JP4124722B2 - グレーチング - Google Patents

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Description

この発明は、側溝等の排水設備に配置されるグレーチングであって、特に、側溝等の排水設備から抜け出るのが阻止されるグレーチングに関するものである。
従来、側溝等の排水設備に配置されたグレーチングが通行する車両によって飛び出すのを防止するために、側溝等を覆うコンクリート蓋100とグレーチング101との間に、抜脱阻止手段としての飛散防止金具102を取り付けることがあった(例えば、特許文献1参照)。この飛散防止金具102は、図17に示されるように、上部取付体103と、下部取付体104と、それら上部取付体103と下部取付体104とを連結するボルト105およびナット106と、圧縮コイルバネ107とから構成されていた。この飛散防止金具102を、グレーチング101とコンクリート蓋100との間に取り付けるには、上部取付体103をグレーチング101の上側に配置し、下部取付体104をグレーチング101の下側に配置するとともに、その腕板部104aをコンクリート蓋100の下に差し入れ、そして、圧縮コイルバネ107が嵌められたボルト105にナット106をねじ込むことで、上部取付体103と下部取付体104とを連結した。
実登3081771号公報(図4、図5)
ところで、前記従来の飛散防止金具にあっては、グレーチングとコンクリート蓋との間に飛散防止金具を取り付けるにあたって、下部取付体の腕板部をコンクリート蓋の下に差し入れたり、ボルトにナットをねじ込んだりしなければならず、その作業が大変煩雑であった。
この発明は、上記した従来の欠点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、抜脱が阻止されるように、排水設備に簡単に配備することができる、グレーチングを提供することにある。
この発明に係るグレーチングは、前記目的を達成するために、次の構成からなる。すなわち、
請求項1に記載の発明に係るグレーチングは、側溝とか集水枡等の排水設備に配置されるグレーチングであって、グレーチング本体と、そのグレーチング本体が前記排水設備から抜け出るのを阻止する抜脱阻止手段とからなる。この抜脱阻止手段は、前記グレーチング本体に固定されるベース体と、そのベース体に、上下方向を軸に回動可能となるとともにその上下方向に抜止めされるようにして取り付けられる回動体とを備える。そして、前記回動体は、回動の軸を形成する軸部と、その軸部に備わる横方向に延設される延設部を有する。また、前記回動体は、前記ベース体に対して、上下方向に移動可能であるとともに、前記延設部が前記排水設備に備わる下方を向く支持面と対向することのない第1位置と、前記延設部が前記支持面と対向する第2位置との間を回動可能となっている。そして、前記回動体には、上方からその回動体を回動操作するための操作部が設けられている。そして、前記抜脱阻止手段は、前記回動体を前記ベース体に対して上方に弾性付勢する弾性材を備える。また、前記ベース体には、前記回動体が、前記第1位置にて上方への移動により係合して、その回動体の下方への移動は許容するが回動を阻止する、第1係合部が設けられる。
これにより、このグレーチングを、排水設備に配置するには、回動体を、前記第1位置にしておく。こうすることで、回動体の延設部が、排水設備と干渉することなく、グレーチングは、その排水設備の所定の位置に配置される。そこで、上方から回動体の操作部を操作することで、その回動体を、前記第1位置から前記第2位置に回動する。こうして、回動体の延設部は、排水設備に備わる下方を向く支持面と対向することとなり、グレーチング本体、ひいてはグレーチングは、排水設備から抜け出るのが阻止される。こうして、回動体の操作部を上方から操作することで、この抜脱阻止手段を備えたグレーチングは、排水設備に簡単に配備される。
そして、ベース体に対して上下方向に移動可能な回動体が、弾性材によって上方に弾性付勢されることで、回動体は、弾性材の弾性力により、第1位置とか第2位置に、容易に保持される。
さらに、回動体は、第1係合部に係合することで、前記第1位置に確実に保持される。
また、請求項に記載の発明に係るグレーチングのように、請求項に記載のグレーチングにおいて、前記ベース体には、前記回動体が、前記第2位置にて上方への移動により係合して、その回動体の下方への移動は許容するが回動を阻止する、第2係合部が設けられてもよい。こうして、回動体は、第2係合部に係合することで、前記第2位置に確実に保持される。
また、請求項3に記載の発明に係るグレーチングは、請求項2に記載のグレーチングにおいて、前記ベース体は、前記グレーチング本体に固着されるベース本体と、そのベース本体に組み付けられる補助体とからなり、その補助体に、前記第1係合部と前記第2係合部が設けられるとともに、前記回動体が回動可能にかつ上下方向に移動可能に取り付けられる。
また、請求項4に記載の発明に係るグレーチングは、請求項2に記載のグレーチングにおいて、前記第1係合部および前記第2係合部は、前記ベース体に備わる係合部材に設けられた切欠き部によってそれぞれ構成されており、かつ、これら第1係合部および第2係合部に対して、前記回動体の前記延設部の一部が選択的に嵌り込むようにして係合する。
