083412 A JP 2002083412A JP 2002083412 A JP2002083412 A JP 2002083412A JP 2003279437 A JP2003279437 A JP 2003279437A
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pump
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Atsushi Koike
淳 小池
Kiyoshi Yamagishi
喜代志 山岸
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Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
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Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 微量漏れを簡易且つ正確に検知でき、配管内
に液体を残したままで検査が可能な漏洩検査装置を提供
する。 【解決手段】 被測定配管7との接続端52及び液体排
出端54を備えた内部配管系に接続された加圧液体用タ
ンク56と、それから接続端52に至る経路に配置され
たポンプ58及び流量計60とを有する。ポンプ58に
より配管7からタンク56へと液体を移送させる第1の
経路と、ポンプ58によりタンク56から流量計60を
通って配管7へと液体を圧送させる第2の経路と、ポン
プ58によりタンク56から排出端54へと液体を移送
させる第3の経路と、液圧が設定値を越えた場合にポン
プ58と流量計60との間の部分からタンク56へと液
体を戻す第4の経路を形成することができる。第2の経
路で流量計60により検知される液体流量に基づき配管
7からの液体の漏洩を検査する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配管からの液体の
漏洩を検査する装置に関するものである。
【0002】本発明の漏洩検査装置は、例えば、地下に
埋設された石油タンク等の燃料油タンクや各種の液状化
学品等のタンクから液体を汲み出す配管における液体漏
洩の検査に好適に利用される。
【0003】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
ガソリンスタンド等における燃料油タンクは地下埋設の
ものが殆どであり、この地下タンクから燃料油を汲み出
す配管も地下埋設されている。配管は、経時劣化により
やがて微小な亀裂が発生し、そこから油漏れが発生する
おそれが多分にある。この様な事態に立ち至った場合に
は、周囲環境汚染を招来し、その回復には膨大な費用が
かかる。このため、この様な地下タンクに接続された地
下埋設配管では、定期的に油漏れ(またはその原因とな
る配管の亀裂)の有無の検査がなされる。
【0004】この様な配管検査のために従来使用されて
いる方法としては、配管を密閉した状態で該配管内に空
気等の気体や水等の液体を加圧注入し、所定時間経過後
の圧力減少の有無を検知するものがある。また、これと
は逆に、配管内を密閉した状態で該タンク内を減圧し、
所定時間経過後の圧力増加の有無を検知するものがあ
る。しかしながら、これらの方法では、漏洩検査作業に
先立って、配管の全ての開口をパテ等でシールする作業
が必要となり、また配管内の油を全て抜き取る作業が必
要となり、作業が非常に面倒なものとなる。加えて、上
記シールが完全になされていない場合には、これらの方
法で検知された漏れは必ずしも配管亀裂等に基づく実際
の油漏れを反映したものとはならず、検査作業の労力の
割には精度が高いとはいえないものである。
【0005】配管内液体の漏洩に迅速に対処するために
は、配管の亀裂などが小さく漏れが少ない早期に検知で
きることが肝要であり、従って少ない量の漏れ検知が要
望される。
【0006】そこで、本発明は、微量の漏れをも簡易且
つ正確に検知することが可能な配管の漏洩検査装置を提
供することを目的とするものである。
【0007】また、本発明は、配管内に該配管内を移送
せしめられる液体を残したままで漏洩検査が可能な漏洩
検査装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、以上の
如き目的を達成するものとして、被測定配管からの液体
の漏洩を検査する装置であって、前記被測定配管に連通
させるための接続端を備え且つ液体排出端を備えた内部
配管系と、該内部配管系に接続された一時貯留加圧液体
用タンクと、前記内部配管系において前記一時貯留加圧
液体用タンクから前記接続端に至る経路に順に配置され
たポンプ及び流量計とを有しており、前記内部配管系
は、前記ポンプにより前記被測定配管から前記接続端を
通り且つ前記流量計を通らずに前記一時貯留加圧液体用
タンクへと液体を移送させる第1の経路と、前記ポンプ
により前記一時貯留加圧液体用タンクから前記流量計及
び前記接続端を通って前記被測定配管へと液体を圧送さ
