JP4319535B2 - 顔の向き検知装置 - Google Patents

顔の向き検知装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4319535B2
JP4319535B2 JP2003422244A JP2003422244A JP4319535B2 JP 4319535 B2 JP4319535 B2 JP 4319535B2 JP 2003422244 A JP2003422244 A JP 2003422244A JP 2003422244 A JP2003422244 A JP 2003422244A JP 4319535 B2 JP4319535 B2 JP 4319535B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
face
angle
orientation
image
straight line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003422244A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005182452A (ja
Inventor
幸治 奥田
道昌 井東
勝秀 熊谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokai Rika Co Ltd filed Critical Tokai Rika Co Ltd
Priority to JP2003422244A priority Critical patent/JP4319535B2/ja
Publication of JP2005182452A publication Critical patent/JP2005182452A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4319535B2 publication Critical patent/JP4319535B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

本発明は、例えば車両の運転者等の脇見を撮像画像に基づいて検知する顔の向き検知装置に関する。
例えば、自動車等の車両の安全性を向上させるために、脇見状態を検知して警報装置を作動させることが考えられており、この脇見状態の検出に画像処理術を利用する技術が知られている。
このような技術として、パターンマッチング技術を利用した顔の向き検知方法が知られている。この技術について図5に基づいて説明する。この顔の向き検知方法(装置)では、辞書画像として、顔の向きがそれぞれ異なる複数の画像Pdi(1≦i≦n)を予め作成し記憶しておく。また、各画像Pdiに対応する顔の向き(角度θi)を予め記憶しておく。そして、撮像装置にて撮像した撮像画像Pと辞書画像Pdの各画像Pdiとの類似度から顔の向きを検知する。すなわち、撮像画像Pを各画像Pdiと比較し、最も類似する画像Pdiに対応する角度θiが、撮像画像Pにおける角度θすなわち被測定者の顔の向きとされる。
このため、この顔の向き検知方法では、辞書画像Pd(各画像Pdi)を作成する際の被測定者と撮像装置との位置関係と、顔の向き検知時(測定時)における被測定者と撮像装置との位置関係とが一定でなければならない。したがって例えば、この顔の向き検知装置を自動車等の運転者の顔の向きを検知する用途に適用する場合、車両に固定された撮像装置に対し運転席を固定しておかなければならず、異なる運転者(体格や運転姿勢が異なり、運転席の位置が互いに異なる複数の運転者)の顔の向きを検知することが困難である。また、この顔の向き検知装置では、検知したい顔の向きの分解能を高く設定すると、多数の画像Pdiを記憶しておき、撮像画像Pを多数の画像Pdiとそれぞれ比較しなければならず、処理負荷が大きくなってしまう。
また、被測定者の両眼の間隔に基づいて顔の向きを検知する顔の向き検知方法が知られている。(例えば、非特許文献1参照)。この技術について図6に基づいて説明する。この顔の向き検知方法(装置)では、図6(A)に示す如く顔が正面を向いている場合の左右の眼E1、E2の間隔De0を予め記憶しておく。そして、撮像画像上における(正面に投影した)左右の眼E1、E2の間隔をDe、顔の向きの角度をθとすると、θ=cos-1(De/De0)として顔の向きを算出する。また、図6(B)に示す如く撮像画像から右眼E2と鼻頭Nとの水平面に沿う距離DR、及び左眼E1と鼻頭Nとの水平面に沿う距離DLとを検出し、DR>RLであれば顔が左向きであり、DR<DLであれば顔が右向きであることが検知される。
しかしながら、この顔の向き検知方法では、両眼Eの間隔Deを用いて顔の角度を算出するため、撮像画像が常に被測定者の両眼を含んでいなければならない。このため、両眼を撮像できる範囲に撮像装置を配置しなければらず、撮像装置の設置位置の自由度が小さい。また、両眼が撮像される範囲でしか顔の向きを検知することができないため、検知できる顔の向き(角度θ)の範囲が小さい。さらに、この顔の向き検知方法においても、両眼E1、E2の間隔Deを記憶する際の被測定者と撮像装置との位置関係と、顔の向き検知時(測定時)における被測定者と撮像装置との位置関係とが一定でなければならず、上記特許文献1記載の技術と同様に自動車等の車両への適用が困難である。
三田真司他、「ドライバの状態モニター(1)動画像処理による視線方向の検出」、自動車技術会2002春季大会前刷集、p.268
以上説明したように、画像処理技術を用いた顔の向き検出については、種々の問題があり、改善の余地がある。
本発明は、上記事実を考慮して、撮像手段の撮像画像に基づいて、簡単かつ広範囲に亘り顔の向きを検知することができる顔の向き検知装置を得ることが目的である。