また、請求項5に記載の発明に係るグレーチングは、請求項4に記載のグレーチングにおいて、前記第1係合部となる前記切欠き部に対して90度ずれた位置に、前記第2係合部となる前記切欠き部が設けられる。
また、請求項6に記載の発明に係るグレーチング、請求項に記載のグレーチングにおいて、前記延設部は、前記回動体の前記第1位置および第2位置における上方への移動により、前記ベース体が嵌まり込む凹部を有し、その凹部が、前記ベース体の本体部の一部からなる前記第1係合部と係合することにより、また、前記ベース体の本体部の他の一部からなる前記第2係合部と係合することにより、前記回動体の回動を阻止する。
また、請求項7に記載の発明に係るグレーチング、請求項6に記載のグレーチングにおいて、前記ベース体の本体部は、底壁部およびその底壁部の左右の側端部から上方に折れ曲がるように立ち上がる左右の立壁部からなる屈曲本体を有し、前記底壁部の前後の側端部が前記第1係合部となり、前記左右の立壁部が前記第2係合部となっている。また、前記延設部は、底板部およびその底板部の両端部から上方に折れ曲がるようにして立ち上がる側板部からなる前記凹部を有している。そして、前記回動体が、前記第1位置にて上方に移動すると、前記凹部の前記側板部が、前記ベース体の本体部の一部である、前記底壁部の前記前後の側端部と係合することにより、前記回動体の回動を阻止し、前記回動体が、前記第2位置にて上方に移動すると、前記凹部の前記側板部が、前記ベース体の本体部の他の一部である、前記左右の立壁部と係合することにより、前記回動体の回動を阻止する。
また、請求項8に記載の発明に係るグレーチング、請求項6または7に記載のグレーチングにおいて、前記ベース体には、前記回動体が、前記第1位置にて上方への移動により係合して、その回動体の下方への移動は許容するが回動を阻止する、前記第1係合部とは別の、他の第1係合部と、前記回動体が、前記第2位置にて上方への移動により係合して、その回動体の下方への移動は許容するが回動を阻止する、前記第2係合部とは別の、他の第2係合部とが設けられる。そして、前記他の第1係合部および前記他の第2係合部は、前記ベース体に備わる係合部材に設けられた切欠き部によってそれぞれ構成されており、かつ、これら他の第1係合部および他の第2係合部に対して、前記軸部に設けられた被係合部材が選択的に嵌り込むようにして係合する。
また、請求項9に記載の発明に係るグレーチング、請求項に記載のグレーチングにおいて、前記本体部の前記底壁部には貫通孔が設けられ、その貫通孔に前記軸部が挿通されており、また、前記軸部には螺子部が設けられ、前記軸部の上部には、ナット部材が前記螺子部に螺合されて取り付けられており、かつ、前記ナット部材と、前記底壁部との間には、前記弾性材が配備されている。
また、請求項10に記載の発明に係るグレーチングは、請求項1ないし9のいずれか1項に記載のグレーチングにおいて、前記軸部の上端部分に、前記操作部が設けられる。
以上、詳述したところから明らかなように、この発明に係るグレーチングによれば、回動体の操作部を上方から回動操作することで、抜脱が阻止されるように、そのグレーチングを、排水設備に簡単に配備することができる。
以下、この発明に係るグレーチングを実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
図1ないし図10は、本発明に係るグレーチングの第一の実施の形態を示す。図中符号1は、排水設備としての側溝を構成する、例えば、勾配可変型側溝ブロック等の側溝ブロックである。側溝ブロック1は、その天板部1aに平面視矩形形状に開口する開口部1bを備え、その開口部1bの長手方向に延びる両側には、縦断面ほぼL字形状に窪む蓋掛かり段部1cが設けられている。そこで、この蓋掛かり段部1cに嵌まるように、溝蓋としてのグレーチング2が、前記側溝(側溝ブロック1)に配置される。グレーチング2は、前記蓋掛かり段部1c上に載せ置かれる、脚部3aを有する、グレーチング本体3と、そのグレーチング本体3が排水設備(側溝ブロック1)から抜け出るのを阻止するために、そのグレーチング本体3の両側部の下面側、詳しくは、前記側溝(側溝ブロック1)の流路Tが延びる方向側における前記グレーチング本体3の両側部の下面側であって、好ましくは、その下面側中央付近に設けられる、抜脱阻止手段4、4とを備える。
抜脱阻止手段4は、グレーチング本体3に固定されるベース体5と、そのベース体5に、上下方向を軸に回動可能となるとともに、その上下方向に抜止めされるようにして取り付けられる回動体6と、その回動体6を前記ベース体5に対して上方に弾性付勢する弾性材7とを、備える。ここで、回動体6は、横方向に延設される延設部8を有し、かつ、その回動体6は、延設部8が前記排水設備である側溝ブロック1に備わる下方を向く支持面S(図示実施の形態においては、側溝ブロック1の天板部1aの内側面)と対向することのない第1位置(図1において、実線で示す。)と、延設部8が前記支持面Sと対向する第2位置(図1において、破線で示す。)との間を回動可能となっている。
