JP5965780B2 - 物理量計測装置 - Google Patents

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Description

発熱抵抗を用いて物理量を計測する熱式の物理量計測装置に関する。
近年、自動車による環境負荷を低減するためには、高度な燃焼制御技術が必要である。
このためにはエンジンへの吸入空気量を正確に把握する必要があり、流量センサに代表される物理量計測装置には更なる高精度化が望まれている。
自動車向け流量センサとしては、熱式流量センサが知られている。熱式流量センサは、流体中に発熱体を配置し、流れによる発熱体周辺の温度分布の変化を検出して流量を計測する装置であり、例えば特許文献1により開示される技術がある。
以下では、特許文献1で用いられた語句を使用して内容を概説する。特許文献1に記載の流量センサは、ヒータ抵抗と、ヒータ抵抗の温度を検出する傍熱抵抗と、流体の温度によって抵抗値が変化する温度計測抵抗を備え、ヒータ抵抗が所定の温度となるように、傍熱抵抗と温度計測抵抗からなるブリッジ回路の出力に基づいてヒータ抵抗に与える駆動信号をフィードバック制御する手段を備える。
また、ヒータ抵抗の上流側および下流側には流量検出用の抵抗を配置し、該抵抗を用いて流量検出用のブリッジ回路を構成する。流量が生じた際は、移流伝熱によりヒータ抵抗周辺の温度分布が変化するため、上流側の流量検出用抵抗値と下流側の流量検出用抵抗値は異なる値となり、流量検出用のブリッジ回路の出力は変化する。該出力に基づいて流量を測定する。
以上の様に熱式の流量センサにおいては、ヒータ抵抗の温度が流量の検出精度に直接影響する。即ち、熱式の流量センサの高精度化には、ヒータ抵抗の温度を目標温度に高精度に制御する技術が非常に重要である。
これを受け、特許文献1ではヒータ抵抗から傍熱抵抗への熱伝導の遅れ時間に着目し、該遅れ時間により上記フィードバック制御が正帰還とならない様に、ヒータ抵抗の加熱時の遅れ時間と冷却時の遅れ時間に同調して駆動信号を変更する技術を開示している。これにより、ヒータ抵抗から傍熱抵抗への熱伝導の遅れ時間に起因したヒータ抵抗の温度の不安定性を軽減できる可能性がある。
特開2009−97925号公報
一方、最近ではエンジンからの吹き返し等による脈動流や、アイドリング時などの低流量状態においても高精度な測定が求められている。図13は、脈動流中のヒータ抵抗の温度変化を表したイメージ図である。脈動流中では、脈動する流体にヒータ抵抗の熱が奪われるためヒータ抵抗の温度が低下する。一方、ヒータ抵抗のフィードバック制御の応答は有限であり、ヒータ抵抗の駆動信号はN次遅れ(Nは自然数とする)の波形となる。
理想的なフィードバック制御での駆動波形を点線Aで示し、現実的なフィードバックでの駆動波形を点線Bで示す。現実的なフィードバック制御はN次遅れとなるため、ヒータ抵抗の温度を目標温度に制御できず、実線Cに示す様な目標温度とのずれが生じ、検出精度を低下させる可能性がある。
目標温度とのずれを軽減するには、フィードバック制御の応答を高速にする方法がある。
図14は、フィードバック制御の応答特性を高速にした場合での、脈動流中のヒータ抵抗の温度変化を表したイメージ図である。図13と同様に理想的なフィードバック制御波形を点線Aで示し、現実的なフィードバック制御波形を点線Dで示す。
フィードバック制御の応答特性を高速にすると、現実的なフィードバック制御波形は理想のフィードバック制御波形に近づくため、ヒータ抵抗の温度は目標温度に近い実線Eとなり、脈動流中においても、ヒータ抵抗の温度を目標温度付近に保持できるようになる。
ここで、ヒータ抵抗と傍熱抵抗との間の伝熱特性を図15に示す。この伝熱特性は2つのポールを持つ事が知られている。第1のポールは、ヒータ抵抗の熱容量に起因しており、第2のポールはヒータ抵抗から傍熱抵抗への熱伝導時定数に起因している。
尚、図15にはヒータ抵抗と流量検出用抵抗との間の信号伝達特性も点線で記載する。
ヒータ抵抗、傍熱抵抗、流量検出用抵抗は検出素子上に近接して形成するため、ヒータ抵抗と流量検出用抵抗との間の浮遊容量を介して、ヒータ抵抗の駆動信号が流量検出用抵抗に漏れこみ、ノイズとしてふるまう可能性がある。
