JP2005202786A - 車両用顔認証システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 使い勝手の良い車両用顔認証システム100を提供する事を目的とする。
【解決手段】
車両200のシート201と略対向する位置に配置され、シート201に着座する乗員の顔を撮像するズーム可能なデジタルスチルカメラ3と、デジタルスチルカメラ3とシート201との距離を測距する座席位置センサ1と、座席位置センサ1が測距した距離Aに応じて、デジタルスチルカメラ3のズーム率を演算し、デジタルスチルカメラ3のズーム率を制御する制御装置2とを有する事を特徴とする事により、座席位置センサ1が測距した距離Aに基づいて制御装置2が自動的にデジタルスチルカメラ3のズーム率を演算、設定するので、乗員が自ら着座姿勢を変える必要がなくなり、使い勝手の良い車両用顔認証システム100を提供する事が可能となる。
【選択図】 図2
【解決手段】
車両200のシート201と略対向する位置に配置され、シート201に着座する乗員の顔を撮像するズーム可能なデジタルスチルカメラ3と、デジタルスチルカメラ3とシート201との距離を測距する座席位置センサ1と、座席位置センサ1が測距した距離Aに応じて、デジタルスチルカメラ3のズーム率を演算し、デジタルスチルカメラ3のズーム率を制御する制御装置2とを有する事を特徴とする事により、座席位置センサ1が測距した距離Aに基づいて制御装置2が自動的にデジタルスチルカメラ3のズーム率を演算、設定するので、乗員が自ら着座姿勢を変える必要がなくなり、使い勝手の良い車両用顔認証システム100を提供する事が可能となる。
【選択図】 図2
Description
本発明は、乗員の顔画像を元に個人照合を行う車両用顔認証システムに関するものである。
従来、車両に搭載したカメラで乗員を撮像し、撮像した乗員の顔画像と、予め登録している正規の乗員の顔画像と照合する事で、正規の乗員であるか否かを確認する車両用顔認証システムがある。
この車両用顔認証システムは、大まかに分けて、以下の5ステップで正規の乗員であるか否かを確認する。
・ 乗員がカメラと略対向する位置に設けられたシートに着座し、着座した乗員の顔を含む範囲の画像をカメラで撮像する。
・ 撮像した画像から、顔画像を抽出する。
・ 抽出した顔画像から、陰影などの特徴量を抽出する。
・ 抽出した特徴量と、予め登録している正規の乗員の特徴量とを照合する。
・ 両特徴量のパターンが所定の割合以上一致すれば、車両を駆動させる事が可能となり、不一致だったならばその旨を報知する。(又は車両の駆動を不可能に設定する)
・ 乗員がカメラと略対向する位置に設けられたシートに着座し、着座した乗員の顔を含む範囲の画像をカメラで撮像する。
・ 撮像した画像から、顔画像を抽出する。
・ 抽出した顔画像から、陰影などの特徴量を抽出する。
・ 抽出した特徴量と、予め登録している正規の乗員の特徴量とを照合する。
・ 両特徴量のパターンが所定の割合以上一致すれば、車両を駆動させる事が可能となり、不一致だったならばその旨を報知する。(又は車両の駆動を不可能に設定する)
この車両用顔認証システムにおいて高い認証精度を得るためには、多くの顔画像情報を含む画像を取得することが必要である。
その為、例えば正規の乗員の顔を撮像した場合であっても、カメラからシートまでの距離が遠いと(すなわち、シートの位置が車両前後方向の後方に位置している場合)撮像した画像に占める顔画像の画素数が少なくなり(すなわち、顔画像を構成する情報量が少なくなり)顔画像の特徴量が正確に抽出できなくなる為、顔画像の抽出や特徴量の照合が難しくなり、結果として正規な乗員であっても正しく判定されない可能性がある。
逆に、遠いシート位置での画像の大きさが最適となる様な画角のカメラを選択すると、カメラからシートまでの距離が近い場合(すなわち、シートの位置が車両前後方向の前方に位置している場合)、顔画像が撮像範囲に収まらなくなってしまう為、やはり結果として正規な乗員であっても正しく判定されない可能性がある
上述した不具合を解消するために、従来は、乗員はカメラから所定の距離に顔が位置するように着座姿勢を変える必要があり、使い勝手が悪いと言う問題があった。