せる第2の経路と、前記ポンプにより前記一時貯留加圧
液体用タンクから前記液体排出端へと液体を移送させる
第3の経路とを形成することができ、前記接続端を前記
被測定配管に連通させた状態で前記第2の経路の前記ポ
ンプから前記接続端へと至る部分の液圧を前記ポンプで
の液体圧送により上昇させた時の前記流量計により検知
される液体流量に基づき前記被測定配管からの液体の漏
洩を検査することを特徴とする、配管の漏洩検査装置、
が提供される。
【0009】本発明の一態様においては、前記内部配管
系は、更に、前記第2の経路において前記ポンプから前
記接続端へと至る部分の液圧が設定値を越えた場合に前
記ポンプと前記流量計との間の部分から前記一時貯留加
圧液体用タンクへと液体を戻す第4の経路を形成するこ
とができる。本発明の一態様においては、前記内部配管
系は、更に、前記第2の経路において前記流量計から前
記接続端へと至る部分の少なくとも一部の液圧を開放す
る第5の経路を形成することができる。
【0010】更に、本発明の一態様においては、前記流
量計は、前記内部配管系を構成する流体流通路に臨んで
配置された傍熱定温制御式流量測定部及び二定点温度差
検知式流量測定部と、前記傍熱定温制御式流量測定部を
用いて得られる第1の流量対応出力及び前記二定点温度
差検知式流量測定部を用いて得られる第2の流量対応出
力に基づき測定値を得る演算部とを備えており、前記傍
熱定温制御式流量測定部は発熱体と該発熱体に隣接配置
された第1の感温体とを有しており、前記発熱体は前記
第1の感温体の検知温度に基づくフィードバック制御を
受け、該フィードバック制御の状態に基づき前記第1の
流量対応出力が得られ、前記二定点温度差検知式流量測
定部は前記流体流通路内の流体流通方向に関して前記傍
熱定温制御式流量測定部の上流側及び下流側にそれぞれ
配置された第2の感温体及び第3の感温体を有してお
り、前記第2の感温体の検知温度と前記第3の感温体の
検知温度との差に基づき前記第2の流量対応出力が得ら
れ、前記演算部は、前記流量の値に関して予め定められ
た境界流量領域より大きな高流量領域については前記第
1の流量対応出力に基づき得られる流量値を測定値とし
て出力し、前記境界流量領域より小さな低流量領域につ
いては前記第2の流量対応出力に基づき得られる流量値
を測定値として出力し、前記境界流量領域については前
記第1の流量対応出力に基づき得られる流量値または前
記第2の流量対応出力に基づき得られる流量値を測定値
として出力する。
【0011】本発明の一態様においては、前記境界流量
領域は1つの特定流量値のみからなる。本発明の一態様
においては、前記演算部は、先ず前記第1の流量対応出
力が前記高流量領域に対応する時又は前記高流量領域及
び前記境界流量領域のいずれかに対応する時には前記第
1の流量対応出力に基づき得られる流量値を測定値とな
し、それ以外の時には前記第2の流量対応出力に基づき
得られる流量値を測定値となす。また、本発明の一態様
においては、前記演算部は、先ず前記第2の流量対応出
力が前記低流量領域に対応する時又は前記低流量領域及
び前記境界流量領域のいずれかに対応する時には前記第
2の流量対応出力に基づき得られる流量値を測定値とな
し、それ以外の時には前記第1の流量対応出力に基づき
得られる流量値を測定値となす。
【0012】本発明の一態様においては、前記発熱体及
び前記第1の感温体は、いずれも通電可能な薄膜状をな
しており、電気絶縁性薄膜を介して積層されている。本
発明の一態様においては、前記第1の流量対応出力は前
記発熱体、前記第1の感温体及び温度補償用の感温体を
含む検知回路から得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照しながら説明する。全図にわたって対応する部
分、部材または装置には同一の符号が付されている。
【0014】図1は本発明による配管の漏洩検査装置の
一実施形態を示す図である。図1において、液体(例え
ばガソリン、軽油または灯油その他の可燃性液体)のた
めの地下埋設のタンク1には、該タンク内の液体の汲み
出しのための配管4が接続されている。該配管には逆止
弁6及び閉鎖弁8が介在しており、液体汲み出しの際に
は、閉鎖弁が開かれ、その上側(液体汲み出し方向に関
して下流側)に配置された不図示の汲み上げポンプによ
り逆止弁6を介して液体が上方へと移送せしめられる。
【0015】上記配管4の逆止弁6から閉鎖弁8に至る
部分が検査区間7であり、この部分が本発明でいう被測
定配管に該当する。該被測定配管7は、地下に埋設され
ており、その途中には分岐部が設けられており、該分岐
部には漏洩検査装置との接続のための接続端5が形成さ
れている。
【0016】一方、本実施形態の漏洩検査装置50は、
図示されるような内部配管系を有する。この内部配管系
は、被測定配管7に連通させるための接続端52を備え
且つ液体排出端54を備えている。また、検査装置50
は、内部配管系に接続された一時貯留加圧液体用タンク
56と、内部配管系において一時貯留加圧液体用タンク
56から接続端52に至る経路に順に配置されたポンプ
58及び流量計60とを有する。ポンプ58は、本実施
