JP4122814B2 - 乗員検知装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、乗員検知装置に係り、特に、車両用シートに着座した乗員の位置を検出する乗員検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両用シートに着座した乗員の位置を検出する乗員検知装置の一例が特開平11−15980号公報に示されている。
【0003】
図8に示される如く、この乗員検知装置では、フロントシート100に着座した乗員を撮影し、第1の画像及び第2の画像を生成する一対のカメラ102、104を有しており、これらのカメラ102、104が接続された距離測定装置により、カメラ102、104から乗員までの距離を測定するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような乗員検知装置では、一対のカメラ102、104を使用するため、カメラ102とカメラ104との位置関係、即ち、カメラ102の光軸とカメラ104の光軸との相対位置の管理、及び各カメラ102、104の光軸と車体との位置関係の管理が、距離測定性能に影響するため、各カメラ102、104の車両への取付けが煩雑となり、製造コストが高くなる。また、センサ等の他の部品に比べて高価なカメラを2台使用するため、この点においてもコストが大幅に高くなる。
【0005】
本発明は上記事実を考慮し、1台のカメラで乗員の位置を検出できる乗員検知装置を得ることが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の本発明の乗員検知装置は、シートに着座した乗員のヘッドレストから所定の距離内にある頭部方向に向けて画角中心軸を設定し、前記乗員頭部を斜め方向から撮影する1台のカメラと、
前記ヘッドレストに設けられ、前記乗員頭部を検知する頭部検知手段と、
前記頭部検知手段からの信号により、前記乗員頭部が前記ヘッドレストから所定の距離内にあると判定した場合に、撮影した前記カメラによる撮像データに基いて前記乗員頭部の基準位置における基準寸法を決定すると共に、前記乗員頭部が前記ヘッドレストから所定の距離内にないと判定した場合には、前記基準寸法と、前記カメラによる撮像データの前記乗員頭部の寸法との比較から前記乗員頭部の位置を算出する位置算出手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0007】
従って、位置算出手段は、ヘッドレストに設けられ、乗員頭部を検知する頭部検知手段からの信号により、乗員頭部がヘッドレストから所定の距離内にあると判定した場合に、シートに着座した乗員頭部を斜め方向から1台のカメラにより撮影した撮像データに基いて、乗員頭部の基準位置における基準寸法を決定すると共に、乗員頭部がヘッドレストから所定の距離内にないと判定した場合には、基準寸法と、カメラによる撮像データの乗員頭部の寸法との比較から乗員の位置を算出する。この結果、1台のカメラで乗員の位置を検出できると共に、乗員頭部がヘッドレストに当接していない場合においても、乗員頭部を確実に検知できる。
【0008】
請求項2記載の本発明は、請求項1記載の乗員検知装置において、前記カメラはインストルメントパネルに配置されており、前記位置算出手段は、前記乗員頭部の位置が基準位置から車両前方側の計測位置に移動しているため、カメラによる撮像データにおける前記基準位置の乗員頭部の車幅方向の長さである基準寸法D3、カメラによる撮像データにおける前記計測位置の乗員頭部の車幅方向の長さである計測寸法D4、基準寸法D3決定時の前記インストルメントパネルと前記乗員頭部との距離L3、計測寸法D4測定時の前記インストルメントパネルと前記乗員頭部との距離L4、基準寸法D3決定時の前記カメラと前記乗員頭部との距離Y1、計測寸法D4測定時の前記カメラと前記乗員頭部との距離Y2、前記カメラの画角中心軸Kの車両前後方向に対する傾斜角度θ、及び計測寸法D4測定時の前記乗員頭部から前記カメラの画角中心軸Kまでの距離Bとの間の関係
Y1=L3・cosθ
Y2=(D3/D4)・Y1
L4=Y2・cosθ−B・sinθ
={(D3/D4)・Y1}・cosθ−B・sinθ
から計測寸法D4測定時の前記インストルメントパネルと前記乗員頭部との距離L4を演算することを特徴とする。
【0009】