上述した不具合を解消するために、従来は、乗員はカメラから所定の距離に顔が位置するように着座姿勢を変える必要があり、使い勝手が悪いと言う問題があった。
本発明は、上述した不具合を解消し、使い勝手の良い車両用顔認証システムを提供する事を目的とする。
本発明は上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。
請求項1に記載の車両用顔認証システムは、車両のシートと略対向する位置に配置され、シートに着座する乗員の顔を撮像するズーム可能なカメラと、ズーム可能なカメラとシートとの距離を測距する測距手段と、測距手段が測距した距離に応じて、カメラのズーム率を演算し、カメラのズーム率を制御する制御手段とを有する事を特徴とする。
この発明により、測距手段が測距した距離に基づいて制御手段が自動的にカメラのズーム率を演算、設定するので、乗員が自ら着座姿勢を変える必要がなくなり、使い勝手の良い車両用顔認証システムを提供する事が可能となる。
請求項2に記載の車両用顔認証システムは、車両のシートと略対向する位置に配置され、シートに着座する乗員の顔を撮像するズーム可能なカメラと、シートの背もたれ部の角度を測定する測定手段と、測定手段が測定した距離に応じて、カメラのズーム率を演算し、カメラのズーム率を制御する制御手段とを有する事を特徴とする車両用顔認証システム。
この発明により、測定手段が測距した角度に基づいて制御手段が自動的にカメラのズーム率を演算、設定するので、乗員が自ら着座姿勢を変える必要がなくなり、使い勝手の良い車両用顔認証システムを提供する事が可能となる。
請求項3に記載の車両用顔認証システムは、車両のシートと略対向する位置に配置され、シートに着座する乗員の顔を撮像するズーム可能なカメラと、ズーム可能なカメラとシートとの距離を測距する測距手段と、正規の乗員の顔画像を記憶する記憶手段と、測距手段が測距した距離に応じて、カメラのズーム率を求め、この求めたズーム率に基づいて、カメラのズーム率を制御するとともに、カメラが撮像する乗員の顔画像と、記憶手段が記憶する正規の乗員の顔画像とを比較判定する制御手段とを備える事を特徴とする。
この発明により、請求項1の発明の効果と同等の効果を得る事が可能となる。
請求項4に記載の車両用顔認証システムは、車両のシートと略対向する位置に配置され、シートに着座する乗員の顔を撮像するズーム可能なカメラと、シートの背もたれ部の角度を測定する測定手段と、正規の乗員の顔画像を記憶する記憶手段と、測定手段が測定した角度に応じて、カメラのズーム率を求め、この求めたズーム率に基づいて、カメラのズーム率を制御するとともに、カメラが撮像する乗員の顔画像と、記憶手段が記憶する正規の乗員の顔画像とを比較判定する制御手段とを備える事を特徴とする。
この発明により、請求項2に記載の発明の効果と同等の効果を得る事が可能となる。
請求項5に記載の車両用顔認証システムにおけるカメラは、焦点距離を変化させる光学的ズーム機構を用いてズーム率を可変する構造である事を特徴とする。
この発明により、撮像する乗員の顔画像の画素数を記憶手段が記憶する正規の乗員の顔画像の画素数と同等にする事が可能になるので、制御手段による比較判定精度を高める事が可能となる。
請求項6に記載の車両用顔認証システムにおけるカメラは、撮像した画像の一部を拡大するデジタルズーム機構を用いてズーム率を可変する構造である事を特徴とする。
この発明により、撮像する乗員の顔画像の画素数を記憶手段が記憶する正規の乗員の顔画像の画素数と同等にする事が可能になるので、制御手段による比較判定精度を高める事が可能となる。
(構成)
本発明の車両用顔認証システム100の構成を図1を用いて説明する。
本発明の車両用顔認証システム100の構成を図1を用いて説明する。
図1は、車両用顔認証システム100を搭載した車両200を側面から見た場合の説明図である。
図1に示す車両200に搭載した車両用顔認証システム100は、運転席側に設置された座席位置センサ1と、制御装置2と、運転席に着座する乗員の顔部分を撮像するデジタルスチルカメラ3とからなる。
座席位置センサ1は、レール1aと、測距ローラ1bとからなる。この座席位置センサ1は請求項で示す測距手段に相当する。
レール1aは、車両200の床203の上に、車両200の前後方向に配設される金属製の成型金具である。
