JP4123393B2 - 片頭ピストン型圧縮機 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は片頭ピストン型圧縮機に係り、詳しくは駆動軸と共に回転する斜板に一対のシューを介して連係した片頭ピストンが、シリンダボア内を直動することによってガス圧縮を行うようにした片頭ピストン型圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、駆動軸と共に回転する斜板に一対のシューを介して連係したピストンを有する型式の圧縮機として、一方側にのみ並設されたシリンダボア内を片頭ピストンが直動する、いわゆる片頭ピストン型圧縮機が知られている。
この片頭ピストン型圧縮機は、一般に、複数のボアを並設したシリンダブロックと、内部にクランク室を形成してシリンダブロックの前端を閉塞するフロントハウジングと、該シリンダブロックとフロントハウジングに支承された駆動軸と、吸入室及び吐出室を画設してシリンダブロックの後端を閉塞するリヤハウジングと、駆動軸と共に回転する斜板に一対のシューを介して連係し上記ボア内を直動する片頭ピストンとを備えている。ここに、片頭ピストンは、ボア内を摺動可能なピストン頭部と、ピストン頭部の基端側に設けられ、一対のシューがそれぞれ係合される一対の係合凹部を対向内面に有する軸方向断面が略U字状のシュー保持部とを有している。
【0003】
かかる片頭ピストン型圧縮機では、斜板の回転によりピストンが往復直動するとき、シューを介して斜板からピストンに加えられる力として、ピストンをボア内で往復直動させるという本来的に求められる軸方向分力の他に、ピストンを自転回動させようとする回転力が存在する。この回転力によりピストンが大きく自転回動すると、シュー保持部が斜板の外周側面に局部当たりするため、ピストン動作に悪影響を及ぼす。
【0004】
このため、上記回転力の対策として、シュー保持部の背面をピストン頭部の外周側に部分的に突出せしめて回動規制部とし、この回動規制部の外側面をクランク室を構成する内壁面等と当接させることにより、ピストンの自転回動を規制する技術が特開平8−109874号公報等に開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記片頭ピストン型圧縮機では、上記軸方向分力や回転力の他に、圧縮、吐出行程時にピストン頭部を圧縮機の径方向に傾動させようとするサイドフォースがシューを介して斜板からピストンに加えられる。このサイドフォースもピストン動作に悪影響を及ぼし、またピストンの傾動によりボア面との間で異常摩耗を生じたりする問題も発生する。
【0006】
かかるサイドフォースに対しては、ピストン長やボア長を増加させてピストン頭部とボアとの嵌合長を増大させることにより、サイドフォースによりピストンに生じる傾動モーメントを減少させるという手段が考えられる。
しかしながら、ピストン頭部の長さを長くすることによりピストン嵌合長を増大させようとすると、圧縮機に必要とされる所定のピストン行程容積を確保すべく、ピストン頭部が長くなった分だけボア長をリヤハウジング側に延長させる必要があり、圧縮機の体格が軸方向に増加するという問題がある。
【0007】
一方、ボアをクランク室側へ延長させることによりピストン嵌合長を増大させる場合、前述したピストン頭部よりも外周側に突出する回動規制部との干渉を回避しなければならないことから、ピストンが上死点位置にある時の回動規制部との関係で、ボアをクランク室側へ延長させることには限界がある。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、回動規制部を有する片頭ピストン形式の圧縮機において、圧縮機の体格を軸方向に増加させることなくピストン嵌合長をなるべく大きくして、円滑なピストン動作を達成するとともに、ピストン頭部及びボアの摺接面における摩耗を抑制することを解決すべき技術課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