図16は、フィードバック制御の応答時間を横軸にとり、浮遊容量を介してヒータ抵抗から流量検出用抵抗に漏れこんだ駆動信号の大きさを縦軸にとったグラフである。図16によれば、フィードバック制御の応答時間を短くする、即ち、フィードバック制御の応答特性を高速にすると、漏れこむ駆動信号の大きさが増加する、即ち、ノイズが増加する。またこの増加の程度は、後述のAD変換器401の変換分解能が粗くなるほど大きくなる。
この原因は、フィードバック制御の応答特性はフィードバックゲインに依存しており、応答特性を高速にするためにフィードバックゲインを大きくすると、ヒータ抵抗の駆動信号が大振幅化するため、流量検出抵抗に漏れこんだノイズの振幅も増加するためである。
また上記ノイズは、検出感度の小さな低流量では無視できない影響を及ぼす可能性がある。従って、脈動時および低流量での高精度化を実現するためには、フィードバック制御の応答特性と低ノイズ化を両立する必要がある。
しかしながら、従来技術では上記の課題に対する対策技術は開示されていない。
本発明は、脈動時および低流量での高精度化を実現する物理量計測装置を提供する事を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の物理量計測装置は、流体中に配置したセンサ素子と、前記センサ素子に形成した発熱部および物理量検知部と、前記物理量検知部の検知値に応じて流体の物理パラメータを導出する導出部と、前記発熱部の温度を監視して前記発熱部へ与える駆動信号をフィードバック制御する発熱制御手段と、前記発熱制御手段のフィードバックゲインを変更するゲイン変更手段とを備えることを特徴とする。
本発明の物理量計測装置によれば、脈動時および低流量での高精度化を両立する物理量計測装置を提供する事が可能となる。
物理量計測装置の構造概略図 物理量計測装置のセンサ素子100の構造概略図 物理量計測装置の物理量計測回路の概略図 第1実施例をなす物理量計測装置の物理量計測回路の概略図 第1実施例をなす物理量計測装置のフィードバック制御器402の構成例1 第1実施例をなす物理量計測装置のフィードバック制御器402の構成例2 第1実施例をなす物理量計測装置のAD変換器401の構成例 第1実施例をなす物理量計測装置のDA変換器403の構成例 フィードバックゲイン設定部500に設けるマップデータの例 フィードバックゲイン設定部500に設ける計算式の例 第2実施例をなす物理量計測装置のフィードバックゲイン設定部500の構成例1 第2実施例をなす物理量計測装置のフィードバックゲイン設定部500の構成例2 脈動流中のヒータ抵抗の温度変化を表したイメージ図1 脈動流中のヒータ抵抗の温度変化を表したイメージ図2 ヒータ抵抗と傍熱抵抗との間の伝熱特性例 フィードバック制御の応答時間とノイズの相関図
以下、本発明を実施するための実施形態について、図面を用いて説明する。
まず、物理量計測装置の構造概略図を図1に示す。配管1により形成した主通路2の中は主流体3が通流可能であり、この主流体3の流量を測定するため主通路2にはケーシング4を挿入する。ケーシング4には主流体3の一部を導入する副通路5を形成し、副通路5に導入した支流体6にさらすようにセンサ素子100を配置する。センサ素子100は支持体7により支持し、支持体7には回路素子200を搭載する。回路素子200はセンサ素子100の出力信号を流量情報に変換して外部機器に出力する。
次に、センサ素子100の構造概略図を図2に示す。センサ素子100は、シリコン基板101の一面に絶縁膜102を形成し、シリコン基板101の他面側からエッチングしてダイアフラム103を形成する。ダイアフラム103上には発熱抵抗104と、流量を検出するための検出抵抗105、106、および発熱抵抗104の温度を計測するための測温抵抗107を形成する。尚、検出抵抗105は支流体6の主な流動方向に対して発熱抵抗104の上流側に配置し、検出抵抗106は支流体6の主な流動方向に対して発熱抵抗104の下流側に配置し、測温抵抗107は発熱抵抗104の近傍に配置する。さらに上記抵抗の上部に絶縁性保護膜108を形成し、異物等による各抵抗間のショートや抵抗材料の腐食から保護する。
次に、物理量計測装置の物理量計測回路の概略図を図3に示す。物理量計測回路は、流量検出回路300と、発熱制御回路400とを備える。流量検出回路300は、流量を検出する回路であり、検出抵抗105と106とを交互に接続したブリッジ回路(以下、検出ブリッジ回路と呼称する)と、AD変換器301と、演算器302とを備える。検出ブリッジ回路の中間電位Va、VbはAD変換器301に入力しデジタル変換する。演算器302はVa,Vbに応じたデジタル値に基づいて流量を導出する。