従って、位置算出手段は、乗員頭部の位置が基準位置から車両前方側の計測位置に移動しているため、カメラによる撮像データにおける基準位置の乗員頭部の車幅方向の長さである基準寸法D3、カメラによる撮像データにおける計測位置の乗員頭部の車幅方向の長さである計測寸法D4、基準寸法D3決定時のインストルメントパネルと乗員頭部との距離L3、計測寸法D4測定時のインストルメントパネルと乗員頭部との距離L4、基準寸法D3決定時のカメラと乗員頭部との距離Y1、計測寸法D4測定時のカメラと乗員頭部との距離Y2、カメラの画角中心軸Kの車両前後方向に対する傾斜角度θ、及び計測寸法D4測定時の乗員頭部からカメラの画角中心軸Kまでの距離Bとの間の関係
Y1=L3・cosθ
Y2=(D3/D4)・Y1
L4=Y2・cosθ−B・sinθ
={(D3/D4)・Y1}・cosθ−B・sinθ
から計測寸法D4測定時のインストルメントパネルと乗員頭部との距離L4を演算する。この結果、1台のカメラで乗員頭部の位置を検出できる。
【0010】
請求項3記載の本発明は、請求項1又は請求項2に記載の乗員検知装置において、前記カメラは前記シートに着座した乗員に対して1台のみであることを特徴とする。
【0011】
従って、請求項1又は請求項2に記載の内容に加えて、カメラをシートに着座した乗員に対して1台のみとすることがきる。
請求項4記載の本発明は、シートに着座した乗員のヘッドレストから所定の距離内にある頭部方向に向けて画角中心軸を設定し、前記乗員頭部を斜め方向から撮影する1台のカメラと、
前記シートの前後方向の位置と、前記シートのシートバックの角度を検知するシートポジション検知手段と、
前記シートバックの上部あるいはヘッドレストに設けられ、前記乗員頭部を検知する頭部検知手段と、
前記頭部検知手段からの信号により、前記乗員頭部が前記頭部検知手段から所定の距離内にあると判定した場合に、前記シートポジション検知手段による検出結果に基づいて前記乗員頭部の基準位置を求め、前記カメラによる撮像データに基いて前記乗員頭部の基準位置における基準寸法を決定すると共に、前記乗員頭部が前記頭部検知手段から所定の距離内にないと判定した場合には、前記カメラによる撮像データの前記乗員頭部の寸法と前記基準寸法との差から前記乗員頭部の位置を算出する位置算出手段と、を備えたことを特徴とする。
従って、位置算出手段は、シートバックの上部あるいはヘッドレストに設けられ乗員の頭部を検知する頭部検知手段からの信号により、乗員頭部が頭部検知手段から所定の距離内にあると判定した場合に、シートポジション検知手段による検出結果に基づいて乗員頭部の基準位置を求め、カメラによる撮像データに基いて乗員頭部の基準位置における基準寸法を決定すると共に、乗員頭部が頭部検知手段から所定の距離内にないと判定した場合には、カメラによる撮像データの乗員頭部の寸法と基準寸法との差から乗員の頭部位置を算出する。この結果、1台のカメラで乗員頭部の位置を検出できると共に、乗員頭部がヘッドレストに当接していない場合においても、乗員頭部を確実に検知できる。
請求項5記載の本発明は、請求項1から4の何れか1項に記載の乗員検知装置において、前記頭部検知手段は、前記乗員頭部が前記ヘッドレストから所定の距離内にあるか否かを検知する近接センサであることを特徴とする。
従って、請求項1から4の何れか1項に記載の内容に加えて、乗員の頭部がヘッドレストから所定の距離内にあるか否かを検知する近接センサを頭部検知手段とするため、乗員の頭部が前記ヘッドレストに当接していない場合においても、乗員の頭部を確実に検知できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、第1実施形態を図1〜図4に従って説明する。なお、この第1実施形態は、本発明の実施形態ではなく、開示例とする。
【0013】
なお、図中矢印FRは車両前方方向を、矢印UPは車両上方方向を、矢印INは車幅内側方向を示す。
【0014】
図1に示される如く、本実施形態の乗員検知装置10は1台のカメラ12を備えており、このカメラ12は、インストルメントパネル14の上部における乗員18の頭部19の正面に配設されている。また、カメラ12の画角中心軸Kは、助手席16に着座した乗員18の頭部19方向に向けられており、カメラ12は、位置算出手段としての制御回路20に接続されている。
【0015】
