JP4122371B1 - メニエール病治療薬 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 糖アルコール類、及び2種以上の多糖類を糖アルコール類に対し、2〜50重量%含有するメニエール病治療薬とする。2種以上の多糖類をその特質を考慮し、適宜、効果的に組み合わせ、糖アルコール類に配合することで、単独の多糖類を配合した場合と比較して、糖アルコール類固有の瀉下作用、及び腸内異常発酵による消化器症状を、飛躍的に改善又は防止することができ、確実な内リンパ水腫減荷作用の発現を可能とする。
【選択図】 なし
Description
題から500ml入りのボトルを携行する必要があるため様々な不便があった。このため出来る限り服用量を少なくすることで、内服が容易で且つ消化器に負担をかけず、携行が容易な治療薬が望まれていた。
(1)単糖類、少糖類、又はそれらの糖アルコール、及び2種の多糖類の含有するメニエール病治療薬であって、2種の多糖類の一方は、キサンタンガム、グァーガム、アラビアガム、ローカストビーンガム、及びタラガムよりなる群から選ばれる多糖類であり、他方の多糖類は、ペクチン、アルジネートナトリウム、寒天、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、及びカラギーナンよりなる群から選ばれる多糖類であることを特徴とするメニエール病治療薬
(2)単糖類、少糖類、又はそれらの糖アルコール、及び2種の多糖類の含有するメニエール病治療薬であって、2種の多糖類が、キサンタンガム、グァーガム、アラビアガム、ローカストビーンガム、及びタラガムよりなる群から選ばれる多糖類であることを特徴とするメニエール病治療薬
(3)単糖類、少糖類、又はそれらの糖アルコール、及び2種の多糖類の含有するメニエール病治療薬であって、2種の多糖類が、ペクチン、アルジネートナトリウム、寒天、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、及びカラギーナンよりなる群から選ばれる多糖類であることを特徴とするメニエール病治療薬
(4)単糖類、少糖類、又はそれらの糖アルコール、及び3種の多糖類の含有するメニエール病治療薬であって、3種の多糖類が、キサンタンガム、グァーガム、アラビアガム、ローカストビーンガム、及びタラガムよりなる群から選ばれる2種の多糖類、及びペクチン、アルジネートナトリウム、寒天、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、及びカラギーナンよりなる群から選ばれる1種の多糖類であることを特徴とするメニエール病治療薬
(5)単糖類、少糖類、又はそれらの糖アルコール、及び3種の多糖類の含有するメニエール病治療薬であって、3種の多糖類が、キサンタンガム、グァーガム、アラビアガム、ローカストビーンガム、及びタラガムよりなる群から選ばれる1種の多糖類、及びペクチン、アルジネートナトリウム、寒天、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、及びカラギーナンよりなる群から選ばれる2種の多糖類であることを特徴とするメニエール病治療薬
(6)多糖類の総量が、単糖類、少糖類、又はそれらの糖アルコールに対し、2〜50重量%である、(1)ないし(5)のいずれか1に記載のメニエール病治療薬。
(7)多糖類の含有量が、単糖類、少糖類、又はそれらの糖アルコールに対し、3〜50重量%である、(1)ないし(5)のいずれか1に記載のメニエール病治療薬。
(8)多糖類の含有量が、単糖類、少糖類、又はそれらの糖アルコールに対し、5〜50重量%である、(1)ないし(5)のいずれか1に記載のメニエール病治療薬。
(9)多糖類の含有量が、単糖類、少糖類、又はそれらの糖アルコールに対し、10〜50重量%である、(1)ないし(5)のいずれか1に記載のメニエール病治療薬。
傾向が認められた。摂取量が少なくて済むため、摂取が容易で不都合が少ない。キサンタンガムに代表されるグループには、他にグァーガム、アラビアガム、ローカストビーンガム、タラガムなどがあるが、これらは粘度の高いものほど止瀉作用が高い傾向が認められた。しかし、摂取して3〜5時間に便の量が約2分の1〜3分の1に減少し、形態も不整で大きさも小さくなる傾向があり、視診で腹部の膨満感、触診でガスの発生が認められ、ゴロゴロ感があることが推測された。このグループから2種以上を組み合わせると飛躍的に粘度が増すため、止瀉作用も向上した。この現象を利用し、複数種組み合わせることで、より少ない配合量で、十分な止瀉効果を発現させ、投与量を削減することが可能である。実際に複数種組み合わせたところ、少ない添加量でも、止瀉作用を向上させることができ、添加量が少ないため腹部の膨満感、ゴロゴロ感などの消化器症状や排便が減るというような副作用を軽減することが可能となることを見出した。
