JP7064979B2 - 流体の漏洩を確認する方法、および研磨装置 - Google Patents

流体の漏洩を確認する方法、および研磨装置 Download PDF

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Description

本発明は、流体の漏洩を確認する方法に関する。また、本発明は、流体の漏洩を確認するシステムを備えた研磨装置に関する。
CMP(Chemical Mechanical Polishing)装置は、半導体デバイスの製造において、ウェーハの表面を研磨する工程に使用される。CMP装置は、ウェーハを研磨ヘッドで保持してウェーハを回転させ、さらに回転する研磨テーブル上の研磨パッドにウェーハを押し付けてウェーハの表面を研磨する。研磨中、研磨パッドには研磨液(スラリー)が供給され、ウェーハの表面は、研磨液の化学的作用と研磨液に含まれる砥粒の機械的作用により平坦化される。
ウェーハの研磨レートは、ウェーハの研磨パッドに対する研磨荷重のみならず、研磨パッドの表面温度にも依存する。これは、ウェーハに対する研磨液の化学的作用が温度に依存するからである。したがって、半導体デバイスの製造においては、ウェーハの研磨レートを上げて更に一定に保つために、ウェーハ研磨中の研磨パッドの表面温度を最適な値に保つことが重要とされる。
そこで、研磨パッドの表面温度を調整するためにパッド温度調整装置が従来から使用されている。図9は、従来のパッド温度調整装置の一例を示す模式図である。図9に示すように、パッド温度調整装置は、研磨パッド103との間で熱交換を行う熱交換器111と、該熱交換器111が配置される流体ライン105と、を備えている。流体ライン105は、熱交換器111に接続された流体供給管112および流体排出管150と、を備え、さらに、流体供給管112は、温水供給源に接続された温水供給管115と、冷水供給源に接続された冷水供給管116に分岐している。温水供給管115および冷水供給管116には、温水調整弁120および冷水調整弁121がそれぞれ取り付けられている。
温水は、温水供給配管115および流体供給管112を通じて熱交換器111に供給され、熱交換器111内を流れ、そして熱交換器111から流体排出管150を通じて排出される。冷水は、冷水供給配管116および流体供給管112を通じて熱交換器111に供給され、熱交換器111内を流れ、そして熱交換器111から流体排出管150を通じて排出される。
温水調整弁120および冷水調整弁121は、温水の流量および冷水の流量をそれぞれ調整することが可能な流量制御弁である。これら温水調整弁120および冷水調整弁121が温水の流量および冷水の流量を変化させると、熱交換器111の温度が変化する。熱交換器111と研磨パッド103との間で熱交換が行われ、結果として研磨パッド103の表面温度が変化する。
温水調整弁120および冷水調整弁121の動作は、制御部130によって制御される。より具体的には、制御部130は、研磨パッド103の表面温度と目標温度との差を最小とするための温水調整弁120および冷水調整弁121の操作量を決定し、これら操作量を温水調整弁120および冷水調整弁121にそれぞれ送信する。温水調整弁120および冷水調整弁121は、操作量に従って動作し、温水の流量および冷水の流量を調整する。
特開2017-148933号公報
熱交換器111を含む流体ライン105から流体が漏洩すると、漏洩した流体が研磨パッド103の表面に付着するおそれがある。ウェーハの研磨中に、流体ライン105から漏洩した流体が研磨パッド103に付着すると、該流体によって、ウェーハの研磨レートの低下および/またはウェーハの汚染が発生するおそれがある。したがって、流体ライン105からの流体の漏洩は、研磨装置にとって重要な問題であるため、流体ライン105からの流体の漏洩が発生しているか否かを確認する漏洩検査を定期的に実行する必要がある。
しかしながら、上記漏洩検査に多くの時間を費やすと、研磨装置のスループットが低下してしまう。そのため、できる限り素早く漏洩検査を完了させることが望まれている。なお、漏洩検査に費やされる時間の短縮に関する問題は、図9に示すようなパッド温調装置を有する研磨装置だけでなく、流体が流れる流体ラインを有する装置全般にも発生しうる。
そこで、本発明は、流体ラインからの流体の漏洩を短時間で確認することが可能な方法を提供することを目的とする。さらに、本発明は、流体ラインからの流体の漏洩を短時間で確認することが可能なシステムを備えた研磨装置を提供することを目的とする。
一態様では、供給弁および戻り弁が配置された流体ラインからの流体の漏洩を確認する方法であって、前記供給弁と前記戻り弁との間の前記流体ラインに、漏洩確認ラインを連結し、前記漏洩確認ラインに配置された開閉弁、流量計、および圧力レギュレータに接続された制御部によって、前記漏洩確認ラインの流体の圧力が前記流体ラインの流体の圧力と同一になるように、前記圧力レギュレータを調整した後で、前記供給弁および前記戻り弁を閉じて、前記開閉弁を開き、前記流量計によって前記漏洩確認ラインを流れる流体の流量を取得し、前記取得された流体の流量と所定のしきい値とを比較し、前記取得された流体の流量が前記しきい値よりも大きい場合、前記流体ラインからの流体の漏洩を決定することを特徴とする方法が提供される。
一態様では、前記流体ラインには、熱交換器が配置されており、前記供給弁は、前記熱交換器の一次側に配置されており、前記戻り弁は、前記熱交換器の二次側に配置されている。
一態様では、前記熱交換器は、研磨装置の研磨パッド上に配置されており、前記流体ラインを流れる流体を前記熱交換器に供給して前記研磨パッドの表面温度を調整しながら、基板を前記研磨パッドの表面に押し付けて、前記基板を研磨し、前記制御部は、前記基板を研磨するたびに、前記漏洩確認ラインの流体の圧力が前記流体ラインの流体の圧力と同一になるように、前記圧力レギュレータを調整した後で、前記供給弁および前記戻り弁を閉じて、前記開閉弁を開き、前記流量計によって前記漏洩確認ラインを流れる流体の流量を取得し、前記取得された流体の流量と所定のしきい値とを比較し、前記取得された流体の流量が前記しきい値よりも大きい場合、前記流体ラインからの流体の漏洩を決定する。
一態様では、前記漏洩確認ラインの内径は、前記流体ラインの内径よりも小さい。
一態様では、前記流体ラインは、前記熱交換器に加熱流体を供給する加熱流体ラインであり、前記漏洩確認ラインは、流体供給源から延びるメインラインと、該メインラインから分岐して前記加熱流体ラインに連結される連結ラインと、を備えており、前記供給弁および前記戻り弁を閉じて、前記開閉弁を開く前に、前記加熱流体ラインの温度を低下させるための流体を前記メインラインから前記連結ラインを介して前記加熱流体ラインに供給する。
参考例では、供給弁および戻り弁が配置された流体ラインを流れる流体の漏洩を確認する方法であって、前記供給弁と前記戻り弁との間の前記流体ラインに、中間弁を配置し、前記中間弁をバイパスするように、漏洩確認ラインを前記流体ラインに連結し、前記中間弁および前記戻り弁を閉じて、前記漏洩確認ラインに配置された開閉弁および前記供給弁を開き、前記漏洩確認ラインに配置された流量計によって前記漏洩確認ラインを流れる流体の流量を取得し、前記取得された流体の流量と所定のしきい値とを比較し、前記取得された流体の流量が前記しきい値よりも大きい場合、前記流体ラインからの流体の漏洩を決定することを特徴とする方法が提供される。
