JP4123429B2 - ファン式防虫装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、タンスやクローゼット等の衣類収納空間で使用するファン式防虫装置に関し、特に、害虫防除成分を有する薬剤を保持する薬剤保持体と送風機とを備えた装置本体と、この装置本体の上部に装着し、かつ衣類収納空間におけるハンガーパイプに取り付くパイプ取り付け部とから構成するファン式防虫装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、タンスやクローゼット等の衣類収納空間で使用するファン式防虫装置としては、例えば、特開平11−308955号公報に記載されたように、害虫防除成分を有する薬剤を保持する薬剤保持体と送風機とこの送風機を作動するための電池とを内蔵し、送風機の作動により薬剤保持体に保持した害虫防除成分を有する薬剤を放出口より外部に放出することで、タンスやクローゼット等の衣類収納空間に薬剤を行き渡せて、衣類の防虫を行うものが知られていた。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−308955号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
かかる従来のファン式防虫装置にあっては、タンスやクローゼット等の衣類収納空間におけるハンガーパイプ近傍に配置することが最も効果的であったが、このファン式防虫装置をハンガーパイプに吊り下げるように取り付けた場合、どうしても厚みがあることから、ある程度のスペースを取ってしまい、強いてはハンガーパイプに吊り下げる衣類等のスペースを減らしてしまうといった問題があった。
【0005】
また、全体の重量的なバランスも悪いため、ハンガーパイプにファン式防虫装置を吊り下げるように取り付けたとき、薬剤を外部に放出する放出口の向きを効果的な方向に向けることができないといった問題もあった。
【0006】
本発明は、上記の問題に鑑みなされたものであり、タンスやクローゼット等の衣類収納空間におけるハンガーパイプに吊り下げるように取り付けた場合、大きなスペースを取るといったことをなくして、ハンガーパイプに吊り下げる衣類等のスペースが減るのを防止すると共に、全体の重量的なバランスも良好なものにして、ハンガーパイプに吊り下げるように取り付けたとき、薬剤の放出を効果的に行えるファン式防虫装置を提供することを、その課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、吸込口と放出口とを形成し、内部に薬剤を保持する薬剤保持体と電池により作動する送風機とを備えて、送風機により薬剤保持体に保持した薬剤を放出口より放出する左右横長の箱状となる装置本体と、この装置本体の上部に装着するハンガーパイプに取り付くパイプ取り付け部とから構成すると共に、装置本体内にあって、パイプ取り付け部が取り付くハンガーパイプの垂下線を中心にして、その左右の一方側に薬剤保持体を、左右の他方側に送風機をそれぞれ備えて、この薬剤保持体と送風機とが左右に別々に配置されたことにより、装置本体におけるハンガーパイプの垂下線に対する左右の重量が略均等となるようにしたファン式防虫装置である。
【0008】
第2の発明は、第1の発明において、装置本体内に送風機を作動するための電池を収納する電池収納部を備えて、この電池収納部を、装置本体内の左右に別々に配置された薬剤保持体と送風機とに重なり合うことなく、ハンガーパイプの垂下線の略線上に配置したファン式防虫装置である。
【0009】
第3の発明は、第1又は第2の発明において、装置本体に形成する吸込口を装置本体の前後面の一方に形成すると共に、この吸込口が形成された装置本体の前後面の一方を中央が膨らんだ湾曲面状にしたファン式防虫装置である。
【0010】
第4の発明は、第1又は第2の発明において、装置本体に形成する吸込口を装置本体の前後面の一方に形成すると共に、この吸込口の近傍に側面より飛び出すようになる突出部を形成したファン式防虫装置である。
【0011】
【作 用】