形態では、逆送液可能なギアポンプである。内部配管系
は、その他の構成要素として、三方電磁弁、流量計保護
用の逆止弁、圧力センサー及び4つの電磁弁(そのうち
の3つは常時閉[NC]で他の1つは常時開[NO])
を有する。
【0017】以下、本実施形態の漏洩検査装置の動作
を、内部配管系の機能とともに、図2〜図5を参照して
説明する。検査に先立ち、被測定配管側の接続端5に検
査装置側の接続端52を接続し、該接続端52を被測定
配管7に連通させる。なお、この接続状態は常時維持す
る様にしてもよい。また、検査装置の液体排出端54と
地下タンク1との間にパイプを配設する。
【0018】図2は、給液動作を示す。4つの電磁弁の
開閉状態(OPEN/CLOSE)を図示の様に設定
し、ポンプ58を作動(逆送液動作)させることで、被
測定配管7から接続端5,52を通り且つ流量計60及
び三方電磁弁を通らずに一時貯留加圧液体用タンク56
へと液体を移送させ、該一時貯留加圧液体用タンク56
内へ漏洩検査のための液体を貯留させる。この液体移送
経路が第1の経路である。
【0019】図3は、漏洩検査時の加圧動作を示す。4
つの電磁弁の開閉状態を図示の様に設定し、ポンプ58
を作動(順送液動作)させることで、一時貯留加圧液体
用タンク56から三方電磁弁、流量計60及び接続端5
2,5を通って被測定配管7へと液体を圧送させる。こ
の液体移送経路が第2の経路である。該第2の経路にお
いてポンプ58から接続端52へと至る部分の液圧が設
定値(例えば20kPa)を越えたことが圧力センサー
で検知された場合には、ポンプ58と流量計60との間
に位置する三方電磁弁をNC側に開いて、一時貯留加圧
液体用タンク56へと液体を戻す経路(第4の経路)が
形成される。この様な三方電磁弁の動作は、圧力センサ
ーから設定圧力値オーバーの信号が入力される流量計6
0内のCPUからの指令に基づき制御される。
【0020】この検査では、ポンプ58による液体圧送
の開始後しばらく時間が経過して圧力センサーから設定
圧力値オーバーの信号が流量計に入力された後に流量計
による流量測定がなされ、そのときに測定される流量が
測定誤差を越える場合には漏れありと判定することがで
きる。
【0021】図4は、検査終了時の圧力開放動作を示
す。ポンプ58の動作を停止させ、4つの電磁弁の開閉
状態を図示の様に設定することで、第2の経路において
流量計60から接続端52へと至る部分の少なくとも一
部(流量計保護用の逆止弁より下流側)の液圧を開放し
液体の一部を一時貯留加圧液体用タンク56へと戻す。
この液体移送経路が第5の経路である。
【0022】図5は、検査終了後の排液動作を示す。4
つの電磁弁の開閉状態を図示の様に設定し、ポンプ58
を作動(順送液動作)させることで、一時貯留加圧液体
用タンク56から三方電磁弁及び流量計60を通り更に
は別の並行経路を通って液体排出端54へと液体を移送
させ、地下埋設タンク1へと液体を戻す。この液体移送
経路が第3の経路である。
【0023】図6は本発明による配管の漏洩検査装置の
更に別の実施形態を示す図である。本実施形態は、図1
〜図5の実施形態とは、三方電磁弁に代えて調圧用の逆
止弁を使用し、1つの電磁弁に代えて三方電磁弁を使用
したことが異なる。
【0024】以下、本実施形態の漏洩検査装置の動作
を、内部配管系の機能とともに、図7〜図10を参照し
て説明する。ただし、ここでは、図1〜図5の実施形態
と異なる点を主として説明する。
【0025】図7は、給液動作を示す。この動作は、図
2に関し説明したものと同等である。
【0026】図8は、漏洩検査時の加圧動作を示す。こ
の動作は、図3に関し説明したものと実質上同等である
が、第2の経路においてポンプ58から接続端52へと
至る部分の液圧が調圧用逆止弁の設定値(例えば20k
Pa)を越えた場合には、該調圧用逆止弁が開いて、一
時貯留加圧液体用タンク56へと液体を戻す経路(第4
の経路)が形成される。
【0027】図9は、検査終了時の圧力開放動作を示
す。この動作は、図2に関し説明したものと同等であ
る。
【0028】図10は、検査終了後の排液動作を示す。
この動作は、図2に関し説明したものと同等である。
【0029】図11は本発明による配管の漏洩検査装置
の更に別の実施形態を示す図である。本実施形態では、
ポンプ58’として逆送液不能な電磁ポンプを使用して
おり、内部配管系において2つの電磁弁と3つの三方電
磁弁とを使用している。
【0030】以下、本実施形態の漏洩検査装置の動作
を、内部配管系の機能とともに、図12〜図15を参照
して説明する。ただし、ここでは、図1〜図5の実施形
態と異なる点を主として説明する。
【0031】図12は、給液動作を示す。第1の経路
は、3つの三方電磁弁を通って形成される。
【0032】図13は、漏洩検査時の加圧動作を示す。
第2の経路は2つの三方電磁弁を通って形成され、第4
の経路は1つの三方電磁弁を通って形成される。
【0033】図14は、検査終了時の圧力開放動作を示
す。第5の経路は1つの三方電磁弁を通って形成され
る。
【0034】図15は、検査終了後の排液動作を示す。
第3の経路は流量計60を通らずに且つ3つの三方電磁
