JP4121406B2 - コンバイン - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は圃場の穀稈を連続的に刈取って脱穀した穀粒をグレンタンクに収集した後、穀粒を取出す排出オーガを備えるコンバインに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、特許文献1に開示されるように、グレンタンクの穀粒を搬出する排出オーガ先端部に投出筒を穀粒排出方向変更自在に設けるコンバインが知られている。
該開示は、投出筒にリングギヤを固定させ、投出口モータの出力ギヤをリングギヤに接離自在に弾圧噛合させるように構成したもので、トルクリミッタを兼用させる前記各ギヤを介して投出筒を適正に回動し得、トラック荷台またはコンテナ等に投出筒を衝突させて損傷させる不具合を容易になくし得、取扱い操作の簡略化並びに穀粒排出作業性の向上などを容易に図る技術を開示している。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−309713号公報
【0004】
本開示に見られるように、排出オーガから投出筒への穀粒の誘導がスムーズに流れないため、受継ケースである軸受体内には受継オーガを設けて横方向の送りを補助している。しかし、本構成は受継オーガを設ける分重量が大きくなり、コスト高の原因になっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記従来の有する問題点に鑑みて創出されたものであって、その目的は、排出オーガ先端部に連設された投出筒からスムーズに穀粒を投出させると共に、作業性を向上させる技術を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題の解決を図るため、本発明は次のような手段を有する。すなわち、請求項1記載の発明は、グレンタンクの穀粒を搬出する排出オーガ先端部に受継ケースを付設して穀粒排出方向変更自在な投出筒を連設するコンバインであって、該受継ケース内に放出羽根を内装すると共に、該投出筒内に投出羽根を内装し、該放出羽根から該投出羽根に向かう該受継ケースの下部に下り傾斜部を設けたコンバインであって、前記投出羽根が、前記受継ケース内まで延出するとともに、該投出羽根の延出した部分が、前記受継ケース内で屈折した曲げ部を有することで、受継ケース内の穀粒を掻き出すことを特徴とする、コンバインを提供するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。図1はコンバインの全体側面図、図2は同平面図である。
本コンバインは、トラックフレーム(1)に走行クローラ(2)を装設し、該トラックフレーム(1)には機台(3)を架設している。機台(3)上には脱穀部(4)を備えて、該脱穀部(4)はフィードチェン(5)を左側に張架し扱胴(6)及び処理胴(7)を内蔵している。
【0011】
機台(3)前方には、刈取部(8)を有して、刈刃(9)及び穀稈搬送機構(10)などを備えると共に、それを昇降させる刈取昇降シリンダ(11)が刈取フレーム(12)を介して連結されている。
機台(3)後方には、排藁チェン(14)終端を臨ませる排藁処理部(13)を備える一方、脱穀部(4)からの穀粒を揚穀筒(16)を介して搬入するグレンタンク(15)を配置している。
【0012】
コンバインの上部には、前記タンク(15)内の穀粒を機外に搬出する排出オーガ(17)を備えており、本発明の要部である。
作業者は運転キャビン(18)にて操作し、該キャビン内(18)には操向ハンドル(19)及び運転席(20)を備える。運転キャビン(18)下方にはエンジン(21)を設け、連続的に穀稈を刈取って脱穀するように構成している。
【0013】
さらに、図3、図4に示すように本発明では、前記グレンタンク(15)後側に縦オーガ(22)を立設させ、縦オーガ(22)上端に受継ケース(23)を介して前記排出オーガ(17)基端部を連結させる。
受継ケース(23)構成については後述する。
【0014】
グレンタンク(15)上面のオーガレスト(24)に排出オーガ(17)中間部を上載支持させ、本機上面の対角線方向に略水平に排出オーガ(17)を収納させるもので、トラック(25)荷台のコンテナ(26)の穀粒排出位置またはオーガレスト(24)位置に縦オーガ(22)を支点に排出オーガ(17)先端側を旋回移動させる。
