JP4166461B2 - ケース及び薬剤揮散器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ケース及び薬剤揮散器に関し、特に、殺虫剤、防かび剤、殺菌剤、防虫剤、芳香剤、消臭剤、忌避剤等の揮散性薬剤を揮散させる揮散部材を収納するのに有効なケース及び薬剤揮散器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
防虫剤等の揮散性薬剤を収納するケースの一例が実開平4−30876号公報に記載されている。このケースは、前面側に入口部を有する箱状をなすものであって、側面側には内外を貫通する揮散孔が設けられ、上部には吊下げ用のフックが一体に設けられ、前面側の入口部から内部にシート状の揮散部材が差込み状態で装着されるようになっている。
【0003】
また、他の例のケースが実開平5−67265号公報に記載されている。このケースは、前面側に入口部を有する箱状をなすものであって、側面側には内外を貫通する揮散孔が設けられ、上部には吊下げ用のフックが一体に設けられ、前面側の入口部から内部にシート状の揮散部材が差込み状態で装着されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような構成の従来のケースにあっては、揮散部材の揮散量を増やすため揮散部材を大型化しようとする場合に、揮散部材の大型化に伴ってケースも大型化しなければならず、設置スペースを大きく必要とすることになる。また、ケースの前面側の入口部が開放されたままの状態となっているので、使用中に入口部から揮散部材が脱落してしまう虞がある。さらに、揮散部材の揮散性薬剤の残量を表示するインジケータ部がケースの側面等の見にくい部分に設けられているため、揮散性薬剤がなくなった状態を見落とす場合があり、揮散性薬剤がなくなったままの状態で使用を続けてしまう虞がある。
【0005】
本発明は、上記のような従来のもののもつ問題点を解決したものであって、揮散部材の揮散量を増やすために揮散部材を大型化した場合に、それに追従してケースを大型化する必要がなく、また、使用中に揮散部材が脱落してしまうようなことがなく、さらに、揮散部材の揮散性薬剤の残量を経時的に確実に目視することができて、揮散性薬剤がなくなった状態を見落とすようなことがなく、揮散性薬剤がなくなったままの状態で使用を続けるようなことがない、ケース及び薬剤揮散器を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1に係るケースは、内部に揮散性薬剤を含浸させた揮散部材を収納するケースであって、前面側に開口部を有するとともに、少なくとも側面に複数の揮散孔を有し、かつ、後端部が前端部よりも薄い箱状に形成されるケース本体と、該ケース本体の前面側開口部を閉塞する蓋とを備え、前記蓋が前記ケース本体の前面開口部に開閉自在に設けられ、前記開口部が係合部材により閉塞状態に保持される手段を採用したものである。また、本発明の請求項2に係るケースは、請求項1に記載のケースであって、前記蓋にケース内外を貫通する覗き窓を設けた手段を採用したものである。また、本発明の請求項3に係るケースは、請求項1又は2に記載のケースであって、前記ケース本体を、前端部から後端部にかけて順次薄くなる箱状に形成した手段を採用したものである。さらに、本発明の請求項4に係るケースは、請求項1〜3の何れかに記載のケースであって、前記ケース本体を、前端部から後端部にかけて順次薄くなる箱状に形成するとともに、途中に少なくとも1つの段部を形成した手段を採用したものである。さらに、本発明の請求項5に係るケースは、請求項1〜4の何れかに記載のケースであって、前記蓋は、前記ケース本体の前面側開口部に着脱自在に設けられている手段を採用したものである。さらに、本発明の請求項6に係るケースは、請求項1〜5の何れかに記載のケースであって、前記ケース本体の上部に吊下げ用のフックを一体に設けた手段を採用したものである。また、上記の目的を達成するために、本発明の請求項7に係る薬剤揮散器は、請求項1〜請求項6記載のケースに、揮散性薬剤を保持させるとともに、保持させた揮散性薬剤を表面から揮散させる揮散部と、該揮散部からの揮散に連動して該揮散部の揮散性薬剤の残量を経時的に表示する、内部に揮散性薬剤が収容される表示部とを備えた揮散部材を収納した手段を採用したものである。
【0007】
【作用】