参考例では、前記流体ラインには、熱交換器が配置されており、前記供給弁および前記中間弁は、前記熱交換器の一次側に配置されており、前記戻り弁は、前記熱交換器の二次側に配置されている。
参考例では、前記熱交換器は、研磨装置の研磨パッド上に配置されており、前記流体ラインを流れる流体を前記熱交換器に供給して前記研磨パッドの表面温度を調整しながら、基板を前記研磨パッドの表面に押し付けて、前記基板を研磨し、前記基板を研磨するたびに、前記中間弁および前記戻り弁を閉じて、前記開閉弁および前記供給弁を開き、前記流量計によって前記漏洩確認ラインを流れる流体の流量を取得し、前記取得された流体の流量と所定のしきい値とを比較し、前記取得された流体の流量が前記しきい値よりも大きい場合、前記流体ラインからの流体の漏洩を決定する。
参考例では、前記流体ラインには、該流体ラインを流れる流体の圧力を調整するレギュレータが配置されており、前記中間弁および前記漏洩確認ラインは、前記レギュレータの二次側に配置されている。
参考例では、前記漏洩確認ラインの内径は、前記流体ラインの内径よりも小さい。
一態様では、研磨パッドを支持する研磨テーブルと、基板を前記研磨パッドの表面に押し付けて該基板を研磨する研磨ヘッドと、前記研磨パッド上に配置された熱交換器と、供給弁および戻り弁が配置される流体ラインを流れる流体の漏洩を確認する漏洩確認システムと、を備え、前記熱交換器は、前記流体ラインに配置されており、前記漏洩確認システムは、前記供給弁および前記戻り弁との間の前記流体ラインに連結された漏洩確認ラインと、前記漏洩確認ラインに配置された開閉弁、流量計、および圧力レギュレータと、前記開閉弁、前記流量計、および前記圧力レギュレータに接続された制御部と、を備えており、前記制御部は、前記漏洩確認ラインの流体の圧力が前記流体ラインの流体の圧力と同一になるように、前記圧力レギュレータを調整した後で、前記供給弁および前記戻り弁を閉じて、前記開閉弁を開き、前記流量計によって前記漏洩確認ラインを流れる流体の流量を取得し、前記取得された流体の流量と所定のしきい値とを比較し、前記取得された流体の流量が前記しきい値よりも大きい場合、前記流体ラインからの流体の漏洩を決定することを特徴とする研磨装置が提供される。
一態様では、前記流体ラインを流れる流体を前記熱交換器に供給して前記研磨パッドの表面温度を調整しながら、基板を前記研磨パッドの表面に押し付けて、前記基板を研磨するたびに、前記制御部は、前記漏洩確認ラインの流体の圧力が前記流体ラインの流体の圧力と同一になるように、前記圧力レギュレータを調整した後で、前記供給弁および前記戻り弁を閉じて、前記開閉弁を開き、前記流量計によって前記漏洩確認ラインを流れる流体の流量を取得し、前記取得された流体の流量と所定のしきい値とを比較し、前記取得された流体の流量が前記しきい値よりも大きい場合、前記流体ラインからの流体の漏洩を決定する。
一態様では、前記漏洩確認ラインの内径は、前記流体ラインの内径よりも小さい。
一態様では、前記流体ラインは、前記熱交換器に加熱流体を供給する加熱流体ラインであり、前記漏洩確認ラインは、流体供給源から延びるメインラインと、該メインラインから分岐して前記加熱流体ラインに連結される連結ラインと、を備えており、前記制御部は、前記供給弁および前記戻り弁を閉じて、前記開閉弁を開く前に、前記加熱流体ラインの温度を低下させるための流体を前記メインラインから前記連結ラインを介して前記加熱流体ラインに供給する。
参考例では、研磨パッドを支持する研磨テーブルと、基板を前記研磨パッドの表面に押し付けて該基板を研磨する研磨ヘッドと、前記研磨パッド上に配置された熱交換器と、供給弁および戻り弁が配置される流体ラインを流れる流体の漏洩を確認する漏洩確認システムと、を備え、前記熱交換器は、前記流体ラインに配置されており、前記漏洩確認システムは、前記供給弁と前記戻り弁との間の前記流体ラインに配置された中間弁と、前記中間弁をバイパスするように前記流体ラインに連結された漏洩確認ラインと、前記漏洩確認ラインに配置された開閉弁および流量計と、前記中間弁、前記開閉弁、および前記流量計に接続された制御部と、を備え、前記制御部は、前記中間弁および前記戻り弁を閉じて、前記開閉弁および前記供給弁を開き、前記流量計によって前記漏洩確認ラインを流れる流体の流量を取得し、前記取得された流体の流量と所定のしきい値とを比較し、前記取得された流体の流量が前記しきい値よりも大きい場合、前記流体ラインからの流体の漏洩を決定することを特徴とする研磨装置が提供される。
参考例では、前記流体ラインを流れる流体を前記熱交換器に供給して前記研磨パッドの表面温度を調整しながら、基板を前記研磨パッドの表面に押し付けて、前記基板を研磨するたびに、前記制御部は、前記中間弁および前記戻り弁を閉じて、前記開閉弁および前記供給弁を開き、前記流量計によって前記漏洩確認ラインを流れる流体の流量を取得し、前記取得された流体の流量と所定のしきい値とを比較し、前記取得された流体の流量が前記しきい値よりも大きい場合、前記流体ラインからの流体の漏洩を決定する。
参考例では、前記漏洩確認ラインの内径は、前記流体ラインの内径よりも小さい。
本発明によれば、漏洩確認ラインを流れる流体の圧力は、流体ライン内の流体の圧力と同一である。したがって、漏洩確認ラインに配置され、流体ラインからの流体の漏洩を確認するために用いられる流量計の測定値は、ほとんどハンチングしない。その結果、流量計によって測定された流体の流量としきい値との比較を素早く開始することができるので、流体の漏洩を短時間で確認することができる。
図1は、研磨装置の一実施形態を示す模式図である。 図2は、熱交換器の一実施形態を示す水平断面図である。 図3は、研磨パッド上の熱交換器と研磨ヘッドとの位置関係を示す平面図である。 図4は、熱交換器の他の実施形態を示す水平断面図である。 図5は、流体漏洩確認動作を示すフローチャートである。 図6は、制御部によって制御される研磨装置の動作を示す図である。 図7は、研磨装置の他の実施形態を示す模式図である。 図8は、制御部の構成の一例を示す模式図である。 図9は、従来のパッド温度調整装置の一例を示す模式図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、研磨装置の一実施形態を示す模式図である。図1に示すように、研磨装置は、基板の一例であるウェーハWを保持して回転させる研磨ヘッド1と、研磨パッド3を支持する研磨テーブル2と、研磨パッド3の表面に研磨液(例えばスラリー)を供給する研磨液供給ノズル4と、研磨パッド3の表面温度を調整するパッド温度調整システム5とを備えている。研磨パッド3の表面(上面)3aは、ウェーハWを研磨する研磨面を構成する。
研磨ヘッド1は鉛直方向に移動可能であり、かつその軸心を中心として矢印で示す方向に回転可能となっている。ウェーハWは、研磨ヘッド1の下面に真空吸着などによって保持される。研磨テーブル2にはモータ(図示しない)が連結されており、矢印で示す方向に回転可能となっている。図1に示すように、研磨ヘッド1および研磨テーブル2は、同じ方向に回転する。研磨パッド3は、研磨テーブル2の上面に貼り付けられている。