測距ローラー1bは、車両200のシート201の前方下端部201aに配設されるとともに、後述する制御装置2と電気的に接続する回転式の距離測定器である。
制御装置2は、インスツルメントパネル2内に収納され、上述した測距ローラー1bと、後述するデジタルスチルカメラ3と電気的に接続するECUである。このECU内部には、演算装置2aと記憶装置2bとが備わっている。
演算装置2aは、周知のCPU、RAM、ROMなどからなり、測距ローラー1b、記憶装置2b、デジタルスチルカメラ3、エンジンECU204と電気的に接続しているECUである。この演算装置2aは請求項で示す演算手段に相当する。
測距ローラー1bが測距した距離Aに応じたズーム率情報を演算するとともに、後述するデジタルスチルカメラ4が撮像した乗員の顔画像と、後述する記憶装置2bが格納している正規の乗員の顔画像とを比較演算する。
そして、比較演算の結果によって、エンジンECU204に対し、図示しないエンジンを始動しても良いか否かの判定情報を送信する。ちなみにエンジンECU204は、その判定情報に基づいて、エンジンの始動の可否を決定するよう構成されている。
記憶装置2b内には、予め正規の乗員の顔画像が格納されており、上述した演算装置2aからの読み出し命令により、正規の乗員の顔画像を演算装置2aに転送するメモリデバイスである。この記憶装置2bは、請求項で示す記憶手段に相当する。
デジタルスチルカメラ3は、インスツルメントパネル202内に内蔵され、撮像領域が実質的にシート201と対向すると共に、運転者の顔部分を撮像可能に配設されるズーム機能付きのデジタルスチルカメラである。
このズーム機能とは、図示しない構成レンズの一部を動かす事で、焦点距離を連続的もしくは段階的に変化させる光学的なズーム機構を意味する。このデジタルスチルカメラ3は請求項で示すカメラに相当する。
上述した演算装置2aと電気的に接続し、演算装置2aから送信されるズーム率情報を受信するとともに、そのズーム率情報に基づいて、図示しないレンズのズームを可変させ、解像度を低下させる事なしに自動的にシート201に着座した乗員の顔を撮像する。
撮像された乗員の顔画像は演算装置2aに送信される。その為、演算装置2aとデジタルスチルカメラ3とは、ズーム率情報を送受信する為の電気配線4aと、デジタルスチルカメラ3が撮像した乗員の顔画像を演算装置2aに送信する為の電気配線4bと、2本の電気配線にて接続されている。
(作動)
次に、上述した本実施形態の構成の車両用顔認証システム100の作動を、図2〜図4を用いて説明する。
次に、上述した本実施形態の構成の車両用顔認証システム100の作動を、図2〜図4を用いて説明する。
図2は図2(a)、図2(b)、図2(c)からなり、図2(a)は、距離A(シート201とデジタルスチルカメラ3との距離)が短い(すなわち、シート201がデジタルスチルカメラ3に近い)状況を示す説明図であり、図2(b)は、距離Aが距離1であった場合を上方から見た場合の説明図であり、図2(c)は、距離Aが距離1であった場合にデジタルスチルカメラ3が撮像した場合の顔画像である。
図2(c)の距離Aが距離1であった場合にデジタルスチルカメラ3が撮像する乗員の顔画像は、記憶装置2bが記憶する正規の乗員の顔画像と略等しい画素数の画像である。
言い換えるなら、距離1とは、乗員は特に着座姿勢を変える必要がなく、シート201に座ったままの状態でデジタルスチルカメラ3にて顔を撮像されても良い距離と言える。
図3は図3(a)、図3(b)、図3(c)からなり、図3(a)は、距離A(シート201とデジタルスチルカメラ3との距離)が長い(すなわち、シート201がデジタルスチルカメラ3から遠い)状況を示す説明図であり、図3(b)は、距離Aが距離2であった場合を上方から見た場合の説明図であり、図3(c)は、距離Aが距離2であった場合にデジタルスチルカメラ3が撮像した場合の顔画像である。
図3(c)の距離Aが距離2であった場合にデジタルスチルカメラ3が撮像する乗員の顔画像は、記憶装置2bが記憶する正規の乗員の顔画像の画素数よりも低い画素数の画像である。
言い換えるなら、距離2とは、乗員が着座姿勢を変えて、デジタルスチルカメラ3にて顔を撮像されてなければならない距離と言える。