上記目的を達成するために請求項1記載の発明に係る顔の向き検知装置は、顔の向きが変化する際の回転中心に対する相対位置が一定とされ、該顔の一特徴部分を含む範囲を撮像する撮像手段と、前記撮像手段にて撮像した画像に基づいて顔の代表長さを検出し該検出された代表長さと予め設定された演算式とから向きが変化する際の前記一特徴部分の回転半径を推定する半径推定手段と、前記画像に基づいて、顔向きが変化する際の回転中心及び前記撮像手段を通る仮想直線と前記一特徴部分との離間距離を算出する距離算出手段と、前記回転半径と前記離間距離とを用いて前記仮想直線に対する前記一特徴部分の回転角度を算出する角度算出手段と、を備えている。
請求項1記載の顔の向き検知装置では、顔の向きが変化する際に顔の一特徴部分が仮想回転軸廻りに回転し、この回転角が画像上における位置特徴部分の位置から得ることができるとの知見に基づいて顔の向きを検知する。具体的には、撮像手段が顔における一特徴部分を含む画像を撮像すると、この画像に基づいて、半径推定手段が顔向きが変化する際の一特徴部分の回転半径を推定する。また、この画像に基づいて、距離算出手段が、画像から抽出された上記一特徴部分と、該一特徴部分の回転中心と前記撮像手段とを通る仮想直線との離間距離を算出する。そして、角度算出手段が、上記仮想半径と離間距離とを用いて、仮想直線に対する位置特徴部分の回転角度すなわち顔の向きを算出する。具体的には、回転中心を通る仮想直線と、一特徴部分と回転中心とを結ぶ直線との成す角が、該仮想直線に対する一特徴部分の回転角度すなわち顔の向きであり、かつ、仮想直線と離間距離の方向とが互いに直交することから、例えば、離間距離を回転半径で除した値の逆正弦関数によって、仮想直線に対する一特徴部分の回転角度が算出される。
ここで、本顔の向き検知装置では、撮像画像に基づいて得た回転半径と離間距離とから仮想直線に対する顔の向きを検知するため、従来の如く撮像画像をそれぞれ異なる顔の向きに対応する膨大な辞書データと比較する必要がなく、顔の向き検出処理が容易で、処理負荷が小さい(分解能に依存して増大することがない)。また、顔における一特徴部分を用いて顔の向きを検知するため、従来の如く両眼を撮像画像に含む必要がなく、検知することができる顔の向きの範囲(検知範囲)が広い。さらに、撮像画像には一特徴部位を含めば良いため、撮像手段の撮像位置すなわち設置位置の自由度が高い。
このように、請求項1記載の顔の向き検知装置では、撮像手段の撮像画像に基づいて、簡単かつ広範囲に亘り顔の向きを検知することができる。なお、一特徴部分としては、例えば、左右何れか一方の眼、鼻の穴、唇、眉毛等を採用することができる。
請求項2記載の発明に係る顔の向き検知装置は、請求項1記載の顔の向き検知装置において、顔が所定方向を向いている場合の前記一特徴部分の前記仮想直線に対する角度を基準角度とし、該基準角度を前記角度算出手段の算出結果から差し引いて、該所定方向に対する顔の向きを算出する顔の向き算出手段をさらに備えた、ことを特徴としている。
請求項2記載の顔の向き検知装置では、角度算出手段が仮想直線に対する一特徴部分の角度(顔の向き)を算出すると、顔の向き算出手段が、この算出結果から顔が所定方向を向いている場合の一特徴部分の前記仮想直線に対する基準角度を差し引いて、該所定方向に対する現実の顔の向きを算出する。すなわち、顔の向き算出手段の上記演算によって、上記仮想直線に対する角度が相殺され、撮像手段の画角とは無関係に所定の方向に対する顔の向きを検知することができる。
請求項3記載の発明に係る顔の向き検知装置は、請求項2記載の顔の向き検知装置において、前記所定方向は、顔が正面を向いているとき、または顔が正面を向いていると推定される方向であり、その撮像画像に基づく前記角度算出手段の算出結果を、前記基準角度として設定する、ことを特徴としている。
請求項3記載の顔の向き検知装置では、顔が正面を向いているとき、または顔が正面を向いていると推定されるときに撮像手段が撮像した一画像に基づく角度算出手段の算出結果を、基準角度として設定する。したがって、一画像に基づいて迅速に基準角度を設定することができ、また、検知対象者の顔が正面を向いている状態に対する顔の向きを検知することができる。
また、角度算出手段の算出結果を用いて基準角度を設定するため、例えば、基準角度設定時の上記仮想直線と顔の向き検知時の上記仮想直線とを確実に一致させることができる。このため、例えば、撮像手段に対する顔の位置が変化する毎に新たに基準角度を設定することで、撮像手段に対し検知対象者(被測定者)の顔が任意の位置関係にあっても、該検知対象者の所定方向に対する顔の向きを確実に検知することができる。したがって、例えば、自動車等のスライド機能やリクライニング機能を有する運転席等に着座する、異なる乗員の顔の向きをそれぞれ検知することが可能となる。
請求項4記載の発明に係る顔の向き検知装置は、請求項1乃至請求項3の何れか1項記載の顔の向き検知装置において、車両に搭載されると共に該車両室内の後方視認用インナミラーに前記撮像手段を配置し、前記一特徴部分を前記撮像手段に近い方の眼とした、ことを特徴としている。
請求項4記載の顔の向き検知装置では、撮像手段が車両のインナミラーに配置され、該撮像手段に近い方の眼が一特徴部分として撮像画像に含まれる。また、眼は、顔の他の部分に対し画像処理による抽出が比較的容易である。このため、例えばステアリングホイールや顔の向きの検知対象となる乗員の腕等の撮像画像に対する影響が小さく(画像上の眼に対応する部分がステアリングホイールや腕等によって遮蔽されることがなく)、該乗員の撮像手段に近い方の眼を確実に撮像・抽出することができる。換言すれば、画像不良による顔の向きの検知(判定)不能時間が大幅に削減される。
以上説明したように本発明に係る顔の向き検知装置は、撮像手段の撮像画像に基づいて、簡単かつ広範囲に亘り顔の向きを検知することができるという優れた効果を有する。
本発明の実施の形態に係る顔の向き検知装置が適用された脇見モニタ警報装置10について、図1乃至図4に基づいて説明する。
図4には、本発明の実施の形態に係る脇見モニタ警報装置10を搭載した車両Sの一部が斜視図及びブロック図によって示されている。脇見モニタ警報装置10は、車両Sの運転席上における運転者(図示省略)の顔の向き、すなわち視線方向を検知し、該運転者が脇見をしていると判定した場合に警報を発するものである。