ベース体5には、前記回動体6が、第1位置にて上方への移動により係合して、その回動体6の下方への移動は許容するが回動を阻止する、第1係合部9と、回動体6が、前記第2位置にて上方への移動により係合して、その回動体6の下方への移動は許容するが回動を阻止する、第2係合部10が設けられている。図示実施の形態においては、ベース体5は、グレーチング本体3の下面側に、そのグレーチング本体3に設けられた溶接用プレートP、Pを介して、溶接により固着されるベース本体11と、このベース本体11に対して回動することがないように、そのベース本体11に、着脱可能に組み付けられる、ベース本体11とは別体の補助体12とからなり、その補助体12に、前記第1係合部9および第2係合部10が設けられている。詳しくは、ベース本体11は、底壁部11aおよびその底壁部11aの左右の側端部から上方に折れ曲がるように立ち上がる左右の立壁部11b、11bとからなる、少なくとも上方に開放された縦断面ほぼU字形状の屈曲本体と、前記左右の立壁部11b、11bの上端から外方に折れ曲がるように延びる、溶接代を構成する左右の上壁部11c、11cとからなる。そして、底壁部11aには、補助体12の後述する係合部材14が挿通されるとともに、補助体12のベース体11に対する回動を阻止する、多角形形状の回動阻止孔11h(図示実施の形態においては、回動阻止孔11hは、ほぼ六角形形状を呈している。)と、その回動阻止孔11hに交差状に連通するとともに、側壁部11b、11bに対して平行に延びて、前記底壁部11aの一端部Mに開口する、長孔状の切込み11sが形成されている。
一方、補助体12は、ベース本体11の底壁部11aの上面に載せ置かれる、支持部材13と、その支持部材13の裏面に溶接等により固着される係合部材14とからなる。詳しくは、支持部材13は、その中心部分に上下に貫通する貫通孔13aを備える、例えば矩形形状の板状体からなっている。係合部材14は、その中心部分に、前記貫通孔13aと連通するように、上下方向に貫通する貫通孔14aを備えるとともに、前記回動阻止孔11hに、その上方から挿通されて、前記底壁部11aの下面から突出する程度の長さを備える筒状部材からなり、その横断面の外形形状および大きさは、前記回動阻止孔11hとほぼ同一(図示実施の形態においては、ほぼ同一の大きさの六角形形状を呈している。)となっている。また、係合部材14の周壁Wには、前記第1係合部9となる、一対の切欠き部14b、14bが設けられている。これら切欠き部14b、14bは、下方に開口するとともに前記貫通孔14aと連通するように、前記周壁Wに穿たれており、かつ、それら切欠き部14b、14bは、180度離れて互いに対面位置するように設けられている。さらに、係合部材14の周壁Wにおける、前記切欠き部14b、14bに対してそれぞれ90度ずれた位置には、前記第2係合部10となる、一対の切欠き部14c、14cが設けられている。これら切欠き部14c、14cも、下方に開口するとともに前記貫通孔14aと連通するように前記周壁Wに穿たれており、かつ、前記切欠き部14b、14bと同様に、180度離れて互いに対面位置するように設けられている。そして、前記貫通孔13a、14aは、回動体6の後述する軸部15が挿通される、挿通孔12aを構成している。
回動体6は、前記ベース体5に、図示実施の形態においては、そのベース体5に組み付けられる補助体12に、回動可能にかつ上下方向に移動可能に取り付けられている。詳しくは、回動体6は、前記補助体12の挿通孔12aに挿通されるとともに、回動の軸を形成する、円柱形状の軸部15を有する。軸部15は、その上部に、前記挿通孔12aの径よりも径大な軸頭部16(図示実施の形態においては、軸頭部16は、横断面ほぼ六角形形状となっている。)を備え、かつ、その軸頭部16の上面(前記軸部15の上端部分)には、上方から前記回動体6を回動操作するための操作部15a(図示実施の形態においては、操作部15aは、−(マイナス記号)形状の溝からなるが、十字穴であったり、六角穴であったり、あるいは、軸頭部16自体が操作部15aを兼ねたりしてもよい。)が設けられている。また、軸部15は、その下部に、すなわち、前記挿通孔12aを挿通する下部に、前記延設部8を有している。詳しくは、延設部8は、前記第1係合部9および第2係合部10に嵌まり込むことができる程度の大きさの径を備えた、例えば円柱形状の棒状体からなり、前記軸部15の径方向に貫通形成された貫通孔(図示せず)に、挿通されるとともに、溶接、あるいは、かしめ等により軸部15に固着されている。よって、図示実施の形態においては、この延設部8は、その一部が、前記第1係合部9および第2係合部10に対して選択的に嵌まり込むようにして係合する、被係合部材としての機能も兼ね備えている。このように、延設部8が第1係合部9あるいは第2係合部10に係合することで、回動体6は、補助体6に対して上方に抜けることがない。
弾性材7は、例えばコイルスプリングからなり、回動体6の軸部15に設けられた軸頭部16と、補助体12の支持部材13との間に配備され、それら軸頭部16の下面と支持体13の上面とを互いに引き離す方向に押圧することにより、回動体6を補助体12に対して上方に弾性付勢している。このように弾性材7が、回動体6を補助体12に対して上方に弾性付勢することにより、回動体6が補助体12に対して抜け落ちることがない。