本発明は、上記のような手段を採用したことにより、揮散性薬剤は、ケース本体の前面側開口部からケース本体内に装着され、ケース本体の前面側開口部を蓋で閉塞することにより、ケース本体の内部に収納されることになる。この場合、ケース本体は、前端部から後端部に向かって順次薄くなる箱状に形成されているので、揮散部材を折り畳んで収納するような使い方をすることができ、揮散性薬剤を収容した液溜め部、揮散性薬剤の残量を経時的に表示する表示部等をケース本体の入口側に位置させることができ、揮散部材の揮散量を増やしてもケース本体を大型化する必要はない。ケース本体の前面側開口部は蓋で閉塞されているので、ケース本体内から揮散部材が脱落するのが防止される。さらに、蓋の覗き窓からケースを目視することができるので、ケース本体の前面側に揮散性薬剤の残量を表示する表示部を位置させることにより、揮散性薬剤の残量をケースの前面側から確実に確認することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示す本発明の実施の形態について説明する。
図1〜図5には、本発明によるケースの一実施の形態が示されていて、このケース10は、揮散性薬剤を揮散させる揮散部材を収納するのに有効に用いることができるものであって、合成樹脂等から形成されるケース本体11と、合成樹脂等から形成される蓋14とを備えている。
【0009】
ケース本体11は、上板11a、下板11b、2枚の側板11c、11d、及び後板11eを組み合わせて前面側が開口する箱状に形成したものであって、前面側開口部が揮散部材2を収納する際の入口部となっている。
【0010】
ケース本体11は、前端から後端に向かって順次幅が小さくなる略楔状に形成され、入口側が奥側よりも幅広に形成されている。この場合、前端と後端との間の任意の位置に段部(図示せず)を設けても良い。ケース本体11の側板11c、11dには、ケース本体11の内外を貫通する揮散孔12が複数設けられている。揮散孔12の形状は、この実施の形態においては長方形状としているが、それに限定することなく、その他の形状(円形、三角形等)としても良い。揮散孔12は、側板11cに限らず、上板11a、下板11b、後板11eに設けても良い。ケース本体11の上板11aの上部には、略C型状のフック13が一体に設けられ、このフック13を介してケース10は洋服ダンス等の内部に掛着されるようになっている。
【0011】
ケース本体11は、上板11a、下板11b、2枚の側板11c、11d、及び後板11eを別体に形成し、それらを一体に接合して箱状に形成しても良いし、成形によりそれらを一体に形成して箱状に形成しても良い。
【0012】
蓋14は、前板14a、上板14b、下板14c、及び2枚の側板14e、14dを組み合わせて後面側が開口する箱状に形成したものであって、前板14aには内外を貫通する覗き窓15が設けられ、覗き窓15の上縁部及び下縁部にはそれぞれ上端又は下端が閉塞された半環状の支持部15a、15bが一体に設けられるようになっている。この場合、覗き窓15は、前板14aの周縁部を残して前板14aのほぼ全体に設けられている。
【0013】
蓋14は、ケース本体11の入口部とほぼ同じ大きさに形成され、後面側開口をケース本体11の前面側開口部に対向させた状態で、一方の側板14eの縁部が合成樹脂等から形成される蝶番16を介してケース本体11の一方の側板11cの縁部に一体に連結され、蝶番16を介してケース本体11の開口部を開閉するようになっている。
【0014】
蓋14の他方の側板14dの外面側の縁部には、図2及び図3に示すように、ケース本体11の方向に突出する止め具17が一体に設けられ、この止め具17の内面側には内方に突出する係合爪17aが一体に設けられ、この係合爪17aに対応するケース本体11の他方の側板11dの縁部には係合爪17aを係合させる係合孔11fが貫通した状態で設けられ、この係合孔11f内に外面側から係合爪17aを係合させることで、蓋14がケース本体11の開口部を閉塞した状態に保持される。
【0015】
この場合、図6及び図7に示すように、蓋14の他方の側板14dの内面側にケース本体11の方向に突出する止め具17を一体に設け、この止め具17の外面側に外方向に突出する係合爪17aを一体に設け、この係合爪17aをケース本体11の他方の側板11dの縁部に設けた係合孔11f内に内面側から係合させても良いし、このような構成であって蓋14をケース本体11の開口部を閉塞した状態に保持することができるものである。
【0016】
なお、図示はしないが、蓋14の開口部の内面側をケース本体11の開口部外面側に嵌合させても良いし、蓋14の開口部の外面側をケース本体11の開口部内面側に嵌合させても良い。本発明のケースは、内部に揮散性薬剤を含浸させた揮散部材を収納するものである。そして、本発明のケースの内部に揮散部材を収納した揮散性容器として利用できるものである。図4及び図5には、揮散部材の一例が示されている。