この脇見モニタ警報装置10は、撮像手段としてのCCDカメラ12を備えている。CCDカメラ12は、車両Sのルーフ14の前端部(近傍)の左右方向中央部に設けられた後方視認用のインナミラー16に一体に組み込まれている。すなわち、インナミラー16は、カメラ内蔵インナミラーであり、全体としてコンパクトに形成されて運転者を含む乗員に違和感を与えないようになっている。
これにより、CCDカメラ12は運転席(図4におけるステアリングホイール18が設けられた側の前席)を斜め上前方から撮像するようになっている。そして、CCDカメラ12の画角は、少なくとも運転者の一方の眼(運転席が車両Sの右側に位置する本実施の形態では左眼)Eを含む運転者の顔(の一部)が撮像範囲内に収まるように決められている。
また、CCDカメラ12は、半径推定手段、離間距離算出手段、角度算出手段、基準設定手段、及び顔の向き算出手段を含んで構成された脇見検知コンピュータ20と電気的に接続されている。これにより、CCDカメラ12で撮像された画像が画像データとして脇見検知コンピュータ20へ伝送される構成となっている。この脇見検知コンピュータ20は、車両Sの適宜位置に配置され、図示しない記憶装置(ROM)を有している。このROMには、顔の向き検知プログラム22(図3参照)が記憶されている。
顔の向き検知プログラム22は、CCDカメラ12を制御する(作動させる)と共に該CCDカメラ12が撮像した画像(画像データ)を読み込むようになっており、かつ、この画像から左眼Eに相当する部分を抽出する左眼抽出プログラム24と、顔の向きが変化する際の左眼Eの回転半径Rを推定する半径推定プログラム26と、顔の向きが変化する際の回転中心Cを通る仮想直線L1(後述)から左眼Eまでの離間距離Yを算出する離間距離算出プログラム28と、回転半径Rと離間距離Yとから左眼Eの仮想直線L1に対する角度θe2を算出する角度算出プログラム30と、角度θe2と基準角度θe1とから顔の向きを算出する顔の向き算出プログラム32と、基準角度θe1を設定して記憶する基準角度設定プログラム34とを含んで構成されている。そして、脇見検知コンピュータ20は、顔の向き検知プログラム22を実行するためのCPU(図示省略)を備えている。なお、顔の向き検知プログラム22の機能については後述する。
また、脇見モニタ警報装置10は、警報装置36を備えている。警報装置36は、車両Sの適宜位置に配置され、脇見検知コンピュータ20と電気的に接続されている。そして、警報装置36は、脇見検知コンピュータ20の記憶装置に顔の向き検知プログラム22とは別途記憶された脇見検知プログラムから作動信号が入力されると、警報音や音声、表示装置への文字等の表示によって運転者に注意を促すようになっている。
ところで、図2に示される如く、画角が固定された画像P上では、運転者の顔Fの向きによって、該運転者の顔Fに対する左眼Eの位置が変化する。具体的には、上記の通り顔Fを左上方から撮像するCCDカメラ12の画像Pでは、例えば顔Fがほぼ正面を向いている場合には、図2(A)に示す如く左眼Eは顔Fの左側に位置し、また例えば顔Fが左側(CCDカメラ12に対しほぼ正面)を向いている場合には、図2(B)に示す如く左眼Eは顔Fの右側に位置する。
したがって、顔FがCCDカメラ12に対する位置が一定の上記回転中心C廻りに回転して向きを変えると仮定すれば、画像P上における顔Fに対する左眼Eの位置から、例えばCCDカメラ12と回転中心Cとを結ぶ仮想直線L1に対する顔Fの角度θe2を得ることができ、また顔Fが正面を向いている場合の仮想直線L1に対する顔Fの角度を基準角度θe1として設定しておけば、角度θe2と基準角度θe1との関係から正面向きに対する顔Fの角度θfを得ることができる。
そして、本実施の形態では、上記知見に基づいて、顔Fが正面を向いているときのCCDカメラ12の画像Pから基準角度θe1を算出し、顔の向き検知用の画像Pに基づいて算出した顔の角度θe2から基準角度θe1を差し引くことで、正面向きに対する顔Fの角度θf(θe2−θe1)を得る構成とされている。すなわち、基準角度θe1と任意の顔向き角度θe2とは、全く同様に算出される構成である。以下、具体的に説明するが、基準角度θe1と任意の顔向き角度θe2とを区別しないときはこれらを角度θeということとする。
図1(A)に示される如く、角度θeは、CCDカメラ12に対する角度が固定されると共に顔Fの向きに依らず常に回転中心CとCCDカメラ12とを通る仮想直線L1と、左眼Eと回転中心Cとを通る仮想直線L2とが成す角として算出されるようになっている。左眼Eの回転半径Rと、左眼Eと仮想直線L1との離間距離Y(仮想直線L1に直交する方向の距離)とを、上記顔の向き検知プログラム22の角度算出プログラム30に実行可能に記憶された以下の演算式(1)に代入することで、角度θeを得ることができる。
θe=sin-1(Y/R) … (1)
そして、本実施の形態では、顔Fにおける左眼Eの高位の水平面に沿う部分(以下、頭という場合がある)の外形状が円形であり、かつこの円形である頭の中心が回転中心Cに一致すると仮定して、CCDカメラ12が撮像した画像Pに基づいて回転半径R及び離間距離Yを得るようになっている。
回転半径Rは、顔Fの向き、毛髪、耳等の影響により、画像Pから直接的に計測することが困難であるため、半径推定プログラム26によって推定(算出)されるようになっている。具体的には、CCDカメラ12が撮像した画像Pにおける顔Fの代表長さDを算出し、顔Fが大きい場合すなわち回転半径Rが大きい場合には代表長さDが長く、顔Fが小さい場合すなわち回転半径Rが小さい場合には代表長さDが短いことに基づいて予め設定された演算式(R=f(D)、例えばaを係数としてR=a×D)から、回転半径Rを算出するようになっている。
本実施の形態では、CCDカメラ12が撮像した画像Pから抽出された左眼Eと、顔Fにおける左眼Eとは異なる特徴部分として抽出した唇Lとの上下方向の距離を、これらの間の画素数に基づき代表長さD(以下、距離Dという)として検出するようになっている。距離Dの検出に左眼Eと左眼Eの下方に位置する唇Lとを用いることで、左眼Eを抽出(撮像)可能な顔向きのほぼ全範囲に亘って、距離Dすなわち回転半径Rを算出することができる構成とされている。