ないし制吐を図る薬物として鎮静剤、自律神経調節剤を適宜配合することも可能である。
負担をかけずに確実な効果を発現する治療薬が完成した。
Ery:エルスリトール
IB:イソソルビトール
P又はPec:ペクチン
XG:キサンタンガム
GG:グァーガム
AG:アラビアガム
Al:アルジネートナトリウム
Gly:グリセロール
CMC:カルボキシメチルセルロースナトリウム
するかどうかなど、詳細に検討し、評価した。
[参考例1]
1−a)キシリトール投与の場合
投与前、正常な便をしているモルモット50匹を、5匹ずつ10群に分け、表1に示すようにキシリトール等の水溶液を経口投与した。
キシリトール1.4g/kgでは下痢は起きなかったが、2.1g/kg投与群では3時間後には手指で押さえると便が容易に変形する程度の軟便の動物が1匹いた。2.8g/kgでは投与後1時間では異常は認められなかったが、投与後2時間ですべての動物に程度の差はあったが、明らかな下痢症状があらわれた。投与後3〜4時間で全動物の便が軟化し、うち2匹が泥状便となり、症状がもっとも重篤になったが、6時間後にはほぼ正常な便に戻った。下痢が続く間、腹部には軽度ないし中等度の膨満が触れたが、ガスの移動は認められなかった。
キシリトール2.8g/kgに、各々XGを0.12g/kg、0.15g/kg、0.18g/kg添加し経口投与したところ、2時間目からわずかずつ便が軟化し始め、3〜4時間後に明らかな症状が発現し、ピークに達した。その時点の便の評価を表1に示した。便はXGの量が増加するにつれ正常な便をするものが多くなり、0.18g/kgでは観察時間中に全てが正常便となり、便の固さには比較例1と比べ、有意差が認められた(P<0.01、Mann-Whitney 検定)。3群とも便量が減り、視診により腹部の特に異常な膨満は認められなかったが、触診でガスの発生と移動が触れた。
キシリトール2.8g/kgに、各々Pecを0.2g/kg、0.3g/kg添加し経口投与すると、0.2g/kgでは、便は2時間目から軟化傾向を示しはじめ、3〜4時間目に3匹が軟便または泥状便となって、便の固さに比較例1と比べ、有意差はなかった。0.3g/kgで軟便は認められず、便の固さには有意差が認められた(P<0.01、Mann-Whitney 検定)。視診により両群とも腹部の異常な膨満は認められなかった。触診でもガスの発生と移動などの異常は特に認められなかった。
正常な便をしているモルモット16匹を表3に示すように3群に分けた。XS2.8g/kgのみを投与した5匹(比較例2)のうち4匹は泥状便ないし軟便、XSにXG0.2g/kgを添加した群では、やや軟らかい便の1匹を除いて正常便で、軟便は見られず、便の固さには比較例2と比べ有意差が認められた(P<0.01、Mann-Whitney 検定)。下痢が続く間、腹部には軽度ないし中等度の膨満が触れ、ガスの移動をわずかであるが触れた。またはPec0.3g/kgを添加した群では、全て正常便で、便の固さには比較例2と比べ有意差が認められた(P<0.01、Mann-Whitney 検定)。
投与前、正常な便をしているモルモット75匹を、5匹ずつ15群に分け、表4に示すようにEry溶液及び添加物を経口投与した。
2時間後には軟便の動物が多くなり、3時間後には全動物が泥状便となり、6時間後にも3匹は泥状便が続いていた。下痢が続く間、腹部には軽度ないし中等度の膨満が触れたが、ガスの移動は認められなかった。
Ery2.8g/kgにPecを各々0.1g/kg、0.3g/kg、0.5g/kg、1.0g/kg、1.5g/kg添加し、経口投与した。0.5g添加すると便は過半数が正常になり、1.5g/kg添加すると、便は正常よりむしろやや固くなることが判った。0.5g/kg以上を投与した3群で有意な止瀉効果が認められた(P<0.01、Ma
nn-Whitney 検定)。0.1g/kg、0.3g/kg投与群では、下痢の悪化と共に、触診で腹部の膨隆がわずかに感じられたが、ガスの移動は感じられなかった。1.0g/kg、1.5g/kg投与した群では通常よりいくらか便が固くなる傾向があったが、腹部の異常は感じられず、腹部に圧を加えても動物は苦しがる様子は見られなかった。腸内のガスの移動も感じられず、不快な消化器症状を発生させることなく、下痢を防止できたことが分かった。