(1)請求項1記載の片頭ピストン型圧縮機は、複数のボアを並設したシリンダブロックと、内部にクランク室を形成してシリンダブロックの前端を閉塞するフロントハウジングと、該シリンダブロックとフロントハウジングに支承された駆動軸と、吸入室及び吐出室を画設してシリンダブロックの後端を閉塞するリヤハウジングと、駆動軸と共に回転する斜板に一対のシューを介して連係し上記ボア内を直動する片頭ピストンとを備えた片頭ピストン型圧縮機において、
上記片頭ピストンは、上記ボア内を摺動可能なピストン頭部と、該ピストン頭部の基端側に設けられ、一対の上記シューがそれぞれ係合される一対の係合凹部を対向内面に有する軸方向断面形状が略U字状のシュー保持部と、該シュー保持部の側端面に、該ピストン頭部とは反対の方向に突出形成され、該ピストン頭部よりも外周側に部分的に突出されるとともに他の部材との接触により該片頭ピストンの自転回動を規制する規制面を有する回動規制部とを備え、
上記シリンダブロックの上記クランク室側の端部のうち圧縮機の外周側の端部には、ボア面から連続して該クランク室側に延在し、少なくとも上記ピストン頭部の外周側面が摺動可能な欠円状のピストンガイド面を有する膨出ボア部が形成され
さらに、ヒンジ機構を介して前後方向への揺動可能に前記斜板を連結するラグプレートが、前記クランク室の前端部で前記駆動軸に嵌合固定され、
上記斜板の最大傾角状態における下死点位置にある前記片頭ピストンの回動規制部は、上記ラグプレートよりも圧縮機の外周側で該ラグプレートと軸方向にオーバーラップして、該斜板の最大傾角状態における下死点位置にある片頭ピストンの回動規制部と前記フロントハウジングの前端内壁面との間隔が可及的に小さくなるように設定されていることを特徴とするものである。
【0009】
この片頭ピストン型圧縮機では、ピストンガイド面を有する膨出ボア部がピストン頭部の外周側面と摺動可能であり、膨出ボア部がピストンのサイドフォースの一部を受承するので、シリンダボアがクランク室側へ延長された(実質的なピストン嵌合長の増加)と同じとなり、サイドフォースによるピストンの傾動モーメントが低減される。そして、ピストン頭部よりも外周側に部分的に突出して他の部材(フロントハウジングや通しボルト等)との接触によりピストンの自転回動を規制する回動規制部が、シュー保持部からピストン頭部とは反対の方向に突出するように該シュー保持部の側端面に設けられている。このため、回動規制部がシュー保持部の背面からクランク室の前方側にずれた分だけ、上記膨出ボア部をクランク室側に余分に延長させ、ピストン嵌合長を余分に増加させることができる。
【0010】
したがって、ピストン嵌合長が最短となる下死点位置にピストンがある場合でもピストンに作用するサイドフォースを効果的に低減させることができ、円滑なピストン動作を達成するとともに、ピストン頭部及びボアの摺接面における摩耗を効果的に抑制することができる。
また、膨出ボア部の延長によりピストン嵌合長を増加させることができるので、膨出ボア部の延長分に応じて、ピストン頭部の軸方向長さ、ひいては膨出ボア部以外のボアの軸方向長さを短縮することが可能となり、圧縮機全体の軸方向長さの短縮に貢献する。
【0011】
さらに、この片頭ピストン型圧縮機では、斜板の最大傾角状態における下死点位置にある片頭ピストンの回動規制部が、ラグプレートよりも圧縮機の外周側でラグプレートと軸方向にオーバーラップしており、斜板の最大傾角状態における下死点位置にある片頭ピストンの回動規制部とフロントハウジングの前端内壁面との間隔が可及的に小さくなるように設定されている。
