JP4123894B2 - ポンプモジュール保護構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポンプモジュール保護構造、とりわけ、燃料タンク内に収容されるポンプモジュールの燃料タンクへの取付部分を保護する構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車などの燃料タンクには、当該燃料タンク内の燃料をエンジンへと供給するために、燃料を吸込む燃料ポンプや、当該燃料ポンプが吸込む燃料をろ過するフューエルフィルタや、燃料ポンプの圧力を調整するプレッシャーレギュレータ等の部品を一体にモジュール化してなるポンプモジュールが収容されている。
【0003】
このポンプモジュールは、その上方に有する燃料タンクへの取付部分によって、燃料タンク上部の一般面に設けられる開口部を蓋するように取り付けられるとともに、この取付部分から燃料タンク内に燃料ポンプ、フューエルフィルタ、プレッシャーレギュレータ等のモジュール化した部品を垂下するように備えられている。
【0004】
この取付部分は、燃料タンク内の燃料をエンジンへと吐出する吐出管や、余剰燃料を燃料タンクへと戻すリターン管を接続するクイックコネクタおよび燃料ポンプなどを電子制御するための電気コネクタ等の機能部品が突設される上面と、この上面の周縁部分に設けられるフランジ部とからなり、各コネクタはポンプモジュール上面すなわち燃料タンク一般面から突出した構造になっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる構造において車両レイアウト上、ポンプモジュールの取付部分のクリアランス確保が困難な場合、車体変形時にこの取付部分が車体に対し、接触するおそれがあった。
【0006】
この問題を解決するものとして、従来、ポンプモジュールにプロテクタを設置する技術(例えば、特許文献1参照)が知られているものの、このプロテクタをポンプモジュールのフランジ部に取り付ける際の圧力が、ポンプモジュールと燃料タンクとをシールするシール部材としてのシールリングにかかるため、このシールリングを変形させてシール性を損なうおそれがある。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−187438号公報(第3ページ、第2図)
【0008】
そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑みてなされたものであり、燃料タンクに対するポンプモジュール取付部分のシール性を確保し得るポンプモジュール保護構造を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明にあっては、燃料タンクからエンジンへと燃料を供給するためのポンプモジュールにおける上記燃料タンクとの取付部分を保護するポンプモジュール保護構造であって、上記ポンプモジュールの上面に突設される機能部品のうちの少なくとも一部を覆う保護部と、上記保護部より延設され、上記燃料タンクの一般面に近接して配置される保護フランジ部とを有し、上記保護フランジ部と上記燃料タンクの一般面との距離が、上記ポンプモジュールのフランジ部と上記燃料タンクの一般面との距離よりも小さくなるように形成されるプロテクタ部材を備え、上記プロテクタ部材は、上記燃料タンクの一般面に設けられる係合部材と係合することによって固定される取付部材に取り付けられると共に、上記ポンプモジュールのフランジ部と上記燃料タンクの一般面との間にシールリングを配設している。
【0010】
【発明の効果】
本発明によれば、ポンプモジュールの上面に突設される機能部品のうちの少なくとも一部を覆う保護部と、この保護部より延設され、燃料タンクの一般面に近接して配置される保護フランジ部とを有するプロテクタ部材を、その保護フランジ部と燃料タンクの一般面との距離が、ポンプモジュールのフランジ部と燃料タンクの一般面との距離よりも小さくなるように形成したことにより、プロテクタ部材の取り付け時に、保護フランジ部の方がポンプモジュールのフランジ部よりも先に燃料タンク一般面に当接するため、ポンプモジュールと燃料タンク一般面との間に配設されるシールリングのつぶれ量を低減することができ、燃料タンクに対するポンプモジュール取付部分のシール性を確保することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面と共に詳述する。
【0012】
図1は本発明の一実施形態におけるプロテクタ部材を示す斜視図であり、図2はこのプロテクタ部材を燃料タンクに取り付けた状態を示す部分的断面図である。
【0013】
図1において、1はプロテクタ部材全体を示し、後述するポンプモジュール4の上面4dに突設される機能部品としての吐出管や、リターン管を接続するためのクイックコネクタ5a、5bおよび電気コネクタ5cのうちの少なくとも一部を覆う保護部1aと、この保護部1aより延設され、後述する燃料タンク3の一般面3aに近接して配置される保護フランジ部1bからなり、側方から見るとドーム状に形成され、上方から見ると略円形状をなしている。
【0014】
2は、プロテクタ部材1をポンプモジュール4に取り付けるための取付部材であるロックプレートを示し、周縁部にプロテクタ部材1に対応させて例えば4ヶ所円周方向に突設されたボルト固定部2aと、このボルト固定部2aに固定されるボルトBと、ボルト固定部2aよりも内側の円周上に沿って設けられ、後述する燃料タンク3の一般面3aに設けられるEリング等の係合部材10と係合するための係合孔2bと、これよりさらに内側に設けられ、プロテクタ部材1方向に向けて突出した突出部2cとを有する。
【0015】
具体的にプロテクタ部材1の保護フランジ部1bは、ロックプレート2のボルト固定部2aとの対応部分以外を、保護フランジ部1bの下面と、当該下面に対向する燃料タンク3の一般面3aとの距離が、ポンプモジュール4のフランジ部4eの下面と、当該下面に対向する燃料タンク3の一般面3aとの距離よりも小さくなるように、ロックプレート2方向に窪ませて形成されている。