表4に示すようにEry2.8g/kgにPec0.5g/kgさらに天然ケイ酸アルミニウム(アドソルビン)0.17g/kgと炭酸カルシウム50mg/kgを加えた場合、Pec0.5g/kgさらに天然ケイ酸アルミニウム0.17g/kgを加えた場合のいずれも殆どの動物が正常な便であった。上記イ)のPecを0.5g/kg単独で添加した群と比べ差異はなく、従来の整腸剤を添加することによる好ましい相乗効果は特に認められなかった(Mann-Whitney検定)。
Ery2.8g/kgに、各々XGを0.05g/kg、0.10g/kg、0.15g/kg添加し経口投与した。XG0.05g/kgの群では、2時間目からわずかずつ便が軟化し始め、3〜4時間後に明らかな症状が発現し、ピークに達した。その時点の便の評価を表4に示した。便はXGの量が増加するにつれ正常な便をするものが多くなり、0.10g/kgでは観察時間中に軟便となる動物はなく、0.15g/kgでも4匹が正常便で、観察時間中に軟便は認められず、いずれの群も便の固さには比較例3と比べ、有意差が認められた(P<0.01、Mann-Whitney 検定)。
表4に示すようにEry2.8g/kgに従来の整腸剤である天然ケイ酸アルミニウム(アドソルビン)0.17g/kg、2倍量の0.35g/kg、4倍量の0.7g/kg、さらに/または炭酸カルシウム50mg/kg、2倍量の100mg/kgを添加した場合、止瀉効果は認められなかった(Mann-Whitney検定)。
投与前、正常な便をしているモルモット61匹を、表5に示すように12群に分け、イソソルビトールのみ、又はキシリトールなどを添加した水溶液を経口投与した。
イソソルビトール1.4g/kgでは1匹のみがやや軟便になった。2.1g/kg投与群では3時間後には手指で押さえると便が容易に変形する程度のやや軟便の動物が2匹、軟便の動物が2匹となった。2.8g/kgでは投与後1時間では異常は認められなかったが、投与後2時間で大部分の動物に下痢症状が現れ始め、投与後3〜4時間で症状が重篤になったが、6時間後にはほぼ正常な便に戻った。IBは臨床で投与された場合にも、比較的下痢など胃腸症状を生じにくい糖アルコールであると言われており、実際に本実施例においてもEryと比べれば症状は軽度であると言える結果であった。
XGをIBに対し0.05g/kg(約1.8重量%)添加すると2時間目まではほとんど異常な便は認められなかったが、3〜4時間後に7匹中2匹の便がやや軟化した。XGは0.15g/kg(約5.4重量%)添加すると、全動物が正常便となり、下痢の防
止効果はより確実なものとなった(P<0.05、Mann-Whitney検定)。
IB2.8g/kgに、各々Pecを0.15g/kg(約5.4重量%)、0.3g/kg(約10.7%)添加し経口投与した場合、0.15g/kgでは、軟便は認められず、0.3g/kgでは経過観察中、全動物が正常便で、いずれも有意に止瀉効果が認められた(各々、P<0.05、P<0.01、Mann-Whitney検定)。
正常な便をしているモルモット38匹を、対照群(二糖類のアルコールであるマルチトールのみを投与)6匹、残りの32匹を、4匹ずつ8群に分け、マルチトールに多糖類のXGまたはGGを表6のように添加して経口投与し、24時間目まで表1の評価基準に従って便の固さを観察し、下痢の発生状況とXGの改善、防止効果を調べた。消化器症状については、膨満感は腹部の視診、触診により、ゴロゴロ感は触診によりガスを発生しているかどうかで判定した。結果を表6―1に示す。
二糖類のマルチトール2.8g/kgでは全ての動物で泥状便となった。
下痢の経過は、単糖類又はそのアルコール類(投与後3時間目で下痢のピークに達する)と比較すると、下痢の発症はいくらか遅く、3時間目に、便が軟化し始め、4時間ですべての動物の便が軟化し、うち5匹が泥状便となった。5時間目には全6匹が泥状便となり、12時間目まで続いた。18時間目を過ぎるころから少しずつ回復傾向が認められ、24時間後には半数が正常な便に戻った。5時間目を過ぎる頃から時間の経過とともに、腹部に圧を加えると動物は苦しむ様子が認められ、放屁があった。腹部は外部から視診でも膨満している様子が確認できた。
マルチトール2.8g/kgに、各々XGを0.07g/kg、0.14g/kg、0.28g/kg、0.56g/kg、1.12g/kg添加し経口投与した。
XGを0.07g/kg投与した群では多糖類による止瀉効果は殆ど認められなかった。0.14g/kg投与した群では、3時間目から便が軟化し始め、症状は増悪して5時間目には2匹が泥状便、残りの2匹が軟便となった。この状態は12時間後にも続いており、18時間後にはいくらか回復傾向が認められ、24時間後には全動物が正常便に復した。XGの下痢防止効果は認められなかった(有意差なし、Mann-Whitney 検定)。