【0017】
揮散部材2は、揮散部3と表示部7と液溜め部8とを備えている。揮散部3は、シート状の基層4と、基層4の表面に積層されるシート状の揮散層5と、揮散層5の表面に積層されるシート状の被覆層6とからなり、揮散層5には揮散性薬剤が含浸されるようになっている。
【0018】
基層4は、気体(空気)を透過させず、揮散性薬剤を透過させる特性を有する素材、又は、気体(空気)を透過させず、揮散性薬剤を透過させない特性を有する素材から形成されている。
【0019】
基層4の素材としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン、EVA、塩化ビニル、ポリメチルペンテン等が挙げられる。これらの素材は、使用する揮散性薬剤の種類によって透過性又は不透過性を示すものであるので、使用する揮散性薬剤の種類に応じて適宜の素材を選択すれば良い。
【0020】
揮散層5は、揮散性薬剤を含浸させ得る素材からなるものであって、本実施の形態では、薬剤透過性シートと揮散促進シートからなる2層より構成されている。薬剤透過性シートは、揮散層5の基層4側に設けられ、揮散性薬剤を含浸し、且つ空気は透過しないが薬剤を透過し得るシートであり、素材としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、EVA等が挙げられる。
揮散促進シートは、薬剤透過性シートの上面に一体的に設けられ、薬剤を含浸可能であり、且つ薬剤透過性シートに比べて表面積が大きいものが使用できる。素材としては、例えば、織布、不織布、紙、スポンジ、繊維物等が挙げられるが、これに限定することなく、同様の機能を有するものであれば良い。
【0021】
被覆層6は、揮散性薬剤を透過させない特性を有する素材からなるものであって、揮散層5からの揮散性薬剤の揮散を開始するときに揮散層5の表面から剥がすようになっている。
【0022】
被覆層6の素材としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン、EVA、塩化ビニル、ポリメチルペンテン等が挙げられる。これらの素材は使用する薬剤の種類によって不透過性の素材を適宜選択すればよい。
【0023】
揮散性薬剤は、液状又はゾル状をなすものであって、揮散部3の揮散層5及び後述する表示部7及び液溜め部8に含浸、保持されるようになっている。
【0024】
表示部7は、揮散部3の基層4の長手方向の一端部の裏面側に一体に設けられる半円柱状をなすものであって、表示部7の内側には基層4の表面側に開口する直方体状の空間である薬剤収容室7aが設けられ、この薬剤収容室7a内に揮散性薬剤が収容されるようになっている。なお、表示部7は半円柱状に限らず、他の形状(直方体状等)としても良い。
【0025】
表示部7の開口部は揮散部3の揮散層5によって被覆され、表示部7の薬剤収容室7a内に収容される揮散性薬剤が揮散層5に含浸されるようになっている。すなわち、表示部7の薬剤収容室7aと揮散層5との間で揮散性薬剤が相互に流通するようになっている。この場合、表示部7の開口部の全長(使用時には全高となる)は、揮散層5の全幅(使用時には全高となる)に対応する値に設定されているので、揮散開始時及び終了時における表示部7の液面位置と揮散部材2全体の保持量を一致させることができる。従って、表示部7の液面位置を目視することにより、揮散部材2内の揮散性薬剤の保持量を確認することができることになる。
【0026】
表示部7は、揮散部3の基層4の一部を凹ませて形成しても良いし、基層4と別体に形成したものを基層4に一体に接合しても良い。表示部7の素材としては、基層4と同様に、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン、EVA、塩化ビニル、ポリメチルペンテン等が挙げられる。これらの素材は、使用する揮散性薬剤の種類によって透過性又は不透過性を示すものであるので、使用する揮散性薬剤の種類に応じて適宜の素材を選択すれば良い。
【0027】
液溜め部8は、表示部7と同様に、揮散部3の基層4の裏面側に一体に設けられる直方体状をなすものであって、液溜め部8の内側には基層4の表面側に開口する直方体状の空間である薬剤収容室8aが設けられ、この薬剤収容室8a内に揮散性薬剤が収容されるようになっている。なお、液溜め部8は直方体状に限らず、他の形状(半円柱状等)としても良い。
【0028】