ウェーハWの研磨は次のようにして行われる。研磨されるウェーハWは、研磨ヘッド1によって保持され、さらに研磨ヘッド1によって回転される。研磨パッド3は、研磨テーブル2とともに回転される。研磨パッド3の表面3aには研磨液供給ノズル4から研磨液が供給され、さらにウェーハWの表面は、研磨ヘッド1によって研磨パッド3の表面3a、すなわち研磨面に対して押し付けられる。ウェーハWの表面は、研磨液の存在下での研磨パッド3との摺接により研磨される。ウェーハWの表面は、研磨液の化学的作用と研磨液に含まれる砥粒の機械的作用により平坦化される。
パッド温度調整システム5は、研磨パッド3の表面温度を調整するための流体が流れる流路が内部に形成された熱交換器11と、温度調整された加熱流体および冷却流体を熱交換器11に供給する流体供給システム30とを備えている。熱交換器11は、研磨パッド3の表面3aに接触することができるパッド接触面63を有している。熱交換器11は、研磨テーブル2の上方に位置しており、研磨パッド3の表面3a上に配置される。
流体供給システム30は、温度調整された加熱流体を貯留する加熱流体供給源としての加熱流体供給タンク31と、熱交換器11が配置された加熱流体ラインHFLを備えている。加熱流体ラインHFLは、加熱流体供給タンク31と熱交換器11とを連結する加熱流体供給ラインHFL1および加熱流体戻りラインHFL2とを備えている。加熱流体供給ラインHFL1および加熱流体戻りラインHFL2の一方の端部は加熱流体供給タンク31に接続され、他方の端部は熱交換器11に接続されている。
加熱流体供給タンク31には、加熱流体を加熱流体供給タンク31と熱交換器11との間で循環させるポンプ32が配置されている。ポンプ32が駆動されると、温度調整された加熱流体は、加熱流体供給タンク31から加熱流体供給ラインHFL1を通じて熱交換器11に供給され、熱交換器11内を流れ、そして熱交換器11から加熱流体戻りラインHFL2を通じて加熱流体供給タンク31に戻される。このようにして、加熱流体は、加熱流体供給タンク31と熱交換器11との間を循環する。加熱流体供給タンク31は、ヒータ(図示しない)を有しており、加熱流体はヒータにより所定の温度(例えば、80℃)に加熱される。
加熱流体供給ラインHFL1には、第1供給弁SV1および第1圧力レギュレータR1が配置されている。第1供給弁SV1は、熱交換器11の上流側に配置されており、第1圧力レギュレータR1は、熱交換器11と第1供給弁SV1との間に配置されている。第1圧力レギュレータR1は加熱流体供給ラインHFL1を流れる流体の圧力を調整する圧力調整装置である。第1圧力レギュレータR1の例としては、電空レギュレータが挙げられる。
第1供給弁SV1は、加熱流体供給ラインHFL1の流路を開閉する弁であり、加熱流体供給タンク31に隣接して配置されている。第1供給弁SV1は、加熱流体供給ラインHFL1を流れる流体の流れ方向において、第1圧力レギュレータR1の上流側(一次側)に配置されている。
加熱流体戻りラインHFL2には、その流路を開閉する第1戻り弁RV1と、加熱流体戻りラインHFL2を流れる流体の流量を計測する第1流量計FM1とが配置されている。第1流量計FM1は、加熱流体戻りラインHFL2を流れる流体の流れ方向において、第1戻り弁RV1の上流側に配置されている。第1戻り弁RV1は加熱流体供給タンク31に隣接して配置されている。一実施形態では、第1流量計FM1は、流量調整機能を有する流量計であってもよい。このような流量計は、例えば、マスフローコントローラである。
加熱流体戻りラインHFL2には、加熱流体戻りラインHFL2を流れる流体を外部に排出する第1ドレインラインDL1が連結されている。第1ドレインラインDL1は第1流量計FM1と第1戻り弁RV1との間に配置されており、第1ドレインラインDL1には、第1ドレインラインDL1の流路を開閉する第1ドレイン弁DV1が接続されている。第1ドレイン弁DV1は、通常は閉じられている。
流体供給システム30は、熱交換器11が配置された冷却流体ラインCFLをさらに備えている。このように、本実施形態に係る研磨装置の流体供給システム30は、複数の流体ライン(すなわち、加熱流体ラインHFLと冷却流体ラインCFL)を含んでいる。一実施形態では、流体供給システム30は、加熱流体ラインHFLと冷却流体ラインCFLのいずれか一方を有していてもよいし、加熱流体ラインHFLと冷却流体ラインCFLとは異なる1つのまたは複数の流体ラインを有していてもよい。すなわち、流体供給システム30は、少なくとも1つの流体ラインを有していればよい。
冷却流体ラインCFLは、熱交換器11に連結された冷却流体供給ラインCFL1および冷却流体戻りラインCFL2を備えている。冷却流体供給ラインCFL1は、研磨装置が設置される工場に設けられている冷却流体供給源(例えば、冷水供給源)に接続されている。冷却流体は、冷却流体供給ラインCFL1を通じて熱交換器11に供給され、熱交換器11内を流れ、そして熱交換器11から冷却流体戻りラインCFL2を通じて排出される。一実施形態では、熱交換器11内を流れた冷却流体を、冷却流体戻りラインCFL2を通じて冷却流体供給源に戻してもよい。
冷却流体供給ラインCFL1には、第2供給弁SV2および第2圧力レギュレータR2が配置されている。第2供給弁SV2は、熱交換器11の上流側に配置されており、第2圧力レギュレータR2は、熱交換器11と第2供給弁SV2との間に配置されている。第2供給弁SV2は冷却流体供給ラインCFL1の流路を開閉する弁であり、第2圧力レギュレータR2は冷却流体供給ラインCFL1を流れる流体の圧力を調整する圧力調整装置である。第2圧力レギュレータR2の例としては、電空レギュレータが挙げられる。
第2供給弁SV2は、冷却流体供給ラインCFL1を流れる流体の流れ方向において、第2圧力レギュレータR2の上流側(一次側)に配置されている。冷却流体供給ラインCFL1には、その流路を流れる流体の圧力を計測する圧力計PM1が配置されており、この圧力計PM1は、第2供給弁SV2の上流側に配置されている。一実施形態では、加熱流体供給ラインHFL1にも、第1供給弁SV1の上流側に配置された圧力計が取り付けられてもよい。
冷却流体戻りラインCFL2には、その流路を開閉する第2戻り弁RV2と、冷却流体戻りラインCFL2を流れる流体の流量を計測する第2流量計FM2とが配置されている。第2流量計FM2は、冷却流体戻りラインCFL2を流れる流体の流れ方向において、第2戻り弁RV2の上流側に配置されている。一実施形態では、第2流量計FM2は、流量調整機能を有する流量計であってもよい。このような流量計は、例えば、マスフローコントローラである。
冷却流体戻りラインCFL2には、冷却流体戻りラインCFL2の流路を流れる流体を外部に排出する第2ドレインラインDL2が接続されている。第2ドレインラインDL2は第2流量計FM2と第2戻り弁RV2との間に配置されており、第2ドレインラインDL2には、第2ドレインラインDL2の流路を開閉する第2ドレイン弁DV2が配置されている。第2ドレイン弁DV2は、通常は閉じられている。
パッド温度調整システム5は、研磨パッド3の表面温度(以下、パッド表面温度ということがある)を測定するパッド温度測定器39をさらに備えている。パッド温度測定器39は、研磨パッド3の表面3aの上方に配置されており、非接触で研磨パッド3の表面温度を測定するように構成されている。パッド温度測定器39は、制御部40に接続されており、制御部40は、パッド温度測定器39により測定されたパッド表面温度に基づいて第1圧力レギュレータR1および第2圧力レギュレータR2の動作を操作する。制御部40の詳細な構成については後述する。