助手席16のシートクッションフレーム21には、シートポジション検知手段を構成するシートスライドセンサ22が配設されており、助手席16の前後方向の位置を検知するようになっている。また、シートクッション24とシートバック26との連結部には、シートポジション検知手段を構成するシートバック角度センサ28が配設されており、シートバック26の傾斜角度を検知するようになっている。更に、シートバック26の上部に配設されたヘッドレスト30内には、頭部検知手段としての近接センサ32が配設されている。この近接センサ32は、例えば、静電容量センサで構成されており、乗員頭部19が所定の距離内、例えば、ヘッドレスト30に当接しているか、或いは接近しているか否かを検知できるようになっている。
【0016】
シートスライドセンサ22、シートバック角度センサ28及び近接センサ32は、制御回路20に接続されており、制御回路20は、カメラ12、シートスライドセンサ22、シートバック角度センサ28及び近接センサ32からの情報に基いて、例えば、インストルメントパネル14に配設された助手席用エアバッグ装置40を制御するようになっている。
【0017】
次に、本実施形態の作用を説明する。
【0018】
本実施形態では、制御回路20は、近接センサ32からの信号により、乗員頭部19が所定の距離内、例えば、ヘッドレスト30に当接しているか、或いは接近していると判定した場合に、その時の、シートスライドセンサ22からの信号に基いて助手席16の前後方向の位置を演算すると共に、シートバック角度センサ28からの信号に基いてシートバック26の傾斜角度を演算する。更に、その時の、カメラ12による撮像データを乗員頭部19の基準位置における基準寸法として記憶する。
【0019】
図3に示される如く、乗員頭部19の基準位置における基準寸法D1(pixel)は、画面の横方向サイズW(pixel)の撮像データS1における乗員頭部19、特に、顔面の輪郭である丸形状を画像認識し、その丸形状の車幅方向の長さを基準寸法D1としている。
【0020】
また、制御回路20は、この基準寸法D1と、カメラ12による撮像データの乗員頭部19の寸法との比較から乗員頭部の位置を算出する。
【0021】
即ち、図1に二点鎖線で示すように、乗員18が前かがみになり、図4に示される如く、カメラ12による撮像データS2の乗員頭部19の計測寸法D2(pixel)が基準寸法D1に対して変化した場合には、制御回路20は基準寸法D1と計測寸法D2とを比較する。
【0022】
この時、乗員頭部19の位置は、図2に実線で示す車両後方側の基準位置から、二点鎖線で示す車両前方側の計測位置に移動しているため、基準寸法D1、計測寸法D2、基準寸法D1決定時のインストルメントパネル14と乗員頭部19との距離L1(mm)及び計測寸法D2測定時のインストルメントパネル14と乗員頭部19との距離L2(mm)との間には、
L2=(D1/W)/(D2/W)・L1=(D1/D2)・L1
の関係があり、この式から制御回路20は、計測寸法D2測定時のインストルメントパネル14と乗員頭部19との距離L2を演算する。
【0023】
そして、計測寸法D2測定時のインストルメントパネル14と乗員頭部19との距離L2が、所定の距離より短い場合、即ち、インストルメントパネル14に配設された助手席用エアバッグ装置40と乗員頭部19とが接近している場合には、例えば、助手席用エアバッグ装置40の作動を禁止する。
【0024】
従って、本実施形態では、1台のカメラで乗員頭部19の位置を検出できる。このため、2台のカメラを使用する従来技術のように、カメラ間の光軸の管理が必要無く、カメラの車両への取付けが容易となり、製造コストを低減できると共に、センサ等の他の部品に比べて高価なカメラが1台で良いため、この点においてもコストを大幅に低減できる。
【0025】
また、本実施形態では、前記乗員の頭部が所定の距離内にあるか否かを検知する近接センサ32を頭部検知手段とするため、乗員頭部19がヘッドレスト30に当接していない場合においても、乗員頭部19を確実に検知できる。
【0026】
また、本実施形態では、乗員頭部19の基準位置における基準寸法D1を、画面の横方向サイズWの撮像データS1における乗員頭部19、特に、顔面の輪郭である丸形状を画像認識し、その丸形状の車幅方向の長さを基準寸法D1としている。このため、髪の毛の影響等を受ける顔面の輪郭における車両上下方向の長さに比べて、基準寸法D1及び計測寸法D2を正確に測定できる。
【0027】
次に、第2実施形態を図5〜図7に従って説明する。なお、この第2実施形態が本発明の実施形態である。