弁を通って形成される。
【0035】図16は本発明による配管の漏洩検査装置
の更に別の実施形態を示す図である。本実施形態は、図
11〜図15の実施形態とは、調圧用の逆止弁を付加し
たことが異なる。
【0036】以下、本実施形態の漏洩検査装置の動作
を、内部配管系の機能とともに、図17〜図20を参照
して説明する。ただし、ここでは、図11〜図15の実
施形態と異なる点を主として説明する。
【0037】図17は、給液動作を示す。この動作は、
図12に関し説明したものと同等である。
【0038】図18は、漏洩検査時の加圧動作を示す。
第2の経路は図13のものと同等であるが、第4の経路
は調圧用の逆止弁を通って形成される。
【0039】図19は、検査終了時の圧力開放動作を示
す。この動作は、図14に関し説明したものと同等であ
る。
【0040】図20は、検査終了後の排液動作を示す。
この動作は、図15に関し説明したものと同等である。
【0041】以上の様な本発明実施形態の漏洩検査装置
によれば、検査装置自体が被測定配管内にて移送せしめ
られる液体を取り込み、これを加圧液体として使用して
加圧検査を行うので、検査前に被測定配管から液体を抜
き取って別の場所に保管し検査後に戻す操作や検査のた
めの気体または液体を導入する操作が不要であり、検査
作業が著しく軽減される。また、被測定配管の接続端に
常時検査装置を接続させておくことができるので、継続
的検査が容易であり、漏洩の早期発見が可能となる。
【0042】流量計60としては、特に制限はないが、
微量測定の可能なものが好ましい。微小流量から比較的
大きな流量まで正確に測定できる流量計としては、次の
様なものが例示される。
【0043】図21は流量計60の一実施形態を説明す
るための模式的断面図であり、図22はその構造を示す
部分斜視図であり、図23及び図24はその部分断面図
であり、図25はその流量測定系を示すブロック図であ
り、図26はその流量検知のための回路構成を示す図で
ある。
【0044】図21に示されている様に、筒状の測定管
12内には測定細管14が設けられており、該測定細管
14内を液体(流体)が流通する。本実施形態では、こ
の測定細管14が内部配管系を構成する流体流通路とし
て利用されており、上記被測定配管7からの液体の漏洩
が発生した場合は、漏洩検査時にて所定の加圧状態が実
現した後において、測定細管14内を矢印の向きに液体
が流通する。測定細管14の断面積を測定管12の断面
積に対して十分小さく(例えば1/50以下、1/10
0以下、更には1/300以下)設定しておくことで、
僅かな液体漏れの際にも測定細管14内に流量測定可能
な液体流通を生ぜしめることができる。
【0045】図21に示されている様に、測定細管14
に臨んで傍熱定温制御式流量測定部16及び二定点温度
差検知式流量測定部18が配置されている。二定点温度
差検知式流量測定部18は、傍熱定温制御式流量測定部
16の上側及び下側にそれぞれ配置された感温部18
a,18bを有している。また、測定管12内の液体の
温度を検知するための感温部20が配置されている。
【0046】図22及び図23に示されている様に、測
定細管14は傍熱定温制御式流量測定部16を貫通して
延びている。傍熱定温制御式流量測定部16は、測定細
管14の外面に接触して配置された熱伝達部材161
と、該熱伝達部材161に接合された薄膜感温体(第1
の感温体)162と、該薄膜感温体162上に電気絶縁
性薄膜164を介して積層された薄膜発熱体163とを
有する。薄膜感温体162及び薄膜発熱体163は、そ
れぞれ所要のパターンに形成されており、それらへの通
電のための電極には配線162’,163’が接続され
ている。熱伝達部材161は、例えば厚さ0.2mm、
幅2mm程度の金属又は合金からなる。
【0047】なお、これらの薄膜感温体162、電気絶
縁性薄膜164及び薄膜発熱体163は該薄膜発熱体1
63の側に配置された支持基板上に堆積形成したものを
該支持基板とともに薄膜感温体162の側を熱伝達部材
161に対向するようにして接合したものであってもよ
い。以上のような支持基板としては、例えばシリコンや
アルミナなどからなる厚さ0.4mm程度で2mm角程
度の矩形状のものを使用することができる。
【0048】配線162’,163’はフレキシブル配
線基板等の配線基板24に形成された配線(図示せず)
と接続されている。熱伝達部材161、薄膜感温体16
2、電気絶縁性薄膜164、薄膜発熱体163及び配線
162’,163’は、配線基板24の一部及び測定細
管14の一部とともに合成樹脂からなる封止部材22に
より封止されている。
【0049】図22及び図24に示されている様に、測
定細管14は二定点温度差検知式流量測定部の一方の感
温部18aを貫通して延びている。感温部18aは、測
定細管14の外面に接触して配置された熱伝達部材18
1と、該熱伝達部材181に接合された薄膜感温体(第
2の感温体)182とを有する。薄膜感温体182は、
所要のパターンに形成されており、それへの通電のため
の電極には配線182’が接続されている。熱伝達部材
181は、熱伝達部材161と同様に、例えば厚さ0.