制御部40は、予め設定された目標温度と、研磨パッド3の表面温度との差を無くすために必要な第1圧力レギュレータR1の操作量および第2圧力レギュレータR2の操作量を決定するように構成されている。第1圧力レギュレータR1の操作量および第2圧力レギュレータR2の操作量は、第1圧力レギュレータR1および第2圧力レギュレータR2にそれぞれに送信される。
第1圧力レギュレータR1の操作量および第2圧力レギュレータR2の操作量は、言い換えれば、弁開度である。制御部40が第1圧力レギュレータR1の弁開度を調整することにより、加熱流体供給ラインHFL1を流れる加熱流体の圧力が変更され、その結果、第1圧力レギュレータR1よりも下流側の加熱流体ラインHFLを流れる加熱流体の流量が変更される。第1流量計FM1がマスフローコントローラなどの流量調整機能を有する流量計である場合は、制御部40は、第1流量計FM1の動作を制御して、加熱流体ラインHFLを流れる加熱流体の流量を制御してもよい。
同様に、制御部40が第2圧力レギュレータR2の弁開度を調整することにより、冷却流体供給ラインCFL2を流れる冷却流体の圧力が変更され、その結果、第2圧力レギュレータR2よりも下流側の冷却流体ラインCFLを流れる冷却流体の流量が変更される。第2流量計FM2がマスフローコントローラなどの流量調整機能を有する流量計である場合は、制御部40は、第2流量計FM2の動作を制御して、冷却流体ラインCFLを流れる冷却流体の流量を制御してもよい。
加熱流体ラインHFLおよび冷却流体ラインCFLは、完全に独立した配管である。したがって、加熱流体および冷却流体は、混合されることなく、熱交換器11に供給され、該熱交換器11から排出される。
次に、熱交換器11の一例について説明する。図2は、熱交換器11の一実施形態を示す水平断面図である。熱交換器11は、その内部に形成された加熱流路61および冷却流路62を有するパッド接触部材である。熱交換器11は、加熱流体が流れる加熱流路61と、冷却流体が流れる冷却流路62と、研磨パッド3の表面3aに接触可能なパッド接触面63を有している。本実施形態では、パッド接触面63は円形である。一実施形態では、パッド接触面63は四角形、五角形などの多角形状を有してもよい。加熱流路61、冷却流路62、およびパッド接触面63を形成する材料には、SiC或いはアルミナなどの熱伝導性、耐磨耗性、耐食性に優れた材料を使用することができる。
加熱流路61および冷却流路62は、互いに隣接して延びており、かつ螺旋状に延びている。さらに、加熱流路61および冷却流路62は、点対称な形状を有し、互いに同じ長さを有している。加熱流路61および冷却流路62は、完全に分離しており、熱交換器11内で加熱流体および冷却流体が混合されることはない。
図2に示すように、加熱流路61および冷却流路62のそれぞれは、曲率が一定の複数の円弧流路64と、これら円弧流路64を連結する複数の傾斜流路65から基本的に構成されている。隣接する2つの円弧流路64は、各傾斜流路65によって連結されている。このような構成によれば、加熱流路61および冷却流路62のそれぞれの最外周部を、熱交換器11の最外周部に配置することができる。つまり、熱交換器11の下面から構成されるパッド接触面63のほぼ全体は、加熱流路61および冷却流路62の下方に位置し、加熱液および冷却液は研磨パッド3の表面3aを速やかに加熱および冷却することができる。
図3は、研磨パッド3上の熱交換器11と研磨ヘッド1との位置関係を示す平面図である。熱交換器11は、上から見たときに円形であり、熱交換器11の直径は研磨ヘッド1の直径よりも小さい。研磨パッド3の中心CLから熱交換器11の中心までの距離は、研磨パッド3の中心CLから研磨ヘッド1の中心までの距離と同じである。加熱流路61および冷却流路62は、互いに隣接しているので、加熱流路61および冷却流路62は、研磨パッド3の周方向に沿って並んでいる。研磨テーブル2および研磨パッド3が回転している間、熱交換器11に接触する研磨パッド3は、加熱流体および冷却流体との熱交換を行う。
加熱流路61および冷却流路62の両方は、パッド接触面63の全体の上方に配置される。このような配置によれば、熱交換器11は、そのパッド接触面63の全体において、加熱流体と冷却流体の両方によって研磨パッド3の表面温度を制御することができる。したがって、熱交換器11は、研磨パッド3の表面温度の均一な分布を形成することができる。さらに、上記熱交換器11を備えた研磨装置は、ウェーハなどの基板を研磨して均一な研磨プロファイルを形成することができる。
パッド表面温度を所定の目標温度に維持するために、ウェーハWの研磨中、熱交換器11は、研磨パッド3の表面(すなわち研磨面3a)に接触する。本明細書において、熱交換器11が研磨パッド3の表面に接触する態様には、熱交換器11が研磨パッド3の表面に直接接触する態様のみならず、熱交換器11と研磨パッド3の表面との間に研磨液(スラリー)が存在した状態で熱交換器11が研磨パッド3の表面に接触する態様も含まれる。いずれの態様においても、熱交換器11を流れる加熱流体および冷却流体と研磨パッド3との間で熱交換が行われ、これによりパッド表面温度が制御される。
図4は、熱交換器11の他の実施形態を示す水平断面図である。図4に示すように、熱交換器11は、その内部に形成された加熱流路61および冷却流路62を有している。加熱流路61および冷却流路62は、互いに隣接して(互いに並んで)延びており、かつ螺旋状に延びている。さらに、加熱流路61および冷却流路62は、点対称な形状を有し、互いに同じ長さを有している。
加熱流体供給ラインHFL1は、加熱流路61の入口61aに接続されており、加熱流体戻りラインHFL2は、加熱流路61の出口61bに接続されている。冷却流体供給ラインCFL1は、冷却流路62の入口62aに接続されており、冷却流体戻りラインCFL2は、冷却流路62の出口62bに接続されている。加熱流路61および冷却流路62の入口61a,62aは、熱交換器11の周縁部に位置しており、加熱流路61および冷却流路62の出口61b,62bは、熱交換器11の中心部に位置している。したがって、加熱液および冷却液は、熱交換器11の周縁部から中心部に向かって螺旋状に流れる。加熱流路61および冷却流路62は、完全に分離しており、熱交換器11内で加熱液および冷却液が混合されることはない。
熱交換器11を含む加熱流体ラインHFLを流れる流体が、加熱流体ラインHFLの破損(例えば、熱交換器11の破損)などの原因によって加熱流体ラインHFLから漏洩することがある。同様に、熱交換器11を含む冷却流体ラインCFLを流れる流体が、冷却流体ラインCFLの破損などの原因によって冷却流体ラインCFLから漏洩することがある。加熱流体ラインHFLおよび/または冷却流体ラインCFLから漏洩した加熱流体および/または冷却流体が研磨パッド3の表面3aに付着した状態で、ウェーハWが研磨されると、ウェーハWの研磨レートの低下および/またはウェーハWの汚染が生じるおそれがある。
そこで、図1に示すように、研磨装置は、加熱流体ラインHFLおよび冷却流体ラインCFLからの流体の漏洩を検知するための流体漏洩確認システム200を備えている。