った。腹部の膨満は視診でも顕著で、動物の活動は低下し、ケージをたたくなどの刺激に対しても殆ど反応しなかった。触診でガスの発生、軽く圧をかけることで腸管内でのガスの移動が音と共に手指に触れ、放屁があった。腹部に強く圧をかけると、動物は激しく鳴き、苦しそうな様子を示した。その苦しみ方はマルチトール単味の群、XGの少量投与群と比べ、明らかに激しかった。
マルチトール2.8g/kgに、GGを0.28g/kg、0.56g/kg、1.12g/kg添加し、経口投与した。
GGを0.28g/kg(10重量%)投与した群では、2時間目から便が軟化するものが認められ、4時間後には軟便の1匹を除き泥状便となった。5時間目には全動物が泥状便となり、12時間目まで続いた。18時間目も、4匹が軟便であったが、24時間目には正常に復した。XGと比較し、下痢防止効果は劣っていた。腹部の視診により腹部の膨満、触診ではガスの発生、移動が認められた。
このことから、二糖類に多糖類を投与する場合には、投与量、投与法に新たな試みを必要と考え、実施例を行い、十分な効果を得た(実施例7−1、7−2、7−3、7−4)
[参考例2]
、Al添加群では止瀉が完全に図れるため、従来品より作用発現が早くなることを見出した。
各回転毎にライスネル膜の伸展と内リンパ腔の容積変化を計測し、その結果を下記の計算式により積分して、蝸牛毎に膜の伸展率、内リンパ嚢の面積増加率を求めた。術側の左側では内リンパ腔の容積変化から、内リンパ水腫減荷効果を評価した。
組織作成法、計測法、評価法の詳細は既報(非特許文献10)と同様である。
ライスネル膜の伸展率(IR-L)
=100×Σ(Lx−L*x)/ΣL*x (x: 第1,第2,第3,第4回転)
内リンパ腔(scala media)の断面積の増加率(IR-S)
=100×Σ(Sx−S*x)/ΣS*x (x: 第1,第2,第3,第4回転)
モルモット60匹を各群10匹ずつ6群に分け、各群に次に示すように薬物の投与を行った。Ery水溶液は1回投与量が8ml/kgとなるように調整した。
第1群:対照群 蒸留水8ml/kg 3時間後
第2群:E1H群 Ery2.8g/kg 1時間後
第3群:E2H群 同 2時間後
第4群:E3H群 同 3時間後
第5群:E6H群 同 6時間後
第6群:E12H群 同 12時間後
結果を表7に示す。
便の固さは灌流時点に排出された便と直腸部分の便を観察し、評価した。対照群はすべて正常便であった。E1H,E2H群は直腸付近では正常な便が形成されていたが、次第に軟便に移行していた。E3H,E6H群はすべて泥状便であった。E6H群の5匹中1匹は泥状便にわずかな軽回が認められたが、形は形成されていなかった。E12H群では全動物でほぼ正常な固さの便が形成されていた。
対照群では55.0±8.8cmで、便の大きさは一定で、その間隔も一定であったが、E1H群では一部軟便で、大きさは不整、間隔もバラバラになっているなど不定になっており、不快な胃腸症状の発現が推定された。便の形成された長さは22.8±6.9cmであった。E2H−E6H群では一部軟便に近い部分もあったが、腸内はほぼ泥状便で満たされており、便の形成は0cmであった。投与後12時間のE12H群では、ほぼ一定の形をした便が66.0±12.1cm形成されていた。便の間隔は対照群では通常約0.7〜1cmでほぼ一定であるところ、E12H群の一部の動物では8〜10cmの箇所もあり、不定で、便の間隔が開いた箇所には、腸管内への穿刺により、ガスの発生が認められた。
術側における膜の伸展と面積の増加の関連
術側における膜の伸展率(IR-L)、面積増加率(IR-S)の平均±標準偏差を表8に示す。なお、対照群は閉鎖術を施行していない右側(対照側)をも計測して、閉鎖術を施行していない、すなわち無処置のライスネル膜の伸展率、内リンパ腔の面積増加率を表8に加えて示した。
左側内リンパ嚢の閉鎖術施行1ヶ月後、モルモット20匹を各群10匹ずつ2群に分け、各群に次に示すように薬物投与を行い、一定時間経過後に灌流固定した。
群 投与薬剤 灌流(投与後)
第7群:E+P0.1g群 Ery2.8g/kg+P0.1g/kg 3時間後
第8群:E+P3H群 Ery2.8g/kg+P0.5g/kg 3時間後
なお、薬剤の1回投与量は8ml/kgとした。
便の固さ、間隔の判定と便の形成された長さは上記の2グループに分けて観察した。
結果は表9に示す。
Pecの添加量の差による内リンパ水腫減荷効果の違い、さらに減荷効果の経時変化を検討する場合に、術側においては、各群の膜の伸展率、面積変化率の平均と標準偏差を比較検討しても、効果を明確に判定することは困難である。そこで第1グループでの観察と同様に、図2の直線の傾きとY切片を比較することにより、検討した。