なお、左眼Eの抽出は左眼抽出プログラム24にて行なわれるが、この左眼Eの抽出には、例えば、パターンマッチング、微分エッジ(エッジ処理)、ハフ変換等の公知の方法が用いられる。また、半径推定プログラム26によって行なわれる唇Lの抽出には、例えば、パターンマッチング、微分エッジ等の公知の方法が用いられる。
一方、左眼Eと仮想直線L1との離間距離Yは、離間距離算出プログラム28にて算出されるようになっている。具体的には、上記仮定の下では、顔Fの左右何れか一方の縁部(本実施の形態では右縁部。以下、顔隅FEという)から仮想直線L1までの仮想距離が回転半径Rに一致することから、画像Pから抽出した顔隅FEと左眼Eとの画像P上における距離X(画像Pに投影された距離)を、これらの間の画素数に基づいて検出し、この距離Xを回転半径Rから差し引いて離間距離Y(=R−X)を得る構成とされている。
したがって、顔FとCCDカメラ12とが図1に示される配置関係にある場合において、図1(A)及び図2(A)に示すように顔Fがほぼ正面を向いている場合には、離間距離Yは正の値となり、図1(B)及び図2(B)に示すように顔Fが比較的大きく左(CCDカメラ12の正面)を向いている場合には、離間距離Yは負の値となる。この離間距離算出プログラム28における顔隅FEの抽出には、例えば、微分エッジを用いる方法、顔の肌色を利用する方法(カラーの場合)等、公知の方法が用いられる。
以上説明したように、回転中心C、仮想直線L1、L2は、それぞれ角度θeの算出原理を説明するために概念的に用いられるものであって、実際の角度θeの算出にあたってCCDカメラ12の撮像画像Pから特定されることはない。なお、仮想直線L1が本発明における仮想直線に相当する。
そして、基準角度設定プログラム34は、図1(A)に示される如く顔Fが正面を向いているときの角度θeを、基準角度θe1として設定して記憶するものである。本実施の形態では、基準角度設定プログラム34は、所定の基準設定条件を満足している場合に顔Fが正面を向いていると推定し、この条件を満足しているときに撮像された画像Pに基づいて算出された角度θeを基準角度θe1として設定・記憶するようになっている。したがって、基準角度θe1は、顔Fが正面を向いているときの離間距離をY1として、θe1=sin-1(Y1/R)として算出される。
なお、基準設定条件としては、例えば、運転者が顔Fを正面に向けつつ手元スイッチを操作したことに対応した信号が入力されたか否か、車両Sの車速が一定以上でかつ舵角が所定範囲内である(運転者の顔Fが正面を向いていると推定される)ことに対応する信号が入力されたか否か等を採用することができる。
また、図1(B)または図1(C)に例示される如く、顔向き角度θe2は仮想直線L1と仮想直線L2との成す角、すなわち左眼Eの仮想直線L1に対する回転中心C廻りの角位置として算出されるから、顔Fが任意の方向を向いているときの離間距離YをY2に置き換えて表すと、θe2=sin-1(Y2/R)となる。そして、顔の向き算出プログラム32は、仮想直線L1に対する顔向き角度θe2から基準角度θe1を差し引くことで、仮想直線L1に対する角度を相殺した正面向きに対する顔Fの角度θf(=θe2−θe1)を得るようになっている。本実施の形態では、図1(B)に示すように顔Fが左向きの場合はθfが負の値となり、図1(C)に示すように顔Fの向きが右向きの場合はθfが正の値となる構成とされている。これにより、単にθfを算出することで顔Fが左向きであるか右向きであるかまで検知することができる構成である。
次に本実施の形態の作用について図3に示されるフローチャートを用いて説明する。
上記構成の脇見モニタ警報装置10では、例えば、イグニッションキーをキーシリンダへ挿入し、車両Sのアクセサリ(例えば、オーディオやパワーウインド)が作動可能な状態、若しくは、エンジンが始動した状態となると、脇見検知コンピュータ20が起動し、脇見検知コンピュータ20に予め記憶された顔の向き検知プログラム22が起動されると共に該顔の向き検知プログラム22がCCDカメラ12を作動させる。
顔の向き検知プログラム22が起動している脇見検知コンピュータ20では、先ず、ステップ40でCCDカメラ12に運転者の左眼Eを含む顔Fの画像Pを撮像させ、この画像Pを画像データとして読み込む。ステップ40で画像データが入力されると左眼抽出プログラム24であるステップ42へ進み、該ステップ42では、画像データから画像P上における左眼に相当する部分を抽出する。
次いで、ステップ44乃至ステップ48にて構成される半径推定プログラム26にて、頭(顔F)の回転半径Rを算出する。具体的には、ステップ44で画像P上における唇Lに相当する部分を抽出する。唇Lを抽出するとステップ46へ進み、ステップ46では、画像P上における左眼Eと唇Lとの鉛直線に沿う距離Dを、左眼Eと唇Lとの間の上下方向の画素数として算出(検出)する。
左眼Eと唇Lとの距離Dを算出するとステップ48へ進み、距離Dに基づいて左眼Eの回転半径Rを算出する。具体的には、半径推定プログラム26には、回転半径Rを距離Dの関数とした演算式R=f(D)が実行可能に記憶されており、該演算式に距離Dを代入することで回転半径Rを算出する。すなわち、予め設定された上記演算式が示す関係から頭の回転半径Rが推定される。
頭の回転半径Rが推定されると、ステップ50乃至ステップ54にて構成される離間距離算出プログラム28にて、仮想直線L1と左眼Eとの離間距離Yを算出する。具体的には、ステップ50で画像P上の顔Fの顔隅FEを抽出する。顔隅FEを抽出するとステップ52へ進み、ステップ52では、顔隅FEと左眼Eとの水平線に沿う画像P上における距離Xを、顔隅FEと左眼Eとの間の左右方向の画素数として算出(検出)する。
顔隅FEと左眼Eとの距離Xを算出するとステップ54へ進み、ステップ54では、頭の回転半径Rから距離Xを差し引いて画像P上における仮想直線L1と左眼Eとの離間距離Yを算出する。すなわち、離間距離算出プログラム28には、Y=R−Xなる演算式が実行可能に記憶されており、ステップ48(半径推定プログラム26)にて算出された回転半径R及びステップ52で算出された距離Xを上記演算式に代入して離間距離Yを得る。