【0015】
該移動の為、電動旋回モータ(27)と、電磁ソレノイド型旋回ブレーキ(28)と、旋回リミットスイッチ(29)を設けると共に、受継ケース(23)を支点に排出オーガ(17)先端側を昇降させる油圧オーガ昇降シリンダ(30)と、上昇リミットスイッチ(31)を設け、前記昇降シリンダ(30)制御によって排出オーガ(15)先端側を昇降させると共に、前記旋回モータ(27)制御によって排出オーガ(15)先端側を左右に旋回させるように構成している。
【0016】
さらに、図5及び図6に示す如く、前記排出オーガ(17)を円筒形排出オーガ筒(32)に内挿させ、排出オーガ筒(32)先端にエルボ形アルミダイキャストパイプ製受継ケース(33)の一端側を固定させ、受継ケース(33)内部に排出オーガ(17)の排出オーガ軸(34)をベアリング軸支させる。
受継ケース(33)一端側の入口(35)に排出オーガ(17)送り終端部を内挿させ、排出オーガ(17)送り終端に放出羽根(36)を固定させる。
【0017】
また、前記受継ケース(33)他端側の出口(37)にスロワ筒形の投出筒(38)を設けると共に、該投出筒(38)に投出羽根(40)を内設する。
投出羽根(40)は羽根軸(41)に固定させ、羽根軸(41)の一端側を受継ケース(33)に2つのベアリング軸受(42)(43)を介して軸支させ、各ベアリング軸受(42)(43)間の羽根軸(41)を排出オーガ軸(34)にベベルギヤ(44)(45)を介して連結させる。
本構成によって、受継オーガ(39)及び投出羽根(40)に排出オーガ(17)を介してエンジン(21)駆動力を伝えて駆動し、排出オーガ(17)によって搬出するグレンタンク(15)の穀粒を投出筒(38)先端の合成樹脂筒形の投出口(46)から排出させる。
【0018】
本構成において、図6に見るように、受継ケース(33)の入口(35)内径に対して出口(37)内径を大きく形成すると共に、放出羽根(36)の設置部位から投出羽根(40)の設置部位にかけての受継ケース(33)の内部下面(33a)を急傾斜に構成して搬送される穀粒が自然に流下しながら放出羽根に至るように構成している。
【0019】
ここで、本発明においては、該傾斜角度を概ね45度ないし60度の範囲とするのが望ましい。これによって、従来該部位には放出羽根から投出羽根にかけて受継オーガを別に付設していたが、本発明によってこれが不要となり重量の削減及びコストの低下に寄与する。
特に排出オーガ先端の軽量化は排出オーガの支持部材への荷重削減に寄与することが大であり、排出オーガの剛性向上を図ることもできる。
【0020】
前記受継ケース(33)の出口(37)外周の油溝(47)形成部に摺動自在に嵌合させる係止リング(48)と、受継ケース(33)の出口(37)外周の係合溝(49)に回転自在に内周側を係入させる2つ割形のリングギヤ(50)を、前記投出筒(38)の穀粒受口(51)外周縁部にボルト(52)止め固定する。
リングギヤ(50)外側をギヤカバー(53)によって覆うもので、係止リング(48)を介して羽根軸(41)回りに回転自在に受継ケース(33)に投出筒(38)を取付け、係合溝(49)とリングギヤ(50)の係合によって係止リング(48)の抜出を阻止し、受継ケース(33)を支点にして排出オーガ(17)右側で投出筒(38)を360度正逆転自在に取付けている。
【0021】
そして、図7のように、穀粒排出姿勢の投出筒(38)から下手投げで穀粒を排出させると共に、穀粒排出姿勢の投出筒(38)の投出口(46)を上向きに支持する方向に回転させて収納位置に戻す。
【0022】
又、図5のように、受継ケース(33)に一体形成する軸座(54)に支軸(55)を固定させ、支軸(55)にモータステー(56)を回転自在に取付け、モータステー(56)に電動投出口モータ(57)を固定させ、投出口モータ(57)の出力軸(58)に出力ギヤ(59)を固定させ、出力ギヤ(59)を前記リングギヤ(50)に噛合させね投出口モータ(57)によって投出筒(38)を収納位置乃至穀粒排出姿勢に回転させると共に、リングギヤ(50)と出力ギヤ(59)の噛合部の接線上に支軸(55)を設ける。
【0023】