本実施形態では、流体漏洩確認システム200は、第1供給弁SV1から第1戻り弁RV1まで延びる加熱流体ラインHFLからの流体の漏洩と、第2供給弁SV2から第2戻り弁RV2まで延びる冷却流体ラインCFLからの流体の漏洩を検知するシステムとして構成されている。熱交換器11は、第1供給弁SV1と第1戻り弁RV1との間の加熱流体ラインHFLに配置されているので、流体漏洩確認システム200は、熱交換器11からの加熱流体の漏洩を検知することができる。同様に、熱交換器11は、第2供給弁SV2と第2戻り弁RV2との間の冷却流体ラインCFLに配置されているので、流体漏洩確認システム200は、熱交換器11からの冷却流体の漏洩を検知することができる。
流体漏洩確認システム200は、流体の漏洩を確認するための流体が貯留される流体供給源(図示せず)に接続された漏洩確認ライン201を備えている。流体供給源から漏洩確認ライン201に供給される流体は、例えば、純水である。漏洩確認ライン201は、流体供給源から延びるメインライン201aと、メインライン201aから分岐して、加熱流体供給ラインHFL1に連結される第1連結ライン201bおよび第2連結ライン201cと、メインライン201aから分岐して冷却流体供給ラインCFL1に連結される第3連結ライン201dと、を備えている。
メインライン201aには、その流路を流れる流体の圧力を計測する圧力計PM2と、メインライン201aを流れる流体の圧力を調整可能な圧力調整装置である第3圧力レギュレータ205とが配置されている。第3圧力レギュレータ205の例としては、電空レギュレータが挙げられる。第3圧力レギュレータ205は、制御部40に接続されており、制御部40は、第3圧力レギュレータ205の動作を制御して、メインライン201aを流れる流体の圧力を制御する。
第1連結ライン201bは、圧力計PM2と第3圧力レギュレータ205との間でメインライン201aから分岐しており、第1供給弁SV1と第1圧力レギュレータR1との間で加熱流体供給ラインHFL1に連結されている。
第2連結ライン201cは、メインライン201aに配置された第3圧力レギュレータ205の下流側(二次側)でメインライン201aから分岐しており、加熱流体供給ラインHFL1に配置された第1圧力レギュレータR1の下流側(二次側)で加熱流体供給ラインHFL1に連結されている。
第3連結ライン201dは、第2連結ライン201cの分岐点よりも下流側でメインライン201aから分岐しており、冷却流体供給ラインCFL1に配置された第2圧力レギュレータR2の下流側で冷却流体供給ラインCFL1に連結されている。
さらに、流体漏洩確認システム200は、第2連結ライン201cに配置された第1開閉弁202A、および第3流量計203Aを備えており、これら第1開閉弁202Aおよび第3流量計203Aは、上述した制御部40に接続されている。第3流量計203Aは、第1開閉弁202Aの上流側(一次側)に配置されている。第3流量計203Aは、第2連結ライン201cを流れる流体の流量を測定し、その測定値を制御部40に送信する。上記第3圧力レギュレータ205によって、メインライン201aから第2連結ライン201cに流入する流体の圧力を調整することができる。制御部40は、第3圧力レギュレータ205の動作を制御して、所望の圧力に調整された流体を第2連結ライン201cを介して加熱流体ラインHFLに供給する。
さらに、流体漏洩確認システム200は、第3連結ライン201dに配置された第2開閉弁202Bおよび第4流量計203Bを備えており、これら第2開閉弁202Bおよび第4流量計203Bは、上述した制御部40に接続されている。第4流量計203Bは、第2開閉弁202Bの上流側(一次側)に配置されている。第4流量計203Bは、第3連結ライン201dを流れる流体の流量を測定し、その測定値を制御部40に送信する。上記第3圧力レギュレータ205によって、メインライン201aから第3連結ライン201dに流入する流体の圧力を調整することができる。制御部40は、第3圧力レギュレータ205の動作を制御して、所望の圧力に調整された流体を第3連結ライン201dを介して冷却流体ラインCFLに供給する。
なお、制御部40は、第1供給弁SV1、第2供給弁SV2、第1戻り弁RV1、第2戻り弁RV2、第1ドレイン弁DV1、第2ドレイン弁DV2、第1圧力レギュレータR1、第2圧力レギュレータR2、第1流量計FM1、および第2流量計FM2にも接続されている。
第2連結ライン201cの内径および第3連結ライン201dの内径は、加熱流体ラインHFLおよび冷却流体ラインCFLの内径よりも小さいのが好ましい。後述するように、第2連結ライン201cおよび第3連結ライン201dをそれぞれ流れる流体の流量は、加熱流体ラインHFLおよび冷却流体ラインCFLのそれぞれから漏洩する微小な流体の漏洩量に対応する。そのため、第2連結ライン201cの内径および第3連結ライン201dの内径を小さくして、第2連結ライン201cおよび第3連結ライン201dを流れる流体の流速を増加させる。これにより、第3流量計203Aおよび第4流量計203Bは、第2連結ライン201cおよび第3連結ライン201dを流れる流体の流量を精度良く検知することができる。
第1連結ライン201bには、その流路を開閉する第3開閉弁210が配置されている。制御部40は、この第3開閉弁210にも接続されており、第3開閉弁210の開閉動作を制御可能に構成される。
第1連結ライン201bは、加熱流体ラインHFLの温度を低下させるために、流体を漏洩確認ライン201から加熱流体ラインHFLに供給するための流体ラインである。上述したように、研磨装置でウェーハWを研磨する際には、熱交換器11に加熱流体が供給されるので、加熱流体ラインHFLの温度が上昇する。したがって、研磨装置のメンテナンスを行う際に、温度が高い状態に維持された加熱流体ラインHFLに作業者が接触すると、作業者がやけどするおそれがある。そのため、安全に研磨装置のメンテナンスを実行するために、制御部40は、第3供給弁210を開いて、第1連結ライン201bを介して流体を加熱流体ラインHFLに供給する。このとき、制御部40は、第1供給弁SV1および第1戻り弁RV1を閉じて、第1ドレイン弁DV1を開く。これにより、加熱流体ラインHFLの加熱流体は、漏洩確認ライン201を流れる低温の流体に置換されるため、素早く加熱流体ラインHFLの温度を低下させることができる。
本実施形態では、制御部40は、加熱流体ラインHFLの流体漏洩確認動作(第1確認動作)と、冷却流体ラインCFLの流体漏洩確認動作(第2確認動作)とを実行するように構成されている。制御部40は、第1確認動作と、第2確認動作とを別個に実行する。制御部40によって実行される第2確認動作は、第1確認動作と同様であるため、以下では、第1確認動作について説明する。
図5は、流体漏洩確認動作を示すフローチャートである。図6は、制御部40によって制御される研磨装置の動作を示す図である。図6に示すように、研磨装置は、加熱流体ラインHFLを流れる加熱流体、および冷却流体ラインCFLを流れる冷却流体を熱交換器11に供給して研磨パッド3の表面温度を調整しながら、ウェーハWを研磨パッド3の表面3aに押し付けて、ウェーハWを研磨(研磨処理)する。図6において、「処理中」は、研磨ヘッド1がウェーハWを保持している状態を示しており、「未処理」は、研磨ヘッド1がウェーハWを保持していない状態を示す。ウェーハWの処理中、開閉弁202A,202Bは閉じられており、供給弁SV1,SV2および戻り弁RV1,RV2は開かれている。