斜板が最大傾角状態にあり、かつ、片頭ピストンが下死点位置にあるときとは、回動規制部がクランク室内で最も前方側に位置するときである。この圧縮機では、このように回動規制部がクランク室内で最も前方側に位置するときに、この回動規制部はラグプレートの外周側で該ラグプレートと軸方向にオーバーラップする。このため、回動規制部をシュー保持部よりも前面側に突出させることのできるスペースが、クランク室内の軸方向長さを増加させることなく確保される。したがって、回動規制部をシュー保持部よりも前面側に突出させることによっても、圧縮機の体格が軸方向に増加することはない。
またこの圧縮機では、回動規制部がクランク室内で最も前方側に位置するときに、この回動規制部とフロントハウジングの前端内壁面、すなわちクランク室の前端との間の間隔が可及的に小さくなるように設定されている。このため、斜板の最大傾角状態における下死点位置での回動規制部とクランク室の前端との関係で、クランク室内の軸方向長さを最大限短縮することができ、圧縮機全体の軸方向長さの短縮に貢献する。
(2)請求項2記載の片頭ピストン型圧縮機は、請求項1記載の片頭ピストン型圧縮機において、前記シュー保持部は、その背面に前記ピストン頭部の外周側面から連続して延在する欠円状の摺動外面を有し、該摺動外面は前記ピストンガイド面に摺動可能であることを特徴とするものである。
【0012】
この片頭ピストン型圧縮機では、シュー保持部の摺動外面が膨出ボア部のピストンガイド面と摺動するので、ピストンが上死点位置にあるとき膨出ボア部がピストンのサイドフォースの一部を受承してピストンに作用するサイドフォースを効果的に低減させる。
(3)請求項3記載の片頭ピストン型圧縮機は、請求項1又は2記載の片頭ピストン型圧縮機において、上死点位置にある前記片頭ピストンの回動規制部と前記膨出ボア部との間隔が可及的に小さくなるように設定されていることを特徴とするものである。
【0013】
この圧縮機では、上死点位置にある片頭ピストンの回動規制部と膨出ボア部との間隔が可及的に小さくなるように設定されており、膨出ボア部をクランク室側へ最大限膨出させて、ピストン嵌合長を最大限増加させている。
したがって、ピストンに作用するサイドフォースをより効果的に低減して、より円滑なピストン動作を達成するとともに、ピストン頭部及びボアの摺接面における摩耗をより効果的に抑制することができる。
【0014】
また、ピストン頭部の軸方向長さ、ひいては膨出ボア部以外のボアの軸方向長さをより短縮することが可能となり、圧縮機全体の軸方向長さの短縮に大きく貢献する
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の具体的な実施形態を図面に基づいて説明する。
図1において、1はシリンダブロックであって、該シリンダブロック1の前端側はフロントハウジング2によって閉塞され、同後端側は弁板4を介してリヤハウジング3によって閉塞されるとともに、これらは図示しない通しボルトにより共締めされている。シリンダブロック1とフロントハウジング2とによって形成されるクランク室5内には軸心方向に延在する駆動軸6が収容されて、ラジアル軸受7、8により回転自在に支持されている。そして該駆動軸6の前端は、例えば図示しない電磁クラッチ及び伝動機構を介して自動車エンジンに連結されている。また、シリンダブロック1には該駆動軸6を囲繞する位置に複数個のボア1aが穿設されており、各ボア1aには片頭ピストン9がそれぞれ往復動可能に嵌挿されている。
【0018】
上記シリンダブロック1のクランク室5側の端部のうち圧縮機の外周側の端部には、図2に示すようにボア面から連続してクランク室5側に延在し、後述するピストン頭部91の外周側面91b及びシュー保持部92の摺動外面92bが摺動可能な欠円状のピストンガイド面1cを有する膨出ボア部1bが形成されている。
【0019】