図2(c)と図3(c)とを比較する事でも、乗員の顔画像の大きさが異なる事が分かる。これ程、撮像した顔画像の大きさが異なると例え正規の乗員の顔画像であっても、正規の乗員と認証する事は難しくなる。
そこで、記憶装置2bが記憶する正規の乗員の顔画像と略等しい画素数の画像となるようにする為に、距離Aに基づいたズーム率を演算し、このズーム率に設定されたデジタルスチルカメラ3にて撮像する事で、乗員が着座姿勢を変える必要を低減する事が可能となる。
図4は、距離Aとデジタルスチルカメラ3のズーム率との相関関係を表したグラフである。横軸が距離Aである。縦軸がズーム率である。
座席位置センサ1によって距離Aが横軸の0以上〜1未満までだった場合は、ズーム率は1.0、すなわち通常撮像を行い、距離Aが1以上〜2以下までだった場合は、ズーム率は1.5、すなわち5割り増しに拡大した顔画像を撮像するように制御する。
この時の制御装置2における制御作動内容を図5のフローチャートにて説明する。
ステップS1にて、座席位置センサ1が測距した距離A情報を受信する。
ステップS2にて、ステップS1にて受信した距離A情報の範囲を判定する。すなわち、距離Aが0以上〜1.0未満の範囲内であった場合、ステップS3に進み、1.0以上〜2.0以下の範囲内であった場合、ステップS4に進む。
ステップS3では、ズーム率を1.0(すなわち、倍率を上げない)とする。
ステップS4では、ズーム率を1.5(すなわち、5割り増しに上げる)とする。
ステップS3、4にてズーム率を設定すると、ステップS5に進む。
ステップS5にて、ステップS3、ステップS4にて設定したズーム率情報をデジタルスチルカメラ3に送信する。
ステップS6にて、ステップS5でデジタルスチルカメラ3に送信したズーム率にて撮像された乗員の顔画像を受信したか否かを判定する。受信するまでステップS6にて閉ループ処理状態となり、受信すればステップS7に進む。
ステップS7にて、記憶装置2bが記憶する正規の乗員の顔画像と、デジタルスチルカメラ3から受信した乗員の顔画像とを照合する作動を開始する。照合作動が終了するとステップS8に進む。
ステップS8にて、ステップS7の照合作動にて乗員の顔画像が正規の乗員の顔画像と一致していれば、ステップS9に進み、不一致であればステップS10に進む。
ステップS9では、エンジンECU204に対し、現在シート201に着座している乗員は、正規の乗員である事を示す情報を送信する。
ステップS10では、エンジンECU204に対し、現在シート201に着座している乗員は、正規の乗員ではない事を示す情報を送信する。
上述した(構成)と(作動)とにより、乗員はデジタルスチルカメラ3から所定の距離に顔が位置するよう、その着座姿勢をその都度変える必要がなくなり、使い勝手の良い車両用顔認証システム100を提供する事が可能となる。
なお、上述した実施形態では、距離Aを、0以上〜1.0未満と、1.0以上〜2.0以下の2段階にしか範囲分けしておらず、0以上〜1.0未満の場合だとズーム率は1.0倍(すなわち倍率を上げない)であり、1.0以上〜2.0以下だとズーム率は1.5倍(すなわち5割り増し)であったが、この距離Aの範囲分けをもっと細分化し、それに応じたズーム率を設定しても良い。
例えば、以下のようにしても良い。
距離Aが0以上〜0.5未満だと、ズーム率は0.5倍(つまり5割り減少する)の設定。
距離Aが0.5以上〜1.0未満だと、ズーム率は1.0倍(つまり倍率の上下はしない)の設定。
距離Aが1.0以上〜1.5未満だと、ズーム率は1.5倍(つまり5割り増加する)の設定。
距離Aが1.5以上〜2.0以下だと、ズーム率は2.0倍の設定。
上述したように細分化した設定にしても良い。
(第二実施形態)
上述した実施形態では、デジタルスチルカメラ3のズーム率情報は、座席位置センサ1が測距した距離Aに比例する作動内容であった。
上述した実施形態では、デジタルスチルカメラ3のズーム率情報は、座席位置センサ1が測距した距離Aに比例する作動内容であった。
しかし、デジタルスチルカメラ3と、乗員の顔との距離は、デジタルスチルカメラ3とシート201だけで決まるものではなく、シート201の背もたれ部201bの角度によっても異なってくる。
そこで、背もたれ部201bの角度θを測定し、その角度θに応じてズーム率を設定しても良い。
(構成)