第1の発明によれば、装置本体内にあって、パイプ取り付け部が取り付くハンガーパイプの垂下線を中心にして、その左右の一方側に薬剤保持体を、左右の他方側に送風機をそれぞれ備えて、この薬剤保持体と送風機とが左右に別々に配置されたことにより、装置本体におけるハンガーパイプの垂下線に対する左右の重量が略均等となるようにしたことで、左右方向における全体の重量的なバランスを良いものにして、ハンガーパイプに当該ファン式防虫装置を吊り下げるように取り付けたとき、薬剤を外部に放出する放出口の向きを効果的な方向に向けることができ、良好な薬剤の放出を可能にする。しかも、薬剤保持体と送風機とを左右に分けて配置することで、装置本体の厚みを極力小さくし、すなわち当該ファン式防虫装置を薄くすることができ、ハンガーパイプに吊り下げるように取り付けた場合、当該ファン式防虫装置によって大きなスペースを取るのをなくして、ハンガーパイプに吊り下げる衣類等のスペースが低減するのを防止することができる。
【0012】
第2の発明によれば、電池を収納する電池収納部を、装置本体内の左右に別々に配置された薬剤保持体と送風機とに重なり合うことなく、ハンガーパイプの垂下線の略線上に配置したことで、左右方向における全体の重量的なバランスを良いものにすることができ、ハンガーパイプに当該ファン式防虫装置を吊り下げるように取り付けたとき、良好な薬剤の放出を可能にする。
【0013】
第3の発明によれば、空気を装置本体内部に吸込む吸込口が形成された装置本体の前後面の一方を中央が膨らんだ湾曲面状にしたことで、当該ファン式防虫装置をハンガーパイプに吊り下げるように取り付けたとき、ハンガーパイプに吊り下がる衣類等がファン式防虫装置に近接しても、吸込口が完全に塞がれることがなく、常に良好に吸込口より空気を吸込むことができる。
【0014】
第4の発明によれば、装置本体の前後面の一方に形成する空気を装置本体内部に吸込む吸込口の近傍に側面より飛び出すようになる突出部を形成したことで、当該ファン式防虫装置をハンガーパイプに吊り下げるように取り付けたとき、ハンガーパイプに吊り下がる衣類等がファン式防虫装置に近接しても、突出部によって吸込口が完全に塞がれることがなく、常に良好に吸込口より空気を吸込むことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明によるファン式防虫装置の一実施形態について説明する。
ファン式防虫装置としては、図1、図2及び図3に示すように、左右両端が半円形で左右細長の箱状となる装置本体1を備え、この装置本体1は、一部を開放した前面と後面と上下左右の側面とからなるケース2と、このケース2の前面の開放した部分を塞ぐカバー3とから構成すると共に、カバー3はケース2に対して着脱自在にする。
【0016】
なお、ケース2とカバー3とからなる装置本体1の前面と、ケース2からなる装置本体1の後面とは共に平面状にするのではなく、中央が膨らんだ湾曲面状にする。
【0017】
一方、この装置本体1の上部には装置本体1から連続するように形成したパイプ取り付け部4を備える。このパイプ取り付け部4はタンスやクローゼット等の衣類収納空間におけるハンガーパイプ5に吊り下げるように取り付けるためのものである。なお、このパイプ取り付け部4はハンガーパイプ5に取り付けやすいように波型フック状としている。
【0018】
このように装置本体1とパイプ取り付け部4とからなるファン式防虫装置において、装置本体1には、まず、空気を内部に吸込むための吸込口11を形成し、この吸込口11は前面であるカバー3の左側の一端にスリットを半円だけ年輪状に形成したものである。これにより、この吸込口11が形成された箇所は、前述したように中央が膨らんだ湾曲面状になっている。また、装置本体1には、空気を外部に放出する放出口12も形成し、この放出口12はケース2の右側斜め上部側面に複数のスリットを縦に形成したものである。
【0019】
そして、図4及び図5に示すように、装置本体1には、内部に害虫防除成分を有する薬剤を保持する薬剤保持体13と、電池14により作動する送風機15と、送風機15を作動するための電池14を収納する電池収納部16をそれぞれ備える。
【0020】
薬剤保持体13は、前後面がそれぞれ開口した円形状の容器17を備え、この容器17の中に害虫防除成分を有する薬剤を含浸させた粒状の担体18を収容することで、薬剤を保持する。そして、前後面の開口した箇所から空気の出入りが行われる。