内リンパ水腫は内リンパ嚢閉鎖術により形成されるが、水腫の大きさは動物の個体差に起因するものである。図2に示すとおり、対照群と比べて有意差もないことから、薬剤の投与により水腫が増悪したものではないといえる。
対象と方法)体重280〜320mgのモルモットで、正常な便をしている12匹を、3グループに分け、第1グループには生理食塩水のみ、第2グループにはEry+Pec0.1g/kg、第3グループにはEry+Pec0.5g/kgを投与した。投与後、3時間でギロチンを用いて断頭、採血し、明細書中の非特許文献9に記載された方法で、血中AVPを測定した。
第2−2−aグループの結果から、Pecを0.5g/kg添加することで、脱水状態に陥るおそれもなく、安全に確実な内リンパ水腫減荷効果が発現することが判ったので、次に左側内リンパ嚢の閉鎖術施行1ヶ月後のモルモット20匹を各群10匹ずつ2群に分け、次に示すように薬物投与を行い、一定時間経過後に灌流固定した。
第9群:E+P6H群 Ery2.8g/kg+P0.5g/kg 6時間後
第10群:E+P12H群 Ery2.8g/kg+P0.5g/kg 12時間後
結果は表12に示す。便の固さは灌流時に判定したものである。
表13に各群の伸展率と面積増加率の平均と標準偏差、図3に散布図と回帰直線を示す。
現在我が国で臨床に用いられている治療薬はイソソルビトール(興和創薬(株)製:一般名イソソルビド)で、IB含有率は70%の水溶液である。
第11群:IB単味 イソソルビトール2.8g/kg 3時間後
第12群:IB従来品群 イソソルビトール2.8g/kg含有 3時間後
第13群:IB従来品群 同 6時間後
第14群:〈IB+Al〉群 IB2.8g/kg+Al+無機塩 3時間後
第15群:〈IB+Al〉群 同 6時間後
便の固さ、形状の観察結果を表14に示す。
6時間後(第12群)には、正常便の動物は4匹、やや軟便が3匹、軟便2匹、泥状便1匹となり、下痢症状は投与後3時間と比較するといくらか改善していたが、第11群、第12群間に有意差は認められなかった。形成された便の長さは6時間後は60.2±15.8cmであるが、10匹中8匹は便の間隔はバラバラで、約20〜40cmの間隔が開いている箇所も散見され、腸管内にはガスが発生していたことから、かなりの胃腸症状が現れていたものと推測される。6時間後の便の固さと間隔を対照群と比較すると、便の固さ、便の間隔の観察結果ともに、有意差が認められ(各々、P<0.01,P<0.05、Mann-Whitney 検定)、瀉下作用が緩やかながらも出現していたことが分かる。この事実は、IB従来品投与後に患者が時折訴える下痢、膨満感、ゴロゴロ感などの消化器症状と符合する。
術側における膜の伸展率と面積の増加率の関連
各回転毎にライスネル膜の伸展と内リンパ腔の容積変化を計測し、その結果を表15、図4に示す。
[参考例3]
モルモット12匹を6匹ずつ2群に分け、次に示すように薬物投与を行い、3時間経過後に灌流固定した。これらの結果のうち、止瀉効果の評価結果を表16に示す。
第16群: キシリトール(2.8g/kg)単味 3時間後
第17群: キシリトール(2.8g/kg)+キサンタンガム(0.2g/kg) 3時間後
モルモット15匹を2群に分け、次に示すように薬物投与を行い、3時間経過後に灌流固定した。これらの結果のうち、止瀉効果の結果を表18に示す。
第11群(8匹): IB(2.8g/kg)単味 3時間後
第18群(7匹): IB(2.8g/kg)+アルジネートナトリウム(0.3g/kg) 3時間後
モルモット7匹に、次に示すように薬物投与を行い、3時間経過後に灌流固定した。これらの結果のうち、止瀉効果の結果を表20に示す。
第11群(8匹): IB単味 3時間後
第18群(7匹): IB(2.8g/kg)+寒天(0.3g/kg) 3時間後
、Mann-Whitney検定)。組織学的検討結果を表21、図7に示す。
モルモット12匹を2群に分け、次に示すように薬物投与を行い、3時間経過後に灌流固定した。これらの結果のうち、止瀉効果の結果を表22に示す。
第20群(6匹): グリセロール(2.8g/kg)単味 3時間後
第21群(6匹): グリセロール(2.8g/kg)+CMC(0.28g/kg) 3時間後
モルモット12匹を2群に分け、次に示すように薬物投与を行い、3時間間経過後に灌流固定した。これらの結果のうち、止瀉効果の結果を表24に示す。
第22群(6匹): キシロース(2.8g/kg)単味 3時間後
第23群(6匹): キシロース(2.8g/kg)+キサンタンガム(0.2g/kg) 3時間後
[参考例4]
正常な便をしているモルモット8匹を2群に分け、次に示すように薬物投与を行い、その後6時間、便を観察した。結果を表26に示す。