図6に、座席位置センサ1の替わりに背もたれ部角度センサ10を備える車両用顔認証システム100の説明図を示す。
図6に、座席位置センサ1の替わりに背もたれ部角度センサ10を備える車両用顔認証システム100の説明図を示す。
シート201は、背もたれ部201bと、座椅子部201cとからなる。背もたれ部角度センサ10は、この背もたれ部201bと座椅子部201cと接合部に配設されるとともに、制御装置2と電気的に接続しており、車両200の床203と、背もたれ部201bとの内角度θを測定し、制御装置2へ送信している。この背もたれ部角度センサ10は請求項で示す測定手段に相当する。
(作動)
次に、図6、図7に基づいて、上述した本実施形態の構成の車両用顔認証システム100の作動を、以下に説明する。
次に、図6、図7に基づいて、上述した本実施形態の構成の車両用顔認証システム100の作動を、以下に説明する。
図6に示すように、背もたれ部角度センサ10が、内角度θ1と測定した場合は、デジタルスチルカメラ3と背もたれ部201bとの間の距離Aは距離A1となる。
同様に内角度θ2と測定した場合は、デジタルスチルカメラ3と背もたれ部201bとの間の距離Aは距離A2となる。
背もたれ部角度センサ10によって内角度θが0以上〜1.0未満までだった場合は、ズーム率は1.0、すなわち通常撮像を行い、内角度θが1.0以上〜2.0以下までだった場合は、ズーム率は1.5、すなわち5割り増しに拡大した顔画像を撮像するように制御する。
この時の制御装置2における制御作動内容を図7のフローチャートにて説明する。
ステップS11にて、背もたれ部角度センサ10が測定した内角度θ情報を受信する。
ステップS12にて、ステップS11にて受信した内角度θの範囲を判定する。すなわち、内角度θが0以上〜1.0未満であった場合、ステップS13に進み、1.0以上〜2.0以下の範囲内であった場合、ステップS14に進む。
ステップS13では、ズーム率を1.0(すなわち、倍率を上げない)とする。
ステップS14では、ズーム率を1.5(すなわち、5割り増しに上げる)とする。
ステップS13、14にてズーム率を設定すると、ステップS15に進む。
ステップS15にて、ステップS13、ステップS14にて設定したズーム率情報をデジタルスチルカメラ3に送信する。
ステップS13、14にてズーム率を設定すると、ステップS15に進む。
ステップS15にて、ステップS13、ステップS14にて設定したズーム率情報をデジタルスチルカメラ3に送信する。
ステップS16にて、ステップS15でデジタルスチルカメラ3に送信したズーム率にて撮像された乗員の顔画像を受信したか否かを判定する。受信するまでステップS16にて閉ループ処理状態となり、受信すればステップS17に進む。
ステップS17にて、記憶装置2bが記憶する正規の乗員の顔画像と、デジタルスチルカメラ3から受信した乗員の顔画像とを照合する作動を開始する。照合作動が終了するとステップS18に進む。
ステップS18にて、ステップS17の照合作動にて乗員の顔画像が正規の乗員の顔画像と一致していれば、ステップS19に進み、不一致であればステップS20に進む。
ステップS19では、エンジンECU204に対し、現在シート201に着座している乗員は、正規の乗員である事を示す情報を送信する。
ステップS20では、エンジンECU204に対し、現在シート201に着座している乗員は、正規の乗員ではない事を示す情報を送信する。
上述した(構成)と(作動)とにより、乗員はデジタルスチルカメラ3から所定の距離に顔が位置するよう、その着座姿勢をその都度変える必要がなくなり、使い勝手の良い車両用顔認証システム100を提供する事が可能となる。
なお、上述した実施形態では、内角度θを、0以上〜1.0未満と、1.0以上〜2.0以下の2段階にしか範囲分けしておらず、0以上〜1.0未満の場合だとズーム率は1.0倍(すなわち倍率を上げない)であり、1.0以上〜2.0以下だとズーム率は1.5倍(すなわち5割り増し)であったが、この内角度θの範囲分けをもっと細分化し、それに応じたズーム率を設定しても良い。
例えば、以下のようにしても良い。
内角度θが0以上〜0.5未満だと、ズーム率は0.5倍(つまり5割り減少する)の設定。