第1確認動作は、研磨処理が未処理の状態で実行される。具体的には、制御部40は、ウェーハWを研磨ヘッド1から離脱させ、供給弁SV1,SV2および戻り弁RV1,RV2を閉じる(図6参照)。この状態で、制御部40は、第1確認動作を開始する。なお、第1確認動作中、ポンプ32(図1参照)の運転を継続してもよいし、停止してもよい。ポンプ32には、締切運転を防止するためのループライン(図示しない)が連結されており、第1供給弁SV1および第1戻り弁RV1が閉じられても、ポンプ32は締切状態とはならない。
図5に示すように、制御部40は、第2連結ライン201cの流体の圧力が加熱流体ラインHFLの流体の圧力を同一になるように、第3圧力レギュレータ205を調整する(ステップS101参照)。加熱流体ラインHFLに配置される第1圧力レギュレータR1は、加熱流体ラインHFLを流れる加熱流体の圧力を制御部40に送信しており、制御部40は、第2連結ライン201cの流体の圧力が受信した加熱流体の圧力と同一となるように、第3圧力レギュレータ205を調整する。
次いで、制御部40は、第1開閉弁202Aを開く(ステップS102参照)。第1開閉弁202Aが開かれると同時に、制御部40は、第3流量計203Aによって計測された流量の測定値を取得し(ステップS103参照)、第2連結ライン201cを流れる流体の流量のモニタリングを開始する。なお、第2連結ライン201cに配置された第3流量計203Aは、加熱流体供給ラインHFL1に配置された第1流量計FM1の計測精度よりも高い計測精度を有している。第3流量計203Aは、微小な流量を検出可能な微小流量計であるのが好ましい。加熱流体ラインHFLを通常流れる加熱流体の流量が6l/min程度である場合は、微小流量計は、例えば、0.2ml/min~2.0ml/minの範囲内の流体の流量を計測することが可能な流量計である。
次に、制御部40は、流量のモニタリングの開始から所定時間T1(以下、「ディレイ時間T1」と称する)が経過した後で、取得された流体の流量と所定のしきい値との比較を開始する(ステップS104参照)。第1開閉弁202Aが開かれた直後では、第3流量計203Aによって計測された流量の測定値がハンチングすることが予想される。そのため、制御部40が正確な漏洩検知を行えない可能性があるので、ハンチングが収束するディレイ時間T1を設けている。制御部40は、このディレイ時間T1が経過した後で、取得された流体の流量と所定のしきい値との比較を開始するように構成されている。
本実施形態では、第3圧力レギュレータ205によって、第2連結ライン201cの流体の圧力は、加熱流体ラインHFLの流体の圧力を同一になるように調整されている。したがって、第3流量計203Aによって計測された流量の測定値がほとんどハンチングしないので、ディレイ時間T1を極力小さくすることが可能である。その結果、第1確認動作に要する時間を短縮することができる。ディレイ時間T1は、例えば、実験により決定することができ、制御部40は、ディレイ時間T1を予め記憶している。
さらに、加熱流体ラインHFLの破損によって該加熱流体ラインHFLから流体が漏洩している場合、加熱流体ラインHFLに高圧の流体を供給すると、破損箇所が拡大するおそれがある。本実施形態では、第2連結ライン201cの流体の圧力は、加熱流体ラインHFLの流体の圧力と同一であるため、破損箇所の拡大が防止される。
取得された流量が所定のしきい値よりも大きい場合(ステップS104の「YES」参照)、制御部40は、加熱流体ラインHFLの流体の漏洩を決定する(ステップS105参照)。この場合、制御部40は、リークアラームを発報し、これと同時に、研磨装置の運転を停止する(ステップS106参照)。流体の流量が所定のしきい値よりも小さい場合(ステップS104の「NO」参照)、制御部40は第1確認動作を終了し、その後、研磨装置は、次のウェーハの研磨を開始する。
一実施形態では、制御部40は、流体の流量が所定のしきい値よりも大きい状態が所定時間(例えば、5秒)の間継続した場合に、加熱流体ラインHFLの流体の漏洩を決定してもよい。この所定時間は、例えば、実験によって決定される。
冷却流体ラインCFLからの流体の漏洩を確認する第2確認動作は、第1確認動作と同様に行われる。すなわち、制御部40は、第3連結ライン201dの流体の圧力が冷却流体ラインCFLの流体の圧力を同一になるように、第3圧力レギュレータ205を調整し(ステップS101参照)、第2開閉弁202Bを開く(ステップS102参照)。そして、制御部40は、第4流量計203Bによって計測された流量の測定値を取得し(ステップS103参照)、流量のモニタリングの開始からディレイ時間T1が経過した後で、取得された流体の流量と所定のしきい値との比較を開始する(ステップS104参照)。取得された流量が所定のしきい値よりも大きい場合(ステップS104の「YES」参照)、制御部40は、冷却流体ラインCFLの流体の漏洩を決定し(ステップS105参照)、研磨装置の運転を停止する(ステップS106参照)。流体の流量が所定のしきい値よりも小さい場合(ステップS104の「NO」参照)、制御部40は、第2確認動作を終了し、その後、研磨装置は、次のウェーハの研磨を開始する。なお、第4流量計203Bは、微小な流量を検出可能な微小流量計であるのが好ましい。冷却流体ラインCFLを通常流れる加熱流体の流量が6l/min程度である場合は、微小流量計は、例えば、0.2ml/min~2.0ml/minの範囲内の流体の流量を計測することが可能な流量計である。
制御部40は、第1確認動作と、第2確認動作とを連続して実行してもよい。加熱流体ラインHFLの流体の圧力が冷却流体ラインCFLの流体の圧力と同一である場合は、制御部40は、第2確認動作を第1確認動作と同時に行ってもよい。
上述したように、本実施形態では、流体ラインからの流体の漏洩を短時間で確認することができる。したがって、研磨装置でウェーハWを研磨するたびに、上述した第1確認動作および/または第2確認動作を実行してもよい。第1確認動作および第2確認動作を短時間で実行可能であるため、ウェーハWを研磨するたびに第1確認動作および第2確認動作を実行しても、研磨装置のスループットはほとんど低下しない。
図7は、研磨装置の他の実施形態を示す模式図である。特に説明しない本実施形態の構成および動作は、上述した実施形態と同じであるので、その重複する説明を省略する。
本実施形態では、漏洩確認システム200は、第1供給弁SV1と第1戻り弁RV1との間の加熱流体ラインHFLに配置された第1中間弁IV1を備える。第1中間弁IV1は、制御部40に接続されており、熱交換器11と第1圧力レギュレータR1との間に配置されている。すなわち、第1中間弁IV1は、第1圧力レギュレータR1の下流側で、熱交換器11の上流側に配置されている。
さらに、漏洩確認システム200は、第1中間弁IV1をバイパスするように加熱流体ラインHFLに連結された第1漏洩確認ライン220Aと、第1漏洩確認ライン220Aに配置された第1開閉弁202Aおよび第3流量計203Aを備える。第3流量計203Aは、第1開閉弁202Aの上流側(一次側)に配置されている。第3流量計203Aは、第1漏洩確認ライン220Aを流れる流体の流量を測定し、その測定値を制御部40に送信する。
漏洩確認システム200は、さらに、第2供給弁SV2と第2戻り弁RV2との間の冷却流体ラインCFLに配置された第2中間弁IV2を備える。第2中間弁IV2は、制御部40に接続されており、熱交換器11と第2圧力レギュレータR2との間に配置されている。すなわち、第2中間弁IV2は、第2圧力レギュレータR2の下流側で、熱交換器11の上流側に配置されている。