図2において、3は燃料タンク全体を示し、その上部に設けられる開口部3bにポンプモジュール4が蓋をするように取り付けられている。このポンプモジュール4は、燃料ポンプ4a、フューエルフィルタ4bおよびプレッシャーレギュレータ4c等の部品を一体にモジュール化したもので、上面4dに吐出管や、リターン管を接続するためのクイックコネクタ5a、5bおよび燃料ポンプ4aなどを電子制御するための電気コネクタ5c等の機能部品が突設されている。また、この上面4dの周縁部はフランジ部4eとなっており、プロテクタ部材1の取り付け時にロックプレート2を保持するとともに、燃料ポンプ4aよりも下方の燃料タンク3底部には、旋回槽3cが設けられている。
【0016】
さらに、燃料タンク3の側方には、フィラーキャップ6aを備える燃料供給口6と連接されるフィラーチューブ7および、このフィラーチューブ7と燃料タンク3上方側部とを連通するベントチューブ8が設けられている。
【0017】
このベントチューブ8は、燃料の供給をスムーズにするための空気抜きの機能を有するとともに、燃料供給口6より供給される燃料が燃料タンク3内に満たされ、燃料タンク3側のベントチューブ8端部を塞いだ場合、空気の抜けが悪くなることによって、燃料タンク3内上方に所定量の空気室3dを確保し、それ以上燃料が供給されるのを防止する機能を有している。
【0018】
また、燃料タンク3内上方の空気室3dには、燃料タンク3内の蒸発ガス圧力が高くなると図示しないキャニスタへと逃がし、負圧になると外気を吸入するためのチェックバルブ9が設けられている。
【0019】
さて、かかる構造のプロテクタ部材1を燃料タンク3に装着されたポンプモジュール4の上面4dに取り付ける場合、図3(a)〜図3(c)に示すように、ロックプレート2の係合孔2bと燃料タンク3の一般面3aに設けられる係合部材10とを嵌合させるようにして、このロックプレート2をポンプモジュール4の上面4d上に取り付けた後、このロックプレート2のボルト固定部2aとプロテクタ部材1の保護フランジ部1bとを位置合わせして、ボルト固定部2aのボルトB(図2)にナットN(図2)を締め付ける。
【0020】
このとき、プロテクタ部材1の保護フランジ部1bと燃料タンク3の一般面3aとの距離dは、ポンプモジュール4のフランジ部4eと燃料タンク3の一般面3aとの距離Dよりも予め小さくなるように形成されているため、ナットNを最後まで締め付けた場合においても、プロテクタ部材1の保護フランジ部1bが先に燃料タンク3の一般面3aと当接することにより、ポンプモジュール4のフランジ部4eと燃料タンク3の一般面3a間に配設されるシールリング11のつぶれ量を低減することができ、このシールリング11を過剰に変形させるのを未然に回避して、燃料タンク3に対するポンプモジュール4の取付部分のシール性を確保することができる。
【0021】
また、このようにして取り付けたプロテクタ部材によって、燃料タンク3のポンプモジュール4取付部分の剛性が高くなるため、車両変形時における燃料タンク3のポンプモジュール4取付部分のクリアランスを実用上十分に確保することができ、燃料タンク3に対するポンプモジュール4シール面の変形を防止することができる。
【0022】
なお、本発明におけるポンプモジュール保護構造を、上述した一実施形態を例に取って説明したが、本発明はこれに限ることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で各種実施形態を採用することができる。例えば、上述においては燃料ポンプ4a下方の燃料タンク3内底部に旋回槽3cを設けるようにしたが、この旋回槽3cが設けられていないタイプの燃料タンクであっても本発明を適用することができる。
【0023】
また、上述した実施形態においては、プロテクタ部材1を側方から見るとドーム状に形成され、上方から見ると略円形状をなしている場合を例に取って説明したが、プロテクタ部材の形状は、これに限るものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるポンプモジュール保護構造の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1のプロテクタ部材およびロックプレートを取り付けた燃料タンクを示す部分的断面図である。
【図3】図1のプロテクタ部材およびロックプレートを燃料タンクに取り付ける様子を示す断面図である。
【符号の説明】
1 プロテクタ部材
1a 保護部
1b 保護フランジ部
2 ロックプレート(取付部材)
2a ボルト固定部
2b 係合孔
2c 突出部
3 燃料タンク
3a 一般面
4 ポンプモジュール
4d 上面
4e フランジ部
Claims (2)
- 燃料タンクからエンジンへと燃料を供給するためのポンプモジュールにおける上記燃料タンクとの取付部分を保護するポンプモジュール保護構造であって、
上記ポンプモジュールの上面に突設される機能部品のうちの少なくとも一部を覆う保護部と、
上記保護部より延設され、上記燃料タンクの一般面に近接して配置される保護フランジ部と
を有し、
上記保護フランジ部と上記燃料タンクの一般面との距離が、上記ポンプモジュールのフランジ部と上記燃料タンクの一般面との距離よりも小さくなるように形成されるプロテクタ部材を備え、
上記プロテクタ部材は、上記燃料タンクの一般面に設けられる係合部材と係合することによって固定される取付部材に取り付けられると共に、
上記ポンプモジュールのフランジ部と上記燃料タンクの一般面との間にシールリングを配設した
ことを特徴とするポンプモジュール保護構造。 - 上記保護フランジ部が、上記取付部材との接合部を除いて、上記燃料タンクの一般面との距離を、上記ポンプモジュールのフランジ部と上記燃料タンクの一般面との距離よりも小さくなるように形成される
ことを特徴とする請求項1に記載のポンプモジュール保護構造。
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