内角度θが0.5以上〜1.0未満だと、ズーム率は1.0倍(つまり倍率の上下はしない)の設定。
内角度θが1.0以上〜1.5未満だと、ズーム率は1.5倍(つまり5割り増加する)の設定。
内角度θが1.5以上〜2.0以下だと、ズーム率は2.0倍の設定。
上述したように細分化した設定にしても良い。
(変形例)
上述した第一実施形態、第二実施形態では、デジタルスチルカメラ3のズーム率を、座席位置センサ1が測距した距離Aに基づいて演算、設定するパターンと、背もたれ部角度センサ10が測定する内角度θに基づいて演算、設定するパターンとを別々に説明した。
上述した第一実施形態、第二実施形態では、デジタルスチルカメラ3のズーム率を、座席位置センサ1が測距した距離Aに基づいて演算、設定するパターンと、背もたれ部角度センサ10が測定する内角度θに基づいて演算、設定するパターンとを別々に説明した。
しかし、座席センサ1と背もたれ部角度センサ10とを組み合わせて、ズーム率を演算しても良い。
1 座席位置センサ(測距手段)
2 制御装置(制御手段)
2a 演算装置
2b 記憶装置(記憶手段)
3 デジタルスチルカメラ(カメラ)
10 背もたれ部角度センサ(測定手段)
100 車両用顔認証システム
200 車両
201 シート
2 制御装置(制御手段)
2a 演算装置
2b 記憶装置(記憶手段)
3 デジタルスチルカメラ(カメラ)
10 背もたれ部角度センサ(測定手段)
100 車両用顔認証システム
200 車両
201 シート
Claims (6)
- 車両のシートと略対向する位置に配置され、前記シートに着座する乗員の顔を撮像するズーム可能なカメラと、
前記ズーム可能なカメラと前記シートとの距離を測距する測距手段と、
前記測距手段が測距した距離に応じて、前記カメラのズーム率を演算し、前記カメラのズーム率を制御する制御手段とを有する事を特徴とする車両用顔認証システム。 - 車両のシートと略対向する位置に配置され、前記シートに着座する乗員の顔を撮像するズーム可能なカメラと、
前記シートの背もたれ部の角度を測定する測定手段と、
前記測定手段が測定した角度に応じて、前記カメラのズーム率を演算し、前記カメラのズーム率を制御する制御手段とを有する事を特徴とする車両用顔認証システム。 - 車両のシートと略対向する位置に配置され、前記シートに着座する乗員の顔を撮像するズーム可能なカメラと、
前記ズーム可能なカメラと前記シートとの距離を測距する測距手段と、
正規の乗員の顔画像を記憶する記憶手段と、
前記測距手段が測距した距離に応じて、前記カメラのズーム率を求め、この求めたズーム率に基づいて、前記カメラのズーム率を制御するとともに、
前記カメラが撮像する乗員の顔画像と、前記記憶手段が記憶する前記正規の乗員の顔画像とを比較判定する制御手段とを備える事を特徴とする車両用顔認証システム。 - 車両のシートと略対向する位置に配置され、前記シートに着座する乗員の顔を撮像するズーム可能なカメラと、
前記シートの背もたれ部の角度を測定する測定手段と、
正規の乗員の顔画像を記憶する記憶手段と、
前記測定手段が測定した角度に応じて、前記カメラのズーム率を求め、この求めたズーム率に基づいて、前記カメラのズーム率を制御するとともに、
前記カメラが撮像する乗員の顔画像と、前記記憶手段が記憶する前記正規の乗員の顔画像とを比較判定する制御手段とを備える事を特徴とする車両用顔認証システム。 - 前記カメラは、焦点距離を変化させる光学的ズーム機構を用いてズーム率を可変する構造である事を特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の車両用顔認証システム。
- 前記カメラは、撮像画像の大きさを変化させるデジタルズーム機構を用いてズーム率を可変する構造である事を特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の車両用顔認証システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004009662A JP2005202786A (ja) | 2004-01-16 | 2004-01-16 | 車両用顔認証システム |
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