次に、以上の構成からなるグレーチング2の作用効果について説明する。まず、回動体6が取り付けられた補助体12を、グレーチング本体3と、グレーチング本体3に溶接されたベース本体11との間に形成される空間部Kに挿入する(図5参照。)。そして、補助体12を、ベース本体11に対して下方に移動させるようにして、支持体13を、ベース本体11の底壁部11a上に載せ置く(図7参照)。このとき、補助体12の係合部材14および回動体6の軸部15の下部は、底壁部11aの貫通孔11hを通り、また、回動体6の延設部8は、長孔状の切込み11sを通ることができるので、回動体6が取り付けられた補助体12と、ベース本体11の底壁部11aとは、互いに干渉することがない(図6参照)。そして、グレーチング本体3の上方から工具を差し入れて、操作部15aを操作する。詳しくは、操作部15aを弾性材7の付勢力に抗するように下方に押して、前記回動体6の延設部8が、第1係合部9と係合しない位置まで、前記回動体6を下方に移動させる。そして、操作部15aを操作して、回動体6の延設部8を180度旋回させる。ここで、操作部15aを下方に押す力を弱めて、延設部8を第1係合部9に係合させる(図8参照)。これにより、回動体6の延設部8は、側溝ブロック1に備わる下方を向く支持面S(側溝ブロック1の天板部1aの内側面)と対向することのない第1位置、すなわち、側溝ブロック1の蓋掛かり段部1cの方向に向くことができる位置に回動する。このとき、延設部8の上方を、ベース本体11の底壁部11aが遮ることになるので、回動体6が取り付けられた補助体12は、ベース本体11に対して上下いずれの方向にも抜け出ることが不能となる。すなわち、回動体6は、ベース体5に対して上下方向に抜止めされるように取り付けられる。
そして、グレーチング本体3の脚部3aを、側溝ブロック1の蓋掛かり段部1c上に載せ置くようにして、グレーチング2を、側溝ブロック1に配置する。このとき、前述のとおり、回動部6が、第1位置に位置しており(図1において、実線で示す)、回動部6の延設部8が、側溝ブロック1の天板部1aと干渉しないので、グレーチング2を、側溝ブロック1に配置することができる。この状態でグレーチング2の上方から工具を差し入れ、回動体6の操作部15aを操作する。詳しくは、操作部15aを弾性材7の付勢力に抗するように下方に押して、前記回動体6の延設部8が、第1係合部9と係合しない位置まで、前記回動体6を下方に移動させる。そして、操作部15aを操作して、回動体6の延設部8を側溝ブロック1の天板部1aの方向に旋回させて、前記天板部1aの下方に進入させる。前記延設部8が、前記第1位置から天板部1a方向に90度旋回したところで、回動操作を停止するとともに、操作部15aを下方に押す力を弱めて、延設部8を第2係合部10に係合させる(図10参照)。これにより、前記延設部8は、側溝ブロック1に備わる下方を向く支持面S(側溝ブロック1の天板部1aの内側面)と対向する第2位置に、確実に回動位置する(図1において、破線で示す。)こととなり、グレーチング2は、側溝ブロック1から抜け出るのが阻止される。こうして、回動体6の操作部15aをグレーチング2の上方から操作することで、そのグレーチング2を、抜脱が阻止されるように、排水設備としての側溝ブロック1に簡単に配備することができる。
また、弾性材7であるコイルスプリングが、回動体6を上方に弾性付勢しており、この弾性材7の付勢力により、回動体6は、前記第1位置と前記第2位置とに、容易に保持される。しかも、回動体6は、前記第1位置にて、第1係合部9に係合し、前記第2位置にて、第2係合部10に係合するため、この回動体6は、前記第1位置と前記第2位置とに確実に保持される。さらに、弾性材7の付勢力によって、前記延設部8、詳しくは、その延設部8の先端部は、前記支持面Sを押圧するので、グレーチング2は、上下方向のがたつきがない状態で、前記側溝ブロック1に配置されることとなる。したがって、このグレーチング2上を、車両が走行した場合であっても、このグレーチング2は、振動が軽減して安定することになる。
また、ベース体5におけるベース本体11は、グレーチング本体3に溶接により固着されており、この溶接により、グレーチング本体3に対するベース本体11の固定を強固なものとすることができ、ひいては、このグレーチング2の強度を高めることができる。その上、ベース体5を、ベース本体11と補助体12とで構成することで、図示実施の形態に示されるように、予め、補助体12に回動体6を組み付けておき、その後に、この回動体6が取り付けられた補助体12を、グレーチング本体3に溶接されたベース本体11に組み付けることが可能となる。
図11ないし図14は、本発明に係るグレーチングの第二の実施の形態を示す。この第二の実施の形態は、第一の実施の形態とは、抜脱阻止手段の態様が異なるが、その抜脱阻止手段が取り付けられるグレーチング本体とか、グレーチングを配置する排水設備とかの、その他の構成についてはほぼ同様であり、以下に、異なる点を主に説明する。
抜脱阻止手段20は、第一の実施の形態と同様、側溝(側溝ブロック1)の流路Tが延びる方向側におけるグレーチング本体3の両側部の下面側であって、好ましくは、その下面側中央付近に設けられる。そして、その抜脱阻止手段20は、グレーチング本体3に固定されるベース体21と、そのベース体21に取り付けられる回動体22と、その回動体22を前記ベース体21に対して上方に弾性付勢する弾性材23とを備える。図示実施の形態においては、前記ベース体21は、グレーチング本体3の下面側に、そのグレーチング本体3に設けられた溶接用プレートP、Pを介して、溶接により固着されている。また、前記回動体22は、第1の実施の形態と同様に、第1位置と第2位置との間を回動可能となっている。