2mm、幅2mm程度の金属又は合金からなる。なお、
薄膜感温体182は上記の如き支持基板上に形成したも
のを該支持基板とともに薄膜感温体182の側を熱伝達
部材181に対向するようにして接合したものであって
もよい。
【0050】配線182’は配線基板24に形成された
配線(図示せず)と接続されている。熱伝達部材18
1、薄膜感温体182及び配線182’は、配線基板2
0の一部及び測定細管14の一部とともに合成樹脂から
なる封止部材23により封止されている。
【0051】二定点温度差検知式流量測定部の他方の感
温部18bも、上記感温部18aと同様な構成を有して
おり、配線基板24の一部及び測定細管14の一部とと
もに合成樹脂からなる封止部材により封止されている。
但し、感温部18aで第2の感温体として機能する薄膜
感温体に相当するものは、感温部18bでは第3の感温
体として機能する。
【0052】傍熱定温制御式流量測定部16の薄膜感温
体162、薄膜発熱体163及びそれらへの配線16
2’,163’、更には上記感温部20を含んで、図2
5の第1の検知回路30が構成される。また、二定点温
度差検知式流量測定部の感温部18aの薄膜感温体(第
2の感温体)182及び感温部18bの薄膜感温体(第
3の感温体)を含んで、図25の第2の検知回路32が
構成される。第1の検知回路30からは傍熱定温制御式
流量測定の流量値に対応する出力(以下、「流量値出
力」または「流量対応出力」という)Vhが出力され、
第2の検知回路32からは二定点温度差検知式流量測定
の流量値に対応する出力(以下、単に「流量値出力」と
いう)Voutが出力される。これらの流量値出力は、
図25に示される演算部34へと入力される。
【0053】図26に示されているように、流量値出力
Vhを得るための第1の検知回路30では、不図示の電
源回路からの直流電圧入力Vinがブリッジ回路40に
供給される。ブリッジ回路40は、薄膜感温体162を
含む感温部Rf、温度補償用の薄膜感温体を含む感温部
20(Rc)、抵抗体ΔR,R1及び可変抵抗体R2を
含んでなる。ブリッジ回路40のa,b点の電位Va,
Vbが差動増幅回路42に入力される。なお、差動増幅
回路42は、以下に説明するフィードバック制御の応答
特性を調節するための可変抵抗や積分回路などを含んで
いるものが好ましい。
【0054】一方、入力Vinは、薄膜発熱体163を
含む発熱部Rhへ供給される電流を制御するためのトラ
ンジスタ44を介して、薄膜発熱体163へと供給され
る。トランジスタ44の制御入力端子(ゲート)には、
差動増幅回路42の出力が入力される。即ち、傍熱定温
制御式流量測定部16において、薄膜発熱体163の発
熱に基づき、熱伝達部材161を介して液体による吸熱
の影響を受けて、薄膜感温体162による感温が実行さ
れる。そして、該感温の結果として、図26に示すブリ
ッジ回路40のa,b点の電位Va,Vbの差が得られ
る。
【0055】(Va−Vb)の値は、流体の流量に応じ
て感温体162の温度が変化することで、変化する。予
めブリッジ回路40の抵抗体ΔR,R1及び可変抵抗体
R2の抵抗値を適宜設定することで、基準となる所望の
流体流量の場合において(Va−Vb)の値を零とする
ことができる。この基準流量では、差動増幅回路42の
出力が一定(基準流量に対応する値)となり、トランジ
スタ44の抵抗値も一定となる。その場合には、薄膜発
熱体163に印加される分圧も一定となり、この時の電
圧出力Vhが上記基準流量を示すものとなる。
【0056】流体流量が増減すると、差動増幅回路42
の出力は(Va−Vb)の値に応じて極性(感温体16
2の抵抗−温度特性の正負により異なる)及び大きさが
変化し、これに応じて差動増幅回路42の出力が変化す
る。
【0057】流体流量が増加した場合には、感温体16
2の温度が低下するので、薄膜発熱体163の発熱量を
増加させる(即ち電力を増加させる)よう、差動増幅回
路42からはトランジスタ44のゲートに対して、トラ
ンジスタ44の抵抗値を減少させるような制御入力がな
される。
【0058】他方、流体流量が減少した場合には、感温
体162の温度が上昇するので、薄膜発熱体163の発
熱量を減少させる(即ち電力を減少させる)よう、差動
増幅回路42からはトランジスタ44のゲートに対し
て、トランジスタ44の抵抗値を増加させるような制御
入力がなされる。
【0059】以上のようにして、流体流量の変化に関わ
らず、感温体162により検知される温度が目標値とな
るように、薄膜発熱体162の発熱がフィードバック制
御される。そして、その際に薄膜発熱体162に印加さ
れる電圧は流体流量に対応しているので、それを流量値
出力Vhとして取り出す。
【0060】以上のようにして、傍熱定温制御式流量測
定がなされる。本発明でいう傍熱定温制御式流量測定
は、発熱体と第1の感温体とを隣接配置し、発熱体が第
1の感温体の検知温度(実際には検知温度に対応して検
知される電気的特性)に基づくフィードバック制御を受
けるようにし、該フィードバック制御の状態から第1の
流量対応出力を得るものをいう。
【0061】また、図26に示されているように、流量
値出力Voutを得るための第2の検知回路32では、
直流電圧入力Vinがブリッジ回路46に供給される。
ブリッジ回路46は、薄膜感温体182を含む感温部1
8a(T1)、薄膜感温体を含む感温部18b(T
2)、抵抗体R3及び可変抵抗体R4を含んでなる。ブ
リッジ回路46のc,d点の電位Vc,Vdが差動増幅
回路48に入力される。予めブリッジ回路46の抵抗体
R3及び可変抵抗体R4の抵抗値を適宜設定すること
で、差動増幅回路48から感温部18aの検知温度と感
温部18bの検知温度との差に相当する電圧出力を得る
ことができる。
【0062】上記のように、傍熱定温制御式流量測定部