発熱制御回路400は、発熱抵抗104を所定温度に制御する回路であり、支流体6の温度に応じて抵抗値が変化する感温抵抗109、110、111と測温抵抗107とからなるブリッジ回路(以下、測温ブリッジ回路と呼称する)と、AD変換器401と、フィードバック制御器402と、DA変換器403と、駆動トランジスタ404と、発熱抵抗104とを備える。測温ブリッジ回路の中間電位Vc、VdはAD変換器401に入力しデジタル変換する。フィードバック制御器402はVc、Vdに応じたデジタル値に基づいて発熱抵抗104の駆動量情報を生成する。該駆動量情報はDA変換器403および駆動トランジスタにより駆動信号に変換し発熱抵抗104に印加する。本発明による物理量計測装置は、上記構成に加え、発熱制御回路400のフィードバックゲインを変更可能なフィードバックゲイン設定部500を新たに設けた事を特徴とする。
次に、本発明の第1実施例をなす物理量計測装置の物理量計測回路について図4を用いて説明する。図4に示されるように、演算器302によって導出した流量値に応じて発熱制御回路400のフィードバックゲインを設定できるフィードバックゲイン設定部500を備えており、フィードバックゲイン設定部500は、発熱制御回路400にフィードバックゲイン設定値を出力する。発熱制御回路400は、該フィードバックゲイン設定値に応じてフィードバックゲインを変更することで、発熱制御回路400の応答特性を変更する。
次に、発熱制御回路400の応答特性を変更する方法について説明する。第1の方法は、フィードバック制御器402の制御定数を変更する方法である。フィードバック制御器402の機能ブロックを図5に示す。図5に示すフィードバック制御器402は、例えば、比例−積分制御(以下、PI制御と呼称する)を行う制御器であり、2つの乗算器601、602と、積分器603、加算器604とを備える。乗算器601はAD変換器401の出力値に比例定数を乗算する。乗算器602はAD変換器401の出力値に積分定数を乗算し、積分器603に入力する。乗算器601の出力および積分器603の出力は、加算器604により加算されDA変換器403に入力する。
第1の方法では、フィードバックゲイン設定部500が出力したフィードバックゲイン設定値に応じて比例定数および積分定数の一方もしくは両方を変更する。これにより、発熱制御回路400の応答特性を変更できる。第1の方法による利点は、ソフトウェアのみで応答特性を変更する機能を付加できる点である。
第2の方法は、フィードバック制御器402の制御周期を変更する方法である。フィードバック制御器402の機能ブロックを図6に示す。図6は、図5にフィードバック制御器402の動作周期を規定する処理周期設定部405を追記したものである。第2の方法では、フィードバックゲイン設定部500が出力したフィードバックゲイン設定値に応じて処理周期設定部405の設定周期を変更する。これにより、フィードバック制御器402の動作周期を変更でき、その結果、発熱制御回路400の応答特性を変更できる。第2の方法による利点は、発熱制御回路400の入出力特性を変更せずに応答特性を変更する機能を付加できる点である。
第3の方法は、AD変換器401の変換率を変更する方法である。AD変換器401の機能ブロックを図7に示す。図7に示すAD変換器401は、例えば、逐次比較型AD変換器であり、差動アンプ701と、比較器702と、逐次比較レジスタ703と、DA変換器704と、DA変換器704に基準電位を供給する定電圧源705とを備える。逐次比較型AD変換器の変換率はDA変換器704の基準電位によって決まる。
従って、第3の方法では、フィードバックゲイン設定部500が出力したフィードバックゲイン設定値に応じて定電圧源705の出力電圧を変更する。これにより、AD変換器401の変換率を変更でき、発熱制御回路400の応答特性を変更できる。第3の方法による利点は、アナログ回路のみで対応が可能であり、且つ、第2の方法よりも小規模な回路変更で応答特性を変更する機能を付加できる点である。