ベース体21には、前記回動体22が、第1位置にて上方への移動により係合して、その回動体22の下方への移動は許容するが回動を阻止する、二つの第1係合部26a、26bと、前記回動体22が、第2位置にて上方への移動により係合して、その回動体22の下方への移動は許容するが回動を阻止する、二つの第2係合部27a、27bとが設けられている。詳しくは、ベース体21は、本体部24と、その本体部24に溶接等により固着される、係合部材25とからなる。本体部24は、底壁部24aおよびその底壁部24aの左右の側端部から上方に折れ曲がるように立ち上がる左右の立壁部24b、24bとからなる、少なくとも上方に開放された縦断面ほぼU字形状の屈曲本体と、前記左右の立壁部24b、24bの上端から外方に折れ曲がるように延びる、溶接代を構成する左右の上壁部24c、24cとからなる。ここで、前記底壁部24aの前後の側端部24d、24d(底壁部24aにおいて、前記左右の立壁部24b、24bが設けられていない側端部)が、前記二つの第1係合部26a、26bのうちの一方の第1係合部26aとなり、前記左右の立壁部24b、24bが、前記二つの第2係合部27a、27bのうちの一方の第2係合部27aとなっている。底壁部24aの中心には、上下に貫通する、例えば円形形状の貫通孔24hが設けられている。一方、係合部材25は、その中心に、前記貫通孔24hと連通するように、上下に貫通する貫通孔25aを備える筒状部材からなっている(図示実施の形態においては、係合部材25の外形形状は、ほぼ六角形形状となっているが、この形状に限定されるわけではなく、例えば、六角形以外の多角形形状、円形形状あるいは、その他の形状であってもよい。)。また、係合部材25の周壁25bには、第1の実施の形態と同様に、180度離れて互いに対面位置する一対の切欠き部25c、25cと、これら一対の切欠き部25c、25cに対してそれぞれ90度ずれて位置する一対の切欠き部25d、25dとが穿たれ、前者の切欠き部25c、25cは、前記二つの第1係合部26a、26bのうちの他方の第1係合部26bとなり、また、後者の切欠き部25d、25dは、前記二つの第2係合部27a、27bのうちの他方の第2係合部27bとなっている。そして、前記貫通孔24h、25aは、回動体22の後述する軸部28が挿通される、挿通孔21aを構成している。
回動体22は、前記挿通孔21aに挿通されるとともに、回動の軸を形成する、円柱形状の軸部28と、横方向に延設される延設部29とを有する。軸部28の上端部分には、上方から前記回動体22を回動操作するための操作部22a(第1の実施の形態と同様に、操作部22aは、−(マイナス記号)形状の溝からなるが、十字穴であったり、六角穴であったり、あるいは、軸部28の上端部自体が操作部22aを兼ねたりしてもよい。)が設けられる。また、軸部28の上部には、ナット部材30が取り付けられ、下部には、前記他方の第1係合部26bおよび他方の第2係合部27bに対して選択的に嵌まり込むようにして係合する、被係合部材31が設けられている。詳しくは、ナット部材30は、前記挿通孔21aよりも径大な、例えば、六角ナットからなり、前記軸部28の上部部分に設けられた螺子部28aに、螺合されて取り付けられている。また、被係合部材31は、例えば円柱状の棒状体からなり、前記軸部28の径方向に貫通形成された貫通孔(図示せず)に挿通されるとともに、溶接、あるいは、かしめ等により軸部28に固着されている。このように、軸部28の上部にはナット部材30が取り付けられることにより、回動体22は、ベース体21に対して下方に抜け落ちることがなく、また、軸部28に被係合部材31とか延設部29とかが固着されていることから、回動体22は、ベース体21に対して上方に抜けることがない。すなわち、回動体22は、ベース体21に対して上下方向に抜け止めされるようにして取り付けられることとなる。
延設部29は、前記回動体22の前記第1位置および第2位置における上方への移動により、前記ベース体21が嵌まり込む凹部Hを有し、その凹部Hが、ベース体21の本体部24の一部からなる第1係合部(一方の第1係合部26a)と係合することにより、また、ベース体21の本体部24の他の一部からなる第2係合部(一方の第2係合部27a)と係合することにより、前記回動体22の回動を阻止する。また、延設部29は、軸部28における、前記被係合部材31が設けられた位置よりもさらに下方に設けられている。詳しくは、延設部29は、前記被係合部材31の真下に位置する底板部29aおよびその底板部29aの長手方向の両端部から上方に折れ曲がるように立ち上がる側板部29b、29bからなる、少なくとも上方に開放された縦断面ほぼU字形状の延設中間体29cと、それら側板部29b、29bの上端から外方へ折れ曲がって前後に延びる、延設前部体29dと延設後部体29eとを備える。図示実施の形態においては、側板部29b、29b間の寸法は、前記延設中間体29c内に前記ベース体21が嵌まり込むことができるだけの寸法となっている。また、前記底板部29aは、その中心に、前記軸部28が挿通される、貫通孔29hを備えており、その貫通孔29hに軸部28が挿通され、溶接されている。