液溜め部8の開口部は揮散層5によって被覆され、液溜め部8の薬剤収容室8a内に収容された揮散性薬剤は揮散層5に含浸されるようになっている。すなわち、液溜め部8の薬剤収容室8aと揮散層5との間で揮散性薬剤が相互に流通するようになっている。
【0029】
液溜め部8は、揮散部3の基層4の一部を凹ませて形成しても良いし、基層4と別体に形成したものを基層4に一体に接合しても良い。液溜め部8の素材としては、揮散部3の基層4と同様に、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン、EVA、塩化ビニル、ポリメチルペンテン等が挙げられる。これらの素材は、使用する揮散性薬剤の種類によって透過性又は不透過性を示すものであるので、使用する揮散性薬剤の種類に応じて適宜の素材を選択すれば良い。
【0030】
液溜め部8の薬剤収容室8aと表示部7の薬剤収容室7aとは、揮散性薬剤が流通可能な断面半円形状の輸送管9により連結され、この輸送管9を介して液溜め部8の薬剤収容室8aと表示部7の薬剤収容室7aとの間で揮散性薬剤が相互に流通するようになっている。従って、揮散性薬剤は、液溜め部8の薬剤収容室8aと表示部7の薬剤収容室7aとの間で、輸送管9と揮散部3の揮散層5との協働により相互に流通するものである。なお、輸送管9は、断面半円形状に限らず、他の形状(断面三角状、断面四角状等)としても良い。
【0031】
輸送管9は、揮散部3の基層4の一部を凹ませて形成しても良いし、揮散部3の揮散層5を凹ませて形成しても良い。また、基層4と別体に形成したものを基層4に一体に接合しても良い。輸送管9は、液溜め部8の薬剤収容室8aと表示部7の薬剤収容室7aとの間以外の基層4の部分にも設けられ、この輸送管9の開口部も揮散層5により被覆されるようになっている。
【0032】
輸送管9の素材としては、揮散部3の基層4と同様に、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン、EVA、塩化ビニル、ポリメチルペンテン等が挙げられる。これらの素材は、使用する揮散性薬剤の種類によって透過性又は不透過性を示すものであるので、使用する揮散性薬剤の種類に応じて適宜の素材を選択すれば良い。
【0033】
そして、上記のように構成した揮散部材2を、図4に示すように、表示部7の近傍からほぼ直角に折り曲げて表示部を手前側に位置させ、液溜め部8の近傍から二つに折り曲げて液溜め部8を内側に位置させ、この状態で表示部が手前側に位置するように前記ケースのケース本体11内に挿入し、蓋14を閉めて表示部7の上下端部を支持部15a、15b間で支持し、表示部7を覗き窓15から露出させる。
【0034】
そして、揮散部材2の揮散層5の表面から被覆層6を剥がした状態でフック13を介して洋服ダンス等の内部に設置すると、揮散部3の揮散層5に含浸されている揮散性薬剤が揮散層5の表面から揮散を開始し、ケース本体11の揮散孔12を介して洋服ダンス等の内部に揮散性薬剤の成分が漂い、揮散性薬剤の薬効成分が得られることになる。
【0035】
そして、揮散性薬剤の揮散が進行すると、揮散部材2の全体の内部に保持されている揮散性薬剤が徐々に減少し、揮散部材2の全体の内部に保持されている揮散性薬剤の保持量の減少に追従して表示部7の液面位置が低下する。そして、揮散層5に含浸されている揮散性薬剤が殆ど消費されると、それに追従して表示部7の液面位置も最低になり、揮散性薬剤の揮散終点となる。
【0036】
上記のように構成したこの実施の形態によるケース10にあっては、表示部7がケース10の前面側に位置し、しかもケース10の蓋14の前面側のほぼ全体を占める覗き窓15から露出しているので、ケース10の前面側から揮散性薬剤の残量を容易に目視することができることになる。また、ケース10は、前面は後面に比べて厚く形成されているので、揮散性薬剤の残量をより明確に確認することができる。
【0037】
また、表示部7の液面位置と揮散部材2の保持量とが一致しているので、表示部7を目視することにより、揮散の開始点から終点まで揮散部材2内の揮散性薬剤の保持量を経時的に確認することができることになる。
【0038】
さらに、ケース10は、前面に比べて後面が薄く形成されているので、洋服ダンス等の内部に装着する場合に、洋服等が掛けられた状態のままでも容易に装着することが可能となり、洋服ダンス等への装着が容易となる。
【0039】
さらに、ケース10の前面側に蓋14が設けられているので、洋服ダンス等の内部に装着したままの状態で揮散部材2の交換が可能となるとともに、ケース10の前面は比較的厚いため、揮散部材の入替えがし易く、ケースを設置したままの状態でも容易に入替えができる。