16において、薄膜発熱体163が発熱せしめられ、そ
の熱の一部は熱伝達部材161を介して液体へと伝達さ
れ、これが液体加熱のための熱源として利用される。薄
膜感温体(第1の感温体)162の温度が所定値になる
ように制御がなされ、この温度は液体に応じて該液体へ
の引火が生ずる温度より低く設定することができるの
で、可燃性流体の流量測定にも適用することが可能であ
る。
【0063】液体が流通していない時には感温部18a
の検知温度と感温部18bの検知温度とは同一である
が、液体流通が生ずると、熱源による液体加熱の影響は
上流側より下流側の方に強く発生するので、感温部18
aの検知温度と感温部18bの検知温度とが異なるよう
になる。感温部18aの検知温度と感温部18bの検知
温度との差に相当する電圧出力は流体流量に対応してい
るので、それを流量値出力Voutとする。
【0064】以上のようにして、二定点温度差検知式流
量測定がなされる。本発明でいう二定点温度差検知式流
量測定は、傍熱定温制御式流量測定部の上流側及び下流
側にそれぞれ配置された第2の感温体及び第3の感温体
により検知される温度差(実際には検知温度差に対応し
て検知される電気的特性の差)に基づき第2の流量対応
出力を得るものをいう。
【0065】次に、上記演算部34の動作を説明する。
【0066】演算部34では、Vh及びVoutに基づ
き、それぞれ内蔵する検量線を用いて対応する流量値へ
の換算を行う。図27はVhの換算のための検量線の一
例を示すものであり、図28はVoutの換算のための
検量線の一例を示すものである。これらの図に示されて
いるように、流量値がF1以上且つF2以下の領域を予
め境界流量領域と定めておく。この境界流量領域の上限
及び下限を設定する流量値F1,F2は、例えば、1ミ
リリットル/h(mL/h)〜2ミリリットル/h(m
L/h)の範囲内の値とすることができる。流量値がF
1未満の領域を低流量領域とし、流量値がF2を越える
領域を高流量領域とする。図27に示されているよう
に、Vhの換算のための検量線において、流量値F1に
対応する出力をVh1とし、流量値F2に対応する出力
をVh2とする。また、図28に示されているように、
Voutの換算のための検量線において、流量値F1に
対応する出力をVout1とし、流量値F2に対応する
出力をVout2とする。
【0067】演算部34では、高流量領域については第
1の流量対応出力Vhに基づき得られる流量値を測定値
として出力し、低流量領域については第2の流量対応出
力Voutに基づき得られる流量値を測定値として出力
し、境界流量領域については第1の流量対応出力Vhに
基づき得られる流量値または第2の流量対応出力Vou
tに基づき得られる流量値を測定値として出力する。
【0068】具体的には、先ず傍熱定温制御式流量測定
により流体の流量を測定し(即ち第1の流量対応出力V
hに基づき得られる流量値を得)、得られた流量値が高
流量領域に属する時(即ち出力VhがVh2を越える場
合)には、当該流量値を測定値として出力し、それ以外
の時には二定点温度差検知式流量測定により流体の流量
を測定し(即ち第2の流量対応出力Voutに基づき得
られる流量値を得)、得られた流量値を測定値となす。
あるいは、第1の流量対応出力Vhに基づき得られる流
量値が高流量領域及び境界流量領域のいずれかに属する
時(即ち出力VhがVh1以上の場合)には、当該流量
値を測定値として出力し、それ以外の時には第2の流量
対応出力Voutに基づき得られる流量値を測定値とな
してもよい。
【0069】別法としては、先ず二定点温度差検知式流
量測定により流体の流量を測定し(即ち第2の流量対応
出力Voutに基づき得られる流量値を得)、得られた
流量値が低流量領域に属する時(即ち出力VoutがV
out1未満の場合)には、当該流量値を測定値として
出力し、それ以外の時には傍熱定温制御式流量測定によ
り流体の流量を測定し(即ち第1の流量対応出力Vhに
基づき得られる流量値を得)、得られた流量値を測定値
となす。あるいは、第2の流量対応出力Voutに基づ
き得られる流量値が低流量領域及び境界流量領域のいず
れかに属する時(即ち出力VoutがVout2以下の
場合)には、当該流量値を測定値として出力し、それ以
外の時には第1の流量対応出力Vhに基づき得られる流
量値を測定値となしてもよい。
【0070】本発明においては、境界流量領域は1つの
特定流量値のみからなるものとしてもよい。この特定流
量値は、上記F1とF2とが合致した場合に相当し、以
上の説明がそのまま当てはまる。
【0071】演算部34から出力される流量(瞬時流
量)測定値に基づき、適宜時間に関する積算を行って積
算流量を算出することができる。得られた瞬時流量及び
積算流量の値は、適宜表示することができ、適宜メモリ
ーに記憶させることができ、更に、適宜の通信回線を介
して所要の外部装置へと伝送させることができる。
【0072】以上の様にして流量測定がなされ、該流量
測定の結果として演算部34から出力される流量測定値
に基づき、該流量測定値が測定誤差を越える場合には被
測定配管内液体の漏れありとする漏洩検知がなされる。
この漏洩検知は、例えば、夜間等のタンク内への液体の
補充やタンクからの液体の汲み出しを行っていない条件
下で行なうことが好ましい。図29に、以上のような配
管の漏洩検知を利用し、更に地下タンクの漏洩検知をも
含めた液体漏洩監視システムの一実施形態を示す。
【0073】図29には、地下タンクの計量口からタン
ク内液体2へとタンク漏洩検知装置(タンク漏洩検査装
置)112が下向きに差し入れられた状態が示されてい
る。このタンク漏洩検知装置において、上記の如き流量
計を利用することができる。一方、上記被測定配管7か
らの液体の漏れを検知する配管漏洩検知装置(配管漏洩
検査装置)50が付設されている。