そして、前記側板部29b、29bは、前記ベース体21の本体部24の壁部24b、24bの下部と対面する高さまで上方に延びている。さらに、前記延設前部体29dは、平面状の上面を備え、かつ、その下面長手方向には、補強部材29fが固着されて、縦断面ほぼT字形状となるように形成されている。ここで、前記底板部29aと側板部29b、29bとからなる前記延設中間体29cが、前記凹部Hを構成する。すなわち、回動体22が、第1位置にて上方に移動すると、前記凹部H内(延設部29の側板部29b、29b間)に、ベース体21、詳しくは、本体部24の屈曲本体の下部が丁度嵌まり込み、前記凹部Hの内面(側板部29b、29bの内面)が、本体部24の底壁部24aの前後の側端部24d、24d(一方の第1係合部26a)と係合して(図12参照)、回動体22の回動が阻止されることとなり、また、回動体22が、第2位置にて上方に移動すると、前記凹部H内(延設部29の側板部29b、29b間)に、ベース体21、詳しくは、本体部24の屈曲本体の下部が丁度嵌まり込み、前記凹部Hの内面(側板部29b、29b)が、本体部24の立壁部24b、24b(一方の第2係合部27a)と係合して(図14参照)、回動体22の回動が阻止されることとなる。
弾性材23は、第1の実施の形態と同様に、コイルスプリングからなり、回動体22の軸部28に取り付けられるナット部材30と、ベース体21の本体部24の底壁部24aとの間に配備され、それらナット部材30の下面と底壁部24aの上面とを互いに引き離す方向に押圧することにより、回動体22をベース体21に対して上方に弾性付勢している。
この第二の実施の形態のグレーチング2によれば、第一の実施の形態と同様に、抜脱手段20、20の回動部22を第1位置に位置させることで、グレーチング2を側溝ブロック1に配置することができる。ここで、前記第1位置において、延設部29の側板部29b、29b(凹部H)が、ベース体21の本体部24の一部である、前記底壁部24aの前後の側端部24d、24d(一方の第1係合部26a)と係合し、さらに、軸部28に設けられた被係合部材31が、ベース体21の係合部材25に設けられた、他方の第1係合部26bと係合するので、回動体22は、第一の実施の形態と比較して、さらに確実に、第1位置に保持される。
そして、グレーチング2の上方から工具を差し入れて、既述した要領と同様の要領で、回動体22の操作部22aを操作し、延設部29を第1位置から、天板部1aの方向に旋回させて、その天板部1aの下方に進入させる。そして、延設部29が第1位置から90度旋回したところで回動操作を停止する。これにより、前記延設部29は、側溝ブロック1に備わる支持面Sと対向する第2位置に位置することとなり、グレーチング2は、側溝ブロック1から抜け出るのが阻止される。ここで、前記第2位置において、延設部29の側板部29b、29b(凹部H)が、ベース体21の本体部24の他の一部である、前記壁部24b、24b(一方の第2係合部27a)と係合し、さらに、軸部28に設けられた被係合部材31が、ベース体21の係合部材25に設けられた、他方の第2係合部27bと係合するので、回動体22は、第一の実施の形態と比較して、さらに確実に、第2位置に保持される。
また、弾性材23であるコイルスプリングが、回動体22を上方に弾性付勢しており、その付勢力によって、延設部29、詳しくは、その延設部29の延設前部体29dは、支持面Sを押圧するわけであるが、延設前部体29dの上面は平面状であるので、前記支持面Sを、安定的に、かつ、確実に押圧することができて、グレーチング2は、上下方向のがたつきがない状態で側溝ブロック1に配置される。
本発明に係るグレーチングは、側溝(側溝ブロック)用の溝蓋に限られず、各種排水設備の蓋として実施可能であり、例えば、図15および図16は、本発明に係るグレーチングを、排水設備としての集水枡の枡蓋に適用した第三の実施の形態を示す。図中50は、例えばコンクリートブロックからなるコンクリート製の集水枡である。この集水枡50は、平面視矩形形状に開口する開口部51と、互いに対面位置する一対ずつの内壁面52、52および53、53を備えており、その上端部には、前記開口部51を囲むように、縦断面ほぼL字形状に窪む蓋掛かり段部54が設けられている。図示実施の形態においては、前記蓋掛かり段部54は、L字形状に窪むコンクリート段部のコンクリート面を被うように固着された、縦断面L字形状からなる金属製の受け具Kによって形成されている。また、前記集水枡50の互いに対面位置する一方の一対の内壁面52、52にあって、前記蓋掛かり段部54の下方には、例えば縦断面ほぼコ字形状に窪む、凹部55、55が相対向位置するように設けられている。図示実施の形態においては、前記凹部55、55は、コ字形状に窪むコンクリート凹部のコンクリート面を被うように固着された、縦断面コ字形状からなる金属製の箱体Q,Qによって形成されている。そして、前記凹部55の上壁面55a(詳しくは、箱体Qの上側内壁面55a)が、排水設備としての集水枡50に備わる、下方を向く支持面Sを構成することとなる。