駆動軸6には、クランク室5の前端部にラグプレート10がフロントハウジング2との間にスラスト軸受を介して同期回転可能に嵌合固定されるとともに、ラグプレート10の後方位置に斜板12が嵌合されている。そして、該斜板12は、ヒンジ機構Kを介して前後方向への揺動可能にラグプレート10に連結され、またラグプレート10との間に介装された押圧バネ14により後方、すなわち最小傾角位置に向けて常に付勢されている。
【0020】
斜板12には、両端面外周側に平滑な摺動面12aが形成され、摺動面12aには半球状のシュ−13、13が当接されており、これらシュ−13、13を介して上記片頭ピストン9が連係されている。
この片頭ピストン9は、図3及び図4に示すように、ボア1a内を摺動可能なピストン頭部91と、ピストン頭部91の基端側の側端面91aに設けられ、軸方向断面形状が略U字状のシュー保持部92と、シュー保持部92の前面側に突出するとともにピストン頭部91よりも外周側に部分的に突出するように該シュー保持部92の側端面92aに設けられた回動規制部93とから構成されている。
【0021】
シュー保持部92は、片頭ピストン9が上死点位置にあるときにシュー保持部92と膨出ボア部1bとが干渉することを防止すべく、ピストン頭部91よりも外周側に突出することがないように形成されている。また、圧縮機の外周側におけるシュー保持部92の背面は、ピストン頭部91の外周側面91bから連続して延在する欠円状の摺動外面92bとされている。さらに、シュー保持部92の対向内面には、一対のシュー13、13の凸球面がそれぞれ係合される凹球面よりなる一対の係合凹部92c、92cが形成されている。圧縮機の外周側における回動規制部93の外側面は、フロントハウジング2の内周側面2aとの当接(摺接)により片頭ピストン9の自転回動を規制する摺接規制面93aとされている。この摺接規制面93aは、ピストン頭部91の外周側面91bの曲率半径よりも大きな曲率半径を有し、またピストン頭部91の外周側面91bよりも半径方向外方に突出している。
【0022】
また、斜板12の摺動面12aより内方域のラグプレート10側には、一対のブラケット12b、12bが該斜板12の上死点位置を跨いで突設され、各ブラケット12b、12bにはガイドピン11b、11bの基端が固着されるとともに、各ガイドピン11b、11bの先端には球体部11a、11aが形成されている。かくして本圧縮機では、ブラケット12b、12b、ガイドピン11b、11b及び球体部11a、11aにより、ヒンジ機構Kの一部を構成している。
【0023】
斜板12の中心部には駆動軸6上で該斜板12の傾角変位を許容する屈折状の貫通孔12cが設けられており、また、斜板12の下死点領域におけるラグプレート10側には、駆動軸6の軸心から径外方向に延在され、かつラグプレート10側のシュ−13を回避しつつ摺動面12aを覆蔽するカウンタウェイト12dがリベットなどにより装着されている。そして該斜板12は、カウンタウェイト12dよりも中心寄りの前端面12eがラグプレート10の後端面10aと当接することにより最大傾角が規制される一方、後端面の座繰孔部がサークリップ15と当接することにより最小傾角が規制されている。
【0024】
また、ラグプレート10の上部には、上記ヒンジ機構Kの残部を構成する一対の支持アーム10b、10bが各ガイドピン11b、11bと整合するよう軸心方向後方に突出され、各支持アーム10b、10bの先端部には、駆動軸6の軸心と斜板12の上死点位置とで決定される面と平行に、かつ駆動軸6の軸心に対して外方から近づく向きにガイド孔10c、10cが貫設されている。これらガイド孔10c、10cの向きは、斜板12の傾角変位にかかわらず片頭ピストン9の上死点位置が不動に保たれるよう設定されており、各ガイド孔10c、10c内には、それぞれガイドピン11b、11bの球体部11a、11aが摺動可能に挿入されている。
【0025】