【0074】上記のタンク漏洩検知装置及び配管漏洩検
知装置は、当該タンクごとに設置された個別モニター装
置と有線又は無線による内部通信手段で信号授受が可能
なように接続されている。この接続は、例えば図1に示
されているように、配管漏洩検知装置等に設けたI/O
インターフェースを介してなされる。個別モニター装置
からは、タンク漏洩検知装置及び配管漏洩検知装置のそ
れぞれに対して、定期的(例えば1日1回)に検知(検
査)の結果(漏洩の有無、及びその程度[流量]等)を
問い合わせる。漏洩検知装置から入手した漏洩データ
は、個別モニター装置のメモリーに記憶される。このメ
モリーに記憶されるデータは、タンク漏洩検知結果を示
す部分及び配管漏洩検知結果を示す部分からなる。
【0075】上記の個別モニター装置は、複数のタンク
について設けられた集中モニター装置と電話回線、イン
ターネット又は専用回線による通信手段で信号授受が可
能とされている。集中モニター装置からは、複数の個別
モニター装置のそれぞれに対して、個別モニター装置の
メモリーに記憶された上記検知結果を、随時問い合わせ
る。個別モニター装置から入手した漏洩データは、集中
モニター装置のメモリーに記憶され、適宜表示及び印刷
などにより出力される。このメモリーに記憶されるデー
タは、各個別モニター装置(または個別モニター装置に
よりモニターされる地下タンク)の識別番号の部分と、
それに対応するタンク漏洩検知結果を示す部分及び配管
漏洩検知結果を示す部分とからなる。
【0076】個別モニター装置は、例えば、ガソリンス
タンド事務所、施設管理事務所あるいは守衛所等、タン
クと同一又は近接する場所に配置される。なお、複数の
タンクについての以上のような個別モニター装置の機能
をまとめて1つの複合モニター装置としてもよい。ま
た、個別モニター装置又は複合モニター装置に記憶され
ている漏洩データは、当該モニター装置から直接読み出
して表示することができる。これに対して、集中モニタ
ー装置は、集中管理センターや公的検査機関等、各タン
クの位置とは無関係の位置に配置することができる。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
微量の漏れをも簡易且つ正確に検知することが可能な配
管の漏洩検査装置が提供される。また、本発明によれ
ば、配管内に該配管内を移送せしめられる液体を残した
ままで、更にはそれを加圧液体として利用して、容易且
つ効率的に漏洩検査を行なうことが可能な漏洩検査装置
が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による配管の漏洩検査装置の一実施形態
を示す図である。
【図2】図1の装置の動作を説明するための図である。
【図3】図1の装置の動作を説明するための図である。
【図4】図1の装置の動作を説明するための図である。
【図5】図1の装置の動作を説明するための図である。
【図6】本発明による配管の漏洩検査装置の一実施形態
を示す図である。
【図7】図6の装置の動作を説明するための図である。
【図8】図6の装置の動作を説明するための図である。
【図9】図6の装置の動作を説明するための図である。
【図10】図6の装置の動作を説明するための図であ
る。
【図11】本発明による配管の漏洩検査装置の一実施形
態を示す図である。
【図12】図12の装置の動作を説明するための図であ
る。
【図13】図12の装置の動作を説明するための図であ
る。
【図14】図12の装置の動作を説明するための図であ
る。
【図15】図12の装置の動作を説明するための図であ
る。
【図16】本発明による配管の漏洩検査装置の一実施形
態を示す図である。
【図17】図16の装置の動作を説明するための図であ
る。
【図18】図16の装置の動作を説明するための図であ
る。
【図19】図16の装置の動作を説明するための図であ
る。
【図20】図16の装置の動作を説明するための図であ
る。
【図21】本発明による配管の漏洩検査装置に使用され
る流量計の一実施形態を説明するための模式的断面図で
ある。
【図22】図21の流量計の構造を示す部分斜視図であ
る。
【図23】図22の部分断面図である。
【図24】図22の部分断面図である。
【図25】図21の流量計の流量測定系を示すブロック
図である。
【図26】図21の流量計の流量検知のための回路構成
を示す図である。
【図27】Vhの換算のための検量線の一例を示す図で
ある。
【図28】Voutの換算のための検量線の一例を示す
図である。
【図29】本発明による配管の漏洩検査装置を利用する
液体漏洩監視システムの一実施形態を示す模式図であ
る。
【符号の説明】
1 地下埋設タンク 2 タンク内液体 4 地下埋設配管 5 接続端 6 逆止弁 7 被測定配管(検査区間) 8 閉鎖弁 12 測定管 14 測定細管 16 傍熱定温制御式流量測定部 161 熱伝達部材 162 薄膜感温体(第1の感温体) 162’ 配線 163 薄膜発熱体 163’ 配線 164 電気絶縁性薄膜 18 二定点温度差検知式流量測定部 18a,18b 感温部 181 熱伝達部材 182 薄膜感温体(第2の感温体) 182’ 配線 20 感温部 22,23 封止部材 24 配線基板 30 第1の検知回路 32 第2の検知回路 34 演算部 40 ブリッジ回路 42 差動増幅回路 44 トランジスタ 46 ブリッジ回路 48 差動増幅回路 50 配管漏洩検査装置 52 接続端 54 液体排出端 56 一時貯留加圧液体用タンク 58 ギアポンプ 58’ 電磁ポンプ 60 流量計 112 タンク漏洩検査装置
フロントページの続き Fターム(参考) 2F030 CB02 CC01 CF07 2F035 EA05 2G067 AA15 BB02 CC01 DD04 DD08 3J071 AA13 BB02 BB14 CC03 CC11 EE25 EE27 EE37 FF16