第4の方法は、DA変換器403の変換率を変更する方法である。DA変換器403の機能ブロックを図8に示す。図8に示すDA変換器403は、例えば、R−2R型DA変換器であり、図12に示すラダー抵抗801と、ラダー抵抗801から分岐した分岐抵抗802と、分岐抵抗802の一端を基準電位またはGNDに接続するスイッチ803と、該基準電位を供給する定電圧源804とを備える。なお、R−2R型DA変換器の変換率は該基準電位によって決まる。
従って、第4の方法では、フィードバックゲイン設定部500が出力したフィードバックゲイン設定値に応じて定電圧源804の出力電圧を変更する。これにより、DA変換器403の変換率を変更でき、発熱制御回路400の応答特性を変更できる。第4の方法による利点は、第3の方法による利点と同様である。
尚、フィードバックゲイン設定部500の実現手段は、図9に示す様なマップデータを用いても良いし、図10に示す様な計算式を用いても良い。特に、流量に対して要求される応答特性の非線形性が大きい場合は、マップデータを用いた方が演算処理量を抑制できる。一方、流量に対して要求される応答特性の非線形性が小さい場合は、計算式を用いた方がメモリ容量を低減できる。
第1実施例をなす物理量計測装置による効果は、流量に応じて発熱制御回路400のフィードバックゲインを変更できる点である。これにより以下の利点が生ずる。即ち、低流量における発熱制御回路400のフィードバックゲインを小さくでき、発熱抵抗104の駆動信号を小振幅化して検出抵抗105、106に漏れこむノイズを低減できる。その結果、低流量における検出精度を向上できる。
次に、第2実施例をなす物理量計測装置について説明する。
第2実施例をなす物理量計測装置は、図11等に示されるように脈動流の脈動周波数に応じて発熱制御回路400のフィードバックゲインを設定できるフィードバックゲイン設定部500を備える事を特徴とする。第2実施例をなす物理量計測装置のフィードバックゲイン設定部500は、演算器302によって導出した流量情報から脈動周波数を導出し、該脈動周期に応じたフィードバックゲイン設定値を発熱制御回路400に出力する。発熱制御回路400は、該フィードバックゲイン設定値に応じてフィードバックゲインを変更することで、発熱制御回路400の応答特性を変更する。
次に、フィードバックゲイン設定部500が脈動周波数を導出する方法について詳細に説明する。
第1の方法は、計数器を用いて脈動周波数を測定する方法である。第1の方法を実現するフィードバックゲイン設定部500の機能ブロックを図11に示す。図11に示すフィードバックゲイン設定部500は、直流成分除去アンプ501と、リミッター502と、計数器503と、基準クロック発生器504と、フィードバックゲイン導出部505とを備える。
第1の方法では、演算器302から出力した流量信号の直流成分を直流成分除去アンプ501により除去し、リミッター502により矩形信号に整形する。計数器503は基準クロック発生器504から供給される基準クロック信号に基づいて、該矩形信号の周波数を測定する。フィードバックゲイン導出部505は測定した周波数情報に応じたフィードバックゲイン設定値をマップデータや計算式などを用いて導出し、発熱制御回路400に出力する。第1の方法による利点は、高精度な周波数計測が可能である点である。
第2の方法は、整流器を用いて脈動周波数を測定する方法である。第2の方法を実現するフィードバックゲイン設定部500の機能ブロックを図12に示す。図12に示すフィードバックゲイン設定部500は、直流成分除去アンプ501と、リミッター502と、第1低域通過フィルタ506と、整流器507と、第2低域通過フィルタ508と、フィードバックゲイン導出部505とを備える。
第2の方法では、演算器302から出力した流量信号の直流成分を直流成分除去アンプ501により除去し、リミッター502により矩形信号に整形する。第1低域通過フィルタ506は、入力する該矩形信号の周波数に応じて第1低域通過フィルタ506通過後の出力波形が減衰するような遮断周波数を備える。整流器507は該出力波形を全波整流し、全波整流後の出力波形を第2低域通過フィルタ508を介して平滑化する。平滑化後の信号は該矩形信号の周波数に応じた値となるため、フィードバックゲイン導出部505は平滑化後の信号に応じたフィードバックゲイン設定値をマップデータや計算式などを用いて導出し、発熱制御回路400に出力する。第2の方法による利点は、基準クロック発生器を用いる必要がなく、ソフトウェアのみで脈動周波数を測定する機能を付加できる点である。