【0028】
なお、第1実施形態と同一部材は、同一符号を付してその説明を省略する。
【0029】
図5に示される如く、本実施形態では、カメラ12が、インストルメントパネル14の上部における車幅方向中央部14Aよりに配設されており、乗員頭部19を斜め車幅方向内側前方から撮影するようになっている。
【0030】
次に、本実施形態の作用を説明する。
【0031】
本実施形態では、第1実施形態と同様に、制御回路20は、近接センサ32からの信号により、乗員頭部19が所定の距離内、例えば、ヘッドレスト30に当接しているか、或いは接近していると判定した場合に、その時の、シートスライドセンサ22からの信号に基いて助手席16の前後方向の位置を演算すると共に、シートバック角度センサ28からの信号に基いてシートバック26の傾斜角度を演算する。更に、その時の、カメラ12による撮像データを乗員頭部19の基準位置における基準寸法として記憶する。
【0032】
図6に示される如く、カメラ12により、車幅方向内側前方から撮影した乗員頭部19の基準位置における基準寸法D3(pixel)は、画面の横方向サイズW(pixel)の撮像データS3における乗員頭部19、特に、顔面の輪郭である丸形状を画像認識し、その丸形状の車幅方向の長さを基準寸法D3としている。
【0033】
また、制御回路20は、この基準寸法D3と、カメラ12による撮像データの乗員頭部19の寸法との比較から乗員頭部の位置を算出する。
【0034】
即ち、図5に二点鎖線で示すように、乗員頭部19が前方へ移動し、図7に示される如く、カメラ12による撮像データS4の乗員頭部19の計測寸法D4(pixel)が基準寸法D3に対して変化した場合には、制御回路20は基準寸法D3と計測寸法D4とを比較する。
【0035】
この時、乗員頭部19の位置は、図5に実線で示す車両後方側の基準位置から、二点鎖線で示す車両前方側の計測位置に移動しているため、基準寸法D3、計測寸法D4、基準寸法D3決定時のインストルメントパネル14と乗員頭部19との距離L3(mm)、計測寸法D4測定時のインストルメントパネル14と乗員頭部19との距離L4(mm)、基準寸法D3決定時のカメラ12と乗員頭部19との距離Y1(mm)、計測寸法D4測定時のカメラ12と乗員頭部19との距離Y2(mm)、カメラ12の画角中心軸Kの車両前後方向に対する傾斜角度θ、及び計測寸法D4測定時の乗員頭部19からカメラの画角中心軸Kまでの距離B(画面中心より右側を正とする)(mm)との間には、
の関係があり、この式から制御回路20は、計測寸法D4測定時のインストルメントパネル14と乗員頭部19との距離L4を演算する。
【0036】
そして、計測寸法D4測定時のインストルメントパネル14と乗員頭部19との距離L4が、所定の距離より短い場合、即ち、インストルメントパネル14に配設された助手席用エアバッグ装置40と乗員頭部19が接近している場合には、例えば、助手席用エアバッグ装置40の作動を禁止する。
【0037】
従って、本実施形態では、1台のカメラで乗員頭部19の位置を検出できる。このため、2台のカメラを使用する従来技術のように、カメラ間の光軸の管理が必要無く、カメラの車両への取付けが容易となり、製造コストを低減できると共に、センサ等の他の部品に比べて高価なカメラが1台で良いため、この点においてもコストを大幅に低減できる。
【0038】
また、本実施形態では、第1実施形態の作用効果に加えて、カメラ12が、インストルメントパネル14の上部における車幅方向中央部14Aよりに配設されており、乗員頭部19を斜め車幅方向内側前方から撮影するため、乗員18が本等を読んでいる場合においても、本等に邪魔されることなく、カメラ12により乗員頭部19を撮影することができる。
【0039】
以上に於いては、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、上記各実施形態では、頭部検知手段としての近接センサ32を静電容量センサで構成したが、頭部検知手段はこの構成に限定されず、ヘッドレスト30に乗員頭部19が当接した際に荷重を直接検知するタッチスイッチ等であっても良い。また、頭部検知手段の配設位置は、ヘッドレスト30に代えて、子供乗員の頭部に対向するシートバック26の上部等に配設しても良い。
【0040】