さらに、漏洩確認システム200は、第2中間弁IV2をバイパスするように冷却流体ラインCFLに連結された第2漏洩確認ライン220Bと、第2漏洩確認ライン220Bに配置された第2開閉弁202Bおよび第4流量計203Bを備える。第4流量計203Bは、第2開閉弁202Bの上流側(一次側)に配置されている。第4流量計203Bは、第2漏洩確認ライン220Bを流れる流体の流量を測定し、その測定値を制御部40に送信する。
図7に示す実施形態においても、制御部40は、第1確認動作(すなわち、加熱流体ラインHFLからの流体の漏洩を確認する動作)と、第2確認動作(すなわち、冷却流体ラインCFLからの流体の漏洩を確認する動作)とを別個に、または同時に実行するように構成されている。第1確認動作および第2確認動作は同一であるため、以下では、制御部40によって実行される第1確認動作について説明する。
まず、制御部40は、第1中間弁IV1および第1戻り弁RV1を閉じて、第1開閉弁202Aおよび第1供給弁SV1を開く。この場合、第1漏洩確認ライン220Aには、第1圧力レギュレータR1によって圧力が調整された加熱流体が流入する。なお、ポンプ32には、該ポンプ32の締切運転を防止するためのループライン(図示しない)が連結されており、第1戻り弁RV1が閉じられても、ポンプ32は締切状態とはならない。
その後、制御部40は、第3流量計203Aによって測定された第1漏洩確認ライン220Aを流れる流体の流量を取得し、取得された流体の流量と所定のしきい値とを比較し、取得された流体の流量がしきい値よりも大きい場合、加熱流体ラインHFLからの流体の漏洩を決定する。
第2確認動作は、第1確認動作と同様に行われる。すなわち、制御部40は、第2中間弁IV2および第2戻り弁RV2を閉じて、第2開閉弁202Bおよび供給弁SV1を開く。この場合、第2漏洩確認ライン220Bには、第2圧力レギュレータR2によって圧力が調整された加熱流体が流入する。
その後、制御部40は、第4流量計203Bによって測定された第2漏洩確認ライン220Bを流れる流体の流量を取得し、取得された流体の流量と所定のしきい値とを比較し、取得された流体の流量がしきい値よりも大きい場合、冷却流体ラインCFLからの流体の漏洩を決定する。
図7に示す実施形態においても、上述した実施形態で説明した効果と同様の効果を奏することができる。すなわち、第1漏洩確認ライン220Aを流れる流体の圧力は、加熱流体ラインHFLを流れる流体の圧力と同一である。同様に、第2漏洩確認ライン220Bを流れる流体の圧力は、冷却流体ラインCFLを流れる流体の圧力と同一である。したがって、上記ディレイ時間T1(図6参照)を極力短く設定することができるので、第1確認動作および/または第2確認動作に要する時間を短縮することができる。
制御部40は、専用のコンピュータまたは汎用のコンピュータから構成される。図8は、制御部40の構成の一例を示す模式図である。図8に示すように、制御部40は、プログラムやデータなどが格納される記憶装置1110と、記憶装置1110に格納されているプログラムに従って演算を行うCPU(中央処理装置)などの処理装置1120と、データ、プログラム、および各種情報を記憶装置1110に入力するための入力装置1130と、処理結果や処理されたデータを出力するための出力装置1140と、インターネットなどのネットワークに接続するための通信装置1150を備えている。
記憶装置1110は、処理装置1120がアクセス可能な主記憶装置1111と、データおよびプログラムを格納する補助記憶装置1112を備えている。主記憶装置1111は、例えばランダムアクセスメモリ(RAM)であり、補助記憶装置1112は、ハードディスクドライブ(HDD)またはソリッドステートドライブ(SSD)などのストレージ装置である。
入力装置1130は、キーボード、マウスを備えており、さらに、記録媒体からデータを読み込むための記録媒体読み込み装置1132と、記録媒体が接続される記録媒体ポート1134を備えている。記録媒体は、非一時的な有形物であるコンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、光ディスク(例えば、CD-ROM、DVD-ROM)や、半導体メモリー(例えば、USBフラッシュドライブ、メモリーカード)である。記録媒体読み込み装置1132の例としては、CDドライブ、DVDドライブなどの光学ドライブや、カードリーダーが挙げられる。記録媒体ポート1134の例としては、USB端子が挙げられる。記録媒体に電気的に格納されているプログラムおよび/またはデータは、入力装置1130を介して弁制御部40に導入され、記憶装置1110の補助記憶装置1112に格納される。出力装置1140は、ディスプレイ装置1141を備えている。
制御部40は、記憶装置1110に電気的に格納されたプログラムに従って、流体漏洩確認動作(上記第1確認動作および第2確認動作)を実行する。すなわち、制御部40は、第1漏洩確認ライン201A(または第2漏洩確認ライン201B)の流体の圧力が加熱流体ラインHFL(または、冷却流体ラインCFL)の流体の圧力と同一になるように、第3圧力レギュレータ205を調整し、第1供給弁SV1および第1戻り弁RV1(または、第2供給弁SV2および第2戻り弁RV2)を閉じて、第1開閉弁202A(または、第2開閉弁202B)を開き、第3流量計203A(または、第4流量計203B)によって第1漏洩確認ライン201A(または、第2漏洩確認ライン201B)を流れる流体の流量を取得し、取得された流体の流量と所定のしきい値とを比較し、取得された流体の流量がしきい値よりも大きい場合、加熱流体ラインHFL(または、冷却流体ラインCFL)の流体の漏洩を決定する。
あるいは、制御部40は、第1中間弁IV1および第1戻り弁RV1(または、第2中間弁IV2および第2戻り弁RV2)を閉じて、第1開閉弁202Aおよび第1供給弁SV1(または、第2開閉弁202Bおよび第2供給弁SV2)を開き、第3流量計203A(または、第4流量計203B)によって測定された第1漏洩確認ライン220A(または、第2漏洩確認ライン220B)を流れる流体の流量を取得し、取得された流体の流量と所定のしきい値とを比較し、取得された流体の流量がしきい値よりも大きい場合、加熱流体ラインHFL(または、冷却流体ラインCFL)からの流体の漏洩を決定する。
これらステップを制御部40に実行させるためのプログラムは、非一時的な有形物であるコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録され、記録媒体を介して制御部40に提供される。または、プログラムは、インターネットなどの通信ネットワークを介して制御部40に提供されてもよい。
上述した実施形態では、パッド温調装置5の加熱流体ラインHFLおよび冷却流体ラインCFLからの流体の漏洩を確認する方法が説明されたが、本発明はこの実施形態に限定されない。本発明は、流体が流れる流体ラインと、流体ラインに配置された供給弁および戻り弁とを有する装置全般に適用可能である。例えば、プレス機に供給されるオイルが流れる流体ラインからのオイルの漏洩を確認するために、上述した実施形態に係る流体の漏洩確認方法を用いてもよい。プレス機に供給されるオイルは、例えば、金型を移動させるための油圧シリンダなどのアクチュエータに用いられる。あるいは、チラーの冷媒が流れる流体ラインからの該冷媒の漏洩を確認するために、上述した実施形態に係る流体の漏液確認方法を使用してもよい。