正常な便をしているモルモット10匹を2群に分け、次に示すように薬物投与を行い、その後6時間、便を観察し、その結果を表27に示した。
正常な便をしているモルモット10匹を2群に分け、次に示すように薬物投与を行い、その後6時間、便を観察し、その結果を表28に示し、E3H群と比較検討した。
正常な便をしているモルモット15匹を2群に分け、次に示すように薬物投与を行い、その後6時間、便を観察し、その結果を表29に示し、E3H群と比較検討した。
正常な便をしているモルモット7匹に、10.7重量%のカラギーナンを添加したIB水溶液(8ml/kg)を投与し、その後6時間、便を観察した。結果を表30に示す。
XGと同様止瀉作用に優れた多糖類としては、GG、AG、ローカストビーンガム、
及びタラガムなどがある。
一方Pecは参考例2の2−2−aの結果から、止瀉に17.9重量%の大量を要するため、添加量が多くなる欠点がある。また、他の多糖類、オリゴ糖などを重複摂取する場合、何らかの胃腸障害が生じるおそれがあるので、注意を要する。しかし、Pec単独の添加ではその3倍の53.6重量%もの大量を添加しても、便が添加量に比例していくらか固くなる傾向はあるが、便の表面は滑らかで排泄量も通常かそれ以上で、排便に障害はなかった(参考例1−c)。腸管内での便の配列は規則正しく、整腸作用が優れている。視診、触診でも腹部の膨満感、ゴロゴロ感が生じず、動物も苦しがる様子がなかった。Pecと同様に、好ましい整腸作用を有し、かつ止瀉作用も発現する多糖類として、アルジネートナトリウム、寒天、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カラギーナン、ヒドロキシプロピルセルロースなどがある。CMCはPecとほぼ同程度の止瀉作用を示したが、Pecより粘性の高い寒天、AlはPecより優れた止瀉効果を示した。
XGグループは止瀉作用に優れるが、腸内発酵の増悪、便排泄量の減少などの胃腸症状が発現する。一方、Pecグループは止瀉には比較的大量を要する傾向があるが、整腸作用に優れている。各々の多糖類の特質を吟味し、異なった特徴を持つXGグループ、Pecグループから各々1種ずつの多糖類を組み合わせることで、より少量で的確な止瀉効果を発現させつつ、胃腸症状を生じずに、形の整った便を通常量排泄させることを可能にすることを見出した。
XGグループの多糖類は、2種以上を組み合わせると飛躍的に粘度が上昇する。本発明ではこの事実を利用して、複数種組み合わせたところ、添加量を減し、止瀉作用を向上させ、且つ腹部の膨満感、ゴロゴロ感も軽くすることができることを見出した。例えば同じ0.5%の溶液の場合、GG単味の粘度に対し、XG1:GG3の粘度は数倍〜数十倍と、飛躍的に高くなり、0.5%XG溶液とほぼ同じまたはそれ以上に粘調になることが知られている。同様の現象はAGについても見られ、XG+AG,XG+ローカストビーンガム、XG+タラガム、GG+ローカストビーンガムなどというように、複数の多糖類を組み合わせることで、粘性を飛躍的に高めることも知られている。これによって、投与量を削減することが可能である。実際に複数種組み合わせたところ、少ない添加量でも、止瀉作用を向上させることができ、添加量が少ないため腹部の膨満感、ゴロゴロ感も軽くすることを見出した。
Pecを単独に加えた場合の問題点は、止瀉を実現するために大量に添加しなくてはならないことである。Pecグループから2種以上を組み合わせることで各々の特質を生かしながら、添加量も比較的少量で止瀉作用を発現することを見出した。
[0118]に示したように、XGグループの多糖類は、2種以上を組み合わせると飛躍的に粘度が増すことが出来る。添加量が少ないことから、腹部の膨満感、ゴロゴロ感を軽くすることができたが、さらに好ましい整腸作用を得るため、Pecグループから1種選び混合したところ、より少ない添加量で、滑らかな便を排泄させることが出来た。排泄量の減少はごく僅かであった。
多糖類の多様な特質を吟味し、止瀉作用の強いXGグループに、Pecグループから2種加えることで、少ない添加量で止瀉作用と整腸作用を図りつつ、同時に内服も容易にすることが出来た。[0117]のとおり、CMCを加えることで、XGグループの粘性は全く発現しない。これにPecグループからさらに1種以上加えることで、整腸作用を確実にし、内服時に問題になる用量の削減と流れも良好にすることに成功した。
正常な便をしているモルモット15匹を3群に分け、粘度が非常に高いXGと親水性の高いPerとを表31のように組みあせてEryに投与し、6時間目まで便と消化器症状の観察を行った。