第2実施例をなす物理量計測装置による効果は、脈動周波数に応じて発熱制御回路400のフィードバックゲインを変更できる点である。これにより以下の利点が生ずる。即ち、脈動流中における発熱制御回路400のフィードバックゲインを大きくでき、発熱制御回路400の応答特性を高速化できる。その結果、発熱抵抗104の温度と目標温度とのずれを抑制でき、脈動時における検出精度を向上できる。
以上より、本発明では、発熱制御回路400のフィードバックゲインを変更する変更手段を備えることにより、脈動時はフィードバックゲインを大きくして発熱制御回路400の応答特性を高速化し、低流量時はフィードバックゲインを小さくして、発熱抵抗104の駆動信号を小振幅化し、検出抵抗105、10に漏れこむノイズを低減できるようになる。このため、脈動時および低流量域の高精度化を実現することが可能となる。
1:配管、2:主通路、3:主流体、4:ケーシング、5:副通路、6:支流体、7:支持体、100:センサ素子、104:発熱抵抗、105−106:検出抵抗、107:測温抵抗、108:絶縁性保護膜、109−111:感温抵抗、200:回路素子、300:流量検出回路、400:発熱制御回路、401:AD変換器、402:フィードバック制御器、403:DA変換器。404:駆動トランジスタ、405:処理周期設定部、500:フィードバックゲイン設定部、501:直流成分除去アンプ、502:リミッター、503:計数器、504:基準クロック発生器、505:フィードバックゲイン導出部、506:第1低域通過フィルタ、507:整流器、508:第2低域通過フィルタ、

Claims (8)

  1. 流体中に配置したセンサ素子と、
    前記センサ素子に形成した発熱部および量検知部と、
    前記発熱部の温度を監視して前記発熱部へ与える駆動信号をフィードバック制御する発熱制御手段と、
    前記発熱制御手段のフィードバックゲインを、前記流量検知部の検知値に応じて変更するゲイン変更手段と、を備え、
    前記ゲイン変更手段は、低流量におけるフィードバックゲインを、高流量におけるフィードバックゲインよりも小さくすることを特徴とする量計測装置。
  2. 前記流量検知部の検知値に応じて流体の物理パラメータを導出する物理パラメータ導出部と、を備え、
    前記物理パラメータは流体の脈動周波数であり、
    前記ゲイン変更手段は、前記脈動周波数が大きいほどフィードバックゲインを大きくすることを特徴とする請求項1に記載の流量計測装置。
  3. 前記発熱制御手段は、前記発熱部の温度を検出する測温部と、
    前記測温部の出力信号をデジタル信号に変換する第1変換部と、
    前記デジタル信号に応じてフィードバック制御を行うデジタル制御部と、
    前記デジタル制御部の出力値を前記駆動信号に変換する第2変換部と、を備えることを特徴とする請求項2に記載の流理量計測装置。
  4. 前記ゲイン変更手段は、前記デジタル制御部の制御定数を変更する手段であることを特徴とする請求項3に記載の流理量計測装置。
  5. 前記ゲイン変更手段は、前記第1変換部の変換率及び第2変換部の変換率のいずれか一方または両方を変更する手段であることを特徴とする請求項3に記載の流理量計測装置。
  6. 流体中に配置したセンサ素子と、
    前記センサ素子に形成した発熱部および量検知部と、
    前記発熱部の温度を監視して前記発熱部へ与える駆動信号をフィードバック制御する発熱制御手段と、
    前記発熱制御手段の応答時定数を、前記流量検知部の検知値に応じて変更する応答時定数変更手段と、を備え、
    前記ゲイン変更手段は、低流量における応答時定数を、高流量における応答時定数よりも小さくすることを特徴とする量計測装置。
  7. 前記流量検知部の検知値に応じて流体の物理パラメータを導出する導出部と、を備え、
    前記物理パラメータは流体の脈動周波数であり、
    前記ゲイン変更手段は、前記脈動周波数が大きいほど応答時定数を大きくすることを特徴とする請求項6に記載の流量計測装置。
  8. 前記流量検知部の検知値に応じて流体の流量を導出する流量導出部と、を備え、前記流量導出部で導出した流量に基づき、前記ゲイン変更手段は、前記流量導出部で導出した流量を用いる請求項1乃至7の何れかに記載の流量計測装置。
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