上述した実施形態は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明を実施できることを目的として記載されたものである。上記実施形態の種々の変形例は、当業者であれば当然になしうることであり、本発明の技術的思想は他の実施形態にも適用しうる。したがって、本発明は、記載された実施形態に限定されることはなく、特許請求の範囲によって定義される技術的思想に従った最も広い範囲に解釈されるものである。
1 研磨ヘッド
2 研磨テーブル
3 研磨パッド
5 パッド温度調整システム
11 熱交換器
30 流体供給システム
31 加熱流体供給タンク
32 ポンプ
39 パッド温度測定器
40 制御部
61 加熱流路
61a 入口
61b 出口
62 冷却流路
62a 入口
62b 出口
63 パッド接触面
64 円弧流路
65 傾斜流路
200 流体漏洩確認システム
201 漏洩確認ライン
201a メインライン
201b 第1連結ライン
201c 第2連結ライン
201d 第3連結ライン
202A 第1開閉弁
202B 第2開閉弁
203A 第3流量計
203B 第4流量計
205 第3圧力レギュレータ
210 開閉弁
220 漏洩確認ライン
220a 第1漏洩確認ライン
220b 第2漏洩確認ライン
FL 流体ライン
HFL 加熱流体ライン
HFL1 加熱流体供給ライン
HFL2 加熱流体戻りライン
CFL 冷却流体ライン
CFL1 冷却流体供給ライン
CFL2 冷却流体戻りライン
SV1 第1供給弁
SV2 第2供給弁
R1 第1圧力レギュレータ
R2 第2圧力レギュレータ
RV1 第1戻り弁
RV2 第2戻り弁
FM1 第1流量計
FM2 第2流量計
DL1 第1ドレインライン
DL2 第2ドレインライン
DV1 第1ドレイン弁
DV2 ドレイン弁

Claims (9)

  1. 供給弁および戻り弁が配置された流体ラインからの流体の漏洩を確認する方法であって、
    前記供給弁と前記戻り弁との間の前記流体ラインに、漏洩確認ラインを連結し、
    前記漏洩確認ラインに配置された開閉弁、流量計、および圧力レギュレータに接続された制御部によって、
    前記漏洩確認ラインの流体の圧力が前記流体ラインの流体の圧力と同一になるように、前記圧力レギュレータを調整した後で、前記供給弁および前記戻り弁を閉じて、前記開閉弁を開き、
    記流量計によって前記漏洩確認ラインを流れる流体の流量を取得し、
    前記取得された流体の流量と所定のしきい値とを比較し、
    前記取得された流体の流量が前記しきい値よりも大きい場合、前記流体ラインからの流体の漏洩を決定することを特徴とする方法。
  2. 前記流体ラインには、熱交換器が配置されており、
    前記供給弁は、前記熱交換器の一次側に配置されており、
    前記戻り弁は、前記熱交換器の二次側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記熱交換器は、研磨装置の研磨パッド上に配置されており、
    前記流体ラインを流れる流体を前記熱交換器に供給して前記研磨パッドの表面温度を調整しながら、基板を前記研磨パッドの表面に押し付けて、前記基板を研磨し、
    前記制御部は、前記基板を研磨するたびに、
    前記漏洩確認ラインの流体の圧力が前記流体ラインの流体の圧力と同一になるように、前記圧力レギュレータを調整した後で、前記供給弁および前記戻り弁を閉じて、前記開閉弁を開き、
    前記流量計によって前記漏洩確認ラインを流れる流体の流量を取得し、
    前記取得された流体の流量と所定のしきい値とを比較し、
    前記取得された流体の流量が前記しきい値よりも大きい場合、前記流体ラインからの流体の漏洩を決定することを特徴とする請求項2に記載の方法。
  4. 前記漏洩確認ラインの内径は、前記流体ラインの内径よりも小さいことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記流体ラインは、前記熱交換器に加熱流体を供給する加熱流体ラインであり、
    前記漏洩確認ラインは、流体供給源から延びるメインラインと、該メインラインから分岐して前記加熱流体ラインに連結される連結ラインと、を備えており、
    前記供給弁および前記戻り弁を閉じて、前記開閉弁を開く前に、前記加熱流体ラインの温度を低下させるための流体を前記メインラインから前記連結ラインを介して前記加熱流体ラインに供給することを特徴とする請求項2に記載の方法。
  6. 研磨パッドを支持する研磨テーブルと、
    基板を前記研磨パッドの表面に押し付けて該基板を研磨する研磨ヘッドと、
    前記研磨パッド上に配置された熱交換器と、
    供給弁および戻り弁が配置される流体ラインを流れる流体の漏洩を確認する漏洩確認システムと、を備え、
    前記熱交換器は、前記流体ラインに配置されており、
    前記漏洩確認システムは、
    前記供給弁および前記戻り弁との間の前記流体ラインに連結された漏洩確認ラインと、
    前記漏洩確認ラインに配置された開閉弁、流量計、および圧力レギュレータと、
    前記開閉弁、前記流量計、および前記圧力レギュレータに接続された制御部と、を備えており、
    前記制御部は、
    前記漏洩確認ラインの流体の圧力が前記流体ラインの流体の圧力と同一になるように、前記圧力レギュレータを調整した後で、前記供給弁および前記戻り弁を閉じて、前記開閉弁を開き、
    前記流量計によって前記漏洩確認ラインを流れる流体の流量を取得し、
    前記取得された流体の流量と所定のしきい値とを比較し、
    前記取得された流体の流量が前記しきい値よりも大きい場合、前記流体ラインからの流体の漏洩を決定することを特徴とする研磨装置。
  7. 前記流体ラインを流れる流体を前記熱交換器に供給して前記研磨パッドの表面温度を調整しながら、基板を前記研磨パッドの表面に押し付けて、前記基板を研磨するたびに、
    前記制御部は、
    前記漏洩確認ラインの流体の圧力が前記流体ラインの流体の圧力と同一になるように、前記圧力レギュレータを調整した後で、前記供給弁および前記戻り弁を閉じて、前記開閉弁を開き、
    前記流量計によって前記漏洩確認ラインを流れる流体の流量を取得し、
    前記取得された流体の流量と所定のしきい値とを比較し、
    前記取得された流体の流量が前記しきい値よりも大きい場合、前記流体ラインからの流体の漏洩を決定することを特徴とする請求項に記載の研磨装置。
  8. 前記漏洩確認ラインの内径は、前記流体ラインの内径よりも小さいことを特徴とする請求項またはに記載の研磨装置。
  9. 前記流体ラインは、前記熱交換器に加熱流体を供給する加熱流体ラインであり、
    前記漏洩確認ラインは、流体供給源から延びるメインラインと、該メインラインから分岐して前記加熱流体ラインに連結される連結ラインと、を備えており、
    前記制御部は、前記供給弁および前記戻り弁を閉じて、前記開閉弁を開く前に、前記加熱流体ラインの温度を低下させるための流体を前記メインラインから前記連結ラインを介して前記加熱流体ラインに供給することを特徴とする請求項6乃至8のいずれか一項に記載の研磨装置。
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