正常な便をしているモルモット15匹を3群に分け、粘度が非常に高いXGと親水性の高いAl(Pecより粘性が高い)とを表32のように組みあせてEryに投与し、6時間目まで便と消化器症状の観察を行った。
正常な便をしているモルモット15匹を3群に分け、粘度が非常に高いXGと親水性の高いCMC(Pecより粘性が低い)とを表33のように組みあせてEryに投与し、6時間目まで便と消化器症状の観察を行った。
の止瀉作用とCMCの整腸作用とを同時に発現させることが出来た(P<0.001、Mann-Whitney検定)。特に腹部膨満等も認められなかったが、便の排泄量が僅かながら減り、便の大きさと形が不揃いになった。半数以上が表面の滑らかな便であり、目的を達することが出来た。
正常な便をしているモルモット10匹を2群に分け、粘度がXGより劣るGGと親水性の高いPerとを表34のように組みあせてEryに投与し、6時間目まで便と消化器症状の観察を行った。
正常な便をしているモルモット5匹に、粘度がXGより劣るGGと親水性の高いAlとを表35のように組みあせてEryに投与し、6時間目まで便と消化器症状の観察を行った。
る。
〔エリスリトールとキサンタンガム(XG)+グァーガム(GG)〕
正常な便をしているモルモット15匹を3群に分け、XGグループで粘度が非常に高いXGと比較的粘度の低いGGを表36のように組みあせてエリスリトールに投与し、6時間目まで便と消化器症状の観察を行った。
〔3−1:エリスリトールとペクチン(Pec)+カルボキシメチルセルロースナトリウム(CMC)〕
正常な便をしているモルモット15匹を3群に分け、Pecグループで整腸作用に優れるPecとCMCを表37のように組みあせてエリスリトールに投与し、6時間目まで便と消化器症状の観察を行った。
ルセルロースナトリウム(CMC)〕
正常な便をしているモルモット5匹に不溶性のHPCと水に懸濁するCMCとを表38のように組みあせてエリスリトールに投与し、6時間目まで便と消化器症状の観察を行った。
〔4−1:エリスリトールとキサンタンガム(XG)+グァーガム(GG)+カルボキシメチルセルロースナトリウム(CMC)〕
正常な便をしているモルモット10匹を2群に分け、XGとGGを混和することで、粘度を飛躍的にあげ、そのことで添加量を少なくし、親水性の高いCMCとを表39のように組みあせてEryに投与し、6時間目まで便と消化器症状の観察を行った。
正常な便をしているモルモット10匹を2群に分け、XGとAGを混和することで、粘度を飛躍的にあげ、そのことで添加量を少なくし、親水性の高いCMCとを表40のように組みあせてEryに投与し、6時間目まで便と消化器症状の観察を行った。
〔エリスリトールとキサンタンガム(XG)+ペクチン(Pec)+カルボキシメチルセルロースナトリウム(CMC)〕
A)胃腸症状についての検討
正常な便をしているモルモット10匹を2群に分け、XG、Pec、CMCとを表41のように組みあせて添加して、3時間目まで便と消化器症状の観察後、3時間目に灌流、便の配列などと共に、消化器官の観察を行い、側頭骨を取り出して組織学的に検討した。
内リンパ水腫減荷効果の観察と評価は上記と同様に行った。表42に各群の伸展率と面積増加率の平均と標準偏差、図10に散布図と回帰直線を示す。
また、多糖類としてPec1種のみを0.5g(17.9重量%)添加した第8群と比較するとわずかに上方に移動しているが、有意差はなく、十分な減荷効果を発揮していることが判った。
加では止瀉不可能な症状を、多糖類を2種以上組み合わせることで止瀉できるかどうかを調べた。
正常な便をしているモルモット30匹を6群に分け、Eryを25%、50%増量して、XGとPecとを表43のように組みあせて添加して6時間目まで便と消化器症状の観察を行った。
投与後便の量が減少することはなかった。XGを大量に添加することで止瀉は図れるが、単独では便の量が減少し、腹部の膨満感などの症状が発現し、動物が苦しむ様子を見せた。しかし、Pecを混和することで、胃腸症状を発現することなく止瀉がほぼ完全に達成できた。ただし、最も大量の多糖類を含む混和物(Ery4.2g/kg+XG0.3g/kg+Pec1.5g/kg+蒸留水8ml)は、ゲル状で蒸留水を追加すると粘性の高い溶液となった。
正常な便をしているモルモット10匹を2群に分け、エリスリトールを50%増量して、XG、Pec、CMCとを表44のように組みあせて添加して6時間目まで便と消化器症状の観察を行った。
二糖類のマルチトールは、XG単独で添加して止瀉をはかるには、大量に添加する必要があり、結果として腸内異常発酵症状を招くおそれがある。そこで、多糖類の複数種組み合わせることで、少量でかつ不快な胃腸症状を発現することなく、二糖類のマルチトールの瀉下効果を阻止できないかどうかを調べ、十分な結果を得た。