【0021】
また、送風機15は、遠心送風機の一種であるシロッコファンと呼ばれる多翼式送風機であり、回転方向に対して多数の幅の細い羽根19を円筒状に配置したもので、その回転中心にモータ20を備えて、電池収納部16に収納した電池14によって駆動するモータ20により多数の羽根19を回転させることで、空気を遠心方向に流す。
【0022】
そして、これらの薬剤保持体13と送風機15とにあっては、パイプ取り付け部4が取り付くハンガーパイプ5の垂下線Aに対して、左右の重量が略均等となるように左右に 々に配置し、具体的には、ハンガーパイプ5の垂下線Aを中心にして、その左右の一方側である左側に薬剤保持体13を縦に向けて配置すると共に、左右の他方側である右側に送風機15を縦に向けて配置する。
【0023】
また、電池14を収納する電池収納部16にあっては、装置本体1内の左右に別々に配置された薬剤保持体13と送風機15とに重なり合うことなく、パイプ取り付け部4が取り付くハンガーパイプ5の垂下線Aの略線上に配置し、内部に2本の電池14を縦に向けて並列に収納する。
【0024】
なお、前述した薬剤保持体13と電池収納部16とにあっては、互いに連結しており、装置本体1のカバー3を開けたとき、薬剤保持体13と電池収納部16とを装置本体1内より取り外すことができるような構造にしている。
【0025】
一方、装置本体1の内部においては、内壁21等を用いて、吸込口11から放出口12に向かう空気流路を形成する。この空気流路は、装置本体1のカバー3に形成した吸込口11から装置本体1の左側に配置した薬剤保持体13を介して、内壁21と装置本体1のケース2の後面との間を経て、装置本体1の右側に配置した送風機15へとつながり、送風機15から装置本体1のケース2の斜め上部側面に形成した放出口12に達するようになっている。
【0026】
このようになることで、送風機15によって、吸込口11から空気が吸込まれて、吸込まれた空気が薬剤保持体13内を通過し、このとき薬剤保持体13に保持した薬剤が空気と混合し流れる。そして、装置本体1の後ろ側において左側から右側に流れて、送風機15に達し、この送風機15内を通過して、放出口12より薬剤が外部に放出するようになる。
【0027】
なお、当該ファン式防虫装置にあっては、オンオフのためのスイッチ等は一切なく、その代わりに、所定時間作動したら、所定時間停止して、所定時間後、再び作動するといったようなタイマー方式を採用している。ただし、作動中は点灯するようになるランプ22をパイプ取り付け部4の付け根付近に備えている。
【0028】
このように構成したことで、以下のような作用効果を奏する。
第一に、薬剤保持体13と送風機15とにおいて、パイプ取り付け部4が取り付くハンガーパイプ5の垂下線Aを中心にして、その左右の一方側である左側に薬剤保持体13を、左右の他方側である右側に送風機15をそれぞれ備えて、この薬剤保持体13と送風機15とが左右に別々に配置されたことにより、装置本体1におけるハンガーパイプ5の垂下線Aに対する左右の重量が略均等となるようにしたことで、左右方向における全体の重量的なバランスを良いものにして、ハンガーパイプ5に当該ファン式防虫装置を吊り下げるように取り付けたとき、薬剤を外部に放出する放出口12の向きを効果的な方向に向けることができ、良好な薬剤の放出を可能にする。
【0029】
しかも、薬剤保持体13と送風機15とを左右に分けて配置することで、装置本体1の厚みを極力小さくし、すなわち当該ファン式防虫装置を薄くすることができ、ハンガーパイプ5に吊り下げるように取り付けた場合、当該ファン式防虫装置によって大きなスペースを取るのをなくして、ハンガーパイプ5に吊り下げる衣類等のスペースが低減するのを防止することができる。
【0030】
第二に、電池14を収納する電池収納部16において、この電池収納部16を、装置本体1内の左右に別々に配置された薬剤保持体13と送風機15とに重なり合うことなく、ハンガーパイプ5の垂下線Aの略線上に配置したことで、これによっても、左右方向における全体の重量的なバランスを良いものにすることができ、前述と同様、ハンガーパイプ5に当該ファン式防虫装置を吊り下げるように取り付けたとき、良好な薬剤の放出を可能にする。