また、カメラ12の配設位置もインストルメントパネル14上に限定されず、図1に二点鎖線で示すようにカメラ12をフロントピラー50、インナミラー52、オバーヘッドコンソール54等の他の部位に配設しても良い。また、シートバック26の角度変化に連動して、画角中心軸Kを調整し、画角中心軸Kのずれを防止する装置を備えれば、カメラ12をシートバック26の上部あるいはヘッドレスト30に配設することもできる。
【0041】
【発明の効果】
請求項1記載の本発明の乗員検知装置は、シートに着座した乗員のヘッドレストから所定の距離内にある頭部方向に向けて画角中心軸を設定し、乗員頭部を斜め方向から撮影する1台のカメラと、ヘッドレストに設けられ、乗員頭部を検知する頭部検知手段と、頭部検知手段からの信号により、乗員頭部がヘッドレストから所定の距離内にあると判定した場合に、撮影したカメラによる撮像データに基いて乗員頭部の基準位置における基準寸法を決定すると共に、乗員頭部がヘッドレストから所定の距離内にないと判定した場合には、基準寸法と、カメラによる撮像データの乗員頭部の寸法との比較から乗員頭部の位置を算出する位置算出手段と、を備えたため、1台のカメラで乗員の位置を検出できると共に、乗員頭部がヘッドレストに当接していない場合においても、乗員頭部を確実に検知できるという優れた効果を有する。
【0042】
請求項2記載の本発明は、請求項1記載の乗員検知装置において、カメラはインストルメントパネルに配置されており、位置算出手段は、乗員頭部の位置が基準位置から車両前方側の計測位置に移動しているため、カメラによる撮像データにおける基準位置の乗員頭部の車幅方向の長さである基準寸法D3、カメラによる撮像データにおける計測位置の乗員頭部の車幅方向の長さである計測寸法D4、基準寸法D3決定時のインストルメントパネルと乗員頭部との距離L3、計測寸法D4測定時のインストルメントパネルと乗員頭部との距離L4、基準寸法D3決定時のカメラと乗員頭部との距離Y1、計測寸法D4測定時のカメラと乗員頭部との距離Y2、カメラの画角中心軸Kの車両前後方向に対する傾斜角度θ、及び計測寸法D4測定時の乗員頭部からカメラの画角中心軸Kまでの距離Bとの間の関係
Y1=L3・cosθ
Y2=(D3/D4)・Y1
L4=Y2・cosθ−B・sinθ
={(D3/D4)・Y1}・cosθ−B・sinθ
から計測寸法D4測定時のインストルメントパネルと乗員頭部との距離L4を演算するため、1台のカメラで乗員頭部の位置を検出できるという優れた効果を有する。
【0043】
請求項3記載の本発明は、請求項1又は請求項2に記載の乗員検知装置において、カメラはシートに着座した乗員に対して1台のみであるため、カメラを1台のみとすることがきるという優れた効果を有する。
請求項4記載の本発明の乗員検知装置は、シートに着座した乗員のヘッドレストから所定の距離内にある頭部方向に向けて画角中心軸を設定し、乗員頭部を斜め方向から撮影する1台のカメラと、シートの前後方向の位置と、シートのシートバックの角度を検知するシートポジション検知手段と、シートバックの上部あるいはヘッドレストに設けられ、乗員頭部を検知する頭部検知手段と、頭部検知手段からの信号により、乗員頭部が頭部検知手段から所定の距離内にあると判定した場合に、シートポジション検知手段による検出結果に基づいて乗員頭部の基準位置を求め、カメラによる撮像データに基いて乗員頭部の基準位置における基準寸法を決定すると共に、乗員頭部が頭部検知手段から所定の距離内にないと判定した場合には、カメラによる撮像データの乗員頭部の寸法と基準寸法との差から乗員頭部の位置を算出する位置算出手段と、を備えたため、1台のカメラで乗員頭部の位置を検出できると共に、乗員頭部がヘッドレストに当接していない場合においても、乗員頭部を確実に検知できるという優れた効果を有する。
請求項5記載の本発明は、請求項1から4の何れか1項に記載の乗員検知装置において、頭部検知手段は、乗員頭部がヘッドレストから所定の距離内にあるか否かを検知する近接センサであるため、請求項1から4の何れか1項に記載の効果に加えて、乗員の頭部を確実に検知できるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態に係る乗員検知装置が適用された車両の一部を示す概略側面図である。
【図2】 第1実施形態に係る乗員検知装置の作用説明図である。
【図3】 第1実施形態に係る乗員検知装置の乗員頭部の基準位置における撮像データを示す説明図である。