正常な便をしているモルモット10匹を2群に分け、粘度が非常に高いXGと親水性の高いCMC(Pecより粘性が低い)とを表45のように組みあせてマルチトールに投与し、12時間目まで便と消化器症状の観察を行った。
正常な便をしているモルモット5匹に、XGとPecを表46のように組みあせてマルチトールに投与し、12時間目まで便と消化器症状の観察を行った。
G単独の添加の場合より、明らかにガスの発生は少ないことが確認できた。マルチトールの場合は大腸でガスが大量に発生するため、便の排泄の減少は不快な胃腸の自覚症状をことさら増悪させるおそれがあるが、2剤を組み合わせることで便の減少はXGのみの場合より、緩やかでかつ短期間であることから、胃腸症状は軽いものであったと推測された。
正常な便をしているモルモット5匹に、粘度が非常に高いXGと親水性の高いAl(Pecより粘性が高い)とを表47のように組みあせてマルチトールに投与し、12時間目まで便と消化器症状の観察を行った。
正常な便をしているモルモット5匹に、XGより粘度が小さいGGと親水性の高いCMC(Pecより粘性がやや低い)とを表48のように組みあせてマルチトールに投与し、12時間目まで便と消化器症状の観察を行った。
[比較例6]
体重280−350gで、正常な便をしているモルモットの左側のみに内リンパ嚢閉鎖術を施行し、「実験的内リンパ水腫モデル動物」を作成した。術式の詳細は非特許文献10と同様である。1ヶ月後、エリスリトール2.8g/kgにポリビニルピロリドン0.2g/kg(約7.1重量%)を添加し経口投与し、6時間、便の性状を観察し、3時間後灌流固定して、以後同様に組織観察を行い、減荷効果を判定した(表49)。
[比較例7]
同じく、280−350gのモルモット10匹に、表50に示すように糖アルコール類としてEry又はIBに造粘剤としてゼライスを添加し、経口投与して、便の性状を観察し、3時間後灌流固定、消化管内の観察を行い、判定した。
[参考例5]
〔参考例6〕
Eryを成人(体重60kg)に投与する場合、1回量は10−80g、好ましくは20−60gになると考えられる。Ery21gを粉剤として投与すると、その容積は約53mlとなる。また、飽和水溶液として投与するなら、65mlの蒸留水を要し、その容積は78ml、重量は86gとなる。1日3回服用するため、これを携行することはメニエール病の患者にとって大変面倒なことであるのに対し、本発明のゲル剤は、次のとおり、容量、重量ともに顕著に軽減される。
エリスリトール 21g
ペクチン 3.75g
蒸留水 11.25ml
エリスリトール 21g
キザンタンガム 0.25g
蒸留水 3.75ml
40.5g(イソソルビトール含有量21g)であるのに対し、本発明のゲル剤は、容量、重量とも約3分の2とすることができる。
Claims (5)
- 単糖類、その糖アルコール、又は少糖類アルコール、及び2種の多糖類の含有するメニエール病治療薬であって、2種の多糖類が、ペクチン、アルジネートナトリウム、寒天、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、及びカラギーナンよりなる群から選ばれる多糖類であり、多糖類の総量が、単糖類、その糖アルコール、又は少糖類アルコールに対し、2〜50重量%であることを特徴とするメニエール病治療薬
- 単糖類、その糖アルコール、又は少糖類アルコール、及び3種の多糖類の含有するメニエール病治療薬であって、3種の多糖類が、キサンタンガム、グァーガム、アラビアガム、ローカストビーンガム、及びタラガムよりなる群から選ばれる1種の多糖類、及びペクチン、アルジネートナトリウム、寒天、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、及びカラギーナンよりなる群から選ばれる2種の多糖類であり、多糖類の総量が、単糖類、その糖アルコール、又は少糖類アルコールに対し、2〜50重量%であることを特徴とするメニエール病治療薬
- 多糖類の総量が、単糖類、その糖アルコール、又は少糖類アルコールに対し、3〜50重量%である、請求項1又は2のいずれか1項に記載のメニエール病治療薬。
- 多糖類の総量が、単糖類、その糖アルコール、又は少糖類アルコールに対し、5〜50重量%である、請求項1又は2のいずれか1項に記載のメニエール病治療薬。
- 多糖類の総量が、単糖類、その糖アルコール、又は少糖類アルコールに対し、10〜50重量%である、請求項1又は2のいずれか1項に記載のメニエール病治療薬。
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