画像P上における回転中心C(仮想直線L1)と左眼Eとの離間距離Yを算出すると、角度算出プログラム30であるステップ56へ進み、CCDカメラ12に対する顔Fの角度θe2を算出する。すなわち、角度算出プログラム30にはθe2=sin-1(Y/R)で表される上記演算式(1)が実行可能に記憶されており、この演算式(1)に、ステップ48(半径推定プログラム26)にて算出された回転半径R及びステップ54で算出された離間距離Yを代入して角度θe2を得る。
角度θe2を算出すると、ステップ58へ進む。ステップ58では、基準角度θe1が設定(記憶)されているか否かを判断する。ステップ58で基準角度θe1が設定されていると判断された場合には、顔の向き算出プログラム32であるステップ60へ進み、ステップ60では、ステップ56(角度算出プログラム30)にて算出した角度θe2と基準角度θe1との関係から、正面向きに対する顔Fの向きθfを算出する。具体的には、顔の向き算出プログラム32には、演算式θf=θe2−θe1が実行可能に記憶されており、この演算式に、ステップ56に算出された角度θe2及び記憶されている基準角度θe1を代入して、正面向きに対する顔Fの向きθfを得る。
顔Fの向きθfを算出するとステップ62へ進み、ステップ62では、脇見検知コンピュータ20の脇見検知プログラムに顔Fの向きθfを出力する。この脇見検知プログラムは、例えば、顔Fの向きθfが所定の閾値以上である場合や、顔Fの向きθfが閾値以上である頻度または時間が所定頻度または所定時間以上である場合等に、警報装置36を作動させる。これにより、脇見モニタ警報装置10は、脇見をしていると推定される運転者に注意を喚起する。ステップ62で顔向き角度θfを出力すると、ステップ40へ戻り、新たな画像Pに基づいてステップ40乃至ステップ60を実行して顔Fの向きθfを算出し、ステップ62でこれを出力する。すなわち、顔向き角度θfの検知、出力を繰り返す。
一方、ステップ58で基準角度θe1が設定されていないと判断された場合は、基準角度設定プログラム34を構成するステップ64へ進む。ステップ64では、基準角度θe1を設定するための条件が満足されているか否かを判断する。そして、ステップ40で読み込んだ画像Pが、運転者の顔Fが正面を向いているいか正面を向いていると推定されるときに撮像されたものであるときに、基準角度θe1を設定するための条件が満足されていると判断される。
基準角度θe1を設定するための条件が満足されていると判断された場合はステップ66へ進み、ステップ66では、基準角度θe1が設定され記憶される。基準角度θe1を設定すると、ステップ40へ戻り、新たな画像Pに基づいてステップ40乃至ステップ60を実行して顔Fの向きθfを算出する。このとき、基準角度θe1がステップ60で参照される。
一方、ステップ64で基準角度θe1を設定するための条件が満足されていないと判断された場合はステップ40へ戻り、基準角度θe1を設定するための条件を満足するまでステップ40乃至ステップ56を繰り返す。
また、図示は省略するが、顔の向き検知プログラム22は、例えば、シート位置調整スイッチが操作されたことに対応する信号が入力されるか、画像P上における顔Fの位置(重心位置等)が変化すると、設定されている基準角度θe1、及び記憶されている回転半径Rを共に消去する。そして、顔の向き検知プログラム22は、シート位置調整後または画像P上における顔Fの位置の変化後に撮像された新たな画像Pに基づいて回転半径Rを推定すると共に、この回転半径Rを用いて算出した角度θeを、ステップ64の条件を満足していることを条件に、新たな基準角度θe1として設定する。その後、これらの回転半径R及び基準角度θe1を参照して顔向き角度θfを算出する。なお、シート位置調整後すなわち運転者の顔FがCCDカメラ12に対し主に前後方向(上記光軸方向に交差する方向)に移動した後には、CCDカメラ12と頭の中心である回転中心Cとを結ぶ仮想直線L1の角度も、図1に示す状態(CCDカメラ12の光軸に一致する状態)から変化する。
ここで、脇見検知コンピュータ20(顔の向き検知プログラム22)では、CCDカメラ12の撮像画像Pに基づいて得た回転半径Rと離間距離Yとから仮想直線L1に対する顔Fの向きである角度θe2を検知するため、従来の如く撮像画像Pをそれぞれ異なる顔Fの向きに対応する膨大な辞書データと比較する必要がなく、顔Fの向き検出処理が容易で処理負荷が小さい。すなわち、分解能に依存して処理負荷が増大してしまうことがない。また、顔Fにおける一特徴部分である左眼Eを用いて顔Fの向きを検知するため、従来の如く両眼を撮像画像Pに含む必要がなく、検知することができる顔Fの向きの範囲(検知範囲)が広い。さらに、撮像画像Pには左眼Eを含めば足りるため、CCDカメラ12の撮像位置すなわち設置位置の自由度が高い。なお、回転半径Rを推定するために撮像範囲に含む唇Lは、画像P上で左眼Eの下側に位置するため、例えば左眼Eに対する右眼のように検出範囲を狭めてしまうことがない。
このように、本実施の形態に係る顔の向き検知装置が適用された脇見モニタ警報装置10では、CCDカメラ12の撮像画像Pに基づいて、簡単かつ広範囲に亘り顔Fの向きを検知することができる。
また、脇見検知コンピュータ20(顔の向き検知プログラム22)では、顔Fが正面を向いている(と推定される)ときの仮想直線L1に対する顔Fの向きである基準角度θe1を、上記任意の方向を向いている顔Fの角度θe2から差し引くため、仮想直線L1に対する角度が相殺された正面に対する顔Fの向きを検知することができる。このため、CCDカメラ12に対する運転者の顔Fの位置が変化することで仮想直線L1の角度が変化する場合であっても、該変化し得る仮想直線L1に対する相対的な顔Fの向きではなく、正面(所定の方向)に対する絶対的な顔Fの向きであるθfを検知することができる。
しかも、脇見検知コンピュータ20は、CCDカメラ12の撮像画像Pに基づいて基準角度θe1を設定する基準角度設定プログラム34を有するため、CCDカメラ12に対する顔Fの位置(仮想直線L1の角度)が変化した場合には新たに基準角度θe1を設定することで、基準角度θe1設定時の仮想直線L1と顔Fの向きθf検知時の仮想直線L1とを確実に一致させることができる。そして、脇見検知コンピュータ20は、運転席のシート位置調整スイッチが操作された場合等、CCDカメラ12に対する顔Fの位置が変更された(と推定される)場合には、新たに基準角度θe1を設定するため、CCDカメラ12に対する位置が異なる運転者(検知対象者)について、それぞれ正面向きに対する顔Fの向きθfを検知することができる。すなわち、運転者毎に基準角度θe1を設定するため、CCDカメラ12に対し任意の位置関係にある検知対象者の顔Fの向きを検知することができる。