【図4】 第1実施形態に係る乗員検知装置の乗員頭部の計測位置における撮像データを示す説明図である。
【図5】 第2実施形態に係る乗員検知装置の作用説明図である。
【図6】 第2実施形態に係る乗員検知装置の乗員頭部の基準位置における撮像データを示す説明図である。
【図7】 第2実施形態に係る乗員検知装置の乗員頭部の計測位置における撮像データを示す説明図である。
【図8】 従来例の乗員検知装置が適用された車両の一部を示す概略平面図である。
【符号の説明】
10 乗員検知装置
12 カメラ
14 インストルメントパネル
16 助手席
19 乗員頭部
20 制御回路(位置算出手段)
22 シートスライドセンサ(シートポジション検知手段)
26 シートバック
28 シートバック角度センサ(シートポジション検知手段)
30 ヘッドレスト
32 近接センサ(頭部検知手段)
Claims (5)
- シートに着座した乗員のヘッドレストから所定の距離内にある頭部方向に向けて画角中心軸を設定し、前記乗員頭部を斜め方向から撮影する1台のカメラと、
前記ヘッドレストに設けられ、前記乗員頭部を検知する頭部検知手段と、
前記頭部検知手段からの信号により、前記乗員頭部が前記ヘッドレストから所定の距離内にあると判定した場合に、撮影した前記カメラによる撮像データに基いて前記乗員頭部の基準位置における基準寸法を決定すると共に、前記乗員頭部が前記ヘッドレストから所定の距離内にないと判定した場合には、前記基準寸法と、前記カメラによる撮像データの前記乗員頭部の寸法との比較から前記乗員頭部の位置を算出する位置算出手段と、
を備えたことを特徴とする乗員検知装置。 - 前記カメラはインストルメントパネルに配置されており、前記位置算出手段は、前記乗員頭部の位置が基準位置から車両前方側の計測位置に移動しているため、前記カメラによる撮像データにおける前記基準位置の前記乗員頭部の車幅方向の長さである基準寸法D3、前記カメラによる撮像データにおける前記計測位置の前記乗員頭部の車幅方向の長さである計測寸法D4、基準寸法D3決定時の前記インストルメントパネルと前記乗員頭部との距離L3、計測寸法D4測定時の前記インストルメントパネルと前記乗員頭部との距離L4、基準寸法D3決定時の前記カメラと前記乗員頭部との距離Y1、計測寸法D4測定時の前記カメラと前記乗員頭部との距離Y2、前記カメラの画角中心軸Kの車両前後方向に対する傾斜角度θ、及び計測寸法D4測定時の前記乗員頭部から前記カメラの画角中心軸Kまでの距離Bとの間の関係
Y1=L3・cosθ
Y2=(D3/D4)・Y1
L4=Y2・cosθ−B・sinθ
={(D3/D4)・Y1}・cosθ−B・sinθ
から計測寸法D4測定時の前記インストルメントパネルと前記乗員頭部との距離L4を演算することを特徴とする請求項1に記載の乗員検知装置。 - 前記カメラは前記シートに着座した乗員に対して1台のみであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の乗員検知装置。
- シートに着座した乗員のヘッドレストから所定の距離内にある頭部方向に向けて画角中心軸を設定し、前記乗員頭部を斜め方向から撮影する1台のカメラと、
前記シートの前後方向の位置と、前記シートのシートバックの角度を検知するシートポジション検知手段と、
前記シートバックの上部あるいはヘッドレストに設けられ、前記乗員頭部を検知する頭部検知手段と、
前記頭部検知手段からの信号により、前記乗員頭部が前記頭部検知手段から所定の距離内にあると判定した場合に、前記シートポジション検知手段による検出結果に基づいて前記乗員頭部の基準位置を求め、前記カメラによる撮像データに基いて前記乗員頭部の基準位置における基準寸法を決定すると共に、前記乗員頭部が前記頭部検知手段から所定の距離内にないと判定した場合には、前記カメラによる撮像データの前記乗員頭部の寸法と前記基準寸法との差から前記乗員頭部の位置を算出する位置算出手段と、を備えたことを特徴とする乗員検知装置。 - 前記頭部検知手段は、前記乗員頭部が前記ヘッドレストから所定の距離内にあるか否かを検知する近接センサであることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の乗員検知装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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