前記支軸(55)にトルクバネ(60)中間を巻装させ、トルクバネ(60)の一端をモータステー(56)に係止させ、トルクバネ(60)の他端を座板(61)に係止させ、座板(61)を支軸(55)に回転自在に取付け、トルクバネ(60)のバネ力を調節するトルクボルト(62)を介して座板(61)を受継ケース(33)に当接させ、トルクバネ(60)力によって前記リングギヤ(50)に出力ギヤ(59)を弾圧して噛合させる。
そして、投出筒(38)の回転負荷が一定以下でリングギヤ(50)に出力ギヤ(59)を噛合維持させ、投出筒(38)の回転負荷が一定以上に大きいときにトルクバネ(60)力にこうしてリングギヤ(50)から出力ギヤ(59)が離脱し、出力ギヤ(59)だけを空転させる。
【0024】
さらに、図5に示すように排出オーガ(17)を昇降及び左右旋回操作する本機レバー(66)及び先端レバー(67)を備え、運転席(20)左側後方に本機レバー(66)を取付けると共に、右側に投出筒(38)を設ける受継ケース(33)の左側に先端操作パネル(68)を固定させる。前記先端レバー(67)と、排出オーガ(17)の駆動力を入切するクラッチスイッチ(69)と、投出口モータ(57)を正逆転させる投出口スイッチ(70)を、先端操作パネル(68)の正面に設ける。
【0025】
さらに、図7に示すように、収納位置で下面側となり穀粒排出姿勢で上面側になる投出筒(38)側面にソレノイド(73)を付設し、支点軸(74)で枢支された蓋体板(75)を上下に揺動可能としている。
ソレノイド(73)は、排出オーガ稼働時に作動して蓋体板(75)を上方に持ち上げて排出口(38)を開放する一方、非作業時には、下方に圧着して排出口(38)を封鎖する。また、蓋体板(75)の先端は屈折した折部(75a)を設け、確実に穀粒が洩れないように形成している。
【0026】
本発明は以上の構成を備えるが、図8に示すように、投出羽根(40’)を図のように受継ケース(33)内にまで延出し、受継ケース(33)内で屈折して曲げ部(40’a)と設けている。これにより、穀粒が受継ケース(33)から掻き出すように投出羽根(40’)が作用するので、該ケース(33)内の残留穀粒を減少させることができ、また穀粒の詰まりを防止することにも寄与する。
【0027】
さらに別実施例として、上記投出羽根(40)の羽根軸(41)への付設角度を軸方向から傾斜させることもできる。そして、穀粒が投出口(38)方向に誘導されるように角度を設けることで、逆流を防止し、穀粒の詰まりを防止することができる。
【0028】
【発明の効果】
以上実施例から明らかなように本発明は、次のような効果を奏するものである。すなわち、請求項1記載の発明は、受継ケース内に放出羽根を内装すると共に、該投出筒内に投出羽根を内装し、該放出羽根から該投出羽根に向かう該受継ケースの下部に下り傾斜部を設けるので、該ケース内での穀粒の残留を低減することができる。また、従来の受継オーガ等を備えなくとも良くなるので、重量を軽減すると共に、コストの抑制に寄与する。
さらに、上記によって作業性の向上が図られる。
【0029】
また、前記投出羽根が、前記受継ケース内まで延出するとともに、該投出羽根の延出した部分が、前記受継ケース内で屈折した曲げ部を有することで、受継ケース内の穀粒の残留を低減し、穀粒の詰まりを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの全体側面図。
【図2】同平面図。
【図3】同正面図。
【図4】排出オーガの昇降旋回部の説明図。
【図5】同平面図。
【図6】投出口モータ取り付け部の平面図。
【図7】投出筒の右側面説明図
【図8】排出オーガの昇降旋回部の平面図(別実施例)。
【符号の説明】
17 排出オーガ
33 受継ケース
33a 傾斜部
36 放出羽根
38 投出筒
50 リングギヤ
40 投出羽根
Claims (1)
- グレンタンクの穀粒を搬出する排出オーガ先端部に受継ケースを付設して穀粒排出方向変更自在な投出筒を連設するコンバインであって、該受継ケース内に放出羽根を内装すると共に、該投出筒内に投出羽根を内装し、該放出羽根から該投出羽根に向かう該受継ケースの下部に下り傾斜部を設けたコンバインであって、
前記投出羽根が、前記受継ケース内まで延出するとともに、該投出羽根の延出した部分が、前記受継ケース内で屈折した曲げ部を有することで、受継ケース内の穀粒を掻き出すことを特徴とする、コンバイン。
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