また、基準角度設定プログラム34が、顔Fが正面を向いているとき、または顔Fが正面を向いていると推定されるときにCCDカメラ12が撮像した一画像Pに基づく角度算出プログラム30(ステップ56)の算出結果を、基準角度θe1として設定するため、一画像Pに基づいて迅速に基準角度θe1を設定することができる。
さらに、脇見モニタ警報装置10では、CCDカメラ12が車両Sのインナミラー16に内蔵して設けられているため、例えばステアリングホイール18や運転者の腕等の影響によって該運転者の左眼Eを含む顔F(の部分)を撮像できなくなる可能性が低く、左眼Eを含む顔Fを確実に撮像することができる。本実施の形態では、CCDカメラ12の撮像した画像データが運転席に着座している運転者の左眼Eを捉えなかった時間は、全撮像時間の1.7%とわずかであった。そして、脇見検知コンピュータ20(顔の向き検知プログラム22)は、上記の通り運転者の左眼Eを一特徴部分として顔Fの向きを検知するため、インナミラー16に内蔵され斜め上前方から顔Fを撮像するCCDカメラ12と好適に組み合わされる。
なお、上記の実施の形態では、本発明に係る顔の向き検知装置が車両Sの脇見モニタ警報装置10に適用された例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、プラントのオペレータや航空機・船舶等の操縦者等の脇見を監視するモニタ装置等に適用されても良い。また、本発明に係る顔の向き検知装置は、警報装置36と接続されて脇見モニタ警報装置10を構成するのに限定されることはない。
また、上記の実施の形態では、顔の向き検知プログラム22が脇見検知コンピュータ20に記憶された構成としたが、本発明はこれに限定されず、例えば、車両Sを総合的に制御する運転支援システムの一部を構成するコンピュータに顔の向き検知プログラム22を記憶、実行させても良い。
さらに、上記の実施の形態では、顔Fの向きを検出するための該顔Fにおける一特徴部分として左眼Eを用いた好ましい例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、CCDカメラ12の設置位置等に応じ、左眼Eに代えて、例えば、右眼、左右何れ一方の鼻の穴、唇L、または眉毛等を一特徴部分として顔向き角度θfを算出するようにしても良い。
さらにまた、上記の実施の形態では、頭の回転半径Rを推定するために左眼Eと唇Lとの距離Dを顔Fの代表長さとする例を示したが、本発明はこれに限定されず、顔Fにおける如何なる部分間の距離も、回転半径Rを推定するための顔Fの代表長さとすることができる。したがって、例えば、左眼Eまたは眉毛等と、顎または鼻の穴等との距離から回転半径Rを推定するようにすることが可能である。但し、代表長さの一端を規定する顔Fの特徴部分は、画像Pから抽出する特徴部分の削減(すなわち処理負荷低減)の観点から、顔向き角度θfを算出するための本発明における「一特徴部分」とすることが好ましい。
また、上記の実施の形態では、運転者の顔Fが正面を向いている(と推定される)場合の画像Pに基づいて算出されたCCDカメラ12に対する角度θeを、基準角度θe1として設定する構成としたが、本発明はこれに限定されず、例えば、車両運転中のように運転者の顔Fが正面を向いている時間が長い場合(用途)には、所定期間に撮像した複数の画像Pにそれぞれ基づく複数の角度θeの移動平均として、基準角度θe1を常時更新しつつ設定するようにしても良い。さらに例えば、移動平均を取る複数の角度θeとして、車両Sの車速が一定以上でかつ舵角が所定範囲内であるときの撮像画像Pに基づく角度θeのみを抽出するようにしても良い。
さらに、上記の実施の形態では、顔の向き検知装置が車両Sに適用された場合においてCCDカメラ12がインナミラー16に内蔵された好ましい構成としたが、本発明はこれに限定されず、例えば、CCDカメラ12が、ルーフ14に設けられたマップランプ装置38(図4参照)に内蔵されたり、インストルメントパネル上(顔Fを正面から撮像するよう位置)等に配置されたりしても良い。また、本発明における撮像手段がCCDカメラ12に限定されないことは言うまでもない。
さらにまた、上記の実施の形態では、図3に示すフローチャートに基づいて顔の向き検知プログラム22の作用を説明したが、本発明における顔の向き検知装置による顔Fの向きを検知するための各工程の順序やプログラムの構成は、図3に示すフローチャートに限定されることはなく、適宜変更可能であることは言うまでもない。
本発明の実施の形態に係る顔の向き検知装置による顔の向き検知原理を説明するための模式的な平面図である。 本発明の実施の形態に係る顔の向き検知装置によって画像から抽出される特徴部分を示す模式図である。 本発明の実施の形態に係る顔の向き検知装置が適用された脇見モニタ警報装置に記憶された顔の向き検知プログラムのフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る顔の向き検知装置が適用された脇見モニタ警報装置の概略構成及びCCDカメラの配置を示す斜視図及びブロック図である。 従来の顔の向き検知原理を示す概念図である。 従来の別の顔の向き検知原理を示す概念図である。
符号の説明
10 脇見モニタ警報装置(顔の向き検知装置)
12 CCDカメラ(撮像手段)
16 インナミラー
20 脇見検知コンピュータ(半径推定手段、距離算出手段、角度算出手段、顔の向き算出手段)
22 顔の向き検知プログラム(半径推定手段、距離算出手段、角度算出手段、顔の向き算出手段)
26 半径推定プログラム(半径推定手段)
28 離間距離算出プログラム(距離算出手段)
30 角度算出プログラム(角度算出手段)
32 顔の向き算出プログラム(顔の向き算出手段)
34 基準角度設定プログラム
S 車両