リヤハウジング3内には、吸入室3a及び吐出室3bが画設され、弁板4にはボア1aに対応して吸入ポート及び吐出ポートが開口されており、弁板4と片頭ピストン9との間に形成される圧縮室が吸入ポート及び吐出ポートを介して吸入室3a及び吐出室3bに連通されている。そして弁板4には各吸入ポート及び吐出ポートを開閉する吸入弁及び吐出弁が装着されている。
【0026】
さらに、リヤハウジング3には、吐出室3bからクランク室5に冷媒ガスを供給する給気通路の開閉を行うことにより、クランク室5の圧力を調整する図示しない容量制御弁が装備されている。また、シリンダブロック1には、クランク室5と吸入室3aとを連通する図示しない絞り付抽気通路が形成されている。この容量制御弁で吸入圧力に応じてクランク室5内の圧力を調整して斜板12の傾角を制御し、ピストンストロークを変更することにより吐出容量を調整するようになっている。
【0027】
ここに、この圧縮機では、上死点位置にある片頭ピストン9(図1の上側のピストン)の回動規制部93と膨出ボア部1bとの軸方向の間隔が可及的に小さくなるように(シュー保持部92の摺動外面92bの大部分、実質的にはほとんど全部が膨出ボア部1bのピストンガイド面1cと摺接するように)設定されており、膨出ボア部1bをクランク室5側へ最大限膨出させて、ピストン嵌合長を最大限増加させている。このため、膨出ボア部1bの延長分に応じて、ピストン頭部91の軸方向長さ、ひいては膨出ボア部1b以外のボア1aの軸方向長さを短縮することが可能となり、圧縮機全体の軸方向長さの短縮に貢献する。
【0028】
また、斜板12の最大傾角状態における下死点位置にある片頭ピストン9(図1に一点鎖線で示す下側のピストン)の回動規制部93は、ラグプレート10よりも圧縮機の外周側で該ラグプレート10の前端部分と軸方向にオーバーラップするように(回動規制部93の前側端面とラグプレート10の前端面とが軸方向に実質的に同一位置となるように)設定されている。つまり、回動規制部93がクランク室5内で最も前方側に位置するときに、この回動規制部93はラグプレート10の外周側で該ラグプレート10の前端と軸方向にオーバーラップする。このため、回動規制部93をシュー保持部92よりも前面側に突出させることのできるスペースが、クランク室5内の軸方向長さを増加させることなく確保される。したがって、回動規制部93をシュー保持部92よりも前面側に突出させることによっても、圧縮機の体格が軸方向に増加することはない。さらに、回動規制部93がクランク室5内で最も前方側に位置するときに、回動規制部93とフロントハウジング2の前端内壁面2b、すなわちクランク室5の前端との間隔が可及的に小さくなるように設定されている。このため、斜板12の最大傾角状態における下死点位置での回動規制部93とクランク室5の前端との関係で、クランク室5内の軸方向長さを最大限短縮することができ、圧縮機全体の軸方向長さの短縮に貢献する。
【0029】
そして、上記のようにピストン嵌合長の増加により、圧縮、吐出行程時に片頭ピストン9に作用するサイドフォースをより効果的に低減して、より円滑なピストン動作を達成するとともに、ピストン頭部91及びボア1aの摺接面における摩耗をより効果的に抑制することができる。
なお、圧縮機の圧縮及び吐出行程の際、片頭ピストン9に作用するモ−メント荷重、及びピストン嵌合長とサイドフォースとの関係は、以下のとおりである。
【0030】
すなわち、図3に示すように、吸入行程から吐出行程への切り換え時に大きなピストン慣性力が斜板12に加わり、その結果軸線方向分力Fの他に、これに直交する方向の分力fが斜板12からシュー13を介して片頭ピストン9に作用する。このため、圧縮吐出行程時に、片頭ピストン9はボア1a内で図3の矢印Mで示す傾動モーメントMを受け、その結果片頭ピストン9にはサイドホースF1 及びF2 が作用する。なお、このサイドホースF1 及びF2 による問題は、ピストン嵌合長が最も短くなるとき、つまり斜板12の最大傾角状態での下死点位置で最も顕著となる。
【0031】
そして、軸線方向に直交する方向の分力f、ボア1aの端縁で受けるサイドフォースをF1 、シュー13の中心からボア1aの端縁までの距離をL1 、ピストン頭部91の先端縁で受けるサイドフォースをF2 、シュー13の中心からピストン頭部91の先端縁までの距離をL2 とすると、以下の(1)、(2)式が成立する。
【0032】
f+F2 =F1 …(1)
1 ・L1 =F2 ・L2 …(2)
したがって、
1 =L2 ・f/(L2 −L1 ) …(3)
2 =L1 ・f/(L2 −L1 ) …(4)
となり、サイドホースF1 及びF2 を低減するには、L2 −L1 の値、すなわちピストン嵌合長を大きくすればよいことがわかる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る片頭ピストン型圧縮機の全容を示す縦断面図である。
【図2】同圧縮機に係るシリンダブロックアのA−A線矢視断面図である。
【図3】同圧縮機に係る片頭ピストンの側面図である。
【図4】動圧縮機に係る片頭ピストンの背面図である。
【符号の説明】
1…シリンダブロック 1a…ボア 1b…膨出ボア部
1c…ピストンガイド面 2…フロントハウジング
3…リヤハウジング 3a…吸入室 3b…吐出室
5…クランク室 6…駆動軸 9…片頭ピストン
91…ピストン頭部 91a…外周側面 92…シュー保持部
92a…摺動外面 92b…係合凹部 93…回動規制部
93a…摺接規制面 10…ラグプレート 12…斜板
13…シュー

Claims (3)

  1. 複数のボアを並設したシリンダブロックと、内部にクランク室を形成してシリンダブロックの前端を閉塞するフロントハウジングと、該シリンダブロックとフロントハウジングに支承された駆動軸と、吸入室及び吐出室を画設してシリンダブロックの後端を閉塞するリヤハウジングと、駆動軸と共に回転する斜板に一対のシューを介して連係し上記ボア内を直動する片頭ピストンとを備えた片頭ピストン型圧縮機において、
    上記片頭ピストンは、上記ボア内を摺動可能なピストン頭部と、該ピストン頭部の基端側に設けられ、一対の上記シューがそれぞれ係合される一対の係合凹部を対向内面に有する軸方向断面形状が略U字状のシュー保持部と、該シュー保持部の側端面に、該ピストン頭部とは反対の方向に突出形成され、該ピストン頭部よりも外周側に部分的に突出されるとともに他の部材との接触により該片頭ピストンの自転回動を規制する規制面を有する回動規制部とを備え、
    上記シリンダブロックの上記クランク室側の端部のうち圧縮機の外周側の端部には、ボア面から連続して該クランク室側に延在し、少なくとも上記ピストン頭部の外周側面が摺動可能な欠円状のピストンガイド面を有する膨出ボア部が形成され
    さらに、ヒンジ機構を介して前後方向への揺動可能に前記斜板を連結するラグプレートが、前記クランク室の前端部で前記駆動軸に嵌合固定され、
    上記斜板の最大傾角状態における下死点位置にある前記片頭ピストンの回動規制部は、上記ラグプレートよりも圧縮機の外周側で該ラグプレートと軸方向にオーバーラップして、該斜板の最大傾角状態における下死点位置にある片頭ピストンの回動規制部と前記フロントハウジングの前端内壁面との間隔が可及的に小さくなるように設定されていることを特徴とする片頭ピストン型圧縮機。
  2. 前記シュー保持部は、その背面に前記ピストン頭部の外周側面から連続して延在する欠円状の摺動外面を有し、該摺動外面は前記ピストンガイド面に摺動可能であることを特徴とする請求項1記載の片頭ピストン型圧縮機。
  3. 上死点位置にある前記片頭ピストンの回動規制部と前記膨出ボア部との間隔が可及的に小さくなるように設定されていることを特徴とする請求項1又は2記載の片頭ピストン型圧縮機。
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