【0031】
第三に、空気を装置本体1内部に吸込む吸込口11が形成された装置本体1の前面であるカバー3を中央が膨らんだ湾曲面状にしたことで、当該ファン式防虫装置をハンガーパイプ5に吊り下げるように取り付けたとき、ハンガーパイプ5に吊り下がる衣類等がファン式防虫装置に近接しても、吸込口11が完全に塞がれることがなく、常に良好に吸込口より空気を吸込むことができる。
【0032】
第四に、ケース2からなる装置本体1の後面を中央が膨らんだ湾曲面状にしたことで、装置本体1の後ろ側に形成する装置本体1の左側の薬剤保持体13から装置本体1の右側の送風機15へ達する空気流路を良好に確保することができ、空気をスムーズに流すことができ、強いては薬剤もスムーズに流すことができる。
【0033】
第五に、薬剤保持体13と電池収納部16とにおいて、薬剤保持体13と電池収納部16とを互いに連結して、装置本体1のカバー3を開けたとき、装置本体1内より取り外すことができるような構造にしたことで、薬剤保持体13や電池収納部16に収納した電池14を交換する場合、非常に容易に交換作業を行うことができる。
【0034】
次に、本発明によるファン式防虫装置の実施形態の変形例について説明する。
基本的な構成は前述した実施形態と同様であるが、装置本体1の前面と後面とを中央が膨らんだ湾曲面状にしていた代わりに、装置本体1の前面と後面とを平面状にすると共に、この装置本体1の前面と後面のうち、吸込口11を形成する一方の面に側面より飛び出すようになる突出部23を形成し、すなわち吸込口11の近傍に突出部23を形成する。
【0035】
この突出部23としては、次のようなものである。例えば、図6に示すように、装置本体1の前面であるカバー3とケース2とにわたって横に向かう板状の突出部23を複数本形成する。あるいは、図7に示すように、装置本体1の前面であるカバー3とケース2とに縦に向かうかまぼこ形の板状の突出部23を複数本形成する。または、図8に示すように、装置本体1の前面であるカバー3とケース2とにわたって大粒状の突出部23を複数個形成する。
【0036】
これらのように装置本体1の前面であるカバー3に形成する空気を装置本体1内部に吸込む吸込口11の近傍に突出部23を形成したことで、当該ファン式防虫装置をハンガーパイプ5に吊り下げるように取り付けたとき、ハンガーパイプ5に吊り下がる衣類等がファン式防虫装置に近接しても、突出部23によって吸込口11が完全に塞がれることがなく、常に良好に吸込口より空気を吸込むことができるといった作用効果を奏する。
【0037】
なお、突出部23の形状にあっては、前述したものに限定されるものではなく、凹凸状のラインを装置本体1の前面と後面である表面に形成するようにしても良い。また、前述したものにあっては、装置本体1の前面と後面である表面を平面状に形成したところに突出部23を形成するようにしていたが、表面を中央が膨らんだ湾曲面状にし、この湾曲面状にしたところに突出部23を形成するようにしても良い。
【0038】
また、本発明にあっては、前述した実施形態に限定されるものではなく、例えば、装置本体1の形状及び装置本体1に形成する吸込口11や放出口12の位置等、あるいは薬剤保持体13の形状や構造、または送風機15の形状や構造等についても、他の形状や構造等でも良い。
【0039】
【発明の効果】
本発明によれば、装置本体内にあって、パイプ取り付け部が取り付くハンガーパイプの垂下線を中心にして、その左右の一方側に薬剤保持体を、左右の他方側に送風機をそれぞれ備えて、この薬剤保持体と送風機とが左右に別々に配置されたことにより、装置本体におけるハンガーパイプの垂下線に対する左右の重量が略均等となるようにしたことで、左右方向における全体の重量的なバランスを良いものにして、ハンガーパイプに当該ファン式防虫装置を吊り下げるように取り付けたとき、薬剤を外部に放出する放出口の向きを効果的な方向に向けることができ、良好な薬剤の放出を可能にする。しかも、薬剤保持体と送風機とを左右に分けて配置することで、装置本体の厚みを極力小さくし、すなわち当該ファン式防虫装置を薄くすることができ、ハンガーパイプに吊り下げるように取り付けた場合、当該ファン式防虫装置によって大きなスペースを取るのをなくして、ハンガーパイプに吊り下げる衣類等のスペースが低減するのを防止することができる。