Claims (4)

  1. 顔の向きが変化する際の回転中心に対する相対位置が一定とされ、該顔の一特徴部分を含む範囲を撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段にて撮像した画像に基づいて顔の代表長さを検出し該検出された代表長さと予め設定された演算式とから向きが変化する際の前記一特徴部分の回転半径を推定する半径推定手段と、
    前記画像に基づいて、顔向きが変化する際の回転中心及び前記撮像手段を通る仮想直線と前記一特徴部分との離間距離を算出する距離算出手段と、
    前記回転半径と前記離間距離とを用いて前記仮想直線に対する前記一特徴部分の回転角度を算出する角度算出手段と、
    を備えた顔の向き検知装置。
  2. 顔が所定方向を向いている場合の前記一特徴部分の前記仮想直線に対する角度を基準角度とし、該基準角度を前記角度算出手段の算出結果から差し引いて、該所定方向に対する顔の向きを算出する顔の向き算出手段をさらに備えた、ことを特徴とする請求項1記載の顔の向き検知装置。
  3. 前記所定方向は、顔が正面を向いているとき、または顔が正面を向いていると推定される方向であり、その撮像画像に基づく前記角度算出手段の算出結果を、前記基準角度として設定する、ことを特徴とする請求項2記載の顔の向き検知装置。
  4. 車両に搭載されると共に該車両室内の後方視認用インナミラーに前記撮像手段を配置し、前記一特徴部分を前記撮像手段に近い方の眼とした、ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項記載の顔の向き検知装置。
JP2003422244A 2003-12-19 2003-12-19 顔の向き検知装置 Expired - Fee Related JP4319535B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003422244A JP4319535B2 (ja) 2003-12-19 2003-12-19 顔の向き検知装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003422244A JP4319535B2 (ja) 2003-12-19 2003-12-19 顔の向き検知装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005182452A JP2005182452A (ja) 2005-07-07
JP4319535B2 true JP4319535B2 (ja) 2009-08-26