一方、枡蓋としてのグレーチング2は、集水枡50の前記蓋掛かり段部54に嵌まるように配置され、そのグレーチング本体3の下面側、詳しくは、グレーチング本体3の両側部の下面側であって、好ましくは、その下面側中央付近には、既述した第1実施例と同様の構成からなる抜脱阻止手段4、4が設けられている。そして、抜脱防止のための回動操作が行われる前にあっては、前記抜脱阻止手段4の回動体6の延設部8は、前記支持面Sと対向することのない第1位置、すなわち、前記凹部55が設けられていない内壁面53方向に向いた位置にある(図15において、2点鎖線で示す。)。そこで、グレーチング2の上方から工具を差し入れて、既述した要領と同様の要領で、回動体6の操作部15aを操作し、前記延設部8を、前記第1位置から内壁面52方向に旋回させて、前記凹部55内に進入させる。前記延設部8が、前記第1位置から90度ほど内壁面52方向に旋回したところで、その回動操作を停止する。これにより、前記延設部8は、前記支持面Sと対向する第2位置に回動位置するとともに(図15において、破線で示す。)、弾性材7であるコイルスプリングの付勢力によって、前記支持面Sを押圧する。これにより、グレーチング2は、集水枡50から抜け出るのが阻止されるとともに、上下方向のがたつきが無い状態で、前記集水枡50に配置されることとなる。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるわけではなく、その他種々の変更が可能である。例えば、グレーチング2は、第一および第二の実施の形態においては、天板部1aを備えた勾配可変型の側溝ブロック1に配置されるが、天板部1aを備えない側溝ブロック、例えばU字型側溝ブロックに配置されてもよく、この場合、グレーチング2は、コンクリート製の溝蓋に隣合うように配置されることとなり、そのコンクリート製の溝蓋の下面が前記支持面Sを構成することとなる。当然、グレーチング2は、暗渠ブロックに配置されてもよく、さらには、現場打設の側溝等に配置されても構わない。また、第二の実施の形態のグレーチング2も、側溝(側溝ブロック)用の溝蓋に限られず、第三の実施の形態のように、集水枡の枡蓋に適用することも可能である。
また、第三の実施の形態においては、凹部55は、集水枡50の互いに対面位置する一対ずつの内壁面52、52および53、53のうち、一方の一対の内壁面52、52にのみ形成されているが、これに限定されるわけではなく、凹部55は、両方の一対の内壁面52、52および53、53の全てに形成されてもよい。そして、この場合、グレーチング2には、そのグレーチング本体3の下面側であって、凹部55、55に対応する全ての箇所に、抜脱阻止手段4、4が設けられているのが望ましい。
また、第一ないし第三の実施の形態において、第1係合部9、26bおよび第2係合部10、27bは、それぞれ一対の切欠き14b、25cおよび14c、25dで構成されているが、それぞれ一つずつの切欠き14b、25cおよび14c、25dで構成されても構わない。また、第1係合部9、26bと第2係合部10、27bの位置的ずれは、90度に限定されるわけではない。
また、第二の実施の形態において、ベース体21は、二つの第1係合部26a、26b(本体部24の一部からなる第1係合部26a、および、係合部材25に設けられた第1係合部26b)と、二つの第2係合部27a、27b(本体部24の一部からなる第2係合部27a、および、係合部材25に設けられた第2係合部27b)とを備えているが、必ずしも、第1係合部と第2係合部を二つずつ備える必要はない。すなわち、ベース体21は、本体部24の一部からなる、第1係合部26aと第2係合部27aだけを備えるものであってよいし、あるいは、係合部材25に設けられた、第1係合部26bと第2係合部27bだけを備えるものであってもよい。
この発明に係るグレーチングの第一の実施の形態の平面図である。 同じく、回動体が取り付けられた補助体の正面図である。 同じく、ベース本体の正面図である。 同じく、ベース本体の平面図である。 同じく、回動体が取り付けられた補助体を、ベース本体に組み付ける前の状態の縦断面図である。 同じく、回動体が取り付けられた補助体を、ベース本体に組み付ける前の状態における、抜脱阻止手段の底面図である。 同じく、回動体が第1位置に位置する状態の縦断面図である。 同じく、回動体が第1位置に位置する状態における、抜脱阻止手段の底面図である。 同じく、回動体が第2位置に位置する状態の縦断面図である。 同じく、回動体が第2位置に位置する状態における、抜脱阻止手段の底面図である。 この発明に係るグレーチングの、第二の実施の形態における、抜脱阻止手段の分解正面図である。 同じく、回動体が第1位置に位置する状態の側面図である。 同じく、回動体が第1位置に位置する状態の縦断面図である。 同じく、回動体が第2位置に位置する状態の縦断面図である。 この発明に係るグレーチングの、第三の実施の形態の平面図である。 同じく、回動体が第2位置に位置する状態の縦断面図である。 従来技術を示す、縦断面図である。
符号の説明
1 側溝ブロック
2 グレーチング
3 グレーチング本体
4、20 抜脱阻止手段
5、21 ベース体
6、22 回動体
7、23 弾性材
8、29 延設部
9、26a、26b 第1係合部
10、27a、27b 第2係合部
11 ベース本体
12 補助体
15、28 軸部
15a、22a 操作部
24 本体部
S 支持面
H 凹部
14b、14c、25c、25d 切欠き部
24a 底壁部
24b 立壁部
29a 底板部
29b 側板部
31 被係合部材
24h 貫通孔
28a 螺子部
30 ナット部材

Claims (10)

  1. 側溝とか集水枡等の排水設備に配置されるグレーチングであって、
    グレーチング本体と、そのグレーチング本体が前記排水設備から抜け出るのを阻止する抜脱阻止手段とからなり、
    前記抜脱阻止手段は、前記グレーチング本体に固定されるベース体と、そのベース体に、上下方向を軸に回動可能となるとともにその上下方向に抜止めされるようにして取り付けられる回動体とを備え、
    前記回動体は、回動の軸を形成する軸部と、その軸部に備わる横方向に延設される延設部を有し、かつ、
    前記回動体は、前記ベース体に対して、上下方向に移動可能であるとともに、前記延設部が前記排水設備に備わる下方を向く支持面と対向することのない第1位置と、前記延設部が前記支持面と対向する第2位置との間を回動可能であり、
    前記回動体には、上方からその回動体を回動操作するための操作部が設けられ、
    前記抜脱阻止手段は、前記回動体を前記ベース体に対して上方に弾性付勢する弾性材を備え、
    前記ベース体には、前記回動体が、前記第1位置にて上方への移動により係合して、その回動体の下方への移動は許容するが回動を阻止する、第1係合部が設けられていることを特徴とするグレーチング。
  2. 前記ベース体には、前記回動体が、前記第2位置にて上方への移動により係合して、その回動体の下方への移動は許容するが回動を阻止する、第2係合部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のグレーチング。
  3. 前記ベース体は、前記グレーチング本体に固着されるベース本体と、そのベース本体に組み付けられる補助体とからなり、その補助体に、前記第1係合部と前記第2係合部が設けられるとともに、前記回動体が回動可能にかつ上下方向に移動可能に取り付けられることを特徴とする請求項に記載のグレーチング。
  4. 前記第1係合部および前記第2係合部は、前記ベース体に備わる係合部材に設けられた切欠き部によってそれぞれ構成されており、かつ、これら第1係合部および第2係合部に対して、前記回動体の前記延設部の一部が選択的に嵌り込むようにして係合することを特徴とする請求項に記載のグレーチング。
  5. 前記第1係合部となる前記切欠き部に対して90度ずれた位置に、前記第2係合部となる前記切欠き部が設けられることを特徴とする請求項4に記載のグレーチング。
  6. 前記延設部は、前記回動体の前記第1位置および第2位置における上方への移動により、前記ベース体が嵌まり込む凹部を有し、その凹部が、前記ベース体の本体部の一部からなる前記第1係合部と係合することにより、また、前記ベース体の本体部の他の一部からなる前記第2係合部と係合することにより、前記回動体の回動を阻止することを特徴とする請求項に記載のグレーチング。
  7. 前記ベース体の本体部は、底壁部およびその底壁部の左右の側端部から上方に折れ曲がるように立ち上がる左右の立壁部からなる屈曲本体を有し、前記底壁部の前後の側端部が前記第1係合部となり、前記左右の立壁部が前記第2係合部となっており、また、
    前記延設部は、底板部およびその底板部の両端部から上方に折れ曲がるようにして立ち上がる側板部からなる前記凹部を有し、
    前記回動体が、前記第1位置にて上方に移動すると、前記凹部の前記側板部が、前記ベース体の本体部の一部である、前記底壁部の前記前後の側端部と係合することにより、前記回動体の回動を阻止し、
    前記回動体が、前記第2位置にて上方に移動すると、前記凹部の前記側板部が、前記ベース体の本体部の他の一部である、前記左右の立壁部と係合することにより、前記回動体の回動を阻止することを特徴とする請求項に記載のグレーチング。
  8. 前記ベース体には、
    前記回動体が、前記第1位置にて上方への移動により係合して、その回動体の下方への移動は許容するが回動を阻止する、前記第1係合部とは別の、他の第1係合部と、
    前記回動体が、前記第2位置にて上方への移動により係合して、その回動体の下方への移動は許容するが回動を阻止する、前記第2係合部とは別の、他の第2係合部とが設けられており、
    前記他の第1係合部および前記他の第2係合部は、前記ベース体に備わる係合部材に設けられた切欠き部によってそれぞれ構成されており、かつ、これら他の第1係合部および他の第2係合部に対して、前記軸部に設けられた被係合部材が選択的に嵌り込むようにして係合することを特徴とする請求項6または7に記載のグレーチング。
  9. 前記本体部の前記底壁部には貫通孔が設けられ、その貫通孔に前記軸部が挿通されており、また、前記軸部には螺子部が設けられ、前記軸部の上部には、ナット部材が前記螺子部に螺合されて取り付けられており、かつ、前記ナット部材と、前記底壁部との間には、前記弾性材が配備されていることを特徴とする請求項に記載のグレーチング。
  10. 前記軸部の上端部分に、前記操作部が設けられていることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1項に記載のグレーチング。
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