【0040】
本発明によれば、電池を収納する電池収納部を、装置本体内の左右に別々に配置された薬剤保持体と送風機とに重なり合うことなく、ハンガーパイプの垂下線の略線上に配置したことで、左右方向における全体の重量的なバランスを良いものにすることができ、ハンガーパイプに当該ファン式防虫装置を吊り下げるように取り付けたとき、良好な薬剤の放出を可能にする。
【0041】
本発明によれば、空気を装置本体内部に吸込む吸込口が形成された装置本体の前後面の一方を中央が膨らんだ湾曲面状にしたことで、当該ファン式防虫装置をハンガーパイプに吊り下げるように取り付けたとき、ハンガーパイプに吊り下がる衣類等がファン式防虫装置に近接しても、吸込口が完全に塞がれることがなく、常に良好に吸込口より空気を吸込むことができる。
【0042】
本発明によれば、装置本体の前後面の一方に形成する空気を装置本体内部に吸込む吸込口の近傍に側面より飛び出すようになる突出部を形成したことで、当該ファン式防虫装置をハンガーパイプに吊り下げるように取り付けたとき、ハンガーパイプに吊り下がる衣類等がファン式防虫装置に近接しても、突出部によって吸込口が完全に塞がれることがなく、常に良好に吸込口より空気を吸込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるファン式防虫装置の正面図である。
【図2】 本発明によるファン式防虫装置の上面図である。
【図3】 本発明によるファン式防虫装置の側面図である。
【図4】 本発明によるファン式防虫装置の正面断面図である。
【図5】 本発明によるファン式防虫装置の上面断面図である。
【図6】 本発明によるファン式防虫装置の変形例を説明する斜視図である。
【図7】 本発明によるファン式防虫装置の変形例を説明する斜視図である。
【図8】 本発明によるファン式防虫装置の変形例を説明する斜視図である。
【符号の説明】
1…装置本体、2…ケース、3…カバー、4…パイプ取り付け部、5…ハンガーパイプ、11…吸込口、12…放出口、13…薬剤保持体、14…電池、15…送風機、16…電池収納部、17…容器、18…担体、19…羽根、20…モータ、21…内壁、22…ランプ、23…突出部。

Claims (4)

  1. 吸込口11と放出口12とを形成し、内部に薬剤を保持する薬剤保持体13と電池14により作動する送風機15とを備えて、送風機15により薬剤保持体13に保持した薬剤を放出口12より放出する左右横長の箱状となる装置本体1と、この装置本体1の上部に装着するハンガーパイプ5に取り付くパイプ取り付け部4とから構成すると共に、装置本体1内にあって、パイプ取り付け部4が取り付くハンガーパイプ5の垂下線Aを中心にして、その左右の一方側に薬剤保持体13を、左右の他方側に送風機15をそれぞれ備えて、この薬剤保持体13と送風機15とが左右に別々に配置されたことにより、装置本体1におけるハンガーパイプ5の垂下線Aに対する左右の重量が略均等となるようにしたことを特徴とするファン式防虫装置。
  2. 装置本体1内に送風機15を作動するための電池14を収納する電池収納部16を備えて、この電池収納部16を、装置本体1内の左右に別々に配置された薬剤保持体13と送風機15とに重なり合うことなく、ハンガーパイプ5の垂下線Aの略線上に配置したことを特徴とする請求項1記載のファン式防虫装置。
  3. 装置本体1に形成する吸込口11を装置本体1の前後面の一方に形成すると共に、この吸込口11が形成された装置本体1の前後面の一方を中央が膨らんだ湾曲面状にしたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のファン式防虫装置。
  4. 装置本体1に形成する吸込口11を装置本体1の前後面の一方に形成すると共に、この吸込口11の近傍に側面より飛び出すようになる突出部23を形成したことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のファン式防虫装置。
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