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定配管からの液体の漏洩を検査する
    装置であって、 前記被測定配管に連通させるための接続端を備え且つ液
    体排出端を備えた内部配管系と、該内部配管系に接続さ
    れた一時貯留加圧液体用タンクと、前記内部配管系にお
    いて前記一時貯留加圧液体用タンクから前記接続端に至
    る経路に順に配置されたポンプ及び流量計とを有してお
    り、 前記内部配管系は、前記ポンプにより前記被測定配管か
    ら前記接続端を通り且つ前記流量計を通らずに前記一時
    貯留加圧液体用タンクへと液体を移送させる第1の経路
    と、前記ポンプにより前記一時貯留加圧液体用タンクか
    ら前記流量計及び前記接続端を通って前記被測定配管へ
    と液体を圧送させる第2の経路と、前記ポンプにより前
    記一時貯留加圧液体用タンクから前記液体排出端へと液
    体を移送させる第3の経路とを形成することができ、 前記接続端を前記被測定配管に連通させた状態で前記第
    2の経路の前記ポンプから前記接続端へと至る部分の液
    圧を前記ポンプでの液体圧送により上昇させた時の前記
    流量計により検知される液体流量に基づき前記被測定配
    管からの液体の漏洩を検査することを特徴とする、配管
    の漏洩検査装置。
  2. 【請求項2】 前記内部配管系は、更に、前記第2の経
    路において前記ポンプから前記接続端へと至る部分の液
    圧が設定値を越えた場合に前記ポンプと前記流量計との
    間の部分から前記一時貯留加圧液体用タンクへと液体を
    戻す第4の経路を形成することができることを特徴とす
    る、請求項1に記載の配管の漏洩検査装置。
  3. 【請求項3】 前記内部配管系は、更に、前記第2の経
    路において前記流量計から前記接続端へと至る部分の少
    なくとも一部の液圧を開放する第5の経路を形成するこ
    とができることを特徴とする、請求項1〜2のいずれか
    に記載の配管の漏洩検査装置。
  4. 【請求項4】 前記流量計は、前記内部配管系を構成す
    る流体流通路に臨んで配置された傍熱定温制御式流量測
    定部及び二定点温度差検知式流量測定部と、前記傍熱定
    温制御式流量測定部を用いて得られる第1の流量対応出
    力及び前記二定点温度差検知式流量測定部を用いて得ら
    れる第2の流量対応出力に基づき測定値を得る演算部と
    を備えており、 前記傍熱定温制御式流量測定部は発熱体と該発熱体に隣
    接配置された第1の感温体とを有しており、前記発熱体
    は前記第1の感温体の検知温度に基づくフィードバック
    制御を受け、該フィードバック制御の状態に基づき前記
    第1の流量対応出力が得られ、 前記二定点温度差検知式流量測定部は前記流体流通路内
    の流体流通方向に関して前記傍熱定温制御式流量測定部
    の上流側及び下流側にそれぞれ配置された第2の感温体
    及び第3の感温体を有しており、前記第2の感温体の検
    知温度と前記第3の感温体の検知温度との差に基づき前
    記第2の流量対応出力が得られ、 前記演算部は、前記流量の値に関して予め定められた境
    界流量領域より大きな高流量領域については前記第1の
    流量対応出力に基づき得られる流量値を測定値として出
    力し、前記境界流量領域より小さな低流量領域について
    は前記第2の流量対応出力に基づき得られる流量値を測
    定値として出力し、前記境界流量領域については前記第
    1の流量対応出力に基づき得られる流量値または前記第
    2の流量対応出力に基づき得られる流量値を測定値とし
    て出力することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか
    に記載の配管の漏洩検査装置。
  5. 【請求項5】 前記境界流量領域は1つの特定流量値の
    みからなることを特徴とする、請求項4に記載の配管の
    漏洩検査装置。
  6. 【請求項6】 前記演算部は、先ず前記第1の流量対応
    出力が前記高流量領域に対応する時又は前記高流量領域
    及び前記境界流量領域のいずれかに対応する時には前記
    第1の流量対応出力に基づき得られる流量値を測定値と
    なし、それ以外の時には前記第2の流量対応出力に基づ
    き得られる流量値を測定値となすことを特徴とする、請
    求項4〜5のいずれかに記載の配管の漏洩検査装置。
  7. 【請求項7】 前記演算部は、先ず前記第2の流量対応
    出力が前記低流量領域に対応する時又は前記低流量領域
    及び前記境界流量領域のいずれかに対応する時には前記
    第2の流量対応出力に基づき得られる流量値を測定値と
    なし、それ以外の時には前記第1の流量対応出力に基づ
    き得られる流量値を測定値となすことを特徴とする、請
    求項4〜5のいずれかに記載の配管の漏洩検査装置。
  8. 【請求項8】 前記発熱体及び前記第1の感温体は、い
    ずれも通電可能な薄膜状をなしており、電気絶縁性薄膜
    を介して積層されていることを特徴とする、請求項4〜
    7のいずれかに記載の配管の漏洩検査装置。
  9. 【請求項9】 前記第1の流量対応出力は前記発熱体、
    前記第1の感温体及び温度補償用の感温体を含む検知回
    路から得られることを特徴とする、請求項4〜8のいず
    れかに記載の配管の漏洩検査装置。
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