【0040】
さらに、揮散部材2は、折り曲げ可能となっているので、液溜め部8が内側に位置するように折りたたんでケース10内に収容することができるので、ケース10の容積を小さくすることができ、全体をコンパクトにすることができることになる。
【0041】
さらに、ケース本体11の入口部は蓋14で閉塞されているので、使用中にケース10内から揮散部材2が脱落するのを防止できることになる。
【0042】
なお、前記の説明においては、揮散部3と表示部7と液溜め部8とからなる揮散部材2を本発明によるケース10内に収容するようにしたが、それ以外のタイプの揮散部材を本発明によるケース10内に収納しても良いものであり、その場合にも前記したものと同様の作用効果を奏することは勿論のことである。また、本実施の形態では、フックの付いた洋服ダンス用のケースについて説明したが、フックをなくして引き出し等に設置するようにしても良く、その場合にも前記したものと同様の作用効果を奏するものである。
【0043】
【発明の効果】
本発明は、前記のように構成したことにより、揮散部材を折りたたんでケース内に収納することにより、ケースの容積を小さくすることができるので、全体をコンパクトにすることができることになる。また、ケースのケース本体部の開口部は蓋で閉塞されているので、使用中にケース内から揮散部材が脱落するのを防止できる。洋服ダンス等の内部に装着したままの状態で揮散性部材の交換が可能となる。さらに、洋服ダンス等の内部に装着する場合に、衣服が詰まった状態であっても先細の形状に形成されているので、装着が容易となる。
さらに、揮散部材の揮散性薬剤の残量を表示する表示部をケースの前面側に位置させ、蓋の覗き窓から露出させることができるので、ケースの前面側から揮散性薬剤の残量を容易に目視することができることになる。従って、揮散性薬剤が消失した状態で使用を続けるようなことがなくなる。さらに、請求項5のように構成したことにより、洋服ダンス等の内部への装着が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるケースの一実施の形態を示した斜視図である。
【図2】図1に示すものの側面図である。
【図3】図2のA−A線に沿って見たB部の拡大断面図である。
【図4】揮散部材の斜視図である。
【図5】図4に示す揮散部材の展開図である。
【図6】本発明によるケースの他の実施の形態を示した側面図である。
【図7】図6のC−C線に沿って見たD部の断面図である。
【符号の説明】
2……揮散部材
3……揮散部
4……基層
5……揮散層
6……被覆層
7……表示部
7a、8a……薬剤収容室
8……液溜め部
9……輸送管
10……ケース
11……ケース本体
11a……上板
11b……下板
11c……側板
11d……側板
11e……後板
11f……係合孔
12……揮散孔
13……フック
14……蓋
14a……前板
14b……上板
14c……下板
14d……側板
14e……側板
15……覗き窓
15a、15b……支持部
16……蝶番
17……止め具
17a……係合爪
Claims (7)
- 内部に揮散性薬剤を含浸させた揮散部材を収納するケースであって、前面側に開口部を有するとともに、少なくとも側面に複数の揮散孔を有し、かつ、後端部が前端部よりも薄い箱状に形成されるケース本体と、該ケース本体の前面側開口部を閉塞する蓋とを備え、前記蓋が前記ケース本体の前面側開口部に開閉自在に設けられ、前記開口部が係合部材により閉塞状態に保持されることを特徴とするケース。
- 前記蓋にケース内外を貫通する覗き窓を設けたことを特徴とする請求項1に記載のケース。
- 前記ケース本体を、前端部から後端部にかけて順次薄くなる箱状に形成した請求項1又は2に記載のケース。
- 前記ケース本体を、前端部から後端部にかけて順次薄くなる箱状に形成するとともに、途中に少なくとも1つの段部を形成した請求項1〜3の何れかに記載のケース。
- 前記蓋は、前記ケース本体の前面側開口部に着脱自在に設けられている請求項1〜4の何れかに記載のケース。
- 前記ケース本体の上部に吊下げ用のフックを一体に設けた請求項1〜5の何れかに記載のケース。
- 請求項1〜請求項6に記載のケースに、揮散性薬剤を保持させるとともに、保持させた揮散性薬剤を表面から揮散させる揮散部と、該揮散部からの揮散に連動して該揮散部の揮散性薬剤の残量を経時的に表示する、内部に揮散性薬剤が収容される表示部とを備えた揮散部材を収納したことを特徴とする薬剤揮散器。
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