Family

ID=34783181

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003422244A Expired - Fee Related JP4319535B2 (ja) 2003-12-19 2003-12-19 顔の向き検知装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4319535B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102620686A (zh) * 2012-02-27 2012-08-01 西北工业大学 车辆转向角运动的两步图像检测方法

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4603975B2 (ja) * 2005-12-28 2010-12-22 株式会社春光社 コンテンツ注目評価装置及び評価方法
JP4821355B2 (ja) * 2006-02-14 2011-11-24 パナソニック株式会社 人物追跡装置、人物追跡方法および人物追跡プログラム
JP4894572B2 (ja) * 2006-03-14 2012-03-14 オムロン株式会社 検出装置および方法、記録媒体、並びに、プログラム
JP2007249352A (ja) * 2006-03-14 2007-09-27 Omron Corp 情報処理装置および方法、記録媒体、並びに、プログラム
JP2008197722A (ja) 2007-02-08 2008-08-28 Denso Corp 顔追跡装置
JP5082620B2 (ja) * 2007-06-26 2012-11-28 トヨタ自動車株式会社 余所見判定装置
KR101767922B1 (ko) * 2011-09-26 2017-08-17 한화테크윈 주식회사 차량 감시 시스템
JP2013140558A (ja) 2011-12-09 2013-07-18 Denso Corp 運転判定装置
JP2013132970A (ja) 2011-12-26 2013-07-08 Denso Corp ミラー制御装置およびプログラム
KR101996415B1 (ko) 2016-12-30 2019-07-04 현대자동차주식회사 자세 정보 기반 보행자 탐지 및 보행자 충돌 방지 장치 및 방법
KR101996418B1 (ko) * 2016-12-30 2019-07-04 현대자동차주식회사 센서 융합 기반 보행자 탐지 및 보행자 충돌 방지 장치 및 방법
KR101996414B1 (ko) * 2016-12-30 2019-07-04 현대자동차주식회사 보행자 시선을 고려한 충돌 방지 및 충격 완화 장치 및 방법
JP6785175B2 (ja) * 2017-03-27 2020-11-18 日産自動車株式会社 ドライバモニタ方法及びドライバモニタ装置
JP2020149507A (ja) * 2019-03-14 2020-09-17 本田技研工業株式会社 乗員観察装置
JP7452402B2 (ja) 2020-12-18 2024-03-19 トヨタ自動車株式会社 車両ドア寄り掛かり検出システム

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002274265A (ja) * 2001-03-22 2002-09-25 Honda Motor Co Ltd ミラー調整装置
JP4898026B2 (ja) * 2001-06-29 2012-03-14 本田技研工業株式会社 ステレオカメラを使用した顔・視線認識装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102620686A (zh) * 2012-02-27 2012-08-01 西北工业大学 车辆转向角运动的两步图像检测方法
CN102620686B (zh) * 2012-02-27 2014-04-02 西北工业大学 车辆转向角运动的两步图像检测方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005182452A (ja) 2005-07-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4319535B2 (ja) 顔の向き検知装置
JP5099451B2 (ja) 車両周辺確認装置
JP6197814B2 (ja) 車両用表示装置
JP5092776B2 (ja) 視線方向検出装置及び視線方向検出方法
CN109941277A (zh) 显示汽车a柱盲区图像的方法、装置和车辆
JP2008269496A (ja) 乗員情報検出システム、乗員拘束システム、車両
US11127152B2 (en) Indoor monitoring device
CN112714720B (zh) 一种后视镜控制的方法以及相关设备
JP6187155B2 (ja) 注視対象物推定装置
JP2005247224A (ja) 車両用表示装置
US10793069B2 (en) Method for assisting the driver of a motor vehicle in maneuvering the motor vehicle with a trailer, driver assistance system as well as vehicle/trailer combination
US20190340451A1 (en) Occupant detection device
JPH0976815A (ja) 運転操作補助装置
JP3990619B2 (ja) 顔の向き検知装置
JP2020157938A (ja) 車載監視制御装置
WO2018167995A1 (ja) 運転者状態推定装置、及び運転者状態推定方法
JP2013047019A (ja) 車両用ミラー制御装置
US10596966B2 (en) Display device for vehicle and display method for vehicle
JP7267467B2 (ja) 注意方向判定装置および注意方向判定方法
JP2012116400A (ja) コーナーポール投影装置
WO2013114871A1 (ja) 運転支援装置及び運転支援方法
JP4935387B2 (ja) 情報表示装置
JP2008129676A (ja) 周辺監視装置
JP2007072774A (ja) 運転者監視システム
JP2017061216A (ja) 車載撮像システム、車両および撮像方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060428

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090224

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090407

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090526

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090528

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120605

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130605

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130605

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140605

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees